JP2001358017A - 積層型コイル部品 - Google Patents

積層型コイル部品

Info

Publication number
JP2001358017A
JP2001358017A JP2000174986A JP2000174986A JP2001358017A JP 2001358017 A JP2001358017 A JP 2001358017A JP 2000174986 A JP2000174986 A JP 2000174986A JP 2000174986 A JP2000174986 A JP 2000174986A JP 2001358017 A JP2001358017 A JP 2001358017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
coils
laminated
common mode
mode choke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2000174986A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Tanaka
寛司 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2000174986A priority Critical patent/JP2001358017A/ja
Publication of JP2001358017A publication Critical patent/JP2001358017A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子中に複数のコイルを備えた積層型コイル
部品であって、内部応力によるクラックの発生を防止す
ることが可能で、しかも、コイル間の磁性体層にピンホ
ールや異物があるような場合にも、絶縁抵抗の低下を防
止することが可能な、信頼性の高い積層型コイル部品を
提供する。 【解決手段】 積層方向に互いに隣り合うコイル(コイ
ル4とコイル5、及びコイル5とコイル6)のコイル径
d1とd2、及びd2とd3を異ならせる。また、積層
方向に互いに隣り合う各コイル(コイル4とコイル5、
及びコイル5とコイル6)を、積層方向からみた場合
に、実質的に互いに重ならないように配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インダクタなどの
コイル部品に関し、詳しくは、素子中に積層型のコイル
を複数個配設してなる積層型コモンモードチョークコイ
ルなどの積層型コイル部品に関する。
【0002】
【従来の技術】積層型コイル部品の一つに、積層型チッ
プインダクタがあり、また、積層型チップインダクタに
は、同軸に2つ以上のコイルを有する積層型トランスや
積層型コモンモードチョークコイルなどがある。
【0003】例えば、図6は、従来の積層型コイル部品
(積層型コモンモードチョークコイル)の内部構造を示
す正面断面図、図7は図6の積層型コモンモードチョー
クコイルの平面断面図、図8は図6の積層型コモンモー
ドチョークコイルの製造に用いた、各コイルパターンの
配設されたセラミックグリーンシートを示す平面図であ
る。
【0004】この積層型コモンモードチョークコイル
は、図8に示すように、表面に所定のコイルパターン
(コイル導体)53(53b〜53v)が配設された複
数枚の磁性体グリーンシート52(52b〜52v)を
積層するとともに、その上下両面側にコイルパターンの
配設されていない磁性体グリーンシート52a,52w
を積層して圧着し、各コイルパターン53をビアホール
57によって接続することにより、磁性体(素子)51
(図6)中を螺旋状に周回する複数個(この例では3
個)のコイル54,55,56(図6)を形成するとと
もに、図6,7に示すように、素子51の両端部に、各
コイル54,55,56用の、電気的に独立した一対の
外部電極58を配設し、各コイル54,55,56のI
N側端部54a,55a,56aとOUT側端部54
b,55b,56bを、それぞれの一対の外部電極58
のうちの互いに異なる方の外部電極58に接続すること
により形成されている。
【0005】そして、この積層型コイル部品において、
各コイル54,55,56は、いずれもコイル径(d)
が同一であり、また、各コイル54,55,56は、い
ずれも平面的にみた場合に(コイルの軸方向からみた場
合に)互いに重なり合う位置に(すなわち同軸となるよ
うに)配設されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、同軸に2つ以上のコイルを有する積層型コイル部品
において、各コイルのコイル径がすべて同じである場
合、磁性体グリーンシートの圧着時にコイルパターンが
形成されている部分に応力が集中して、積層体(圧着ブ
ロック)に歪みが発生し、焼成工程や、外部電極の形成
工程などにおいて、内部クラックが発生するという問題
点がある。
【0007】また、各コイルが平面的に重なり合うよう
な位置に配設されている、上述の積層型コイル部品にお
いては、コイル間に電位差が生じる場合、磁性体グリー
ンシート(焼成後における磁性体層)に対して垂直方向
