JP2017116283A - 放射線検出装置、放射線検査システム、及び、放射線検出装置の調整方法 - Google Patents

放射線検出装置、放射線検査システム、及び、放射線検出装置の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ラインセンサが互いに近接して配置されるX線検出装置において検出感度を様々なエネルギ帯に容易に組み替えることが可能な検出装置を提供する。
【解決手段】X線検出装置10は、検査対象物を透過したX線を検出する装置であって、透過X線の一部を減衰させるフィルタ50と、フィルタ50により一部が減衰された透過X線を検出する検出部20と、筐体30と、1つのスリット42を有するホルダ40とを備えている。検出部20は、ラインセンサ21と、ラインセンサ21と近接して並列に配置されるラインセンサ22とを有する。ホルダ40は、フィルタ50がスリット42の一部を覆うように、フィルタ50を所定の位置に保持し、ラインセンサ22がフィルタ50によって減衰されたX線を検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、放射線検出装置、放射線検査システム、及び、放射線検出装置の調整方法に関する。
食品や医薬品等の検査対象物にX線を照射し、その透過X線画像から対象物中の異物の有無を検査することが広く行われている。この検査には、X線源から対象物に照射されたX線の透過画像を検出するラインセンサを備えたX線検出装置が用いられている。このX線検出装置では、検出する異物が異なる場合(例えば異物が食肉に含まれる骨なのか若しくは金属なのかといった場合)、異なるエネルギ範囲のX線をそれぞれ検出できるように例えば2つのラインセンサを並列に配置する構成を採用している。そして、これら2つのラインセンサによるX線画像からサブトラクション像を得る場合、より明瞭な画像を得るためにはラインセンサ間の間隔を小さくすることが好ましい。そこで、例えば、2つのラインセンサを共通のセンサ基板に並列となるように形成し、両ラインセンサ間の間隔(不感帯領域)を小さくすることが提案されている(例えば特許文献1の図3参照)。
特開2010−117170号公報 特開2002−168803号公報
ところで、異なる異物を検出できるX線検出装置では、用途に応じて様々なエネルギ範囲のX線をSN比を考慮した上で検出できるように検出感度を柔軟に変更できることが好ましいが、この場合、シンチレータを変えるか、またはフィルタを追加したりして調整する必要がある。しかしながら、調整の都度、シンチレータを交換することは困難である。一方、フィルタを変える構成については、例えば特許文献2で提案されている。しかしながら、特許文献2の構成は、各センサが比較的大きく互いに独立しており、特許文献1のように2つのラインセンサが近接して配置される構成に対してそのまま適用することは困難であった。
本発明は、かかる問題点に鑑みて為されたものであり、ラインセンサが互いに近接して配置される放射線検出装置において検出感度を様々なエネルギ帯に容易に組み替えることが可能な放射線検出装置、当該放射線検出装置を備える放射線検査システム、及び、当該放射線検出装置の調整方法を提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る放射線検出装置は、放射線源から検査対象物に放射線を照射し、該検査対象物を透過した放射線を検出する放射線検出装置であって、入射する放射線の一部を減衰させるフィルタと、フィルタにより一部が減衰された放射線を検出する検出部と、検出部を内部に収納する筐体と、入射する放射線が通過可能な第1のスリットを有し、筐体の主面に配置され、フィルタを保持するホルダと、を備えている。この放射線検出装置では、検出部は、第1の画素幅を有する画素が一次元に配列された第1のラインセンサと、第2の画素幅を有する画素が一次元に配列され且つ第1及び第2の画素幅よりも狭い間隔で第1のラインセンサと並列に配置される第2のラインセンサと、を有し、ホルダは、フィルタが第1のスリットの少なくとも一部を覆うように、フィルタを所定の位置に保持し、第2のラインセンサは、フィルタによって減衰された放射線を検出する。
この放射線検出装置では、互いに近接して配置される第1及び第2のラインセンサを検出部として備えており、ホルダが有する第1のスリットの一部をフィルタが覆うようにホルダがフィルタを所定の位置に保持することで第2のラインセンサがフィルタによって減衰された放射線を検出するようになっている。このようにフィルタの位置決めができるホルダを別途設けることにより、放射線を減衰させるフィルタの種類を容易に変更することができる。その結果、本発明の一形態によれば、ラインセンサが互いに近接して配置される放射線検出装置において検出感度を様々なエネルギ帯に容易に組み替えることができる。
