JP6359055B2 - 防草構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、草の生育を防止する必要のある領域に設置しうる防草構造体に関する。
草の生育防止を望む領域の施工面に対して、厚さが数ミリ程度で長尺帯状の防草シートをその短手(幅)方向に複数、隣接させて敷き詰め、すべての防草シートについて、隣り合う防草シート相互間を接合部で連結して構成した防草構造体は知られている(例えば特許文献1,2)。
特開2004−33032号公報 特開2011−106092号公報
上記構成の防草構造体を平面視した場合に、防草構造体を構成するすべての防草シートの中の、何れか任意の防草シートを基準シートとし、この基準シートを起点として各防草シートの幅方向に隣り合う防草シートを他のシートとして以下、説明する。
従来の防草構造体は、基準シートと他のシートのいずれか一方(例えば基準シート)に対していずれか他方(例えば他のシート)をその端部が上になるように重ね合わせた後、その重ね合わせ部を、接着材または両面テープによる接着や、加熱による融着などの方法で連結した接合部(特許文献2のシート重ね合わせ融着部17に相当)を有していた。
しかし、基準シートと他のシート相互間に形成される従来の接合部は、一方のシートの上面に対して他方のシートの厚み分(数ミリ程度)だけ僅かに盛り上がったものに過ぎず、厚み方向への実質的な突出がなく、ほぼ平坦であった。このため、防草構造体が施工領域の面形状に追従する表面(上面)を持つことを考慮すると、施工領域へ施工後に雨が降った場合、その降雨による雨水のうち防草構造体中に浸透しなかったものが防草構造体の上面を伝って勾配なりに流れ、勾配最下流側の領域へと集中する。
なお、一見して水平な地面であっても、そのすべての領域が論理的に水平であることはなく、その領域のどこかに必ず傾斜(勾配)がある。したがって、施工領域への施工後に雨が降れば、その降雨による雨水は、施工領域のどこかに排水方向などを変える障害物を積極的に設けない限り、必ず、施工面の勾配なりに流れる。その結果、施工前と比較して、施工領域での排水先や流出量が変わるため、新たな水路の洗掘、土砂流出、又は土砂崩れの可能性を伴う不具合が生じやすい。
本発明は、上記点に鑑みなされたものであって、その目的は、降雨時の雨水の排水先や流出量を施工者の設計次第で地盤の勾配を活用し意図的に変更可能な防草構造体を提供することにある。
以下では、本発明の理解を容易にするために、本発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る防草構造体(100)は、
矩形状シート本体(1)と、該シート本体(1)の一端に沿って延びる一方向(例えばX)両端及び該一方向に直交する他方向(例えばY)両端の少なくともいずれかに一体に連続するよう形成された側縁片(10,11,12,13,14)を有する複数の防草シート(A)が、
少なくとも縦横いずれかの配列方向(Xのみ、Yのみ、Y1のみ、X及びY、または、X及びY1)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42、A1とA11、A11とA12、A2とA21、A21とA22、A3とA31、A31とA32、A4とA41、A41とA42)で互いに接合してなり、
少なくとも1つの配列方向(例えば、X及びYにシートが配列されている場合、Xのみでよいし、Yのみでもよく、X及びYでもよい。X及びY1にシートが配列されている場合、Xのみでよいし、Y1のみでもよく、X及びY1でもよい。)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42)の対向する各側縁片(10、少なくとも13と14)の裏面同士の接合部(102、少なくとも102b)を有し、該接合部が、
矩形状シート本体(1)の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ
配列方向(少なくともY,Y1)に直交する方向(X)へ延在するように
形成されていることを特徴とする。
本発明の第2の観点に係る防草構造体(100)は、
矩形状シート本体(1)と、該シート本体(1)の一端に沿って延びる一方向(例えばX)両端及び該一方向に直交する他方向(例えばY)両端の少なくともいずれかに一体に連続するよう形成された側縁片(10,11,12,13,14)を有する複数の防草シート(A)が、
施工面(G)の少なくとも傾斜方向(Y1)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42)で互いに接合してなり、
