JP6255254B2 - バイト切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被加工物の一方の面を切削するバイト切削装置に関する。
被加工物の一方の面を切削する装置として用いられるバイト切削装置は、被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、チャックテーブルに保持された被加工物の表面と平行な方向に回転する切り刃を装着したバイトホイールを有する切削ユニットとを少なくとも備えている。バイト切削装置は、チャックテーブルを水平方向に移動させながら、回転するバイトホイールの切り刃を被加工物の表面に作用させることにより、被加工物の表面側全面を切り刃で切削することができる(例えば、下記の特許文献1を参照)。被加工物の表面側全面を切削するには、被加工物が切り刃の回転軌道の直径よりも小さい必要があるため、被加工物の大きさが大きくなると、それにあわせてバイトホイールも大口径化している。
一方、バイト切削装置においては、チャックテーブルの保持面が、平坦かつ切削バイトの回転軌道の面(加工面)と平行であることが非常に重要であるため、被加工物の切削に際しては、事前にチャックテーブルの保持面を切り刃で切削して平坦化するとともに切削バイトの加工面とチャックテーブルの保持面とを平行に形成する所謂セルフカットを実施している(例えば、下記の特許文献2を参照)。
特開2009−12105号公報 特開2010−036321号公報
しかしながら、被加工物の大きさが大きくなるのにあわせてバイトホイールを大口径化すると、バイトホイールの回転駆動に大きなエネルギーが必要となる上に、バイト切削装置が大型化するという問題がある。
また、チャックテーブルの保持面が大きくなればなる程、該保持面全面を高精度に平坦化するのは難しい。そして、チャックテーブルの保持面の上面精度が低いと、当該保持面で保持される被加工物の切削後の高さ位置にばらつきが生じてしまうという問題がある。
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたものであり、バイト切削装置を大型化することなく、大きい被加工物を切削しうるとともに、切削後の被加工物の高さ位置にばらつきが生じるのを抑えることを目的とする。
本発明は、バイト切削装置であって、ホイール基台と該ホイール基台に装着された切削バイトとを含み回転軸に連結されたバイトホイールと、該バイトホイールが装着された該回転軸を回転させる駆動源とを有したバイト切削手段と、該回転軸から該切削バイトまでの2倍の距離を超え、第一の辺と第二の辺とによって規定される幅を有する被加工物を保持する保持手段と、被加工物を保持した該保持手段を該切削バイトの回転軌道の面に対して水平な面で切削送り方向に移動させる移動手段と、を備え、該保持手段は、被加工物の該第一の辺と該第二の辺とを該切削送り方向と平行に整列させた状態で被加工物を保持するとともに、該切削バイトで切削される被加工物の該第一の辺を含む切削領域を保持する保持面を有する保持部と、該保持部に隣接し該切削領域の切削中に被加工物の該第二の辺を含む非切削領域を保持して該切削バイトに対して逃がす逃がし部とを有する。
上記保持手段の構成として、上記逃がし部の上面は、上記保持部の上記保持面に比べて高さ位置が低いことが望ましい。
被加工物は、前記回転軸から前記切削バイトまでの4倍の距離の幅を有し、上記保持手段は、上記保持面の中心を通る保持手段回転軸を有し、該保持面は、切削送り方向と水平な方向に直交する方向に対して該保持手段回転軸上の頂点から一端に向けて下がる傾斜面となっており、上記逃がし部の上面は、切削送り方向と水平方向で直交する方向において該保持手段回転軸上の該頂点から他端に向けて下がる傾斜面となっており、該保持手段は、縦断面が該保持手段回転軸に対して線対称であることが望ましい。
