JP6485702B2 - プラズマ処理方法および電子部品の製造方法 - Google Patents

プラズマ処理方法および電子部品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6485702B2
JP6485702B2 JP2015175748A JP2015175748A JP6485702B2 JP 6485702 B2 JP6485702 B2 JP 6485702B2 JP 2015175748 A JP2015175748 A JP 2015175748A JP 2015175748 A JP2015175748 A JP 2015175748A JP 6485702 B2 JP6485702 B2 JP 6485702B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
stage
distance
substrate
plasma processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015175748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017054854A (ja
Inventor
篤史 針貝
篤史 針貝
功幸 松原
功幸 松原
秀夫 加納
秀夫 加納
満 廣島
満 廣島
渡邉 彰三
彰三 渡邉
和田 年弘
年弘 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2015175748A priority Critical patent/JP6485702B2/ja
Priority to US15/245,139 priority patent/US9779986B2/en
Publication of JP2017054854A publication Critical patent/JP2017054854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6485702B2 publication Critical patent/JP6485702B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、プラズマ処理方法および電子部品の製造方法に関し、特に、ステージの上方にカバーを備えるプラズマ処理装置を用いるプラズマ処理方法に関する。
基板をダイシングする方法として、レジストマスクを形成した基板にプラズマエッチングを施して個々のチップに分割するプラズマダイシングが知られている。特許文献1は、搬送等における基板のハンドリング性向上のために、基板を、保持シートと保持シートの外周部に配置されたフレームとを備える搬送キャリアに保持させた状態でステージに載置し、プラズマ処理を行うことを教示している。
この場合、搬送キャリアがプラズマに直接晒されると、樹脂材料からなる保持シートや保持シートをフレームに固定するための接着剤が加熱される。この熱により、保持シートの伸び(変形)や接着剤の接着性の低下が生じて、保持シートがフレームから剥がれるなど、搬送キャリアがダメージを受けることが懸念される。
そのため、特許文献1では、プラズマ処理装置の反応室内のステージの上方に、窓部を有する誘電体製のカバーを配置している。カバーは、上記フレームを覆うための本体部、および、本体部に厚み方向に貫通するように形成された窓部を備えている。プラズマ処理の際、本体部はフレームおよび保持シートを覆って、これらをプラズマに晒されないようにするとともに、窓部は基板を露出させる。露出した基板のうち、レジストマスクの形成されていない部分がプラズマによりエッチングされる。
特開2009−94436号公報
プラズマ処理工程では、基板の表面を垂直にエッチングするために、例えば、SFなどのフッ素系ガスのプラズマによるエッチングステップと、パーフルオロシクロブタン(C)などのフッ化炭素ガスのプラズマによる保護膜堆積ステップとが、交互に繰り返される場合がある。このような方法を用いて、複数の基板に対して連続してプラズマ処理を行うと、処理枚数が増えるにつれて反応室内に付着物が蓄積し、基板の汚染が生じたり、所望のエッチングができなくなる場合がある。
付着物は、例えば、炭素を含む物質であり、カバーのステージに対向する面(以下、カバーの裏面と称する)に付着する。この物質は、例えば、上記の保護膜堆積ステップにおいて使用されるフッ化炭素ガスに由来する反応生成物である。プラズマ処理の際、カバーは、フレームおよび保持シートをプラズマから保護するため、フレームおよび保持シートに接触しないように、かつ、できるだけステージに接近するような位置に配置される。
保護膜堆積ステップにおいて、反応室内に導入されたフッ化炭素ガスは、プラズマ中でイオンやラジカルに分解され、それらの一部はカバーとステージとの間に入り込んで、カバーの裏面に接触する。これにより、カバーの裏面には、フッ化炭素ガスに由来する炭素を含む反応生成物が付着する。
エッチングステップにおいて、反応室に導入されたフッ素系ガスは、プラズマ中でイオンやラジカルに分解され、同様に、それらの一部がカバーとステージとの間に入り込む。通常、エッチングステップでは、ステージにバイアス電圧が印加される。これにより、フッ素系ガスの分解成分がステージ上に載置された基板に衝突する際の速度が大きくなり、エッチング反応が促進される。しかし、カバーの裏面はステージから離間して、ステージの上方にあるため、ステージにバイアス電圧を印加しても、カバーの裏面に対するエッチング反応の促進効果は得られ難い。そのため、カバーとステージとの間に入り込んだフッ素系ガスの分解成分は、保護膜堆積ステップにおいてカバーの裏面に付着した反応生成物を十分に除去することができない。その結果、上記プラズマ処理工程が繰り返されるたびに、カバーの裏面には上記反応生成物が蓄積していく。蓄積した反応生成物は、やがてカバーの裏面から剥離して、ステージや基板の上に落下したり、反応室内を浮遊したりする。その結果、基板が汚染されたり、所望のエッチングができなくなったりする。