施工面(G)の少なくとも傾斜方向(Y1)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42)の対向する各側縁片(10、少なくとも13と14)の裏面同士の接合部(102、少なくとも102b)を有し、該接合部が、
矩形状シート本体(1)の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ
配列方向(Y1)に直交する方向(X)へ延在するように
形成されていることを特徴とする。
《共通事項》
本発明において、複数の防草シート(A)が縦横それぞれの配列方向(X及びY、あるいはX及びY1)に隣り合っている場合、対向する各側縁片(10)の裏面同士の接合部(102)は、少なくとも縦横いずれかの配列方向(Xのみ、Yのみ、Y1のみ、X及びY、または、X及びY1)に隣り合う防草シート相互間で形成されていればよく、すべての配列方向で形成されている必要は必ずしもない。すなわち、本発明は、例えば、横方向(YまたはY1)に隣り合う防草シート相互間でのみ、対向する各側縁片(13,14)の裏面同士の接合部(102b)が形成され、縦方向(X)に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片(11,12)では、その各側縁部(11,12)のいずれか一方(例えば11)の端部が上になるようにいずれか他方(例えば12)をいずれか一方に対して重ね合わせ、別態様の接合部を形成した態様や、その反対、つまり、縦方向(X)に隣り合う防草シート相互間でのみ、対向する各側縁片(11,12)の裏面同士の接合部(102a)が形成され、横方向(YまたはY1)に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片(13,14)では、その各側縁部(13,14)のいずれか一方(例えば13)の端部が上になるようにいずれか他方(例えば14)をいずれか一方に対して重ね合わせ、別態様の接合部を形成した態様も含む。
本発明において、接合部(102a,102b)の厚み方向上方に突出する突出高さ(H)は、各接合部毎に同一としてもよく、また異ならせてもよい。また、一つの接合部の一部に、突出高さ(H)が異なる部位を設けることもできる。
本発明において、傾斜方向(Y1)に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、A32とA42)の各側縁片(13,14)のうち、
勾配上流側(G1)に位置する一方の側縁片(13)が略L字状に折り曲げられた状態での、各側縁片(13,14)の裏面同士の接合部(102b)を有し、該接合部が、
矩形状シート本体(1)の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ
傾斜方向(Y1)に直交する方向(X)へ延在するように
形成されていることが好ましい。
略L字状に折り曲げられた状態にするには、勾配上流側(G1)に位置する一方の側縁片(13)を、予め矩形状シート本体(1)との境界でしっかりと折り曲げておくことの他、溶剤を用いて略L字状に固定する方法もある。
本発明において、複数の防草シート(A)が縦横それぞれに配列された場合、
縦横それぞれの配列方向(X及びY)に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片(10,11,12,13,14)の裏面同士の接合部(102,102a,102b)を有し、該接合部が、
矩形状シート本体(1)の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ
配列方向(X及びY)に直交する方向(Y及びX)へ延在するように
形成されているとともに、
すべての接合部のうち、縦横いずれかに延在するもの(102aまたは102b)が、その延在方向(YまたはX)に沿って互い違いとなるように
形成されていてもよい。
すなわち、各接合部(102a,102b)の配列パターンは、たて張り千鳥目地状とすることができる。ただし、本発明では必ずしも、たて張り千鳥目地状である必要はない。
本発明において、防草シート(A)のシート本体(1)は、矩形(直角四辺形)状であればよく、正方形状であるか、長方形状であるかの別は不問である。長尺帯状のものをそのまま用いてもよく、またこれを適宜切断して使用することもできる。
