JP6978159B2 - 吊り天井構造 - Google Patents

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本発明は、吊り天井構造に関する。
先年の東北大震災をはじめ、地震によって引き起こされた様々な災害は、記憶に新しいところである。様々な災害のうち、建物屋内で生じた災害としては、天井が落下して人的被害が発生するという痛ましい事故が挙げられる。特に、プールにおいて、水着の人々に崩れた天井が降りかかる事態は深刻である。このような事態を受け、天井落下防止に係る技術が様々に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、吊り部材接続用金具と天井下地をより強固に接続することができ、天井材の落下等をより確実に抑止することを可能にする吊り天井構造及び吊り部材接続用金具を提供することを課題として、吊り部材接続用金具が一対の接続用金具片を備え、一方の接続用金具片を、天井材支持部材の接続部の一側部側に係合する係合凹部と、係合凹部の上端から上方に延設された接続板部と、係合凹部の下端から天井材支持部材の連接部に沿って下方に延設される係止片部を備えて形成し、他方の接続用金具片を、天井材支持部材の接続部の他側部側に係合する係合凹部と、係合凹部の上端から上方に突設され、一方の接続用金具片の接続板部に接続される接続板部と、係合凹部の下端から天井材支持部材の連接部に沿って下方に延設される係止片部を備えて形成する、技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1では、天井材として20kg/m程度の重量を想定しており、人々が無防備な状態にあるプールなどにおいては、天井をより一層軽量化するとともに天井の落下をより確実に抑止し、万が一、天井が落下した場合であっても被害を最小化する、さらなる改良が求められていた。
特開2015−74892号公報
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、プールなどにおいて、天井板の落下をより確実に抑止し、かつ、軽量な天井とすることを可能にする吊り天井構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の第1の観点は、吊り天井構造であって、天井構造材の下部に配置されるバー材又は野縁に取り付けられて垂下するハンガーと、前記ハンガーに保持され、かつ、前記野縁と直交するように配置される第1天井板保持部材と、前記第1天井板保持部材と直交するように第1天井板保持部材間に連結される第2天井板保持部材と、を備えることを特徴とする。
(2)上記(1)の構成において、前記第1天井板保持部材と前記第2天井板保持部材がジョイント材を介して連結される。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記第1天井板保持部材と前記第2天井板保持部材の上に天井板が載置され、又は前記第1天井板保持部材と前記第2天井板保持部材の下に天井板が取り付けられる。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つの構成において、さらに、隣接する前記バー材又は前記野縁同士が、略コの字状の野縁ジョイント材を介して連結される。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1つの構成において、さらに、前記第1天井板保持部材と前記第2天井板保持部材の下面に貼付された気密テープを有し、前記天井板が前記気密テープを介して取り付けられる。
(6)上記(1)から(5)のいずれか1つの構成において、さらに、前記第1天井板保持部材及び前記第2天井板保持部材の下方に取り付けられたカバー材を有する。
(7)上記(6)の構成において、前記カバー材が前記天井板保持部材に嵌合する。
(8)上記(2)又は(3)の構成において、前記ジョイント材が、略三角形状の板材と、前記板材の2辺から垂直に立設し、前記第1天井板保持部材及び前記第2天井板保持部材に連結されるL字状の側板部を有する。
(9)上記(6)の構成において、前記野縁、前記ハンガー、前記第1天井板保持部材、前記第2天井板保持部材、前記ジョイント材、前記野縁ジョイント材、前記気密テープ及び前記カバー材、並びに連結に必要なビス又はボルト材が、合計して、2kg/m以下の単位面積重量を有する。