本発明の一局面は、保持シートと前記保持シートの外周部に配置されたフレームとを備える搬送キャリアに保持された基板を、反応室の内部に設けられたステージに載置し、前記ステージの上方に配置され、かつ、前記基板を露出させるための窓部を備えるカバーで前記フレームを覆って、前記基板をプラズマ処理するプラズマ処理方法であって、前記基板を保持する前記搬送キャリアを、前記ステージに載置する載置工程と、前記カバーと前記ステージとの距離を、前記カバーが前記搬送キャリアに接触することなく前記フレームを覆う第1の距離に調節する距離調節工程と、前記距離調節工程の後、前記ステージに載置された前記基板に対して、前記プラズマ処理を行うプラズマ処理工程と、前記プラズマ処理工程の後、前記基板を、前記搬送キャリアとともに前記反応室から搬出する搬出工程と、前記搬出工程の後、前記反応室の内部にプラズマを発生させて、前記カバーに付着した付着物を除去する除去工程と、を含み、前記除去工程における前記カバーと前記ステージとの距離が、前記第1の距離よりも大きい第2の距離である、プラズマ処理方法に関する。
本発明の他の一局面は、保持シートと前記保持シートの外周部に配置されたフレームとを備える搬送キャリアに保持された基板を、反応室の内部に設けられたステージに載置し、前記ステージの上方に配置され、かつ、前記基板を露出させるための窓部を備えるカバーで前記フレームを覆って、前記基板をプラズマ処理する電子部品の製造方法であって、保持シートと前記保持シートの外周部に配置されたフレームとを備える搬送キャリアに保持された基板を準備する工程と、前記基板を保持する前記搬送キャリアを、前記ステージに載置する載置工程と、前記カバーと前記ステージとの距離を、前記カバーが前記搬送キャリアに接触することなく前記フレームを覆う第1の距離に調節する距離調節工程と、前記距離調節工程の後、前記ステージに載置された前記基板にプラズマ処理を行って、前記基板を個片化するダイシング工程と、前記ダイシング工程の後、個片化された前記基板を、前記搬送キャリアとともに前記反応室から搬出する搬出工程と、前記搬出工程の後、前記反応室の内部にプラズマを発生させて、前記カバーに付着した付着物を除去する除去工程と、を含み、前記除去工程における前記カバーと前記ステージの距離が、前記第1の距離よりも大きい第2の距離である、電子部品の製造方法に関する。
本発明によれば、カバーの裏面に付着する付着物を除去することができるため、電子部品の歩留まりが向上する。
本発明に用いられるプラズマ処理装置の一例を概念的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る載置工程からプラズマ処理工程までを示す概念図である((a)〜(g))。 本発明の一実施形態に係る搬出工程から除去工程までを示す概念図である((h)〜(m))。 図1に示すプラズマ処理装置の一部の動作を概念的に示す断面図である。 本発明に用いられる搬送キャリアの一例を概略的に示す上面図(a)およびそのB−B線での断面図(b)である。 本発明に用いられるプラズマ処理装置の他の一例を概念的に示す断面図である。 図6に示すプラズマ処理装置を用いたプラズマ処理工程および除去工程における、カバーとステージの位置関係を示す概念図である((a)、(b))。
本発明に係るプラズマ処理方法は、保持シートと保持シートの外周部に配置されたフレームとを備える搬送キャリアに保持された基板を、反応室の内部に設けられたステージに載置し、ステージの上方に配置され、かつ、基板を露出させるための窓部を備えるカバーでフレームを覆って、基板をプラズマ処理するプラズマ処理方法である。すなわち、基板を保持する搬送キャリアを、ステージに載置する載置工程と、カバーとステージとの距離を、カバーが搬送キャリアに接触することなくフレームを覆う第1の距離に調節する距離調節工程と、距離調節工程の後、ステージに載置された基板に対して、プラズマ処理を行うプラズマ処理工程と、プラズマ処理工程の後、基板を、搬送キャリアとともに反応室から搬出する搬出工程と、搬出工程の後、反応室の内部にプラズマを発生させて、カバーに付着した付着物を除去する除去工程と、を含む。除去工程の際、カバーとステージとの距離(第2の距離d2)を、プラズマ処理の際のカバーとステージとの距離(第1の距離d1)よりも大きくする。これにより、カバーの裏面にまでプラズマが入り込むことができるため、カバーの裏面に付着する付着物が除去される。
本発明に係る電子部品の製造方法は、前記プラズマ処理方法を用いて基板をダイシングする方法である。すなわち、本発明に係る電子部品の製造方法は、保持シートと保持シートの外周部に配置されたフレームとを備える搬送キャリアに保持された基板を準備する工程と、基板を保持する搬送キャリアを、ステージに載置する載置工程と、カバーとステージとの距離を、カバーが搬送キャリアに接触することなくフレームを覆う第1の距離に調節する距離調節工程と、距離調節工程の後、ステージに載置された基板にプラズマ処理を行って、基板を個片化するダイシング工程と、ダイシング工程の後、個片化された基板を、搬送キャリアとともに前記反応室から搬出する搬出工程と、搬出工程の後、反応室の内部にプラズマを発生させて、カバーに付着した付着物を除去する除去工程と、を備える。上記のとおり、カバーの裏面に付着する付着物を除去できるため、電子部品の歩留まりが向上する。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら、詳細に説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照しながら、本発明に用いられるプラズマ処理装置の一実施形態を詳細に説明する。図1は、プラズマ処理装置の断面を示す概念図である。図1に示すプラズマ処理装置は、カバーを昇降させることにより、カバーとステージとの距離を変動させる。
プラズマ処理装置100Aは、ステージ111を備えている。ステージ111の上方には、フレーム2および保持シート3の少なくとも一部を覆う本体部124B、および、基板1の少なくとも一部を露出させるための窓部124Wを有するカバー124が配置されている。窓部124Wは、本体部124Bをその厚み方向に貫通する開口により形成される。
ステージ111およびカバー124は、反応室(真空チャンバ103)内に配置されている。真空チャンバ103は、上部が開口した概ね円筒状であり、上部開口は蓋体である誘電体部材108により閉鎖されている。真空チャンバ103を構成する材料としては、アルミニウム、ステンレス鋼(SUS)、表面をアルマイト加工したアルミニウムなどが例示できる。誘電体部材108を構成する材料としては、酸化イットリウム(Y23)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al23)、石英(SiO2)などの誘電体材料が例示できる。誘電体部材108の上方には、上部電極としてのアンテナ109が配置されている。アンテナ109は、第1高周波電源110Aと電気的に接続されている。ステージ111は、真空チャンバ103内の底部側に配置される。