に電圧がかかるため、コイル間の磁性体層にピンホール
や異物が存在すると、絶縁抵抗が低下し、信頼性が低下
するという問題点がある。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、素子中に複数のコイルを備えた積層型コイル部品で
あって、内部応力によるクラックの発生を防止すること
が可能で、しかも、コイル間の磁性体層にピンホールや
異物があるような場合にも、絶縁抵抗の低下を防止する
ことが可能な、信頼性の高い積層型コイル部品を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明(請求項1)の積層型コイル部品は、絶縁体
を介して積層された複数の内部電極を接続することによ
り、絶縁体の内部に、積層方向に積み重なるように複数
のコイルが形成された積層型コイル部品において、積層
方向に互いに隣り合う一方のコイルと他方のコイルのコ
イル径が異なっていることを特徴としている。
【0010】積層方向に互いに隣り合う一方のコイルと
他方のコイルのコイル径を異ならせることにより、隣り
合うコイルを構成するコイルパターンが重なり合うこと
を効率よく回避することが可能になり、内部応力による
クラックの発生を防止することが可能になるとともに、
コイル間の磁性体層にピンホールや異物がある場合に
も、絶縁抵抗の低下を防止することが可能になり、信頼
性の高い積層型コイル部品を提供することができるよう
になる。
【0011】また、請求項2の積層型コイル部品は、前
記互いに隣り合う一方のコイルと他方のコイルが、積層
方向からみた場合に、実質的に互いに重ならないように
配設されていることを特徴としている。
【0012】互いに隣り合う一方のコイルと他方のコイ
ルのコイル径を異ならせるとともに、各コイルを、積層
方向からみた場合に、実質的に互いに重ならないように
配設することにより、さらに確実に、互いに隣り合うコ
イルを構成するコイルパターンが重なり合うことを防止
することが可能になる。なお、各コイルを、積層方向か
らみた場合に、実質的に互いに重ならないように配設す
るための態様としては、各コイルを同軸に積層方向に積
み重ねるように配設する場合が代表的な態様として例示
されるが、本発明においては、各コイルを必ずしも同軸
上に配設する必要はなく、場合によっては、各コイルの
軸をずらせて配設することも可能である。
【0013】また、請求項3の積層型コイル部品は、前
記積層型コイル部品が積層型コモンモードチョークコイ
ルであることを特徴としている。
【0014】積層型コモンモードチョークコイルの場
合、従来は、複数のコイルが同軸となるように配設され
ており、圧着時の歪みによるクラックの発生や、コイル
間の磁性体層にピンホールや異物が存在する場合の絶縁
抵抗の低下などが問題となることがあったが、互いに隣
り合うコイルどうしを、積層方向からみた場合に互いに
重ならない位置に配設することにより、内部応力による
クラックの発生を防止することが可能になるとともに、
コイル間の磁性体層にピンホールや異物がある場合に
も、絶縁抵抗の低下を防止することが可能になり、信頼
性の高い積層型コモンモードチョークコイルを確実に提
供することが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示し
て、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。な
お、以下の実施形態においては、磁性体セラミック中に
3個のコイルを配設してなる積層型コイル部品(積層型
コモンモードチョークコイル)を例にとって説明する。
【0016】図1はこの実施形態にかかる積層型コイル
部品(積層型コモンモードチョークコイル)の外観構成
を示す斜視図、図2(a)は図1のA−A線による断面
図、図2(b)は本発明の一実施形態にかかる積層型コイ
ル部品(積層型コモンモードチョークコイル)の平面断
面図、図3はこの実施形態にかかる積層型コモンモード
チョークコイルの製造に用いた、各コイルパターンの配
設されたセラミックグリーンシートを示す平面図であ
る。
【0017】この実施形態の積層型コモンモードチョー
クコイルは、図1及び図2に示すように、磁性体セラミ
ックからなる素子1中に、電気的に独立した、積層型の
3個のコイル4,5,6が、同軸となるように積み重ね
て配設されているとともに、コイル4,5,6のIN側
端部4a,5a,6a(図3) 及びOUT側端部4
b,5b,6b(図3)が、素子1の両端側に、各コイ
ル4,5,6用に電気的に独立して配設された、それぞ
れの一対の外部電極8のうちの互いに異なる方の外部電
極8に接続された構造を有している。
【0018】そして、この実施形態の積層型コモンモー
ドチョークコイルにおいては、積層方向に互いに隣り合
う一方のコイルと他方のコイル(コイル4とコイル5、
及びコイル5とコイル6)とでは、コイル径(d1とd
2,及びd2とd3)が異なっており、かつ、隣り合う
2つのコイル(コイル4とコイル5、及びコイル5とコ
イル6)が、積層方向(コイルの軸方向)からみた場合
に、実質的に互いに重ならないように配設されている。
【0019】すなわち、この実施形態では、コイル4の
コイル径d1とコイル6のコイル径d3は同じである
