JP2017100065A - 多孔質グラフェンフィルタの製造方法、これを用いて製造される多孔質グラフェンフィルタ及びこれを用いたフィルタ装置 - Google Patents

多孔質グラフェンフィルタの製造方法、これを用いて製造される多孔質グラフェンフィルタ及びこれを用いたフィルタ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017100065A
JP2017100065A JP2015233743A JP2015233743A JP2017100065A JP 2017100065 A JP2017100065 A JP 2017100065A JP 2015233743 A JP2015233743 A JP 2015233743A JP 2015233743 A JP2015233743 A JP 2015233743A JP 2017100065 A JP2017100065 A JP 2017100065A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graphene
filter
mixture
graphene filter
source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015233743A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6054499B1 (ja
Inventor
キム ヒ−ヨン
Hee Yeon Kim
キム ヒ−ヨン
クウォン グク−ヒョン
Guk-Hyeon Kwon
クウォン グク−ヒョン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Korea Institute of Energy Research KIER
Original Assignee
Korea Institute of Energy Research KIER
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Korea Institute of Energy Research KIER filed Critical Korea Institute of Energy Research KIER
Priority to JP2015233743A priority Critical patent/JP6054499B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6054499B1 publication Critical patent/JP6054499B1/ja
Publication of JP2017100065A publication Critical patent/JP2017100065A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

【課題】炭素単原子層構造を有するグラフェンに人為的に非常に小さなサイズの細孔を形成させ、細孔を有する複数の多孔質グラフェンフィルタを用いることによる多孔質グラフェンフィルタの製造方法と前記製造方法で製造された多孔質グラフェンフィルタを提供する。【解決手段】グラフェン形成のための炭素源から生成される炭素原子の堆積のあいだに、一部の炭素原子を置換源から生成される置換原子に置換することにより第1サイズを有する第1細孔が形成された第1グラフェンフィルタを形成し、グラフェン形成のための炭素源から生成される炭素原子の堆積のあいだに、一部の炭素原子を置換源から生成される置換原子で置換することによりグラフェンに第1サイズよりも大きな第2サイズを有する第2細孔が形成された第2グラフェンフィルタを形成し、第1及び第2グラフェンフィルタを流入口及び排出口を備えるフィルタ本体の内部に配置することで、複数の物質の混合物から特定の物質を選択的にフィルタリングできる。【選択図】図1

Description

本発明は、多孔質グラフェンフィルタの製造方法及びこれを用いて製造される多孔質グラフェンフィルタに関し、より具体的には、本発明は、少なくとも2つの互いに異なる物質が混合されている混合物から特定の物質を多孔質グラフェンを用いて選択的にフィルタリングできる多孔質グラフェンフィルタの製造方法及びこれを用いて製造される多孔質グラフェンフィルタ及びこれを用いたフィルタ装置に関する。
近年、炭素単原子層を含むグラフェン(graphene)の技術開発が急速に進んでいる。
グラフェンは、一層の炭素原子で形成された単原子層を含む、銅に比べて非常に優れた導電性、シリコン(silicon)に比べて高い電子移動度、鋼鉄に比べて非常に高い強度などを有する多様な長所を有する新素材であって、超高速半導体、透明電極を活用したフレキシブルディスプレイ、コンピュータの部品、高効率太陽電池など多様な分野に適用されている。
特許文献1は、グラフェンを含む溶液を使用してグラフェン-ポリマー複合体フィルタを製造するための方法を開示している。
従来の半導体、ディスプレイ、コンピュータ部品及び太陽電池などに用いられるグラフェンは、グラフェンに空孔(through hole)などのような欠陥が形成されないようにする方向で技術が開発されている。
韓国公開特許第10−2013−0033794号
そこで、本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、炭素単原子層構造を有するグラフェン形成のあいだにグラフェンに人為的に非常に小さなサイズの細孔を形成させたグラフェンを含む多孔質グラフェンフィルタ、複数の物質が混合されている混合物から特定の物質を選択的にフィルタリングするための複数の多孔質グラフェンフィルタ、多孔質グラフェンフィルタの製造方法、及びこれを用いるフィルタ装置を提供することである。
一実施形態において、多孔質グラフェンフィルタの製造方法は、グラフェン形成のための炭素源から生成される炭素原子の堆積のあいだに、一部の炭素原子を置換源から生成される置換原子に置換することにより第1サイズを有する第1細孔が形成された第1グラフェンフィルタを形成する工程と、グラフェン形成のための炭素源から生成される炭素原子の堆積のあいだに、一部の炭素原子を置換源から生成される置換原子で置換することによりグラフェンに第1サイズよりも大きな第2サイズを有する第2細孔が形成された第2グラフェンフィルタを形成する工程と、第1及び第2グラフェンフィルタを流入口及び排出口を備えるフィルタ本体の内部に配置する工程とを含む。
いくつかの実施形態において、第1グラフェンフィルタに第1細孔を形成する置換源、及び、第2グラフェンフィルタに第2細孔を形成する置換源は、窒素原子を含む。
いくつかの実施形態において、第1グラフェンフィルタを形成する工程における置換源の供給量は、第2グラフェンフィルタを形成する工程における置換源の供給量よりも少ない。
いくつかの実施形態において、炭素源は、メタン(CH4)、メタノール(CH3OH)、一酸化炭素(CO)、エタン(C26)、エチレン(C24)、エタノール(C25OH)、アセチレン(C22)、アセトン(CH3COCH3)、プロパン(C38)、プロピレン(C36)、ブタン(C410)、ペンタン(C512)、ペンテン(C510)、シクロペンタジエン(C56)、ヘキサン(C614)、シクロヘキサン(C612)、ベンゼン(C66)、トルエン(C78)及びキシレン(C810)からなる群より選択される少なくとも1つを含む。
