JP2017100292A - 立体造形装置および立体造形方法 - Google Patents

立体造形装置および立体造形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】造形物の品質低下を抑制すること。
【解決手段】立体造形装置10は、粉体20を貯留する造形槽22Aと、造形槽22Aに貯留された粉体20に造形液28を吐出する吐出部26と、造形槽22Aからこぼれ落ちた粉体20を回収する回収部110と、回収部110で回収された粉体20を供給槽18Aへ搬送する搬送部120と、を備え、回収部110は、回収した粉体20を乾燥する乾燥部130と、乾燥部130により乾燥された粉体20を粒径に基づいて分級する分級部140とを備え、搬送部120は、分級部140で分級された粉体20のうち粒径の小さい粉体20を供給槽18Aへ搬送することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、立体造形装置および立体造形方法に関する。
インクジェット方式を用いた立体造形装置が知られている。例えば、粉体を供給し、粉体の表面を均して粉体層を形成し、粉体層に対して造形液を吐出してドットを形成する、といった一連の処理を繰り返し実行することで、立体造形物を造形する立体造形装置が知られている。
ここで、立体造形装置において、未固化の粉体を回収して再利用する技術が存在する。しかしながら、上述のように粉体層に造形液を吐出してドットを形成する方法では、未固化の粉体が吐出された架橋剤含有水のミストや空気中の湿度などで凝集してしまう場合がある。凝集した粉体をそのまま再利用すると、造形物の品質が低下してしまう場合があるという問題が存在する。
そこで本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、造形物の品質低下を抑制することができる立体造形装置および立体造形方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる立体造形装置は、粉体を貯留する槽と、前記槽に貯留された前記粉体に造形液を吐出する吐出部と、前記槽からこぼれ落ちた粉体を回収する回収部と、前記回収部で回収された粉体を前記槽へ搬送する搬送部と、を備え、前記回収部は、前記回収した粉体を乾燥する乾燥部と、前記乾燥部により乾燥された粉体を粒径に基づいて分級する分級部とを備え、前記搬送部は、前記分級部で分級された粉体のうち粒径の小さい粉体を前記槽へ搬送することを特徴とする。
また、本発明にかかる立体造形方法は、粉体を貯留する槽と、前記槽に貯留された前記粉体に造形液を吐出する吐出部と、前記槽からこぼれ落ちた粉体を回収する回収部と、前記回収部で回収された粉体を前記槽へ搬送する搬送部と、を備えた立体造形装置を用いた立体造形方法であって、前記回収した粉体を乾燥する工程と、前記乾燥された粉体を粒径に基づいて分級する工程と、前記分級された粉体のうち粒径の小さい粉体を前記槽へ搬送する工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、造形物の品質低下を抑制することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる立体造形装置の一例を示す模式図である。 図2は、本発明の実施の形態にかかる立体造形装置の一連の処理の流れの一例を示す模式図である。 図3は、本発明の実施の形態にかかる立体造形物の造形の流れの一例を示す模式図である。 図4は、本発明の実施の形態にかかるリサイクル機構の概略構成例を示す模式図である。 図5は、本発明の実施の形態にかかる乾燥部の概略構成例を示す模式図である。 図6は、本発明の実施の形態にかかる分級部の概略構成例を示す模式図である。 図7は、本発明の実施の形態にかかる立体造形装置の機能ブロック図である。 図8は、本発明の実施の形態にかかる造形処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、本発明の実施の形態にかかるリサイクル動作の手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、情報処理装置のハードウェア構成図である。
以下に添付図面を参照して、立体造形装置および立体造形方法の実施形態を詳細に説明する。
図1は、立体造形装置10の一例を示す模式図である。
立体造形装置10は、造形装置12と、情報処理装置14と、UI(ユーザインタフェース)部36と、を備える。造形装置12とUI部36は、情報処理装置14にデータや信号授受可能に接続されている。
UI部36は、ユーザによる各種操作指示を受付けると共に、各種情報を表示する。UI部36は、例えば、キーボード、タッチパネル付のディスプレイ等である。なお、UI部36は、ユーザからの操作指示を受付ける操作部と、各種情報を表示する表示部と、を別体とした構成であってもよい。
情報処理装置14は、造形装置12を制御する。造形装置12は、情報処理装置14の制御によって、立体造形物を造形する。造形装置12は、供給部18と、平坦化部16と、吐出部26と、造形部22と、メンテナンス部29と、を備える。
供給部18は、造形部22へ供給する粉体20を貯留する。本実施の形態では、供給部18と造形部22とは、第1の方向(図1中、矢印X方向参照、以下、第1の方向Xと称する場合がある)に連続して配列されている。なお、本実施の形態では、第1の方向Xは、水平面における1つの方向であるものとして説明する。また、本実施の形態では、第1の方向Xは、連続して配列された供給部18および造形部22の内、供給部18側を上流側とし、造形部22側を下流側とする方向であるものとして説明する。
供給部18は、供給槽18Aと、ステージ18Cと、支持部材18Bと、を含む。供給槽18Aは、内側に粉体20を貯留する。供給槽18Aは、反鉛直方向(図1中、矢印ZA方向)に開口している。本実施の形態では、供給槽18Aは、造形部22における造形槽22A(詳細後述)の開口と同じ形状および同じ面積の開口を有し、造形部22に対して第1の方向Xに連続して配置されている。
供給槽18Aには、供給槽18A内の粉体20の貯留量が予め定めた量以下となったときに、所定量の粉体20が供給槽18A内に貯留されるように、別途設けられた粉体供給機構から粉体20が供給される。
ステージ18Cは、供給槽18Aの内側の底部を構成する。ステージ18Cは、支持部材18Bによって支持されている。支持部材18Bは、水平方向に対して直交する方向(図1中、矢印Z方向参照)に移動可能となるように、ステージ18Cを支持する。
本実施の形態では、支持部材18Bは、情報処理装置14の制御によって、ステージ18Cを反鉛直方向(図1中、矢印ZA方向参照)に予め定めた所定量ずつ移動させる。これによって、供給槽18Aの開口側に、供給槽18A内に貯留された粉体20の一部が突出した状態となる。なお、供給槽18Aに粉体供給機構から粉体を供給する場合、支持部材18Bは、情報処理装置14の制御によって、ステージ18Cを鉛直方向(図1中、矢印ZB方向)へ移動させればよい。
造形部22には、立体造形物が造形される。造形部22は、造形槽22Aと、支持部材22Bと、ステージ22Cと、を備える。