(10)上記(1)から(9)のいずれか1つの構成において、前記ハンガーが、前記野縁に係合される係合部と、前記係合部から下方に延在する取付部とを含む本体と、前記本体の前記取付部の第1面側に取り付けられる第1接続板と、前記本体の前記取付部の第2面側に取り付けられる第2接続板と、を備え、前記係合部は、前記野縁を覆うように、側面視において下向きコの字状に形成され、前記取付部は、前記係合部に対して交差する方向に面構成を有するように、前記係合部の一方側の側壁から下方へ延在し、前記第1接続板及び前記第2接続板は、それぞれの中間位置に設けられ外側に向かって突出する第1凸部及び第2凸部を有し、前記第1接続板及び前記第2接続板が前記取付部に取り付けられたとき、前記第1凸部と前記第2凸部は、前記取付部の下端よりも下方で対向し、それらによって形成される空間に、天井板を保持する天井板保持部材の頂部を保持する。
(11)上記(10)の構成において、前記ハンガーの本体の前記係合部は、前記野縁の下方においてコの字状の対向する両側壁をビス止めされる。
(12)上記(10)又は(11)の構成において、前記第1接続板及び前記第2接続板は、前記第1凸部及び前記第2凸部よりも上部において前記取付部を挟んでビス止めされ、前記第1凸部及び前記第2凸部よりも下部において前記天井板保持部材の軸部を挟んでビス止めされる。
(13)上記(1)から(12)のいずれか1つの構成において、さらに、躯体から垂下する吊りボルトに野縁を取り付ける吊りボルト用ハンガーを備え、前記吊りボルト用ハンガーが、前記吊りボルトが取り付けられる本体部と、本体部に軸支される取付部とを含み、前記取付部が前記野縁の傾斜に追従可能である。
本発明によれば、プールなどにおいて、天井板の落下をより確実に抑止し、かつ、軽量な天井とすることを可能にする吊り天井構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係る吊り天井構造の一例を示す斜視図である。 同じく、吊り天井構造の要部を説明する拡大図である。 同じく、吊り天井構造の組立段階の一部を説明する斜視図であって、(a)は吊り天井構造の全体を上方向から、(b)は天井板保持部材の下面を下方向から、それぞれ示す。 同じく、図3(a)に引き続いて吊り天井構造の組立段階の一部を説明する斜視図である。 同じく、吊り天井構造に用いられるハンガーの正面図であって、(a)は本体、(b)は第1接続板、(c)は第2接続板を示す。 同じく、吊り天井構造に用いられるハンガーの側面図であって、(a)は本体、(b)は第1接続板、(c)は第2接続板を示す。
<実施形態>
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明するが、各図において、同一符号は同一又は対応する部分を示す。また、本発明は、以下の説明からも明らかなようにこれらの実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において当業者であれば種々の変形が可能である。
まず、本発明の実施形態に係る吊り天井構造1の一例を全体的に説明する。図1は吊り天井の主な要素を示しており、吊り天井構造1は、図1に示すように、天井構造材Sから垂下する吊りボルト10と、吊りボルト10に吊りボルト用ハンガー20を介して取り付けられた野縁30と、野縁30に取り付けられて垂下する野縁用ハンガー40(以降、単に「ハンガー40」と表記することがある。)と、野縁用ハンガー40に挟持された天井板保持部材50と、を備えている。なお、ここでは野縁30を挙げているが、野縁受け又は一般的なバー材として位置づけてもよい。また、ここでは、天井構造材Sとして天井躯体(天井スラブ)を挙げているが、他には、例えば母屋、桁、若しくは梁、又はこれらに沿いあるいはこれらと交差する方向に取り付けた横材等であってもよい。
さらに説明すると、吊りボルト10は、複数、天井構造材Sに垂下状態で取り付けられている。複数の吊りボルト10の下端部には吊りボルト用ハンガー20が取り付けられており、吊りボルト用ハンガー20を介して野縁30が隣接する吊りボルト10の間に横架される。この野縁30には、ハンガー40が係合されており垂下している。詳しくは項をあらためて詳述するが、ハンガー40の下部には、逆T字状の天井板保持部材50が挟持されており、天井板保持部材50には、天井板(図1には不図示。図2参照)が保持される。なお、図1では1方向に延在する天井板保持部材50のみを図示しているが、天井板保持部材50は、格子状に配置されてもよい。天井板保持部材50が格子状に配置された提要については、後述する。