が、コイル5のコイル径d2が、コイル4及びコイル6
のコイル径d1,d3よりも小さく形成されており、各
コイル4,5,6を同軸上に配設した場合には、互いに
隣り合うコイル4とコイル5、及びコイル5とコイル6
が、積層方向からみた場合に実質的に互いに重ならない
ように構成されている。
【0020】また、この積層型コモンモードチョークコ
イルにおいては、3個のコイル4,5,6のそれぞれの
IN側端部(電極部)4a,5a,6aと、OUT側端
部(電極部)4b,5b,6bが、積層方向と直交する
方向に引き出されており、かつ、互いに隣り合うコイル
と他方のコイル(コイル4とコイル5、及びコイル5と
コイル6)の各電極部が、積層方向からみた場合に互い
に重ならないように配設されている。
【0021】なお、この実施形態の積層型コモンモード
チョークコイルは、図3に示すように、表面に所定のコ
イルパターン(コイル導体)3(3b〜3v)が配設さ
れた複数枚の磁性体グリーンシート2(2b〜2v)を
矢印の方向に積層するとともに、その上下両面側にコイ
ルパターンの配設されていない磁性体グリーンシート2
a,2wを積層して圧着し、各コイルパターン3をビア
ホール7によって接続することにより、素子1(図1,
2)中を螺旋状に周回する、軸方向に積み重なるように
配設された同軸の3個のコイル4,5,6(図2(a))
を形成するとともに、それぞれのコイル4,5,6のI
N側端部4a,5a,6aとOUT側端部4b,5b,
6bを、各コイル用の、電気的に独立した一対の外部電
極8(図1,2)のうちの互いに異なる方の外部電極に
接続することにより形成されている。また、コイル4,
5,6のそれぞれのIN側端部(電極部)4a,5a,
6aと、OUT側端部(電極部)4b,5b,6bは、
積層方向からみた場合に互いに重ならないように各コイ
ルパターンの配設位置が調整されている。
【0022】なお、各磁性体グリーンシート2を積層し
た後の圧着工程では、1000〜1500kgf/cmの圧
力で圧着し、コイルパターン3b〜3h,3i〜3o,
3p〜3vをビアホール7を介して接続することによ
り、3個のコイル4,5,6を形成した。
【0023】また、圧着後の積層体(圧着ブロック)の
焼成工程では、850〜960℃の温度条件で所定時間
保持することにより、磁性体セラミックを焼結させた。
【0024】さらに、外部電極8を形成するにあたって
は、焼結体(素子)1の端面に外部電極形成用の導電ペ
ースト(この実施形態ではAgペースト)を塗布した
後、700〜900℃で焼き付けを行って外部電極8を
形成し、さらにその上に、Ni及びSnのメッキを行っ
た。
【0025】なお、上記実施形態では、磁性体グリーン
シート2(2a〜2w)として、Ni−Zn−Cuフェ
ライトをスラリー状にしてシート化したものを用い、ま
た、コイルパターン3(3b〜3v)としては、Agペ
ーストを用い、これを印刷して所定のコイルパターンを
形成した。
【0026】上述のように構成された積層型コイル部品
(積層型コモンモードチョークコイル)においては、積
層方向に互いに隣り合う一方のコイルと他方のコイル
(すなわち、コイル4とコイル5、及びコイル5とコイ
ル6)のコイル径(d1とd2,及びd2とd3)を異
ならせるとともに、互いに隣り合うコイル4とコイル
5、及びコイル5とコイル6が積層方向からみた場合
に、実質的に互いに重ならないようにしているので、圧
着時の歪みなどの内部応力によるクラックの発生を防止
することが可能になる。
【0027】また、コイル間の磁性体層にピンホールや
異物がある場合にも、隣り合うコイルが積層方向からみ
た場合に重ならないように配設されているため、一方の
コイルから他方のコイルへの影響が少なく、絶縁抵抗の
低下を効率よく防止することが可能になる。その結果、
信頼性の高い積層型コイル部品(この実施形態では、積
層型コモンモードチョークコイル)を提供することが可
能になる。
【0028】また、各コイル4,5,6のそれぞれのI
N側端部(電極部)4a,5a,6a、及びOUT側端
部(電極部)4b,5b,6bが、積層方向からみた場
合に互いに重ならないように配設されているため、これ
らの部分における圧着時の歪みによるクラックの発生
や、磁性体層にピンホールや異物が存在する場合の信頼
性の低下などを防止することができる。
【0029】なお、上記実施形態では、コイル径d1,
d3が同じであるコイル4とコイル6の間に位置するコ
イル5のコイル径d2を、他の2つのコイル4,コイル
6のコイル径d1,d3よりも小さくして、互いに隣り
合うコイル4とコイル5、及びコイル5とコイル6が積
層方向からみた場合に実質的に互いに重ならないように
しているが、例えば、図4に示すように、最上部のコイ
ル4のコイル径d1を最大にし、その下のコイル5のコ
イル径d2を、コイル4のコイル径d1より小さくし、
さらに、最下部のコイル6のコイル径d3をコイル5の
コイル径d2より小さくすることによって、互いに隣り
合うコイル4とコイル5、及びコイル5とコイル6が積
層方向からみた場合に実質的に互いに重ならないように
構成することも可能である。
【0030】また、図5に示すように、コイル径d1,
d3が同じであるコイル4とコイル6の間に位置するコ