真空チャンバ103には、ガス導入口103aが接続されている。ガス導入口103aには、プラズマ発生用ガスの供給源であるプロセスガス源112およびアッシングガス源113が、それぞれ配管によって接続されている。また、真空チャンバ103には、排気口103bが設けられており、排気口103bには、真空チャンバ103内のガスを排気して減圧するための真空ポンプを含む減圧機構114が接続されている。
ステージ111は、それぞれ略円形の電極層115と、金属層116と、電極層115および金属層116を支持する基台117と、電極層115、金属層116および基台117を取り囲む外周部118とを備える。外周部118は導電性および耐エッチング性を有する金属により構成されており、電極層115、金属層116および基台117をプラズマから保護する。外周部118の上面には、円環状の外周リング129が配置されている。外周リング129は、外周部118の上面をプラズマから保護する役割をもつ。外周リング129の外径が外周部118の外径よりも大きい場合、外周リング129は、真空チャンバ103内に供給される各種ガスがステージ111の上方に偏在するように、これらガスの流れを制御する。電極層115および外周リング129は、例えば、上記の誘電体材料により構成される。
電極層115の内部には、静電吸着機構を構成する電極部(以下、ESC電極と称する)119と、第2高周波電源110Bに電気的に接続された高周波電極部120とが配置されている。ESC電極119には、直流電源126が電気的に接続されている。静電吸着機構は、ESC電極119および直流電源126により構成されている。
金属層116は、例えば、表面にアルマイト被覆を形成したアルミニウムなどにより構成される。金属層116内には、冷却部としての冷媒流路127が形成されている。冷媒流路127は、ステージ111を冷却する。ステージ111が冷却されることにより、ステージ111に搭載された保持シート3が冷却されるとともに、ステージ111にその一部が接触しているカバー124も冷却される。冷媒流路127内の冷媒は、冷媒循環装置125により循環される。
ステージ111の外周付近には、ステージ111を貫通する複数の支持部122が配置されている。支持部122は、昇降機構123Aにより昇降駆動される。搬送キャリア10が真空チャンバ103内に搬送されると、所定の位置まで上昇した支持部122に受け渡される。支持部122は、搬送キャリア10のフレーム2を支持する。支持部122の上端面がステージ111と同じレベル以下にまで降下することにより、搬送キャリア10は、ステージ111の所定の位置に搭載される。
カバー124の端部には、複数の昇降ロッド121が連結しており、カバー124を昇降可能にしている。昇降ロッド121は、昇降機構123Bにより昇降駆動される。昇降機構123Bによるカバー124の昇降の動作は、昇降機構123Aとは独立して行うことができる。
制御装置128は、第1高周波電源110A、第2高周波電源110B、プロセスガス源112、アッシングガス源113、減圧機構114、冷媒循環装置125、昇降機構123A、昇降機構123Bおよび静電吸着機構を含むプラズマ処理部100を構成する要素の動作を制御する。
本実施形態に係るプラズマ処理方法において実行される具体的な工程を、図2および図3を用いて説明する。図2および図3では、プラズマ処理装置100Aのように、カバー124を昇降ロッド121により昇降させることにより、カバー124とステージ111との距離を変動させる装置を用いているが、これに限定されるものではない。図2は、プラズマ処理装置の載置工程からプラズマ処理工程までの動作を示す概念図であり、図3は、プラズマ処理装置の搬出工程から除去工程までの動作を示す概念図である。
載置工程およびプラズマ処理工程において、ステージ111は、冷媒流路127に常時循環している冷媒により、例えば15℃程度に冷却されている。搬送キャリア10が反応室103内に搬入されるまで、カバー124は、その下端124Lがステージ111に接触することにより、冷却されている(図2(a))。次いで、昇降ロッド121が駆動して、カバー124が所定の位置まで上昇する(図2(b))。続いて、図示しないゲートバルブが開いて搬送キャリア10が搬入される。搬送キャリア10がステージ111上方の所定の位置に到達すると、複数の支持部122が上昇し(図2(c))、搬送キャリア10を支持する。搬送キャリア10は、保持シート3の基板1を保持している面が上方を向くように、支持部122の上端面に載置される。
搬送キャリア10が支持部122に受け渡されると、上記ゲートバルブが閉じられ、反応室103は密閉状態に置かれる。次に、支持部122が降下を開始する(図2(d))。支持部122の上端面が、ステージ111と同じレベル以下にまで降下することにより、搬送キャリア10は、ステージ111に載置される(図2(e))。続いて、昇降ロッド121が駆動する。昇降ロッド121は、カバー124を所定の位置にまで降下させる(図2(f))。このとき、カバー124が搬送キャリア10に接触することなくフレーム2を覆うことができるように、カバー124とステージ111との距離(第1の距離d1)が調節される(距離調節工程)。距離d1は特に限定されないが、例えば、0.5mm〜1.5mm程度である。距離d1は、本体部124Bのステージ111に対向する部分とステージ111との最短距離である。
続いて、基板1に対してプラズマ処理工程が行われる。このとき、ESC型電極には電圧が印加されている。これにより、搬送キャリア10がステージ111に静電吸着され、冷却される。プラズマ処理工程において、カバー124は、カバーの下端124Lがステージ111に接触する位置にあることが好ましい。プラズマ処理工程の間、下端124Lをステージ111に接触させて冷却することにより、カバー124の輻射熱による基板1および保持シート3の熱的ダメージを抑制することができる。このとき、保持シート3の温度は、例えば、50℃以上150℃以下に制御される。一方、カバー124が冷却されると、後述する保護膜堆積ステップに用いられるフッ化炭素ガスなどによって、カバーの本体部124Bの裏面には、反応生成物が付着し易くなる。しかし、プラズマ処理工程の後、カバー124とステージ111とを適切な距離に離して除去工程を行うため、除去工程で生成されるプラズマは、本体部124Bの裏面に十分照射される。その結果、本体部124Bの裏面の付着物は除去される。
