JP2017100235A - バイト旋削方法 - Google Patents

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和裕 小池
Kazuhiro Koike
和裕 小池
雅之 川瀬
Masayuki Kawase
雅之 川瀬
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【課題】同一のピンチャックテーブルで多品種の板状ワークを保持できるようにする。【解決手段】バイト旋削方法は、ピンチャックテーブル20の複数のピン22に板状ワーク1の外周に沿ってゲル状の樹脂3を塗布する樹脂塗布工程と、樹脂3を硬化させ樹脂枠3aを形成する樹脂硬化工程と、バイト旋削手段30でピン22の先端22aと樹脂枠3aの上面とを同じ高さに旋削して保持面200を形成する保持面形成工程と、ピンチャックテーブル20で板状ワーク1を保持するワーク保持工程と、バイト361を周回させ板状ワーク1を旋削加工する旋削加工工程とから構成され、板状ワークの大きさや形状に応じた保持面をピンチャックテーブル20に形成することができる。よって、同一のピンチャックテーブル20で多品種の板状ワークを吸引保持できるため、ピンチャックテーブルの交換が不要となり、作業効率が向上する。【選択図】図8

Description

本発明は、バイトによる旋削加工を板状ワークに施すバイト旋削方法に関する。
バイトによる旋削加工を板状ワークに施すバイト旋削装置に備えるチャックテーブルとしては、板状ワークを保持する保持力を強化するために、ピンチャック式のピンチャックテーブルが用いられる。ピンチャックテーブルは、円盤状の基台を有し、基台の表面の外周側には、環状の外周凸部が形成されており、この外周凸部の内側の吸引凹部において複数のピンが立設され、複数のピンの先端により板状ワークの保持面が形成されている(例えば、下記の特許文献1及び2を参照)。
ピンチャックテーブルにおいて板状ワークを吸引保持する際には、板状ワークの外周部を外周凸部に接触させるとともに、板状ワークの中央部を複数のピンの先端により構成される保持面に接触させて複数のピンを覆って、板状ワークと基台の吸引凹部との間に密閉空間を形成する。そして、その密閉空間を負圧にして板状ワークを保持面で吸引保持している。
特開2005−340592号公報 特開2008−140832号公報
上記のようなピンチャックテーブルは、板状ワークの外周部を接触させる外周凸部が必須の構成となっているため、板状ワークの形状や大きさが変更されると、変更後の板状ワークに応じた外周凸部を有するピンチャックテーブルに交換する必要がある。
ピンチャックテーブルを交換した場合は、バイトを周回させる円の周回面とピンチャックテーブルの保持面とを平行にするために、ピンチャックテーブルの保持面を旋削する必要がある。つまり、従来においては、ピンチャックテーブルの交換作業と交換したピンチャックテーブルの保持面に対する旋削とを行う必要があることから、作業効率が低下するという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、ピンチャックテーブルを交換することなく、同一のチャックテーブルで多品種の板状ワークを保持できるようにすることを目的としている。
本発明は、基台の表面に複数のピンが立設され、該複数のピンの間に配設される吸引孔を吸引源に連通させ該複数のピンの先端によって板状ワークを保持する保持面が形成されるピンチャックテーブルと、該ピンチャックテーブルに保持される板状ワークの上面に回転軸を軸に周回するバイトを切り込ませて旋削加工するバイト旋削手段と、該ピンチャックテーブルと該旋削手段とを相対的に該回転軸に直交する方向に旋削送りする旋削送り手段と、を備えるバイト旋削装置を用いたバイト旋削方法であって、該ピンチャックテーブルの該複数のピンに板状ワークの外周に沿ってゲル状の樹脂を塗布する樹脂塗布工程と、該樹脂塗布工程の後、該樹脂を硬化させ樹脂枠を形成する樹脂硬化工程と、該樹脂硬化工程の後、該バイト旋削手段で該ピンの先端と該樹脂枠の上面とを同じ高さに旋削して該保持面を形成する保持面形成工程と、該保持面形成工程の後、該ピンチャックテーブルで板状ワークを保持するワーク保持工程と、該ワーク保持工程の後、該バイト旋削手段により該バイトを周回させ板状ワークを旋削加工する旋削加工工程と、から構成される。