イル5のコイル径d2を、他の2つのコイル4,コイル
6のコイル径d1,d3よりも大きくして、互いに隣り
合うコイル4とコイル5、及びコイル5とコイル6が積
層方向からみた場合に実質的に互いに重ならないように
構成することも可能である。
【0031】[特性の測定]図6に示すような、コイル
径dが同一の3個のコイル54,55,56を積層方向
からみた場合に重なるように、同軸上に配設した従来の
積層型コモンモードチョークコイル(比較例)と、図
1,2,4,及び5に示すような、隣り合うコイル間で
はコイル径が異なる3個のコイル4,5,6が同軸上に
配設された積層型コモンモードチョークコイル(実施
例)について、 素子の焼成後、及び外部電極表面へのめっき処理後の
内部クラックの発生率(%)及び、 製品のIR不良発生率(%) (ただし、温度40℃、相対湿度(RH)95%、印加
電圧16V)を測定した。
【0032】[特性の評価] クラック発生率 比較例の積層型コモンモードチョークコイルにおいて
は、 (a)焼成後の内部クラック発生率……………15% (b)めっき処理後の内部クラック発生率……45% であったのに対して、実施例の積層型コモンモードチョ
ークコイルにおいては、 (a)焼成後の内部クラック発生率…………0% (b)めっき処理後の内部クラック発生率…0% と内部クラックの発生はまったく認められなかった。
【0033】製品のIR不良発生率 従来例の積層型コモンモードチョークコイルにおいて
は、 (a)0時間後のIR不良発生率………… 0% (b)200時間後のIR不良発生率……14% (c)500時間後のIR不良発生率……56% (d)1000時間後のIR不良発生率…80% と、時間の経過とともにIR不良の発生率が増大する傾
向が認められたのに対して、実施例の積層型コモンモー
ドチョークコイルにおいては、 (a)0時間後のIR不良発生率………… 0% (b)200時間後のIR不良発生率…… 0% (c)500時間後のIR不良発生率…… 0% (d)1000時間後のIR不良発生率… 0% とIR不良の発生はまったく認められなかった。
【0034】上記結果より、本発明によれば、信頼性の
高い積層型コイル部品(この実施形態では、積層型コモ
ンモードチョークコイル)が得られることがわかる。
【0035】なお、上記実施形態では、磁性体グリーン
シート2aが最上層、磁性体グリーンシート2wが最下
層になるように、矢印の方向に積層しているが、磁性体
グリーンシート2wが最上層、磁性体グリーンシート2
aが最下層になるように、矢印の逆方向に積層すること
が可能である。また、上記実施形態では、図3に示すよ
うに、磁性体グリーンシートとして、2a〜2wの23
枚の磁性体グリーンシートを用いているが、磁性体グリ
ーンシートの積層枚数に特別の制約はない。
【0036】また、本発明においては、コイルのターン
数およびコイルの配設数についても特に制約はなく、用
途に応じて任意のターン数及び配設数とすることが可能
である。なお、コイルのターン数は磁性体層間のコイル
パターンの数により任意に調整することが可能である。
【0037】また、上記実施形態では、磁性体グリーン
シートの表面に形成されるコイルパターンの構成材料と
して、Agを用いたが、Ag−PdなどのAg合金その
他の種々の電極材料を用いることが可能である。また、
コイルパターンの形成方法としては、電極ペーストの印
刷や塗布、蒸着、スパッタリングなどの種々の方法を適
用することが可能である。
【0038】また、上記実施形態では、Agペーストを
用いて外部電極(Ag電極)を形成したが、上記Ag以
外の金属、例えば、Ag−Pd、Ni、Cuなどあるい
はこれらを含む合金などを外部電極の構成材料として用
いることも可能である。また、外部電極の形成方法とし
ては、導電ペーストの塗布・焼き付け、蒸着、スパッタ
リングなど、種々の方法を用いることが可能である。ま
た、焼成前の素子(生チップ)の端面に外部電極を形成
し、同時に焼成するように構成することも可能である。
【0039】また、本発明においては、素子の形状にも
特別の制約はなく、種々の形状とすることが可能であ
る。
【0040】なお、上記実施形態においては、積層型コ
モンモードチョークコイルを例にとって説明したが、本
発明は、積層型コモンモードチョークコイルに限らず、
素子中に複数の積層型コイルを配設してなる積層型LC
複合部品などの積層型コイル部品にも適用することが可
能である。
【0041】なお、本発明は、さらにその他の点におい
ても上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要
旨の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが
可能である。
【0042】
【発明の効果】上述のように、本発明の請求項1の積層
型コイル部品は、積層方向に互いに隣り合う一方のコイ
ルと他方のコイルのコイル径を異ならせることにより、
隣り合うコイルを構成するコイルパターンが重なり合う
ことを効率よく回避することが可能になり、内部応力に
よるクラックの発生を防止することが可能になるととも
に、コイル間の磁性体層にピンホールや異物がある場合
にも、絶縁抵抗の低下を防止することが可能になり、信
