JP2017121212A - 防草構造体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾斜や障害物の有無にかかわらず、施工の自由度が高く、施工面へ効率的に防草構造体を施工することができる防草構造体の製造方法を提供する。【解決手段】矩形状シート本体の長手方向X各上下端と幅方向Y各左右端のすべてにそれぞれ一体に連続するよう形成された側縁第1片、側縁第2片13及び側縁第3片14を有する防草シートを複数準備し、隣り合う防草シート相互間の互いの側縁片13、14が各上下面で重なり合うよう施工面に縦横それぞれの配列方向X、Yに敷設し、側縁片13、14を裏面同士で互いに接着させて接合部102bを形成する防草構造体の製造方法。【選択図】図6

Description

本発明は、草の生育を防止する必要のある領域への設置に適した防草構造体の製造(施工)方法に関する。
草の生育防止を望む領域の施工面に対して、厚さが数ミリ程度で長尺帯状の防草シートをその短手(幅)方向に複数、隣接させて敷き詰め、すべての防草シートについて、隣り合う防草シート相互間を接合する防草構造体の施工方法は知られている(例えば特許文献1,2)。
特開2004−33032号公報 特開2011−106092号公報
上記方法で施工される防草構造体を平面視した場合に、防草構造体を構成するすべての防草シートの中の、何れか任意の防草シートを基準シートとし、この基準シートを起点として各防草シートの幅方向に隣り合う防草シートを他のシートとして以下、説明する。
従来は、基準シートと他のシートのいずれか一方(例えば基準シート)に対していずれか他方(例えば他のシート)をその端部が上になるように重ね合わせた後、その重ね合わせ部を、接着材または両面テープによる接着や、加熱による融着などの方法で接着することにより、施工面上への防草構造体の施工(製造)を行っていた。
なお、一見して水平な地面であっても、そのすべての領域が論理的に水平であることはなく、その領域のどこかに必ず傾斜(勾配)がある。したがって、施工領域へ施工後に雨が降れば、その降雨による雨水は、施工領域のどこかに排水方向などを変える障害物を積極的に設けない限り、必ず、施工面の勾配なりに流れる。
従来の方法により施工される防草構造体の、基準シートと他のシート相互間に形成される接合部は、一方のシートの上面に対して他方のシートの厚み分(数ミリ程度)だけが僅かに盛り上がったものであり、厚み方向への実質的な突出はなく、ほぼ平坦であり、また防草構造体が施工領域の面形状に追従する表面(上面)を持つことを考慮すると、施工領域への施工後に雨が降った場合、その降雨による雨水のうち防草構造体中に浸透しなかったものが防草構造体の上面を伝って勾配なりに流れる。このようにして流れてくる雨水が防草構造体の裏面側(施工面上)に流入すると、施工当初には想定していなかった新たな水路の洗掘が発生し、土砂流出や土砂崩れの可能性を伴う不都合を生じることがある。
そこで、このような防草構造体の上面を伝って勾配なりに流れてくる雨水が、基準シートと他のシート相互間に形成される接合部から防草構造体の裏面側に流入することを防止すべく、従来の方法では、施工領域全体での傾斜を考慮し、基準シートに対して端部が上となる他のシートの該端部が勾配下流側へ向くよう、必ず、勾配最下流側に基準シートを敷設し、ここから勾配上流側へ向けて、他のシートをその端部が上になるよう部分的に重ね合わせていく必要があり(特許文献1の段落0016)、基準シートと他のシートの敷設順序に制限があった。
また、施工面に樹木、石、構造物などの障害物が点在する場合、それぞれの障害物を考慮した基準シートの配置や、該基準シートと他のシートの敷設方向など、事前に検討すべき事項が増え、施工者による設計及び施工手順の自由度が妨げられることが多かった。
本発明は、上記点に鑑みなされたものであって、その目的は、傾斜や障害物の有無にかかわらず、施工の自由度が高く、施工面へ効率的に防草構造体を施工することができる防草構造体の製造方法を提供することにある。
以下では、本発明の理解を容易にするために、本発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る防草構造体に製造方法は、複数の防草シート(A)が、少なくとも縦横いずれかの配列方向(Xのみ、Yのみ、Y1のみ、X及びY、または、X及びY1)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42、A1とA11、A11とA12、A2とA21、A21とA22、A3とA31、A31とA32、A4とA41、A41とA42)で互いに接合された防草構造体(100)の製造方法であって、少なくとも第1ステップ、第2ステップ及び第3ステップを有する。