次に、図2を参照して、吊り天井構造1をより詳しく説明する。図2は吊り天井構造1の拡大図を示しており、天井板保持部材50が、交差する2方向に配置された例を示している。また、野縁30が、水平のもの(図中右側)と傾斜したもの(図中左側)が連接されている例を示している。水平の野縁30と傾斜した野縁30は、野縁ジョイント31を介して取り付けられている。なお、野縁ジョイント31は、隣接する水平の野縁30同士を連結する場合も使用することができる。
野縁30は、吊りボルト用ハンガー20を介して吊りボルト10に取り付けられており、一般的には、断面がC字状のCバーにより構成される。吊りボルト用ハンガー20は、特に限定されないが、ここでは、野縁30の傾斜(勾配)に追従可能な態様のものを用いている。すなわち、吊りボルト用ハンガー20は、吊りボルト10が取り付けられる本体部21と、本体部21に軸支されることにより野縁30の傾斜(勾配)に追従可能な取付部22から構成されている。本体部21の天面には吊りボルト10が挿通する挿通孔が設けられており、吊りボルト10はナット23によって天面に緊結される。取付部22は、断面視でh字状に形成された一対の係合部221を有しており、係合部221は野縁30を覆うように係合され、ビス222によってビス止めされる。なお、吊りボルト用ハンガー20は、ここで示した態様に限られることはなく、天面に吊りボルトが挿通する挿通孔が設けられた逆L字状の本体部に略U字状の取付部を野縁の傾斜(勾配)に追従可能に取付けたものでもよい。
ハンガー40は、本体41と、第1接続板42と、第2接続板43とから構成されており、本体41が野縁30に係合され、第1接続板42と第2接続板43との間に、天井板保持部材50が挟持されている。
ハンガー40の第1接続板42と第2接続板43の間には、天井板保持部材50(図中、紙面奥行方向)が挟持されている。天井板保持部材50は、前述のとおり、断面が逆T字状のTバーであり、縦方向の軸部51と、横方向の基部52とから構成されている。軸部51はハンガー40の第1接続板42と第2接続板43の間に挟持され、軸部51の頂部511は、第1接続板42の第1凸部421と第2接続板43の第2凸部431によって形成された空間44に保持される。軸部51の頂部511は、縁付きの小さなT字状になっており、空間44にフィットするように構成されている。
図2では、紙面奥行方向のものと交差する紙面横方向にも天井板保持部材50を設けた例を示している。このようにすると、天井板Pを格子状に配置することができる。紙面横方向の天井板保持部材50の配置にあたっては、ハンガー40の第1接続板42又は第2接続板43に、第1凸部421又は第2凸部431よりも下部の位置にある挿通孔423又は挿通孔433にビス止めすることによりLジョイント60を固定し、これに天井板保持部材50を取り付ける。
天井板保持部材50の下方には、カバー材70が取り付けられている。カバー材70は、その中央に一対の爪部71が設けられており、天井板保持部材50の基部52から下方に設けられている突出部53を一対の爪部71の間に差し込むことにより、天井板保持部材50とカバー材70は取り付けられる。突出部53の先端の両側及び一対の爪部71の先端の内側は、いずれも矢印型となっており、オスメスの嵌合関係により、容易に着脱ができる。
カバー材70の端部72には、天井板Pが取り付けられる。天井板Pは極めて軽量に構成されており、例えば、ポリエステル製縦型不織布の基材の両面をガラスクロスでサンドイッチ構造としたものを好適に用いることができる。このようにすると、従来の石膏ボードによる天井板Pの約7kg/mと比べ約1/10の0.7kg/mと軽量とすることができるとともに、良好な断熱性、吸音性、施工性を発揮することができる。
以上のほかに、天井板保持部材50とカバー材70の隙間には、気密テープ73やアルミ板74が配置され、気密性を保持している。
