JP2017110330A - コーミング機械のコーミングシリンダの配置形態 - Google Patents

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Abstract

【課題】共通の軸に対して作用する機械的な負荷を最小にすることができ、共通の軸を比較的長い耐用寿命をもって使用することができ、しかも騒音負荷が低減されている、コーミング機械を提供する。【解決手段】複数のコーミングヘッド10を備えたコーミング機械の各コーミングヘッドは、旋回可能に支持された上側のニッパプレート22と回動不能な下側のニッパプレート20とを備えた各1つのニッパアセンブリ18と、1つの共通の軸12に回動不能に支持された各1つのコーミングシリンダ16とを有している。少なくとも1つのコーミングシリンダ16aが、共通の軸12の周方向もしくは回転方向において、残りのコーミングシリンダ16b,16cに対してずれ14をもって共通の軸に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1の上位概念部に記載したコーミング機械に関する。
国際公開第2010/012112号(WO 2010/012112 A1)に基づいて、複数のコーミングヘッドを備えたコーミング機械が公知であり、コーミングヘッドは、旋回可能に支持された上側のニッパプレートと回動不能な下側のニッパプレートとを備えたニッパアセンブリと、1つの共通の軸に回動不能に支持された各1つのコーミングシリンダとを有しており、上側のニッパプレートの運動が、コーミングシリンダの回転角位置によって制御装置を用いて制御されており、かつコーミングシリンダはそれぞれその周囲にコーミングセグメントおよびデタッチングセグメントを備えており、該デタッチングセグメントに、回転可能に支持されたデタッチングローラが接近可能である。
国際公開第2010/012112号(WO 2010/012112 A1)に記載の装置には、デタッチング工程時に、回転可能に支持されたデタッチングローラが各コーミングヘッドにおいて同時に、対応するデタッチングセグメントに接近させられるという欠点がある。これによって各デタッチングセグメントの外周部における摩擦が高められ、ひいてはこれによって制動作用が発生し、その結果共通の軸が運転中にアンバランスになってしまう。上側のニッパプレートもまた、共通の軸に機械的に結合されていて、共通の軸のアンバランスに追加的な影響を及ぼす。これによって共通の軸には、機械的な負荷が加えられ、特にコーミングヘッドが多数存在する場合には、極めて高いトルクピークが共通の軸に対して作用する。共通の軸に作用するこのような機械的な負荷は、共通の軸の耐用寿命を著しく低減させるほど高いことがある。さらに上側のニッパプレートの運動およびデタッチングローラの運動は、騒音源として作用し、これによってコーミング機械に対する騒音負荷が高められることになる。
ゆえに本発明の課題は、共通の軸に対して作用する機械的な負荷を最小にすることができ、これによって共通の軸を比較的長い耐用寿命をもって使用することができ、しかも騒音負荷が低減されている、コーミング機械を提供することである。
この課題を解決するために本発明の構成では、複数のコーミングヘッドを備えたコーミング機械であって、各コーミングヘッドは、旋回可能に支持された上側のニッパプレートと回動不能な下側のニッパプレートとを備えた各1つのニッパアセンブリと、1つの共通の軸に回動不能に支持された各1つのコーミングシリンダとを有しており、上側のニッパプレートの運動が、コーミングシリンダの回転角位置によって制御装置を用いて制御されており、かつコーミングシリンダはそれぞれその周囲にコーミングセグメントおよびデタッチングセグメントを備えており、該デタッチングセグメントに、回転可能に支持されたデタッチングローラが接近可能である、コーミング機械において、少なくとも1つのコーミングシリンダが、共通の軸の周方向もしくは回転方向において、残りのコーミングシリンダに対してずれをもって共通の軸に配置されている。このように構成されていることによって、ずれをもって配置された少なくとも1つのコーミングシリンダは、残りのコーミングシリンダに比べて遅らされた時点で、デタッチングローラの接近を実施し、かつデタッチングセグメントにおける相応のデタッチング工程を実施する。これによって、このようにして、運転中における共通の軸に対する負荷を機械的に相殺することができ、しかもトルクピークが低減される。本発明のように複数のコーミングシリンダを周方向もしくは回転方向において互いにずれをもって共通の軸に配置することによって、共通の軸に対して作用する機械的な負荷を均等に分配させることができ、これによって、共通の軸に対する集中した機械的な負荷が阻止される。さらに共通の軸におけるコーミングシリンダ相互のずれによって、上側のニッパプレートの運動もまた時間的にずらして投入することができ、これによってコーミング機械における騒音負荷をも好ましく低減される。
