JP2017125367A - 天井材落下防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】水平方向から傾斜した天井板に対して、上記の防護部材を有した落下防止構造を適用可能にする。【解決手段】 水平方向から傾斜した天井板を有するとともに、吊りボルトを介して吊下された天井材の落下を防止する天井材落下防止構造である。前記天井材を下方から受け止め可能に前記天井板の下方に配された防護部材と、前記天井板を貫通して設けられ、前記防護部材を吊下支持する吊下支持部材と、を有する。前記吊下支持部材は、前記吊りボルトに取り付けられる上側部材と、前記上側部材よりも下方に配されつつ、前記防護部材を係止して支持する下側部材と、を有する。前記防護部材が前記天井板の傾斜方向に沿うように、前記上側部材と前記下側部材とは、回転自在に連結されている。【選択図】図1A

Description

本発明は、吊りボルトを介して吊下された天井材の落下を防止する天井材落下防止構造に関する。
従来、床スラブ等の既存の建物躯体からは、吊りボルトを介して天井板等の天井材が吊下されている。そして、かかる天井材の落下を防止する種々の落下防止構造が提供されている。
例えば、特許文献1に開示の天井材落下防止構造は、天井材を下方から受け止め可能に天井板の下方に配された防護部材と、天井板を貫通して設けられ、上記の防護部材を吊下支持する吊下支持部材と、を有している。そして、この吊下支持部材は、その上部で上記の吊りボルトに取り付けられて支持される一方、下部では防護部材を係止してこれを支持するようになっている。
特開2014−201887号公報
しかしながら、上記の吊下支持部材は、鉛直方向に回転可能な部分を有しておらず、故に、上部に対して下部を傾斜させることができない。そのため、水平方向から傾斜した天井板に、防護部材を沿わせることができず、結果、このような傾斜した天井板に対して、上記のような防護部材を有した天井材落下防止構造を適用することが困難であった。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、水平方向から傾斜した天井板に対して、上記の防護部材を有した落下防止構造を適用可能にすることにある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、水平方向から傾斜した天井板を有した天井に適用可能な天井材落下防止構造を提供することにある。
かかる目的を達成するために請求項1に示す発明は、
水平方向から傾斜した天井板を有するとともに、吊りボルトを介して吊下された天井材の落下を防止する天井材落下防止構造であって、
前記天井材を下方から受け止め可能に前記天井板の下方に配された防護部材と、
前記天井板を貫通して設けられ、前記防護部材を吊下支持する吊下支持部材と、を有し、
前記吊下支持部材は、前記吊りボルトに取り付けられる上側部材と、前記上側部材よりも下方に配されつつ、前記防護部材を係止して支持する下側部材と、を有し、
前記防護部材が前記天井板の傾斜方向に沿うように、前記上側部材と前記下側部材とは、回転自在に連結されていることを特徴とする。
上記請求項1に示す発明によれば、防護部材が天井板の傾斜方向に沿うようになる。よって、当該防護部材を有した落下防止構造を、傾斜した天井板に対しても適用可能となる。
また、上側部材と下側部材とは、回転自在に連結されているので、これら部材同士は、天井板の傾斜角度に応じて、対応する角度に速やかに回転することができる。よって、天井板の傾斜方向が任意の方向を向いている場合でも、対応可能である。
請求項2に示す発明は、請求項1に記載の天井材落下防止構造であって、
前記防護部材は、前記天井板に下方から対向して配された線材を有することを特徴とする。
上記請求項2に示す発明によれば、防護部材は上記の線材を有しているので、落下する天井材を確実に受け止めることができる。
また、線材であるので、下方から線材越しに天井板の大半の部分を視認することができて、結果、防護部材が天井板の見栄えを損ねてしまうことを有効に防ぐことができる。
請求項3に示す発明は、請求項1に記載の天井材落下防止構造であって、
前記防護部材は、前記天井板に下方から対向して配された板材を有することを特徴とする。
上記請求項3に示す発明によれば、防護部材は上記の板材を有しているので、落下する天井材を確実に受け止めることができる。