本発明にかかるバイト切削装置は、被加工物よりも小さい直径のバイトホイールを有するバイト切削手段と、回転軸から切削バイトまでの2倍の距離を超え第一の辺と第二の辺とによって規定される幅を有する被加工物を保持する保持手段とを備えており、保持手段は、被加工物の切削領域を保持する保持面を有する保持部と、これに隣接し該保持面よりも低い位置にある上面で被加工物の非切削領域を支持する逃がし部とを有するため、被加工物を切削する前に保持手段に対してあらかじめセルフカットを実施する際には、被加工物の大きさよりも小さい保持部の保持面に切削を行えばよいため、保持手段の表面全面を切削する必要はない。そのため、保持部の保持面を高精度に平坦化することが比較的容易となり、切削後の被加工物の表面高さにばらつきが生じるのを抑えることができる。
また、被加工物に対して切削を実施する際には、被加工物の切削領域を平坦化された保持部の保持面に保持させるとともに被加工物の非切削領域を逃がし部の上面に保持させ、被加工物の切削領域を切削したら、未切削である被加工物の非切削領域側を保持部の保持面に保持させバイトホイールに対面させてから切削できる。したがって、被加工物よりも小さい直径のバイトホイールで被加工物の表面全域に切削を施すことができるため、バイト切削装置が大型化することを防止できる。
また、回転軸から切削バイトまでの4倍の距離の幅を有した被加工物を保持する保持手段として、該保持手段の中心を通る保持手段回転軸を有し、保持部の保持面と逃がし部の上面とが、ともに保持手段回転軸上の頂点から該保持手段の外周側に向かって下方に傾斜した傾斜面で保持手段の縦断面が保持手段回転軸に対して線対称とした構成にした場合は、該保持部の該保持面と該逃がし部の該上面とにセルフカットを実施しても保持手段の表面全面を高精度に平坦化することができるため、バイト切削後の被加工物の表面高さにばらつきが生じるのを抑えることが可能となる。
バイト切削装置の一例を示す斜視図である。 保持手段の構成を示す断面図である。 保持手段の下方側に配設された移動手段の構成を示す斜視図である。 バイトホイール及び被加工物の構成を示す平面図である。 保持手段の保持部にセルフカットを行う状態を示す断面図である。 保持手段の保持部にセルフカットを行う状態を示す平面図である。 保持手段で被加工物を保持する状態を示す断面図である。 被加工物の切削領域に切削を行う状態を示す断面図である。 保持手段の第2例の構成を示す断面図である。
図1に示すバイト切削装置10は、Y軸方向にのびる装置ベース100と、装置ベース100のY軸方向後部において立設されたZ軸方向にのびるコラム101とを備えている。コラム101の前方には、被加工物に対してバイトによる切削(以下では「バイト切削」とする)を施すバイト切削手段11と、バイト切削手段11をZ軸方向に昇降させる昇降手段19とが配設されている。バイト切削手段11は、Z軸方向の軸心を有するスピンドル12と、スピンドル12を回転可能に囲繞するスピンドルハウジング13と、スピンドル12の一端に接続されたスピンドル12の駆動源となるモータ14と、スピンドルハウジング13を支持するホルダ15と、スピンドル12の下端において着脱可能に装着されたバイトホイール16とを備えている。
バイトホイール16は、中心に回転軸を有する円盤状のホイール基台17と、ホイール基台17に着脱可能に装着された切削バイト18とにより構成されている。切削バイト18は、角柱形状に形成されたシャンク18aと、シャンク18aに固定された切り刃18bとを備えている。そして、モータ14がスピンドル12を所定の回転速度で回転させることにより、バイトホイール16を所定の回転速度で回転させることができる。
昇降手段19は、Z軸方向にのびるボールネジ20と、ボールネジ20の一端に接続されたモータ21と、ボールネジ20と平行にのびる一対のガイドレール22と、一方の面がホルダ15に接続された昇降部23とを備えている。昇降部23は、その内部に形成されたナットがボールネジ20に螺合するとともに、側部が一対のガイドレール22に摺接しており、モータ21によってボールネジ20を回動させることにより昇降部23とともにバイト切削手段11をZ軸方向に昇降させることができる。
