JP2017112009A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電磁波シールド性に優れるプラズマ処理装置を提供する。【解決手段】天井部および前記天井部の周囲から延出する側壁を有する箱型の蓋と、プラズマ処理の対象物を載置するための載置部および前記載置部を囲む周縁面を有するベースと、を備え、側壁の端面とベースの周縁面とが密着して形成される密閉空間にプラズマを発生させて、対象物のプラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、側壁の端面に、環状に形成された第1の溝と、ベースの周縁面に形成された第2の溝と、第1の溝に第1の溝から一部が突出する状態で嵌め込まれたシール部材と、第2の溝に第2の溝から一部が突出する状態で嵌め込まれた電磁波シールド部材と、を備え、密閉空間を形成している状態において、シール部材がベースの周縁面に接触し、電磁波シールド部材が側壁の端面に接触する、プラズマ処理装置。【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法に関し、特に、電磁波シールド性能の向上に関する。
プラズマエッチングなどを行うプラズマ処理装置は、一般に、天井部および天井部の周囲から延出する側壁を有する箱型の蓋と、電極を有するとともに、プラズマ処理の対象物を載置するための載置部および載置部を囲む周縁面を有するベースと、を備える。載置部にプラズマ処理の対象物を載置した後、載置部を覆うように蓋を被せることで密閉空間が形成される。密閉空間内を減圧し、密閉空間にプロセスガスを供給するとともに、電極に高周波電力を印加することにより、密閉空間にプラズマが発生する。これにより、載置部に載置された対象物がプラズマ処理される(特許文献1)。
密閉空間は、蓋の側壁の端面とベースの周縁面とが密着することにより形成される。そのため、蓋の側壁の端面とベースの上記周縁面との間にO−リング等のシール部材を配置して、密閉空間のシール性を確保している。
ところで、プラズマ処理を行う際、高周波電力の印加によって、密閉空間内には電磁波が生じる。密閉空間内で発生した電磁波は、蓋の側壁の端面とシール部材との接触部分および/またはベースの周縁面とシール部材との接触部分から漏洩する場合がある。そのため、特許文献2では、シール部材の近傍に電磁波シールド部材を配置して、電磁波の漏洩を防ぐ試みがなされている。
特開2006−228773号公報 特開平11−154599号公報
特許文献2では、蓋の側壁の端面に導電性のシールド部材を装着している。上記端面に装着された電磁波シールド部材は、蓋とベースとを密着させる際に押しつぶされる。蓋は、プラズマ処理の対象物を載置部に載置する際および載置部から搬出する際に、ベースから離間され、プラズマ処理を行う際に、再びベースに密着させられる。つまり、プラズマ処理工程の前後で、蓋とベースとの密着および離間が繰り返し行われ、その度に、電磁波シールド部材は、押しつぶされて大きく変形する。そのため、電磁波シールド部材はやがて塑性変形してしまい、蓋とベースとの密着性が低下する。その結果、電磁波シールド性も低下する。
本発明の目的は、プラズマ処理工程が繰り返し行われた場合であっても、電磁波シールド性に優れるプラズマ処理装置を提供することである。
本発明の一局面は、天井部および前記天井部の周囲から延出する側壁を有する、箱型の蓋と、プラズマ処理の対象物を載置するための載置部および前記載置部を囲む周縁面を有するベースと、を備え、前記側壁の端面と前記ベースの前記周縁面とが密着して形成される密閉空間に、プラズマを発生させて、前記対象物のプラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、前記側壁の前記端面に、環状に形成された第1の溝と、前記ベースの前記周縁面に形成された第2の溝と、前記第1の溝に、前記第1の溝から一部が突出する状態で嵌め込まれたシール部材と、前記第2の溝に、前記第2の溝から一部が突出する状態で嵌め込まれた電磁波シールド部材と、を備え、前記密閉空間を形成している状態において、前記シール部材が、前記ベースの前記周縁面に接触し、前記電磁波シールド部材が、前記側壁の前記端面に接触する、プラズマ処理装置に関する。
本発明の他の一局面は、天井部および前記天井部の周囲から延出する側壁を有する、箱型の蓋と、プラズマ処理の対象物を載置するための載置部および前記載置部を囲む周縁面を有するベースと、を備え、前記側壁の端面と前記ベースの前記周縁面とが密着して形成される密閉空間に、プラズマを発生させて、前記対象物のプラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、前記側壁の前記端面に形成された第1の溝と、前記ベースの前記周縁面に、環状に形成された第2の溝と、前記第1の溝に、前記第1の溝から一部が突出する状態で嵌め込まれた電磁波シールド部材と、前記第2の溝に、前記第2の溝から一部が突出する状態で嵌め込まれたシール部材と、を備え、前記密閉空間を形成している状態において、前記シール部材が、前記側壁の前記端面に接触し、前記電磁波シールド部材が、前記ベースの前記周縁面に接触する、プラズマ処理装置に関する。