好ましくは、それぞれ互いに隣接したコーミングヘッドのコーミングシリンダは、周方向もしくは回転方向において互いにずれをもって共通の軸に配置されている。このように構成されていると、互いに隣接したコーミングヘッドのコーミングシリンダのデタッチングセグメントの一部に、比較的遅い時点で、対応するデタッチングローラが接近させられ、これによって特に機械的な負荷は、共通の軸に対して比較的遅い時点で作用することになる。これにより、共通の軸に対する間欠的な機械的な負荷が低減され、ひいては共通の軸の耐用寿命を延ばすことができる。
さらに好ましくは、少なくとも2つのコーミングヘッドのコーミングシリンダは、1つのグループを形成しており、互いに並んで配置されたグループのうちの少なくとも1つのグループが、周方向もしくは回転方向において互いにずれをもって共通の軸に配置されている。互いに並んで配置されたグループのずれには、グループ毎のコーミングヘッドの数に応じて、合成トルクとして生じるトルクピークを相応に低減することができるという利点がある。複数のグループを共通の軸において周方向もしくは回転方向において互いにずれをもって配置することによって、さらに、共通の軸に対して作用する機械的な負荷の最適な分配が可能になる。コーミングヘッドのグループは、共通の軸の個々の箇所における部分的な機械的な負荷(撓みのおそれを有する)が阻止されるように、共通の軸に最適に配置することができる。
特に好ましくは、2つ、4つまたは8つのコーミングヘッドのグループが設けられている。これらのグループは周方向もしくは回転方向において互いにずれをもって共通の軸に配置されていて、機械的な負荷の低減を可能にする。騒音負荷の低減もまた、共通の軸におけるグループの幾何学的なずれによって、およびこれに関連した、上側のニッパプレートの運動およびデタッチングローラの運動の時間的な遅延によって可能である。
互いに隣接した8つのコーミングヘッドが、各2つのコーミングヘッドのグループを備えている場合、2番目のグループはそれぞれ、共通の軸に周方向もしくは回転方向において互いに90°の角度のずれをもって配置されている。それぞれ4つのコーミングヘッドのグループを備えた互いに隣接した8つのコーミングヘッドでは、4番目のグループがそれぞれ、周方向もしくは回転方向において互いに180°の角度のずれをもって共通の軸に配置されている。
各2つのコーミングヘッドのグループを備えた互いに隣接した16のコーミングヘッドでは、2番目のグループがそれぞれ、共通の軸に周方向もしくは回転方向において互いに45°の角度のずれをもって配置されている。各4つのコーミングヘッドのグループを備えた互いに隣接した16のコーミングヘッドでは、4番目のグループがそれぞれ、共通の軸に周方向もしくは回転方向において互いに90°の角度のずれをもって配置されている。各8つのコーミングヘッドのグループを備えた互いに隣接した16のコーミングヘッドでは、8番目のグループがそれぞれ、共通の軸に周方向もしくは回転方向において互いに180°の角度のずれをもって配置されている。
各2つのコーミングヘッドのグループを備えた互いに隣接した24のコーミングヘッドでは、2番目のグループがそれぞれ、共通の軸に周方向もしくは回転方向において互いに30°の角度のずれをもって配置されている。各4つのコーミングヘッドのグループを備えた互いに隣接した24のコーミングヘッドでは、4番目のグループがそれぞれ、共通の軸に周方向もしくは回転方向において互いに60°の角度のずれをもって配置されている。各8つのコーミングヘッドのグループを備えた互いに隣接した24のコーミングヘッドでは、8番目のグループがそれぞれ、共通の軸に周方向もしくは回転方向において互いに120°の角度のずれをもって配置されている。