装置ベース2のY軸方向前部には、加工前の被加工物を収容するカセット24aと、加工後の被加工物を収容するカセット24bとが対面して配設されている。対面して配設されたカセット24aとカセット24bとの間には、カセット24aからの被加工物の搬出及びカセット24bへの被加工物の搬入を行う搬出入手段25が配設されている。また、搬出入手段25の可動範囲には、加工前の被加工物を仮置きして一定の位置に位置決めする仮置き手段26と、加工後の被加工物を洗浄する洗浄手段27とが配設されている。
装置ベース100の上面には矩形の搬送加工部100aが形成されており、搬送加工部100aには、被加工物を保持する保持手段30が配設されている。仮置き手段26の近傍には、仮置き手段26から保持手段30に加工前の被加工物を搬送する第1の搬送手段28aが配設されている。洗浄手段27の近傍には、保持手段30から洗浄手段27に加工後の被加工物を搬送する第2の搬送手段28bが配設されている。
図2を参照しながら保持手段30の構成について説明する。保持手段30は、矩形状の保持テーブル31を備えており、保持テーブル31において被加工物の切削領域を保持する保持部32と、保持部32に隣接して形成され被加工物の切削中に被加工物の非切削領域を保持して図1に示す切削バイト18から逃がす逃がし部34とを有している。被加工物の切削領域とは、保持部32に保持され切削バイト18による切削が行われる被加工物の領域を指し、被加工物の非切削領域とは、逃がし部34に保持され切削バイト18による切削が行われない被加工物の領域を指す。
保持テーブル31の内部には、吸引路35が形成されており、吸引路35の一端は吸引源36に接続され、他端が保持部32及び逃がし部34に連通している。また、図示の例における保持テーブル31は回転する機構を設けていないが、回転する構成となっていてもよい。
図2に示す保持部32には、保持テーブル31の中央部37から一端エッジ38aまでの間の領域に複数のピン33が配設されており、各ピン33の上面が、被加工物の切削領域を保持する保持面32aとなっている。吸引源36が作動することにより、吸引路35を通じて保持部32の保持面32aにおいて吸引作用を発揮させ、被加工物の切削領域をピンチャックすることができる。
一方、逃がし部34には、保持テーブル31の中央部37から他端エッジ38bまでの間の領域に被加工物の非切削領域を保持する支持面34aが形成されている。ここで、逃がし部34の支持面34aは、保持部32の保持面32aに比べて高さ位置が低く形成されており、保持面32aと支持面34aとの高低差Hは、例えば0.2〜5mmに形成されている。吸引源36が作動することにより、吸引路35を通じて逃がし部34の支持面34aにおいて吸引作用を発揮させ、被加工物の非切削領域を吸引保持することができる。なお、逃がし部34は、図示した構成に限定されるものではなく、吸引することなく被加工物の外周縁をクランプ固定できるようにクランプ手段を配設するようにしてもよい。
また、被加工物を保持手段30で吸引保持する際、保持テーブル31の一端エッジ38a及び他端エッジ38bで被加工物がそりあがるのを防止するため、保持テーブル31は、被加工物の幅よりも例えば1〜5mm程度小さく形成されていること望ましい。
このように構成される保持手段30には、図3に示すように、Y軸方向に移動可能なベース39が取り付けられている。ベース39の下方側には、被加工物を保持した保持手段30を図1で示した切削バイト18の回転軌道の面(加工面)に対して水平な面で、かつ切削送り方向(Y軸方向)に移動させる移動手段40が配設されている。移動手段40は、Y軸方向にのびるボールネジ41と、ボールネジ41の一端に接続されたモータ42と、ボールネジ41と平行にのびる一対のガイドレール43とを備えている。ベース39は、その内部に形成されたナットがボールネジ41に螺合するとともに、底部が一対のガイドレール43に摺接しており、モータ42によってボールネジ41を回動させることによりベース39とともに保持手段30をY軸方向に往復移動させることができる。