本体部124Bは、例えば、略円形の外形輪郭を有したドーナツ形であり、一定の幅および薄い厚みを備えている。本体部124Bの内径(窓部124Wの直径)はフレーム2の内径よりも小さく、本体部124Bの外径はフレーム2の外径よりも大きい。したがって、搬送キャリア10をステージの所定の位置に搭載し、カバー124を降下させると、本体部124Bは、フレーム2と保持シート3の少なくとも一部を覆うことができる。一方、窓部124Wからは、基板1の少なくとも一部が露出する。本体部124Bは、例えば、セラミックス(例えば、アルミナ、窒化アルミニウムなど)や石英などの誘電体や、アルミニウムあるいは表面がアルマイト処理されたアルミニウムなどの金属で構成される。
支持部122およびカバー124が所定の位置に配置されると、プロセスガス源112からガス導入口103aを通って、プロセスガスが真空チャンバ103内部に導入される。一方、減圧機構114は、真空チャンバ103内のガスを排気口103bから排気し、真空チャンバ103内を所定の圧力に維持する。
続いて、アンテナ109に第1の高周波電源110Aから高周波電力を投入し、真空チャンバ103内にプラズマP1を発生させる(図2(g))。発生したプラズマP1は、イオン、電子、ラジカルなどから構成される。次いで、第2高周波電源110Bから高周波電極120に高周波電力を投入し、基板1に対するプラズマ処理を開始する。イオンの基板1への入射エネルギーは、第2高周波電源110Bから高周波電極120に印加されたバイアス電圧によって制御することができる。基板1に形成されたレジストマスクから露出した部分の表面から裏面までが、発生したプラズマP1との物理化学的反応によってエッチングされ、基板1は個片化される。
プラズマを発生させる条件は、基板1の材質などに応じて設定される。例えば、基板1がSiの場合、真空チャンバ103内に、六フッ化硫黄(SF)などのフッ素含有ガスのプラズマP1を発生させることにより、基板1はエッチングされる。この場合、例えば、プロセスガス源112から、SFガスを100〜800sccmで供給しながら、減圧機構114により反応室103の圧力を10〜50Paに制御する。アンテナ109に1000〜5000Wの周波数13.56MHzの高周波電力を供給するとともに、高周波電極120に50〜1000Wの周波数13.56MHzの高周波電力を供給する。
プラズマ処理工程では、基板1の表面を垂直にエッチングするために、上記のSFなどのフッ素系ガスのプラズマによるエッチングステップと、パーフルオロシクロブタン(C)などのフッ化炭素ガスのプラズマによる保護膜堆積ステップとが、交互に繰り返される。このとき、保護膜堆積ステップに用いられるフッ化炭素ガスが、カバー124とステージ111との間に入り込み、カバー124の裏面に炭素を含む反応生成物を付着させる場合がある(図4(a)参照)。
上記エッチングによって基板1が個片化され、電子部品4(チップ)が得られる。続いて、アッシングが実行される。アッシング用のプロセスガス(例えば、酸素ガスや、酸素ガスとフッ素を含むガスとの混合ガスなど)を、アッシングガス源113から真空チャンバ103内に導入する。一方、減圧機構114による排気を行い、真空チャンバ103内を所定の圧力に維持する。第1高周波電源110Aからの高周波電力の投入により、真空チャンバ103内には酸素プラズマが発生し、カバー124の窓部124Wから露出している電子部品4の表面のレジストマスクが完全に除去される。
アッシングが終了すると、真空チャンバ103内のガスが排出され、ゲートバルブが開く。電子部品4を保持する搬送キャリア10は、ゲートバルブから進入した搬送機構によって、反応室103から搬出される(搬出工程)。搬送キャリア10が搬出されると、ゲートバルブは速やかに閉じられる。
ここで、搬送キャリア10の搬出プロセスは、上記のように、搬送キャリア10をステージ111に搭載する手順とは逆の手順で行われても良い。すなわち、図3に示すように、プラズマ処理工程の後(図3(h))、カバー124を所定の位置にまで上昇させる(図3(i))。次いで、図示しないESC型電極への印加電圧をゼロにして、搬送キャリア10のステージ111への吸着を解除し、支持部122を上昇させる(図3(j))。支持部122が所定の位置まで上昇し、搬送キャリア10が搬送機構に受け渡されると、支持部122が、その端部がステージ111のレベル以下になるまで下降するとともに、ゲートバルブが開き、搬送キャリア10が搬出される(図3(k))。
搬送キャリア10が搬出され、ゲートバルブが閉じられた後、除去工程が開始される。すなわち、再び、真空チャンバ103内にガスを供給し、プラズマP2を発生させる(図3(l))。除去工程において、カバー124とステージ111との距離(第2の距離d2)を、プラズマ処理工程におけるカバー124とステージ111との距離(第1の距離d1)よりも大きくする。これにより、プラズマ処理工程の場合と比較して、カバーの本体部124Bの裏面にもプラズマP2が入り込み易くなる。そのため、カバーの本体部124Bの裏面に付着した付着物がプラズマP2によってエッチングされて、除去される。
除去工程におけるカバー124とステージ111との距離d2は、距離d1より大きい限り、特に限定されない。カバー124が、搬送キャリア10の受け渡し位置にあるときの、カバー124とステージ111との距離を第3の距離d3とすると(図3(k)参照)、距離d2は、距離d3と同じであっても良い(d2=d3>d1)し、距離d3より大きくても良いし(d2>d3>d1)、距離d3と距離d1との間であっても良い(d3>d2>d1)。距離d2は、付着物の除去効果が高まる点では、大きい方が好ましいが、生産性の観点からは、距離d3以下であることが好ましい。
除去工程は、搬出工程の後、一旦、カバー124をステージ111に接触するまで下降させて、カバー124を冷却させてから行っても良い。このとき、プラズマP2を発生させる準備が整った後、再びカバー124を距離d2まで上昇させて、あるいは、上昇させる途中で、除去工程を開始する。また、除去工程は、搬出工程の後、カバー124の冷却を行わずに(カバー124をステージ111に接触するまで下降させずに)、行っても良い。このとき、カバー124は、ステージ111との距離が距離d2になるように、わずかに上昇(d2>d3の場合)または下降(d2<d3の場合)させても良く、あるいは、昇降させなくても良い(d2=d3の場合)。この場合、生産性の観点からは有利であるが、除去工程が終了した後、速やかにカバー124を下降させて、下端124Lをステージ111に接触させ、カバー124を冷却することが好ましい。