好ましくは、共通の軸におけるずれは、使用されているコーミングヘッドの数に関連して360°の一部分であるかまたはその数倍である。使用されるコーミングヘッドの数またはその数倍が、周方向もしくは回転方向での共通の軸におけるコーミングシリンダのずれを確定し、特に、運転中における共通の軸のアンバランスのおそれのない、共通の軸におけるコーミングシリンダの最適な分配を可能にする。このようにしてこれにより、駆動モータが克服しなくてはならない、合成トルクとして生じるトルクピークを、著しく低減させることができる。
さらに好ましくは、共通の軸に配置された互いに隣接したコーミングシリンダの間における、周方向もしくは回転方向におけるずれは、15°以上の角度を有している。周方向もしくは回転方向での共通の軸における、互いに隣接配置されたコーミングシリンダの15°の角度のずれは、最適な形式で24のコーミングヘッドが互いに隣接して配置されている構成に該当する。8または16のコーミングシリンダを備えたコーミング機械もまた可能である。このような構成では、ずれは、最適には45°または22.5°の角度を有している。もちろん、コーミング機械毎における他の数のコーミングヘッドも可能である。「またはそれよりも大きな」という記載は、互いに隣接した2つのコーミングシリンダの間におけるずれの最大可能な角度に該当し、共通の軸の外周によって物理的に制限されている。
好ましくは、共通の軸は、少なくとも2つの部分区分に分割されていて、各部分区分に複数のコーミングシリンダが支持されていて、これらのコーミングシリンダは互いにずれをもって配置されている。このように構成されていると、複数のコーミングシリンダがずれなしに各部分区分に回動不能に支持されており、かつ異なった部分区分が互いにずれをもって配置されている。個々の軸は、機械的な手段(例えばキーおよび溝)によって相互に方向付けられている。
しかしながらまた、複数のコーミングシリンダが1つの部分区分に相互にずれをもって回動不能に支持されており、かつ互いに隣接した部分区分は互いにずれなしに配置されているような態様も可能である。
さらに好ましくは、制御装置は上側のニッパプレートを運動させるためにカム板と共働し、該カム板は、共通の軸に回動不能に取り付けられていて、上側のニッパプレートはカム板に支持されている。このように構成されていると、上側のニッパプレートの運動は、カム板の角度位置に機械的に結び付けられ、これによって、共通の軸にずれをもって互いに隣接したコーミングシリンダの配置形態が、上側のニッパプレートの運動と連結される。
好ましくは、共通の軸は、ずれをもって配置するためおよび共通の軸にコーミングシリンダを固定するための位置決め手段を備えている。このような位置決め手段は、簡単な目視検査を可能にし、かつ同時に簡単な取付け補助を可能にする。
特に好ましくは、位置決め手段は、孔、凹部または凸部として形成されている。固定および位置決めを確実にするために、孔内には、ねじ、リベットまたはこれに類したものを係合させることができる。共通の軸におけるコーミングシリンダの軸方向移動および半径方向固定を保証するために、凹部内には種々様々な形態のピンまたはボルトを係合させることができる。最適な位置決めを保証するために、共通の軸における凸部は、コーミングシリンダにおける凹部と共働することができる。
好ましくは、共通の軸にはコーミングシリンダそれぞれのために、カラーコードまたは彫刻部(Gravur)として形成されたマーキングが設けられている。このように構成されていると、共通の軸に複数のコーミングシリンダを配置する場合における目視検査を簡単にすることができる。
本発明の別の利点は、以下に記載しかつ図示した実施形態から理解することができる。
共通の軸に互いに隣接した3つのコーミングヘッドが本発明のように配置されている、コーミング機械を概略的に示す側面図である。 図1に示した実施形態の、ニッパが開放した状態で示す図である。 1つのコーミングヘッドにおける回転毎の相対的なトルク曲線推移(1.KK)を示す線図である。 互いに対してそれぞれ45°のずれを有する8つのコーミングヘッドの回転毎の相対的なトルク曲線推移(1.KK〜8.KK)と、互いにずらされた8つのコーミングヘッドの合成トルクとして生じるトルク曲線推移と、ずれなしに重畳された8つのコーミングヘッドの相対的なトルク曲線推移(1.KK*8)とを示す線図である。