上述した放射線検出装置において、ホルダは、第1のスリットをフィルタが部分的に覆うように当該フィルタを位置決めするための位置決め部を有していることが好ましい。この場合、位置決め部がホルダにあることにより、材料や厚みを変えた様々なフィルタの交換を行っても、交換されたフィルタが確実に所定の場所に位置決めされることになり、第1のラインセンサがフィルタによって減衰されていない放射線を検出し且つ第2のラインセンサがフィルタによって減衰された放射線を検出する状態を容易に維持することができる。なお、この場合において、位置決め部は、フィルタの長手方向の両端を固定する構成とすることが好ましい。このように両端を固定する構成を採用することで、中央領域での放射線の検出に対して位置決め部が影響するといったことを抑制できる。
上述した放射線検出装置において、フィルタと第2のラインセンサとの距離が10mm以上30mm以下であってもよい。この場合、照射される放射線の散乱線の影響を低減することができ、各ラインセンサにおいて透過放射線をより感度よく検出することが可能となる。
上述した放射線検出装置において、検出部は、第1のラインセンサ上に配置された第1のシンチレータと、第2のラインセンサ上に配置された第2のシンチレータとを更に有していてもよい。この場合、例えば、第1及び第2のシンチレータとして異なる性能のシンチレータを採用し、第1及び第2のラインセンサは同じセンサを使用するといったことが可能となる。一方、第1及び第2のラインセンサは、直接変換型放射線検出器であってもよい。この場合、別途、シンチレータを設ける必要がなくなるため、部品点数を削減することができる。
上述した放射線検出装置において、筐体は、ホルダの第1のスリットに対応する第2のスリットを有していてもよい。この場合、各ラインセンサで検出する透過放射線が第1及び第2のスリットを通過することになり、各ラインセンサでの透過放射線の検出に対する筐体素材による影響を低減することができる。なお、この場合において、上述した放射線検出装置が第2のスリットを覆う遮光フィルムを更に備え、遮光フィルムがホルダと筐体との間に配置されていてもよい。この場合、第2のスリットから異物(紛体、ごみ等)が筐体内部に浸入してしまうことを防止できる。
上述した放射線検出装置において、第1のラインセンサは、フィルタによって減衰されていない放射線を検出してもよい。また、第1のラインセンサは、フィルタによって減衰された放射線を検出してもよい。
また、本発明は別の側面として放射線検査システムに係り、この放射線検査システムは、検査対象物に放射線を照射する放射線源と、上述した何れかの放射線検出装置と、放射線源による放射線の照射方向と交差する方向に検査対象物を搬送する搬送機構とを備えている。この検査システムでは、上記同様に、放射線を減衰させるフィルタの種類を容易に変更できるので、ラインセンサが互いに近接して配置される放射線検出装置において検出感度を様々なエネルギ帯に容易に組み替えて、様々な種類の検査対象物の検査を行うことが可能となる。
また、本発明は、更に別の側面として、上述した何れかの放射線検出装置の調整方法に係り、この調整方法は、異なる減衰機能を有する複数のフィルタを上記フィルタとして準備する工程と、複数のフィルタを順にホルダの所定の位置に保持させ、それぞれの放射線を検出する工程と、検出した放射線の結果に応じて複数のフィルタのうち最適なフィルタを選択する工程とを備えている。この場合、異なる減衰機能を有するフィルタから最適なフィルタを容易に選択することができるため、放射線検出装置の調整方法が容易に行え、放射線検出装置における検出感度を様々なエネルギ帯に容易に組み替えることができる。なお、本発明では、この調整方法によって調整された放射線検出装置において、選択する工程で選択された最適なフィルタをホルダの所定の位置に保持固定する工程を更に備えて、放射線検出装置を製造するようにしてもよい。このような製造方法により、検出感度を様々なエネルギ帯に容易に組み替えることが可能な放射線検出装置を容易に製造することが可能となる。
本発明によれば、ラインセンサが互いに近接して配置される放射線検出装置において検出感度を様々なエネルギ帯に容易に組み替えることが可能となる。
