JP2017110350A - 岩盤への杭打設工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガンパイル工法により岩盤に打設された杭を、長期に渡り安定的に岩盤に固定することができる岩盤への杭打設工法を提供する。【解決手段】先端部の外周面が他の部位よりも外周側に突出した突出部2aを有する杭2を使用して、岩盤Rの上に土砂層Sが堆積している打設現場で、振動杭打設機1によりこの杭2の先端を岩盤Rに打ち付けて岩盤Rを破砕しつつ、破砕した岩石Rcを、先端ノズル4aから噴射する水Wで杭2の先端領域から排除しながら、杭2を岩盤Rへの打込み、この打込み工程が終了した後、杭2と岩盤Rとのすき間gにセメントミルクCを充填し、固化したセメントミルクCを介して杭2を岩盤Rに固定させ、かつ、土圧によって土砂層Sを杭2に密着させて杭2を土砂層Sに固定させる。【選択図】図2

Description

本発明は、岩盤への杭打設工法に関し、さらに詳しくは、ガンパイル工法により岩盤に打設された杭を、長期に渡り安定的に岩盤に固定することができる岩盤への杭打設工法に関するものである。
従来、岩盤に対して鋼矢板や鋼管矢板などの杭を打設する施工が行われている。この施工において杭をバイブロハンマー等で打設すると杭で破砕された破砕岩が杭の先端と岩盤の間でクッション材となり、打撃エネルギーが岩盤に十分に伝わらない。これに起因して、岩盤を容易に破砕することができず、杭の打設に要する時間が長くなるという問題があった。そこで、打設する杭に、高水圧ポンプに接続された注水パイプを設け、杭によって破砕された岩石を注水パイプの先端ノズルから噴射する噴射水により除去しつつ、杭を岩盤に打ち込むいわゆるガンパイル工法が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
ガンパイル工法により杭を打設した場合には、打設された杭と岩盤との間には、ある程度のすき間が生じる。このすき間が大きい程、杭と岩盤との摩擦力が小さくなるため、杭を岩盤に対して長期間に渡って安定して固定するには不利になる。現状では、ガンパイル工法によって岩盤に打設された杭は、いわゆる仮設杭として短期的に使用されているので、長期的な安定した固定強度は必要とされていない。
しかしながら、ガンパイル工法によって岩盤に打設された杭を、いわゆる本設杭として長期的に使用することができれば、打設した杭を、様々な構造物を構成する一部材として利用できるので有益である。そのためには、ガンパイル工法により打設された杭を岩盤に対して長期的に安定して固定させる工夫が必要になる。
特開2004−124505号公報
本発明の目的は、ガンパイル工法により岩盤に打設された杭を、長期に渡り安定的に岩盤に固定することができる岩盤への杭打設工法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の岩盤への杭打設工法は、振動杭打設機によって、杭の先端を岩盤に打ち付けて岩盤を破砕しつつ、破砕した岩石を、前記杭に隣接配置されている注水パイプの先端ノズルから噴射する水で前記杭の先端領域から排除しながら前記岩盤に前記杭を打ち込む岩盤への杭打設工法において、前記岩盤の上に土砂層が堆積している打設現場で、前記杭として、その先端部の外周面が他の部位よりも外周側に突出した突出部を有する杭を使用し、前記杭の前記岩盤への打込みが終了した後、前記杭と前記岩盤とのすき間にセメントミルクを充填し、このセメントミルクが固化することにより、固化したセメントミルクを介して前記杭を前記岩盤に固定させ、かつ、前記杭の打込みの際に前記杭との間にすき間が生じた前記土砂層を、その土圧によって前記杭に密着させて前記杭を前記土砂層に固定させることを特徴とする。
