JP7271324B2 - 三次元造形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、三次元造形装置に関する。さらに詳細には、本発明は、粉末材料を原料として三次元造形物を造形する三次元造形装置に関する。
従来より、粉末材料を原料として三次元造形物を造形する手法として、粉末固着積層方式が知られている。
従来、こうした粉末固着積層方式による三次元造形装置は、上部が開放した粉末材料を貯留する供給槽と、供給槽から粉末材料を供給されて三次元造形物を造形する上部が開放した造形槽と、供給槽から造形槽に供給された粉末材料のうちで造形槽に充填しきれなかった粉末材料や造形槽において造形に用いられなかった粉末材料を回収する上部が開放した排出槽と、造形槽に供給された粉末材料に対して当該粉末材料を硬化するバインダーを吐出する単数または複数の吐出ヘッドとを有して構成されている。
こうした粉末固着積層方式による三次元造形装置において所望の三次元造形物を造形する際には、まず、供給槽から造形槽に粉末材料を供給して敷き詰め、造形槽に所定の厚さの粉末材料よりなる粉末材料層を形成する。
次に、この造形槽に形成された粉末材料層に対して、予め作成した所望の三次元造形物の断面形状の断面画像データに基づいて、単数または複数の吐出ヘッドから粉末材料を硬化するバインダーを吐出して、粉末材料層に当該断面画像データに基づく断面形状を形成する。
その後、断面形状が形成された粉末材料層上に所定の厚さの新たな粉末材料層を形成し、この粉末材料層に、形成した断面形状の次の断面形状を表す画像データに基づいて、吐出ヘッドからバインダーを吐出し、当該新たな粉末材料層に当該画像データに基づく断面形状を形成する。
そして、上記した処理を繰り返し行い、全ての断面画像データに基づく断面形状を順次形成することで、所望の三次元造形物を造形する。
ここで、供給槽から造形槽に供給された粉末材料のうちで造形槽に充填しきれなかった粉末材料や造形槽において造形に用いられなかった粉末材料は、排出槽へ移動されて当該排出槽内に落下することにより排出され、当該排出槽内に回収される。
上記したような粉末固着積層方式による三次元造形装置としては、各種のタイプのものが知られており、例えば、特許第5400042号公報、特開2014-104737号公報、特開2016-203406号公報、特開2017-119363号公報あるいは特開2018-30239号公報などに開示されている。
ところで、粉末材料は大気から湿気を吸湿していくと造形の際の強度が低下したり仕上がり具合が劣化してくるため、排出槽へ排出されて溜められている粉末材料は乾燥した状態で保管することが望ましい。
このため、従来の粉末固着積層方式による三次元造形装置においては、排出槽へ排出されて溜められている粉末材料を乾燥状態で再利用可能とするために、スコップなどを用いた作業者の手作業などにより排出槽から三次元造形装置とは別異の容器へ移し替えて回収し、当該容器内において粉末材料を乾燥状態で保管するようにしていた。
そして、従来の粉末固着積層方式による三次元造形装置により造形作業を行う際には、上記した三次元造形装置とは別異の容器内において乾燥状態で保管しておいた粉末材料をスコップなどを用いた作業者の手作業などにより供給槽へ移し替えて貯留し、所望の三次元造形物を造形する造形作業を行うようにしていた。
即ち、従来の粉末固着積層方式による三次元造形装置によれば、排出槽に回収されて溜められている粉末材料を乾燥状態で再利用可能とするために、三次元造形装置とは別異の容器が必要となるため、当該容器を作製するためのコスト高を招来するとともに、三次元造形作業に関連して作業者が管理する管理品目や作業者が行う手作業が増えるため、作業者の負担が増加するという問題点があった。
特許第5400042号公報 特開2014-104737号公報 特開2016-203406号公報 特開2017-119363号公報 特開2018-30239号公報
本発明は、従来の技術の有する上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、三次元造形装置とは別異の容器を用いることなく粉末材料を乾燥状態で保管することができるようにして、コスト低減を図ることができるようにするとともに作業者の負担を軽減することができるようにした三次元造形装置を提供しようとするものである。
上記した目的を達成するために、本発明による三次元造形装置は、上部が開放された粉末材料を貯留する供給槽の開口部と嵌合し、当該供給槽の内部を外気と遮断した密閉状態に維持する蓋体を設けるようにして、排出槽へ排出されて溜められている粉末材料を供給槽内に移し替えて回収した後に、蓋体を供給槽の開口部に嵌合して粉末材料を保管するようにしたものである。
