JP2017117908A - コイル部品及びこれを用いた電子回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スパイラルコイル41,42が形成された導体層M11と、スパイラルコイル43が形成された導体層M12と、スパイラルコイル41〜43の一端にそれぞれ接続された端子電極E1〜E3と、スパイラルコイルの他端にそれぞれ接続された端子電極E4〜E6とを備える。スパイラルコイル41〜43の各ターンを構成する導体の断面中心は、内角がいずれも90度以下である三角形を構成する。スパイラルコイル41,42間の容量成分と、スパイラルコイル41,43間の容量成分と、スパイラルコイル42,43間の容量成分との差が小さくなるため、伝送特性のばらつきが抑制される。
【選択図】図2
Description
W1=W2
であることが好ましい。また、第1のスパイラルコイル41と第2のスパイラルコイル42との間隔をW0とした場合、
W0≒W1
であることが好ましい。尚、本発明において、導体の「幅」とは、スパイラルコイルを構成する導体の積層方向における断面の辺であって、xy平面と平行な辺の長さを指す。また、第1及び第2のスパイラルコイル41,42の厚み(高さ)はH1である。本発明において、導体の「厚み」又は「高さ」とは、スパイラルコイルを構成する導体の積層方向における断面の辺であって、z方向における辺の長さを指す。
W0<W3
であり、これにより第3のスパイラルコイル43の各ターンを構成する導体が平面視で第1及び第2のスパイラルコイル41,42の各ターンを構成する導体と重なっていることが好ましい。これによれば、第1のスパイラルコイル41と第2のスパイラルコイル42の距離W0を近接させることによって両者間の容量成分が大きい場合であっても、第3のスパイラルコイル43と第1及び第2のスパイラルコイル41,42との間の容量成分を同程度に確保することができる。また、第3のスパイラルコイル43を構成する導体の幅方向における中心を中間位置Cと一致させれば、第1及び第3のスパイラルコイル41,43の重なり幅と、第2及び第3のスパイラルコイル42,43の重なり幅を一致させることができ、容量成分のばらつきを抑制することができる。
W1<W3
である場合、第3のスパイラルコイル43の厚み(高さ)をH3とすると、
H1>H3
とすることが好ましく、
W1×H1≒W3×H3
とすることが特に好ましい。これによれば、第1〜第3のスパイラルコイル41〜43を構成する導体の断面積が互いにほぼ一致することから、第1〜第3のスパイラルコイル41〜43間における直流抵抗の差を小さくすることができる。
W0=11μm
W1=W2=9μm
W3=20μm
H1=10μm
H2=8μm
H3=5μm
である。ここで、H2とは第1及び第2のスパイラルコイル41,42と第3のスパイラルコイル43との間のz方向における距離(絶縁層32の厚み)である。この場合、各スパイラルコイル41〜43の断面中心によって形成される三角形T1は二等辺三角形となり、その内角は約57.2度、約57.2度、約65.6度となる。
W1=W2=W3
の関係を有しており、且つ、第1のスパイラルコイル41と第2のスパイラルコイル42との間隔W0が、
W0>W3
の関係を有している。このため、第3のスパイラルコイル43は、平面視で第1及び第2のスパイラルコイル41,42のいずれとも重ならない。
H1=H3
の関係を有している。つまり、第1〜第3のスパイラルコイル41〜43を構成する導体は、互いに同じ断面形状及び断面サイズを有している。
W4=W5=W6
H4=H5=H6
であることが好ましい。これによれば、第1〜第3のスパイラルコイル91〜93を構成する導体の断面積が互いに一致することから、第1〜第3のスパイラルコイル91〜93間における直流抵抗の差を小さくすることができる。
W4=W5=W6=12μm
W7=15μm
H4=H5=H6=12μm
H7=H8=5μm
である。ここで、W7とは、第1及び第3のスパイラルコイル91,93と第2のスパイラルコイル92の平面視における距離である。この場合、各スパイラルコイル91〜93の断面中心によって形成される三角形T2は二等辺三角形となり、その内角は約57.8度、約57.8度、約64.4度となる。
10 コイル部品
10A 搭載領域
11 磁性基板
12,13 磁性樹脂層
20(20A,20B) 積層構造体
31〜35,81〜87 絶縁層
31H〜35H,81H〜87H スルーホール
32a〜32d,33a〜33f,34a〜34h,35a,35b,35e,35g,35h,35i,82a,82b,83a〜83d,84a〜84f,85a,85c〜85g,86a,86c,86e〜86h,87a,87c,87e,87g〜87i スルーホール
36 イオンミリング用マスク
36H 開口部
41〜46,91〜96 スパイラルコイル
41a〜46a,91a〜96a 外周端
41b〜46b,91b〜96b 内周端
54,55,57,58,64〜67,71,72,74〜76,105,107,115〜118,124〜126,128,129,132,134〜136,139,142〜146 接続導体
C 中間位置
D1〜D3 信号配線
E1〜E6 端子電極
L1〜L3 インダクタ
M11〜M14,M21〜M26 導体層
P1〜P6 ランドパターン
S1,S2 各配線群
T1,T2 三角形
Claims (13)