また、本発明は、上記ピンチャックテーブルの上記保持面を再形成するために上記樹脂枠を除去する樹脂枠除去方法を含むバイト旋削方法であって、該樹脂枠除去方法は、該樹脂枠を加温し該樹脂枠の粘着力を低下させる粘着力低下工程と、該粘着力低下工程で粘着力が低下した該樹脂枠を該ピンから除去する樹脂枠除去工程と、から構成される。
本発明にかかるバイト旋削方法は、ピンチャックテーブルの複数のピンに板状ワークの外周に沿ってゲル状の樹脂を塗布する樹脂塗布工程と、樹脂を硬化させ樹脂枠を形成する樹脂硬化工程と、バイト旋削手段でピンの先端と樹脂枠の上面とを同じ高さに旋削して保持面を形成する保持面形成工程と、ピンチャックテーブルで板状ワークを保持するワーク保持工程と、バイト旋削手段によりバイトを周回させ板状ワークを旋削加工する旋削加工工程とから構成されるため、旋削加工の対象となる板状ワークの大きさや形状に応じた保持面をピンチャックテーブルに形成することができる。したがって、同じピンチャックテーブルで多品種の板状ワークを吸引保持することが可能となるため、ピンチャックテーブルの交換が不要となり、作業効率が向上する。
また、上記バイト旋削方法に含まれる樹脂枠除去方法は、樹脂枠を加温し樹脂枠の粘着力を低下させる粘着力低下工程と、粘着力が低下した樹脂枠をピンから除去する樹脂枠除去工程とから構成されるため、旋削加工の対象となる板状ワークの大きさや形状が変更になっても、ピンチャックテーブルにすでに形成された樹脂枠を除去できるため、ピンチャックテーブルに変更後の板状ワークに応じた保持面を容易に再度形成することができる。
バイト旋削装置の構成を示す斜視図である。 (a)は、ピンチャックテーブルの構成を斜視図である。(b)は、ピンチャックテーブルの構成を断面図である。 (a)は、樹脂塗布工程を示す断面図である。(b)は、ウエーハの外周に沿って樹脂が塗布された状態を示す断面図である。 樹脂硬化工程を示す断面図である。 ピンチャックテーブルに樹脂枠が形成された状態を示す斜視図である。 保持面形成工程を示す断面図である。 ワーク保持工程を示す断面図である。 ピンチャックテーブルに板状ワークが吸引保持された状態を示す斜視図である。 旋削加工工程を示す断面図である。 粘着力低下工程を示す断面図である。 樹脂枠除去工程の第1例を示す断面図である。 樹脂枠除去工程の第2例を示す断面図である。
1 装置構成
図1に示すバイト旋削装置10は、被加工物である板状ワークに対してバイトによる旋削加工を施すバイト旋削装置の一例である。バイト旋削装置10は、Y軸方向に延在する装置ベース100と、装置ベース100のY軸方向後部に立設されたコラム101とを有している。装置ベース100には、板状ワークを保持するピンチャックテーブル20と、ピンチャックテーブル20に吸引保持される板状ワークの上面にZ軸方向の回転軸を軸に周回するバイトを切り込ませて旋削加工するバイト旋削手段30と、ピンチャックテーブル20とバイト旋削手段30とを相対的に回転軸に直交する方向(Y軸方向)に旋削送りする旋削送り手段40と、バイト旋削手段30をZ軸方向に昇降させる昇降手段50とを備えている。
装置ベース100のY軸方向前部には、旋削加工前の板状ワークを収容するカセット11aと、旋削加工後の板状ワークを収容するカセット11bとが対面して配設されている。カセット11a及びカセット11bの近傍には、カセット11aからの板状ワークの搬出及びカセット11bへの板状ワークの搬入を行う搬送ロボット12が配設されている。搬送ロボット12の可動範囲には、旋削加工前の板状ワークを仮置きして所望の位置に位置決めする仮置き手段13と、旋削加工後の板状ワークを洗浄する洗浄手段14とが配設されている。
仮置き手段13の近傍には、仮置き手段13からピンチャックテーブル20に旋削加工前の板状ワークを搬送する第1の搬送手段15aが配設されている。また、洗浄手段14の近傍には、ピンチャックテーブル20から洗浄手段14に加工後の板状ワークを搬送する第2の搬送手段15bが配設されている。
装置ベース100の上面中央部には、矩形状の搬送加工部102が形成され、この搬送加工部102には、旋削送り手段40を介してピンチャックテーブル20が配設されている。旋削送り手段40は、ピンチャックテーブル20を下方から支持する移動ベース41を少なくとも備えている。そして、旋削送り手段40は、ピンチャックテーブル20に対して板状ワークの搬出・搬入が行われる搬出入領域P1と、板状ワークに対して旋削加工が行われる旋削領域P2との間でピンチャックテーブル20を移動させることができる。