本発明において、防草シート(A)のシート本体(1)に一体に連続する側縁片(11,12,13,14)は、シート本体(1)が正方形状である場合、シート本体(1)の一端に沿って延びる一方向(例えばX方向)両端及び該一方向に直交する他方向(例えばY方向)両端の少なくともいずれかに形成されていればよい。シート本体(1)が長尺帯状など長方形状である場合、シート本体(1)の長手方向(X方向)両端及び短手(幅)方向(Y方向)両端の少なくともいずれかに形成されていればよい。シート本体(1)の形状にかかわらず、シート本体(1)の四辺全端に形成されていてもよい。
本発明において、防草シート(A)のシート本体(1)の四辺全端に側縁片を形成した態様において、各側縁片(11,12,13,14)は、シート本体(1)の一端に沿って延びる一方向(例えばX方向)両端に折り線(21,22)を介して一体に連続するよう形成された側縁第1片(11,12)と、シート本体(1)の前記一方向に直交する他方向(例えばY方向)一端に折り線(23)を介して一体に連続するよう形成された側縁第2片(13)と、シート本体(1)の前記他方向(例えばY方向)他端に一体に連続するよう形成された側縁第3片(14)と、で形成することができる。
本発明に係る防草構造体では、少なくとも縦横いずれかの配列方向に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片の裏面同士の接合部を有し、該接合部が、矩形状シート本体の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ配列方向に直交する方向へ延在するように形成されており、この接合部が、施工領域において排水方向などを変える障害物の役割を果たす。したがって本発明の防草構造体によれば、実際の施工領域に応じて、施工者の設計次第で、地盤の勾配を活用し、降雨時の雨水の排水先や流出量を意図的に変更することが容易となる。
図1は本発明に係る防草構造体の一例を示す平面図である。 図2は図1に対応する他の態様例を示す平面図である。 図3は図1の防草構造体を構成する防草シートの一例を示す平面図である。 図4は防草シートの保管例を示す斜視図である。 図5は図1のV−V線に沿った断面図である。 図6は図1のVI−VI線に沿った断面図である。 図7は施工面に傾斜がある場合の図5に相当する断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明において、防草構造体100を平面視(図1参照)した場合の縦方向を「X方向」とし、X方向に直交する横方向を「Y方向」とする。また、防草構造体100を構成するすべての防草シートAの中の、何れか任意の防草シートを「基準シートA1」とし、この基準シートA1を起点としてX方向に隣り合う防草シートを「他のシートA11」とし、Y方向に隣り合う防草シートを「他のシートA2」とする。
図1に示すように、本例の防草構造体100は、複数(図例では12枚以上)の防草シートAを、縦横それぞれに配列し、すべての防草シートAについて、隣り合う防草シートA,A相互間を接合部102で連結した構造を有する。本例の接合部102は、Y方向に延在する接合第1部102aと、X方向に延在する接合第2部102bとを含むが、それらの詳細は後述する。本発明では、両接合部102a,102bは必ずしも必要はなく、XYいずれかの方向に延在するものを1つ含んでいればよい。
本例では、接合第1部102aと接合第2部102bの配列パターンが、たて張り千鳥目地状となるように形成してある。具体的には、すべての接合部102のうち、Y方向に延在する接合第1部102aのみが、Y方向に沿って互い違いになるよう形成されている。接合第1部102aは、そのX方向のずらし幅Wが、好ましくは100mm以上となるように設定してある。
これに対し、X方向に延在する接合第2部102bはいずれも、X方向に沿って連続するように形成されている。
なお、本発明において、接合部102の配列パターンは、たて張り千鳥目地状である必要はなく、これを90度回動させた馬踏み目地状や、縦横いずれかの通し目地状(例えば図2の格子状)などであってもよい。
図3に示すように、本例で使用可能な一例としての防草シートAは、例えば、耐候性に優れた合成樹脂(例えばポリエステル、ポリプロピレン、ビニル等)であって、非透光性(例えば黒色または緑色)かつ柔軟性のある、矩形状(例えば長尺帯状など)のシート本体1を有する。
本例の矩形状シート本体1には、本発明で言う「一端に沿って延びる一方向両端」の一例としての長手方向(X方向)各上下端(長手方向両端)に、一体に連続する小幅(例えば10〜50mm程度)の側縁第1片11,12が形成されている。
これに加え、本例のシート本体1には、本発明で言う「該一方向に直交する他方向両端」の一例としての幅方向(Y方向)各左右端(幅方向両端)に、一体に連続する小幅(例えば10〜50mm程度)の側縁第2片13と側縁第3片14が形成されている。