本発明の他の一局面は、天井部および前記天井部の周囲から延出する側壁を有する箱型の蓋と、プラズマ処理の対象物を載置するための載置部および前記載置部を囲む周縁面を有するベースと、で形成される密閉空間に、プラズマを発生させて、前記対象物のプラズマ処理を行うプラズマ処理方法であって、前記対象物を、前記載置部に載置する載置工程と、前記載置工程の後、前記側壁の端面と前記ベースの前記載置部を囲む周縁面とを密着させて、前記密閉空間を形成する密着工程と、前記密着工程の後、前記密閉空間にプラズマを発生させて、前記対象物に対して、プラズマ処理を行うプラズマ処理工程と、前記プラズマ処理工程の後、前記側壁の前記端面と前記ベースの前記周縁面とを離間させる離間工程と、前記離間工程の後、前記対象物を前記載置部から搬出する搬出工程と、を含み、前記側壁の前記端面が、環状に形成された第1の溝を備え、前記ベースの前記周縁面が、第2の溝を備え、前記第1の溝に、前記第1の溝から一部が突出する状態でシール部材が嵌め込まれており、前記第2の溝に、前記第2の溝から一部が突出する状態で電磁波シールド部材が嵌め込まれており、前記密閉空間を形成している状態において、前記シール部材が、前記ベースの前記周縁面に接触し、前記電磁波シールド部材が、前記側壁の前記端面に接触する、プラズマ処理方法に関する。
本発明の他の一局面は、天井部および前記天井部の周囲から延出する側壁を有する箱型の蓋と、プラズマ処理の対象物を載置するための載置部および前記載置部を囲む周縁面を有するベースと、で形成される密閉空間に、プラズマを発生させて、前記対象物のプラズマ処理を行うプラズマ処理方法であって、前記対象物を、前記載置部に載置する載置工程と、前記載置工程の後、前記側壁の端面と前記ベースの前記載置部を囲む周縁面とを密着させて、前記密閉空間を形成する密着工程と、前記密着工程の後、前記密閉空間にプラズマを発生させて、前記対象物に対して、プラズマ処理を行うプラズマ処理工程と、前記プラズマ処理工程の後、前記側壁の前記端面と前記ベースの前記周縁面とを離間させる離間工程と、前記離間工程の後、前記対象物を前記載置部から搬出する搬出工程と、を含み、前記側壁の前記端面が、第1の溝を備え、前記ベースの前記周縁面が、環状に形成された第2の溝を備え、前記第1の溝に、前記第1の溝から一部が突出する状態で電磁波シールド部材が嵌め込まれており、前記第2の溝に、前記第2の溝から一部が突出する状態でシール部材が嵌め込まれており、前記密閉空間を形成している状態において、前記シール部材が、前記側壁の前記端面に接触し、前記電磁波シールド部材が、前記ベースの前記周縁面に接触する、プラズマ処理方法に関する。
本発明によれば、プラズマ処理工程が繰り返し行われた場合であっても、電磁波シールド性の低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るプラズマ処理装置の蓋を模式的に示す斜視図(a)およびベースを模式的に示す斜視図(b)である。 本発明の一実施形態に係る、密閉空間が形成されている状態のプラズマ処理装置を概略的に示す断面図である。 図1(a)における蓋を、側壁の端面側から見た平面図である。 図1(b)におけるベースを、載置部側から見た平面図である。 本発明の第1実施形態に係るプラズマ処理装置の要部において、蓋とベースとが離間している状態を示す断面図(a)、および、蓋とベースとが密着している状態を示す断面図(b)である。 本発明に用いられる電磁波シールド部材の一部を模式的に示す斜視図(a)、および、電磁波シールド部材に用いられる導電糸の一部を拡大して示す上面図(b)である。 本発明の第2実施形態に係るプラズマ処理装置の要部を概略的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係るプラズマ処理装置の要部を概略的に示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係るプラズマ処理装置の要部を概略的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るプラズマ処理方法を示すフローチャートである。
本発明に係るプラズマ処理装置は、天井部および天井部の周囲から延出する側壁を有する箱型の蓋と、プラズマ処理の対象物(例えば、基板)を載置するための載置部および載置部を囲む周縁面を有するベースと、を備え、側壁の端面とベースの周縁面とが密着して形成される密閉空間にプラズマを発生させて、対象物のプラズマ処理を行う。