図1は、本実施形態に係るX線検査システムを模式的に示す斜視図である。 図2は、本実施形態に係るX線検出装置を模式的に示す断面図である。 図3は、銅及びアルミをフィルタとして用いた場合の半価層と管電圧との関係を示す表であり、(a)は、フィルタがない場合と0.1mm厚の銅をフィルタとして用いた場合との比較を示し、(b)は、フィルタがない場合と、0.1mm厚の銅をフィルタとして用いた場合と、0.1mm厚のアルミをフィルタとして用いた場合との比較を示し、(c)は、フィルタがない場合と、0.1mm厚の銅をフィルタとして用いた場合と、0.5mm厚の銅をフィルタとして用いた場合との比較を示す。 図4は、本実施形態に係るX線検出装置の一例の斜視図である。 図5は、図4に示すX線検出装置の一例の上部を分解した一部分解斜視図である。 図6は、図4に示すX線検出装置の一例のVI−VI線に沿った断面図である。 図7は、図4に示すX線検出装置の一例のホルダを示す斜視図であり、(a)はホルダにフィルタが配置されている状態を示し、(b)はホルダにフィルタが配置されていない状態を示す。 図8は、本実施形態に係るX線検出装置の別の例の断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係るX線検査システムを模式的に示す斜視図である。図2は、本実施形態に係るX線検出装置を模式的に示す断面図である。X線検査システム1(放射線検査システム)は、図1に示すように、ベルトコンベア3(搬送機構)、X線照射器5(放射線源)、及び、X線検出装置10(放射線検出装置)を備える。X線検査システム1は、X線照射器5からのX線を照射方向Zへ向けて検査対象物Sに照射し、照射されたX線のうち検査対象物Sを透過した透過X線を複数のエネルギ範囲で検出する。X線検査システム1は、透過X線による画像を用いて検査対象物Sに含まれる異物検査や手荷物検査などを行う。X線検査システム1による検査対象物Sとしては、例えば、食肉やレトルト等の食品、タイヤなどのゴム製品、手荷物検査のための手荷物、樹脂製品、ワイヤなどの金属製品、鉱物など資源材料、分別や資源回収のための廃棄物、電子部品等など広くあげることができる。また、検査対象物S中の検出すべき異物としても各種のものがある。このため、X線検査システム1では、検査対象物Sの物性や検出すべき異物の種類に応じて、各X線検出装置10の検出感度を柔軟に変更できることが好ましい。
ベルトコンベア3は、検査対象物Sが載置されるベルト部7を有する。ベルトコンベア3は、ベルト部7を搬送方向Yに移動させることで、検査対象物Sを所定の速度で搬送方向Yに搬送する。
X線照射器5(放射線源)は、検査対象物Sに向けて、X線を照射方向Zに照射する装置であり、例えばX線源である。X線照射器5は、例えば点光源であり、照射方向Z及び搬送方向Yに直交する検出方向Xに所定の角度範囲でX線を拡散させる照射を行う。X線照射器5は、X線の照射方向Zがベルト部7に向けられると共に、拡散するX線が検査対象物Sの幅方向(検出方向X)の略全体に及ぶように、ベルト部7から所定の距離を離れてベルト部7の上方に配置される。X線照射器5は、検査対象物Sの長さ方向(搬送方向Y)においては、長さ方向における所定の分割範囲が一度の照射範囲とされ、検査対象物Sがベルトコンベア3で搬送方向Yに搬送されることにより、検査対象物Sの長さ方向全体に対してX線が照射されるようになっている。
X線検出装置10(放射線検出器)は、X線照射器5から検査対象物Sに照射され、検査対象物Sを透過したX線を検出する装置であり、例えばX線検出カメラである。X線検出装置10は、検査対象物Sを透過したX線を検出するため、X線照射器5による照射方向において検査対象物Sの下流側に位置するように例えばベルト部7の下方に配置されている。このようなX線検出装置10は、短手方向に沿った断面である図2に示すように、透過X線を検出する検出部20と、検出部20を内部に収納する筐体30と、筐体30の主面31に配置されるホルダ40と、ホルダ40に保持され検査対象物Sを透過したX線の一部を減衰させるフィルタ50と、を備えている。