造形槽22Aは、供給部18から供給された粉体20を貯留する。造形槽22A内に貯留された粉体20に造形液28が吐出されることで、造形槽22A内に立体造形物が造形される。造形槽22Aは、反鉛直方向(図1中、矢印ZA方向)に開口している。造形槽22Aの開口は、供給槽18Aの開口に対して第1の方向Xに連続して配置されている。
ステージ22Cは、造形槽22Aの内側の底部を構成する。ステージ22Cは、支持部材22Bによって支持されている。支持部材22Bは、水平方向に対して直交する方向(図1中、矢印Z方向参照)に移動可能となるように、ステージ22Cを支持する。
本実施の形態では、支持部材22Bは、情報処理装置14の制御によって、ステージ22Cを鉛直方向(図1中、矢印ZB方向参照)に予め定めた所定量ずつ移動させる。これによって、造形槽22Aの開口側に、供給部18から新たに供給される粉体20を保持するための空間が形成されることとなる。
平坦化部16は、供給槽18Aの開口における、供給部18と造形部22との配列方向である第1の方向Xに対して直交する方向(図1中、Y方向)に長い部材である。平坦化部16は、例えば、円柱状、板状である。
平坦化部16は、第1の方向Xの上流側および下流側に向かって往復移動可能に支持されている。平坦化部16は、情報処理装置14の制御によって、第1の方向Xの上流側および下流側に向かって往復移動する。
平坦化部16は、供給部18より第1の方向Xの上流側を初期位置とし、情報処理装置14の制御によって、第1の方向Xの下流側へ向かって第1の方向Xに移動する。これにより、供給槽18Aの開口から突出した粉体20は、造形部22側へと供給され、造形部22に供給される。
そして、さらに、平坦化部16は、情報処理装置14の制御によって、第1の方向Xの下流側へと移動する。これによって、平坦化部16は、造形部22に供給された粉体20の表面を第1の方向Xに均すことによって平坦化させ、層厚Jの粉体層24を造形槽22Aに形成する。
なお、平坦化部16は、供給部18より第1の方向Xの上流側から、造形部22より第1の方向Xの下流側へ移動することで、粉体層24を形成した後に、第1の方向Xの上流側へと移動し、上記基準位置に戻る。
なお、本実施の形態では、供給部18は、造形部22へ供給する粉体20を貯留し、平坦化部16が第1の方向Xへ移動することで、供給部18に貯留された粉体20を造形部22へ供給すると共に、粉体層24を形成する場合を説明する。しかし、供給部18が造形部22へ粉体20を供給し、造形部22へ供給された粉体20の表面を平坦化部16が均すことで粉体層24を形成する構成であってもよい。
吐出部26は、粉体層24の表面における、造形対象物に応じた位置に造形液28を吐出してドット30を形成する。
吐出部26は、公知のインクジェット方式を用いた機構を備える。吐出部26は、第1の方向Xと、水平方向に直交する方向(図1中、矢印Z方向)と、第1の方向および矢印Z方向に直交する方向(図1中、矢印Y方向)と、の各々に移動可能に支持されている。
吐出部26は、制御部14Bの制御によって、粉体層24の表面における、造形対象物に応じた位置に造形液28を吐出することで、ドット30を形成する。具体的には、吐出部26は、複数のノズルの各々から造形液28の液滴を吐出することで、ドット30を形成する。
メンテナンス部29は、吐出部26の維持回復を行う機構である。メンテナンス部29は、吐出部26における造形液28の吐出不良を回復させる機構を有する。メンテナンス部29は、インクジェットヘッドに用いられる公知のメンテナンス機構であればよい。例えば、メンテナンス部29は、吐出部26のノズルから造形液28を吸引する機構や、吐出部26のノズル面をワイピング(払拭)する機構などを備えた構成であればよい。
情報処理装置14は、粉体20の供給、粉体層24の形成、および造形液28の吐出、の一連の処理をこの順に繰り返すように、供給部18、平坦化部16、および吐出部26を制御することによって、造形対象物に対応する立体造形物を造形する。
ここで、粉体20は、粒子状の基材の表面を被覆層で覆った構成である(詳細後述)。造形液28は、この被覆層を溶解させた後に固化させる機能を有する液体である(詳細後述)。
このため、粉体層24における、造形液28が吐出されてドット30の形成された領域内の粉体20は、粉体20の被覆層の少なくとも一部が溶解して互いに結合する。そして、粉体層24の形成と造形液28の吐出によるドット30の形成が繰り返されることで、各粉体層24に形成されたドット30によるドット領域が連続して固化し、立体造形物として造形されることとなる。
図2は、上記一連の粉体20の供給、粉体層24の形成、および造形液28の吐出、の一連の処理の流れの一例を示す模式図である。以下の一連の処理は、情報処理装置14による制御によって行われる。
供給部18および平坦化部16によって粉体20が造形部22へ供給され、平坦化部16によって第1の方向Xに平坦化されることで、例えば、1層目の粉体層24(粉体層24)が形成される(図2(A)参照)。
すると、吐出部26が、粉体層24の表面における、造形対象物に応じた位置に造形液28を吐出する(図2(A))。これにより、粉体層24上には、造形液28によるドット30が形成される(図2(B)参照)。
次に、情報処理装置14の制御によって、支持部材22Bが、ステージ22Cを鉛直方向(矢印ZB方向)に所定量移動させる(図2(C)参照)。これにより、造形槽22Aの開口側に、供給部18から新たに供給される粉体20を保持するための空間が形成されることとなる。なお、この所定量は、形成される粉体層24の層厚J以上の量であればよい。
粉体層24の層厚Jは、例えば、吐出部26から吐出された1滴の造形液28が、1層の粉体層24の厚み方向の一端部から他端部まで浸透する厚みであればよい。層厚Jは、粉体20の種類や造形液28の種類や吐出部26の吐出特性などによって異なる。層厚Jは、例えば、数十〜100μmである。
次に、情報処理装置14の制御によって、支持部材18Bがステージ18Cを反鉛直方向(矢印ZA方向)に予め定めた所定量移動させる。この所定量は、層厚Jの粉体層24を造形部22に形成するために必要な量の粉体20を、供給槽18Aの開口側に突出させることの可能な量であればよい。これによって、供給槽18Aの開口側には、供給槽18A内に貯留された粉体20の一部が突出した状態となる(図2(C)参照)。
そして、平坦化部16が、情報処理装置14の制御によって、供給部18より第1の方向Xの上流側の初期位置(第1の位置)から第1の方向Xの下流側へ向かって第1の方向Xに移動する。これにより、供給槽18Aの開口から突出した粉体20は、造形部22側へと供給され、造形部22に供給される(図2(C)、図2(D)参照)。
そして、さらに、平坦化部16が、第1の方向Xの下流側に位置する造形槽22Aの端(第2の位置)へと移動する。これによって、平坦化部16は、造形部22に供給された粉体20の表面を第1の方向Xに均すことによって平坦化させ、層厚Jの粉体層24を形成する(図2(D)参照)。これにより、前回の一連の処理によってドット30の形成された粉体層24上に、今回の一連の処理によって粉体層24が積層される。