次に、図3及び図4で示した斜視図を参照して、吊り天井構造1をさらに説明する。図3は、吊り天井構造1の組立段階の一部を図示するものであり、図3(a)には、天井板保持部材50として、ハンガー40に取り付けられた第1天井板保持部材50aと、それに直交する第2天井板部材50bとが描画されている。第2天井板保持部材50bは第1天井板保持部材50aに対して相対的に短く形成された部材であり、隣接する第1天井板保持部材50a同士の間隔にほぼ等しい長さを有している。なお、第1天井板保持部材50aと第2天井板保持部材50bとは、いずれも逆T字状に配されたTバーにより構成される。
第1天井板保持部材50aがハンガー40に取り付けられた後、第2天井板保持部材50bは隣接する第1天井板保持部材50a同士の間に架設される。第1天井板保持部材50aと第2天井板保持部材50bは、その当接部、において、Lジョイント60(ジョイント材ともいう)を介して互いに固定される。Lジョイント60は、第2天井板保持部材50bの両端の一方の側面と他方の側面に1つずつ取り付けられる。このようにLジョイント60を配置することにより、第1天井板保持部材50aと第2天井板保持部材50bの固定の強度を維持できるとともに、部材点数を減らして吊り天井構造1の軽量化を図ることができる。
Lジョイント60は、略三角形状の板材61と、板材61の2辺62,63から垂直に立設して第1天井板保持部材50a及び第2天井板保持部材50bに連結されるL字状の側板部64を有している。側板部64は、第1天井板保持部材50a及び第2天井板保持部材50bに当接してビス止めされており、ここでは、計4つのビスで止めた場合を図示している。なお、側板部64は、板材61の2辺62,63の長さを超えて延在してもよい。
第1天井板保持部材50aや第2天井板保持部材50bは、逆T字状の形状をしており、天井板Pは、その逆T字の横板に載置して取り付けるようにしてもよい。また、それとは別に、図3(b)に示すように、第1天井板保持部材50aや第2天井板保持部材50bの下面に気密テープ73を貼付しておき、気密テープの離型紙をはがして、天井板Pを気密テープ73に貼り付けてもよい。第1天井板保持部材50aや第2天井板保持部材50bは前述のとおり逆T字状に構成されているが、その成形によって長手方向に溝が形成されることがあるため、気密テープ73を用いると、吊り天井構造1の気密性を保持でき、プールなど湿度の高い場所での天井として好適である。
次に、図4は、図3に引き続いて吊り天井構造1の組立段階の一部を図示するものであり、天井板Pを取り付けた後、天井板Pの目地に合わせてカバー材70を取り付けた場合を示している。カバー材70の取り付けにあたっては、天井板Pを介して第1天井板保持部材50a及び第2天井板保持部材50bにビス止めしてもよいし、第1天井板保持部材50a及び第2天井板保持部材50bに嵌合するようにしてもよい。嵌合によって取り付けるほうが吊り天井構造1の組立にあたって便宜である。なお、カバー材70の天井板Pの側には気密テープ73を貼付しておくと、吊り天井構造1の気密性をより一層強化することができる。
野縁30、第1天井板保持部材50a、第2天井板保持部材50b、ジョイント材60、カバー材70及び気密テープ73、並びに連結に必要なビスは、合計して、2kg/m以下の単位面積重量を有するようにすることが望ましい。吊り天井は地震時等に落下しないように種々の技術基準が定められているが、仮に落下したとしても、2kg/m以下の単位面積重量であれば、人に重大な危害を与えるおそれの低い吊り天井構造1とすることができる。
ここで、図5及び図6を参照して、ハンガー40の構成を説明する。図5はハンガー40の正面図、図6は側面図である。本体41は、図5及び図6に示すように、係合部411と、取付部412とから構成される。
係合部411は、側面視(図6参照)において下向きのコの字状に形成されており、これをもって野縁30を覆うように係合される。係合部411には、コの字状の対向する2つの側壁411a,411bに挿通孔411c,411dが野縁30の下方に位置するように設けられており、野縁30に係合した後、ビス止め又はボルト締めされる。
取付部412は、係合部411の一方の側壁411bから下方へ延在している。そして、取付部412は、係合部411の側壁411a,411bに対して交差する方向に、面構成を有している。取付部412の下部には、挿通孔413が設けられており、第1接続板42及び第2接続板43とともにビス止め又はボルト締めされる。