本発明の別の岩盤への杭打設工法は、振動杭打設機によって、杭の先端を岩盤に打ち付けて岩盤を破砕しつつ、破砕した岩石を、前記杭に隣接配置されている注水パイプの先端ノズルから噴射する水で前記杭の先端領域から排除しながら前記岩盤に前記杭を打ち込む岩盤への杭打設工法において、前記杭として、その先端部の外周面が他の部位よりも外周側に35mm以下の範囲で突出した突出部を有する杭を使用し、前記杭の前記岩盤への打込みが終了した後、前記杭と前記岩盤とのすき間にセメントミルクを充填し、このセメントミルクが固化することにより、固化したセメントミルクを介して前記杭を前記岩盤に固定させることを特徴とする。
本発明の前者の岩盤への杭打設工法によれば、杭の岩盤への打込みが終了した後、杭と岩盤とのすき間に充填したセメントミルクが固化することにより、固化したセメントミルクを介して杭が岩盤に固定される。しかも、杭の先端部に外周面が他の部位よりも外周側に突出した突出部を有しているが、この突出部の突出量は、前記杭の打込みの際に前記突出部によって前記杭と前記土砂層と間に形成されたすき間が前記土砂層の土圧によって前記土砂層が前記杭に密着することにより塞がることができる寸法になっている。即ち、突出部により形成される杭と岩盤とのすき間が適切な大きさになる。そのため、杭を円滑に打設することができ、かつ、杭を長期に渡って安定的に岩盤および土砂層に固定することが可能になり、これに伴い、打設した杭を本設杭として用いることが可能になる。
本発明の後者の岩盤への杭打設工法によれば、杭の岩盤への打込みが終了した後、杭と岩盤とのすき間に充填したセメントミルクが固化することにより、固化したセメントミルクを介して杭が岩盤に固定される。しかも、杭の先端部に外周面が他の部位よりも35mm以下の範囲で外周側に突出した突出部を有しているので、杭と岩盤とのすき間が適切な大きさになる。そのため、杭を円滑に打設することができ、かつ、杭を長期に渡って安定的に岩盤固定することが可能になり、これに伴い、打設した杭を本設杭として用いることが可能になる。
ここで、前記突出部の前記杭の外周面から外周側への突出量を6mm以上にするとよい。これにより、杭をより円滑に打設し易くなる。また、杭を岩盤に強固に固定するために必要な量のセメントミルクを充填するスペースを確保できる。
前記杭として、前記突出部が前記杭に予め一体的に形成されている杭を使用するとよい。この杭は本設杭として利用するので、突出部が後付けされた杭よりも、予め突出部が一体化されている杭を用いた方が、長期間の安定した耐久性を確保するには有利になる。
前記杭と前記岩盤とのすき間に充填する前の前記セメントミルクに、前記セメントミルクを充填する際の流動性を確保できる量の範囲内で増粘材および膨張材を予め配合しておくとよい。さらに、前記増粘材の配合量は、前記セメントミルクに含有されるセメントに対して3重量%以上12重量%以下にするとよい。これにより、セメントミルクをすき間に密に充填させつつ、杭を長期に渡って安定的に岩盤に固定するには有利になる。
前記セメントミルクを、例えば前記杭と前記岩盤とのすき間の下方側から充填する。これにより、すき間に存在している地下水をすき間から排除してセメントミルクを密に充填し易くなる。
前記杭の先端面に、前記杭および前記岩盤よりも硬い先端補強部材を固設し、この先端補強部材の外周面が、前記突出部の外周面の位置と同じまたはそれ以上に内周側に位置し、かつ、前記突出部以外の前記杭の外周面の位置と同じまたはそれ以上に外周側に位置することもできる。これにより、先端補強部材によって保護しながら杭を打込みができるので、打設した杭を本設杭として長期に渡って使用するには有利になる。
本発明の岩盤への杭打設工法において、杭を岩盤に打ち込んでいる工程を縦断面視で例示する説明図である。 図1の杭の先端部周辺を拡大して例示する説明図である。 杭の突出部を拡大して例示する説明図である。 岩盤への打込みが完了した杭と岩盤とのすき間にセメントミルクを充填する工程を縦断面視で例示する説明図である。 図4のセメントミルクが固化して、このセメントミルクを介して杭が岩盤に固定されている状態を縦断面視で例示する説明図である。 図5のA−A断面図である。 先端補強部材を設けた杭の先端部を例示する説明図である。 引抜き試験における引抜き荷重の載荷サイクルを示すグラフ図である。 引抜き試験における引抜き荷重と鋼管杭の軸方向変位量を示すグラフ図である。