そして、情報処理装置14は、図2(A)〜図2(D)に示す一連の処理を繰り返すように、造形装置12を制御する。なお、情報処理装置14は、前回の一連の処理(図2(C)、図2(D)、図2(A)、図2(B)の一連の処理)によって粉体層24に形成されたドット30の表面が乾燥する前に、次の一連の処理によって新たな粉体層24の形成および該粉体層24への造形液28の吐出が行われるように、一連の処理の繰り返しのタイミングを制御する。
情報処理装置14が上記一連の処理を繰り返すように造形装置12を制御することで、造形部22にはドット30の形成された粉体層24が積層され、粉体層24におけるドット30の形成された領域が結合し、立体造形物31として形成されることとなる。
次に、立体造形物の造形の流れを、更に詳細に説明する。図3は、立体造形物の造形の流れの一例を示す模式図である。
平坦化部16によって形成された粉体層24に造形液28が吐出されると、粉体層24にはドット30(ドット30)が形成される(図3(A)参照)。そして、ドット30の形成された粉体層24上に更に粉体層24が形成され(図3(B)参照)、粉体層24に造形液28が吐出されてドット30が形成される(図3(C)参照)。
さらに、ドット30の形成された粉体層24上に粉体層24が形成され、粉体層24に造形液28が吐出されてドット30が形成される(図3(D)参照)。
各粉体層24(粉体層24〜粉体層24)の各々に吐出された造形液28によるドット30(ドット30〜ドット30)に含まれる粉体20は、粉体20の被覆層の少なくとも一部が溶解して互いに結合する。このため、粉体層24に形成されたドット30の表面が乾燥する前に、次の粉体層24の形成および該粉体層24へのドット30の形成が行われることで、各粉体層24に形成されたドット30によるドット領域は連続して固化した領域となる。この連続して固化した領域(図3では、ドット30〜ドット30による領域)が、立体造形物31となる。
なお、図3(A)〜図3(D)には、1つのドット30を粉体層24の厚み方向に重ねて形成する場合を一例として示した。しかし、造形対象物に応じて、粉体層24の水平方向(第1の方向XおよびY方向による平面)に沿って複数のドット30を形成してもよい(図3(E))。
ここで、図2(D)で説明したように、平坦化部16が第1の方向Xの下流側へ向かって移動して供給槽18Aから造形槽22Aに粉体20を供給した際に余った粉体20は造形槽22Aの下流側(第2の位置側)からこぼれ落ちることとなる。このこぼれ落ちた粉体20は回収して再利用することが可能であるが、上述のように粉体層24に造形液28を吐出してドット30を形成する方法では、未固化の粉体20が吐出された造形液28のミストや空気中の湿度などで凝集してしまう場合がある。凝集した粉体20をそのまま再利用すると、リコート後の粉体層24の表面に凹凸が形成されるため、造形した立体造形物の品質が低下する恐れがある。また、凝集した粉体20がインクの浸透性に影響を与えることも、立体造形物の品質を低下させる要因となる。
そこで本実施の形態では、凝集した粉体20がそのまま再利用されることを防止するために、立体造形装置10に図4に示すようなリサイクル機構100を設ける。図4に示すように、リサイクル機構100は、造形槽22Aからこぼれ落ちた粉体20を回収して修復(復元)する回収部110と、回収部110で修復された粉体20を供給部18へ搬送する搬送部120とを備える。
回収部110は、回収した粉体20を乾燥させる乾燥部130と、乾燥された粉体20から不要物(後述する吸水性物質133や凝集されたままの粉体20等)を取り除く分級部140とを備える。
図5に、乾燥部130の概略構成例を示す。図5に示すように、乾燥部130は、回収筒131と、撹拌部132と、センサ134とを備える。回収筒131は、造形槽22Aからこぼれ落ちた粉体20を受ける側が拡径された漏斗状の形状を有している。撹拌部132は、回収筒131の中央に回転可能に保持された回転軸部材132Aと、回転軸部材132Aの側面から突出する複数の撹拌子132Bとを備える。したがって、回転軸部材132Aの回転に連動して回転する撹拌子132Bによって、回収筒131内部がかき混ぜられる。センサ134は、CCDカメラや接触型または非接触型の静電センサなどで構成され、回収筒131内への粉体20の進入を検出する。
この構成において、回収筒131内への粉体20の進入がセンサ134によって検出されると、回転軸部材132Aが不図示のモータによって回転駆動される。回収筒131内には凝集していない粉体20よりも粒径が大きい吸水性物質133が予め収容されている。したがって、回転軸部材132Aが回転することで、撹拌子132Bによって粉体20と吸水性物質133とが撹拌される。これにより、粉体20の含水量が低下して乾燥して、凝集していた粉体20の凝集が解かれる。また、撹拌による物理的な衝撃によっても粉体20の凝集が解かれ得る。
なお、撹拌子132Bは、たとえば薄いブレード形状であってもよい。薄いブレード形状の撹拌子132Bを用いることで、凝集した粉体20を細かく解すことが可能となる。
また、吸水性物質133には、シリカゲル、酸化アルミニウム、モレキュラーシーブ(登録商標)などのゼオライト、アロフェンおよびクレイのうちのいずれか、または、少なくとも1つを含む混合物を用いることができる。これらの物質は、物理的に粉体20を乾燥させるものであるため、化学的な反応を利用したものと異なり、物質の特性が変化し難く、かつ、吸水性物質133自体の乾燥も容易であるという利点を備える。
乾燥部130を通過した粉体20は、乾燥部130に対して重力方向の下方に位置する分級部140に進入する。図6に、分級部140の概略構成例を示す。図6に示すように、分級部140は、筒141と、篩い142と、振動子143とを備える。筒141は、回収筒131の下部から搬送部120までを連通する円筒状の形状を有する。
篩い142は、筒141の内部を塞ぐように設けられており、乾燥部130から進入した物体をその粒径に基づいて分級する。たとえば凝集していない粉体20の粒径は、凝集している粉体20および吸水性物質133の粒径よりも小さい。そこで本実施の形態では、篩い142は、乾燥部130から進入した物体を凝集が解かれた粉体20と吸水性物質133およびその他の不要物(凝集したままの粉体20等)とに分級する。この分級により、粒径の小さい粒子である凝集していない粉体20は、篩い142を通過し、分級部140に対して重力方向の下方に位置する開口から搬送部120に進入し、その後、搬送部120によって供給部18の供給槽18Aに搬送されて再利用される。
ここで、篩い142の目開きは、凝集していない粉体20の粒径よりも大きく、吸水性物質133およびその他の不要物(凝集した粉体20等)よりも小さいサイズであることが好ましい。例えば、凝集していない粉体20の平均粒径を40μmとし、吸水性物質133の平均粒径を1000μmとした場合、篩い142には目開きが75μm程度のものを使用することができる。
ただし、凝集した粉体20を通過させない程度の目開きの篩い142を用いた場合、粉体20によって篩い142が目詰まりを起こし、分級効率が低下する可能性がある。そこで本実施の形態では、篩い142を振動させる振動子143を設けることで、篩い142の目詰まりを抑制する。また、篩い142を振動させる振動子143を設けることで、分級速度の向上を期待できる。さらに、凝集したまま乾燥部130を通過した粉体20の凝集を解くことも可能となるため、分級により得られる凝集していない粉体20の量(分級量という)の向上も期待できる。