また、防護部材は、板材であるので、落下する天井材を、板材の板面でもって受け止めることができる。よって、防護部材は、高い落下防止性能を奏することができる。
請求項4に示す発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の天井材落下防止構造であって、
前記吊下支持部材は、取り付け部材によって前記吊りボルトに取り付けられて支持されており、
前記取り付け部材は、前記吊りボルトに対する前記上側部材の相対位置を調整する位置調整機構を有していることを特徴とする。
上記請求項4に示す発明によれば、上記の位置調整機構によって、吊りボルトに対する上側部材の相対位置を調整可能である。よって、仮に吊りボルトの配置位置が本来位置すべき目標位置からずれている場合でも、上記上側部材の位置調整を通して、防護部材を支持すべき適正な位置に上記吊下支持部材を位置調整可能である。よって、当該吊下支持部材は、防護部材を適正な位置で支持できるようになる。
請求項5に示す発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の天井材落下防止構造であって、
前記上側部材と前記下側部材とを回転自在に連結する連結構造は、前記天井板よりも上方に位置していることを特徴とする。
上記請求項5に示す発明によれば、天井板よりも上方に上記の連結構造は位置している。よって、同連結構造を天井板で隠して、人目に触れないようにすることができる。そして、これにより、屋内側から見た際の天井板の見栄えを良好することができる。
請求項6に示す発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の天井材落下防止構造であって、
前記上側部材と前記下側部材とを回転自在に連結する連結構造は、前記下側部材に固定されて、前記傾斜方向と交差する交差方向に沿った貫通孔を有する貫通孔含有部材と、前記上側部材に固定されて、前記交差方向に沿って前記貫通孔に通されるU字状部材と、を有することを特徴とする。
上記請求項6に示す発明によれば、上記貫通孔含有部材の貫通孔は、上記傾斜方向と交差する交差方向を向いているので、当該傾斜方向は、貫通孔含有部材の強軸方向を向いている。よって、天井材の落下の際には、上記貫通孔含有部材で天井材の自重をしっかりと受け止めることができる。
請求項7に示す発明は、請求項6に記載の天井材落下防止構造であって、
前記上側部材は、下端部に雄ねじを有しつつ上下方向に沿った棒状部材を有し、
前記連結構造は、前記雄ねじに螺合した上ナットと、前記上ナットの下方に配されて雌ねじの穴が水平方向を向いた下ナットと、を有し、
前記U字状部材における一対の上端部同士には、水平方向に沿った軸部材が掛け渡されているとともに、当該軸部材は、前記下ナットの前記雌ねじの穴に挿通されていることを特徴とする。
上記請求項7に示す発明によれば、上記の上ナット及び下ナットを用いることによって、上側部材に、連結構造のU字状部材を確実に取り付け可能となる。
また、連結構造の一部に上ナットと下ナットとを使用している。すなわち、ナットを使用している。よって、強度確保した構造を安価に形成することができる。そして、このことも、天井材落下防止構造の設置コストの低廉化に有効に寄与する。
本発明によれば、水平方向から傾斜した天井板に対して、上記の防護部材を有した落下防止構造を適用可能となる。
本実施形態の天井材落下防止構造の概略側面図である。 図1A中のB−B矢視図である。 図1B中のC−C矢視図である。 図1A中のD−D矢視図である。 本実施形態の天井材落下防止構造が適用された天井板11を、天井板11の上方から見た概略平面図である。 同天井板11を、天井板11の下方から見た概略平面図である。 変形例の天井材落下防止構造の概略側面図である。 変形例の天井材落下防止構造の概略側面図である。 変形例の天井材落下防止構造が適用された天井板11を、天井板11の下方から見た概略平面図である。
===本実施形態===
図1A乃至図1Cは、本実施形態の天井材落下防止構造の説明図である。図1Aは、天井材落下防止構造の概略側面図であり、図1Bは、図1A中のB−B矢視図である。また、図1Cは、図1B中のC−C矢視図であり、図1Dは、図1A中のD−D矢視図である。なお、図1A中では、天井板11等の一部の構成を破断して示している。