電磁波シールド部材は、蓋の側壁の端面に形成された第1の溝またはベースに形成された第2の溝に、一部のみが突出する状態で嵌め込まれている。そのため、蓋とベースとが密着している状態であっても、その変形の程度が小さい。よって、電磁波シールド部材の耐久性が向上する。一方、電磁波シールド部材の溝内に埋設されている部分によって、電磁波シールド部材に適度な反力が付与されるため、側壁の端面とベースの周縁面との密着性が高まる。
また、シール部材と電磁波シールド部材とは、蓋の側壁の端面とベースの周縁面との間の小さな領域に配置されているため、プラズマ処理装置の構造が制限され難い。例えば、側壁の端面に密閉空間の内部方向に延出するツバを設け、このツバに電磁波シールド部材を装着する場合、電磁波シールド部材とベースに配置されている電極とが導通しないように、電極を小さくする必要がある。あるいは、必要な電極の面積を確保するために、装置自体を大きくする必要がある。しかし、本実施形態によれば、電極や装置の大きさを制限することなく、電磁波シールド部材を配置することができる。
上記とは逆に、側壁の端面に密閉空間の外部方向に延出するツバを設け、このツバに電磁波シールド部材を装着する場合、プラズマ処理の対象物を搬送する搬送レールを用いることが困難となる。搬送レールを、ベースに設けられた載置部の近傍にまで敷設することが難しいためである。搬送レールを載置部の近傍にまで敷設するために、ツバの搬送レールと対向する部分に切欠きを設けることが考えられる。この場合、ツバに装着される電磁波シールド部材も分断する必要があるため、電磁波シールド性が低下する。しかし、本実施形態によれば、連続した環状の電磁波シールド部材を用い、かつ、載置部の近傍にまで搬送レールを敷設することが可能である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態についてより詳細に説明する。しかし、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、これらの実施形態の変形および改変を含むことができる。
(第1実施形態)
本実施形態のプラズマ処理装置10は、図1および2に示すように、箱型の蓋1と、プラズマ処理の対象物(以下、被プラズマ処理物。図示せず)を載置するための載置部2aおよび載置部2aを囲む周縁面2bを有するベース2と、を備える。蓋1および/またはベース2は、図示しない昇降機構を備えており、被プラズマ処理物がプラズマ処理装置に搬出入する際、昇降される。
蓋1は箱型であって、天井部1Aを有している。側壁1Bは、天井部1Aの周囲から略垂直に延出しており、側壁1Bの端面Tにより開口部1Cが形成される。端面Tは、側壁1Bの厚み(側壁1Bの2つの主面間の距離)とほぼ同じ幅を有している。つまり、端面Tの形状は、天井部1Aの法線方向から描画した側壁1Bの投影図とほぼ一致する。蓋1を構成する材料としては、アルミニウム、ステンレス鋼(SUS)、表面をアルマイト加工したアルミニウムなどが例示できる。
蓋1の側壁1Bの端面Tとベース2の周縁面2bとが密着すると、プラズマ処理装置10内に密閉空間Sが形成される。載置部2aの下部には、図示しない電極が埋設されている。密閉空間Sに、図示しないガス供給口からプロセスガスを供給するとともに、電極に高周波電力を印加することにより、密閉空間Sにプラズマが発生し、載置部2aに載置された被プラズマ処理物はプラズマ処理される。
蓋1の側壁1Bの端面Tには、図3に示すように、環状に連続する第1の溝D1が形成されている。第1の溝D1には、図5(a)に示すように、シール部材3が、その一部が突出する状態で嵌め込まれている。ここで、図5(a)において、第1の溝D1の長さ方向をY方向、Y方向に垂直であって端面Tに平行な方向をX方向、Y方向およびX方向に垂直な方向をZ方向とする。シール部材3の一部が突出する状態とは、無負荷状態において、第1の溝D1の開口から露出するシール部材3のZ方向における最大の高さH3aが、シール部材3のZ方向における最大の高さHの10〜25%であることをいう。シール部材3は、無負荷状態において、第1の溝D1の内壁に接触していても良いし、接触していなくても良い。端面Tとベース2との密着性の観点から、シール部材3は、無負荷状態において、第1の溝D1の内壁(第1の溝D1が底面を有する場合には、特に底面)に接触するように嵌め込まれていることが好ましい。
密閉空間Sが形成されている状態において、第1の溝D1に嵌め込まれたシール部材3の突出した部分は、ベース2により押圧されている。これにより、シール部材3とベース2の周縁面2bとが密着する(図5(b)参照)。よって、密閉空間Sのシール性が確保される。