振動子143の取り付け位置は、筒141の外側であってもよいし、筒141の内側であってもよい。また、振動子143は、篩い142に接触するように設けられてもよい。振動子143が篩い142に与える振動の方向は、粉体20の通過方向と平行であることが好ましいが、これに限られるものではない。
以上のように、回収した粉体20を乾燥および分級して再利用する構成を備えることで、リコート後の粉体層24の表面の凹凸を低減でき、それにより、造形した立体造形物の品質低下を抑制することが可能となる。また、凝集した粉体20がインクの浸透性に影響を与えることも抑制でき、それにより、立体造形物の品質が低下することを抑制することも可能となる。
なお、粉体20を乾燥する方法としては、上述したような吸水性物質133と粉体20とを撹拌する方法の他に、粉体20を加熱することで乾燥させる方法も考えられる。ただし、粉体20が基材を水溶性有機材料で覆った構造をしている場合、水溶性有機材料が熱に弱い可能性がある。その場合、上述した吸水性物質133を用いる方法が好ましい。
つぎに、本実施の形態にかかる立体造形装置10の機能ブロック構成を図面を参照して詳細に説明する。図7は、本実施の形態の立体造形装置10の機能ブロック図である。図7に示すように、立体造形装置10は、UI部36と、記憶部38と、情報処理装置14と、造形装置12と、を備える。UI部36、記憶部38、および造形装置12は、情報処理装置14にデータや信号授受可能に接続されている。記憶部38は、各種データを記憶する。
情報処理装置14は、CPU(Central Processing Unit)などを含んで構成されるコンピュータであり、立体造形装置10全体を制御する。なお、情報処理装置14は、汎用のCPU以外で構成してもよい。例えば、情報処理装置14は、回路などで構成してもよい。
情報処理装置14は、受付部14Aと、制御部14Bと、を含む。受付部14Aおよび制御部14Bの一部またはすべては、例えば、CPUなどの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
受付部14Aは、メンテナンス部29またはUI部36から、動作停止を示す停止信号と、動作再開を示す再開信号と、を受付ける。
例えば、情報処理装置14は、所定時間ごとに、メンテナンス部29による吐出部26のメンテナンスを実行するように、吐出部26およびメンテナンス部29を制御する。この所定時間は、吐出部26の機構、造形液28の種類、立体造形装置10の設置環境などに応じて、適宜定めればよい。また、この所定時間は、ユーザによるUI部36の操作指示によって変更可能としてもよい。
そして、情報処理装置14の制御によってメンテナンス部29が吐出部26のメンテナンスを開始するときに、メンテナンス部29が情報処理装置14へ動作停止を示す停止信号を送信すればよい。この場合、受付部14Aは、メンテナンス部29から停止信号を受付ける。
また、メンテナンス部29は、吐出部26のメンテナンスが終了したときに、動作再開を示す再開信号を情報処理装置14へ送信する。この場合、受付部14Aは、メンテナンス部29から動作再開信号を受付ける。
制御部14Bは、粉体20の供給、粉体層24の形成、および造形液28の吐出、の一連の処理を繰り返すように、供給部18、平坦化部16、および吐出部26を制御する。制御部14Bの制御によって、造形対象物に対応する立体造形物31が造形される。
詳細には、制御部14Bは、造形対象物を示す画像データから、造形装置12で立体造形物31を造形可能な印刷データを生成する。印刷データの生成には、公知の方法を用いればよい。制御部14Bは、外部装置などから通信回線を介して画像データを取得してもよいし、記憶部38から画像データを取得してもよい。そして、制御部14Bは、取得した画像データを用いて印刷データを生成すればよい。
制御部14Bは、印刷データを用いて、印刷データに応じて上記一連の処理を繰り返すように造形装置12を制御することで、造形対象物に対応する立体造形物31を造形するように造形装置12を制御する。
また、制御部14Bは、回収筒131への粉体20の進入が乾燥部130のセンサ134によって検出されると、乾燥部130と分級部140とを駆動して回収した粉体20を乾燥および分級する。また、制御部14Bは、搬送部120を駆動して粉体20を供給部18の供給槽22Aへ搬送する。これにより、乾燥および分級された粉体20が供給槽18Aへ搬送されて再利用される。
次に、本実施の形態の情報処理装置14で実行する造形処理の手順を説明する。図8は、造形処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部14Bが、造形対象物を示す画像データから、造形装置12で立体造形物を造形可能な印刷データを生成する(ステップS102)。そして、制御部14Bは、印刷データを用いて造形装置12を制御することで、造形対象物に対応する立体造形物31を造形するように、造形装置12を制御する。
詳細には、制御部14Bは、粉体20の供給を行うように、供給部18を制御する(ステップS104)。本実施の形態では、制御部14Bは、平坦化部16の駆動、供給部18の支持部材18Bの駆動、および支持部材22Bの駆動を制御することで、粉体20の供給を行うように制御する。ステップS104の処理によって、造形部22に粉体20が供給される。
次に、制御部14Bは、粉体層24を形成するように平坦化部16を制御する(ステップS106)。本実施の形態では、制御部14Bは、平坦化部16を制御することによって、造形部22に供給された粉体20の表面を第1の方向Xに均すことによって平坦化させ、層厚Jの粉体層24を形成するように制御する。ステップS106の処理によって、粉体層24が形成される。
次に、制御部14Bは、造形液28を吐出するように吐出部26を制御する(ステップS108)。本実施の形態では、制御部14Bは、ステップS102で生成された印刷データに応じて、粉体層24の表面における造形対象物に応じた位置に造形液28を吐出してドット30を形成するように、吐出部26を制御する。ステップS108の処理によって、粉体層24に造形液28が吐出され、ドット30が形成される。
次に、制御部14Bは、ステップS104〜ステップS108の一連の処理を終了するか否かを判断する(ステップS110)。制御部14Bは、ステップS102で生成した印刷データに応じた立体造形物の形成に必要な回数、一連の処理を繰り返したか否かを判別することで、ステップS110の判断を行う。
ステップS110で否定判断すると(ステップS110:No)、上記ステップS104へ戻る。一方、ステップS110で肯定判断すると(ステップS110:Yes)、本ルーチンを終了する。