第1接続板42及び第2接続板43は、ほぼ対称的に構成されており、第1接続板42は、取付部412の第1面412aに取り付けられ、第2接続板43は、取付部412の第2面412bに取り付けられる(図5参照)。第1接続板42及び第2接続板43は、それぞれの中間位置に設けられ外側に向かって突出する第1凸部421及び第2凸部431を有しており、第1接続板42及び第2接続板43が取付部412に取り付けられたとき、第1凸部421と第2凸部431は、それらによって形成される空間44に、後述する天井板保持部材50の頂部511を保持する。なお、図6では、取付部412の下端を矩形状にした例を示しているが、取付部412の下端をR字形状(円弧状)としてもよく、そうすることにより、第1接続板42及び第2接続板43を取付部412の挿通孔413を中心に回動させたとしても、天井保持部材50の頂部が取付部412の下端に干渉しなくなる。すなわち、取付部412の下端をR字形状とすることにより、第1接続板42及び第2接続板43を介して取り付けられる天井保持部材50を所望の角度で配置することができる。
第1接続板42及び第2接続板43は、第1凸部421及び第2凸部431よりも上部に、取付部412にビス止め又はボルト締めするための挿通孔422,432が、第1凸部421及び第2凸部431よりも下部に、天井板保持部材50にビス止め又はボルト締めするための挿通孔423,433が、それぞれ設けられている。
(実施形態の効果)
本実施形態に係る吊り天井構造1は、野縁30よりハンガー40を介して天井板保持部材50を取り付けたことから、地震発生時には、吊りボルト10とハンガー40との間に介在する野縁30が振れ止めの効果を奏し、吊りボルト10とハンガー40の揺れは極力小さくなる。ひいては、天井板保持部材50やカバー材70の揺れも小さく、天井板Pが落下するのを防止することができる。また、天井板P自体を極めて軽量なものにすることができることから、落下したとしても、従来の石膏ボードなどに比べて、プールなどにいる人々への被害を最小限に抑えることが可能となる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は、具体的な実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を行ったものも含まれるものであり、そのことは、当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
1…吊り天井構造
10…吊りボルト
20…吊りボルト用ハンガー
21…本体部
22…取付部
30…野縁
40…野縁用ハンガー(又は、単に「ハンガー」)
41…本体
411…係合部
411a…一方側の側壁
411b…他方側の側壁
412…取付部
412a…第1面
412b…第2面
42…第1接続板
421…第1凸部
43…第2接続板
431…第2凸部
50…天井板保持部材(50a…第1天井板保持部材、50b…第2天井保持部材)
51…軸部
52…基部
53…突出部
60…Lジョイント(ジョイント材)
70…カバー材
71…一対の爪部
72…端部
73…気密テープ
S…天井構造材
P…天井板

Claims (13)

  1. 吊り天井構造であって、
    天井構造材の下部に配置されるバー材又は野縁に取り付けられて垂下するハンガーと、
    前記ハンガーに保持され、かつ、前記バー材又は前記野縁と直交するように配置される第1天井板保持部材と、
    前記第1天井板保持部材と直交するように第1天井板保持部材間に連結される第2天井板保持部材と、を備え、
    前記ハンガーが、
    前記バー材又は前記野縁に係合される係合部と、
    前記係合部から下方に延在する取付部とを含む本体と、
    前記本体の前記取付部の第1面側に取り付けられる第1接続板と、
    前記本体の前記取付部の第2面側に取り付けられる第2接続板と、を備え、
    前記係合部は、前記バー材又は前記野縁を覆うように、側面視において下向きコの字状に形成され、
    前記取付部は、前記係合部に対して交差する方向に面構成を有するように、前記係合部の一方側の側壁から下方へ延在し、
    前記第1接続板及び前記第2接続板は、それぞれの中間位置に設けられ外側に向かって突出する第1凸部及び第2凸部を有し、