頼性の高い積層型コイル部品を提供することができる。
【0043】また、請求項2の積層型コイル部品のよう
に、互いに隣り合う一方のコイルと他方のコイルのコイ
ル径を異ならせるとともに、各コイルを、積層方向から
みた場合に、実質的に互いに重ならないように配設する
ことにより、さらに確実に、互いに隣り合うコイルを構
成するコイルパターンが重なり合うことを防止すること
ができるようになる。
【0044】また、請求項3の積層型コイル部品のよう
に、積層型コモンモードチョークコイルの場合、従来
は、複数のコイルが同軸となるように配設されており、
圧着時の歪みによるクラックの発生や、コイル間の磁性
体層にピンホールや異物が存在する場合の絶縁抵抗の低
下などが問題となることがあったが、互いに隣り合うコ
イルどうしを、積層方向からみた場合に互いに重ならな
い位置に配設することにより、内部応力によるクラック
の発生を防止することが可能になるとともに、コイル間
の磁性体層にピンホールや異物がある場合にも、絶縁抵
抗の低下を防止することが可能になり、信頼性の高い積
層型コモンモードチョークコイルを確実に提供すること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる積層型コイル部品
(積層型コモンモードチョークコイル)の外観構成を示
す斜視図である。
【図2】(a)は図1のA−A線による断面図、(b)は本
発明の一実施形態にかかる積層型コイル部品(積層型コ
モンモードチョークコイル)の平面断面図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる積層型コモンモー
ドチョークコイルの製造に用いた、各コイルパターンの
配設されたセラミックグリーンシートを示す平面図であ
る。
【図4】本発明の一実施形態にかかる積層型コイル部品
の変形例を示す正面断面図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる積層型コイル部品
の他の変形例を示す正面断面図である。
【図6】従来の積層型コモンモードチョークコイルの内
部構造を示す正面断面図である。
【図7】図6の積層型コモンモードチョークコイルの平
面断面図である。
【図8】図6の積層型コモンモードチョークコイルの製
造に用いた、各コイルパターンの配設されたセラミック
グリーンシートを示す平面図である。
【符号の説明】
1 素子 2(2a〜2w) 磁性体グリーンシート 3(3b〜3v) コイルパターン(コイル導体) 4,5,6 コイル 4a,5a,6a IN側端部(電極部) 4b,5b,6b OUT側端部(電極部) 7 ビアホール 8 外部電極 d1,d2,d3 コイル径

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁体を介して積層された複数の内部電極
    を接続することにより、絶縁体の内部に、積層方向に積
    み重なるように複数のコイルが形成された積層型コイル
    部品において、 積層方向に互いに隣り合う一方のコイルと他方のコイル
    のコイル径が異なっていることを特徴とする積層型コイ
    ル部品。
  2. 【請求項2】前記互いに隣り合う一方のコイルと他方の
    コイルが、積層方向からみた場合に、実質的に互いに重
    ならないように配設されていることを特徴とする請求項
    1記載の積層型コイル部品。
  3. 【請求項3】前記積層型コイル部品が積層型コモンモー
    ドチョークコイルであることを特徴とする請求項1又は
    2記載の積層型コイル部品。
JP2000174986A 2000-06-12 2000-06-12 積層型コイル部品 Abandoned JP2001358017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000174986A JP2001358017A (ja) 2000-06-12 2000-06-12 積層型コイル部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000174986A JP2001358017A (ja) 2000-06-12 2000-06-12 積層型コイル部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001358017A true JP2001358017A (ja) 2001-12-26

Family

ID=18676928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000174986A Abandoned JP2001358017A (ja) 2000-06-12 2000-06-12 積層型コイル部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001358017A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016132410A1 (ja) * 2015-02-19 2016-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ
JP2017117908A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 Tdk株式会社 コイル部品及びこれを用いた電子回路
WO2017155250A1 (ko) * 2016-03-07 2017-09-14 주식회사 모다이노칩 회로 보호 소자
CN108780795A (zh) * 2016-03-07 2018-11-09 摩达伊诺琴股份有限公司 电路保护装置
KR20190058924A (ko) * 2017-11-22 2019-05-30 삼성전기주식회사 코일 부품

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016132410A1 (ja) * 2015-02-19 2016-08-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ
JP2016157917A (ja) * 2015-02-19 2016-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ
CN106068541A (zh) * 2015-02-19 2016-11-02 松下知识产权经营株式会社 共模噪声滤波器
JP2020038979A (ja) * 2015-02-19 2020-03-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 コモンモードノイズフィルタ
US10636561B2 (en) 2015-02-19 2020-04-28 Panasonic Intellectual Property Management, Co., Ltd. Common mode noise filter
JP2017117908A (ja) * 2015-12-24 2017-06-29 Tdk株式会社 コイル部品及びこれを用いた電子回路
WO2017155250A1 (ko) * 2016-03-07 2017-09-14 주식회사 모다이노칩 회로 보호 소자
CN108780795A (zh) * 2016-03-07 2018-11-09 摩达伊诺琴股份有限公司 电路保护装置
CN108780795B (zh) * 2016-03-07 2023-06-20 摩达伊诺琴股份有限公司 电路保护装置
KR20190058924A (ko) * 2017-11-22 2019-05-30 삼성전기주식회사 코일 부품
KR102494322B1 (ko) * 2017-11-22 2023-02-01 삼성전기주식회사 코일 부품

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4322698A (en) Laminated electronic parts and process for making the same
KR101247231B1 (ko) 적층형 코일
CN100517523C (zh) 线圈零件
US6189200B1 (en) Method for producing multi-layered chip inductor
JP3582454B2 (ja) 積層型コイル部品及びその製造方法
US6223422B1 (en) Method of manufacturing multilayer-type chip inductors
TW422998B (en) Inductor element and the manufacturing method of the same
JP4637674B2 (ja) 積層コンデンサ
JP2004128506A (ja) 積層型コイル部品及びその製造方法
KR101843283B1 (ko) 코일 전자 부품
WO1999046784A1 (fr) Module et procede de fabrication correspondant
JP3594031B1 (ja) 積層セラミック電子部品、積層コイル部品および積層セラミック電子部品の製造方法
US6534842B2 (en) Composite components and the method of manufacturing the same
JP2005294486A (ja) 積層型電子部品
JPH11265823A (ja) 積層型インダクタ及びその製造方法
JP2001358017A (ja) 積層型コイル部品
JP4272183B2 (ja) 積層型電子部品
JP6784183B2 (ja) 積層コイル部品
JPS637016B2 (ja)
JP2000091152A (ja) 積層電子部品とその製造方法
JPH01151212A (ja) 積層応用部品の構造
JPH0115159Y2 (ja)
JP4960583B2 (ja) 積層型lc複合部品
JP2012099600A (ja) 積層型電子部品の製造方法
JP4635430B2 (ja) 積層コイル部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061128

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20070928