第1の観点の第1ステップは、矩形状シート本体(1)の一端に沿って延びる一方向(例えばX)両端及び該一方向に直交する他方向(例えばY)両端の少なくともいずれかに一体に連続するよう形成された側縁片(10,11,12,13,14)を有する防草シート(A)を複数、準備する工程である。
第1の観点の第2ステップは、隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42、A1とA11、A11とA12、A2とA21、A21とA22、A3とA31、A31とA32、A4とA41、A41とA42)の互いの側縁片(10。例えば13と14や、11と12)が各上下面で重なり合うよう、必要数の防草シート(A)を施工面(G)に所定の配列方向で敷設する工程である。
第1の観点の第3ステップは、施工面(G)に敷設したすべての防草シート(A)について、少なくとも1つの配列方向(例えば、X及びYにシートが配列されている場合、Xのみでよいし、Yのみでもよく、X及びYでもよい。X及びY1にシートが配列されている場合、Xのみでよいし、Y1のみでもよく、X及びY1でもよい。)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42)の側縁片(10、少なくとも13と14)を裏面同士で互いに接着させて接合部(102、少なくとも102b)を形成する工程である。第3ステップで形成される接合部は、矩形状シート本体(1)の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ配列方向(少なくともY,Y1)に直交する方向(X)へ延在する。
本発明の第2の観点に係る防草構造体に製造方法は、
複数の防草シート(A)が、施工面(G)の少なくとも傾斜方向(Y1)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42)で互いに接合された防草構造体(100)の製造方法であって、少なくとも第1ステップ、第2ステップ及び第3ステップを有する。
第2の観点の第1ステップは、第1の観点と同様、矩形状シート本体(1)の一端に沿って延びる一方向(例えばX)両端及び該一方向に直交する他方向(例えばY)両端の少なくともいずれかに一体に連続するよう形成された側縁片(10,11,12,13,14)を有する防草シート(A)を複数、準備する工程である。
第2の観点の第2ステップは、隣り合う防草シート相互間(少なくとも、A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42)の互いの側縁片(10。少なくとも13と14)が各上下面で重なり合うよう、必要数の防草シート(A)を施工面(G)の少なくとも傾斜方向(Y1)に敷設する工程である。
第2の観点の第3ステップは、施工面(G)に敷設したすべての防草シート(A)について、施工面(G)の少なくとも傾斜方向(Y1)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42)の側縁片(10、少なくとも13と14)を裏面同士で互いに接着させて接合部(102、少なくとも102b)を形成する工程である。第3ステップで形成される接合部は、矩形状シート本体(1)の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ配列方向(少なくともY1)に直交する方向(X)へ延在する。
《共通事項》
本発明において、施工面に傾斜がある場合における第3ステップは、施工面(G)の傾斜方向(Y1)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42)の側縁片(13と14)のうち、勾配上流側(G1)に位置する一方の側縁片(13)をシート本体(1)の上面側へ略L字状に折り曲げて折り目を付けるとともに、勾配下流側(G2)に位置する他方の側縁片(14)をシート本体(1)の上面側へ捲り上げた状態で、裏面同士を接着させることができる。
本発明において、勾配上流側(G1)に位置する一方の側縁片(13)を略L字状に折り曲げて折り目を付けることの他に、溶剤を用いて略L字状に固定することもできる。
本発明において、第3ステップに先立ち、折り目(23,24)付近で勾配上下流側の両側縁片(13,14)を仮止めすることができる。この仮止めは、第3ステップを実行した後、取り外す(解除する)ことができる。