検出部20は、2つのラインセンサ21,22と、基板23と、2つのシンチレータ24,25とから構成され、X線照射器5から照射され検査対象物Sを透過したX線(検出装置に入射するX線)を異なるエネルギ範囲で検出する。ラインセンサ21,22は、例えばシリコンからなる基板23内に隣接して形成されており、ラインセンサ21は、画素幅LWの画素が一次元(図2の紙面と直交する方向、図1のX方向)に配列された直線状のセンサであり、ラインセンサ22は、画素幅HWの画素が一次元に配列された直線状のセンサである。ラインセンサ22は、画素幅LW,HWよりも狭い間隔NWでラインセンサ21と並列になるように配置されている。画素幅LW,HWは例えばそれぞれが0.6mm程度で互いに同じ幅であってもよいし、異なった幅であってもよく、各センサ間の間隔NWは例えば0.2mm程度であってもよい。ラインセンサ21の上には、低エネルギ用のシンチレータ24が配置され、ラインセンサ22の上には、高エネルギ用のシンチレータ25が配置されている。図2の例では、例えばシンチレータ24、25は、異なる材料あるいは異なる厚みからなり、これにより異なるエネルギ帯のX線を検出部20が検出できるようになっている。
筐体30は、X線を通過させるための1つのスリット32(第2のスリット)と、鉛などからなる遮蔽部材33とをX線が照射される側に有しており、このスリット32に対応しX線が通過可能な領域に位置するように検出部20をその内部に収納している。筐体30の遮蔽部材33以外の本体部分は例えばアルミなどから構成されている。なお、スリット32の上部にはホルダ40との間に遮光フィルム55を設けて筐体30の内部に粒子等が浸入しないような構成としてもよい。なお、遮光フィルム55は、検査対象物Sを透過したX線の一部を減衰させる性能を有していてもよい。
ホルダ40は、例えばアルミから構成される板状の保持部材であり、筐体30のスリット32の長さ(図2の紙面に直交する方向)及び幅(図2の左右方向)と略一致する1つのスリット42(第1のスリット)をその中央部分に有している。スリット42は、スリット32に対応していればよく、必ずしも長さや幅が両方とも一致している必要はなく、例えば、長さは略一致しているもののスリット42の方がスリット32の幅よりも広くなっていてもよい。なお、各スリット32,42の幅は微小であり、例えば2mm〜5mm程度、つまり5mm以下となっていることが好ましい。
また、ホルダ40は、フィルタ50がこの1つのスリット42の一部(例えば幅方向における半分の領域)を覆って透過X線の一部(半分)を減衰させるように、フィルタ50を位置決め手段により位置決めして保持している。より具体的には、ホルダ40は、直線状に延びる幅狭のシートから構成されるフィルタ50の幅方向の一端(図示左端)が透過X線の進行方向において検出部20のラインセンサ21,22間の領域に対応するように、フィルタ50を位置決めして保持している。なお、ホルダ40は、この位置決め手段により、異なる種類(厚さや材料)からなるフィルタに交換しても、ラインセンサ21,22との相対位置が変わらないようになっており、フィルタ50の交換が容易に行える。また、フィルタ50は、ホルダ40により、ラインセンサ21,22との距離が10mm以上30mm以下となるように保持されていることが好ましい。
このようにホルダ40に保持されるフィルタ50は、検査対象物Sとは異なる材料から形成される薄板状の部材であり、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン、テフロン(登録商標)、ABS樹脂、AS樹脂、アクリル、ポリアミド、PET、GF−PET、PBT、ポリカーボネート、PPS、PTFE、PSF、PI等の樹脂;アモルファスカーボン、グラファイト等の炭素繊維素材;ベリリウム、アルミ、チタン、鉄、亜鉛、モリブデン、スズ、金、銀、銅、白金、鉛、タンタル、ガドリニウム、ホルミウム、イッテリビウム等の金属、から構成される。フィルタ50は、希望する減衰量、つまり両ラインセンサで受けるX線のエネルギ差とSN比に応じて、上述した材料などから適宜選択されるが、例えば銅やアルミから選択されることが好ましい。銅やアルミはX線遮蔽力が高く且つ加工しやすいため、これら材料を選択することで、フィルタ厚みの調整が容易になる。なお、図3の(a)〜(c)に、例えば銅(厚さ0.1mm、0.5mm)やアルミ(0.1mm)などをフィルタ50として用いた場合の管電圧(kV)と半価層(mm)との関係を示す。半価層とは、X線の線束中に特定の物質を置いた際の吸収によって放射線の量が半分に減る場合の物質の厚さであり、X線のエネルギ特性を評価するために用いられる指標である。具体的には、半価層が厚い場合、エネルギが高くなる。
