JPH11154599A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JPH11154599A
JPH11154599A JP9320941A JP32094197A JPH11154599A JP H11154599 A JPH11154599 A JP H11154599A JP 9320941 A JP9320941 A JP 9320941A JP 32094197 A JP32094197 A JP 32094197A JP H11154599 A JPH11154599 A JP H11154599A
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JP
Japan
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base member
vacuum chamber
plasma
plasma processing
processing apparatus
Prior art date
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Pending
Application number
JP9320941A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryota Furukawa
良太 古川
Nobuyuki Iwashita
展之 岩下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP9320941A priority Critical patent/JPH11154599A/ja
Publication of JPH11154599A publication Critical patent/JPH11154599A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁波の漏洩を減少させることができる基板
のプラズマ処理装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 接地されたベース部材1と、ベース部材
1と当接して真空チャンバ6を構成し上部電極を兼ねた
蓋部材5とを備えたプラズマ処理装置において、蓋部材
5とベース部材1との当接部にシールドガスケット23
を装着する。これにより、真空チャンバ6が閉じた状態
ではシールドガスケット23が当接部の全面にわたって
に密着し、蓋部材5とベース部材1が完全に導通して電
位が等しくなり、プラズマ放電時の電磁波の漏洩を減少
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板やリ
ードフレームなどの基板の表面をプラズマ処理するプラ
ズマ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント基板やリードフレームなどの基
板の表面処理方法としてプラズマ処理が知られている。
このプラズマ処理は、処理対象の基板を真空チャンバ内
の電極上に載置し、この電極に高周波電圧を印加するこ
とにより真空チャンバ内でプラズマ放電を発生させ、こ
の結果発生したイオンや電子を基板の表面に衝突させ、
エッチングやクリーニングなどの表面処理を行うもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラズマ処
理を行うために真空チャンバ内でプラズマ放電を発生さ
せると、プラズマ放電に伴って電磁波が発生する。この
ようにして発生する電磁波は、ある強さ以上を連続して
長期間にわたり作業者が受容する場合には、人体の安全
に対する影響も無視できないものとなる。したがって、
プラズマ処理を行うプラズマ処理装置から外部へ漏洩す
る電磁波は許容限度以下である必要がある。しかしなが
ら、従来のプラズマ処理装置からは相当なレベルの電磁
波の漏洩が検出されており、安全上この漏洩レベルを低
下させることが求められていた。
【0004】そこで本発明は、電磁波の漏洩を減少させ
ることができるプラズマ処理装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマ処理装
置は、接地されたベース部材と、このベース部材の開口
部に装着された下部電極と、この下部電極の上方に配設
され、ベース部材と当接して真空チャンバを構成する上
部電極と、この真空チャンバ内を真空吸引する真空吸引
手段と、前記真空チャンバ内にプラズマ発生用ガスを供
給するプラズマガス供給部と、前記下部電極に高周波電
圧を印加する高周波電源とを備え、前記上部電極とベー
ス部材との当接部に導電性のシールド部材を装着するこ
とによりプラズマ放電時の電磁波の漏洩を減少させるよ
うにした。
【0006】本発明によれば、真空チャンバを構成する
上部電極とベース部材との当接部にシールドガスケット
を装着することにより、プラズマ放電時の真空チャンバ
からの電磁波の漏洩を減少させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の基板
のプラズマ処理装置の断面図、図2(a),(b)は同
基板のプラズマ処理装置の真空チャンバの拡大断面図、
図3は同基板のプラズマ処理装置の断面図である。
【0008】まず図1を参照して基板のプラズマ処理装
置の構造を説明する。図1において、ベース部材1には
開口部1aが設けられている。開口部1aには絶縁材2
を介して下部電極3が装着されている。下部電極3は高
周波電源4と電気的に接続されている。ベース部材1お
よび下部電極3の上方には蓋部材5が配設されている。
蓋部材5は図示しない開閉手段により開閉し、閉状態で
はベース部材1の上面と当接して下部電極3とともに真
空チャンバ6を構成する。またベース部材1は接地部7
に接地されている。したがって真空チャンバ6が閉じた
状態では蓋部材5は下部電極3と対向する上部電極とな
っている。
【0009】真空チャンバ6は蓋部材5に設けられた管
路を通じて真空吸引部8およびプラズマガス供給部9と
接続されている。真空吸引部8は真空チャンバ6内を真