なお、本例の側縁第1部11,12及び側縁第2部13は、それぞれ、折り線21,22,23を介して形成されていてもよい。ただし、本発明では折り線の有無は不問である。その一方、勾配下流側の配置に適した側縁第3部14は、折り線を介さず、シート本体1に一体に連続して形成されていることが好ましい。
各防草シートAのサイズは、例えば、幅(Y方向)が0.5m〜4m程度、長さ(X方向)が0.5m〜500m程度、厚みが300μm〜10mm程度である。各防草シートAは、通常、例えば図4に示すように、ロール状に捲回された状態で保管されることが多い。
接合部の詳細
本例の接合部102は、縦横すべての配列方向に隣り合う防草シートA,A相互間の対向する各側縁片10,10の裏面同士を互いに接着することにより形成してある。裏面同士の接着は、接着材または両面テープによる接着や、加熱による融着など、公知の方法を用いることにより行うことができる。
接合部102を構成する接合第1部102aは、図1及び図6に示すように、基準シートA1と、縦方向(X方向)に隣り合う他のシートA11との間で、基準シートA1の下側に位置する側縁第1片12と、他のシートA11の上側に位置する側縁第1片11とが、それぞれの裏面同士を互いに接着することにより、横方向(Y方向)へ延在するように形成されている。すなわち、接合第1部102aは、配列方向がX方向であって、この方向に隣り合う、例えば基準シートA1及び他のシートA11,A12などの相互間の対向する側縁第1片11,12の裏面同士を互いに接着して形成され、かつX方向に直交するY方向へ延在するように形成されている。
接合第1部102aは、図6に示すように、X方向に隣り合う防草シート相互間(A1とA11、A11とA12など)の対向する各側縁第1片11,12の双方が略L字状に折り曲げられた状態で、裏面同士で接着されていてもよい。ただし、本発明において、接合第1部102aの、X方向に隣り合う防草シート相互間(A1とA11、A11とA12など)の対向する側縁第1片11,12の状態は特に限定されない。
図示省略するが、他のシートA11と他のシートA12の間でも同様である。なお、他のシートA2を起点とした該シートA21と他のシートA22の間、他のシートA3を起点とした該シートA31と他のシートA32の間、他のシートA4を起点とした該シートA41と他のシートA42の間でもそれぞれ同様である。
一方、接合部102を構成するもう一つの接合第2部102bは、図1及び図5に示すように、基準シートA1と、Y方向に隣り合う他のシートA2との間で、基準シートA1の右側に位置する側縁第3片14と、他のシートA2の左側に位置する側縁第2片13とが、それぞれの裏面同士を互いに接着することにより、X方向へ延在するように形成されている。すなわち、接合第2部102bは、配列方向がY方向であって、この方向に隣り合う、例えば基準シートA1及び他のシートA2,A3,A4などの相互間の対向する側縁第2片13と側縁第3片14の裏面同士を互いに接着して形成され、かつY方向に直交するX方向へ延在するように形成されている。
接合第2部102bは、図5に示すように、Y方向に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4など)の対向する各側縁片(側縁第2片13,側縁第3片14)のうち、一方の側縁第2片13のみが略L字状に折り曲げられた状態で、他方の側縁第3片14に対して裏面同士で接着されていてもよい。ただし、本発明において、上記接合第1部102aと同様、接合第2部102bの、Y方向に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4など)の対向する各側縁片(側縁第2片13,側縁第3片14)の状態は特に限定されない。
しかしながら、施工面Gが例えば図7に示すように、勾配上流側G1と勾配下流側G2を結ぶ傾斜方向(Y1方向)に傾斜している場合、Y1方向に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4など)については、勾配上流側の防草シートA2の側縁第2片13を折り線23を介して略L字状にしっかりと折り曲げ、勾配下流側の防草シートA1の側縁第3片14を捲り上げた状態、または溶剤等で固定した状態でそれぞれの裏面同士を接合することが好ましい。このような構造とすることにより、接合部102(接合第2部102b)の勾配下流側のみを湾曲させることができ、これにより、流れてくる雨水に対して対抗可能な強度の向上が期待できる。