第1の溝D1のY方向に垂直な断面の形状は特に限定されず、例えば、図5(a)および(b)に示すように、開口よりも広い底面を有する台形であっても良いし、矩形であっても良いし、円の一部を切り欠いたような形状であっても良い。第1の溝D1のX方向の最大の幅WD1aは、側壁1BのX方向の厚みW1Bよりも小さく、シール部材3のX方向の幅に応じて適宜設定すれば良い。なかでも、強度の観点から、W1B≧WD1a+4mmの関係を満たすことが好ましい。第1の溝D1の開口におけるX方向の幅WD1bは、側壁1BのX方向の厚みW1Bよりも小さい限り特に限定されない。ただし、第1の溝D1の開口からシール部材3の一部が露出するため、幅WD1bは、シール部材3のX方向の幅およびシール性を考慮して設定される。
シール部材3の材質は特に限定されず、耐プラズマ性を有していれば良い。シール部材3の材質としては、例えば、ニトリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等のゴム等が挙げられる。これらを2種以上組み合わせて、シール部材3として用いても良い。なかでも、シール性および耐久性の観点から、シール部材3は弾性を有していることが好ましい。特に好ましい材質としては、フッ素ゴム等が挙げられる。
シール部材3のY方向に垂直な断面の形状も特に限定されない。例えば、シール部材3の断面形状としては、丸、楕円、矩形等が挙げられる。シール部材3の上記断面の大きさは、第1の溝D1にシール部材3の一部がはめ込まれる限り、特に限定されない。
ベース2は、例えば、平板状であって、被プラズマ処理物を載置するための載置部2aが設けられている。載置部2aの下部には図示しない電極が埋設されている。ベース2を構成する材料としては、酸化イットリウム(Y23)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al23)、石英(SiO2)などの誘電体材料が例示できる。
ベース2の周縁面2bには、図4に示すように、第2の溝D2が形成されている。つまり、第2の溝D2は、載置部2aの周囲に形成されている。なお、図4では、連続する環状の第2の溝D2を示しているが、第2の溝D2は途中で分断されていても良い。第2の溝D2には、図5(a)に示すように、電磁波シールド部材4が、その一部が突出する状態で嵌め込まれている。第2の溝D2は、端面Tに対応する形状であって、図5(b)に示すように、密閉空間Sが形成されている状態において、第1の溝D1よりも外周側(密閉空間Sとは反対側)になるように形成されている。そのため、電磁波シールド部材4はプラズマに曝され難く、耐久性がさらに向上する。
なお、電磁波シールド部材4の一部が突出する状態とは、無負荷状態において、第2の溝D2の開口から露出する電磁波シールド部材4のZ方向における最大の高さH4aが、電磁波シールド部材4のZ方向における最大の高さHの1〜25%であることをいう。電磁波シールド部材4は、無負荷状態において、第2の溝D2の内壁に接触していても良いし、接触していなくても良い。端面Tとベース2との密着性の観点から、電磁波シールド部材4は、無負荷状態において、第2の溝D2の内壁(第2の溝D2が底面を有する場合には、特に底面)に接触するように嵌め込まれていることが好ましい。
第2の溝D2は、密閉空間Sが形成されている状態において、電磁波シールド部材4の第2の溝D2から突出した部分と端面Tとが接触し、電磁波シールド部材4が端面Tに押圧される位置に、形成されている。これにより、電磁波シールド部材4と端面Tとが密着して、高い電磁波シールド性が発揮される。電磁波シールド性がさらに高まる点で、電磁波シールド部材4は、連続する環状体であることが好ましい。本実施形態によれば、後述するように、搬送レールにより被プラズマ処理物を搬送する場合にも、電磁波シールド部材4を連続する環状に配置することが可能である。
密閉空間Sが形成されている状態において、電磁波シールド部材4の第2の溝D2から突出した部分と端面Tとが接触する部分のX方向における幅W4C(図5(b)参照)は、1mm以上であることが好ましく、3mm以上であることがより好ましい。電磁波シールド性がさらに向上するためである。
第2の溝D2のY方向に垂直な断面の形状は特に限定されず、例えば、図5(a)および(b)に示すように、開口よりも広い底面を有する台形であっても良いし、矩形であっても良いし、円の一部を切り欠いたような形状であっても良い。第2の溝D2のX方向の最大の幅WD2aは特に限定されず、電磁波シールド部材4のX方向の幅に応じて適宜設定すれば良い。第2の溝D2の開口におけるX方向の幅WD2bも特に限定されない。ただし、第2の溝D2の開口から電磁波シールド部材4の一部が露出するため、幅WD2bは、電磁波シールド部材4のX方向の幅および電磁波シールド性を考慮して設定される。幅WD2bは、電磁波シールド性の観点から、3mm以上であることが好ましい。