また、図2Aは、この天井材落下防止構造が適用された天井板11を、天井板11の上方から見た概略平面図であり、図2Bは、同天井板11を、天井板11の下方から見た概略平面図である。なお、図2A中では、野縁受け13や野縁15を不図示としている。
図1A乃至図1Cに示すように、この天井材落下防止構造は、水平方向から傾斜した天井板11に対して適用される。すなわち、当該傾斜した天井板11を有した既存建物(不図示)は、不図示の建物躯体として床スラブや梁を有しているが、これら床スラブ又は梁には、吊りボルト21が吊下されているとともに、同吊りボルト21の下端部にはハンガー23が取り付けられている。そして、同ハンガー23には、水平方向から例えば30°などの所定の傾斜角度θで傾斜した野縁受け13がビス23s又は溶接等で取り付けられているとともに、同野縁受け13にビス又は溶接等で取り付けられた野縁15に、天井板11がビス等で固定されていて、これにより、天井板11は、水平方向から上記傾斜角度θで傾斜している。
以下では、互いに直交する三方向のことを、上下方向(鉛直方向)、前後方向、及び左右方向と言う。なお、前後方向と左右方向とは、それぞれ水平方向を向いている。また、この例では、図1Aに示すように、天井板11は、前後方向に関して水平方向から上記傾斜角度θで傾斜している。すなわち、野縁受け13が、前方に向かうに従って上下方向の位置が低くなるように水平方向から上記傾斜角度θで傾斜していて、これに伴って、天井板11も同様に上記傾斜角度θで傾斜している。一方、図1Bに示すように、左右方向については、基本的に天井板11は傾斜しておらず水平である。但し、何等これに限らず、これと逆になっていても良い。すなわち、天井板11が、前後方向に傾斜せずに左右方向に傾斜していても良い。
また、この例では、天井板11、野縁受け13、及び野縁15が、請求項の「天井材」に相当しているが、何等これに限らない。すなわち、天井を形成するための部材であれば、上記以外の部材を天井材として有していても良い。
更に、この例では、天井板11として、プラスターボードの下面側に吸音板を接合した複合板が使用されているが、何等これに限らない。すなわち、吸音板は無くても良いし、場合によっては、プラスターボード以外の素材の板材を用いても良い。
また、図2Aに示すように、この例では、吊りボルト21,21…は、左右方向及び前後方向の両方向に関してそれぞれ間隔を隔てた複数の位置に略格子目状に配置されていて、これら複数の吊りボルト21,21…によって天井板11等の天井材が吊下されているが、何等これに限らない。すなわち、吊りボルト21,21…は、千鳥配置などの略格子目状以外の配置パターンで配置されていても良い。
図1A乃至図2Bに示すように、天井材落下防止構造は、天井板11等の天井材を吊下する上記の各吊りボルト21に対応して設けられた吊下支持部材31と、吊下支持部材31を吊りボルト21に取り付けて支持させるための取り付け部材41と、吊下支持部材31に吊下支持されて、天井材を下方から受け止め可能に天井板11の下方に配された防護部材51と、を有している。そして、地震などで天井材が破損等して落下する場合には、当該天井材を上記の防護部材51で受け止めて、これにより、天井材の落下を防止する。
図1A及び図1Bに示すように、吊下支持部材31は、吊りボルト21に取り付けられる上側部材32と、この上側部材32の下方に配されつつ、防護部材51を係止して支持する下側部材36と、上側部材32と下側部材36とを回転自在に連結する連結構造61と、を有している。そして、この連結構造61での回転に基づいて、下側部材36が上側部材32に対して天井板11の傾斜角度θに応じて任意に傾くことができて、これにより、下側部材36は、防護部材51が天井板11の傾斜方向に沿うようにしながら、同防護部材51を係止支持可能となっている。
図1A及び図1B中で着色して示すように、上側部材32は、上下方向に沿った棒状部材であり、同上側部材32は、上記の取り付け部材41によって、吊りボルト21に取り付けられている。すなわち、取り付け部材41は、前後一対の鋼などの金属製のプレート42,42と、これら一対のプレート42,42同士を締結固定するための締結具43b,43nと、を有する。そして、当該一対のプレート42,42同士は、両者の間に吊りボルト21と上側部材32とを前後方向の両側から挟み込むとともに、締結具としてのボルト43b及びナット43nでこれら一対のプレート42,42同士を締結することにより、当該挟み込み状態に固定する。そして、これにより、吊りボルト21の左右方向の隣に上側部材32が位置するように吊りボルト21に上側部材32が取り付けられる。