従って、本発明による三次元造形装置によれば、排出槽へ排出されて溜められている粉末材料を供給槽内に移し替えて回収した後に、供給槽内において粉末材料を外気と遮断された密閉状態において貯留できるので、供給槽内の粉末材料が大気から湿気を吸湿することなく乾燥した状態で保管することができる。
このように本発明による三次元造形装置においては、当該三次元造形装置とは別異の容器を用いることなく粉末材料を乾燥状態で保管することが可能となり、コスト低減を図ることができるとともに作業者の負担を軽減することができる。
また、上記した目的を達成するために、本発明による三次元造形装置は、さらに、供給槽の内部の湿度を調節して、当該供給槽に貯留されている粉末材料を所望の乾燥状態に維持する湿度調節手段を備えるようにしたものである。
従って、本発明による三次元造形装置によれば、供給槽に貯留されている粉末材料が所望の乾燥状態に維持されるので、造形の際の強度低下や仕上がり具合の劣化を一層防止することができる。
即ち、本発明は、粉末材料を原料として三次元造形物を造形する三次元造形装置において、上方に位置する開口部から粉末材料を供給される供給槽と、上記供給槽の上記開口部と嵌合して、上記供給槽の内部を外気と遮断された密閉状態に維持する蓋体と、上記供給槽から供給される上記粉末材料を充填されて三次元造形物が作製される上部が開放した造形槽と、上記供給槽から上記造形槽に供給された上記粉末材料のうちで上記造形槽に充填しきれなかった上記粉末材料ならびに上記造形槽において造形に用いられなかった上記粉末材料を回収する上部が開放した排出槽と、上記造形槽に供給された上記粉末材料に対して上記粉末材料を硬化するバインダーを吐出する吐出ヘッドとを有し、上記排出槽へ排出されて溜められている上記粉末材料と上記造形槽に残された上記粉末材料を上記供給槽内に移し替えて回収した後に、上記蓋体を上記供給槽の上記開口部に嵌合して上記粉末材料を保管するようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、さらに、上記供給槽の内部の湿度を調節する湿度調節手段とを有するようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、上記湿度調整手段は、上記供給槽の内部に配設した乾燥剤であるようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、上記湿度調整手段は、配管により上記供給槽と接続された湿度調整機能と温度調節機能とを備えた空調設備であるようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、上記湿度調整手段は、湿度調整機能と温度調節機能とを備えるとともに、上記蓋体に配設された空調装置であるようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、さらに、上記供給槽の温度ならびに湿度を計測する温湿度計とを有するようにしたものである。
また、本発明は、上記した本発明において、上記蓋体は、少なくとも一部領域が透明であるようにしたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、三次元造形装置とは別異の容器を用いることなく粉末材料を乾燥状態で保管することが可能となり、コスト低減を図ることができるようになるとともに作業者の負担を軽減することができるようになるという優れた効果を奏するものである。
図1は、本発明の実施の形態の一例による三次元造形装置の構成を模式的に示す概略構成斜視説明図である。なお、図1においては、供給槽の開口部に蓋体を取り付けた状態を示している。 図2は、図1に示す三次元造形装置のA矢視における内部構造を模式的に示す説明図である。なお、図2においては、供給槽の開口部から蓋体を取り除いた状態を示している。 図3は、図1に示す三次元造形装置のA矢視における供給槽の構成を模式的に示す概略構成説明図である。なお、図3は、供給槽の構成の一部を破断して内部構造の一部を示している。 図4(a)(b)(c)(d)は、図1に示す三次元造形装置における動作を模式的に示す説明図である。 図5は、供給槽の他の構成を模式的に示す概略構成説明図である。 図6は、供給槽の他の構成を模式的に示す概略構成説明図である。 図7は、供給槽の他の構成を模式的に示す概略構成説明図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による三次元造形装置の実施の形態の一例を詳細に説明することとする。
(I)本発明による三次元造形装置の構成の説明