電磁波シールド性の観点から、第2の溝D2は、密閉空間Sが形成されている状態において、第2の溝D2の開口の大部分(例えば、開口の面積の80%以上)が、端面Tに重なるように、形成されることが好ましい。さらに、第2の溝D2は、無負荷状態において、電磁波シールド部材4の第2の溝D2から突出する部分のすべてが、密閉空間Sが形成されている状態において、端面Tと接触するような位置に、形成されることが好ましい。
電磁波シールド部材4のY方向に垂直な断面の形状も特に限定されない。例えば、電磁波シールド部材4の断面形状としては、丸、楕円、矩形等が挙げられる。電磁波シールド部材4の上記断面の大きさは、第2の溝D2に電磁波シールド部材4の一部がはめ込まれる限り、特に限定されない。
電磁波シールド部材4の材質は、導電性を有する限り特に限定されない。耐久性の観点から、電磁波シールド部材4は、さらに弾性を有していることが好ましい。このような導電性と弾性とを兼備する電磁波シールド部材4は、例えば、図6(a)に示すような弾性体4Aと、弾性体4Aを覆うメッシュ状の導電性材料4Bと、を備える。
弾性体4Aの材質は、弾性を有する限り特に限定されないが、ポリウレタン、ナイロン、シリコーン等の樹脂が、好ましく例示される。また、弾性体4Aは、弾性が発揮され易い点で、中空を有するチューブ状(図6(a)参照)あるいはスポンジ状であることが好ましい。なかでも、耐久性の観点から、弾性体4Aはチューブ状であることが好ましい。
メッシュ状の導電性材料4Bは、例えば、繊維状の材料40Bをメッシュ状に製織することにより得られる。材料40Bは、銅、銀等の導電性に優れる金属を含むことが好ましい。材料40Bは、耐久性および加工性の観点から、図6(b)に示すように、繊維状の芯材41の束に、ストリップ状の金属箔42を巻きつけることにより、形成されることが好ましい。このとき、金属箔42は、金属箔42のループの間に隙間が形成されるように、芯材41の束にスパイラル状に巻きつけられることが好ましい。これにより、材料40Bは、損傷することなく、弾性体4Aの変形に追従して変形できる。よって、電磁波シールド部材4の耐久性がさらに向上する。図6(a)および(b)に示す電磁波シールド部材4は、上記材料40Bを、例えば、メッシュ状に筒型に製織した後、筒型の材料40Bの内部に、チューブ状の弾性体4Aを挿入することにより得られる。
芯材41は特に限定されないが、耐久性および耐熱性の点で、耐熱性のポリエステル繊維、芳香族ポリアミド繊維およびガラス繊維等が好ましく例示できる。金属箔42は、上記のように、銅、銀等を含むことが好ましく、金属箔42として、例えば、錫めっきされた銅箔が用いられる。
ベース2には、さらにガイドレール5(図1(b)参照)が配置されても良い。ガイドレール5は、被プラズマ処理物を位置決めするために、載置部2aの近傍に配置される。載置部2aは、ガイドレール5に区切られるように複数個所あっても良い。図1(b)では、周縁面2bに6本のガイドレール5が配置されており、3箇所の載置部2aが、ガイドレール5同士の間に形成されている。この場合、複数の被プラズマ処理物を同時にプラズマ処理することができる。なお、図1(b)では、便宜的に、載置部2aにハッチングを入れて示している。
プラズマ処理装置10は、ガイドレール5から延出するように敷設された、搬送レール6を備えていても良い。この場合、被プラズマ処理物は、搬送レール6により搬送された後、第2の溝D2を跨いでベース2上に搬入され、ガイドレール5に従って所定の載置部2aに載置される。プラズマ処理が終了すると、載置部2aから再び第2の溝D2を跨いで搬出され、搬入側とは反対側に敷設されている搬送レール6に乗って、次工程へと搬送される。第2の溝D2からは、電磁波シールド部材4の一部のみが突出する状態で嵌め込まれているため、被プラズマ処理物の搬入出の妨げになり難い。よって、電磁波シールド部材4を、搬送レール6に対向する部分で分断することなく、連続する環状体として配置することができる。その結果、電磁波シールド性能が向上する。この場合、第2の溝D2は、連続する環状に形成される。
さらに、被プラズマ処理物が、搬送レール6とガイドレール5との間でスムーズに受け渡されるように、搬送レール6は、載置部2aの近傍にまで敷設されていることが望ましい。本実施形態では、シール部材3と電磁波シールド部材4とは、側壁1Bの端面Tとベース2の周縁面2bとの間の小さな領域に配置されているため、搬送レール6を載置部2aの近傍にまで敷設することができる。