本発明方法によると、施工面に敷設したすべての防草シートについて、隣り合う防草シート相互間の側縁片を裏面同士で接着させて接合部を形成する工程を有するため、傾斜や障害物の有無にかかわらず、隣り合う防草シート相互間の敷設順序に制限はない(下流から上流への敷設はもちろん、上流から下流、中央から端、端から中央なども可能)。したがって、本発明方法によれば、施工の自由度が高く、施工面へ効率的に防草構造体を施工することができる防草構造体の製造方法を提供することができる。
図1は本発明方法により製造される防草構造体の一例を示す平面図である。 図2は図1のII−II線に沿った断面図である。 図3は図1のIII−III線に沿った断面図である。 図4は施工面に傾斜がある場合の図2に相当する断面図である。 図5は図1の防草構造体の製造に用いる防草シートの一例を示す平面図である。 図6(A)〜図6(C)は本発明方法の一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本例では、防草構造体として、図1〜図3に示す防草構造体100を例示し、その構成及び製造方法を説明する。
なお、以下の説明において、防草構造体100を平面視(図1参照)した場合の縦方向を「X方向」とし、X方向に直交する横方向を「Y方向」とする。また、防草構造体100を構成するすべての防草シートAの中の、何れか任意の防草シートを「基準シートA1」とし、この基準シートA1を起点としてX方向に隣り合う防草シートを「他のシートA11」とし、Y方向に隣り合う防草シートを「他のシートA2,A21」とする。
まず、施工(製造)される防草構造体の構成例を説明する。
図1に示すように、本例の方法で施工(製造)する防草構造体100は、複数(図例では12枚以上)の防草シートAを、縦横それぞれに配列し、すべての防草シートAについて、隣り合う防草シートA,A相互間を接合部102で連結した構造を有する。接合部102は、Y方向に延在する接合第1部102aと、X方向に延在する接合第2部102bとを含む。
接合第1部102aは、図1及び図3に示すように、基準シートA1と、縦方向(X方向)に隣り合う他のシートA11との間で、基準シートA1の下側に位置する側縁第1片12と、他のシートA11の上側に位置する側縁第1片11とが、それぞれの裏面同士を互いに接着することにより、横方向(Y方向)へ延在するように形成されている。すなわち、接合第1部102aは、配列方向がX方向であって、この方向に隣り合う、例えば基準シートA1及び他のシートA11,A12などの相互間の対向する側縁第1片11,12の裏面同士を互いに接着して形成され、かつX方向に直交するY方向へ延在するように形成されている。
接合第1部102aは、図3に示すように、X方向に隣り合う防草シート相互間(A1とA11、A11とA12など)の対向する各側縁第1片11,12の双方が略L字状に折り曲げられた状態で、裏面同士で接着されていてもよい。ただし、接合第1部102aの、X方向に隣り合う防草シート相互間(A1とA11、A11とA12など)の対向する側縁第1片11,12の状態は特に限定されない。
図示省略するが、他のシートA11と他のシートA12の間でも同様である。なお、他のシートA2を起点とした該シートA21と他のシートA22の間、他のシートA3を起点とした該シートA31と他のシートA32の間、他のシートA4を起点とした該シートA41と他のシートA42の間でもそれぞれ同様である。
接合第2部102bは、図1及び図2に示すように、基準シートA1と、Y方向に隣り合う他のシートA2との間で、基準シートA1の右側に位置する側縁第3片14と、他のシートA2の左側に位置する側縁第2片13とが、それぞれの裏面同士を互いに接着することにより、X方向へ延在するように形成されている。すなわち、接合第2部102bは、配列方向がY方向であって、この方向に隣り合う、例えば基準シートA1及び他のシートA2,A3,A4などの相互間の対向する側縁第2片13と側縁第3片14の裏面同士を互いに接着して形成され、かつY方向に直交するX方向へ延在するように形成されている。
接合第2部102bは、図2に示すように、Y方向に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4など)の対向する各側縁片(側縁第2片13,側縁第3片14)のうち、一方の側縁第2片13のみが略L字状に折り曲げられた状態で、他方の側縁第3片14に対して裏面同士で接着されていてもよい。ただし、上記接合第1部102aと同様、接合第2部102bの、Y方向に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4など)の対向する各側縁片(側縁第2片13,側縁第3片14)の状態は特に限定されない。