いくつかの実施形態において、置換源は、アンモニア(NH3)、ヒドラジン(N24)、ピリジン(C55N)、ピロール(C45N)、アセトニトリル(CH3CN)、硝酸(HNO3)、硝酸銀(AgNO3)、硝酸バリウム(Ba(NO32)、N,N-ジメチルホルムアミド((CH32NCHO)、窒化リチウム(Li3N)及び塩化シアヌル(C3Cl33)からなる群より選択される少なくとも1つを含む。
いくつかの実施形態において、第1または第2グラフェンフィルタが形成されるとき、炭素源及び置換源は、同時に気化されて第1または第2グラフェンフィルタが形成される蒸着炉に供給される。
一実施形態の多孔質グラフェンフィルタは、グラフェン中の共有結合部分に結晶欠陥を有する炭素原子の一部を置換原子で置換することにより形成される第1サイズを有する第1細孔が形成されている第1グラフェンフィルタと、グラフェン中の共有結合部分に結晶欠陥を有する炭素原子の一部を置換原子で置換することにより形成される第2サイズを有する第2細孔が形成されている第2グラフェンフィルタと、複数の物質の混合物がフィルタ本体に導入された後に混合物が移動する経路上に第1及び第2グラフェンフィルタが固定されているフィルタ本体と、を備える。
いくつかの実施形態において、多孔質グラフェンフィルタの第1及び第2グラフェンフィルタは、それぞれ独立して、フィルム状又は円筒状に形成される。
一実施形態として、本発明は、互いに異なるサイズを有する物質を含む所定の量の混合物を逐次供給する混合物供給装置と、そこを通って混合物が導入されるための注入口および側面上の少なくとも2つの排出口を備えるフィルタ本体と、混合物中の個々の物質をそれぞれ分離するための、フィルタ本体内の排出口のあいだに配置されている、その中に細孔が形成されている少なくとも1つのグラフェン薄膜と、排出口に連結され、混合物から分離された各物質を回収するための回収ユニットと、を備えるフィルタ装置を提供する。
いくつかの実施形態において、フィルタ装置の混合物供給装置は、混合物を提供するための混合物提供ユニットと、所定量の混合物を受容する収納容器と、収納容器から混合物を排出するための排出ユニットとを備える。
いくつかの実施形態において、フィルタ装置の排出ユニットは、収納容器に空気又は不活性ガスを提供するブローワを備える。
いくつかの実施形態において、フィルタ装置は、混合物供給装置、グラフェンフィルタ及び回収ユニットに結合されている電子バルブと、電子バルブを制御するバルブコントローラとを更に備える。
いくつかの実施形態において、フィルタ装置のグラフェンフィルタは、フィルタ本体の内部に配置され、第1サイズを有する第1細孔が形成されている第1グラフェンフィルタと、フィルタ本体の内部で第1グラフェンフィルタと対向するように配置され、第2サイズを有する第2細孔が形成されている第2グラフェンフィルタとを備える。
本発明による多孔質グラフェンフィルタの製造方法及びこれを用いて製造された多孔質グラフェンフィルタは、炭素単原子層構造を有するグラフェン薄膜であって、グラフェン形成のあいだにグラフェン薄膜に人為的に非常に小さなサイズの細孔が形成されるような方法で製造され得るグラフェン薄膜を有することにより、複数の物質からなる混合物から特定の物質を選択的にフィルタリング及び分離できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る多孔質グラフェンフィルタの製造方法を示す流れ図である。 図1の第1グラフェンフィルタを示す平面図である。 図1の第2グラフェンフィルタを示す平面図である。 図1に示す第1グラフェンフィルタ又は第2グラフェンフィルタを製造する装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る多孔質グラフェンフィルタを示す断面図である。 図5の多孔質グラフェンフィルタのフィルタ工程を示す概念図である。 フィルム状の第1または第2グラフェンフィルタの斜視図である。 円筒状の第1または第2グラフェンフィルタの斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るフィルタ装置を示すブロック図である。
下記の説明では、本発明の実施形態を理解するために必要な部分のみ説明され、それ以外の部分の説明は、本発明の要旨を不明確にしないように省略されるということに留意すべきである。
以下で説明される本明細書及び請求の範囲に用いられた用語や単語は、通常的、又は辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は自身の発明を最も最善の方法で説明するために、用語の概念により適切に定義できるという原則に即して本発明の技術的な思想に整合する意味と概念で解釈されなければならない。従って、本明細書に記載された実施形態と図面に示された構成は、本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想を何れも代弁するものではないので、本出願時点においてそれらに代えられる多様な均等物と変形例が存在し得ることが理解できるはずである。
本発明で頻繁に用いられる技術用語である「グラフェン(graphene)」は、炭素原子の単原子層(one atomic layer)の構造であって、単原子層を構成する炭素原子が基本的な反復単位として6角形のリング状骨格で共有結合されているものとして定義される。
しかしながら、本発明では5つの炭素原子が一緒に共有結合して基本的な反復単位を構成する又は7つの炭素原子が一緒に共有結合して基本的な反復単位を構成する単原子層構造も「グラフェン」として定義され得る。
また、本発明で頻繁に用いられる技術用語である「結晶欠陥(crystal defect)又は欠陥(defect)」は、グラフェンを形成している炭素原子を窒素原子などに置換することを目的として、グラフェンを形成しているいくつかの炭素原子間の共有結合のうちの少なくとも1つの切断として定義される。
図1は、本発明の一実施形態に係る多孔質グラフェンフィルタの製造方法を示す流れ図である。図2は、図1の第1グラフェンフィルタを示す平面図である。図3は、図1の第2グラフェンフィルタを示す平面図である。
図1及び図2を参照して、多孔質グラフェンフィルタを製造するために、まず、平均して第1サイズS1を有する第1細孔H1が形成された第1グラフェンフィルタ1が形成される(工程S10)。
工程S10で、平均して第1サイズS1を有する第1細孔H1が形成された第1グラフェンフィルタ1を形成するために、まず、高温で炭素原子及び水素原子に分解され得る炭素前駆体を含む炭素源(carbon source)を、グラフェン薄膜を形成させるために気化させる工程が行われる。
本発明の一実施形態において、炭素源を気化させて蒸着炉などに提供する場合、従来に比べて非常に単純な工程によって多孔質グラフェンフィルタを製造できるという長所を有する。
本発明の一実施形態において、第1グラフェンフィルタ1を形成するための炭素源として使用され得る物質の例としては、メタン(CH4)、メタノール(CH3OH)、一酸化炭素(CO)、エタン(C26)、エチレン(C24)、エタノール(C25OH)、アセチレン(C22)、アセトン(CH3COCH3)、プロパン(C38)、プロピレン(C36)、ブタン(C410)、ペンタン(C512)、ペンテン(C510)、シクロペンタジエン(C56)、ヘキサン(C614)、シクロヘキサン(C612)、ベンゼン(C66)、トルエン(C78)及びキシレン(C810)などの、熱によって炭素原子及び水素原子に分解される炭化水素(hydrocarbon)が挙げられる。