このようなプラズマ処理装置は、例えば、電極パターンを備える基板上の汚染物を除去するプラズマクリーニングの用途等に有用である。基板の材質は特に限定されず、半導体、誘電体、金属、あるいはこれらの積層体などが挙げられる。半導体としては、シリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)、窒化ガリウム(GaN)、炭化ケイ素(SiC)などが例示できる。誘電体としては、二酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(Si)、ポリイミド、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)などが例示できる。なお、被プラズマ処理物は、基板に限定されない。
(第2実施形態)
本実施形態のプラズマ処理装置は、図7Aに示すように、密閉空間Sが形成されている状態において、第2の溝D2が、第1の溝D1よりも内周側になるように形成されていること以外、第1実施形態と同様の構成である。なお、図7Aは、プラズマ処理装置の要部の断面を示す概念図である。この場合、シール部材3が外周側に配置されるため、外部から密閉空間S内にゴミが入りにくい。また、電磁波シールド部材4が内周側に配置されるため、電磁波を最短距離で遮断できる。
(第3実施形態)
本実施形態のプラズマ処理装置は、図7Bに示すように、第1の溝D1に電磁波シールド部材4が嵌め込まれており、第2の溝D2にシール部材3が嵌め込まれている点、および、第2の溝D2が、密閉空間Sが形成されている状態において、第1の溝D1よりも内周側になるように形成されていること以外、第1実施形態と同様の構成である。この場合、密閉空間Sが形成されている状態において、電磁波シールド部材4がシール部材3よりも外周側に配置されるため、電磁波シールド部材4がプラズマに曝され難く、耐久性がさらに向上する。なお、図7Bは、プラズマ処理装置の要部の断面を示す概念図である。
第1実施形態と同様、第1の溝D1のX方向の最大の幅WD1aは、側壁1BのX方向の厚みW1Bよりも小さく、電磁波シールド部材4のX方向の幅に応じて適宜設定すれば良い。なかでも、強度の観点から、W1B≧WD1a+4mmを満たすことが好ましい。また、第1の溝D1の開口におけるX方向の幅WD1bは、電磁波シールド部材4のX方向の幅および電磁波シールド性を考慮して設定される。
第2の溝D2は、シール性の観点から、密閉空間Sが形成されている状態において、シール部材3の第2の溝D2から突出した部分と端面Tとが接触し、シール部材3が端面Tに押圧される位置に、形成されている。さらに、第2の溝D2は、密閉空間Sが形成されている状態において、第2の溝D2の開口の大部分(例えば、開口の面積の80%以上)が、端面Tに重なるように、形成されることが好ましい。特に、第2の溝D2は、無負荷状態において、シール部材3の第2の溝D2から突出する部分のすべてが、密閉空間Sが形成されている状態において、端面Tと接触するような位置に、形成されることが好ましい。
さらに、シール性の観点から、密閉空間Sが形成されている状態において、シール部材3の第2の溝D2から突出した部分と端面Tとが接触する部分のX方向における幅W3Cは、1mm以上であることが好ましく、3mm以上であることがより好ましい。
第2の溝D2のX方向の最大の幅WD2aは特に限定されず、シール部材3のX方向の幅に応じて適宜設定すれば良い。第2の溝D2の開口におけるX方向の幅WD2bは、シール部材3のX方向の幅およびシール性を考慮して設定される。幅WD2bは、シール性の観点から、3mm以上であることが好ましい。
(第4実施形態)
本実施形態のプラズマ処理装置は、図7Cに示すように、第2の溝D2が、密閉空間Sが形成されている状態において、第1の溝D1よりも外周側になるように形成されていること以外、第3実施形態と同様の構成である。なお、図7Cは、プラズマ処理装置の要部の断面を示す概念図である。この場合も第2実施形態と同様に、シール部材3が外周側に配置されるため、外部から密閉空間S内にゴミが入りにくい。また、電磁波シールド部材4が内周側に配置されるため、電磁波を最短距離で遮断できる。
(プラズマ処理方法)
本実施形態に係るプラズマ処理方法は、上記プラズマ処理装置10を用いて行われる。プラズマ処理方法は、図8に示すように、被プラズマ処理物を、載置部2aに載置する載置工程S1と、載置工程S1の後、側壁1Bの端面Tとベース2の周縁面2bとを密着させて、密閉空間Sを形成する密着工程S2と、密着工程S2の後、密閉空間Sにプラズマを発生させて、プラズマ処理の対象物に対してプラズマ処理を行うプラズマ処理工程S3と、プラズマ処理工程S3の後、側壁1Bの端面Tと、ベース2の周縁面2bとを離間させる離間工程S4と、離間工程S4の後、被プラズマ処理物を載置部2aから搬出する搬出工程S5と、を含む。