図1には、本発明の実施の形態の一例による三次元造形装置の構成を模式的に示す概略構成斜視説明図があらわされている。なお、図1においては、供給槽の開口部に蓋体を取り付けた状態を示している。
また、図2には、図1に示す三次元造形装置のA矢視における内部構造を模式的に示す説明図があらわされている。なお、図2においては、供給槽の開口部から蓋体を取り除いた状態を示している。
三次元造形装置10は、その全体の動作をマイクロコンピューター200により制御されるものであり、マイクロコンピューター200を内蔵した筐体12の内部に、上方端部に位置する開口部14aにおいて蓋体100を嵌合可能であるとともに開口部14aから内部に粉末材料を供給されて貯留する供給槽14と、供給槽14から供給される粉末材料を充填されて三次元造形物が作製される上部が開放した造形槽16と、供給槽14から造形槽16に供給された粉末材料のうちで造形槽14に充填しきれなかった粉末材料や造形槽16において造形に用いられなかった粉末材料を回収する上部が開放した排出槽18とがそれぞれ形成されている。
より詳細には、供給槽14と造形槽16と排出槽18とは、XYZ直交座標系におけるY軸方向に沿って並設されており、前方側から後方側に向かって、供給槽14、造形槽16、排出槽18の順で並んで配設されている。
供給槽14は、内部に昇降板20が配設されており、この昇降板20は、モーター(図示せず。)により供給槽14内部を昇降可能な構成となっている。
そして、供給槽14では、内部に粉末材料が貯留された状態で、昇降板20が上昇することにより、貯留された粉末材料を上昇させ、これにより、上方の開口部14aから所定量の粉末材料を上昇させることとなる。なお、こうして開口部14aから上昇した所定量の粉末材料は、キャリッジ22がY軸方向を前方側から後方側に移動することにより、キャリッジ22の後方側に設けられたローラー24によって前方側から後方側に押し進められ、供給槽14の後方側に位置する造形槽16に供給されることとなる。
即ち、供給槽14においては、マイクロコンピューター200により、粉末材料を供給槽14内に貯留する際には昇降板20が下降するように制御され、粉末材料を造形槽16に供給するときには昇降板20が上昇するように制御される。
造形槽16は、内部に昇降板26が配設されており、この昇降板26は、モーター(図示せず。)により造形槽16内部を昇降可能な構成となっている。
そして、造形槽16においては、上方の開口部16aと同じ高さ位置たる初期位置に位置する昇降板26を下降することにより、造形槽16内に所定量の粉末材料を充填可能な空間が形成される。
こうして形成された空間には、ローラー24により前方側から後方側に押し進められた所定量の粉末材料が充填されることとなり、これにより、造形槽16に供給槽14から粉末材料が供給されることとなる。
排出槽18は、内部に昇降板32が配設されており、この昇降板32は、モーター(図示せず。)により排出槽18内部を昇降可能な構成となっている。
そして、排出槽18においては、上方の開口部18aと同じ高さ位置たる初期位置に位置する昇降板32を徐々に下降することにより、排出槽18内に粉末材料を収容可能な空間が徐々に拡大するように形成される。
こうして形成された空間には、供給槽14から造形槽16に供給された粉末材料のうちで造形槽14に充填しきれなかった粉末材料や造形槽16において造形に用いられなかった粉末材料が排出されて回収されることとなる。
即ち、ローラー24により前方側から後方側に押し進められた所定量の粉末材料のうち、造形槽16に充填できなかった粉末材料や造形槽16において造形に用いられなかった粉末材料が、開口部18aから排出槽18に落下して収容されることとなる。
ここで、粉末材料が開口部18aから排出槽18に落下して収容される際に、粉末材料による大量の粉塵が発生する。三次元造形装置10においては、こうした大量の粉塵の発生を抑制するため、排出槽18に収容されている粉末材料の排出量に応じて昇降板32を徐々に下降するようにして、粉末材料が開口部18aから落下する落下距離が短くなるように調整している。
また、三次元造形装置10は、筐体12の上面部12aにおいて、Y軸方向に沿って延長して配設されたガイド部材28を備えている。
このガイド部材28上に、当該ガイド部材28に沿ってY軸方向にモーター(図示せず。)により移動自在にキャリッジ22が配設されている。
そして、キャリッジ22には、当該キャリッジ22に対して固定的に単数または複数の吐出ヘッド102が配設されている。吐出ヘッド102には、バインダーを貯留したカートリッジ30からバインダーが供給される。
なお、本実施の形態においては、3個の吐出ヘッド102が配設された場合を図示している。