次に、バイト切削装置1の動作例について説明する。図4に示す被加工物1の表面側には、パッケージ2が整列して複数形成されており、各パッケージ2の表面には、突起状の電極であるバンプ3が複数形成されている。ここで、被加工物1のX軸方向の幅Lは、ホイール基台17の回転軸Oから切削バイト18までの距離R1の2倍の距離を越えた大きさを有しており、被加工物1の中央を境にしてX軸方向における第一の辺1aと第二の辺1bとによって規定されている。このように切削バイト18の回転軌道の直径よりも大きい幅を有する被加工物1は、第一の辺1aを含む第1の領域S1と第二の辺1bを含む第2の領域S2とに区画されており、それぞれの領域が順次切削される。
まず、被加工物1をバイト切削する前に、図5及び図6に示すように、保持テーブル31の保持部32に対しバイト切削によるセルフカットを実施する。図1で示した昇降手段19によって、図5に示すバイト切削手段11の切削バイト18を所定の高さ位置に位置づけるとともに、スピンドル12が回転し、バイトホイール16を例えば矢印A方向に回転させる。
図3で示した移動手段40によって、保持手段30をY軸方向に切削送りすることにより、図6に示すように、切削バイト18の加工面に対して保持手段30を水平に移動させつつ、保持部32の保持面32aをバイトホイール16の下方に移動させる。なお、ホイール基台17の回転軸OのX軸方向の位置が、保持部32の保持面32aのX軸方向の中央に位置することが望ましい。
バイトホイール16の回転にともなって円運動する切り刃18bは、Y軸方向に移動する保持手段30の保持部32に配設された図2で示した各ピン33の上端を削っていき、保持部32の保持面32aの高さを揃える。こうして保持部32の保持面32a全面にバイト切削を施すことにより、保持部32の保持面32aと切削バイト18の加工面とが平行な状態となったらセルフカットが完了する。なお、保持テーブル31の逃がし部34に対してはセルフカットを行わない。
セルフカットを実施した後、図1で示したバイト切削装置10において、搬出入手段25は、カセット24aから加工前の被加工物1を1枚取り出して仮置き手段26に搬送する。その後、仮置き手段26において被加工物1の中心位置を位置決めした後、第1の搬送手段28aによって被加工物1を保持手段30に搬送する。
ここで、図4で示した被加工物1の第1の領域S1を図6で示した保持部32の保持面32aに合わせて載置するとともに、被加工物1の第2の領域S2を逃がし部34の支持面34aに合わせて載置することにより、被加工物1の第一の辺1aを含む第1の領域S1と第二の辺1bを含む第2の領域S2とを保持手段30の切削送り方向(Y軸方向)と平行に整列させる。なお、保持部32の保持面32aに載置された被加工物1の第1の領域S1が切削領域となり、逃がし部34の支持面34aに載置された被加工物1の第2の領域S2が非切削領域となる。
図7に示すように、保持テーブル31上に被加工物1を載置したら、吸引源36が作動し、吸引路35を通じて保持部32の保持面32aと逃がし部34の支持面34aとに吸引作用を発揮させて被加工物1の下面を吸引する。
このとき、保持部32では、各ピン33の上面がセルフカットにより面一となっており、凹凸のあるポーラスチャックの上面と比べて被加工物1の切削領域を平坦に吸引保持することができる。
一方、逃がし部34では、支持面34aが保持面32aよりも低い位置にあることから、被加工物1の切削領域よりも低い位置で被加工物1の非切削領域を吸引保持し、後記の切削ステップにおいて、該非切削領域を切削バイト18に対して接触しない位置に逃がすことができる。
また、保持テーブル31上で被加工物1を吸引保持すると、保持テーブル31の一端エッジ38a及び他端エッジ38bから外側へ被加工物1の外周縁4が突出して当該外周縁4を保持しない非保持領域Cが形成される。これにより、被加工物1がそりあがるのを防止できる。
このように保持手段30において被加工物1を吸引保持した後、図4及び図8に示すように、バイト切削手段11によって、保持部32の保持面32aに吸引保持された被加工物1の第1の領域S1に対してバイト切削を実施する。図1で示した昇降手段19によって、図8に示すバイト切削手段11の切削バイト18を所定の高さ位置に位置づけるとともに、スピンドル12が回転し、バイトホイール16を例えば矢印A方向に回転させる。
