JP2017122388A - 天井下地構造及びその施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天井下地材2は、野縁に並行して配設される野縁補強材60と、ブレース91の他端9bを受け入れるブレース受入部73を有するブレース受材70を備える。野縁補強材60は、天井仕上材2を固定する固定面61と、この固定面61から立設しブレース受材70を受け入れるブレース受材受入部63を形成する一対の側面62を有する。ブレース受入部73は、野縁受4に直交しブレース91と対向する一対の第一面74と、形成面62と対向する第二面75とを備える。ブレース91は野縁方向Xに沿って設けられ、ブレース受入部73にハンガー7を嵌入させて第一面74にブレース91の他端9bを固定すると共に第二面75と側面62を固定する。
【選択図】 図2
Description
[天井下地構造]
本発明に係るブレース取付構造は、例えば図1に示す如き天井下地構造1に用いられる。この天井下地構造1は、大略、天井仕上材2が取り付けられる野縁3と、この野縁3に直交する野縁受4を有する天井下地材5と、野縁受4をハンガー7を介して吊り下げ支持する吊材6を備える。そして、一端9aが吊材6の上部(図示省略する天井スラブ側)に取り付けられたブレース9の他端9bは隣接する吊材6の天井下地材5に取り付けられ、一端9aが取り付けられた吊材6,6間で傾斜状(略V字状)に架け渡されている。
ここで、本発明に係るブレース連結構造の第一実施形態について、さらに詳しく説明する。本実施形態は、図2に示す如き野縁方向Xに沿って傾斜状に架け渡され第一ブレース91の取付構造に関する。ブレース連結構造10Aは、図1〜3に示すように、大略、野縁補強材60と、第一ブレース91の他端91bを受け入れるブレース受入部73を有するブレース受材70とを有する。
次に、本発明に係るブレース連結構造の第二実施形態について、さらに詳しく説明する。第二実施形態は、図5に示す如き野縁受方向Yに沿って設けられる第二ブレース92の取付構造に関する。なお、以下の実施形態において、上記実施形態と同様の部材には同一の符号を付してある。
ここで、発明者らは、上記各実施形態の有効性を評価するために、以下の実験(実施例1,2)を行った。実施例1では、天井下地材2(石膏ボード(厚さ12.5mm)及び岩綿吸音板(厚さ9mm))を取り付けた天井下地材5を吊材6で吊り下げ支持した天井下地構造(JIS−19型、1800mm×3600mm、天井懐1200mm)に上記ブレース連結構造10Aを設けた試験体において、その天井下地材2の一方の縁部を野縁方向Xへジャッキ等で加圧し、天井下地材2の他方の縁部及び第一ブレース91が架け渡された一方の野縁受4に掛かる荷重(N)をひずみゲージ式変換機により測定した。また、野縁方向Xへの変位量を測定した。比較例1は、上記天井下地構造に図10に示す如くブレースを設けた試験体で同様に試験を行った。その結果を図7に示す。
また、実施例2では、上記天井下地構造に上記ブレース連結構造10Bを設けた試験体において、天井下地材2の一方の縁部を野縁受方向Yへジャッキ等で加圧し、同様の測定を行った。比較例2は、上記天井下地構造に図11に示す如くブレースを設けた試験体で同様に試験を行った。その結果を図8に示す。
上記第一実施形態において、ブレース受材70として断面略コの字状のチャンネル材を用い、野縁受4に直交し第一ブレース91の側面と対向する第一面74と、野縁補強材60の側面62と対向する第二面75とを同一平面(フランジ72)に形成した。しかし、ブレース受材70の形状は、これに限られるものではない。例えば、図9に示すように、第一面74’と第二面75’とを略平行に異なる平面上に形成しても構わない。ブレース受材70の形状(幅)は第一ブレース91、ハンガー7及び野縁受補強材60の形状(幅)に応じて適宜変更可能であり、各部材が互いに対向する面でそれぞれ固定(ビス止め)される形状であれば、特に限定されるものではない。
Claims (9)
- 天井仕上材が取り付けられる野縁とこの野縁に直交する野縁受を有する天井下地材と、前記野縁受をハンガーを介して吊り下げ支持する吊材を備える天井下地構造において、一端が前記吊材の上部に取り付けられたブレースの他端を前記天井下地材に取り付けるブレース取付構造であって、
前記天井下地材は、前記野縁に並行して配設される野縁補強材と、前記ブレースの前記他端を受け入れるブレース受入部を有するブレース受材を備え、
前記野縁補強材は、前記天井仕上材を固定する固定面と、この固定面から立設し前記ブレース受材を受け入れるブレース受材受入部を形成する一対の側面を有し、