バイト旋削手段30は、コラム101の前方において、昇降手段50を介して配設されている。バイト旋削手段30は、Z軸方向の軸心を有する回転軸となるスピンドル31と、スピンドル31を回転可能に囲繞するハウジング32と、スピンドル31の一端に接続されたモータ33と、ハウジング32を支持する支持部34と、スピンドル31の下端に着脱可能に装着されたバイトホイール35とを備えている。
バイトホイール35には、板状ワークをバイトによる旋削加工を行うバイトユニット36が装着されている。バイトユニット36は、角柱形状のシャンク360と、シャンク360の下端部に固定されたバイト361とにより少なくとも構成される。そして、モータ33によって駆動されてスピンドル31が回転することにより、バイトホイール35に装着されたバイトユニット36を回転させることができる。
昇降手段50は、Z軸方向に延在するボールネジ51と、ボールネジ51の一端に接続されるモータ52と、ボールネジ51と平行に延在するガイドレール53と、一方の面が支持部34に連結された昇降板54とを備えている。一対のガイドレール53には昇降板54の他方の面が摺接し、昇降板54の内部に形成されたナットにはボールネジ51が螺合している。モータ52がボールネジ51を回動させることにより、昇降板54とともにバイト旋削手段30を所定の送り速度でZ軸方向に昇降させることができる。
次に、図2を参照しながらピンチャックテーブル20の構成について説明する。図2(a)に示すように、ピンチャックテーブル20は、円盤状の基台21を有している。基台21は、その外周部に環状の外周凸部210が上方に突出して形成され、外周凸部210の内側に吸引凹部211が形成されている。そして、吸引凹部211の表面(底面)には、複数のピン22が立設されている。
図2(b)に示すように、基台21の吸引凹部211において隣接する各ピン22の間の隙間23は、ほぼ等間隔に設定されている。また、複数のピン22の高さは、同じ高さに設定されており、複数のピン22の先端22aによって板状ワークを保持するための保持面が形成される。なお、ピン22の個数や材質などは特に限定されない。
基台21の内部には、吸引路24が形成されている。吸引路24の一端は、吸引凹部211の表面に形成された吸引孔25(図示の例では、5つ)に連通している。吸引路24の他端には、吸引源26が接続されている。このように構成されるピンチャックテーブル20では、吸引源26が、吸引孔25を介して吸引凹部211に負圧を作用させることにより、複数のピン22の先端22aにより形成される保持面に載置された板状ワークを吸引保持することができる。
2 バイト旋削方法
次に、バイト旋削装置10を用いて、板状ワーク1に対して旋削加工を施すバイト旋削方法について説明する。板状ワーク1は、四角形板状の被加工物の一例である。板状ワーク1を旋削加工する前に、板状ワーク1をピンチャックテーブル20で吸引保持できる状態にするために、板状ワーク1の形状及び大きさに応じた保持面をピンチャックテーブル20に形成する。なお、板状ワーク1は、吸引凹部211の内部に収まる大きさに形成されているものとする。
(樹脂塗布工程)
図3に示すように、ピンチャックテーブル20に載置された板状ワーク1の外周に沿って複数のピン22に向けてゲル状の樹脂を塗布する。樹脂塗布工程では、板状ワーク1の代わりに板状ワーク1と同じ形状及び大きさを有するダミーワークを用いてもよい。また、板状ワーク1の周囲に沿うように樹脂を塗布できれば、板状ワーク1やダミーワークをピンチャックテーブル20に載置しなくてもよい。
図3(a)に示すように、例えば、樹脂を滴下する樹脂供給手段2を、板状ワーク1の外周よりもわずかに外側で、かつピン22の上方側に位置づけ、板状ワーク1の外周に沿ってゲル状の樹脂3をピン22に向けて滴下する。その結果、図3(b)に示すように、板状ワーク1の外周に沿うようにして、隙間23に樹脂3が充填される。樹脂3としては、加熱によって硬化するタイプの熱硬化性樹脂や紫外線の照射によって硬化するタイプの紫外線硬化性樹脂を使用することが好ましい。
このようして、ピンチャックテーブル20に樹脂3を塗布したら、ピンチャックテーブル20から板状ワーク1を一旦搬出してもよいし、板状ワーク1を搬出せずに後記の樹脂硬化工程を実施してもよい。ピンチャックテーブル20に載置させた板状ワークがダミーワークの場合は、少なくとも後記のワーク保持工程の前までにピンチャックテーブル20からダミーワークを搬出する。