このようにX線検出装置10では、上述した構成により、低エネルギ用のシンチレータ24が配置されたラインセンサ21は、X線照射器5から照射されたX線のうち検査対象物Sを透過した低エネルギ範囲のX線をそのまま(フィルタ50を介さずに)検出して、低エネルギ画像データを生成することができる。一方、高エネルギ用のシンチレータ25が配置されたラインセンサ22は、X線照射器5から照射されたX線のうち検査対象物Sを透過してフィルタ50により減衰された高エネルギ範囲のX線を検出して、高エネルギ画像データを生成することができる。しかも、X線検出装置10では、筐体30の外に配置されるホルダ40を用いてフィルタ50の位置決めを行っているため、筐体30内の検出部20等の配置や構成を変更することなく、またフィルタ交換の際にシンチレータ24,25を傷つけることなく、フィルタ50の種類を容易に変更することができ、ラインセンサが互いに近接して配置されるX線検出装置10において検出感度を様々なエネルギ帯に容易に組み替えることができるようになっている。
次に、図4〜図7を参照して、X線検出装置10の一例について説明する。図4は、本実施形態に係るX線検出装置の一例の斜視図である。図5は、図4に示すX線検出装置の一例の上部を分解した一部分解斜視図である。図6は、図4に示すX線検出装置の一例のVI−VI線に沿った断面図である。図7は、図4に示すX線検出装置の一例のホルダ及びフィルタを示す斜視図であり、(a)はホルダにフィルタが配置されている状態を示し、(b)はホルダにフィルタが配置されていない状態を示す。
X線検出装置10は、上述したように、検出部20、筐体30、ホルダ40、及び、フィルタ50を備えている。図4〜図6に示すように、筐体30は、内部に空間を有する箱状の上筐体34と、板状でありその中央に突出部35aを有する下筐体35とから構成されている。下筐体35の突出部35aが上筐体34の内部に嵌り込むことにより、筐体30の内部に粒子等が入り込まないように上筐体34と下筐体35とが嵌め合されている。上筐体34及び下筐体35は例えばアルミ等から構成されている。また、下筐体35の突出部35aの上面には、検出部20の基板23が配置されており、この基板23にラインセンサ21,22(図2参照)が形成されている。ラインセンサ21の上にはシンチレータ24が接着されて配置され、ラインセンサ22の上にシンチレータ25が接着されて配置されている。
筐体30内において検出部20の上方には、X線照射器5から照射されるX線が内部にそのまま入射するのを防止するための板状の遮蔽部材33が設けられている。遮蔽部材33には、その中央部にスリット33aが設けられており、スリット33aは、他のスリット32,42に対応した長さや幅を有しており、X線照射器5から照射されるX線が検出部20まで届くように形成されている。また、遮蔽部材33を支えるための支持板39が遮蔽部材33の下方に配置されており、支持板39が筐体30の上筐体34の内周面の凹部に取り付けられている。支持板39は例えばステンレス等から構成されており、支持板39にもスリット33aと同様のスリットが設けられている。
筐体30の主面31には、図5〜図7に示すように、ホルダ40がネジ穴46,47を介して固定ネジ48,49により取り付けられている。ホルダ40は、その中央に長手方向に延びる貫通孔であるスリット42を有している。また、ホルダ40は、このスリット42よりも長手方向に少し長く延びる載置部44を有している。載置部44は、非貫通の凹部であり、フィルタ50の外形と略一致するように形成されており、フィルタ50をその上に載置させるための部分である。載置部44の両端にはフィルタ50が移動しないための位置決め部44a,44bが形成されており、これらの位置決め部44a,44bにより、フィルタ50の一方の側面側の移動が規制される。また、フィルタ50の他方の側面は、載置部44のスリット42とは逆側の内側面と略全面が一致するようになっており、フィルタ50のスリット42とは逆側への移動も規制される。なお、載置部44の下面は、フィルタ50の形状と完全に一致しておらず、フィルタ50の一部がスリット42にかかるようになっている。
フィルタ50は、上述したホルダ40の載置部44に載置され、位置決め部44a,44bによりスリット42側への移動を規制されることで、ホルダ40のスリット42の略半分のみを覆うように高精度に位置決めされる。つまり、スリット42の残りの半分にはフィルタ50がかからないようになっている。このような構成により検査対象物Sを透過したX線の内、フィルタ50により減衰される透過X線と、フィルタ50により減衰されない透過X線とに分けられ、減衰されていない透過X線が低エネルギ用のシンチレータ24に入射し、減衰された透過X線が高エネルギ用のシンチレータ25に入射するようになっている。なお、ホルダ40は、一方の角部付近に形成されたネジ穴46と、その対角線上に位置する他方の角部付近に形成されたネジ穴47とのそれぞれに固定ネジ48,49が挿入されて固定されることにより、筐体30の主面31に固定される。また、上筐体34とホルダ40との間には遮光フィルム55が挟み込まれており、この遮光フィルムにより不要な光の入射が防止される。また、この遮光フィルム55がスリット32を覆うように載置部36に載置されるので、筐体30の内部に粒子などが浸入しないようになっている。遮光フィルム55は例えばアルミテープやポリエチレンテープなどから構成されている。