前記ブレース受入部は、前記野縁受に直交し前記ブレースと対向する一対の第一面と、前記側面と対向する第二面とを備え、
前記ブレースは、前記野縁の長手方向に沿って設けられ、
前記ブレース受入部に前記ハンガーを嵌入させて前記第一面に前記ブレースの前記他端を固定すると共に前記第二面と前記側面を固定するブレース取付構造。 - 天井仕上材が取り付けられる野縁とこの野縁に直交する野縁受を有する天井下地材と、前記野縁受をハンガーを介して吊り下げ支持する吊材を備える天井下地構造において、一端が前記吊材の上部に取り付けられたブレースの他端を前記天井下地材に取り付けるブレース取付構造であって、
前記天井下地材は、前記野縁受に並行して配設される野縁受補強材を備え、
前記ブレースは、前記野縁受の長手方向に沿って設けられ、
前記野縁受補強材を前記野縁受に対し前記吊材が位置する側に配置すると共に前記ブレースの前記他端を前記野縁受及び前記野縁受補強材で挟んで固定するブレース取付構造。 - 前記野縁補強材は、前記野縁受に固定されている請求項1記載のブレース取付構造。
- 前記一対の側面の上端は、外方に向けて折り曲げられたリップ部を備える請求項1又は3記載のブレース取付構造。
- 少なくとも前記ブレースの前記他端に隣接する野縁と野縁受との交差部の連結金具は、前記野縁及び前記野縁受にビス止めされる請求項1〜4のいずれかに記載のブレース取付構造。
- 前記固定は、各面に直交する方向へのビス止めにより行われる請求項1〜5のいずれかに記載のブレース取付構造。
- 天井仕上材が取り付けられる野縁とこの野縁に直交する野縁受を有する天井下地材と、前記野縁受をハンガーを介して吊り下げ支持する吊材を備える天井下地構造において、一端が前記吊材の上部に取り付けられたブレースの他端を前記天井下地材に取り付けるブレース取付方法であって、
前記天井下地材は、前記野縁に並行して配設される野縁補強材と、前記ブレースの前記他端を受け入れるブレース受入部を有するブレース受材を備え、
前記野縁補強材は、前記天井仕上材を固定する固定面と、この固定面から立設し前記ブレース受材を受け入れるブレース受材受入部を形成する一対の側面を有し、
前記ブレース受入部は、前記野縁受に直交し前記ブレースと対向する一対の第一面と、前記側面と対向する第二面とを備え、
前記ブレースを前記野縁の長手方向に沿って設け、
前記ブレース受入部に前記ハンガーを嵌入させて前記第一面と前記ブレースの前記他端を固定すると共に前記第二面と前記側面を固定するブレース取付方法。 - 天井仕上材が取り付けられる野縁とこの野縁に直交する野縁受を有する天井下地材と、前記野縁受をハンガーを介して吊り下げ支持する吊材を備える天井下地構造において、一端が前記吊材の上部に取り付けられたブレースの他端を前記天井下地材に取り付けるブレース取付方法であって、
前記天井下地材は、前記野縁受に並行して配設される野縁受補強材を備え、
前記ブレースを前記野縁受の長手方向に沿って設け、
前記野縁受補強材を前記野縁受に対し前記吊材が位置する側に配置すると共に前記ブレースの前記他端を前記野縁受及び前記野縁受補強材で挟んで固定するブレース取付方法。 - 天井仕上材が取り付けられる野縁とこの野縁に直交する野縁受を有する天井下地材と、前記野縁受をハンガーを介して吊り下げ支持する吊材と、一端が前記吊材の上部に取り付けられ他端が前記天井下地材に取り付けられるブレースを備える天井下地構造であって、
前記天井下地材は、前記野縁に並行して配設される野縁補強材と、前記ブレースの前記他端を受け入れるブレース受入部を有するブレース受材と、前記野縁受に並行して配設される野縁受補強材を備え、
前記野縁補強材は、前記天井仕上材を固定する固定面と、この固定面から立設し前記ブレース受材を受け入れるブレース受材受入部を形成する一対の側面を有し、
前記ブレース受入部は、前記野縁受に直交し前記ブレースと対向する一対の第一面と、前記側面と対向する第二面とを備え、
前記ブレースは、前記野縁の長手方向に沿って設けられる第一ブレースと、前記野縁受の長手方向に沿って設けられる第二ブレースを備え、
前記ブレース受入部に前記ハンガーを嵌入させて前記第一面と前記第一ブレースの前記他端を固定すると共に前記第二面と前記側面を固定し、
前記野縁受補強材を前記野縁受に対し前記吊材が位置する側に配置すると共に前記第二ブレースの前記他端を前記野縁受及び前記野縁受補強材で挟んで固定する天井下地構造。
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