次いで、被加工物1を保持した保持手段30を切削バイト18の加工面に対して水平にY軸方向に切削送りし、バイトホイール16の下方に向けて被加工物1を移動させる。なお、ホイール基台17の回転軸OのX軸方向の位置が、被加工物1の第1の領域S1のX軸方向の中央に位置することが望ましい。
バイトホイール16の回転にともなって円運動する切り刃18bは、Y軸方向に移動する被加工物1の第1の領域S1における複数のバンプ3の上部を削っていき、その高さを揃える。このとき、被加工物1の第1の領域S1は、保持部32の保持面32aにおいて平坦に保持されているため、第1の領域S1のバンプ3の高さをばらつきなく高精度に揃えることができる。一方、逃がし部34の支持面34aに保持された被加工物1の第2の領域S2は、被加工物1の第1の領域S1よりも低い位置に位置づけられており、切削バイト18の切り刃18bが接触することがないため、非切削領域を切削するのを防止できる。
被加工物1の第1の領域S1の全面をバイト切削したら、被加工物1の第2の領域S2に対してもバイト切削を行うため、該第2の領域S2をバイトホイール16と対面する位置に移動させる。具体的には、作業者によって保持手段30から被加工物1を持ち上げるとともに、保持手段30上において被加工物1を保持部32の保持面32aに平行な方向に180度回転させ、被加工物1の第2の領域S2を逃がし部34の支持面34aから保持部32の保持面32aに置き直す。このようにしてバイトホイール16に被加工物1の第2の領域S2を対面させる。
その後、バイト切削手段11によって被加工物1の第2の領域S2にバイト切削を施す。すなわち、バイトホイール16の回転にともなって円運動する切り刃18bは、Y軸方向に移動する被加工物1の第2の領域S2における複数のバンプ3の上部を削っていき、その高さを揃える。このとき、上記同様、被加工物1の第2の領域S2は、保持部32の保持面32aにおいて平坦に保持されているため、第2の領域S2のバンプ3の高さをばらつきなく高精度に揃えることができ、逃がし部34の支持面34aに保持された被加工物1の第1の領域S1は、被加工物1の第1の領域S1よりも低い位置に位置づけられており、切削バイト18の切り刃18bが接触することがないため、切削済みの第1の領域S1を切削するのを防止できる。このようにして被加工物1の表面全域にバイト切削を施す。
被加工物1のバイト切削が完了した後、図1で示した第2の搬送手段28bによって被加工物1を保持手段30から洗浄手段27に搬送する。そして、洗浄手段27で洗浄及び乾燥が行われた後、搬出入手段25によって洗浄済みの被加工物1をカセット24bに収容する。
このようにバイト切削装置1において、保持手段30に対してセルフカットを実施する際には、被加工物1の大きさよりも小さい保持部32の保持面32aに対してのみセルフカットを行えばよく、保持テーブル31の表面全面をバイト切削する必要はない。したがって、保持部32の保持面32aを高精度に平坦化することが比較的容易となり、保持部32の保持面32aで保持されバイト切削された後の被加工物1の表面高さにばらつきが生じるのを抑えることが可能となる。
また、被加工物1に対してバイト切削を実施する際には、被加工物1の切削領域(例えば第1の領域S1)を上記セルフカットによって平坦化された保持部32の保持面32aに保持させるとともに被加工物1の非切削領域(例えば第2の領域S2)を逃がし部34の支持面34aに保持させ、被加工物1の第1の領域S1にバイト切削を施したら、第2の領域S2を保持部32の保持面32aに保持させバイトホイール16に対面させてからバイト切削を施すことができる。したがって、被加工物1の大きさよりも小さいバイトホイール16で被加工物1の表面全域にバイト切削を施すことができるため、バイト切削装置1が大型化することを防止できる。