ここで、上述したX線検出装置10における調整方法について簡単に説明する。上述したようにX線検出装置10では、フィルタ50はホルダ40の載置部44に載置することでフィルタ50が検出部20のラインセンサ22の上方にのみ位置するように自動的に位置決めがされるようになっている。このため、まずは同じ形状からなり、且つ、減衰量が異なる(厚みや材料が異なる)複数のフィルタ50を準備する。そして、これら複数のフィルタ50を順にホルダ40の載置部44に載置して位置決め部44a,44bにより所定の位置に保持させ、それぞれの場合における透過X線を検出する。そして、検出したX線の結果に応じて、複数のフィルタ50の中から、検査する検査対象物Sと異物とをより正確に検出できる、即ち望ましいエネルギ差とSN比とを得ることできる最適なフィルタを選択する。このような方法により、特定の検査対象物Sにおける検出にマッチしたフィルタを容易に選択して組み替えることが可能となる。なお、このようにして選択したフィルタをそのままホルダ40の所定の位置に保持固定してX線検出装置10に用いることにより、最適な検出感度を有するX線検出装置10を容易に製造することも可能となる。
以上、本実施形態に係るX線検出装置10では、互いに近接して配置されるラインセンサ21,22を検出部として備えており、ホルダ40が有するスリット42をフィルタ50が部分的に覆うことでラインセンサ21がフィルタ50によって減衰されていない透過X線を検出し且つラインセンサ22がフィルタ50によって減衰された透過X線を検出するように、ホルダ40がフィルタ50を所定の位置に保持するようになっている。このようにフィルタ50の位置決めができるホルダ40を別途設けることにより、X線を減衰させるフィルタ50の種類(厚さや材料)を容易に変更することができる。その結果、本実施形態によれば、ラインセンサ21,22が互いに近接して配置されるX線検出装置10において検出感度を様々なエネルギ帯に容易に組み替えることができる。
また、本実施形態に係るX線検出装置10では、ホルダ40は、スリット42をフィルタ50が部分的に覆うように当該フィルタ50を位置決めするための位置決め部44a,44bを有している。位置決め部44a,44bがあることにより、フィルタ交換を行っても、交換されたフィルタが確実に所定の場所に位置決めされることになり、ラインセンサ21がフィルタ50によって減衰されていないX線を検出し且つラインセンサ22がフィルタ50によって減衰されたX線を検出する状態を容易に維持することができる。しかも、本実施形態では、位置決め部44a,44bは、フィルタ50の長手方向の両端を固定する構成となっている。このように両端を固定する構成を採用することで、中央領域での放射線の検出に対して位置決め部44a,44bが影響するといったことを抑制できる。
また、本実施形態に係るX線検出装置10では、好ましくは、フィルタ50とラインセンサ21,22との距離が10mm以上30mm以下となっている。この場合には、照射されるX線の散乱線の影響を低減することができ、各ラインセンサ21,22において透過X線をより感度よく検出することが可能となる。
また、本実施形態に係るX線検出装置10では、検出部20は、ラインセンサ21上に配置されたシンチレータ24と、ラインセンサ22上に配置されたシンチレータ25とを更に有している。このような構成であれば、例えば、シンチレータ24,25として異なる性能のシンチレータを採用し、ラインセンサ21,22は同じセンサを使用するといったことが可能となる。
また、本実施形態に係るX線検出装置10では、筐体30は、ホルダ40のスリット42に対応するスリット32を有している。このため、各ラインセンサ21,22で検出する透過X線が両スリット32,42を通過することになり、各ラインセンサ21,22での透過X線の検出に対する筐体素材による影響を低減することができる。なお、本実施形態では、X線検出装置10がスリット32を覆う遮光フィルム55を更に備え、遮光フィルム55がホルダ40と筐体30との間に配置されている。このため、検出部20への不要な光の入射を低減することができると共に、スリット32から異物(紛体、ごみ等)が筐体30の内部に浸入してしまうことを防止できる。
