JP6359055B2 - 防草構造体 - Google Patents
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Description
従来の防草構造体は、基準シートと他のシートのいずれか一方(例えば基準シート)に対していずれか他方(例えば他のシート)をその端部が上になるように重ね合わせた後、その重ね合わせ部を、接着材または両面テープによる接着や、加熱による融着などの方法で連結した接合部(特許文献2のシート重ね合わせ融着部17に相当)を有していた。
矩形状シート本体(1)と、該シート本体(1)の一端に沿って延びる一方向(例えばX)両端及び該一方向に直交する他方向(例えばY)両端の少なくともいずれかに一体に連続するよう形成された側縁片(10,11,12,13,14)を有する複数の防草シート(A)が、
少なくとも縦横いずれかの配列方向(Xのみ、Yのみ、Y1のみ、X及びY、または、X及びY1)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42、A1とA11、A11とA12、A2とA21、A21とA22、A3とA31、A31とA32、A4とA41、A41とA42)で互いに接合してなり、
少なくとも1つの配列方向(例えば、X及びYにシートが配列されている場合、Xのみでよいし、Yのみでもよく、X及びYでもよい。X及びY1にシートが配列されている場合、Xのみでよいし、Y1のみでもよく、X及びY1でもよい。)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42)の対向する各側縁片(10、少なくとも13と14)の裏面同士の接合部(102、少なくとも102b)を有し、該接合部が、
矩形状シート本体(1)の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ
配列方向(少なくともY,Y1)に直交する方向(X)へ延在するように
形成されていることを特徴とする。
矩形状シート本体(1)と、該シート本体(1)の一端に沿って延びる一方向(例えばX)両端及び該一方向に直交する他方向(例えばY)両端の少なくともいずれかに一体に連続するよう形成された側縁片(10,11,12,13,14)を有する複数の防草シート(A)が、
施工面(G)の少なくとも傾斜方向(Y1)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42)で互いに接合してなり、
施工面(G)の少なくとも傾斜方向(Y1)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42)の対向する各側縁片(10、少なくとも13と14)の裏面同士の接合部(102、少なくとも102b)を有し、該接合部が、
矩形状シート本体(1)の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ
配列方向(Y1)に直交する方向(X)へ延在するように
形成されていることを特徴とする。
本発明において、複数の防草シート(A)が縦横それぞれの配列方向(X及びY、あるいはX及びY1)に隣り合っている場合、対向する各側縁片(10)の裏面同士の接合部(102)は、少なくとも縦横いずれかの配列方向(Xのみ、Yのみ、Y1のみ、X及びY、または、X及びY1)に隣り合う防草シート相互間で形成されていればよく、すべての配列方向で形成されている必要は必ずしもない。すなわち、本発明は、例えば、横方向(YまたはY1)に隣り合う防草シート相互間でのみ、対向する各側縁片(13,14)の裏面同士の接合部(102b)が形成され、縦方向(X)に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片(11,12)では、その各側縁部(11,12)のいずれか一方(例えば11)の端部が上になるようにいずれか他方(例えば12)をいずれか一方に対して重ね合わせ、別態様の接合部を形成した態様や、その反対、つまり、縦方向(X)に隣り合う防草シート相互間でのみ、対向する各側縁片(11,12)の裏面同士の接合部(102a)が形成され、横方向(YまたはY1)に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片(13,14)では、その各側縁部(13,14)のいずれか一方(例えば13)の端部が上になるようにいずれか他方(例えば14)をいずれか一方に対して重ね合わせ、別態様の接合部を形成した態様も含む。
勾配上流側(G1)に位置する一方の側縁片(13)が略L字状に折り曲げられた状態での、各側縁片(13,14)の裏面同士の接合部(102b)を有し、該接合部が、
矩形状シート本体(1)の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ
傾斜方向(Y1)に直交する方向(X)へ延在するように
形成されていることが好ましい。
縦横それぞれの配列方向(X及びY)に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片(10,11,12,13,14)の裏面同士の接合部(102,102a,102b)を有し、該接合部が、
矩形状シート本体(1)の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ
配列方向(X及びY)に直交する方向(Y及びX)へ延在するように
形成されているとともに、
すべての接合部のうち、縦横いずれかに延在するもの(102aまたは102b)が、その延在方向(YまたはX)に沿って互い違いとなるように
形成されていてもよい。
すなわち、各接合部(102a,102b)の配列パターンは、たて張り千鳥目地状とすることができる。ただし、本発明では必ずしも、たて張り千鳥目地状である必要はない。
なお、以下の説明において、防草構造体100を平面視(図1参照)した場合の縦方向を「X方向」とし、X方向に直交する横方向を「Y方向」とする。また、防草構造体100を構成するすべての防草シートAの中の、何れか任意の防草シートを「基準シートA1」とし、この基準シートA1を起点としてX方向に隣り合う防草シートを「他のシートA11」とし、Y方向に隣り合う防草シートを「他のシートA2」とする。
これに対し、X方向に延在する接合第2部102bはいずれも、X方向に沿って連続するように形成されている。
これに加え、本例のシート本体1には、本発明で言う「該一方向に直交する他方向両端」の一例としての幅方向(Y方向)各左右端(幅方向両端)に、一体に連続する小幅(例えば10〜50mm程度)の側縁第2片13と側縁第3片14が形成されている。