なお、この取り付け部材41は、吊りボルト21に対する上記上側部材32の上下方向の相対位置及び左右方向の相対位置を調整するための位置調整機構を有しているが、これについては後述する。
下側部材36は、図1Aに示すように、例えば天井板11の上方に配される円形の上プレート37puと、天井板11の下方に配される円形の下プレート37pdと、天井板11の厚さ方向たる略上下方向に沿って当該天井板11に形成された貫通孔11hに挿入されて、上下プレート37pu,37pd同士の間に一定間隔をあけるための鋼などの金属製のスペーサー用パイプ38と、スペーサー用パイプ38を介して上プレート37puに下プレート37pdを締結固定するための締結具39b,39nと、を有する。そして、この例では、締結具としてボルト39b及びナット39nが使用されている。また、上下プレート37pu,37pdには、それぞれ平面中心にボルト穴37puh,37pdhが形成されているとともに、上プレート37puのボルト穴37puhに対応させて上記のナット39nが上プレート37puの上面に溶接等で固定されている。
よって、上記のボルト39bが、順次、下プレート37pdのボルト穴37pdh、スペーサー用パイプ38、上プレート37puのボルト穴37puhに通されて、これにより、上プレート37puの上面の上記ナット39nにボルト39bの先端部の雄ねじが螺合して、その結果、上プレート37puと下プレート37pdとがスペーサー用パイプ38を介して締結固定されている。ちなみに、このスペーサー用パイプ38を上下プレート37pu,37pd同士の間に一定間隔をあけるためのスペーサーとして機能させるべく、上下プレート37pu,37pdの各ボルト穴37puh,37pdhの直径は、これら各ボルト穴7puh,37pdhにスペーサー用パイプ38が入らないようにすべく同パイプ38の直径よりも小さくされている。
また、前述の取り付け部材41の位置調整機構に基づいて吊下支持部材31の上下方向の位置が調整されることにより、同図1Aのように、上プレート37puは天井板11の上面にほぼ当接しつつ、下プレート37pdは、天井板11の下面との間に隙間Gがあいた状態とされている。そして、この隙間Gに、防護部材51としてのポリエチレン製の撚り糸等の線材51が介挿されている。詳しくは、図1Dに示すように、上記のスペーサー用パイプ38の位置を起端として、四つの線材51,51…が左右方向の両側及び傾斜方向の両側にそれぞれ延びて設けられている。
すなわち、第1の線材51は、一端に形成されたループ部51Lを図1Dの上記スペーサー用パイプ38に係止しつつ、これを起端として左右方向の右側に沿って延びているとともに、同線材51の他端(不図示)を、同様のループ部51L(不図示)によって、この吊下支持部材31の右側に隣り合う吊下支持部材31(不図示)のスペーサー用パイプ38(不図示)に係止している。また、第2の線材51も、一端に形成されたループ部51Lを図1Dの上記スペーサー用パイプ38に係止しつつ、これを起端として左右方向の左側に沿って延びているとともに、同線材51の他端(不図示)を、同様のループ部51L(不図示)によって、この吊下支持部材31の左側に隣り合う吊下支持部材31(不図示)のボルト39b(不図示)に係止している。更に、第3の線材51も、一端に形成されたループ部51Lを図1Dの上記スペーサー用パイプ38に係止しつつ、これを起端として傾斜方向の前側に沿って延びているとともに、同線材51の他端(不図示)を、同様のループ部51L(不図示)によって、この吊下支持部材31の前側に隣り合う吊下支持部材31(不図示)のスペーサー用パイプ38(不図示)に係止している。また、第4の線材51も、一端に形成されたループ部51Lを図1Dの上記スペーサー用パイプ38に係止しつつ、これを起端として傾斜方向の後側に沿って延びているとともに、同線材51の他端(不図示)を、同様のループ部51L(不図示)によって、この吊下支持部材31の後側に隣り合う吊下支持部材31(不図示)のスペーサー用パイプ38(不図示)に係止している。そして、このような四つの線材51,51…の係止が、各吊下支持部材31において繰り返されることにより、図2Bに示すように、天井板11の略全面に亘って上記線材51が張り巡らされている。