また、炭素源の気化によって生成される炭素原子によるグラフェンの形成のあいだ、平均して第1サイズS1を有する第1細孔H1をグラフェンに形成させるために、グラフェン中の炭素原子のうちの一部の炭素原子に結晶欠陥を生じさせ、及び結晶欠陥によって切断された共有結合部分に置換原子を置換して結合させるための置換源(又はドーピング源)を気化させる工程が行われる。
本発明の一実施形態において、置換源としては、窒素化合物を含む窒素前駆体が使用され得る。
第1グラフェンフィルタ1に第1細孔H1を形成するための置換源として使用され得る窒素化合物の例としては、アンモニア(NH3)、ヒドラジン(N24)、ピリジン(C55N)、ピロール(C45N)、アセトニトリル(CH3CN)、硝酸(HNO3)、硝酸銀(AgNO3)、硝酸バリウム(Ba(NO32)、N,N-ジメチルホルムアミド((CH32NCHO)、窒化リチウム(Li3N)、塩化シアヌル(C3Cl33)などの、窒素化合物が挙げられる。
本発明の一実施形態において、第1グラフェンフィルタ1を形成する炭素原子を提供する炭素源、及び、第1グラフェンフィルタ1を形成するあいだに、平均して第1サイズS1を有する第1細孔H1を形成するための置換源は、良質の第1グラフェンフィルタを製造するために、それぞれ別の容器内で同時気化方式で気化される。
第1グラフェンフィルタ1を形成するために、同時気化方式で気化された炭素源及び置換源は、それぞれ第1グラフェンフィルタ1が形成されるのに適した工程条件とされた蒸着炉(deposition furnace)の内部にそれぞれ導入され、蒸着炉の内部で混合される。
蒸着炉の内部に導入された炭素源は、蒸着炉の内部で炭素原子及び水素原子に熱分解され、水素原子は蒸着炉の外部に排気され、炭素原子は蒸着炉の内部に配置された基板に単原子層構造を形成するように堆積される。
蒸着炉の内部で炭素原子が基板上に成膜されているあいだ、蒸着炉の内部に導入された置換源は、蒸着炉の内部で窒素原子に分解され、窒素原子は、炭素原子のうち一部の共有結合されている部分に作用(又はドーピング)して結晶欠陥を誘発し、結晶欠陥が発生した炭素原子の切断された共有結合部分に窒素原子が結合される。
炭素原子の共有結合が切断された部分が窒素原子に置換されることによって蒸着炉の内部に配置された基板には、平均して第1サイズS1を有する第1細孔H1が形成された第1グラフェンフィルタ1が形成される。
本発明の一実施形態において、炭素原子の共有結合が切断された部分の個数が増加し、より多くの窒素原子が結晶欠陥部分に結合される場合、第1グラフェンフィルタ1の第1細孔H1の第1サイズS1が大きくなる。
即ち、第1グラフェンフィルタ1に形成される第1細孔H1の個数及び第1細孔H1の平均した第1サイズS1は、炭素源及び置換源の割合又は置換源の濃度によって決定される。
一定量の炭素源に対して置換源の量を増加させる場合、グラフェン中のより多い個数の炭素原子に関して結晶欠陥が発生して、炭素原子に代わって窒素原子が結合されるため、第1細孔H1の個数が増加し、第1グラフェンフィルタ1の第1細孔H1の平均した第1サイズS1は増加する。
反対に、一定量の炭素源に対して置換源の量を減少させる場合、グラフェン中のより少ない個数の炭素原子に関して結晶欠陥が発生して、炭素原子に代わって窒素原子が結合されるため、第1グラフェンフィルタ1の第1細孔H1の個数および平均した第1サイズS1は減少する。
本発明の一実施形態において、グラフェンに形成される第1細孔H1の平均した第1サイズS1のデータ、第1細孔H1の第1サイズS1の偏差データは、炭素源及び置換源の割合を変更しながら実験することによって求めることができる。
図1及び図3を参照して、第1グラフェンフィルタ1が製造された後又は第1グラフェンフィルタ1の製造のあいだ、平均して第2サイズS2を有する第2細孔H2が形成された第2グラフェンフィルタ2が形成される(工程S20)。
図1の工程S20で、平均して第2サイズS2を有する第2細孔H2が形成された第2グラフェンフィルタ2を形成するために、まず、第2グラフェンフィルタ2を形成するための炭素前駆体を含む炭素源を気化させる工程が行われる。
本発明の一実施形態において、第2グラフェンフィルタ2を形成するための炭素源として使用され得る物質の例としては、メタン(CH4)、メタノール(CH3OH)、一酸化炭素(CO)、エタン(C26)、エチレン(C24)、エタノール(C25OH)、アセチレン(C22)、アセトン(CH3COCH3)、プロパン(C38)、プロピレン(C36)、ブタン(C410)、ペンタン(C512)、ペンテン(C510)、シクロペンタジエン(C56)、ヘキサン(C614)、シクロヘキサン(C612)、ベンゼン(C66)、トルエン(C78)及びキシレン(C810)などの、熱によって炭素原子及び水素原子に分解される炭化水素(hydrocarbon)が挙げられる。
本発明の一実施形態において、第2グラフェンフィルタ2を形成する際に用いられる炭素源は、第1グラフェンフィルタ1を形成する際に用いられる炭素源と同一であってもよく、また異なっていてもよい。
また、炭素源の気化によって生成される炭素源による第2グラフェンフィルタ2の製造のあいだ、平均して第2サイズS2を有する第2細孔H2を形成させるために、グラフェン中の炭素原子のうちの一部の炭素原子に結晶欠陥を生じさせ、及び結晶欠陥によって切断された共有結合部分に置換原子を置換して結合させるための置換源(又はドーピング源)を気化させる工程が行われる。
本発明の一実施形態において、第2グラフェンフィルタ2の置換源としては、窒素化合物を含む窒素前駆体が使用され得る。
第2グラフェンフィルタ2の置換源として使用され得る窒素化合物の例としては、アンモニア(NH3)、ヒドラジン(N24)、ピリジン(C55N)、ピロール(C45N)、アセトニトリル(CH3CN)、硝酸(HNO3)、硝酸銀(AgNO3)、硝酸バリウム(Ba(NO32)、N,N-ジメチルホルムアミド((CH32NCHO)、窒化リチウム(Li3N)、塩化シアヌル(C3Cl33)などの、窒素化合物が挙げられる。
本発明の一実施形態において、第2グラフェンフィルタ2を形成するための置換源及び第1グラフェンフィルタ1を形成するための置換源は、同一であってもよく、また異なっていてもよい。
本発明の一実施形態において、第2グラフェンフィルタ2の形成において使用される炭素原子を提供する炭素源及び第2グラフェンフィルタ2の形成のあいだ、平均して第2サイズS2を有する第2細孔H2の形成において使用される置換源は、第2グラフェンフィルタ2を大量生産するために、それぞれ他の容器で同時気化方式で気化される。
第2グラフェンフィルタ2を形成するために、同時気化方式で気化された炭素源及び置換源は、それぞれ第2グラフェンフィルタ2が形成されるのに適した工程条件とされた蒸着炉の内部にそれぞれ導入され、蒸着炉の内部で混合される。
蒸着炉の内部に導入された炭素源は、蒸着炉の内部で炭素原子及び水素原子に熱分解され、水素原子は蒸着炉の外部に排気され、炭素原子は蒸着炉の内部に配置された基板に単原子層構造を形成するように堆積される。
蒸着炉の内部で炭素原子が基板上に成膜されるあいだ、蒸着炉の内部に導入された置換源は、蒸着炉の内部で窒素原子に分解され、窒素原子は、炭素原子のうち一部の共有結合されている部分に作用(又はドーピング)して結晶欠陥を誘発し、窒素原子は結晶欠陥が発生した炭素原子の切断された共有結合部分に結合される。
炭素原子の共有結合が切断された部分が窒素原子に置換されることによって蒸着炉の内部に配置された基板には、平均して第2サイズS2を有する第2細孔H2が形成された第2グラフェンフィルタ2が形成される。