図示省略するが、他のシートA2と他のシートA3の間、他のシートA3と他のシートA4の間でも同様である。なお、他のシートA11を起点とした該シートA11と他のシートA21の間、他のシートA21と他のシートA31の間、他のシートA31と他のシートA41の間、他のシートA12を起点とした該シートA12と他のシートA22の間、他のシートA22と他のシートA32の間、他のシートA32と他のシートA42の間でもそれぞれ同様である。
図5及び図6に示すように、接合第1部102a及び接合第2部102bはともに、矩形状シート本体1の厚み方向上方に実質的に突出するよう形成されている。その突出高さH(図5及び図6参照)は、例えば10〜100mm程度、好ましくは20mm以上、より好ましくは30mm以上であればよい。
なお、本発明における「実質的に突出」とは、矩形状シート本体1(引いては防草シートA)の厚み方向上方に少なくとも10mm、好ましくは20mm以上、より好ましくは30mm以上、立ち上がっていることを意味する。
本例では、接合第2部102bの一部に、突出高さHが異なる部位(例えば、突出高さHが50mmの接合第2部102bの一部に設けられた突出高さHが30mmの部位)を設けることもできる。接合第2部102b中に突出高さHが異なる部位を設けると、排水方向の調整が行い易い。
本例の防草構造体100の施工例(製造方法の一例)は以下のとおりである。
まず、施工面G(例えば、空き地、路肩、道路、道路脇、通路、堤防、河川敷、庭、園、田、畑、森林、駐車場、太陽光発電施設等の除草が必要とされる場所等)から、異物や突起物(雑物、石、草、木根等)を取り除き、いわゆる不陸がない状態(凹凸がない状態)に整地する。次に、隣り合う防草シートA,A相互間の互いの側縁片10(11,12,13,14)が各上下面で重なり合うよう、必要数の防草シートAを施工面Gに縦横それぞれの配列方向で敷設する。そして、施工面Gに敷設したすべての防草シートAについて、縦横それぞれの配列方向に隣り合う防草シートA,A相互間の側縁片10を裏面同士で互いに接着させる。これにより、防草構造体100が施工(製造)される。
本例の防草構造体100では、X方向に隣り合う防草シート相互間(A1とA11、A11とA12、A2とA21、A22とA22、A3とA31、A31とA32、A4とA41、及びA41とA42)の対向する各側縁第1片11,12の裏面同士の接合第1部102aを有し、該接合第1部102aが、矩形状シート本体1の厚み方向上方に実質的に突出し、かつY方向へ延在するように形成されていることに加え、さらに、Y方向に隣り合う防草シート相互間(A1とA2、A2とA3、A3とA4、A11とA21、A21とA31、A31とA41、A12とA22、A22とA32、及びA32とA42)の対向する側縁第2片13及び側縁第3片14の裏面同士の接合第2部102bを有し、該接合第2部102bが、矩形状シート本体1の厚み方向上方に実質的に突出し、かつX方向へ延在するように形成されている。
本例の接合第1部102a及び接合第2部102bは、施工面Gにおける排水方向などを変える障害物の役割を十二分に果たし得る。特に施工面Gに必要以上の傾斜があっても、勾配上流側G1と勾配下流側G2を結ぶ傾斜方向(Y1方向)に直交する方向に、接合第2部102bの延在方向が一致するよう、防草構造体100を施工することにより、降雨による雨水の排水先や流出量を意図的に変更することができる。
なお、雨水の排水先や流出量の変更を検討するに際し、接合部102(102a、102b)の配置パターンの設計の他に、例えばL型部材(例えば、3cm×3cm〜10cm×10cmのアングル上に、FRPなどを不織布に含浸させたものを取り付けたもの)などの別部材を、防草構造体100上に取り付けることもある。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
100…防草構造体
102…接合部
102a…接合第1部(接合部)
102b…接合第2部(接合部)
A…防草シート
1…矩形状シート本体
10…側縁片
11,12…側縁第1片(側縁片)
13…側縁第2片(側縁片)
14…側縁第3片(側縁片)
21,22,23…折り線

Claims (6)

  1. 矩形状シート本体の一端に沿って延びる一方向両端及び該一方向に直交する他方向両端 のそれぞれに一体に連続するよう形成された、折り曲げまたは捲り上げが可能な側縁片を有する複数の防草シートが、縦横それぞれの配列方向に隣り合う防草シート相互間で互いに接合された防草構造体であって、