なお、かかる防護部材51としての線材51は、何等上記のポリエチレン製の撚り糸に限らない。すなわち、ポリエチレン以外の樹脂製の撚り糸でも良いし、金属製でも良い。
図1A及び図1Bに示すように、連結構造61は、上側部材32における下端部の雄ねじに螺合する上ナット62nuと、この上ナット62nuの下面に溶接等で一体に固定されつつ雌ねじの穴62ndhが左右方向を向いた下ナット62ndと、下側部材36に係る前述の上プレート37puの上面に溶接等で一体に固定されて、傾斜方向と交差する方向たる左右方向に沿った貫通孔64hを有する貫通孔含有部材しての貫通孔含有鉛直プレート64と、シャックル67と、を有する。そして、当該シャックル67が、上記貫通孔含有鉛直プレート64の上記貫通孔64h及び上記下ナット62ndの雌ねじの穴62ndhの両者に通されることにより、上側部材32と下側部材36とは、上記の傾斜方向に回転自在に連結されている。
詳しくは、図1Bに示すように、シャックル67は、U字状部材67uを有するとともに、このU字状部材67uにおいて左右方向に並ぶ一対の上端部67ue,67ue同士には、左右方向に沿った軸部材としてのピン67pが掛け渡されて固定された状態となっている。そして、このU字状部材67uが、左右方向に沿って貫通孔含有鉛直プレート64の上記貫通孔64h(図1A)に通されるとともに、上記ピン67pが、下ナット62ndの雌ねじの穴62ndh(図1A)に挿通されていて、これにより、上側部材32と下側部材36とは、上記傾斜方向に回転自在に連結されている。
なお、この例では、図1Aに示すように、かかる連結構造61を構成する前述の上ナット62nuと下ナット62ndと貫通孔含有鉛直プレート64とシャックル67とは、天井板11よりも上方に位置している。よって、当該連結構造61を天井板11で隠して、人目に触れないようにすることができる。そして、これにより、屋内側から見た際の天井板11の見栄えを良好することができる。
また、上記のように連結構造61の一部に上ナット62unと下ナット62ndとを使用している。すなわち、ナット62nu,62ndを使用している。よって、強度確保した構造を安価に形成することができる。
更に、貫通孔含有鉛直プレート64の上記貫通孔64hは、上記傾斜方向と交差する交差方向を向いているので、当該傾斜方向は、貫通孔含有鉛直プレート64の強軸方向を向いている。よって、天井材の落下の際には、上記貫通孔含有鉛直プレート64で天井材の自重をしっかりと受け止めることができる。
ところで、吊りボルト21に対して吊下支持部材31を取り付けるための取り付け部材41が、位置調整機構を有している旨を前述したが、以下、これについて説明する。
図1A及び図1Bに示すように、取り付け部材41に係る前述の一対のプレート42,42には、締結具としてのボルト43bを通すためのボルト穴42h,42h…が複数貫通形成されている。
詳しくは、図1Bに示すように、これらボルト穴42h,42h…のうちの半数は、上下方向における所定位置に、左右方向に沿ったジグザグ配置パターンで配されているとともに、残りの半数は、上記所定位置よりも下側の位置に、左右方向に沿ったジグザグ配置パターンで配されている。そして、各ジグザグ配置パターンにおいて左右方向に隣り合うボルト穴42h,42h同士の間の間隔の大きさL42hは、吊りボルト21の直径及び吊下支持部材31の上側部材32の直径と同値又はそれよりも若干大きく設定されていて、これにより、これらをボルト穴42h,42h同士の間の位置に吊りボルト21及び上側部材32をそれぞれ配置した状態で、当該ボルト穴42hにボルト43bを差し込み可能となっている。よって、同図1Bに示すように、吊りボルト21又は上側部材32の左右方向の両側に隣接する各ボルト穴42h,42hにボルト43b,43bを入れて同ボルト43bにナット43n(図1A)を締結することにより、吊りボルト21又は上側部材32が一対のプレート42,42同士に挟み込まれて固定された状態となる。