距離d2は、具体的には、1.5mmより大きいことが好ましく、2mm以上であることがより好ましい。距離d2がこの範囲であると、プラズマP2がカバーの本体部124Bの裏面にさらに入り込み易くなり、付着物の除去効果がより高まる。距離d2の上限値は特に限定されず、生産性等を考慮して適宜設定すれば良い。
除去工程の際、プラズマP2が発生している状態で、距離d2を変化させることが好ましい。すなわち、プラズマP2が発生している状態で、カバー124および/またはステージ111(この場合、カバー124)を昇降させることが好ましい。カバー124および/またはステージ111が昇降することにより、プラズマP2の分布が変化し、プラズマP2がカバーの本体部124Bの裏面にムラなく照射され易くなる。そのため、付着物はさらに除去され易い。
付着物の除去効果がより高まる点で、除去工程の間、カバー124は冷却されないことが好ましい。本実施形態では、プラズマ処理工程の間、カバーの下端124Lをステージ111に接触させて、カバー124を冷却させる一方、除去工程の間は、カバー124をプラズマ処理工程のときよりも上方に配置することで、カバー124とステージ111とを非接触状態にし、カバー124の冷却を停止することができる。すなわち、本実施形態によれば、カバー124のステージ111に対する位置を変化させることによって、プラズマ処理工程および除去工程におけるカバー124とステージ111との距離を、それぞれ適切に設定することが可能となるとともに、カバー124を各工程に応じた適切な冷却状態または非冷却状態に置くことができる。
プラズマ処理装置が、上記のように、カバー124をステージ111の外周付近に配置される昇降ロッド121により昇降させる機構を備える場合、図4(a)に示すように、プラズマ処理の間、カバーの下端124Lはステージ111(電極層115)の上面に接触している。このとき、例えば、保護膜堆積ステップに用いられるフッ化炭素ガスが、外周リング129の上面やカバー124と外周リング129との隙間130に接触すると、外周リング129の上面や隙間130に炭素を含む付着物5bが付着する。外周リング129の上面や隙間130は、カバーの本体部124Bの裏面と同様、プラズマに曝されにくい。そのため、付着物5bがそこに留まった状態で、プラズマ処理工程が終了する場合がある。
プラズマ処理工程が終了し、搬送キャリア10を反応室から搬出するために昇降ロッド121が上昇すると、隙間130に付着する付着物5bは、昇降ロッド121とともに上昇するカバー124の動きに刺激されて、カバー124の下端124Lの直下に入り込む(図4(b))。搬送キャリアの搬出が終了すると、カバー124を冷却するため、昇降ロッド121は下降して、カバー124の下端124Lを再びステージ111の上面に接触させようとする。このとき、下端124Lの直下には、付着物5bが入り込んでいるため、カバー124はステージ111と接触することができない(図4(c))。そのため、カバー124の冷却が不十分になる。
プラズマ処理の間、カバー124の上面(上記裏面とは反対側の面)はプラズマに曝されている。そのため、カバー124全体が高温(例えば、250℃以上)になっている。プラズマ処理が終了した後も、カバー124はすぐには冷却されず、周囲に放熱し続ける。このまま、次の基板1がステージ111に載置されると、基板1を保持する保持シート3に熱的ダメージを与える場合がある。そのため、カバー124は、プラズマ処理工程が終了した後もできるだけステージ111に接触させて、冷却されることが望ましい。
図4(b)および(c)に示す現象は、プラズマ処理工程の後、カバー124を所定の位置にまで上昇させてから(図3(i))、カバー124を下降させるまでに(図3(m))に生じ得る。しかし、この冷却不良も、図3(i)から(m)の間で行われる除去工程において、カバー124とステージ111との距離(第2の距離d2)を適切に設定することで、解消することができる。
すなわち、除去工程におけるカバー124とステージ111との距離d2を、プラズマ処理工程におけるカバー124とステージ111との距離d1よりも大きくすることにより、プラズマP2は、付着物5bが付着するカバー124の下端124Lの直下にも入り込み易くなる。そのため、カバー124の裏面に付着した付着物5aとともに、カバー124の下端124Lの直下に入り込んだ付着物5bも除去され得る。
除去工程は、付着物の除去効果が高まる点で、酸素雰囲気下で行うことが好ましい。酸素雰囲気とは、反応室中に含まれる全気体に対する酸素の含有率が、50〜100体積%であることをいう(以下、同様)。なかでも、除去効率の観点から、酸素含有率は、80〜100体積%であることが好ましく、95〜100体積%であることがより好ましい。
除去工程では、例えば、アッシングガス源113から、Oガスを150〜200sccmおよびCFを0〜50sccmで供給しながら、減圧機構114により反応室103の圧力を5〜10Paに制御する。アンテナ109に1〜5kW程度の周波数13.56MHzの高周波電力を供給するとともに、高周波電極120に0〜30Wの周波数13.56MHzの高周波電力を供給する。除去工程は、このような条件で、例えば1〜2分間行われる。
除去工程の後、カバー124をステージ111にその一部が接触する位置にまで下降させて(図3(m))、カバー124を冷却させる。このようにして、一連の工程が終了する。カバー124は、この状態で、次の基板1が搬送されるまで待機し(図2(a))、再び、図5(b)以降に示す工程が行われる。
なお、搬出工程における支持部122の上昇前(例えば、図3(i)のカバー124の上昇中あるいは上昇後)に、保持シート3を除電する除電工程を設けても良い。保持シート3にプラズマ処理時の電荷が残留し、保持シート3がステージ111に残留吸着している場合、保持シート3をステージ111から滑らかに剥離することが困難なためである。除電は、第1高周波電源110Aから、例えば、200W程度の弱い高周波電力を投入して、弱いプラズマを発生させることにより行っても良い。このとき、支持部122を微少な距離だけ上昇させて、保持シート3の少なくとも一部とステージ111との間に微小な空間を形成させても良い。これにより、保持シート3とステージ111との間にも弱いプラズマが回り込むことができるため、除電効果がさらに高まる。除電によって、保持シート3はステージ111から滑らかに剥離されるため、搬出の際に保持シート3が損傷するなどのトラブルが抑制され、電子部品の歩留まりはさらに向上する。