    縦横それぞれの配列方向に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片の裏面同士の接合部を有し、
    該接合部が、矩形状シート本体の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ配列方向に直交する方向へ延在するように形成されており、かつ施工面の傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の側縁片のうち、勾配上流側に位置する一方の側縁片がシート本体の上面側に略L字状に折り曲げられるとともに、勾配下流側に位置する他方の側縁片がシート本体の上面側に捲り上げた状態であることを特徴とする防草構造体。
  2. 矩形状シート本体の一端に沿って延びる一方向両端及び該一方向に直交する他方向両端のそれぞれに一体に連続するよう形成された、折り曲げまたは捲り上げが可能な側縁片を有する複数の防草シートが、施工面の少なくとも傾斜方向に隣り合う防草シート相互間で互いに接合された防草構造体であって、
    施工面の少なくとも傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片の裏面同士の接合部を有し、
    該接合部が、矩形状シート本体の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ傾斜方向に直交する方向へ延在するように形成されており、かつ施工面の傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の側縁片のうち、勾配上流側に位置する一方の側縁片がシート本体の上面側に略L字状に折り曲げられるとともに、勾配下流側に位置する他方の側縁片がシート本体の上面側に捲り上げた状態であることを特徴とする防草構造体。
  3. 矩形状シート本体の一端に沿って延びる一方向両端及び該一方向に直交する他方向両端のそれぞれに一体に連続するよう形成された、折り曲げまたは捲り上げが可能な側縁片を有する複数の防草シートが、施工面の傾斜方向に隣り合う防草シート相互間で互いに接合された防草構造体であって、
    傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片のうち、勾配上流側に位置する一方の側縁片が略L字状に折り曲げられた状態での、前記各側縁片の裏面同士の接合部を有し、
    該接合部が、矩形状シート本体の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ傾斜方向に直交する方向へ延在するように形成されており、かつ施工面の傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の側縁片のうち、勾配上流側に位置する一方の側縁片がシート本体の上面側に略L字状に折り曲げられるとともに、勾配下流側に位置する他方の側縁片がシート本体の上面側に捲り上げた状態であることを特徴とする防草構造体。
  4. 矩形状シート本体の一端に沿って延びる一方向両端及び該一方向に直交する他方向両端のそれぞれに一体に連続するよう形成された、折り曲げまたは捲り上げが可能な側縁片を有する複数の防草シートが、縦横それぞれの配列方向に隣り合う防草シート相互間で互いに接合された防草構造体であって、
    縦横それぞれの配列方向に隣り合う防草シート相互間の対向する各側縁片の裏面同士の接合部を有し、
    該接合部が、矩形状シート本体の厚み方向上方に実質的に突出し、かつ配列方向に直交する方向へ延在するように形成されているとともに、すべての接合部のうち、縦横いずれかに延在するものが、その延在方向に沿って互い違いとなるように形成されており、かつ施工面の傾斜方向に隣り合う防草シート相互間の側縁片のうち、勾配上流側に位置する一方の側縁片がシート本体の上面側に略L字状に折り曲げられるとともに、勾配下流側に位置する他方の側縁片がシート本体の上面側に捲り上げた状態であることを特徴とする防草構造体。
  5. 接合部は、矩形状シート本体の厚み方向上方に10mm以上の突出高さで立ち上がるよう突出していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防草構造体。
  6. 接合部は、矩形状シート本体の厚み方向上方に30mm以上の突出高さで立ち上がるよう突出していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防草構造体。
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