また、本実施形態に係るX線検査システム1は、検査対象物SにX線を照射するX線照射器5と、X線検出装置10と、X線照射器5によるX線の照射方向と交差する方向に検査対象物Sを搬送するベルトコンベア3とを備えている。このX線検査システム1では、X線検出装置10と同様に、X線を減衰させるフィルタ50の種類を用意に変更できるので、ラインセンサ21,22が互いに近接して配置されるX線検出装置10において検出感度を様々なエネルギ帯に容易に組み替えて、様々な種類の検査対象物の検査を行うことが可能となる。
また、本実施形態に係るX線検出装置10の調整方法は、異なる減衰機能を有する複数のフィルタをフィルタ50として準備する工程と、複数のフィルタを順にホルダ40の所定の位置に保持させ、それぞれのX線を検出する工程と、検出したX線の結果に応じて複数のフィルタのうち最適なフィルタを選択する工程とを備えている。このような調整方法により、異なる減衰機能を有するフィルタから最適なフィルタを容易に選択することができるため、X線検出装置10の調整を容易に行うことができ、X線検出装置10における検出感度を様々なエネルギ帯に容易且つ柔軟に組み替えることができる。なお、この調整方法によって調整されたX線検出装置10において、選択する工程で選択された最適なフィルタをホルダ40の所定の位置に保持固定する工程を更に備えて、X線検出装置10を製造するようにしてもよい。このような製造方法により、検出感度を様々なエネルギ帯に容易に組み替えることが可能なX線検出装置を容易に製造することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、放射線を可視光等に変換するのにシンチレータを用いていたが、シンチレータを用いずにラインセンサとして直接変換型の放射線検出器(例えばシリコン半導体、アモルファスセレン(a-Se)半導体、テルル化カドニウム(CdTe)半導体、テルル化亜鉛カドニウム(CdZnTe)半導体等)を用いてもよい。この場合には、別途、シンチレータを設ける必要がなくなるため、部品点数を削減することができる。
また、上記実施形態では、X線検出装置10の一例を説明したが、これに限定されず、種々の変形が可能である。例えば、図6に示すX線検出装置10では、検査対象物Sを透過したX線は、フィルタ50により減衰される透過X線と、フィルタ50により減衰されない透過X線とに分けられ、減衰されていない透過X線が低エネルギ用のシンチレータ24に入射し、減衰された透過X線が高エネルギ用のシンチレータ25に入射する構成となっていた。しかしながら、X線検出装置の別の例として、高エネルギ用のシンチレータ25及び低エネルギ用のシンチレータ24ともにフィルタ50により減衰された透過X線が入射するように、ホルダ40がフィルタ50を所定の位置に保持してもよい。
例えば、図8に示すX線検出装置10Aでは、ホルダ40が2つの載置部44及び載置部45を有している。フィルタ50がホルダ40の載置部44に載置される一方、フィルタ51がホルダ40の載置部45に載置される。つまり、フィルタ50及びフィルタ51は、スリット42の全体を覆うようにホルダ40に保持される。このような構成により検査対象物Sを透過したX線は、フィルタ50により減衰される透過X線と、フィルタ51により減衰される透過X線とに分けられ、フィルタ51により減衰された透過X線が低エネルギ用のシンチレータ24に入射し、フィルタ50により減衰された透過X線が高エネルギ用のシンチレータ25に入射するようになっている。なお、このX線検出装置10Aでは、フィルタ50,51が載置部44,45において互いの位置決めを行うようにし、位置決め部44a,44bといった構成を含めないようにすることも可能である。
このようにフィルタ50,51を載置できるホルダ40Aを別途設けることにより、変形例に係るX線検出装置10Aでは、フィルタ50及びフィルタ51の種類や厚みを変更することで、低エネルギ用のシンチレータ24及び高エネルギ用のシンチレータ25に入射される透過X線のエネルギを選択的に変えることができる。つまり、X線検出装置10と同様、ラインセンサ21,22が互いに近接して配置されるX線検出装置10Aにおいて検出感度を様々なエネルギ帯に容易に組み替えることができる。なお、X線検出装置10Aでは、フィルタ50及びフィルタ51は、一体のフィルタ部材であってもよいし、別々のフィルタ部材であってもよい。