また、アッシングの終了後、支持部122を上昇させるまでの間(図3(h)〜(j))に、真空チャンバ103内に冷却用ガスを導入し、カバー124を冷却する冷却工程を設けても良い。これにより、カバー124からの輻射熱による、保持シート3の熱的ダメージがさらに抑制し易くなる。保持シート3の熱的ダメージを抑制する観点から、カバー124を所定の位置まで上昇させて、カバー124を保持シート3から遠ざけた後(図3(i))、上記の冷却工程を行うことが好ましい。
次に、本発明で使用される基板1および搬送キャリア10の一実施形態について、図5(a)および(b)を参照しながら説明する。図5(a)は、搬送キャリア10およびこれに保持された基板1を概略的に示す上面図であり、図5(b)は、基板1および搬送キャリア10の(a)に示すB−B線での断面図である。なお、図5(a)および(b)では、フレーム2および基板1が共に略円形である場合について図示するが、これに限定されるものではない。
図5(a)に示すように、搬送キャリア10は、フレーム2および保持シート3を備えている。保持シート3は、その外周部がフレーム2に固定されている。基板1は、保持シート3に貼着されて、搬送キャリアに保持される。
(フレーム)
フレーム2は、基板1の全体と同じかそれ以上の面積の開口を有した枠体であり、所定の幅および略一定の薄い厚みを有している。フレーム2は、保持シート3および基板1を保持した状態で搬送できる程度の剛性を有している。
フレーム2の開口の形状は特に限定されないが、例えば、円形や、矩形、六角形など多角形であってもよい。フレーム2には、位置決めのためのノッチ2aやコーナーカット2bが設けられていてもよい。フレーム2の材質としては、例えば、アルミニウム、ステンレス鋼などの金属や、樹脂などが挙げられる。フレーム2の一方の面には、保持シート3の一方の面の外周縁付近が貼着される。
(保持シート)
保持シート3は、例えば、粘着剤を有する面(粘着面3a)と粘着剤を有しない面(非粘着面3b)とを備えている。粘着面3aの外周縁は、フレーム2の一方の面に貼着しており、フレーム2の開口を覆っている。また、粘着面3aのフレーム2の開口から露出した部分には、基板1が貼着される。
粘着面3aは、紫外線の照射によって粘着力が減少する粘着成分からなることが好ましい。ダイシング後に紫外線照射を行うことにより、個片化された基板(電子部品)が、粘着面3aから容易に剥離されるため、ピックアップし易い。例えば、保持シート3は、フィルム状の基材の片面にUV硬化型アクリル粘着剤を、5〜20μmの厚みに塗布することにより得られる。
フィルム状の基材の材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンや、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルなどが挙げられる。基材は、ゴム成分、可塑剤、軟化剤、酸化防止剤、導電性材料などの各種添加剤が配合されていても良い。基材の厚みは、例えば、50〜150μmである。
(基板)
基板1は、プラズマ処理の対象物である。基板1は、例えば、本体部の一方の表面に、半導体回路、電子部品素子、MEMSなどの回路層を形成した後、本体部の回路層とは反対側の表面を研削し、厚みを薄くすることにより作製される。基板1を個片化することにより、上記回路層を有する電子部品(図示せず)が得られる。
基板1の大きさは特に限定されず、例えば、最大径50mm〜300mm程度、厚み25〜150μm程度である。その形状も特に限定されず、例えば、円形、角型である。また、基板1には、オリエンテーションフラット(オリフラ)、ノッチなどの切欠き(いずれも図示せず)が設けられていてもよい。
基板1の本体部の材質も特に限定されず、例えば、半導体、誘電体、金属、あるいはこれらの積層体などが挙げられる。半導体としては、シリコン(Si)、ガリウム砒素(GaAs)、窒化ガリウム(GaN)、炭化ケイ素(SiC)などが例示できる。誘電体としては、二酸化ケイ素(SiO)、窒化ケイ素(Si)、ポリイミド、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)などが例示できる。
基板1の保持シート3に貼着していない面には、所望の形状にレジストマスクが形成されている(図示せず)。レジストマスクが形成されている部分は、プラズマによるエッチングから保護される。レジストマスクが形成されていない部分は、その表面から裏面までがプラズマによりエッチングされ得る。
(第2実施形態)
本実施形態では、プラズマ処理装置100Aに替えて、図6に例示されるプラズマ処理装置100Bを用いる。プラズマ処理装置100Bは、カバー124を反応室103に連結させる点、ステージ111に昇降ロッド131の端部を連結させる点、および、ステージ111の下面と反応室103の底面の間にベローズ(伸縮管)132を配置した点以外、プラズマ処理装置100Aと同様の構成である。なお、図6は、プラズマ処理装置100Bの断面を示す概念図である。
プラズマ処理装置100Bは、ステージ111を昇降させることにより、カバー124とステージ111との距離を変動させる。ステージ111は、昇降ロッド131により昇降および支持される。ベローズ132は、ステージ111の径とほぼ同じ径を有する蛇腹状の管であり、昇降ロッド131や支持部122の一部は、ベローズ132の内部に配置されている。ベローズ132の内部には、さらに、図示しない各種配線(例えば、第2高周波電源110Bと高周波電極120を結ぶ配線、直流電源126とESC電極119を結ぶ配線等)、冷媒循環装置125と冷媒流路127とを結ぶ配管等が配置される。ベローズ132の内部空間と、真空チャンバ103におけるプロセスガスが導入される空間とは、分離している。図7(a)および(b)に、プラズマ処理装置100Bを用いたプラズマ処理工程および除去工程における、カバー124とステージ111との位置関係を示す。図7(a)に示すように、プラズマ処理工程では、カバーとステージとは、距離d1を保っている。除去工程では、ステージ111をプラズマ処理工程の場合よりも降下させ、図7(b)に示すように、カバー124とステージ111との距離d2を距離d1よりも大きくする。