図1には、コーミング機械のコーミングヘッド10が概略的に示されている。通常、多数(例えば8、16または24)のこのようなコーミングヘッド10が、互いに並んで配置されていて、連続した長手方向軸を介して互いに駆動結合されている。
各コーミングヘッド10は、1つの共通の軸12に回動不能に支持されたコーミングシリンダ16と、ニッパアセンブリ18とを有している。本発明の図示の実施形態では、例えば、隣接配置された24のコーミングヘッド10の3つのコーミングシリンダ16a〜16cが、1つの共通の軸12に、周方向もしくは回転方向において互いにずれ14をもって配置されている。図示の実施形態による隣接配置された24のコーミングヘッド10では、第1のコーミングシリンダ16aと隣接配置されたコーミングシリンダ16bとの間におけるずれ14は、15°の角度αを成している。図示されていない残りの隣接配置されたコーミングシリンダ16も、共通の軸12にずれ14をもって配置されている。
駆動される軸12に結合されたコーミングシリンダ16の上には、ニッパアセンブリ18が設けられており、このニッパアセンブリ18は、下側のニッパプレート20と上側のニッパプレート22とを備えている。上側のニッパプレート22はサイドアーム24に結合されていて、これらのサイドアーム24は、旋回軸26を中心にして下側のニッパプレート20に旋回可能に支持されている。
サイドアーム24には、各1つの湾曲部材28が固定されていて(図面には2つのねじ結合部が略示されている)、制御装置29を形成している。各湾曲部材28はその自由端部に軸30を有しており、この軸30に各1つのローラ32が回転可能に支持されている。ローラ32は、コーミングシリンダ16の角度位置に応じて、コーミングシリンダ16の軸12に回動不能に固定されたカム板36の周面34に接触している。このようにして制御装置29はカム板36と共働し、かつ上側のニッパプレート22の運動を可能にする。
図1においてニッパアセンブリ18は閉鎖状態にあり、図2では開放状態にある。
図1に示した閉鎖状態において、繊維タフト40は、閉鎖されたニッパアセンブリ18から進出していて、コーミングシリンダ16のコーミングセグメント38においてコーミングされる。繊維タフト40をクランプするニッパアセンブリ18のクランプ力は、ベローズシリンダ42によって生ぜしめられ、これらのベローズシリンダ42は、一端部において端面で横方向ブレース44に支持されており、この横方向ブレース44は、上側のニッパプレート22におけるサイドアーム24に結合されている。ベローズシリンダ42は、その他方の端部で収容体47を介してブレース49にねじを介して固定されている。ブレース49は、旋回軸51を中心にして機械フレーム53に旋回可能に支持された旋回アーム45に不動に結合されている。
ニッパアセンブリ18の内部には、供給ローラ52が回転可能に支持されており、この供給ローラ52は、間欠的にニップ工程(Kaemmspiel)中に、スライバ、フリースまたはラップのような繊維材料54を、巻成体、ケンスなどのような供給源(図示せず)から、図1に示したニッパアセンブリ18のクランプ箇所56に向かって供給する。このとき供給は、コーミングシリンダ16の共通の軸12の角度位置に関連して、伝動装置(図示せず)によって実施される。この閉鎖された状態において、可動に支持されたトップコーム(Fixkamm)62およびデタッチングローラ48は、コーミングシリンダ16の周面から間隔をおいて位置している。
各コーミングシリンダ16a〜16cの周囲の部分領域には、それぞれデタッチングセグメント46a〜46cが固定されており、このデタッチングセグメント46a〜46cは、コーミングされた繊維タフト40を裂断する(Abreissen)ために、デタッチングセグメント46に向かって接近移動可能なデタッチングローラ48と共にニップライン57を形成する(図2参照)。
デタッチングローラ48に接続して、繊維フリース形成装置58が略示されており、この繊維フリース形成装置58を用いて、デタッチングローラ48から引き渡された繊維パケットは、繊維フリースにまとめられるもしくは接合される。繊維フリース形成装置58はここでは、略示された回転するスクリーンドラム60を備えており、このスクリーンドラム60の下流側には取出しローラ対61が配置されている。このような装置は例えば、公開された国際公開第2006/012759号(WO 2006/012759 A1)における図示の構成に相当してよい。