つづいて、本実施の形態の情報処理装置14で実行するリサイクル動作の手順を説明する。図9は、リサイクル動作の手順の一例を示すフローチャートである。図9に示すように、制御部14Bは、乾燥部130のセンサ134によって回収筒131内への粉体20の進入が検出されるまで待機する(ステップS201;NO)。回収筒131内への粉体20の進入が検出されると(ステップS201;YES)、制御部14Bは、不図示のモータを駆動して乾燥部130における回転軸部材132Aの回転を開始する。これにより、進入した粉体20と予め収容されている吸水性物質133との撹拌が開始される(ステップS202)。つづいて、制御部14Bは、分級部140における振動子143の振動を開始するとともに(ステップS203)、搬送部120を駆動して分級部140を通過した粉体20の供給槽18Aへの搬送を開始する(ステップS204)。
つぎに、制御部14Bは、回収筒131への粉体20の進入が検出されなくなるまで(ステップS205;NO)上記の動作を継続する。粉体20の進入が検出されなくなると(ステップS205;YES)、制御部14Bは、乾燥部130での撹拌と、分級部140での振動と、搬送部120での搬送とを順次停止する(ステップS206〜S208)。なお、撹拌、振動および搬送の停止は、回収筒131への粉体20の進入が検出されなくなった時点で実行されてもよいし、進入が検出されなくなった時点から所定時間経過した後に実行されてもよい。
その後、制御部14Bは、本動作を終了するか否かを判定し(ステップS209)、終了する場合(ステップS209;YES)、本動作を終了する。一方、終了しない場合(ステップS209;NO)、制御部14Bは、ステップS201へリターンして以降の動作を実行する。
なお、図9におけるステップS202〜S208までの動作は、回収筒131への粉体20の進入が検出された際、すなわち、造形槽22Aから粉体20がこぼれ落ちた際に限らず、たとえば立体造形装置10の起動時や電源オフ時など、種々のタイミングで実行されてもよい。
また、上述では、造形装置12の槽が供給部18の供給槽18Aと造形部22の造形槽22Aとに分かれている場合を例示したが、これに限らず、供給槽18Aと造形槽22Aとが1つの槽である構造、もしくは、供給槽18Aが省略された構造であってもよい。
次に、本実施の形態で用いる粉体20および造形液28について、具体的に説明する。
<粉体>
粉体20は、粒子状の基材の表面を被覆層で覆った構成である。なお、粉体20は、更に他の成分などを含んだ構成であってもよい。
―基材―
まず、基材について説明する。基材は、粉末状または粒子状である。基材の材質は、例えば、金属、セラミックス、カーボン、ポリマー、木材、生体親和材料、砂などである。より強度の高い立体造形物31を製造する観点からは、基材には、焼結処理の可能な金属や、セラミックスを用いることが好ましい。
金属は、例えば、ステンレス(SUS)鋼、鉄、銅、チタン、銀などである。ステンレス(SUS)鋼は、例えば、SUS316Lなどである。セラミックスは、例えば、金属酸化物などである。具体的には、セラミックスは、シリカ(SiO)、アルミナ(Al)、ジルコニア(ZrO)、チタニア(TiO)などである。カーボンは、例えば、グラファイト、グラフェン、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、フラーレンなどである。
ポリマーは、例えば、水に不溶な公知の樹脂などである。木材は、例えば、ウッドチップ、セルロースなどである。生体親和材料は、例えば、ポリ乳酸、リン酸カルシウムなどである。
基材は、上記材料の内の1種から構成してもよいし、上記材料の複数種を混合した構成であってもよい。
また、基材には、上記材料で構成された市販品の粒子や粉末を使用してもよい。例えば、市販品としては、SUS316L(山陽特殊製鋼株式会社製、PSS316L)、SiO(株式会社トクヤマ製、エクセリカSE−15K)、AlO(大明化学工業株式会社製、タイミクロンTM−5D)、ZrO(東ソー株式会社製、TZ−B53)などが挙げられる。
基材の表面には、基材の表面を覆う後述する被覆層との親和性を高める観点などから、公知の表面(改質)処理を施してもよい。
基材の平均粒子径は、目的に応じて適宜選択することができ、特に制限されない。基材の平均粒子径は、例えば、0.1μm以上500μm以下が好ましく、5μm以上300μm以下がより好ましく、15μm以上250μm以下が更に好ましい。
基材の平均粒子径が、0.1μm以上500μm以下であると、立体造形物31の製造効率に優れ、取扱性やハンドリング性が良好である。基材の平均粒子径が、500μm以下であると、粉体20を用いて粉体層24を形成したときに、粉体層24における粉体20の充填率が向上し、得られる立体造形物31に空隙等が生じ難い。
基材の平均粒子径は、公知の粒径測定装置、例えば、マイクロトラックHRA(日機装株式会社製)などを用いて、公知の方法に従って測定することができる。
基材の粒度分布は、目的に応じて適宜選択することができ、特に制限されない。基材の外形、表面積、円形度、流動性、濡れ性等についても、目的に応じて適宜選択することができ、特に制限されない。
―被覆層―
次に、基材の表面を覆う被覆層について説明する。被覆層は、造形液28によって溶解された後に固化する機能を有する層であればよく、造形液28の種類によって調整すればよい。
例えば、被覆層は、有機材料で構成することが好ましい。
有機材料としては、造形液28に溶解し、造形液28に含まれる架橋剤などの作用により架橋可能な性質を有するものであることが好ましい。
造形液28に溶解する、とは、例えば、30℃の造形液28の溶媒100gに有機材料を1g混合して撹拌したときに、有機材料の90質量%以上が溶解することを意味する。
また、被覆層に用いる有機材料は、有機材料の4質量%(w/w%)溶液の20℃における粘度が40mPa・s以下であることが好ましく、1mPa・s以上35mPa・s以下がより好ましく、5mPa・s以上30mPa・s以下が特に好ましい。
被覆層に用いる有機材料の上記粘度が40mPa・s以下であると、粉体20に吐出した造形液28によるドット30から形成される立体造形物31の強度や寸法精度が向上する。なお、粘度は、例えば、JISK7117に準拠して測定すればよい。
被覆層に用いる有機材料は、造形液28によって溶解された後に固化する機能を有する材料であればよく、目的や造形液28の種類などに応じて適宜選択すればよい。ただし、被覆層に用いる有機材料は、取り扱い性や環境負荷などの観点から、水溶性であることが好ましい。このような有機材料は、例えば、水溶性樹脂、水溶性プレポリマー、などである。
被覆層として水溶性の有機材料を採用した粉体20を用いる場合、造形液28には、水性媒体を用いることができる。また、被覆層として水溶性の有機材料を採用すると、粉体20の廃棄やリサイクル時に、水処理によって有機材料と基材とを分離することができる。
水溶性樹脂は、例えば、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリル酸樹脂、セルロース樹脂、デンプン、ゼラチン、ビニル樹脂、アミド樹脂、イミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレングリコール、などである。
これらの水溶性樹脂は、水溶性を示す限りにおいて、ホモポリマー(単独重合体)であってもよいし、ヘテロポリマー(共重合体)であってもよく、また、変性されていてもよい。また、水溶性樹脂には、公知の官能基が導入されていてもよく、また塩の形態であってもよい。