(樹脂硬化工程)
樹脂塗布工程を実施した後、図4に示すように、ピンチャックテーブル20に塗布した樹脂3を硬化させる。樹脂3が紫外線硬化性樹脂からなる場合には、例えば、硬化手段4から樹脂3に向けて紫外線を照射して樹脂3を硬化させることにより、図5に示す四角形状の樹脂枠3aを形成する。樹脂枠3aの上面の高さは均一でないため、ピン22の先端22aの高さ位置と一致していない。樹脂3が熱硬化樹脂からなる場合には、ヒータなどの加熱手段を用いて樹脂3を加熱して硬化させればよい。
また、図5に示すように、基台21の吸引凹部211の表面に、例えば、板状ワーク1に対応する領域の外側(樹脂枠3aよりも外側)の位置にも複数の吸引孔25aが形成されている場合には、板状ワーク1のバキュームリークを防止するために、各吸引孔25aにも図3に示した樹脂3を塗布しておき、樹脂硬化工程で樹脂3を硬化させて各吸引孔25aを塞いでおく。なお、樹脂硬化工程では、樹脂3が粘着力を備えて硬化される。よって、保持面形成工程で樹脂3をバイト旋削しても樹脂3がピン22に粘着されているので、バイト旋削時に剥がれることがない。
(保持面形成工程)
樹脂硬化工程を実施した後、図6に示すように、バイト旋削手段30を用いて複数のピン22の先端22aと樹脂枠3aの上面とを同じ高さに旋削して保持面を形成する。具体的には、バイト旋削手段30は、バイト361を樹脂枠3aに接近する方向に下降させ、
バイト361の刃先を所定の高さに合わせる。続いて、バイト361を例えば矢印A方向に回転させるとともに、ピンチャックテーブル20を水平方向(Y軸方向)に旋削送りしながら、水平方向に周回するバイト361の刃先を複数のピン22の先端22a及び樹脂枠3aに切り込ませて旋削する。このように旋削して複数のピン22の先端22aと樹脂枠3aの上面とが同じ高さに揃えられると、ピンチャックテーブル20に、板状ワーク1に対応する保持面200が形成される。
(ワーク保持工程)
保持面形成工程を実施した後、図7に示すように、ピンチャックテーブル20で板状ワーク1を保持する。具体的には、保持面形成工程で形成された保持面200に板状ワーク1を載置して複数のピン22が覆われると、覆われた各ピン22の間の隙間23が密閉される。次いで、吸引源26の吸引力によって、密閉された隙間23内を負圧にすることにより、保持面200で板状ワーク1を吸引保持する。このとき、板状ワーク1の外周は、樹脂枠3aの上面に接触しているため、バキュームリークが発生することはない。このようにして、図8に示すように、ピンチャックテーブル20において板状ワーク1を安定して吸引保持することができる。
(旋削加工工程)
ワーク保持工程を実施した後、図9に示すように、バイト旋削手段30によって、板状ワーク1を旋削加工する。具体的には、バイト旋削手段30は、バイト361をピンチャックテーブル20に保持された板状ワーク1に接近する方向に下降させ、バイト361の刃先を所定の高さに合わせる。続いて、バイト361を例えば矢印A方向に回転させるとともに、ピンチャックテーブル20を水平方向(Y軸方向)に旋削送りしながら、保持面200と水平方向に周回するバイト361の刃先を板状ワーク1の上面に切り込ませて旋削加工する。そして、板状ワーク1の上面全域が所望の平坦面に達した時点で、バイト旋削手段30を上昇させて旋削加工が完了する。
このように、本発明にかかるバイト旋削方法では、ピンチャックテーブル20の複数のピン22に板状ワーク1の外周に沿ってゲル状の樹脂3を塗布した後、樹脂3を硬化させて樹脂枠3aを形成し、その後、バイト旋削手段30でピン22の先端22aと樹脂枠3aの上面とを同じ高さに旋削するため、旋削加工の対象となる板状ワーク1の大きさや形状に応じた保持面200をピンチャックテーブル20に形成することができる。よって、同一のピンチャックテーブル20で多品種の板状ワークを吸引保持することが可能となるため、ピンチャックテーブルの交換が不要となり、作業効率が向上する。
上記したバイト旋削方法は、ピンチャックテーブル20の保持面を再形成するための樹脂枠除去方法が含まれる構成でもよい。すなわち、樹脂枠除去方法では、板状ワーク1に応じて形成されたピンチャックテーブル20の保持面200を元の状態(ピンチャックテーブル20に樹脂枠3aが形成されていない状態)に戻して、板状ワーク1と大きさや形状の異なる板状ワークをピンチャックテーブル20で吸引保持できるように保持面を再形成する。以下では、樹脂枠除去方法について説明する。