以下、本発明の岩盤への杭打設方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1、図2に例示する杭2の打設現場は、岩盤Rの上に土砂層Sが堆積した地盤である。この地盤にガンパイル工法によって杭2を打設するには、バイブロハンマー等の振動杭打設機1が発振する振動を利用する。杭2としては例えば、H型鋼や鋼矢板など様々なタイプを用いることができるが、この実施形態では鋼管杭を用いている。
図3に例示するように杭2の先端部は外周面が他の部位よりも外周側に所定の突出量tだけ突出した突出部2aを有している。即ち、本発明では、先端部に他の部位に比して相対的に厚さtだけ厚肉の突出部2aを有する杭2を使用する。この突出部2aは、打設現場において杭2に溶接して接合することもできるが、突出部2aが予め一体的に形成されている杭2を使用することが好ましい。例えば、突出部2aを有する形状の杭2を工場で製造する。
突出部2aの突出量tは、後述するように杭2の打込みの際に杭2と土砂層Sと間に突出部2aによって形成されたすき間が、土砂層Sの土圧によって自然に土砂層Sが杭2に密着して塞がることができる寸法にする。具体的には、突出量tは6mm以上35mm以下にすることが好ましく、9mm以上12mm以下にすることがより好ましい。
この突出部2aの杭2の長手方向寸法Lは、例えば20mm以上200mm以下である。また、突出部2aは杭2の周方向に連続した筒状にするだけでなく、棒状の突出部2aを周方向に断続的に配置した仕様にすることもできる。
杭2には注水パイプ4が着脱自在に隣接配置されている。この実施形態では、注水パイプ4が杭2の内周面に沿って杭2の長手方向に延在している。1本の杭2に対して、単数または複数の注水パイプ4が配置される。注水パイプ4の後端には直接、または別の配管3aを介して、地盤上に配置された水タンク3が接続される。注水パイプ4の先端は、水タンク3から供給された水Wを噴射する先端ノズル4aになっている。杭2には、打設中の注入パイプ4の振れを抑制するための振れ留め金具が適宜設けられる。先端ノズル4aは、杭2の先端から突出しない位置に配置される。
この杭2を打設するには、クレーン等によって吊り下げられた振動杭打設機1により杭2を保持する。次いで、振動杭打設機1により杭2を振動させながら、杭2の先端を土砂層Sに打ち込んでゆく。杭2の先端が土砂層Sの範囲内に位置していて、岩盤Rまで達していない段階では、先端ノズル4aから水Wを噴射する必要はない。
図1、2に例示するように、杭2の先端が岩盤Rに達すると、水タンク3に収容されている水Wを高圧ポンプによって注水パイプ4に供給して、先端ノズル4aから噴射させる。即ち、振動杭打設機1により杭2を振動させるとともに、先端ノズル4aから水Wを噴射しながら杭2を岩盤Rに打ち込む。即ち、打設している杭2の先端が岩盤Rに到達した時点で先端ノズル4aから水の噴射を開始するとよい。これにより、噴射した水Wによって土砂層Sを不必要に緩めることがなくなり、かつ、土砂層Sと杭2との間に実質的にすき間が形成されなくなるので、後工程で使用するセメントミルクCの量を抑制するには有利になる。
振動する杭2の打撃を受けることにより、杭2の先端に衝突した岩盤Rの部分が破砕される。岩盤Rが破砕されて発生した岩石Rcは、杭2の先端と岩盤Rとの間に存在するが、杭2の先端が打撃の反力により上方移動して岩盤Rから離反した際に、先端ノズル4aから噴射されている水Wにより杭2の先端領域から排除される。杭2が続いて岩盤Rを打撃する時には杭2の先端と岩盤Rとの間には緩衝作用を及ぼす岩石Rcがない状態になる。そのため、杭2による打撃エネルギーが岩石Rcによって減殺されることなく岩盤Rに作用して岩盤Rを容易に破砕することができる。杭2の打撃による岩盤Rの破砕と、先端ノズル4aから噴射される水Wによる岩石Rcの排除を繰り返して、岩盤Rへの杭2の打込みを進める。杭2は先端部に相対的に厚肉の突出部2aを有しているので他の部位に比して強度が高く、岩盤Rに衝突しても変形し難いというメリットがある。