本発明の一実施形態において、第2グラフェンフィルタ2に形成される第2細孔H2の個数及び第2細孔H2の平均の第2サイズS2は、炭素源及び置換源の割合又は置換源の濃度によって決定される。
具体的に、一定量の炭素源に対して置換源の供給量を増加させる場合、グラフェン中のより多くの個数の炭素原子が窒素原子に置換されて第2細孔H2の個数が増加し、結果として、第2細孔H2の平均的な第2サイズS2は増加する。
反対に、一定量の炭素源に対して置換源の量を減少させる場合、グラフェン中のより少ない個数の炭素原子が窒素原子に置換されるため、第2細孔H2の個数が減少し、結果として、第2細孔H2の平均的な第2サイズS2は減少する。
本発明の一実施形態において、グラフェンに形成される第2細孔H2の平均の第2サイズS2のデータ、第2細孔H2の第2サイズS2の偏差データは、炭素源及び置換源の割合を変更しながら実験することによって求めることができる。
本発明の一実施形態において、工程S20で形成された第2グラフェンフィルタ2の第2細孔H2の平均した第2サイズS2は、工程S10で形成された第1グラフェンフィルタ1の第1細孔H1の平均的な第1サイズS1より小さくされてもよい。
このとき、第2グラフェンフィルタ2の第2細孔H2のうち最も大きなサイズの第2細孔H2は、第1グラフェンフィルタ1の第1細孔H1のうち最も小さなサイズ以下で形成され得る。
たとえ本発明の一実施形態において、工程S20で形成された第2グラフェンフィルタ2の第2細孔H2の平均の第2サイズS2が、工程S10で形成された第1グラフェンフィルタ1の第1細孔H1の平均の第1サイズS1よりも小さいことが図示及び説明されていたとしても、この態様とは異なり、第2グラフェンフィルタ2の第2細孔H2の平均の第2サイズS2が第1グラフェンフィルタ1の第1細孔H1の平均の第1サイズS2以上であってもよい。
本発明の一実施形態において、平均して第1サイズS1を有する第1細孔H1が形成された第1グラフェンフィルタ1及び平均して第2サイズS2を有する第2細孔H2が形成された第2グラフェンフィルタ2は、1つの蒸着炉で順次形成又は互いに異なる蒸着炉で個別に形成され得る。
工程S10で平均して第1サイズS1を有する第1細孔H1が形成された第1グラフェンフィルタ1が形成され、工程S20で平均して第2サイズS2を有する第2細孔S2が形成された第2グラフェンフィルタ2が形成された後、第1及び第2グラフェンフィルタ1、2は、フィルタ本体に装着されて多孔質グラフェンフィルタが製造される(工程S30)。
フィルタ本体は、少なくとも2つの物質が混合されている混合物が通過する経路を提供し、工程S10で製造された第1グラフェンフィルタ1及び工程S20で製造された第2グラフェンフィルタ2が、第1及び第2グラフェンフィルタ1、2の第1細孔H1及び第2細孔H2を通して対象物質をフィルタで取り除くために経路内に配置される。
例えば、多孔質グラフェンフィルタは、空気から二酸化炭素を、水から不純物、自動車排気ガスから特定の物質を、血液から不純物又は特定の物質を選択的にフィルタリングするために適用され得る。
図4は、図1に示す第1グラフェンフィルタ又は第2グラフェンフィルタを製造する装置を示すブロック図である。
図4を参照して、多孔質グラフェンフィルタ製造装置700は、図1に示す第1グラフェンフィルタ及び第2グラフェンフィルタを製造する。
本発明の一実施形態において、第1グラフェンフィルタ1及び第2グラフェンフィルタ2の両方が、1つの多孔質グラフェンフィルタ製造装置700から製造され得る。これとは異なり、第1グラフェンフィルタ1又は第2グラフェンフィルタ2が、互いに異なる多孔質グラフェンフィルタ製造装置700から製造されてもよい。
多孔質グラフェンフィルタ製造装置700は、試料供給装置200、同時気化器300及び蒸着炉400を備える。これに加えて、多孔質グラフェンフィルタ製造装置700は、キャリアガス供給部500を更に備えていてもよい。
試料供給装置200は、第1試料供給装置210及び第2試料供給装置220を備える。
第1試料供給装置210は、後述するように、グラフェンを形成するための炭素源を同時気化器300の第1気化器310に供給する。
第1試料供給装置210から第1気化器310に供給される炭素源は、蒸着炉400の内部で炭素原子及び水素原子に分解される炭化水素を含む炭素前駆体であり得る。
第1試料供給装置210から供給される炭素前駆体の例としては、メタン(CH4)、メタノール(CH3OH)、一酸化炭素(CO)、エタン(C26)、エチレン(C24)、エタノール(C25OH)、アセチレン(C22)、アセトン(CH3COCH3)、プロパン(C38)、プロピレン(C36)、ブタン(C410)、ペンタン(C512)、ペンテン(C510)、シクロペンタジエン(C56)、ヘキサン(C614)、シクロヘキサン(C612)、ベンゼン(C66)、トルエン(C78)及びキシレン(C810)などの、熱によって炭素原子及び水素原子に分解される炭化水素(hydrocarbon)が挙げられ得る。
本発明の一実施形態において、炭素前駆体が、第1試料供給装置210に気相として貯蔵される場合、第1試料供給装置210から供給される炭素前駆体は、同時気化器300の第1気化器310をバイパスして蒸着炉400に供給され得る。
第2試料供給装置220は、グラフェンに細孔(through-hole)を形成する置換源(又はドーピング源)を、同時気化器300の第2気化器320に供給する。
本発明の一実施形態において、置換源を気化器300に供給する第2試料供給装置220には、置換源の濃度、置換源の供給量を精密に制御する試料調節装置225が結合される。
試料調節装置225を用いて、第2気化器320に供給される置換源の供給量を変更できるようにすることで、図2に示される第1サイズS1を有する第1細孔H1が形成された第1グラフェンフィルタ1及び図3に示される第2サイズS2を有する第2細孔H2が形成された第2グラフェンフィルタ2が形成され得る。
たとえ本発明の一実施形態では、第2試料供給装置220から第2気化器320に供給される置換源の濃度及び置換源の供給量を試料調節装置225によって制御することが図示及び説明されていても、これとは異なり、第1及び第2試料供給装置210、220に、炭素源及び置換源の供給量を個別に調節するための電子バルブ又は流量制御器(MFC)がそれぞれ設置されてもよい。
第2試料供給装置220から第2気化器320に供給される置換源は、窒素化合物を含む窒素前駆体であり得る。
図4に示す第2試料供給装置220から供給される置換源である窒素前駆体の例としては、アンモニア(NH3)、ヒドラジン(N24)、ピリジン(C55N)、ピロール(C45N)、アセトニトリル(CH3CN)、硝酸(HNO3)、硝酸銀(AgNO3)、硝酸バリウム(Ba(NO32)、N,N-ジメチルホルムアミド((CH32NCHO)、窒化リチウム(Li3N)、塩化シアヌル(C3Cl33)などが挙げられる。
本発明の一実施形態において、窒素前駆体が、第2試料供給装置220から気相で供給される場合、第2試料供給装置220から供給される窒素前駆体は、同時気化器300の第2気化器320をバイパスして蒸着炉400に供給され得る。
同時気化器300は、第1気化器310及び第2気化器320を備える。
第1気化器310は、第1試料供給装置210と連通され、これによって第1気化器310には第1試料供給装置210から、例えば、炭素源である炭素前駆体が供給される。
第1気化器310は、気化される炭素前駆体がそれを通って容器へと導入される流入口と、気化された炭素前駆体がそれを通って容器から放出される排出口をと備える容器を備え、そして後述するように、流入口は第1試料供給装置210に連通され、排出口は蒸着炉400の内部と連通される。