しかしながら、施工面Gが全体として、例えば図4に示すように、勾配上流側G1と勾配下流側G2を結ぶ傾斜方向(Y1方向)に傾斜している場合、Y1方向に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4など)については、勾配上流側の防草シートA2の側縁第2片13を折り線23を介して略L字状にしっかりと折り曲げ、勾配下流側の防草シートA1の側縁第3片14を捲り上げた状態でそれぞれの裏面同士を接合することが好ましい。このような構造とすることにより、接合部102(接合第2部102b)の勾配下流側のみを湾曲させることができ、これにより、勾配なりに流れてくる雨水に対して対抗可能な強度の向上が期待できる。
なお、溶剤を用いて、側縁第2片13及び側縁第3片14を上記態様に固めるのも有効である。
図示省略するが、他のシートA2と他のシートA3の間、他のシートA3と他のシートA4の間でも同様である。なお、他のシートA11を起点とした該シートA11と他のシートA21の間、他のシートA21と他のシートA31の間、他のシートA31と他のシートA41の間、他のシートA12を起点とした該シートA12と他のシートA22の間、他のシートA22と他のシートA32の間、他のシートA32と他のシートA42の間でもそれぞれ同様である。
図2及び図3に示すように、接合第1部102a及び接合第2部102bはともに、矩形状シート本体1の厚み方向上方に実質的に突出するよう形成されている。その突出高さH(図2及び図3参照)は、例えば10〜100mm程度、好ましくは30mm以上である。なお、「実質的に突出」とは、矩形状シート本体1(引いては防草シートA)の厚み方向上方に少なくとも10mm、好ましくは30mm以上、立ち上がっていることを意味する。
このような接合第1部102aと接合第2部102bは、本例では、配列パターンが、たて張り千鳥目地状となるように形成してある。具体的には、すべての接合部102のうち、Y方向に延在する接合第1部102aのみが、Y方向に沿って互い違いになるよう形成されている。接合第1部102aは、そのX方向のずらし幅Wが、好ましくは50mm以上、より好ましくは100mm以上となるように設定してある。これに対し、X方向に延在する接合第2部102bはいずれも、X方向に沿って連続するように形成されている。
次に、上記構成の防草構造体100を施工(製造)する方法の一例を説明する。
施工場所は特に限定されず、例えば、空き地、路肩、道路、通路、道路脇、河川敷、堤防、園、庭、田、畑、森林、駐車場あるいは太陽光発電施設等、およびこれらの周辺の地面、表面、法面など、およそ防草が必要な場所であればよい。
本例では、施工面Gの傾斜の強弱を問わず、障害物が点在する場合にも、その効果を最も発揮しうる。詳細は後述するが、本施工例によると、所定の配列方向に隣り合う防草シートA,A相互間の側縁片を裏面同士で互いに接着させるため、防草シートAを敷設しはじめる位置が、施工領域の勾配上流側、勾配下流側、中央、端など、どの位置からでも、施工が可能であり、施工の自由度が極めて高い。
なお、本例では、施工面Gの傾斜が強い場合を例示し、かつ勾配上流側G1と下流側G2を結ぶ傾斜方向(Y1方向)への施工例について説明する。
第1ステップ
まず、例えば、図5に示す防草シートAを複数、準備する(第1ステップ)。
防草シートAは、例えば、耐候性に優れた合成樹脂(例えばポリエステル、ポリプロピレン、ビニル等)であって、非透光性(例えば黒色または緑色)かつ柔軟性のある、矩形状(例えば長尺帯状など)のシート本体1を有する。
矩形状シート本体1には、本発明で言う「一端に沿って延びる一方向両端」の一例としての長手方向(X方向)各上下端(長手方向両端)に、一体に連続する小幅(例えば10〜100mm程度)の側縁第1片11,12が形成されている。
これに加え、本例のシート本体1には、本発明で言う「該一方向に直交する他方向両端」の一例としての幅方向(Y方向)各左右端(幅方向両端)に、一体に連続する小幅(例えば10〜100mm程度)の側縁第2片13と側縁第3片14が形成されている。
なお、本例の側縁第1部11,12及び側縁第2部13は、それぞれ、折り線21,22,23を介して形成されていてもよい。ただし、本発明では折り線の有無は不問である。その一方、勾配下流側の配置に適した側縁第3部14は、折り線を介さず、シート本体1に一体に連続して形成されていることが好ましい。
各防草シートAのサイズは、例えば、幅(Y方向)が0.5m〜4m程度、長さ(X方向)が0.5m〜500m程度、厚みが300μm〜10mm程度である。
第2ステップ
次に、異物や突起物(雑物、石、草、木根等)を取り除き、いわゆる不陸がない状態(凹凸がない状態)に整地した施工面Gに対し、図6(A)に示すように、必要枚数の防草シートAを、縦横それぞれの配列方向(X及びY)に敷設する。このとき、隣り合う防草シートA,A相互間(例えば、A1とA2、A2とA3、A3とA4など)の互いの側縁片10(11,12,13,14)が各上下面で重なり合うよう敷設する(第2ステップ)。