岩盤Rへの打込みが終了した杭2と岩盤Rとの間には、ある程度のすき間gが生じる。このすき間gは例えば20mm〜100mm程度である。そこで、図4に例示するように、杭2と岩盤Rとのすき間gにセメントミルクC(セメントと水の混合材)を充填する。すき間gに充填する前のセメントミルクCには、セメントミルクCを充填する際の流動性に支障が生じない範囲で所定量の増粘材Bや膨張材Dを予め配合しておくとよい。増粘材Bおよび膨張材Dの詳細については後述する。尚、土砂層Sはその土圧によって締め固まるので、杭2と土砂層Sとの間には実質的にすき間は生じない。したがって、杭2には土砂層Sが密着して杭2は土砂層Sに固定されることになる。
セメントミルクCは、地盤上に配置された収容タンク5から充填用パイプ6を通じてすき間gに供給される。一般的には、このすき間gには地下水が存在しているが、セメントミルクCを充填することにより、地下水とセメントミルクCが置き換わることになる。充填用パイプ6は1本に限らず、複数本にすることもできる。
すき間gの大部分の範囲にセメントミルクCを充填した後は、所定時間、養生することによりセメントミルクCを固化させる。図5、6に例示するように、すき間gに介在して固化したセメントミルクCは、岩盤Rの削られた表面および杭2の表面(周面)に強固に付着する。これにより、固化したセメントミルクCを介して杭2が岩盤Rに強固に固定される。
従来のガンパイル工法の施工対象は主に仮設構造物であった。それ故、すき間gにセメントミルクCを充填することがあったとしても、セメントミルクCの量やすき間gの大きさなどの条件を十分に検討することなく、適切な条件設定をしていなかった。そのため、土砂層Sと杭2との間の摩擦力(固定力)に比して、岩盤Rと杭2との間の摩擦力(固定力)は小さくなる傾向にあった。しかしながら、本発明によれば、固化したセメントミルクCが介在することにより、岩盤Rと杭2との間の摩擦力(固定力)が大幅に増大する。
加えて、杭2は先端部に上述した仕様の突出部2aを有しているので、杭2と岩盤Rとのすき間gが適切な大きさになる。このすき間gが過小にならないので、打設している杭2の周面に作用する地盤(土砂層Sおよび岩盤R)からの摩擦が低減して円滑に打設することができる。一方、このすき間gが過大になることもないので、打設後の杭2の周面に作用する地盤(土砂層Sおよび岩盤R)からの摩擦支持力が低下することを回避できる。
これに伴い、杭2を長期に渡って安定的に岩盤Rに固定することが可能になる。特に、杭2の引抜き抵抗力の大幅な向上が期待できるので、構造物を構成する一部材としてこの杭2を使用しても、十分な耐震性を確保することが可能になる。それ故、ガンパイル工法により打設した杭2を、仮設杭としてだけでなく本設杭として用いることができる。
突出部2aが予め一体的に形成されている杭2を使用すると、突出部2aが後付けされた杭2よりも、突出部2a(杭2)の長期間の安定した耐久性を確保するには有利になる。それ故、本設杭として用いるためには、突出部2aが予め一体的に形成されている杭2がより好ましい。
セメントミルクCに予め配合する増粘材Bとしては、例えばベントナイト、セルロースエーテル、炭酸カルシウム等の様々なコンクリート増粘材を用いることができる。膨張材Dとしては、例えば、石灰、石膏、ボーキサイトを主成分とする焼成化合物等の様々なコンクリート膨張材を用いることができる。
増粘材Bを配合することにより、セメントミルクC成分中のセメントと水とが分離し難くなる。セメントと水との分離が生じると、岩盤Rに対する杭2の固定力が低下するので、増粘材Bを配合することにより、杭2の固定力を長期に渡って安定して維持するには有利になる。ただし、増粘材Bの配合割合が過大になると、すき間gに充填する際のセメントミルクCの流動性が悪化して、すき間gに密に充填させることが困難になる。一方、増粘材Bの配合割合が過小であると、期待する分離抵抗性(セメントと水との分離を抑制する作用効果)を発揮することができない。そのため、増粘材Bの配合量はセメントミルクCに含有されるセメントに対して3重量%以上12重量%以下にすることが好ましく、5重量%以上8重量%以下がより好ましい。