図9に示す保持手段50は、被加工物を保持する保持手段の第2例である。この保持手段50は、図1で示したバイト切削装置10に適用することができる。また、図4で示した被加工物1のX軸方向の幅Lが、ホイール基台17の回転軸Oから切削バイト18までの距離R1の4倍の距離の幅を有する場合、保持手段50では、その被加工物を保持するのに好適である。
保持手段50は、頂点57の両側が降下する傾斜を有する保持テーブル51を有しており、被加工物の切削領域を保持する保持部52と、保持部52に隣接し切削領域を切削中に被加工物の非切削領域を保持して切削バイト18から逃がす逃がし部54とを備えている。
保持テーブル51の内部には、吸引路55が形成されており、吸引路55の一端は吸引源56に接続され、他端が保持部52及び逃がし部54に連通している。また、保持手段50は、保持テーブル51の中心を通る保持手段回転軸59を有しており、図示しないモータによって保持手段回転軸59を中心に回転可能な構成となっている。
保持部52には、保持テーブル51の頂点57から一端エッジ58aまでの間の領域にピン53が複数配設されており、各ピン53の上面が被加工物1の切削領域を保持する保持面52aとなっている。この保持面52aは、保持手段50の切削送り方向と水平な方向に直交する方向に対して保持手段回転軸59上の頂点57から一端エッジ58aに向けて下方に傾斜した傾斜面となっている。そして、吸引源56が作動すると、吸引路55を通じて保持部52の保持面52aに吸引作用を発揮させ、被加工物1の切削領域をピンチャックすることができる。
また、逃がし部54には、保持テーブル51の頂点57から他端エッジ58bまでの間の領域に被加工物1の非切削領域を保持する支持面54aが形成されている。この支持面54aは、保持手段50の切削送り方向と水平な方向に直交する方向に対して保持手段回転軸59上の頂点57から他端エッジ58bに向けて下方に傾斜した傾斜面となっている。このように構成される保持手段50は、保持テーブル51の中央における縦断面が保持手段回転軸59に対して線対称となっている。
保持手段50に対してセルフカットを行う場合について説明する。まず、図示しないモータにより保持テーブル51を回転させつつ、保持部52の保持面52aと逃がし部54の支持面54aとの両方にバイト切削によるセルフカットを実施する。具体的には、バイト切削手段11の切削バイト18を所定の高さ位置に位置づけるとともに、スピンドル12が回転し、バイトホイール16を回転させる。次いで、図示しないモータによって保持手段回転軸59を回転させ、保持テーブル51を例えば矢印B方向に回転させる。
切削バイト18の回転軌道の面である加工面Pに対して保持テーブル51を水平に移動させつつ、保持部52の保持面52aをバイトホイール16の下方に移動させ、円運動する切り刃18bによって、保持部52に配設された各ピン53の上端を削っていき保持面52aの高さを揃えるとともに、逃がし部54の支持面54aを削ってその高さを揃える。こうして保持部52の保持面52aと逃がし部54の支持面54aとにバイト切削を施すことにより、該保持面52a及び該支持面54aと切削バイト18の加工面Pとが平行な状態となったらセルフカットが完了する。なお、図4で示したホイール基台17の回転軸OのX軸方向の位置が、保持部52の保持面52a,逃がし部54の支持面54aのX軸方向の中央に位置することが望ましい。
次に、保持手段50において被加工物1を保持し被加工物1に対してバイト切削を実施する場合について説明する。図4で示した被加工物1の第1の領域S1を図10の保持部52の保持面52aに合わせて載置するとともに、被加工物1の第2の領域S2を逃がし部54の支持面54aに合わせて載置することにより、被加工物1の第一の辺1aを含む第1の領域S1と第二の辺1bを含む第2の領域S2とを保持手段50の切削送り方向(Y軸方向)と平行に整列させる。そして、保持手段50において被加工物1を吸引保持した後、バイト切削手段11によって、保持部52の保持面52aに吸引保持された被加工物1の第1の領域S1に対してバイト切削を行う。