- 絶縁膜を介して積層され、互いに巻回数の等しい第1、第2及び第3のスパイラルコイルが形成された複数の導体層と、
前記第1、第2及び第3のスパイラルコイルの一端にそれぞれ接続された第1、第2及び第3の端子電極と、
前記第1、第2及び第3のスパイラルコイルの他端にそれぞれ接続された第4、第5及び第6の端子電極と、を備え、
前記第1、第2及び第3のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体の断面中心は、内角がいずれも90度以下である三角形を構成することを特徴とするコイル部品。 - 前記複数の導体層は、前記第1及び第2のスパイラルコイルが同心円状に形成された第1の導体層と、前記第3のスパイラルコイルが形成された第2の導体層を含むことを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
- 前記第1のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体は、前記第2のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体よりも外周側に位置し、
前記第3のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体の幅方向における中心は、積層方向から見た平面視で、前記第1のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体の幅方向における内周側端部と、前記第2のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体の幅方向における外周側端部との間に位置することを特徴とする請求項2に記載のコイル部品。 - 前記第3のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体の幅方向における中心は、積層方向から見た平面視で、前記第1のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体と、前記第2のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体との中間位置と一致していることを特徴とする請求項3に記載のコイル部品。
- 前記第3のスパイラルコイルを構成する導体の導体幅は、前記第1及び第2のスパイラルコイルを構成する導体の導体幅よりも広いことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のコイル部品。
- 前記第3のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体は、前記第1及び第2のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体と平面視で重なることを特徴とする請求項5に記載のコイル部品。
- 前記第1及び第3のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体の重なり幅は、前記第2及び第3のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体の重なり幅と等しいことを特徴とする請求項6に記載のコイル部品。
- 前記第3のスパイラルコイルを構成する導体の導体厚は、前記第1及び第2のスパイラルコイルを構成する導体の導体厚よりも薄いことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載のコイル部品。
- 前記複数の導体層は、前記第1のスパイラルコイルが形成された第1の導体層と、前記第2のスパイラルコイルが形成された第2の導体層と、前記第3のスパイラルコイルが形成された第3の導体層とを含むことを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
- 前記第2の導体層は、前記第1の導体層と前記第3の導体層の間に位置し、
前記第1のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体は、前記第2のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体と平面視で重なることなく、前記第3のスパイラルコイルの各ターンを構成する導体と平面視で重なることを特徴とする請求項9に記載のコイル部品。 - 前記三角形が二等辺三角形であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のコイル部品。
- 前記三角形が正三角形であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載のコイル部品。
- 第1乃至第6の信号配線が形成された回路基板と、
前記回路基板に搭載された請求項1乃至12のいずれか一項に記載のコイル部品と、を備える電子回路であって、
前記コイル部品の前記第1、第2及び第3の端子電極は、前記回路基板の前記第1、第2及び第3の信号配線にそれぞれ接続され、
前記コイル部品の前記第4、第5及び第6の端子電極は、前記回路基板の前記第4、第5及び第6の信号配線にそれぞれ接続されていることを特徴とする電子回路。
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