より詳細には、吐出ヘッド102は、吐出ヘッドマウントプレート104に固定されて装着されている。吐出ヘッド102と吐出ヘッドマウントプレート104とは、なるべく緊密に密着させるように精度よく配置される。
符号106は、吐出ヘッド102と吐出ヘッドマウントプレート104とを被覆する箱状のカバーである。
カバー106の前方側の側面106a、即ち、排出槽18の側とは反対側の側面106aには、X軸方向に軸方向が延長して配置された半円筒形状の粉末材料回収部34が設けられている。
なお、ローラー24は、キャリッジ22における吐出ヘッド102の後方側の位置に配設されている。
(II)本発明による三次元造形装置における供給槽の詳細な構成の説明
次に、図3には、図1に示す三次元造形装置のA矢視における供給槽の構成を模式的に示す概略構成説明図があらわされている。なお、図3は、供給槽の構成の一部を破断して内部構造の一部を示している。
供給槽14は、開口部14aに透明材料よりなる蓋体100が嵌合可能に形成されている。蓋体100は、開口部14aと緊密に嵌合するように、開口部14aと当接する領域にシール部材108を配設している。
蓋体100を開口部14aに嵌合することにより、供給槽14の内部は外気と遮断された密閉状態に維持される。
ここで、蓋体100は、例えば、透明アクリル板などにより形成され、また、シール部材108は、例えば、シリコンゴムなどにより形成される。
なお、蓋体100を透明アクリル板などの透明材料により形成すると、供給槽14内部に貯留されている粉末材料300の状態を容易に視認することができる。
供給槽14は、蓋体100と係合して、開口部14aに蓋体100を強固に密着固定するための締結手段として、側壁面の上部にクランプ110を備えている。
また、供給槽14は、供給槽14の開口部14aに蓋体100が存在するか否かを検出するための検出手段としてセンサー112を備えている。
(III)本発明による三次元造形装置における動作およびその制御方法の説明
以上の構成において、三次元造形装置10は、その全体的な動作をマイクロコンピューター200により制御されるものであるが、三次元造形物を造形する際の動作については上記において引用した特許文献などに開示された従来の技術を用いればよいので、その詳細な説明は省略するものとして、以下においては、本発明の実施に関連する事項についてのみ説明する。
ここで、図4(a)(b)(c)(d)には三次元造形装置10における動作を模式的に示す説明図があらわされおり、これら図4(a)(b)(c)(d)を参照しながら本発明の実施に関連する三次元造形装置10の動作について説明する。
三次元造形装置10においては、例えば、三次元造形物の造形を完了したときなどの適時のタイミングにおいて、排出槽18に回収されている粉末材料を供給槽14へ移動して貯留する。
即ち、図4(a)に示すように、供給槽14の昇降板20を下方へ移動するとともに、キャリッジ22を三次元造形装置10の後端部側に移動した後に、造形槽16の昇降板26および排出槽18の昇降板32を上方に移動して、造形槽16に残留している粉末材料300および排出槽18内に収容されている粉末材料300を三次元造形装置10の上方側へ突出させる。
図4(b)に示すように、三次元造形装置10の前端部側にキャリッジ22を移動することにより、三次元造形装置10の上方側に突出した粉末材料300が粉末材料回収部34によって供給槽14の開口部14aまで移動され、開口部14aまで移動された粉末材料は開口部14aから供給槽14内に落下して回収される。
上記において図4(a)(b)を参照しながら説明した動作を繰り返すことにより、図4(c)に示すように、造形槽16に残留している粉末材料300および排出槽18内に収容されている粉末材料300を供給槽14に回収して貯留する。
その後に、図4(d)に示すように、供給槽14の開口部14aに蓋体100を係合して、クランプ110(図4(d)においては図示を省略した。)により供給槽14の開口部14aに蓋体100とを緊密に固定する。
この際に、センサー112(図4(d)においては図示を省略した。)は、供給槽14の開口部14aに蓋体100が存在することを検知して、その検知信号(存在検知信号)をマイクロコンピューター200に出力する。
マイクロコンピューター200は、存在検知信号を受信すると、三次元造形装置10がキャリッジ22の移動を含む三次元造形動作を行うことができない状態となるように制御する。
なお、三次元造形装置10においては、センサー112が供給槽14の開口部14aに蓋体100が存在しないことを検知して、その検知信号(不存在検知信号)をマイクロコンピューター200に出力する。