第1気化器310に供給された炭素前駆体を熱によって気化させるために、第1気化器310の外側には第1加熱炉315が配置され、第1加熱炉315の内側には熱を発生させる熱線316が配置され得る。第1加熱炉315には、熱線316以外に多様な熱発生装置が配置され得る。
第2気化器320は、第2試料供給装置220と連通され、これによって第2気化器320には第2試料供給装置220から、置換源、例えば窒素前駆体が供給される。
第2気化器320は、気化される窒素前駆体がそれを通って容器へと導入される流入口と、気化された窒素前駆体がそれを通って容器から放出される排出口とを備える容器を備え、そして後述するように、流入口は第2試料供給装置220に連通され、排出口は蒸着炉400の内部と連通される。
第2気化器320に供給された窒素前駆体を熱によって気化させるために、第2気化器320の外側には第2加熱炉325が配置され、第2加熱炉325の内側には熱を発生させる熱線326が配置される。第2加熱炉325には、熱線326以外に多様な熱発生装置が配置されてもよい。
たとえ本発明の一実施形態では、第1及び第2気化器310、320に供給された炭素前駆体及び窒素前駆体をそれぞれ気化させるために、熱線316、326を備える第1及び第2加熱炉315、325が用いられていても、これとは異なり、炭素前駆体及び窒素前駆体に反応ガスを供給して化学的に炭素前駆体及び窒素前駆体が気化されてもよい。
一方、キャリアガスが第1気化器310から気化された炭素前駆体及び第2気化器320から気化された窒素前駆体をそれぞれ蒸着炉400に運搬できるように、キャリアガスを供給するためのキャリアガス供給部500は、第1気化器310及び第2気化器320の両方と連通される。
キャリアガス供給部500は、窒素、アルゴンのような不活性ガスを第1気化器310及び第2気化器320に供給し、第1気化器310で気化された炭素前駆体及び第2気化器320で気化された窒素前駆体のそれぞれは、キャリアガス供給部500から供給された不活性ガスによって蒸着炉400に運搬される。
本発明の一実施形態において、キャリアガス供給部500及び第1気化器310、キャリアガス供給部500及び第2気化器320は、それぞれ不活性ガス供給配管510、520によって連通される。不活性ガス供給配管510、520には、それぞれ不活性ガスの流量を制御するための流量制御器(Mass Flow Controller、MFC)が連結され得る。
本発明の一実施形態では、キャリアガス供給部500で第1気化器310及び第2気化器320に供給される不活性ガスの流量が異なるように制御することによって、図2に示される第1サイズS1を有する第1細孔H1が形成された第1グラフェンフィルタ1及び図3に示される第2サイズS2を有する第2細孔H2が形成された第2グラフェンフィルタ2が形成され得る。
図4を更に参照すれば、第1気化器310において気化された炭素前駆体がそこから放出される第1気化器310の排出口は、第1配管317と連通され、第2気化器320において気化された窒素前駆体がそこから放出される第2気化器320の排出口は、第2配管327と連通される。
第1配管317及び第2配管327は、共通配管330に合流され、共通配管330は、蒸着炉400と連通される。
第1配管317によって供給される気化された炭素前駆体及び第2配管327によって供給される気化された窒素前駆体は、共通配管330で混合された後、蒸着炉400に供給されるため、気化された炭素及び窒素前駆体は、均一な混合物の形状で蒸着炉400に向かって送られ得る。
本発明の一実施形態において、第1配管317によって共通配管330に供給される気化された炭素前駆体及び第2配管327によって共通配管330に供給される気化された窒素前駆体の温度変化によって、気化された炭素及び窒素前駆体が再び液化されること、または、第1及び第2配管317、327の内壁に被着されることを防止するために、共通配管330には、ヒーティングユニット335が備えられていてもよい。
ヒーティングユニット335は、例えば、電気エネルギーを消費して熱を発生させる熱線を備えていてもよく、ヒーティングユニット335は、共通配管330を加熱して、気化された炭素及び窒素前駆体の温度変化を最小限のものとする。
本発明の一実施形態では、気化された炭素前駆体及び気化された窒素前駆体が混合される共通配管330にヒーティングユニット335が備えられることが図示及び説明されているが、これとは異なり、ヒーティングユニット335が、第1配管317及び第2配管327のそれぞれにさらに備えられていてもよい。
図4を更に参照して、蒸着炉400は、第1気化器310から第1配管317及び共通配管330を通って供給される炭素前駆体、ならびに、第2気化器320から第2配管327及び共通配管330を通って供給される窒素前駆体を用いて、図2及び図3に示される第1及び第2グラフェンフィルタ1、2が製造されるためのプロセス条件及び雰囲気を確立するように機能する。
第1及び第2グラフェンフィルタ1、2を形成するためのプロセス条件及び雰囲気を確立する蒸着炉400としては、例えば、化学気相蒸着装置(Chemical Vapor Deposition equipment)、熱化学気相蒸着装置(Thermal Chemical Vapor Deposition equipment)、急速熱化学気相蒸着設備(Rapid Thermal Chemical Vapor Deposition equipment)、誘導結合プラズマ化学気相蒸着装置(Inductive Coupled Plasma Chemical Vapor Deposition equipment)、原子層蒸着装置(Atomic Layer Deposition equipment)のうち何れか1つが用いられてもよい。
本発明の一実施形態では、単原子層が蒸着炉400の内部に配置された基板上に形成されるため、原子層蒸着法(ALD)を用いることが好ましい。
蒸着炉400の内部に配置され、その上に第1及び第2グラフェンフィルタ1、2が堆積される基板は、例えば、基板上に蒸着によって形成された第1及び第2グラフェンフィルタ1、2の基板からの容易な分離を可能にし、及び高温の熱で形状変形が発生しない金属材料で作製され得る。
蒸着炉400の内部に配置された金属材料は、例えば、第1及び第2グラフェンフィルタ1、2に対して弱い付着力を有する銅板又は銅メッキ板を含むことができる。
たとえ本発明の一実施形態では、蒸着炉400の内部に配置されて第1及び第2グラフェンフィルタ1、2がその上に形成される基板が銅板又は銅メッキ板であることが説明されていても、これとは異なり、蒸着炉400の内部に配置された基板が第1及び第2グラフェンフィルタ1、2の基板からの容易な剥離を可能としている限り、多様な金属材料が使用され得る。
図5は、本発明の一実施形態に係る多孔質グラフェンフィルタを示す断面図である。図6は、図5の多孔質グラフェンフィルタのフィルタプロセスを示す概念図である。
図5及び図6を参照して、多孔質グラフェンフィルタ800は、第1グラフェンフィルタ1、第2グラフェンフィルタ2及びフィルタ本体750を備える。
図2及び図5を参照すれば、第1グラフェンフィルタ1は、図1に示される第1及び第2グラフェンフィルタ1、2の製造方法によって、図4に示される多孔質グラフェンフィルタを製造するための装置を用いて製造され得、第1グラフェンフィルタ1は、図2に示される構造を有する。
第1グラフェンフィルタ1は、炭素源の分解によって生成された炭素原子を用いたグラフェンの形成のあいだに、置換源が、炭素原子のうち一部の炭素原子に結晶欠陥を引き起こし、結晶欠陥が発生した炭素原子を置換する置換原子、すなわち窒素原子を生成するために気化されるという方法で製造される。