ニッパアセンブリ18の、図1に示した閉鎖された状態において、ローラ32は、半径Rを備えたカム板36の周面34に接触していないので、正圧下にあるベローズシリンダ42によって生ぜしめられた圧力は、ニッパアセンブリ18のクランプ箇所56において完全に有効である。共通の軸12もしくはカム板36がさらに回転すると、カム板36の領域は、図2に示すようにローラ32の領域に達する。これによってローラ32は、定置に配置された下側のニッパプレート20に対して持ち上げられ、これにより旋回軸51を中心にして旋回アーム45を旋回させ、その結果ニッパアセンブリ18は開放する。その間にデタッチングローラ48は、共通の軸12に向かって移動させられて、デタッチングセグメント46と共にニップライン57を形成し、これにより既にコーミングされた繊維タフト40の端部を捕捉する。デタッチングローラ48は、図示されていない押圧装置によってこの位置でデタッチングセグメント46に押し付けられる。そしてデタッチング工程が開始され、このときニップライン57を介して裂断された繊維パケットは、スクリーンドラム60に引き渡され、このスクリーンドラム60において繊維フリースが形成され、形成された繊維フリースは、さらなる処理のために取出しローラ対61を介して搬出される。デタッチング工程時に略示されたトップコーム62は、繊維タフト40と係合しており、トップコーム62によって引き出された繊維材料が引っ張られる。
図3には、1つのコーミングヘッド(1.KK)におけるニップ工程のための相対的なトルク曲線推移が示されており、このとき共通の軸の1回転は、繊維タフトのコーミングおよび繊維パケットの裂断が行われるニップ工程のために相当している。相対的なトルク曲線推移は、パーセントで示されていて、最大正トルクに対して規格化されている。この最大正トルクは、図示の曲線推移では、ニップ工程毎の1回転に関連して約0.6回転のところに位置している。ニップ工程は、コーミング機械のすべてのコーミングヘッドに対してほぼ同じであり、図3に示しかつ以下において記載するようなトルク特性を有している。相対的なトルク曲線推移は、下記の範囲A〜Cに分割することができる。
ニップ工程毎の回転の0.3〜0.5の範囲Aにおいて、ニッパは開放し、デタッチングローラ48は、デタッチングセグメント46に接近させられる。このようにして繊維タフト40は、デタッチングローラ48とデタッチングセグメント46の外面との間においてクランプされ、クランプ工程毎の回転の0.4に到るまで制動作用を生ぜしめる。同じ時間に、可動のトップコーム62は繊維フリースをコーミングし、個々の繊維パケットが裂断される。
ニップ工程毎の回転の0.5〜0.8の範囲Bにおいて、ニッパは閉鎖し、繊維タフト40は、クランプ箇所56を越えて進出している。同時に、裂断された繊維パケットは、繊維フリース形成装置58によってさらに処理され、このとき制御フラップが、スクリーンドラムおよびスクリーンドラム内における挿入体に向かって旋回させられる。
0.8〜1および0〜0.3の範囲Cにおいて、コーミングシリンダ16に設けられたコーミングセグメント38は、繊維タフト40をコーミングする。0〜1のニップ工程毎の1回転が実行されるや否や、トルク曲線推移は図3に示すように再び前の位置から始まる。このことが、図3において範囲Cが0〜0.3および0.8〜1の間に位置している理由である。基本的に、コーミングセグメント38による繊維タフト40のコーミングは、範囲Cに示すように範囲Bに続いて始まる。
導入部において述べたように、従来技術による装置における問題は、各コーミングヘッドのデタッチングローラが、デタッチング工程中に同時に相応のデタッチングセグメントに接近させられることにある。これによってコーミング機械における騒音発生が高くなってしまう。なぜならば、回転するもしくは運動する部材がニップ工程中に、高められた騒音を発生させ、この騒音は、コーミングヘッドの数が比較的多数の場合に相応に何倍にもなるからである。さらに、デタッチングセグメントの外周部にデタッチングローラが同時に接近することおよび各コーミングヘッドにおいて制御装置を用いて上側のニッパプレートが移動することによって、共通の軸に対して作用する極めて高い機械的な負荷が発生する。図4には、共通の軸に対して作用するこの極めて高い機械的な負荷が、トルクピークとして、図示の例では重畳された8つのトルク曲線推移(1.KK*8)によって示されている。各コーミングヘッドにおけるトルク曲線推移はほぼ同じであるので、トルクピークは、正方向および負方向において、ニップ行程毎の1回転の相応に同じ時点で何倍にもなる。これにより重畳された8つのトルク曲線推移(1.KK*8)によって、図3に示すただ1つのコーミングヘッド(1.KK)の正の最大トルク(100%)は、いまや8倍に高められ、ひいては800%の正の最大トルクを有することになる(図4参照)。相応にコーミング機械における多数のコーミングヘッドによって、共通の軸に対して作用する最大トルクピークは相応に何倍にもなり、これによって共通の軸の耐用寿命が著しく短くなる。