マイクロコンピューター200は、不存在検知信号を受信すると、三次元造形装置10がキャリッジ22の移動を含む三次元造形動作を行うことが可能な状態となるように制御する。
(VI)供給槽14の作用効果
以上において説明したように、三次元造形装置10によれば、排出槽18へ排出されて溜められている粉末材料を供給槽14内に移し替えて回収した後に、蓋体100により供給槽14内において粉末材料を外気と遮断された密閉状態において貯留できるので、供給槽14内の粉末材料が大気から湿気を吸湿することなく乾燥した状態で保管することができる。
(V)他の実施の形態および変形例の説明
なお、上記した実施の形態は例示に過ぎないものであり、本発明は他の種々の形態で実施することができる。即ち、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。
例えば、上記した実施の形態は、以下の(1)乃至(6)に示すように変形するようにしてもよい。
(1)上記した実施の形態に加えて、さらに、供給槽14の内部の湿度を調節して、供給槽14に貯留されている粉末材料を所望の乾燥状態に維持する湿度調節手段を備えるようにしてもよい。
図5には、供給槽14の内部の湿度を調節する湿度調節手段として、供給槽14内に乾燥剤114を配設した例を示している。
ここで、供給槽14内の温度ならびに湿度を管理するために、供給槽14内の温度ならびに湿度を計測する温湿度計116を配設するようにしてもよい。
このように、供給槽14の内部の湿度を調整する湿度調節手段を設けることにより、供給槽14に貯留されている粉末材料が所望の乾燥状態に維持されるので、造形の際の強度低下や仕上がり具合の劣化を一層防止することができる。
また、供給槽14の内部の湿度を調節する湿度調節手段としては、図6に示すように、供給槽14の外部に湿度調整機能(除湿機能)と温度調節機能とを備えたエアーコンディショナーのような空調設備118を設けるようにしてもよい。なお、供給槽14の内部と空調設備118とは、配管120により接続されて連通している。
こうした空調設備118を設けることにより、供給槽14内の湿度ならびに温度を所望の値に容易に調節することができる。
なお、従来より三次元造形に用いられている粉末材料は、湿度を30%~40%、温度を35℃以下に維持することが好ましいことが知られている。
さらに、図7に示すように、供給槽14の内部の湿度を調節する湿度調節手段として、蓋体100に湿度調整機能(除湿機能)と温度調節機能とを備えたエアーコンディショナーのような空調装置122を設けるようにしてもよい。
こうした空調装置122を設けることにより、供給槽14内の湿度ならびに温度を所望の値に容易に調節することができるとともに、外部に空調設備118を設けるためのスペースを確保する必要がなく、全体の構成をコンパクト化することができる。
(2)上記した実施の形態においては、蓋体100を透明材料により形成するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。即ち、蓋体100は、金属材料などにより形成してもよい。金属材料などの不透明な材料で蓋体100を形成する場合には、蓋体100の一部に透明材料で形成された窓部を設けるようにして、この窓部から供給槽14内部に貯留されている粉末材料の状態を容易に視認することができるようにしてもよい。
(3)上記した実施の形態においては、締結手段としてクランプ106を用いる場合について説明したが、締結手段はクランプ106に限るものではないことは勿論である。即ち、締結手段としては、ラッチやネジなどの各種の締結手段を設計条件などに応じて適宜に用いるようにしてよい。
(4)上記した実施の形態においては、センサー108に関する詳細な説明は省略したが、センサー108としては、タッチセンサーや光センサーなどの従来より公知の種々のセンサーを設計条件などに応じて適宜に用いるようにしてよい。
(5)上記した実施の形態においては、図4(a)(b)(c)に示すように、キャリッジ22などを移動させることによって、造形槽16に残留している粉末材料300および排出槽18内に収容されている粉末材料300を供給槽14に回収して貯留するようにしたが、これに限られるものではないことは勿論である。例えば、作業者がスコップなどを用いて、排出槽18に収容されている粉末材料300を供給槽14に移し替えるようにしてもよい。
(6)上記した実施の形態ならびに上記した(1)乃至(5)に示す各種の他の実施の形態や変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよいことは勿論である。
本発明は、粉末固着積層方式の三次元造形装置に用いて好適である。