空吸引する。プラズマガス供給部9は、真空チャンバ6
内にアルゴンガスなどのプラズマ発生用のガスを供給す
る。下部電極3の上面には、プラズマ処理の対象である
基板10が載置されている。
【0010】次に図2(a),(b)を参照して上部電
極である蓋部材5とベース部材1の当接部について説明
する。図2(a),(b)は、真空チャンバ6の開状
態、閉状態をそれぞれ示している。図2(a)におい
て、ベース部材1の上面には、Oリング溝21が設けら
れており、Oリング溝21内にはOリング22が装着さ
れている。ベース部材1の上方には、蓋部材5の下端部
が位置しており、蓋部材5の下面には、導電性を有する
シールド部材であるシールドガスケット23が装着され
ている。シールドガスケット23は、弾性に富む材質よ
り成る芯材23aに導電布23bを被覆したものであ
る。
【0011】図2(b)に示すように真空チャンバ6が
閉じた状態では、蓋部材5の下面にはOリング22を押
しつぶし、Oリング22と蓋部材5の下面やOリング溝
21との接触面の面圧を所定値に保つ。これにより蓋部
材5とベース部材1の当接部はシールされ、真空チャン
バ6内の真空度が維持される。また、シールドガスケッ
ト23も同様に押しつぶされており、この状態では導電
布23bは蓋部材5の下面およびベース部材1の上面に
完全に密着した状態となっている。
【0012】このシールドガスケット23を装着するこ
とにより、以下の効果が得られる。上述のように、真空
チャンバ1が閉じた状態では、蓋部材5の下面とベース
部材1の上面はシールドガスケット23により全面にわ
たって殆ど隙間を生じることなく密着状態であり、蓋部
材5とベース部材1は電気的に導通している。したがっ
て、上部電極である蓋部材5と、接地されているベース
部材1とは電位的にまったく同一のレベルにある。
【0013】これに対して、従来の基板のプラズマ処理
装置の真空チャンバでは、この当接部にはシール用のO
リングが装着されているのみであり、蓋部材5の下面と
ベース部材1の上面は完全に接触しておらず、微視的に
みれば不連続な隙間が無数に存在する状態であると考え
てよい。したがって蓋部材5とベース部材1には電位差
が存在しており、この電位差が真空チャンバ6から外部
へ電磁波の漏洩が発生する要因であると考えられる。
【0014】したがって、本実施の形態に示すように、
上部電極である蓋部材5と接地されたベース部材1の当
接部にシールドガスケット23を装着することにより、
プラズマ放電時に上部電極の電位を接地部7の電位と等
しくすることができ、真空チャンバ6からの電磁波の漏
洩を減少させることができる。発明者の測定によれば、
従来は70dBμV/m以上のレベルであったものが、
50dBμV/m以下に抑制できることが確認されてい
る。なお本実施の形態では、シールド部材を蓋部材5に
装着する例を示しているが、ベース部材1側に装着する
こともできる。
【0015】この基板のプラズマ処理装置は上記のよう
な構成より成り、次に動作を説明する。まず図1におい
て蓋部材5が開放された状態で、下部電極3上に基板1
0が載置される。次に蓋部材5を閉じた後、真空吸引部
8を駆動して真空チャンバ6内を真空吸引する。その後
真空チャンバ6内にはプラズマガス供給部9によりプラ
ズマ発生用ガスが供給される。
【0016】次に、高周波電源4を駆動して下部電極3
に高周波電圧を印加することにより、真空チャンバ6内
にはプラズマが発生し、図3に示すようにプラズマによ
る電子やイオンが基板10の表面に衝突する(矢印a参
照)。そしてこれら電子やイオンのエッチング作用によ
り基板10表面の異物が防去され、プラズマ処理が行わ
れる。このとき、シールドガスケット23の装着によっ
て真空チャンバ6からの電磁波の漏洩が有効に抑制され
るので、周囲の作業者を電磁波による障害から安全に保
護することができる。なお本実施の形態では、シールド
部材としてシールドガスケットを例に説明したが、導電
性樹脂より成るOリングなどを使用してもよく、要は導
電性と適度の弾性を有する部材であればよい。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、真空チャンバを構成す
る上部電極とベース部材との当接部にシールドガスケッ
トを装着して当接部の導通状態を良好にするようにした
ので、プラズマ放電時の上部電極とベース部材との電位
差をなくすことができ、したがって真空チャンバからの
電磁波の漏洩を抑制して周囲の作業者を電磁波による障
害から安全に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の基板のプラズマ処理装
置の断面図
【図2】(a)本発明の一実施の形態の基板のプラズマ
処理装置の真空チャンバの拡大断面図(b)本発明の一
実施の形態の基板のプラズマ処理装置の真空チャンバの
拡大断面図
【図3】本発明の一実施の形態の基板のプラズマ処理装
置の断面図
【符号の説明】
1 ベース部材 3 下部電極 4 高周波電極 5 蓋部材 6 真空チャンバ 7 接地部 8 真空吸引部 9 プラズマガス供給部 10 基板 22 Oリング 23 シールドガスケット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接地されたベース部材と、このベース部材
    の開口部に装着された下部電極と、この下部電極の上方
    に配設され、ベース部材と当接して真空チャンバを構成
    する上部電極と、この真空チャンバ内を真空吸引する真
    空吸引手段と、前記真空チャンバ内にプラズマ発生用ガ
    スを供給するプラズマガス供給部と、前記下部電極に高
    周波電圧を印加する高周波電源とを備え、前記上部電極
    とベース部材との当接部に導電性を有するシールド部材
    を装着することによりプラズマ放電時の電磁波の漏洩を
    減少させることを特徴とするプラズマ処理装置。
JP9320941A 1997-11-21 1997-11-21 プラズマ処理装置 Pending JPH11154599A (ja)

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