第1グラフェンフィルタ1は、図2に示されるように、第1サイズS1を有する第1細孔H1を含む。
第1グラフェンフィルタ1は、図7に示されるように、フィルム状に形成され得、第1グラフェンフィルタ1がフィルム状に形成される場合、第1グラフェンフィルタ1の枠には、矩形のフレームが結合される。
矩形のフレームに第1グラフェンフィルタ1を結合させることによって、第1グラフェンフィルタ1は、非常に高い引張強度及び圧縮強度を有するようになる。
本発明の一実施形態において、第1グラフェンフィルタ1は、図8に示されるように、円筒状に形成され得、第1グラフェンフィルタ1が円筒状に形成される場合、第1グラフェンフィルタ1の両側端部には、リング状のフレームが結合され得る。
リング状のフレームに円筒状の第1グラフェンフィルタ1を結合することによって、第1グラフェンフィルタは、非常に高い引張強度及び圧縮強度を有するようになる。
図2及び図5を参照して、第2グラフェンフィルタ2は、図1に示される第1及び第2グラフェンフィルタ1、2の製造方法によって、図4に示される多孔質グラフェンフィルタを製造するための装置を用いて製造され得、第2グラフェンフィルタ2は、図3に示されるような構造を有する。
第2グラフェンフィルタ2は、炭素源の分解によって生成された炭素原子を用いたグラフェンの形成のあいだに、置換源が、炭素原子のうち一部の炭素原子に結晶欠陥を引き起こし、結晶欠陥が発生した炭素原子を置換する置換原子、すなわち窒素原子を生成するために気化されるという方法で製造される。
第2グラフェンフィルタ2は、図3に示されるように、第2サイズS2を有する第2細孔H2を有し、第2グラフェンフィルタ2の第2細孔H2の第2サイズS2は、第1グラフェンフィルタ1の第1細孔H1の第1サイズS1よりも大きなサイズで形成される。
本発明の一実施形態において、第2グラフェンフィルタ2の第2細孔H2の第2サイズS2は、炭素源に対する置換源の濃度及び置換源の供給速度を調整することによって変更され得る。
第2グラフェンフィルタ2は、図7に示されるように、フィルム状に形成され得、第2グラフェンフィルタ2がフィルム状に形成される場合、第2グラフェンフィルタ2の枠には、矩形のフレームが結合され得る。矩形のフレームに第2グラフェンフィルタ2を結合させることによって、第2グラフェンフィルタ2は、非常に高い引張強度及び圧縮強度を有するようになる。
本発明の一実施形態において、第2グラフェンフィルタ2は、図8に示されるように、円筒状に形成され得、第2グラフェンフィルタ2が円筒状に形成される場合、第2グラフェンフィルタ2の両側端部には、リング状のフレームが結合され得る。
リング状のフレームに円筒状の第2グラフェンフィルタ2を結合することによって、第2グラフェンフィルタ2は、非常に高い引張強度及び圧縮強度を有するようになる。
本発明の一実施形態において、第1及び第2グラフェンフィルタ1、2の両方が、例えば、図7に示すように、フィルム状に形成され、フィルム状の第1及び第2グラフェンフィルタ1、2の枠には、それぞれ矩形のフレームが結合される。
本発明の一実施形態では、第1及び第2グラフェンフィルタ1、2がそれぞれ矩形のフィルム状に形成され、第1及び第2グラフェンフィルタ1、2の枠に矩形のフレームが結合されたことが図示及び説明されているが、これとは異なり、第1及び第2グラフェンフィルタ1、2が、円形に形成され、円形の第1及び第2グラフェンフィルタ1、2にそれぞれ円形フレームが結合されてもよい。
対応するフレームに結合された第1及び第2グラフェンフィルタ1、2は、フィルタ本体750内部で互いに所定の距離で離間して配置され得る。
フィルタ本体750は、両方の端部が開口された筒状又は一方の端部のみが開口された筒状に形成され得る。
フィルタ本体750は、例えば、両方の端部が開口されて、それぞれが流入部752及び流入部752と反対側の吐出部754を構成している筒状の形状に形成されてもよい。フィルタ本体750は、例えば、剛性の高い金属材料又は合成樹脂材料から形成されてもよい。
フィルタ本体750の流入部752を通って、少なくとも2つの物質の混合物がフィルタ本体内に導入され、混合物からのフィルタリングの結果得られる物質が、フィルタ本体750の吐出部754から吐出される。
図6を参照して、第1及び第2グラフェンフィルタ1、2が互いに所定の距離で離間して配置されているフィルタ本体750内に、第1グラフェンフィルタ1の第1細孔H1の平均の第1サイズS1よりも大きな物質A、第1グラフェンフィルタ1の第1細孔H1の平均の第1サイズS1よりは小さいが第2グラフェンフィルタ2の第2細孔H2の平均の第2サイズS2よりは大きい物質B、及び第2グラフェンフィルタ2の第2細孔H2の平均の第2サイズS2よりも小さい、フィルタリングの標的物質である物質Cが混合されている混合物が、フィルタ本体750の流入部752から導入される場合、標的物質である物質Cは、第1グラフェンフィルタ1の第1細孔H1及び第2グラフェンフィルタ2の第2細孔H2を通過する一方、物質A及び物質Bは、第1グラフェンフィルタ1の第1細孔H1または第2グラフェンフィルタ2の第2細孔H2を通過することができない。
図9は、本発明の他の実施形態に係るフィルタ装置を示すブロック図である。
図9に示されるフィルタ装置は、互いに異なるサイズを有する少なくとも2つの物質の混合物を各物質に分離することを可能にする。
フィルタ装置900は、混合物供給装置910、グラフェンフィルタ950、回収ユニット960及びバルブコントローラ980を備える。
混合物供給装置910は、後述するように、互いに異なるサイズを有する少なくとも2つの物質の混合物をグラフェンフィルタ950に供給する。
混合物供給装置910は、混合物を提供するための混合物提供ユニット912、収納容器914、排出ユニット916及び電子バルブ918、919を備える。
混合物提供ユニット912は、例えば、平均して第1サイズを有する物質A、平均して第1サイズよりも小さな第2サイズを有する物質B及び平均して第2サイズよりも小さな第3サイズを有する物質Cの混合物の外部からの供給を受けて、混合物を収納容器914に提供する。
混合物提供ユニット912及び収納容器914は、配管913によって互いに連結され、配管913には、収納容器914に混合物を提供する又は収納容器914への混合物の提供を遮断するための電子バルブ918が備えられ、電子バルブ918は、後述されるように、バルブコントローラ980からの制御信号によって開閉される。
収納容器914は配管913に連結され、収納容器914は所定の量の混合物を仮貯蔵するように機能する。
収納容器914には、仮貯蔵された所定の量の混合物を放出するための排出管915が連結され、排出管915には、電子バルブ919が備えられる。電子バルブ919は、後述されるように、収納容器914に仮貯蔵された混合物のグラフェンフィルタ950への供給を調整する。
電子バルブ919は同様に、後述されるように、バルブコントローラ980からの制御信号によって開閉される。
排出ユニット916は、収納容器914内に仮貯蔵されている混合物をグラフェンフィルタ950に供給するように機能する。
排出ユニット916は、例えば、配管913に連結され得、および、収納容器914内に貯蔵されている混合物をグラフェンフィルタ950中に強制的に提供するために空気又は不活性ガスを吐出するブローワを備えていてもよい。
グラフェンフィルタ950は、収納容器914の排出管915に連結される流入口921及び排出口922、924、926を備えるフィルタ本体920と、フィルタ本体920内に配置されるグラフェン薄膜930、940と、を備える。