10 三次元造形装置
12 筐体
12a 上面部
14 供給槽
14a 開口部
16 造形槽
16a 開口部
18 排出槽
18a 開口部
20 昇降板
22 キャリッジ
24 ローラー
26 昇降板
28 ガイド部材
30 カートリッジ
32 昇降板
34 粉末材料回収部
100 蓋体
102 吐出ヘッド
104 吐出ヘッドマウントプレート
106 カバー
106a 側面
108 シール部材
110 クランプ
112 センサー
114 乾燥剤
116 温湿度計
118 空調設備
120 配管
122 空調装置
200 マイクロコンピューター
300 粉末材料

Claims (7)

  1. 粉末材料を原料として三次元造形物を造形する三次元造形装置において、
    上方に位置する開口部から粉末材料を供給される供給槽と、
    前記供給槽の前記開口部と嵌合して、前記供給槽の内部を外気と遮断された密閉状態に維持する蓋体と、
    前記供給槽から供給される前記粉末材料を充填されて三次元造形物が作製される上部が開放した造形槽と、
    前記供給槽から前記造形槽に供給された前記粉末材料のうちで前記造形槽に充填しきれなかった前記粉末材料ならびに前記造形槽において造形に用いられなかった前記粉末材料を回収する上部が開放した排出槽と、
    前記造形槽に供給された前記粉末材料に対して前記粉末材料を硬化するバインダーを吐出する吐出ヘッドと、
    前記供給槽の前記開口部に配置された、前記蓋体が存在するかか否かを検出するための検出手段と
    を有することを特徴とする三次元造形装置。
  2. 請求項1に記載の三次元造形装置において、さらに、
    前記供給槽の内部の湿度を調節する湿度調節手段と
    を有することを特徴とする三次元造形装置。
  3. 請求項2に記載の三次元造形装置において、
    前記湿度調整手段は、前記供給槽の内部に配設した乾燥剤である
    ことを特徴とする三次元造形装置。
  4. 粉末材料を原料として三次元造形物を造形する三次元造形装置において、
    上方に位置する開口部から粉末材料を供給される供給槽と、
    前記供給槽の前記開口部と嵌合して、前記供給槽の内部を外気と遮断された密閉状態に維持する蓋体と、
    前記供給槽から供給される前記粉末材料を充填されて三次元造形物が作製される上部が開放した造形槽と、
    前記供給槽から前記造形槽に供給された前記粉末材料のうちで前記造形槽に充填しきれなかった前記粉末材料ならびに前記造形槽において造形に用いられなかった前記粉末材料を回収する上部が開放した排出槽と、
    前記造形槽に供給された前記粉末材料に対して前記粉末材料を硬化するバインダーを吐出する吐出ヘッドと、
    前記供給槽の内部の湿度を調節する湿度調節手段と
    を有し、
    前記湿度調整手段は、配管により前記供給槽と接続された湿度調整機能と温度調節機能とを備えた空調設備である
    ことを特徴とする三次元造形装置。
  5. 粉末材料を原料として三次元造形物を造形する三次元造形装置において、
    上方に位置する開口部から粉末材料を供給される供給槽と、
    前記供給槽の前記開口部と嵌合して、前記供給槽の内部を外気と遮断された密閉状態に維持する蓋体と、
    前記供給槽から供給される前記粉末材料を充填されて三次元造形物が作製される上部が開放した造形槽と、
    前記供給槽から前記造形槽に供給された前記粉末材料のうちで前記造形槽に充填しきれなかった前記粉末材料ならびに前記造形槽において造形に用いられなかった前記粉末材料を回収する上部が開放した排出槽と、
    前記造形槽に供給された前記粉末材料に対して前記粉末材料を硬化するバインダーを吐出する吐出ヘッドと、
    前記供給槽の内部の湿度を調節する湿度調節手段と
    を有し、
    前記湿度調整手段は、湿度調整機能と温度調節機能とを備えるとともに、前記蓋体に配設された空調装置である
    ことを特徴とする三次元造形装置。
  6. 請求項1、2、3、4または5のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、さらに、
    前記供給槽の温度ならびに湿度を計測する温湿度計と
    を有することを特徴とする三次元造形装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6のいずれか1項に記載の三次元造形装置において、
    前記蓋体は、少なくとも一部領域が透明である
    ことを特徴とする三次元造形装置。
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