セメントミルクCに膨張材Dを配合することで、セメントミルクCが膨張して周辺に対する圧力が上昇する結果、杭2とセメントミルクCとの付着性が向上する。相応の効果を期待できる膨張材Dの配合量は、セメントミルクCに含有されるセメントに対して10重量%程度(例えば5重量%以上15重量%以下)である。
打設した杭2と土砂層Sとの間では、十分な摩擦力が確保できるので、両者のすき間にセメントミルクCを敢えて充填する必要はない。即ち、セメントミルクCの使用量を抑えつつ、杭2の固定強度を十分に確保するには、実質的に杭2と岩盤Rとのすき間gのみにセメントミルクCを充填して固化させればよい。
それ故、セメントミルクCをすき間gに充填する際には、岩盤Rの深さ位置(範囲)を予め把握しておくとよい。そして、セメントミルクCの供給量、供給位置を適切に調整してセメントミルクCをすき間gに供給することにより、岩盤Rが存在している深さ位置(範囲)のみにセメントミルクCを充填するとよい。
セメントミルクCは、すき間gの上方側から充填することも、すき間gの下方側から充填することもできる。すき間gの下方側からセメントミルクCを充填すると、すき間gに存在している地下水をすき間gから排除してセメントミルクCを密に充填し易くなる。したがって、例えば、充填用パイプ6をすき間gの下端近傍まで延ばした状態にして収容タンク5からセメントミルクCを供給する。
杭2が鋼管杭の場合は、管内周側と管外周側にそれぞれ充填用パイプ6を杭2の長手方向に延在させて、岩盤Rの杭2の外周面とのすき間g、岩盤Rと杭2の内周面とのすき間gにそれぞれ、セメントミルクCを充填するとよい。これにより、すき間gの全体範囲に十分、かつ、迅速にセメントミルクCを密に充填し易くなる。鋼管杭ではない他のタイプの杭2の場合も、複数本の充填用パイプ6を用いて、複数系統でセメントミルクCを充填することがより好ましいが、1本の充填用パイプ6を用いてセメントミルクCを充填することもできる。
杭2の先端面には、図7に例示するように、先端補強部材2bを固設しておくとよい。先端補強部材2bは杭2および岩盤Rよりも硬い部材である。この先端補強部材2bは、杭2の先端面全面を覆い、その外周面は突出部2aの外周面と同じ位置またはそれ以上に内周側に位置し、かつ、突出部2a以外の杭2の外周面と同じ位置またはそれ以上に外周側に位置する。
先端補強部材2bを設けることにより、杭2を保護しながら打込みができるので、打設した杭2に変形や損傷が生じることを防止できる。したがって、杭2を本設杭として長期に渡って使用するには有利になる。
実施形態では、岩盤Rの上に土砂層Sが堆積した地盤に杭2を打設する場合を例にして説明したが、土砂層Sが存在せずに岩盤Rのみの地盤に杭2を打設することもできる。この場合も、岩盤Rに対して杭2を打ち込み、すき間gにセメントミルクCを充填、固化させる手順は先の実施形態と同様である。
この場合、突出部2aの突出量tは6mm以上35mm以下にすることが好ましく、9mm以上12mm以下にすることがより好ましい。
表1に示す配合の6種類のセメントミルクのサンプルを製造し、それぞれのサンプルについて下記の流動性、材料分離性を確認した。水Wには水道水、セメントCには普通ポルトランドセメントを使用した。膨張材には低添加型コンクリート膨張材(デンカパワーCSAタイプS:電気化学工業株式会社製)、増粘材には、SiO2、Al23を主成分とした増粘材(クニゲルV1:クニミネ工業株式会社製)を使用した。その結果は表1に示すとおりであった。
[流動性]
土木学会基準:プレパックドコンクリートの注入性試験方法(JSCE−F521−1999)に基づいて、Pロート試験を行った。ロートに入れた所定量のサンプルがすべてロートから落下するまでに要する時間を測定した。この時間が短い程、流動性が優れていることを示す。サンプル6は流動性が乏し過ぎて測定不能であった。