載置工程S1では、密閉空間Sが減圧状態の場合、まず、密閉空間Sを大気圧にする。密閉空間Sの圧力は、例えば、密閉空間Sに接続する減圧ポンプ(図示せず)によって制御される。次に、蓋1を上昇させて、または、ベース2を降下させて、あるいはその両方により、端面Tと周縁面2bとを離間させる。次いで、被プラズマ処理物を載置部2aに載置する。載置工程S1は、搬送レール6によって搬送された被プラズマ処理物を、載置部2aに載置する工程を含んでいても良い。この場合、ベース2には、ガイドレール5が配置されていることが好ましい。これにより、被プラズマ処理物の位置決めが容易となる。
密着工程S2では、蓋1を降下させて、または、ベース2を上昇させて、あるいはその両方により、端面Tと周縁面2bとを密着させて、密閉空間Sを形成する。このとき、第1の溝D1および第2の溝D2にそれぞれ配置されたシール部材3と電磁波シールド部材4とは、周縁面2bまたは端面Tに押圧される。これにより、端面Tと周縁面2bとの密着性が高まり、シール性および電磁波シールド性が向上する。
プラズマ処理工程S3では、まず、減圧ポンプによって、密閉空間Sの内部が減圧される。次いで、密閉空間Sにプロセスガスを供給するとともに、電極に高周波電力を印加することにより、密閉空間にプラズマを発生させる。発生したプラズマによって、載置部2aに載置された被プラズマ処理物はプラズマ処理される。プロセスガスとしては、プラズマ処理の用途に応じて公知のものから適宜選択できる。電極部に印加される高周波電力も、プラズマ処理の用途に応じて適宜設定される。必要に応じて、蓋1の天井部1Aに上部電極を設けて、高周波電力を印加してもよい。このときの電力も適宜設定できる。プラズマ処理が完了した後、電極への印加を停止するとともに、プロセスガスの密閉空間Sへの供給を停止する。
離間工程S4では、密閉空間S内のガスを排出した後、密閉空間Sを再び大気圧にする。次に、蓋1を上昇させて、または、ベース2を降下させて、あるいはその両方により、端面Tと周縁面2bとを離間させる。
搬出工程S5では、プラズマ処理された被プラズマ処理物を、載置部2aから、プラズマ処理装置10の外部に搬出する。搬出工程は、載置部2aに載置されている被プラズマ処理物を、搬送レール6に受け渡す工程を含んでいても良い。
搬送レール6を使用して載置工程および搬出工程が行われる場合、搬送レール6に載置された被プラズマ処理物は、図示しない搬送機構によって搬送レール6上を摺動する。搬送機構はベース2に隣接して配置されており、被プラズマ処理物の搬送レール6の敷設方向に可動なエンドエフェクタを備えている。載置工程において、エンドエフェクタは、端面Tと周縁面2bとが離間している状態で、搬送レール6に載置されている被プラズマ処理物の載置部2aとは反対の端面を載置部2a側に押して、被プラズマ処理物を載置部2aに載置する。搬出工程において、エンドエフェクタは、端面Tと周縁面2bとが離間している状態で、載置部2aに載置された被プラズマ処理物の上記端面を押して、搬入側とは反対側に敷設されている搬送レール6に被プラズマ処理物を移動させる。
本発明のプラズマ処理装置は、シール性および電磁波シールド性に優れるため、プラズマクリーニングなどの各種プラズマ処理において有用である。
1:蓋、1A:天井部、1B:側壁、1C:開口部、2:ベース、2a:載置部、2b:周縁面、3:シール部材、4:電磁波シールド部材、4A:弾性体、4B:導電性材料、40B:繊維状の材料、41:芯材、42:金属箔、5:ガイドレール、6:搬送レール、10:プラズマ処理装置、T:端面、S:密閉空間

Claims (10)

  1. 天井部および前記天井部の周囲から延出する側壁を有する、箱型の蓋と、
    プラズマ処理の対象物を載置するための載置部および前記載置部を囲む周縁面を有するベースと、を備え、
    前記側壁の端面と前記ベースの前記周縁面とが密着して形成される密閉空間に、プラズマを発生させて、前記対象物のプラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、
    前記側壁の前記端面に、環状に形成された第1の溝と、
    前記ベースの前記周縁面に形成された第2の溝と、
    前記第1の溝に、前記第1の溝から一部が突出する状態で嵌め込まれたシール部材と、
    前記第2の溝に、前記第2の溝から一部が突出する状態で嵌め込まれた電磁波シールド部材と、を備え、
    前記密閉空間を形成している状態において、
    前記シール部材が、前記ベースの前記周縁面に接触し、
    前記電磁波シールド部材が、前記側壁の前記端面に接触する、プラズマ処理装置。
  2. 前記密閉空間を形成している状態において、
    前記シール部材が、前記電磁波シールド部材よりも内側で、前記ベースの前記周縁面に接触する、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記第2の溝が、環状である、請求項1または2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 天井部および前記天井部の周囲から延出する側壁を有する、箱型の蓋と、