例えば、被覆層にポリビニルアルコール樹脂を用いる場合、ポリビニルアルコールや、アセトアセチル基、アセチル基、シリコーン等による変性ポリビニルアルコール(アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、アセチル基変性ポリビニルアルコール、シリコーン変性ポリビニルアルコールなど)や、ブタンジオールビニルアルコール共重合体等を用いればよい。
また、被覆層にポリアクリル酸樹脂を用いる場合、ポリアクリル酸や、ポリアクリル酸ナトリウム等の塩を用いればよい。また、被覆層にセルロース樹脂を用いる場合、セルロースや、カルボキシメチルセルロース(CMC)等を用いればよい。また、被覆層にアクリル樹脂を用いる場合、例えば、ポリアクリル酸、アクリル酸/無水マレイン酸共重合体などを用いればよい。
被覆層に水溶性プレポリマーを用いる場合、例えば、止水剤等に含まれる接着性の水溶性イソシアネートプレポリマー、などを用いればよい。
被覆層を構成可能な、水溶性以外の有機材料や樹脂としては、例えば、アクリル、マレイン酸、シリコーン、ブチラール、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール、エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体、α−オレフィン/無水マレイン酸系共重合体、α−オレフィン/無水マレイン酸系共重合体のエステル化物、ポリスチレン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、α−オレフィン/無水マレイン酸/ビニル基含有モノマー共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリアミド、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ケトン樹脂、石油樹脂、ロジン又はその誘導体、クマロンインデン樹脂、テルペン樹脂、ポリウレタン樹脂、スチレン/ブタジエンゴム、ポリビニルブチラール、ニトリルゴム、アクリルゴム、エチレン/プロピレンゴム等の合成ゴム、ニトロセルロースなどが挙げられる。
なお、被覆層には、架橋性官能基を有する有機材料を用いることが好ましい。架橋性官能基は、目的に応じて適宜選択することができ、特に制限されない。架橋性官能基は、例えば、水酸基、カルボキシル基、アミド基、リン酸基、チオール基、アセトアセチル基、エーテル結合、などである。
被覆層に、架橋性官能基を有する有機材料を用いることで、有機材料が容易に架橋し硬化物としての立体造形物31を形成し得る観点から好ましい。
被覆層に用いる有機材料としては、平均重合度が400以上1,100以下のポリビニルアルコール樹脂を用いることが好ましい。更に、被覆層に用いる有機材料には、上記したように架橋性の官能基を分子内に導入した変性ポリビニルアルコール樹脂を用いることが好ましい。特に、被覆層には、アセトアセチル基変性のポリビニルアルコール樹脂を用いることが好ましい。
例えば、アセトアセチル基を有するポリビニルアルコール樹脂を被覆層に用いる場合、造形液28に含まれる架橋剤中の金属の作用により、アセトアセチル基が金属を介して複雑な三次元ネットワーク構造(架橋構造)を容易に形成し得る(架橋反応性に優れる)。このため、造形された立体造形物31は、曲げ強度に非常に優れたものとなる。
アセトアセチル基を有するポリビニルアルコール樹脂(アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール樹脂)としては、粘度、けん化度等の特性が異なるものを1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、被覆層には、平均重合度が400以上1,100以下のアセトアセチル基変性ポリビニルアルコール樹脂を用いることがより好ましい。
被覆層に用いる有機材料としては、上記に挙げた材料を1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよく、また、適宜合成したものであってもよいし、市販品であってもよい。
被覆層に用いる市販品としては、例えば、ポリビニルアルコール(株式会社クラレ製、PVA−205C、PVA−220C)、ポリアクリル酸(東亞合成株式会社製、ジュリマーAC−10)、ポリアクリル酸ナトリウム(東亞合成株式会社製、ジュリマーAC−103P)、アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール(日本合成化学工業株式会社製、ゴーセネックスZ−300、ゴーセネックスZ−100、ゴーセネックスZ−200、ゴーセネックスZ−205、ゴーセネックスZ−210、ゴーセネックスZ−220)、カルボキシ基変性ポリビニルアルコール(日本合成化学工業株式会社製、ゴーセネックスT−330、ゴーセネックスT−350、ゴーセネックスT−330T)、ブタンジオールビニルアルコールコポリマー(日本合成化学工業株式会社製、ニチゴーG−ポリマーOKS−8041)、ダイアセトンアクリルアミド変性ポリビニルアルコール(日本酢ビ・ポバール株式会社製、DF−05)、カルボキシメチルセルロースナトリウム(第一工業製薬株式会社製、セロゲン5A、セロゲン6A)、デンプン(三和澱粉工業株式会社製、ハイスタードPSS−5)、ゼラチン(新田ゼラチン株式会社製、ビーマトリックスゼラチン)などが挙げられる。
被覆層の厚みは限定されないが、例えば、平均厚みが5nm以上1,000nm以下が好ましく、5nm以上500nm以下が好ましく、50nm以上300nm以下が更に好ましく、100nm以上200nm以下が特に好ましい。
被覆層の平均厚みが、5nm以上であると、粉体20に吐出した造形液28によるドット30から形成される立体造形物31の強度が向上する。また、被覆層の平均厚みが1,000nm以下であると、粉体20に吐出した造形液28によるドット30から形成される立体造形物31の寸法精度が向上する。
被覆層の平均厚みは、例えば、粉体20をアクリル樹脂等に包埋した後、エッチング等を行って基材の表面を露出させた後、走査型トンネル顕微鏡STM、原子間力顕微鏡AFM、走査型電子顕微鏡SEMなどを用いることにより、測定することができる。
なお、被覆層の厚みは、被覆層として架橋剤を含む材料を用いることで、架橋剤を含まない場合より薄くすることが可能である。すなわち、架橋剤による硬化作用を利用することで、被覆層の厚みを薄くすることが可能であり、造形される立体造形物31の強度と精度の両立を実現することができる。
被覆層による基材の表面の被覆率(面積率)は、目的に応じて適宜調整すればよく、特に制限はない。被覆層による基材の表面の被覆率は、例えば、15%以上が好ましく、50%以上がより好ましく、80%以上が特に好ましい。
被覆率が、15%以上であると、粉体20に吐出した造形液28によるドット30から形成される立体造形物31の強度が向上する。また、被覆率が15%以上であると、粉体20に吐出した造形液28によるドット30から形成される立体造形物31の寸法精度が向上する。