被加工物1の第1の領域S1の全面をバイト切削したら、被加工物1の第2の領域S2に対してもバイト切削を行うため、該第2の領域S2をバイトホイール16と対面する位置に移動させる。具体的には、作業者によって保持手段50から被加工物1を持ち上げるとともに、保持手段50上において被加工物1を保持部52の保持面52aに平行な方向に180度回転させ、被加工物1の第2の領域S2を逃がし部54の支持面54aから保持部52の保持面52aに置き直す。保持手段50自体が180度回転し、バイトホイール16に被加工物1の第2の領域S2を対面させるようにしてもよい。その後、上記同様に、バイト切削手段11によって被加工物1の第2の領域S2にバイト切削を施す。このようにして被加工物1の表面全域にバイト切削を施す。
このように、保持手段50では、縦断面が保持手段回転軸59に対して線対称となっているため、被加工物1をバイト切削する前に保持テーブル51の保持部52の保持面52aと逃がし部54の支持面54aとにバイト切削によるセルフカットを実施しても、保持テーブル51の表面全面を高精度に平坦化することができる上、バイト切削後の被加工物1の表面高さにばらつきが生じるのを抑えることが可能となる。
1:被加工物 2:パッケージ 3:バンプ 4:外周縁
10:バイト切削装置 100:装置ベース 100a:搬送加工部 101:コラム
11:バイト切削手段 12:スピンドル 13:スピンドルハウジング 14:モータ
15:ホルダ 16:バイトホイール 17:ホイール基台
18:切削バイト 18a:シャンク 18b:切り刃
19:昇降手段 20:ボールネジ 21:モータ 22:ガイドレール 23:昇降部
24a,24b:カセット 25:搬出入手段 26:仮置き手段 27:洗浄手段
28a:第1の搬送手段 28b:第2の搬送手段
30:保持手段 31:保持テーブル 32:保持部 32a:保持面 33:ピン
34:逃がし部 34a:支持面 35:吸引路 36:吸引源
37:中央部 38a:一端エッジ 38b:他端エッジ 39:ベース
40:移動手段 41:ボールネジ 42:モータ 43:ガイドレール
50:保持手段 51:保持テーブル 52:保持部 52a:保持面 53:ピン
54:逃がし部 54a:支持面 55:吸引路 56:吸引源
57:頂点 58a:一端エッジ 58b:他端エッジ 59:保持手段回転軸

Claims (3)

  1. バイト切削装置であって、
    ホイール基台と該ホイール基台に装着された切削バイトとを含み回転軸に連結されたバイトホイールと、該バイトホイールが装着された該回転軸を回転させる駆動源とを有したバイト切削手段と、
    該回転軸から該切削バイトまでの2倍の距離を超え、第一の辺と第二の辺とによって規定される幅を有する被加工物を保持する保持手段と、
    被加工物を保持した該保持手段を該切削バイトの回転軌道の面に対して水平な面で切削送り方向に移動させる移動手段と、を備え、
    該保持手段は、被加工物の該第一の辺と該第二の辺とを該切削送り方向と平行に整列させた状態で被加工物を保持するとともに、該切削バイトで切削される被加工物の該第一の辺を含む切削領域を保持する保持面を有する保持部と、
    該保持部に隣接し該切削領域の切削中に被加工物の該第二の辺を含む非切削領域を保持して該切削バイトに対して逃がす逃がし部とを有するバイト切削装置。
  2. 前記逃がし部の上面は、前記保持面に比べて高さ位置が低いことを特徴とする請求項1に記載のバイト切削装置。
  3. 被加工物は、前記回転軸から前記切削バイトまでの4倍の距離の幅を有し、
    前記保持手段は、前記保持面の中心を通る保持手段回転軸を有し、該保持面は、切削送り方向と水平な方向に直交する方向に対して該保持手段回転軸上の頂点から一端に向けて下がる傾斜面となっており、
    前記逃がし部の上面は、切削送り方向と水平な方向に直交する方向に対して該保持手段回転軸上の該頂点から他端に向けて下がる傾斜面となっており、
    該保持手段は、縦断面が該保持手段回転軸に対して線対称である請求項1に記載のバイト切削装置。
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