ここで、かかるボルト穴42h,42h…は、少なくとも左右方向に少なくとも4つ以上形成されていて、この図1Bの例では、左右方向に8つ並んで形成されている。よって、同図1Bのように、吊りボルト21の固定に供する左右一対のボルト穴42h,42hと、吊下支持部材31の上側部材32の固定に供する左右一対のボルト穴42h,42hと、を、8つのボルト穴42h,42h…からそれぞれ適宜選択することによって、吊りボルト21に対する吊下支持部材31の左右方向の相対位置を調整可能である。
そして、これにより、仮に吊りボルト21の配置位置が本来位置すべき目標位置から左右方向にずれている場合でも、上記上側部材32の位置調整を通して、防護部材51を支持すべき適正な位置に上記吊下支持部材31を位置調整可能である。よって、当該吊下支持部材31は、防護部材51を適正な位置で支持できるようになる。
一方、吊りボルト21に対する吊下支持部材31の上下方向の相対位置については、次のようにして調整可能である。先ず、一対のプレート42,42を締結する前述のボルト43bとナット43nとの螺合を緩める。すると、当該一対のプレート42,42に対して吊下支持部材31の上側部材32を上下方向に相対移動可能な状態となる。よって、この相対移動による位置調整後に、締まる方向にボルト43bとナット43nとを螺合回転して締結すれば、吊下支持部材31を位置調整後の状態に固定することができる。
ちなみに、この例では、かかる位置調整後に上下方向の相対位置が変動しないように当該相対位置を確実に固定する目的で、更に、次のような工夫もされている。すなわち、図1A及び図1Bに示すように、上側部材32の上端部には雄ねじが形成されているとともに、同雄ねじにはナット35nが螺合していて、同ナット35nは、一対のプレート42,42の上端面に上方から当接している。よって、上側部材32が下方にずれ落ちることは効果的に防止される。
図3乃至図5は、本実施形態の天井材落下防止構造の変形例の説明図である。なお、図3及び図4は、それぞれ、天井板11等の一部の構成を破断して示す天井材落下防止構造の概略側面図である。また、図5は、この天井材落下防止構造が適用された天井板11を天井板11の下方から見た概略平面図である。
上述の実施形態では、図2Bに示すように、防護部材として格子状に配された線材51(撚り糸)を例示したが、この変形例では、図5に示すように、防護部材として格子状に配された板材51aを使用している点で相違する。そして、主にこの点で相違し、これ以外の点については、概ね上述の実施形態と概ね同じである。よって、以下では、この相違点について説明し、同じ構成については、同じ符号を付してその説明については省略する。
この図3の変形例では、吊下支持部材31に係る下側部材36の下端部には、前述の線材51に代えて、板材の一例としてフラットバー51aが係止されている。なお、フラットバー51aとは、帯鋼とも言われる鋼製帯板のことである。そして、同フラットバー51aには、上記の下側部材36に係るボルト39bを通す貫通孔51ahが形成されているとともに、同貫通孔51ahの直径は、前述のスペーサー用パイプ38の外径よりも小さくされている。よって、フラットバー51aを、前述の実施形態の下プレート37pdの代用品として兼用することもできて、その場合には、同図3のように前述の下側部材36に係る下プレート37pdを省略可能である。
但し、何等これに限らず、下プレート37pdを設けても良い。例えば、図4に示すようにフラットバー51aの貫通孔51ahの直径が前述のスペーサー用パイプ38の外径より大きい場合には、フラットバー51aの下方に下プレート37pdを設けても良い。
一方、かかるフラットバー51aは、図5に示すように、下側部材36の位置から左右方向の両側及び前後方向の両側にそれぞれ延びて設けられていて、これにより、これら複数のフラットバー51a,51a…は格子状に配置されている。よって、天井板11等の天井材が落下する場合に、同天井材を下方から当該フラットバー51a,51a…で確実に受け止めることができる。
また、この受け止め性をより高める観点からは、このフラットバー51aと天井板11との間にネット等の網状のシート部材を敷設すると良い。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、図1Aに示すように、天井板11は、平坦な上面及び下面を有した平板であったが、何等これに限らない。例えば、湾曲した上面及び下面を有した湾曲板であっても良い。