本例の接合部102は、縦横すべての配列方向に隣り合う防草シートA,A相互間の対向する各側縁片10,10の裏面同士を互いに接着することにより形成してある。裏面同士の接着は、接着材または両面テープによる接着や、加熱による融着など、公知の方法を用いることにより行うことができる。
なお、本発明における「実質的に突出」とは、矩形状シート本体1(引いては防草シートA)の厚み方向上方に少なくとも10mm、好ましくは20mm以上、より好ましくは30mm以上、立ち上がっていることを意味する。
まず、施工面G(例えば、空き地、路肩、道路、道路脇、通路、堤防、河川敷、庭、園、田、畑、森林、駐車場、太陽光発電施設等の除草が必要とされる場所等)から、異物や突起物(雑物、石、草、木根等)を取り除き、いわゆる不陸がない状態(凹凸がない状態)に整地する。次に、隣り合う防草シートA,A相互間の互いの側縁片10(11,12,13,14)が各上下面で重なり合うよう、必要数の防草シートAを施工面Gに縦横それぞれの配列方向で敷設する。そして、施工面Gに敷設したすべての防草シートAについて、縦横それぞれの配列方向に隣り合う防草シートA,A相互間の側縁片10を裏面同士で互いに接着させる。これにより、防草構造体100が施工(製造)される。
102…接合部
102a…接合第1部(接合部)
102b…接合第2部(接合部)
A…防草シート
1…矩形状シート本体
10…側縁片
11,12…側縁第1片(側縁片)
13…側縁第2片(側縁片)
14…側縁第3片(側縁片)
21,22,23…折り線
Claims (6)
- 矩形状シート本体の一端に沿って延びる一方向両端及び該一方向に直交する他方向両端 のそれぞれに一体に連続するよう形成された、折り曲げまたは捲り上げが可能な側縁片を有する複数の防草シートが、縦横それぞれの配列方向に隣り合う防草シート相互間で互いに接合された防草構造体であって、
縦横それぞれの配列方向に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片の裏面同士の接合部を有し、
該接合部が、矩形状シート本体の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ配列方向に直交する方向へ延在するように形成されており、かつ施工面の傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の側縁片のうち、勾配上流側に位置する一方の側縁片がシート本体の上面側に略L字状に折り曲げられるとともに、勾配下流側に位置する他方の側縁片がシート本体の上面側に捲り上げた状態であることを特徴とする防草構造体。 - 矩形状シート本体の一端に沿って延びる一方向両端及び該一方向に直交する他方向両端のそれぞれに一体に連続するよう形成された、折り曲げまたは捲り上げが可能な側縁片を有する複数の防草シートが、施工面の少なくとも傾斜方向に隣り合う防草シート相互間で互いに接合された防草構造体であって、
施工面の少なくとも傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片の裏面同士の接合部を有し、
該接合部が、矩形状シート本体の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ傾斜方向に直交する方向へ延在するように形成されており、かつ施工面の傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の側縁片のうち、勾配上流側に位置する一方の側縁片がシート本体の上面側に略L字状に折り曲げられるとともに、勾配下流側に位置する他方の側縁片がシート本体の上面側に捲り上げた状態であることを特徴とする防草構造体。 - 矩形状シート本体の一端に沿って延びる一方向両端及び該一方向に直交する他方向両端のそれぞれに一体に連続するよう形成された、折り曲げまたは捲り上げが可能な側縁片を有する複数の防草シートが、施工面の傾斜方向に隣り合う防草シート相互間で互いに接合された防草構造体であって、
傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片のうち、勾配上流側に位置する一方の側縁片が略L字状に折り曲げられた状態での、前記各側縁片の裏面同士の接合部を有し、
該接合部が、矩形状シート本体の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ傾斜方向に直交する方向へ延在するように形成されており、かつ施工面の傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の側縁片のうち、勾配上流側に位置する一方の側縁片がシート本体の上面側に略L字状に折り曲げられるとともに、勾配下流側に位置する他方の側縁片がシート本体の上面側に捲り上げた状態であることを特徴とする防草構造体。 - 矩形状シート本体の一端に沿って延びる一方向両端及び該一方向に直交する他方向両端のそれぞれに一体に連続するよう形成された、折り曲げまたは捲り上げが可能な側縁片を有する複数の防草シートが、縦横それぞれの配列方向に隣り合う防草シート相互間で互いに接合された防草構造体であって、
縦横それぞれの配列方向に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片の裏面同士の接合部を有し、
該接合部が、矩形状シート本体の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ配列方向に直交する方向へ延在するように形成されているとともに、すべての接合部のうち、縦横いずれかに延在するものが、その延在方向に沿って互い違いとなるように形成されており、かつ施工面の傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の側縁片のうち、勾配上流側に位置する一方の側縁片がシート本体の上面側に略L字状に折り曲げられるとともに、勾配下流側に位置する他方の側縁片がシート本体の上面側に捲り上げた状態であることを特徴とする防草構造体。 - 接合部は、矩形状シート本体の厚み方向上方に10mm以上の突出高さで立ち上がるよう突出していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防草構造体。
- 接合部は、矩形状シート本体の厚み方向上方に30mm以上の突出高さで立ち上がるよう突出していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防草構造体。
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