最初に敷設する防草シートA1の、施工面Gに対するX方向での配置位置は特に限定されず、勾配最下流側の他、勾配最上流側、上下流の中程その他任意の位置に配置することができる。すなわち、上面に配置される側縁片10が、勾配上流側の防草シートA2の側縁第2片13であろうと、勾配下流側の防草シートA1の側縁第3片14であろうと、その別は不問である。
なぜならば、本例では、後述するように、勾配下流側に配置される防草シートA1の勾配上流側の側縁第3片14をシート本体1の上面方向に捲り上げるとともに、勾配上流側に配置される防草シートA2の勾配下流側の側縁第2片13を折り線23でシート本体1の上面方向にしっかりと折り曲げた後、最終的には、シートA2の側縁第2片13とシートA1の側縁第3片14の各裏面同士を接着させるため、複数の防草シートAを敷設する際に、防草シートA2の側縁第2片13と、防草シートA1の側縁第3片14のどちらが上に来るか否かは問題ではない。また、複数の場所(例えば上下流の両方)から敷設が可能である。これらの点で、必ず、勾配下流側から上流側に向けて順次、敷設して行かざるを得なかった従来の施工方法と比較して、施工の自由度が格段に向上する。
本例では、敷設する際に隣り合う防草シートA,A相互間(例えば、A1とA2、A2とA3、A3とA4、A1とA11、A11とA12など)の対向する各側縁片10,10(Y方向に隣り合う防草シート相互間では側縁第2片13と側縁第3片14、X方向に隣り合う防草シート相互間では側縁第1片11と側縁第1片12)の重ね幅W1は、完成時の突出高さH(図2及び図3参照)の2倍以上とすることが望ましい。
第3ステップ
次に、図6(C)に示すように、施工面Gに敷設したすべての防草シートAについて、縦横それぞれの配列方向(X及びY)に隣り合う防草シートA,A相互間の側縁片10(11と12、13と14)を裏面同士で互いに接着させて接合第1部102a及び接合第2部102bを形成する(第3ステップ)。
本例では、まず、隣り合う防草シートA,A相互間のうち、上側に配置された防草シートの端部より、設定してある高さ分を折り曲げる。「上側に配置された防草シート」とは、例えば、防草シートA1と防草シートA2について見れば防草シートA2であり、防草シートA2と防草シートA3について見れば防草シートA2であり、防草シートA3と防草シートA4について見れば防草シートA3である。このとき、上側に配置された防草シートが、勾配上流側に配置されたものであれば(例えばA1及びA2間でのA2)、その側縁第2部13を折り目23でしっかりと折り目を付け、勾配下側に配置されたものであれば(例えばA2及びA3間でのA2)、その側縁第3部14を軽く折り目を付ける。
次に、下側に配置された防草シート(例えばA1及びA2間でのA1)を上側に配置された防草シート(例えばA1及びA2間でのA2)の上に持ち上げ、上側に配置された防草シートと同じ折り目の位置で折り目を付ける。このとき、上側に配置された防草シートが、勾配上流側に配置されたものであれば(例えばA1及びA2間でのA2)、その側縁第2部13を折り目23でしっかりと折り目を付け、勾配下側に配置されたものであれば(例えばA2及びA3間でのA2)、その側縁第3部14を軽く折り目を付ける。
なお、勾配上流側と勾配下流側の両方の防草シートを立ち上げた際、高さが違う場合もある。この場合は、設定した高さに切断するのが望ましい。
その後、対向する側縁片10(11と12、13と14)を裏面同士で接着させて接合第1部102a及び接合第2部102bを形成する。
裏面同士の接着方法としては、特に限定されず、例えば、裏面接触部分を溶融させ固化させることで相互に加熱融着する方法や、両裏面間に両面接着性の自着層を有するテープを挟むように挿入して転圧することで接着する方法や、紐状の物で縫い付ける方法や、FRPなどの塗料を含浸させて接着する方法などがある。本例では、いずれの方法を用いてもよい。
以上の工程を経ることで、防草構造体100が施工(製造)される。
なお、本例では、第3ステップに先立ち、例えば図6(B)に示す、仮止め作業を行ってもよい。
例えば、まず、勾配上流側に位置する防草シートA2の勾配下流側の側縁第2片13を、折り線23でシート本体1の上面方向にしっかりと折り曲げる。これとともに、勾配下流側に位置する防草シートA1の勾配上流側の側縁第3片14をシート本体1の上面方向に捲り上げる(折り目なしの自然な湾曲状態)。この状態で、シートA2の側縁第2片13とシートA1の側縁第3片14の各下面(裏面)を対向させた後、シートA2の、シート本体1に対する側縁第2片13の折り目23付近(折り線23の付け根あたり)を、ホッチキスなどで仮止め部30を形成する。