従来技術に基づく問題を解決するために、本発明によれば、互いに隣接したコーミングヘッドのコーミングシリンダ16a〜16cを、図1および図2に示すようにかつ上述のように、周方向において互いにずらして共通の軸12に配置することが提案される。このように構成されていると、図4に8つのコーミングヘッド(1.KK*8)の場合の例として示された、重畳されたトルク曲線推移は、同様に図4に示すように、互いに時間的にずらされて開始および終了することになる。隣接した8つのコーミングヘッドに対するコーミングシリンダのずれは、周方向もしくは回転方向において互いに45°の角度αで共通の軸に配置されている。
共通の軸の回転毎の時間的にずらされたトルク曲線推移1.KK〜8.KKは、相互に相殺し合い、これによって結果として生じる合成トルク曲線推移(図4における「合成トルク」)は著しく小さくなっている。図4に示した合成トルクは、互いに隣接した8つのコーミングヘッド(1.KK〜8.KK)において互いにずらして配置された8つのコーミングシリンダの正および負の各トルクピークの包絡線である。この合成トルクは、8つのコーミングヘッド(1.KK*8)における重畳された8つのニップ工程に比べて、正および負のトルクピークが著しく低減されている。具体的に述べると、トルク曲線1KK*8は1900%(約−1100%〜+800%の値)の絶対的なトルク行程を有しており、これに対して合成トルクは、正弦波状のトルク曲線推移を備えた30%(約−135%〜約−105%の値)の絶対的なトルク行程を有している。その結果、本発明のように8つのコーミングシリンダが共通の軸において互いに隣接した8つのコーミングヘッドに周方向もしくは回転方向において互いに45°のずれをもって配置されていることによって、共通の軸に対して作用する機械的な負荷を、約98%まで低減することができる。この効果は、経験的に、45°の角度αのずれを有する、互いに隣接したコーミングヘッドの8つのコーミングシリンダに対して示されており、このポジティブな効果は、より多数のコーミングヘッド、例えば16のコーミングヘッドでかつ22.5%のずれ角度の場合でも、24のコーミングヘッドでかつ15%のずれ角度の場合でも、同様に得られる。
可能な別の実施形態では、共通の軸が、少なくとも2つまたはそれよりも多くの部分区分に分割されている。これらの部分区分は、駆動結合部を介して共通の軸に結合されているので、各部分区分には、複数のコーミングシリンダが回動不能に支持されている。相応にコーミングシリンダは、互いにずれをもって部分区分に配置されている。駆動結合部としては、歯車駆動装置またはベルト駆動装置を使用することができる。
また別の可能な実施形態では、複数のコーミングシリンダが部分区分にそれぞれ相対的なずれなしに配置されており、このとき互いに隣接した部分区分は互いに対してずれを有しており、この場合駆動結合部は共通の軸から部分区分に対して相対的にずれをもって配置されている。ずれは15°またはそれよりも大きな角度αであってよく、これにより、機械的な負荷に対して共通の軸を負荷軽減することができる。
可能なさらに別の実施形態では、各1つのカム板と対応カム板とが、各コーミングヘッドのための共通の軸に設けられている。ニッパアセンブリおよびデタッチングローラのためのカム板のトルクピークを相殺するために、対応カム板を利用することができる。それというのは、対応カム板は、カム板の回転運動とは逆向きに、共通の軸に対して作用する機械的な負荷を、機械的に相殺するからである。このような択一的な形態において、これにより共通の軸に対する機械的な負荷の相殺もまた可能である。
10 コーミングヘッド
12 軸
14 ずれ
16 コーミングシリンダ16a〜16c
18 ニッパアセンブリ
20 下側のニッパプレート