1…X線検査システム(放射線検査システム)、3…ベルトコンベア(搬送機構)、5…X線照射器(放射線源)、10,10A…X線検出装置(放射線検出装置)、20…検出部、21,22…ラインセンサ、24,25…シンチレータ、30…筐体、31…主面、32…スリット(第2のスリット)、40…ホルダ、42…スリット(第1のスリット)、44a,44b…位置決め部、50…フィルタ、55…遮光フィルム。

Claims (13)

  1. 放射線源から検査対象物に放射線を照射し、該検査対象物を透過した放射線を検出する放射線検出装置であって、
    入射する放射線の一部を減衰させるフィルタと、
    前記フィルタにより一部が減衰された放射線を検出する検出部と、
    前記検出部を内部に収納する筐体と、
    前記入射する放射線が通過可能な第1のスリットを有し、前記筐体の主面に配置され、前記フィルタを保持するホルダと、を備え、
    前記検出部は、第1の画素幅を有する画素が一次元に配列された第1のラインセンサと、第2の画素幅を有する画素が一次元に配列され且つ前記第1及び第2の画素幅よりも狭い間隔で前記第1のラインセンサと並列に配置される第2のラインセンサと、を有し、
    前記ホルダは、前記フィルタが前記第1のスリットの少なくとも一部を覆うように、前記フィルタを所定の位置に保持し、
    前記第2のラインセンサは、前記フィルタによって減衰された放射線を検出する、放射線検出装置。
  2. 前記ホルダは、前記第1のスリットを前記フィルタが部分的に覆うように当該フィルタを位置決めするための位置決め部を有する、請求項1に記載の放射線検出装置。
  3. 前記位置決め部は、前記フィルタの長手方向の両端を固定する、請求項2に記載の放射線検出装置。
  4. 前記フィルタと前記第2のラインセンサとの距離が10mm以上30mm以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  5. 前記検出部は、前記第1のラインセンサ上に配置された第1のシンチレータと、前記第2のラインセンサ上に配置された第2のシンチレータとを更に有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  6. 前記第1のラインセンサ及び第2のラインセンサは、直接変換型放射線検出器である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  7. 前記筐体は、前記ホルダの前記第1のスリットに対応する第2のスリットを有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  8. 前記第2のスリットを覆う遮光フィルムを更に備え、
    前記遮光フィルムは、前記ホルダと前記筐体との間に配置される、請求項7に記載の放射線検出装置。
  9. 前記第1のラインセンサは、前記フィルタによって減衰されていない放射線を検出する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  10. 前記第1のラインセンサは、前記フィルタによって減衰された放射線を検出する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  11. 前記検査対象物に放射線を照射する放射線源と、
    請求項1〜10の何れか一項に記載の放射線検出装置と、
    前記放射線源による前記放射線の照射方向と交差する方向に前記検査対象物を搬送する搬送機構と、を備える放射線検査システム。
  12. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の放射線検出装置の調整方法であって、
    異なる減衰機能を有する複数のフィルタを前記フィルタとして準備する工程と、
    前記複数のフィルタを順に前記ホルダの前記所定の位置に保持させ、それぞれの放射線を検出する工程と、
    前記検出した放射線の結果に応じて前記複数のフィルタのうち最適なフィルタを選択する工程と、を備える放射線検出装置の調整方法。
  13. 請求項12に記載の調整方法による放射線検出装置の製造方法であって、
    前記選択する工程で選択された前記最適なフィルタを前記ホルダの前記所定の位置に保持固定する工程を更に備える放射線検出装置の製造方法。
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