本実施形態では、ステージ111の内部に配置された冷却部(冷媒流路127)は、主に搬送キャリア10の冷却に寄与する。カバー124は、例えば、図示しない冷却装置によって冷却される真空チャンバ103の側壁に接触させることにより、冷却されても良い。あるいは、カバー124は、カバー124の内部に冷媒の流路(図示せず)を設け、そこに図示しない冷媒循環装置により冷媒を循環させることにより、冷却されても良い。このとき、真空チャンバ103の側壁に、カバー内部の流路と、真空チャンバ103の外部に配置された冷媒循環装置とを繋ぐ貫通孔を設けても良い。なお、除去効果の低下を抑制する観点から、除去工程の際には、カバー124が冷却されないように、カバーおよびステージに対する冷却機構を停止しておくことが好ましい。
本発明のプラズマ処理方法は、ステージの上方にカバーを備えるプラズマ処理装置を用いてプラズマ処理を行う場合に有用である。
1:基板、2:フレーム、2a:ノッチ、2b:コーナーカット、3:保持シート、3a:粘着面、3b:非粘着面、4:電子部品、5、5a、5b:付着物、10:搬送キャリア、100A、100B:プラズマ処理装置、103:真空チャンバ、103a:ガス導入口、103b:排気口、108:誘電体部材、109:アンテナ(プラズマ源)、110A:第1の高周波電源、110B:第2の高周波電源、111:ステージ、112:プロセスガス源、113:アッシングガス源、114:減圧機構、115:電極層、116:金属層、117:基台、118:外周部、119:ESC電極、120:高周波電極、121:カバー用昇降ロッド、122:支持部、122a:上端面、123A、123B:昇降機構、124:カバー、124B:本体部、124W:窓部、124L:カバーの下端、125:冷媒循環装置、126:直流電源、127:冷媒流路、128:制御装置、129:外周リング、130:隙間、131:ステージ用昇降ロッド、132:ベローズ


Claims (7)

  1. 保持シートと前記保持シートの外周部に配置されたフレームとを備える搬送キャリアに保持された基板を、反応室の内部に設けられたステージに載置し、前記ステージの上方に配置され、かつ、前記基板を露出させるための窓部を備えるカバーで前記フレームを覆って、前記基板をプラズマ処理するプラズマ処理方法であって、
    前記基板を保持する前記搬送キャリアを、前記ステージに載置する載置工程と、
    前記カバーと前記ステージとの距離を、前記カバーが前記搬送キャリアに接触することなく前記フレームを覆う第1の距離に調節する距離調節工程と、
    前記距離調節工程の後、前記ステージに載置された前記基板に対して、前記プラズマ処理を行うプラズマ処理工程と、
    前記プラズマ処理工程の後、前記基板を、前記搬送キャリアとともに前記反応室から搬出する搬出工程と、
    前記搬出工程の後、前記反応室の内部にプラズマを発生させて、前記カバーに付着した付着物を除去する除去工程と、を含み、
    前記除去工程における前記カバーと前記ステージとの距離が、前記第1の距離よりも大きい第2の距離である、プラズマ処理方法。
  2. 前記第2の距離が、2mm以上である、請求項1に記載のプラズマ処理方法。
  3. 前記除去工程において、前記第2距離を変化させる、請求項1または2に記載のプラズマ処理方法。
  4. 前記プラズマ処理工程において、前記カバーが冷却される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプラズマ処理方法。
  5. 前記除去工程において、前記カバーが冷却されない、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプラズマ処理方法。
  6. 前記ステージの内部に冷却部が設けられており、
    前記カバーの一部を前記ステージに接触させることにより、前記カバーが冷却される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のプラズマ処理方法。
  7. 保持シートと前記保持シートの外周部に配置されたフレームとを備える搬送キャリアに保持された基板を、反応室の内部に設けられたステージに載置し、前記ステージの上方に配置され、かつ、前記基板を露出させるための窓部を備えるカバーで前記フレームを覆って、前記基板をプラズマ処理する電子部品の製造方法であって、
    保持シートと前記保持シートの外周部に配置されたフレームとを備える搬送キャリアに保持された基板を準備する工程と、
    前記基板を保持する前記搬送キャリアを、前記ステージに載置する載置工程と、
    前記カバーと前記ステージとの距離を、前記カバーが前記搬送キャリアに接触することなく前記フレームを覆う第1の距離に調節する距離調節工程と、
    前記距離調節工程の後、前記ステージに載置された前記基板にプラズマ処理を行って、前記基板を個片化するダイシング工程と、
    前記ダイシング工程の後、個片化された前記基板を、前記搬送キャリアとともに前記反応室から搬出する搬出工程と、
    前記搬出工程の後、前記反応室の内部にプラズマを発生させて、前記カバーに付着した付着物を除去する除去工程と、を含み、
    前記除去工程における前記カバーと前記ステージの距離が、前記第1の距離よりも大きい第2の距離である、電子部品の製造方法。
JP2015175748A 2015-09-07 2015-09-07 プラズマ処理方法および電子部品の製造方法 Active JP6485702B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015175748A JP6485702B2 (ja) 2015-09-07 2015-09-07 プラズマ処理方法および電子部品の製造方法
US15/245,139 US9779986B2 (en) 2015-09-07 2016-08-23 Plasma treatment method and method of manufacturing electronic component