フィルタ本体920は、両方の端部が閉鎖された筒状に形成されてもよく、フィルタ本体920の上端部に流入口921が形成されて、収納容器914の排出管915と連通される。収納容器914内に貯蔵された混合物は、流入口921を通ってフィルタ本体920内に導入される。
フィルタ本体920には、混合物中に存在する物質の数に対応する数の排出口が形成される。
本発明の一実施形態において、混合物は、物質A、物質B及び物質Cから構成されているため、フィルタ本体920には、3つの排出口922、924、926が備えられており、排出口922、924、926は、それぞれ互いに所定の間隔で離間して配置される。
グラフェン薄膜930、940は、前述の図1〜図4に図示及び説明された方法によって製造され得、したがってグラフェン薄膜930、940の構成及びその製造方法に関して重複する説明は省略される。
グラフェン薄膜930、940のうちの1つのグラフェン薄膜930は、フィルタ本体920の内部に、フィルタ本体920を通り抜ける経路をブロックする形態で配置される。
グラフェン薄膜930は、例えば、混合物に含まれている物質Aは通過できないが、物質B及び物質Cは通過することのできる第1サイズの第1細孔を有する。
グラフェン薄膜930は、排出口922と排出口924との間に配置される。
グラフェン薄膜930、940のうちの1つのグラフェン薄膜940は、フィルタ本体920の内部でグラフェン薄膜930に対向して、同様にフィルタ本体920を通り抜ける経路をブロックする形態で配置される。
グラフェン薄膜940は、例えば、混合物に含まれている物質Bは通過できないが、物質Cは通過することのできる第2サイズの第2細孔を有する。
グラフェン薄膜940は、排出口924と排出口926との間に配置される。回収ユニット960は、排出口922、924、926と連通して、混合物から物質A、物質B及び物質Cを分離して回収し及び貯蔵する。
回収ユニット960は、物質A、物質B及び物質Cを選択的に回収し及び貯蔵するために使用される電子バルブ962、964、966を備える。
バルブコントローラ980は、混合物から各物質を選択的に分離するために、電子バルブ918、919、962、964および966の開閉のための制御信号を提供する。
図6に示されるグラフェンフィルタは、物質A、物質B及び物質Cの何れか1つの物質を混合物から選択的にフィルタリング又は分離するのに適する反面、物質A、B及びCのそれぞれを個別に分離することは難しいが、図9に図示及び説明されるフィルタ装置は、互いに異なるサイズを有する物質A、物質B及び物質Cを個別にフィルタリング又は分離することを可能にする。
以下、図9に示されるフィルタ装置によって混合物から各物質を個別に分離又はフィルタリングする工程を説明する。
まず、混合物供給装置910の混合物提供ユニット912から、物質A、物質B及び物質Cの混合物が、配管913を通って収納容器914に提供される。
このとき、バルブコントローラ980は、所定の期間の電子バルブ918の開放を指示するための制御信号を電子バルブ918に適用して、その所定の期間のあいだ所定の量の混合物が配管913を通って収納容器914内に提供されるようにする。
収納容器914に所定の量の混合物が提供されると、バルブコントローラ980は、電子バルブ918に制御信号を適用して電子バルブ918を閉鎖し、収納容器914への混合物の提供を遮断する。
一方、収納容器914に所定の量の混合物が提供されると、バルブコントローラ980は、収納容器914の排出管915に連結された電子バルブ919を開放し、これによって排出ユニット916から空気又は不活性ガスが収納容器914に提供され、同時に収納容器914内部の混合物がグラフェンフィルタ950の内部に送られる。
流入部921を通って収納容器914からグラフェンフィルタ950の内部に入った後、混合物は、第1サイズを有する第1細孔が形成されているグラフェン薄膜930に到達する。混合物中の物質B及び物質Cは、グラフェン薄膜930の第1細孔を通過できるが、物質Aはグラフェン薄膜930を通過できず、グラフェン薄膜930上に残る。
グラフェン薄膜930を通過した混合物を形成する物質B及び物質Cは、第2サイズの第2細孔が形成されているグラフェン薄膜940に到達する。物質Cはグラフェン薄膜940の第2細孔を通過し、物質Bはグラフェン薄膜940上に残る。
従って、収納容器914からグラフェンフィルタ950に所定の量の混合物が提供される限り、グラフェンフィルタ950の各グラフェン薄膜930、940によって、物質A、物質B及び物質Cはそれぞれ分離された状態で残る。
このようにグラフェン薄膜930、940によってそれぞれ物質A、物質B及び物質Cが分離された状態で分配されており、物質Aは排出口922、物質Bは排出口924、物質Cは排出口926を通ってそれぞれ回収ユニット960へと回収される。バルブコントローラ980は、各排出口922、924および926にそれぞれ連結された電子バルブ962、964および966の開閉のための制御信号を提供して、各電子バルブ962、964および966の開閉を個別に制御する。
本発明の一実施形態において、混合物は互いに異なるサイズを有する、気体状、液体状又は固体状物質を含んでいてもよい。
本発明の一実施形態において、フィルタ装置は、例えば血液の透析などの医療分野、特定の気体の分離などのフィルタ分野などで幅広く使用され得る。
以上の詳細な説明によれば、炭素単原子層構造を有するグラフェン薄膜の形成のあいだに、グラフェン薄膜に非常に小さなサイズの細孔を人為的に形成し、グラフェン中に人為的に形成した細孔を有する多孔質グラフェンフィルタを用いることにより、複数の物質からなる混合物から特定の物質を選択的にフィルタリング及び分離できるようにするという効果を奏する。
一方、本図面に開示された実施形態は、理解を促進するために特定例を提示したものに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施形態以外にも本発明の技術的思想に基づく他の変形例が実施可能であるということは、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者には自明である。
200 試料供給装置
210 第1試料供給装置
220 第2試料供給装置
225 試料調節装置
300 同時気化器
310 第1気化器
320 第2気化器
315 第1加熱炉
325 第2加熱炉
400 蒸着炉
500 キャリアガス供給部
700、800 多孔質グラフェンフィルタ製造装置
900 フィルタ装置
910 混合物供給装置
912 混合物提供ユニット
914 収納容器
916 排出ユニット
920 フィルタ本体
930、940 グラフェン薄膜
950 グラフェンフィルタ
960 回収ユニット

Claims (13)

  1. グラフェン形成のための炭素源から生成される炭素原子の堆積のあいだに、一部の炭素原子を置換源から生成される置換原子に置換することにより第1サイズを有する第1細孔が形成された第1グラフェンフィルタを形成する工程と、
    グラフェン形成のための炭素源から生成される炭素原子の堆積のあいだに、一部の炭素原子を置換源から生成される置換原子で置換することにより前記グラフェンに前記第1サイズよりも大きな第2サイズを有する第2細孔が形成された第2グラフェンフィルタを形成する工程と、
    前記第1及び第2グラフェンフィルタを流入口及び排出口を備えるフィルタ本体の内部に配置する工程と
    を含む多孔質グラフェンフィルタの製造方法。