被覆層による基材の表面の被覆率は、例えば、粉体20の電子顕微鏡写真を観察し、該写真に写る該粉体20について、基材の表面の全面積に対する、被覆層により被覆された部分の面積の割合(%)の平均値を算出する。そして、この平均値を被覆率として用いてもよい。また、粉体20の基材における被覆層で被覆された部分について、SEM−EDS等のエネルギー分散型X線分光法による元素マッピングを行うことにより、被覆率を測定してもよい。
なお、粉体20は、そのほかの成分を含んでいてもよい。その他の成分は、目的に応じて適宜選択すればよく、特に制限はない。例えば、そのほかの成分としては、流動化剤、フィラー、レベリング剤、焼結助剤、などが挙げられる。
粉体20を、流動化剤を含む構成とすることで、粉体層24を容易にかつ効率よく形成することができる。粉体20を、フィラーを含む構成とすることで、造形された立体造形物31に空隙の発生を抑制することができる。また、粉体20をレベリング剤を含む構成とすることで、粉体20の濡れ性が向上し、ハンドリングを容易とすることができる。粉体20を焼結助剤を含む構成とすることで、造形された立体造形物31を焼結する場合に、より低温で焼結することが可能となる。
―粉体の製造方法―
粉体20の製造方法は、目的に応じて適宜選択すればよく、特に制限されない。
例えば、基材の粒子(または粉末)の表面を、公知の被覆方法を用いて被覆層で被覆すればよい。公知の被覆方法としては、例えば、転動流動コーティング法、スプレードライ法、撹拌混合添加法、ディッピング法、ニーダーコート法などが挙げられる。また、これらの被覆方法は、公知の市販の各種コーティング装置、造粒装置などを用いて実施することができる。
―粉体の物性―
粉体20の平均粒子径は、目的に応じて適宜調整すればよく、制限されない。粉体20の平均粒子径は、例えば、3μm以上250μm以下が好ましく、3μm以上200μm以下がより好ましく、5μm以上150μm以下が更に好ましく、10μm以上85μm以下が特に好ましい。
粉体20の平均粒子径が3μm以上であると、粉体20の流動性が向上し、粉体層24が形成しやすく、且つ粉体層24の表面の平滑性が向上する。このため、立体造形物31の造形効率の向上や、立体造形物31のハンドリング性や寸法精度の向上を図ることができる。
粉体20の平均粒子径が250μm以下であると、粉体層24における粉体20間の空間の大きさを小さくすることができる。このため、立体造形物31の空間率を小さくすることができ、立体造形物31の強度向上を図ることができる。これらの観点から、粉体20の平均粒子径は、3μm以上250μm以下であることが、寸法精度と強度の両立の観点から好ましい。
粉体20の粒度分布は、目的に応じて適宜選択することができ、特に制限されない。
粉体20の安息角は、60度以下が好ましく、50度以下がより好ましく、40度以下が更に好ましい。粉体20の安息角が60度以下であると、粉体20を所望の場所に効率よく安定して配置させることができる。なお、安息角は、例えば、粉体特性測定装置(パウダテスタPT−N型、ホソカワミクロン株式会社製)などを用いて測定することができる。
<造形液>
次に、本実施の形態で用いた造形液28について説明する。造形液28は、粉体20の被覆層を溶解させた後に固化させる機能を有する液体であればよい。
このため、造形液28は、造形に用いる粉体20の被覆層の材質に応じて適宜調整すればよい。例えば、造形液28は、粉体20の被覆層を溶解させる溶媒を含む。
造形液28を構成する溶媒は、粉体20の被覆層を溶解可能であればよく、限定されない。例えば、溶媒は、水、エタノール等のアルコール、エーテル、ケトンなどの親水性溶媒、脂肪族炭化水素、グリコールエーテル等のエーテル系溶媒、酢酸エチル等のエステル系溶媒、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、高級アルコールなどである。
これらの中でも、環境負荷や造形液28の吐出安定性の観点から、親水性溶媒を用いることが好ましく、水がより好ましい。なお、親水性溶媒としては、水と、アルコール等の水以外の成分と、を混合した溶媒であってもよい。また、造形液28に親水性溶媒を用いる場合、粉体20の被覆層の構成材料は、水溶性有機材料を主成分としたものであることが好ましい。
造形液28に用いる親水性溶媒は、例えば、水、エタノール等のアルコール、エーテル、ケトン、などである。なお、親水性溶媒は、アルコール等の水以外の成分を含有する有機溶剤であってもよい。
なお、造形液28は、粉体20の被覆層を構成する材料を架橋する架橋剤を含有することが好ましい。また、造形液28は、粉体20の被覆層を溶解する溶媒や、該溶媒による溶解を促進させる成分や、造形液28の保存安定性を保つ安定化剤などを含有してもよい。また、造形液28は、必要に応じて、更にその他の成分を含有した構成であってもよい。
架橋剤を含む造形液28を用いる場合、粉体20に造形液28を吐出することで、粉体20の被覆層(に含まれる樹脂など)が造形液28に溶解すると共に、造形液28に含まれる架橋剤によって架橋する。これにより、粉体20における、造形液28の吐出された領域は、粉体20の被覆層が互いに連結して固化した状態となる。
造形液28に含まれる架橋剤は、粉体20の被覆層に含まれる有機材料などの樹脂を架橋可能な性質を有するものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。架橋剤は、例えば、金属塩、金属錯体、有機ジルコニウム系化合物、有機チタン系化合物、キレート剤、などである。
有機ジルコニウム系化合物は、例えば、酸塩化ジルコニウム、炭酸ジルコニウムアンモニウム、乳酸ジルコニウムアンモニウムなどである。
有機チタン系化合物は、例えば、チタンアシレート、チタンアルコキシドなどである。
金属塩は、例えば、2価以上の陽イオン金属を水中で電離するものなどである。金属塩は、具体的には、オキシ塩化ジルコニウム八水和物(4価)、水酸化アルミニウム(3価)、水酸化マグネシウム(2価)、チタンラクテートアンモニウム塩(4価)、塩基性酢酸アルミニウム(3価)、炭酸ジルコニウムアンモニウム塩(4価)、チタントリエタノールアミネート(4価)などである。
なお、金属塩として、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、オキシ塩化ジルコニウム八水和物(第一稀元素化学工業株式会社製、酸塩化ジルコニウム)、水酸化アルミニウム(和光純薬工業株式会社製)、水酸化マグネシウム(和光純薬工業株式会社製)、チタンラクテートアンモニウム塩(マツモトファインケミカル株式会社製、オルガチックスTC−300)、ジルコニウムラクテートアンモニウム塩(マツモトファインケミカル株式会社製、オルガチックスZC−300)、塩基性酢酸アルミニウム(和光純薬工業株式会社製)、ビスビニルスルホン化合物(富士フイルムファインケミカルズ株式会社製、VSB(K−FJC))、炭酸ジルコニウムアンモニウム塩(第一稀元素化学工業株式会社製、ジルコゾールAC−20)、チタントリエタノールアミネート(マツモトファインケミカル株式会社製、オルガチックスTC−400)などが挙げられる。
これらの中でも、得られる立体造形物31の強度に優れる点で炭酸ジルコニウムアンモニウム塩がより好ましい。