次に、仮止め部30より上方に突き出た、側縁第2片13と側縁第3片14の重なり合い部分を裏面同士で互いに接着させることで、第3ステップを実行する。
その後、仮止め部30を外すことにより、シートA1とシートA2相互間で互いに接合される。本例では、勾配下流側に位置するシートA1の、勾配上流側の側縁第片14とシート本体1との間に折り線を設けていないため、接着完了後に仮止めを外すと、シートA1の側縁第3片14とシート本体1の境目が自然に湾曲する状態となり、これによって、接合部分に、流れてくる雨水に対して対抗可能な強度が付与される。またシートA1の側縁第片14とシートA2の側縁第2片13を溶剤にて固定しても良い。
本例の施工方法によると、施工面Gに敷設したすべての防草シートAについて、隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42、A1とA11、A11とA12、A2とA21、A21とA22、A3とA31、A31とA32、A4とA41、A41とA42)の側縁片(10。例えば13と14や、11と12)を裏面同士で接着させて接合第1部102a及び接合第2部102bを形成する工程を有する。このため、傾斜や障害物の有無にかかわらず、隣り合う防草シート相互間の敷設順序に制限はなく(第2ステップ)、したがって、施工の自由度が高く、施工面へ効率的に防草構造体100を施工することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
上記実施形態は、勾配のある土地を想定して説明をしているが、平坦地の場合でも施工は可能である。平坦地の場合は、敷設する全体の勾配を考慮して勾配上流側や勾配下流側を判断するのが望ましいが、この限りではない。
100…防草構造体
102…接合部
102a…接合第1部(接合部)
102b…接合第2部(接合部)
A…防草シート
1…矩形状シート本体
10…側縁片
11,12…側縁第1片(側縁片)
13…側縁第2片(側縁片)
14…側縁第3片(側縁片)
21,22,23…折り線
30…仮止め部

Claims (5)

  1. 複数の防草シートが、少なくとも縦横いずれかの配列方向に隣り合う防草シート相互間で互いに接合された防草構造体の製造方法であって、
    矩形状シート本体の一端に沿って延びる一方向両端及び該一方向に直交する他方向両端の少なくともいずれかに一体に連続するよう形成された側縁片を有する防草シートを複数、準備する第1ステップと、
    隣り合う防草シート相互間の互いの側縁片が各上下面で重なり合うよう、必要数の防草シートを施工面に所定の配列方向で敷設する第2ステップと、
    施工面に敷設したすべての防草シートについて、少なくとも1つの配列方向に隣り合う防草シート相互間の側縁片を裏面同士で互いに接着させて接合部を形成する第3ステップと、を有する防草構造体の製造方法。
  2. 複数の防草シートが、施工面の少なくとも傾斜方向に隣り合う防草シート相互間で互いに接合された防草構造体の製造方法であって、
    矩形状シート本体の一端に沿って延びる一方向両端及び該一方向に直交する他方向両端の少なくともいずれかに一体に連続するよう形成された側縁片を有する防草シートを複数、準備する第1ステップと、
    隣り合う防草シート相互間の互いの側縁片が各上下面で重なり合うよう、必要数の防草シートを施工面の少なくとも傾斜方向に敷設する第2ステップと、
    施工面に敷設したすべての防草シートについて、施工面の少なくとも傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の側縁片を裏面同士で互いに接着させて接合部を形成する第3ステップと、を有する防草構造体の製造方法。
  3. 第3ステップは、施工面の傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の側縁片のうち、勾配上流側に位置する一方の側縁片をシート本体の上面側へ略L字状に折り曲げて折り目を付けるとともに、勾配下流側に位置する他方の側縁片をシート本体の上面側へ捲り上げた状態で、裏面同士を接着させる、請求項1または2に記載の防草構造体の製造方法。
  4. 裏面同士で接着させるに先立ち、折り目付近で勾配上下流側の両側縁片を仮止めする、請求項3に記載の防草構造体の製造方法。
  5. 裏面同士で接着させた後、仮止めを解除する、請求項4に記載の防草構造体の製造方法。
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