22 上側のニッパプレート
24 サイドアーム
26 旋回軸
28 湾曲部材
29 制御装置
30 軸
32 ローラ
34 周面
36 カム板
38 コーミングセグメント
40 繊維タフト
42 ベローズシリンダ
44 横方向ブレース
45 旋回アーム
46 デタッチングセグメント
47 収容体
48 デタッチングローラ
49 ブレース
51 旋回軸
52 供給ローラ
53 機械フレーム
54 繊維材料
56 クランプ箇所
57 ニップライン
58 繊維フリース形成装置
60 スクリーンドラム
61 取出しローラ対
62 トップコーム
α ずれの角度
R 半径

Claims (10)

  1. 複数のコーミングヘッド(10)を備えたコーミング機械であって、前記コーミングヘッド(10)は、旋回可能に支持された上側のニッパプレート(22)と回動不能な下側のニッパプレート(20)とを備えた各1つのニッパアセンブリ(18)と、1つの共通の軸(12)に回動不能に支持された各1つのコーミングシリンダ(16)とを有しており、前記上側のニッパプレート(22)の運動が、前記コーミングシリンダ(16)の回転角位置によって制御装置(29)を用いて制御されており、かつ前記コーミングシリンダ(16)はそれぞれその周囲にコーミングセグメント(38)およびデタッチングセグメント(46)を備えており、該デタッチングセグメント(46)に、回転可能に支持されたデタッチングローラ(48)が接近可能である、コーミング機械において、
    前記共通の軸に対する機械的な負荷を減じるために、少なくとも1つのコーミングシリンダ(16a)が、前記共通の軸(12)の周方向もしくは回転方向において、残りのコーミングシリンダ(16b,16c)に対してずれ(14)をもって前記共通の軸(12)に配置されていることを特徴とする、コーミング機械。
  2. それぞれ互いに隣接したコーミングヘッド(10)の前記コーミングシリンダ(16)は、周方向もしくは回転方向において互いにずれ(14)をもって前記共通の軸(12)に配置されている、請求項1記載のコーミング機械。
  3. 少なくとも2つのコーミングヘッド(10)の前記コーミングシリンダ(16)は、1つのグループを形成しており、互いに並んで配置されたグループのうちの少なくとも1つのグループが、周方向もしくは回転方向において互いに前記ずれ(14)をもって前記共通の軸(12)に配置されている、請求項1記載のコーミング機械。
  4. 前記共通の軸(12)における前記ずれ(14)は、使用されているコーミングヘッド(10)の数に関連して360°の一部分であるかまたはその数倍である、請求項1から3までのいずれか1項記載のコーミング機械。
  5. 前記共通の軸(12)に配置された互いに隣接したコーミングシリンダ(16)の間における、周方向もしくは回転方向における前記ずれ(14)は、15°以上の角度αを有している、請求項1から4までのいずれか1項記載のコーミング機械。
  6. 前記共通の軸(12)は、少なくとも2つの部分区分に分割されていて、各部分区分に複数のコーミングシリンダ(16)が支持されていて、該コーミングシリンダ(16)は互いに前記ずれ(14)をもって配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のコーミング機械。
  7. 前記制御装置(29)は前記上側のニッパプレート(22)を運動させるためにカム板(36)と共働し、該カム板(36)は、前記共通の軸(12)に回動不能に取り付けられていて、前記上側のニッパプレート(22)は前記カム板(36)に支持されている、請求項1から6までのいずれか1項記載のコーミング機械。
  8. 前記共通の軸(12)は、前記共通の軸(12)に前記コーミングシリンダ(16)を前記ずれ(14)をもって配置しかつ固定するための位置決め手段を備えている、請求項1から7までのいずれか1項記載のコーミング機械。
  9. 前記位置決め手段は、孔、凹部または凸部として形成されている、請求項8記載のコーミング機械。
  10. 前記共通の軸(12)には前記コーミングシリンダ(16)それぞれのために、カラーコードまたは彫刻部として形成されたマーキングが設けられている、請求項1から9までのいずれか1項記載のコーミング機械。
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