造形液28は、1種類の架橋剤を含む構成であってもよいし、複数種類の架橋剤を含む構成であってもよい。造形液28に含まれる架橋剤は、上記の中でも、金属塩がより好ましい。
また、造形液28は、界面活性剤を含むことが好ましい。界面活性材を含むことで、造形液28の表面張力を調整することができる。
界面活性剤は、例えば、アニオン系界面活性剤またはノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤である。なお、湿潤剤、水溶性有機溶剤の組合せによって、分散安定性を損なわない界面活性剤を選択することが好ましい。
造形液28の粘度は限定されないが、例えば、25℃における粘度が25mPa・s以下が好ましく、3mPa・s以上20mPa・s以下がより好ましい。造形液28の25℃における粘度が25mPa・s以下であると、吐出部26が造形液28を安定して吐出可能であることから、好ましい。
また、造形液28は、50℃で3日間放置した前後の粘度変化率が20%未満であることが好ましい。造形液28の粘度変化率が20%以上になると、吐出部26による造形液28の吐出が不安定になることがある。
次に、本実施の形態における情報処理装置14のハードウェア構成を説明する。
図10は、情報処理装置14のハードウェア構成図である。情報処理装置14は、CPU300、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)304、およびI/F(Interface)306を有する。CPU300、ROM302、RAM304、およびI/F306は、バス308により相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
本実施の形態の情報処理装置14で実行される造形処理を実行するためのプログラムは、ROM302などに予め組み込んで提供される。
なお、本実施の形態の情報処理装置14で実行される造形処理を実行するためのプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供するように構成してもよい。
また、本実施の形態の情報処理装置14で実行される造形処理を実行するためのプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態の情報処理装置14で実行される造形処理を実行するためのプログラムを、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
本実施の形態の情報処理装置14で実行される造形処理を実行するためのプログラムは、上述した各部を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしてはCPU300がROM302等の記憶媒体から各プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上記には、本実施の形態を説明したが、上記実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施の形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 立体造形装置
14 情報処理装置
14A 受付部
14B 制御部
16 平坦化部
18 供給部
20 粉体
22 造形部
26 吐出部
100 リサイクル機構
110 回収部
120 搬送部
130 乾燥部
131 回収筒
132 撹拌部
132A 回転軸部材
132B 撹拌子
133 吸水性物質
134 センサ
140 分級部
141 筒
142 篩い
143 振動子
特開平6−308828号公報

Claims (10)

  1. 粉体を貯留する槽と、
    前記槽に貯留された前記粉体に造形液を吐出する吐出部と、
    前記槽からこぼれ落ちた粉体を回収する回収部と、
    前記回収部で回収された粉体を前記槽へ搬送する搬送部と、
    を備え、
    前記回収部は、
    前記回収した粉体を乾燥する乾燥部と、
    前記乾燥部により乾燥された粉体を粒径に基づいて分級する分級部と
    を備え、
    前記搬送部は、前記分級部で分級された粉体のうち粒径の小さい粉体を前記槽へ搬送する
    ことを特徴とする立体造形装置。
  2. 前記槽に貯留された粉体の上面を第1位置から第2位置にかけて第1方向に沿って移動することで前記上面を平坦化する平坦化部をさらに備え、
    前記回収部は、前記第2位置付近において前記槽からこぼれ落ちた粉体を回収する
    ことを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。
  3. 前記乾燥部は、前記槽からこぼれ落ちた粉体を回収する回収筒と、前記回収筒内を撹拌する撹拌部と、前記回収筒内に予め収容された吸水性物質とを備え、前記撹拌部で前記粉体と前記吸水性物質とを撹拌することで、前記粉体の含水量を低減させることを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。
  4. 前記撹拌部は、前記回収筒内に回転可能に保持された回転軸部材と、前記回転軸部材の側面から突出する撹拌子とを備え、
    前記撹拌子は、薄いブレード形状を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の立体造形装置。
  5. 前記吸水性物質は、シリカゲル、酸化アルミニウム、モレキュラーシーブ(登録商標)などのゼオライト、アロフェンおよびクレイのうちのいずれか、または、少なくとも1つを含む混合物であることを特徴とする請求項3に記載の立体造形装置。
  6. 前記乾燥部は、前記粉体を加熱することで乾燥させることを特徴とする請求項1に記載の立体造形装置。
  7. 前記分級部は、少なくとも前記粉体を通過させ且つ前記吸水性物質を通過させない篩いを備え、
    前記吸水性物質の粒径は、前記粉体の粒径よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の立体造形装置。
  8. 前記篩いは、前記粉体の粒径よりも大きく且つ前記吸水性物質の粒径よりも小さい目開きを持つメッシュであることを特徴とする請求項7に記載の立体造形装置。
  9. 前記分級部は、前記篩いに振動を与える振動子をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の立体造形装置。
  10. 粉体を貯留する槽と、前記槽に貯留された前記粉体に造形液を吐出する吐出部と、前記槽からこぼれ落ちた粉体を回収する回収部と、前記回収部で回収された粉体を前記槽へ搬送する搬送部と、を備えた立体造形装置を用いた立体造形方法であって、
    前記回収した粉体を乾燥する工程と、
    前記乾燥された粉体を粒径に基づいて分級する工程と、
    前記分級された粉体のうち粒径の小さい粉体を前記槽へ搬送する工程と
    を含むことを特徴とする立体造形方法。
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