(粘着力低下工程)
図10に示すように、例えば、ヒータなどの加温手段5を用いて、ピンチャックテーブル20に形成された樹脂枠3aの粘着力を低下させる。具体的には、加温手段5を樹脂枠3aの上方側に位置づけ、例えば、80℃で所定時間加温させることにより、樹脂枠3aの粘着力を低下させる。
(樹脂枠除去工程)
図11に示すように、上記粘着力低下工程で粘着力が低下した樹脂枠3aをピン22の間の隙間23から除去する。例えば、引っかき棒により構成される除去手段6を用いて樹脂枠3aを隙間23から掻き出して除去する。また、例えば、粘着パッドにより構成される除去手段7に樹脂枠3aを粘着させて隙間23から除去してもよい。
図12に示すように、吸引手段8を用いて樹脂枠除去工程を実施してもよい。吸引手段8は、例えば、吸引パッドにより構成され、吸引源80に接続されている。このように構成される吸引手段8に樹脂枠3aを吸着させて隙間23から除去する。
このように、バイト旋削方法に含まれる樹脂枠除去方法では、樹脂枠3aの粘着力を低下させてから、粘着力の低下した樹脂枠3aを除去するため、旋削加工の対象となる板状ワークの大きさや形状が変更になっても、ピンチャックテーブル20にすでに形成された樹脂枠3aを除去できるため、ピンチャックテーブル20に変更後の板状ワークに応じた保持面を容易に再度形成することが可能となる。
なお、本実施形態に示したバイト旋削方法を用いた旋削加工の対象となる板状ワークの形状、大きさ及び材質は特に限定されない。そのため、本実施形態に示した四角形板状の板状ワーク1に限られず、多角形状の板状ワークや円形板状の板状ワークを旋削加工の対象としてもよい。
1:板状ワーク 2:樹脂供給手段 3:樹脂 3a:樹脂枠
4:硬化手段 5:加温手段 6,7:除去手段 8:吸引手段 80:吸引源
10:バイト旋削装置 100:装置ベース 101:コラム 102:搬送加工部
11a,11b:カセット 12:搬送ロボット 13:仮置き手段 14:洗浄手段
15a:第1の搬送手段 15b:第2の搬送手段
20:ピンチャックテーブル 200:保持面 21:基台 210:外周凸部
211:吸引凹部 22:ピン 22a:先端 23:隙間 24:吸引路
25:吸引孔 26:吸引源
30:バイト旋削手段 31:スピンドル 32:ハウジング 33:モータ
34:支持部 35:バイトホイール 36:バイトユニット
360:シャンク 361:バイト
40:旋削送り手段 41:移動ベース
50:昇降手段 51:ボールネジ 52:モータ 53:ガイドレール 54:昇降板

Claims (2)

  1. 基台の表面に複数のピンが立設され、該複数のピンの間に配設される吸引孔を吸引源に連通させ該複数のピンの先端によって板状ワークを保持する保持面が形成されるピンチャックテーブルと、該ピンチャックテーブルに保持される板状ワークの上面に回転軸を軸に周回するバイトを切り込ませて旋削加工するバイト旋削手段と、該ピンチャックテーブルと該旋削手段とを相対的に該回転軸に直交する方向に旋削送りする旋削送り手段と、を備えるバイト旋削装置を用いたバイト旋削方法であって、
    該ピンチャックテーブルの該複数のピンに板状ワークの外周に沿ってゲル状の樹脂を塗布する樹脂塗布工程と、
    該樹脂塗布工程の後、該樹脂を硬化させ樹脂枠を形成する樹脂硬化工程と、
    該樹脂硬化工程の後、該バイト旋削手段で該ピンの先端と該樹脂枠の上面とを同じ高さに旋削して該保持面を形成する保持面形成工程と、
    該保持面形成工程の後、該ピンチャックテーブルで板状ワークを保持するワーク保持工程と、
    該ワーク保持工程の後、該バイト旋削手段により該バイトを周回させ板状ワークを旋削加工する旋削加工工程と、から構成されるバイト旋削方法。
  2. 前記ピンチャックテーブルの前記保持面を再形成するために前記樹脂枠を除去する樹脂枠除去方法を含むバイト旋削方法であって、
    該樹脂枠除去方法は、
    該樹脂枠を加温し該樹脂枠の粘着力を低下させる粘着力低下工程と、
    該粘着力低下工程で粘着力が低下した該樹脂枠を該ピンから除去する樹脂枠除去工程と、から構成される請求項1記載のバイト旋削方法。
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