[材料分離性]
土木学会基準:プレパックドコンクリートの注入モルタルのブリーディング率試験方法(JSDE−F522−2013)に基づいて行った。サンプルを容器に注入してから3時間後、約20時間後にブリードした水の量を測定した。ブリードした水の量が少ない程、材料分離が発生し難く、優れていることを示す。
Figure 2017110350
表1の結果から、杭と岩盤とのすき間に注入するセメントミルクとしては、流動性が10秒前後であり、かつ、3時間後のブリーディング量が数十ccであるサンプル4、5が好ましいことが判明した。
また、縦1.2m、横1.2m、高さ1.5mの四角柱状の型枠内に、小径ボイド管(外径約400mm、長さ1000mm)と大径ボイド管(内径約500mm、長さ1000mm)を二重管状態にして埋設するとともに、小径ボイド管の内周領域および大径ボイド管の外周領域に砂を充填した。これらボイド管を岩盤に見立てて、小径ボイド管と大径ボイド管とのすき間に鋼管杭(外径450mm、内径428mm、長さ1000mm程度)を挿入して設置して、岩盤に打ち込んだ鋼管杭の擬似モデルを作成した。次いで、鋼管杭の内周面と小径ボイド管の外周面とのすき間、鋼管杭の外周面と大径ボイド管の内周面とのすき間のそれぞれの下方側から、手動ポンプを用いて充填用パイプを通じて、表1のサンプル4を供給して、これらすき間gに充填する際の施工性を確認した。サンプル4をすき間gに充填してから3日後に、この擬似モデルを解体して、固化したサンプル4の充填状態および密度を確認した。固化したサンプル4を採取した位置は、鋼管杭の内周面と小径ボイド管の外周面とのすき間(杭内周側)、鋼管杭の外周面と大径ボイド管の内周麺とのすき間(杭外周側)のそれぞれにおいて、高さ方向の上段部、中段部、下段部であった。即ち、6ヶ所の部位について固化したサンプル4の充填状態および密度を確認し、その結果は表2に示すとおりであった。
Figure 2017110350
表2の結果から、いずれの部位でもサンプル4は十分に充填されていて、密度にも異常は見られなかった。
また、鋼管杭(材質はSKK400、外径1000mm、内径972mm、長さ5m)をガンパイル工法により実際の岩盤に打ち込んだ後、岩盤と鋼管杭とのすき間に、表1のサンプル4を充填、固化させた後、下記の鋼管杭の引抜き抵抗力を測定した。この鋼管杭は、その先端部の外周面が、他の部位よりも外周側に9mm突出した筒状の突出部を有する仕様であった。即ち、突出部における鋼管杭の外径は1018mmであった。打設現場は、岩盤の上に約0.5mの層厚の土砂層が堆積した地盤であった。岩盤に対する鋼管杭の打込み深さは約3mである。岩盤の圧縮強度は5500kN/m2程度であり、深いほど圧縮強度が高い岩盤であった。
引抜き試験後に、鋼管杭を掘り出して、鋼管杭および岩盤の状態を確認したところ、鋼管杭と岩盤とのすき間はほとんど無い状態であった。また、鋼管杭と岩盤のすき間のほぼ全範囲にサンプル4が充填されていた。サンプル4は、鋼管杭および岩盤の表面に強固に付着した状態であった。
[引抜き抵抗力]
地盤工学会基準(JGS1813−2002)杭の引抜き試験方法に準拠して試験を行った。表1のサンプル4を鋼管杭と岩盤とのすき間に充填してから30日間の養生後、引抜き試験を行った。鋼管杭に対する引抜き荷重の載荷方法は、400kNピッチで5サイクル10段階(最大荷重1500kN)の段階載荷方式・多サイクルで実施した。新規に引抜き荷重を載荷した際には、その引抜き荷重を30分間保持した。
鋼管杭に対して載荷した杭上端部における引抜き荷重の実測値は図8に示すとおりであった。この引抜き荷重および鋼管杭の軸方向変位量の測定結果は図9に示すとおりであった。尚、図9の軸方向変位量は、新規に引抜き荷重を載荷してから30分後におけるデータである。