    前記第1接続板及び前記第2接続板が前記取付部に取り付けられたとき、前記第1凸部と前記第2凸部は、前記取付部の下端よりも下方で対向し、それらによって形成される空間に、天井板を保持する前記第1天井板保持部材及び/又は前記第2天井板保持材の頂部を保持する
    ことを特徴とする吊り天井構造。
  2. 前記第1天井板保持部材と前記第2天井板保持部材がジョイント材を介して連結されることを特徴とする請求項1に記載の吊り天井構造。
  3. 前記第1天井板保持部材と前記第2天井板保持部材の上に天井板が載置され、又は前記第1天井板保持部材と前記第2天井板保持部材の下に天井板が取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の吊り天井構造。
  4. さらに、隣接する前記バー材又は前記野縁同士が、略コの字状の野縁ジョイント材を介して連結される請求項1から3のいずれか1項に記載の吊り天井構造。
  5. さらに、前記第1天井板保持部材と前記第2天井板保持部材の下面に貼付された気密テープを有し、前記天井板が前記気密テープを介して取り付けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の吊り天井構造。
  6. さらに、前記第1天井板保持部材及び/又は前記第2天井板保持部材の下方に取り付けられたカバー材を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の吊り天井構造。
  7. 前記カバー材が前記第1天井板保持部材及び/又は前記第2天井板保持部材に嵌合することを特徴とする請求項6に記載の吊り天井構造。
  8. 前記ジョイント材が、略三角形状の板材と、前記板材の2辺から垂直に立設し、前記第1天井板保持部材及び前記第2天井板保持部材に連結される略L字状の側板部を有する請求項2に記載の吊り天井構造。
  9. 合計して、2kg/m以下の単位面積重量を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の吊り天井構造。
  10. 前記ハンガーの本体の前記係合部は、前記バー材又は前記野縁の下方においてコの字状の対向する両側壁をビス止めされることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の吊り天井構造。
  11. 前記第1接続板及び前記第2接続板は、前記第1凸部及び前記第2凸部よりも上部において前記取付部を挟んでビス止めされ、前記第1凸部及び前記第2凸部よりも下部において前記第1天井板保持部材及び/又は前記第2天井板保持部材の軸部を挟んでビス止めされることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の吊り天井構造。
  12. さらに、躯体から垂下する吊りボルトに前記バー材又は前記野縁を取り付ける吊りボルト用ハンガーを備え、前記吊りボルト用ハンガーが、前記吊りボルトが取り付けられる本体部と、本体部に軸支される取付部とを含み、前記取付部が前記バー材又は前記野縁の傾斜に追従可能であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の吊り天井構造。
  13. 天井構造材の下部に配置されるバー材又は野縁に取り付けられて垂下するハンガーであって、
    前記バー材又は前記野縁に係合される係合部と、
    前記係合部から下方に延在する取付部とを含む本体と、
    前記本体の前記取付部の第1面側に取り付けられる第1接続板と、
    前記本体の前記取付部の第2面側に取り付けられる第2接続板と、を備え、
    前記係合部は、前記バー材又は前記野縁を覆うように、側面視において下向きコの字状に形成され、
    前記取付部は、前記係合部に対して交差する方向に面構成を有するように、前記係合部の一方側の側壁から下方へ延在し、
    前記第1接続板及び前記第2接続板は、それぞれの中間位置に設けられ外側に向かって突出する第1凸部及び第2凸部を有し、
    前記第1接続板及び前記第2接続板が前記取付部に取り付けられたとき、前記第1凸部と前記第2凸部は、前記取付部の下端よりも下方で対向し、それらによって形成される空間に、天井板を保持する天井板保持部材の頂部を保持する
    ことを特徴とするハンガー。
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