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015175748A JP6485702B2 (ja) 2015-09-07 2015-09-07 プラズマ処理方法および電子部品の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019018533A Division JP6704147B2 (ja) 2019-02-05 2019-02-05 プラズマ処理方法、電子部品の製造方法およびプラズマ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017054854A JP2017054854A (ja) 2017-03-16
JP6485702B2 true JP6485702B2 (ja) 2019-03-20

Family

ID=58317332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015175748A Active JP6485702B2 (ja) 2015-09-07 2015-09-07 プラズマ処理方法および電子部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6485702B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7055083B2 (ja) * 2018-09-18 2022-04-15 三菱電機株式会社 スパッタエッチング装置
JP7361306B2 (ja) * 2019-12-27 2023-10-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 プラズマ処理装置、プラズマ処理方法ならびに素子チップの製造方法
TW202307954A (zh) * 2021-05-25 2023-02-16 日商東京威力科創股份有限公司 清潔方法及電漿處理方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006278821A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体製造装置、半導体装置の製造方法および半導体製造装置のクリーニング方法
JP4858395B2 (ja) * 2007-10-12 2012-01-18 パナソニック株式会社 プラズマ処理装置
JP2010182712A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Seiko Epson Corp 電気光学装置の製造装置のクリーニング方法、電気光学装置の製造装置
JP5528391B2 (ja) * 2011-05-02 2014-06-25 パナソニック株式会社 基板のプラズマ処理方法
JP5528394B2 (ja) * 2011-05-30 2014-06-25 パナソニック株式会社 プラズマ処理装置、搬送キャリア、及びプラズマ処理方法
JP5906429B2 (ja) * 2013-02-21 2016-04-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017054854A (ja) 2017-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106024682B (zh) 等离子处理装置以及等离子处理方法
CN107204274B (zh) 等离子体处理方法以及等离子体处理装置
JP6524562B2 (ja) 素子チップおよびその製造方法
CN105140094B (zh) 等离子处理装置及方法
US10037891B2 (en) Manufacturing method of element chip
JP2016051876A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP2018133540A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP6485702B2 (ja) プラズマ処理方法および電子部品の製造方法
CN107180754B (zh) 等离子体处理方法
JP6399435B2 (ja) プラズマ処理方法及び装置
JP6573231B2 (ja) プラズマ処理方法
US9779986B2 (en) Plasma treatment method and method of manufacturing electronic component
JP2018078168A (ja) プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置
JP6982837B2 (ja) プラズマ処理方法
JP2016195151A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP2016195155A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP2016195150A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP6481979B2 (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP6704147B2 (ja) プラズマ処理方法、電子部品の製造方法およびプラズマ処理装置
JP7209247B2 (ja) 素子チップの製造方法
JP6440120B2 (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
US9941167B2 (en) Method for manufacturing element chip
JP6516125B2 (ja) プラズマ処理方法および電子部品の製造方法
JP6778920B2 (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JP7213477B2 (ja) 素子チップの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180223

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190206

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6485702

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151