図9に示すように第5サイクル第10段階において、鋼管杭を1500kNの引抜き荷重で保持中に、杭径(1000mm)の10%の長さが地盤から引き抜かれたため、試験基準の上での極限引抜き抵抗力1454kNを確認した。岩盤層において鋼管杭の周面摩擦力度は132〜171kN/m2となり、打ち込み杭の隙間の影響がない地盤における設計上の上限値目安とされる100kN/m2以上の周面摩擦力度が得られることが確認できた。尚、引抜き抵抗力は漸増の傾向であった。引抜き試験を行った鋼管杭の近傍の地盤表面(土砂層の表面)が隆起してひび割れしていることからも、十分な引抜き抵抗力があることが分かった。
1 振動杭打設機
2 杭
2a 突出部
2b 先端補強部材
3 水タンク
3a 配管
4 注水パイプ
4a 先端ノズル
5 収容タンク
6 充填用パイプ
B 増粘材
C セメントミルク
D 膨張材
S 土砂層
R 岩盤
W 水

Claims (10)

  1. 振動杭打設機によって、杭の先端を岩盤に打ち付けて岩盤を破砕しつつ、破砕した岩石を、前記杭に隣接配置されている注水パイプの先端ノズルから噴射する水で前記杭の先端領域から排除しながら前記岩盤に前記杭を打ち込む岩盤への杭打設工法において、
    前記岩盤の上に土砂層が堆積している打設現場で、前記杭として、その先端部の外周面が他の部位よりも外周側に突出した突出部を有する杭を使用し、前記杭の前記岩盤への打込みが終了した後、前記杭と前記岩盤とのすき間にセメントミルクを充填し、このセメントミルクが固化することにより、固化したセメントミルクを介して前記杭を前記岩盤に固定させ、かつ、前記杭の打込みの際に前記杭との間にすき間が生じた前記土砂層を、その土圧によって前記杭に密着させて前記杭を前記土砂層に固定させることを特徴とする岩盤への杭打設工法。
  2. 前記突出部の前記杭の外周面から外周側への突出量を35mm以下にした請求項1に記載の岩盤への杭打設工法。
  3. 前記杭の先端が前記岩盤に到達してから前記ノズルから水を噴射する請求項1または2に記載の岩盤への杭打設工法。
  4. 振動杭打設機によって、杭の先端を岩盤に打ち付けて岩盤を破砕しつつ、破砕した岩石を、前記杭に隣接配置されている注水パイプの先端ノズルから噴射する水で前記杭の先端領域から排除しながら前記岩盤に前記杭を打ち込む岩盤への杭打設工法において、
    前記杭として、その先端部の外周面が他の部位よりも外周側に35mm以下の範囲で突出した突出部を有する杭を使用し、前記杭の前記岩盤への打込みが終了した後、前記杭と前記岩盤とのすき間にセメントミルクを充填し、このセメントミルクが固化することにより、固化したセメントミルクを介して前記杭を前記岩盤に固定させることを特徴とする岩盤への杭打設工法。
  5. 前記突出部の前記杭の外周面から外周側への突出量を6mm以上にした請求項1〜4のいずれかに記載の岩盤への杭打設工法。
  6. 前記杭として、前記突出部が前記杭に予め一体的に形成されている杭を使用する請求項1〜5のいずれかに記載の岩盤への杭打設工法。
  7. 前記杭と前記岩盤とのすき間に充填する前の前記セメントミルクに、前記セメントミルクを充填する際の流動性を確保できる量の範囲内で増粘材および膨張材を予め配合しておく請求項1〜6のいずれかに記載の岩盤への杭打設工法。
  8. 前記増粘材の配合量が、前記セメントミルクに含有されるセメントに対して3重量%以上12重量%以下である請求項7に記載の岩盤への杭打設工法。
  9. 前記セメントミルクを、前記杭と前記岩盤とのすき間の下方側から充填する請求項1〜8のいずれかに記載の岩盤への杭打設工法。
  10. 前記杭の先端面に、前記杭および前記岩盤よりも硬い先端補強部材を固設し、この先端補強部材の外周面が、前記突出部の外周面の位置と同じまたはそれ以上に内周側に位置し、かつ、前記突出部以外の前記杭の外周面の位置と同じまたはそれ以上に外周側に位置する請求項1〜9のいずれかに記載の岩盤への杭打設工法。
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