    プラズマ処理の対象物を載置するための載置部および前記載置部を囲む周縁面を有するベースと、を備え、
    前記側壁の端面と前記ベースの前記周縁面とが密着して形成される密閉空間に、プラズマを発生させて、前記対象物のプラズマ処理を行うプラズマ処理装置であって、
    前記側壁の前記端面に形成された第1の溝と、
    前記ベースの前記周縁面に、環状に形成された第2の溝と、
    前記第1の溝に、前記第1の溝から一部が突出する状態で嵌め込まれた電磁波シールド部材と、
    前記第2の溝に、前記第2の溝から一部が突出する状態で嵌め込まれたシール部材と、を備え、
    前記密閉空間を形成している状態において、
    前記シール部材が、前記側壁の前記端面に接触し、
    前記電磁波シールド部材が、前記ベースの前記周縁面に接触する、プラズマ処理装置。
  5. 前記密閉空間を形成している状態において、
    前記シール部材が、前記電磁波シールド部材よりも内側で、前記側壁の前記端面に接触する、請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記第1の溝が、環状である、請求項4または5に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記電磁波シールド部材が、弾性体と、前記弾性体を覆うメッシュ状の導電性材料と、を備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載のプラズマ処理装置。
  8. 前記弾性体が、樹脂製のチューブである、請求項7に記載のプラズマ処理装置。
  9. 天井部および前記天井部の周囲から延出する側壁を有する箱型の蓋と、プラズマ処理の対象物を載置するための載置部および前記載置部を囲む周縁面を有するベースと、で形成される密閉空間に、プラズマを発生させて、前記対象物のプラズマ処理を行うプラズマ処理方法であって、
    前記対象物を、前記載置部に載置する載置工程と、
    前記載置工程の後、前記側壁の端面と前記ベースの前記載置部を囲む周縁面とを密着させて、前記密閉空間を形成する密着工程と、
    前記密着工程の後、前記密閉空間にプラズマを発生させて、前記対象物に対して、プラズマ処理を行うプラズマ処理工程と、
    前記プラズマ処理工程の後、前記側壁の前記端面と前記ベースの前記周縁面とを離間させる離間工程と、
    前記離間工程の後、前記対象物を前記載置部から搬出する搬出工程と、を含み、
    前記側壁の前記端面が、環状に形成された第1の溝を備え、
    前記ベースの前記周縁面が、第2の溝を備え、
    前記第1の溝に、前記第1の溝から一部が突出する状態でシール部材が嵌め込まれており、
    前記第2の溝に、前記第2の溝から一部が突出する状態で電磁波シールド部材が嵌め込まれており、
    前記密閉空間を形成している状態において、
    前記シール部材が、前記ベースの前記周縁面に接触し、
    前記電磁波シールド部材が、前記側壁の前記端面に接触する、プラズマ処理方法。
  10. 天井部および前記天井部の周囲から延出する側壁を有する箱型の蓋と、プラズマ処理の対象物を載置するための載置部および前記載置部を囲む周縁面を有するベースと、で形成される密閉空間に、プラズマを発生させて、前記対象物のプラズマ処理を行うプラズマ処理方法であって、
    前記対象物を、前記載置部に載置する載置工程と、
    前記載置工程の後、前記側壁の端面と前記ベースの前記載置部を囲む周縁面とを密着させて、前記密閉空間を形成する密着工程と、
    前記密着工程の後、前記密閉空間にプラズマを発生させて、前記対象物に対して、プラズマ処理を行うプラズマ処理工程と、
    前記プラズマ処理工程の後、前記側壁の前記端面と前記ベースの前記周縁面とを離間させる離間工程と、
    前記離間工程の後、前記対象物を前記載置部から搬出する搬出工程と、を含み、
    前記側壁の前記端面が、第1の溝を備え、
    前記ベースの前記周縁面が、環状に形成された第2の溝を備え、
    前記第1の溝に、前記第1の溝から一部が突出する状態で電磁波シールド部材が嵌め込まれており、
    前記第2の溝に、前記第2の溝から一部が突出する状態でシール部材が嵌め込まれており、
    前記密閉空間を形成している状態において、
    前記シール部材が、前記側壁の前記端面に接触し、
    前記電磁波シールド部材が、前記ベースの前記周縁面に接触する、プラズマ処理方法。


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