上述の実施形態では、図1A及び図1Bに示すように、上側部材32と下側部材36とを回転自在に連結する連結構造61として、U字状部材67uと、このU字状部材67uが通される貫通孔64hを含有する貫通孔含有鉛直プレート64等の貫通孔含有部材と、を具備した構成を例示したが、何等これに限らない。例えば、これに代えて、ユニバーサルジョイント等の自在継手を、上記連結構造61として使用しても良い。
11 天井板(天井材)、11h 貫通孔、
13 野縁受け(天井材)、15 野縁(天井材)、
21 吊りボルト、
23 ハンガー、23s ビス、
31 吊下支持部材、32 上側部材(棒状部材)、35n ナット、
36 下側部材、
37pu 上プレート、37puh ボルト穴、
37pd 下プレート、37pdh ボルト穴、
38 スペーサー用パイプ、
39b ボルト(締結具)、39n ナット(締結具)、
41 取り付け部材、42 プレート、42h ボルト穴、
43b ボルト(締結具)、43n ナット(締結具)、
51 線材(防護部材)、51L ループ部、
51a フラットバー、51ah 貫通孔、
61 連結構造、
62nu 上ナット、62nd 下ナット、62ndh 雌ねじの穴、
64 貫通孔含有鉛直プレート(貫通孔含有部材)、64h 貫通孔、
67 シャックル、67u U字状部材、67ue 上端部、67p ピン(軸部材)、
G 隙間、

Claims (7)

  1. 水平方向から傾斜した天井板を有するとともに、吊りボルトを介して吊下された天井材の落下を防止する天井材落下防止構造であって、
    前記天井材を下方から受け止め可能に前記天井板の下方に配された防護部材と、
    前記天井板を貫通して設けられ、前記防護部材を吊下支持する吊下支持部材と、を有し、
    前記吊下支持部材は、前記吊りボルトに取り付けられる上側部材と、前記上側部材よりも下方に配されつつ、前記防護部材を係止して支持する下側部材と、を有し、
    前記防護部材が前記天井板の傾斜方向に沿うように、前記上側部材と前記下側部材とは、回転自在に連結されていることを特徴とする天井材落下防止構造。
  2. 請求項1に記載の天井材落下防止構造であって、
    前記防護部材は、前記天井板に下方から対向して配された線材を有することを特徴とする天井材落下防止構造。
  3. 請求項1に記載の天井材落下防止構造であって、
    前記防護部材は、前記天井板に下方から対向して配された板材を有することを特徴とする天井材落下防止構造。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の天井材落下防止構造であって、
    前記吊下支持部材は、取り付け部材によって前記吊りボルトに取り付けられて支持されており、
    前記取り付け部材は、前記吊りボルトに対する前記上側部材の相対位置を調整する位置調整機構を有していることを特徴とする天井材落下防止構造。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の天井材落下防止構造であって、
    前記上側部材と前記下側部材とを回転自在に連結する連結構造は、前記天井板よりも上方に位置していることを特徴とする天井材落下防止構造。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の天井材落下防止構造であって、
    前記上側部材と前記下側部材とを回転自在に連結する連結構造は、前記下側部材に固定されて、前記傾斜方向と交差する交差方向に沿った貫通孔を有する貫通孔含有部材と、前記上側部材に固定されて、前記交差方向に沿って前記貫通孔に通されるU字状部材と、を有することを特徴とする天井材落下防止構造。
  7. 請求項6に記載の天井材落下防止構造であって、
    前記上側部材は、下端部に雄ねじを有しつつ上下方向に沿った棒状部材を有し、
    前記連結構造は、前記雄ねじに螺合した上ナットと、前記上ナットの下方に配されて雌ねじの穴が水平方向を向いた下ナットと、を有し、
    前記U字状部材における一対の上端部同士には、水平方向に沿った軸部材が掛け渡されているとともに、当該軸部材は、前記下ナットの前記雌ねじの穴に挿通されていることを特徴とする天井材落下防止構造。
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