  2. 前記第1グラフェンフィルタに前記第1細孔を形成する前記置換源、及び、前記第2グラフェンフィルタに前記第2細孔を形成する前記置換源が窒素原子を含むことを特徴とする請求項1に記載の多孔質グラフェンフィルタの製造方法。
  3. 前記第1グラフェンフィルタを形成する工程における前記置換源の供給量は、前記第2グラフェンフィルタを形成する工程における前記置換源の供給量よりも少ないことを特徴とする請求項1に記載の多孔質グラフェンフィルタの製造方法。
  4. 前記炭素源が、メタン(CH4)、メタノール(CH3OH)、一酸化炭素(CO)、エタン(C26)、エチレン(C24)、エタノール(C25OH)、アセチレン(C22)、アセトン(CH3COCH3)、プロパン(C38)、プロピレン(C36)、ブタン(C410)、ペンタン(C512)、ペンテン(C510)、シクロペンタジエン(C56)、ヘキサン(C614)、シクロヘキサン(C612)、ベンゼン(C66)、トルエン(C78)及びキシレン(C810)からなる群より選択される少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の多孔質グラフェンフィルタの製造方法。
  5. 前記置換源が、アンモニア(NH3)、ヒドラジン(N24)、ピリジン(C55N)、ピロール(C45N)、アセトニトリル(CH3CN)、硝酸(HNO3)、硝酸銀(AgNO3)、硝酸バリウム(Ba(NO32)、N,N-ジメチルホルムアミド((CH32NCHO)、窒化リチウム(Li3N)及び塩化シアヌル(C3Cl33)からなる群より選択される少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の多孔質グラフェンフィルタの製造方法。
  6. 前記第1または第2グラフェンフィルタが形成されるとき、前記炭素源及び前記置換源が同時に気化されて、前記第1及び第2グラフェンフィルタが形成される蒸着炉に提供されることを特徴とする請求項1に記載の多孔質グラフェンフィルタの製造方法。
  7. グラフェン中の共有結合部分に結晶欠陥を有する炭素原子の一部を置換原子で置換することにより形成される第1サイズを有する第1細孔が形成されている第1グラフェンフィルタと、
    グラフェン中の共有結合部分に結晶欠陥を有する炭素原子の一部を置換原子で置換することにより形成される第2サイズを有する第2細孔が形成されている第2グラフェンフィルタと、
    複数の物質の混合物がフィルタ本体に導入された後に前記混合物が移動する経路上に前記第1及び第2グラフェンフィルタが固定されているフィルタ本体と
    を備える多孔質グラフェンフィルタ。
  8. 前記第1及び第2グラフェンフィルタが、それぞれ独立して、フィルム状又は円筒状に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の多孔質グラフェンフィルタ。
  9. 互いに異なるサイズを有する物質を含む所定の量の混合物を逐次供給する混合物供給装置と、
    前記混合物が導入されるための流入口および側面上の少なくとも2つの排出口を備えるフィルタ本体と、前記フィルタ本体内の排出口のあいだに配置され、前記混合物に含まれている個々の物質を分離するための細孔がその中に形成されている少なくとも1つのグラフェン薄膜と、
    前記排出口に連結され、前記混合物から分離された各物質を回収するための回収ユニットと
    を備えるフィルタ装置。
  10. 前記混合物供給装置が、
    前記混合物を提供するための混合物提供ユニットと、
    所定量の前記混合物を受容する収納容器と、
    前記収納容器から前記混合物を排出するための排出ユニットと
    を備えることを特徴とする請求項9に記載のフィルタ装置。
  11. 前記排出ユニットが、前記収納容器に空気又は不活性ガスを供給するブローワを備えることを特徴とする請求項10に記載のフィルタ装置。
  12. 前記混合物供給装置、前記グラフェンフィルタ及び前記回収ユニットに結合されている電子バルブと、
    前記電子バルブを制御するバルブコントローラと
    を更に備えることを特徴とする請求項9に記載のフィルタ装置。
  13. 前記グラフェンフィルタが、
    前記フィルタ本体の内部に配置されている、第1サイズを有する第1細孔が形成されている第1グラフェンフィルタと、
    前記フィルタ本体の前記内部で前記第1グラフェンフィルタと対向するように配置されている、第2サイズを有する第2細孔が形成されている第2グラフェンフィルタと
    を備えることを特徴とする請求項9に記載にフィルタ装置。
JP2015233743A 2015-11-30 2015-11-30 多孔質グラフェンフィルタの製造方法、これを用いて製造される多孔質グラフェンフィルタ及びこれを用いたフィルタ装置 Active JP6054499B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015233743A JP6054499B1 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 多孔質グラフェンフィルタの製造方法、これを用いて製造される多孔質グラフェンフィルタ及びこれを用いたフィルタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015233743A JP6054499B1 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 多孔質グラフェンフィルタの製造方法、これを用いて製造される多孔質グラフェンフィルタ及びこれを用いたフィルタ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6054499B1 JP6054499B1 (ja) 2016-12-27
JP2017100065A true JP2017100065A (ja) 2017-06-08

Family

ID=57582240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015233743A Active JP6054499B1 (ja) 2015-11-30 2015-11-30 多孔質グラフェンフィルタの製造方法、これを用いて製造される多孔質グラフェンフィルタ及びこれを用いたフィルタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6054499B1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019013059A1 (ja) * 2017-07-14 2019-01-17 国立大学法人信州大学 グラフェンのナノウィンドウ構造および高純度ガスの製造方法
JP2019118905A (ja) * 2018-01-11 2019-07-22 株式会社寿通商 フィルターユニット
JP2021510936A (ja) * 2018-01-11 2021-04-30 パラグラフ・リミテッドParagraf Limited Mocvdによりグラフェン被覆発光装置を製造する方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009231810A (ja) * 2008-02-26 2009-10-08 Denso Corp 半導体カーボン膜、半導体素子、及び半導体カーボン膜の製造方法
US8361321B2 (en) * 2010-08-25 2013-01-29 Lockheed Martin Corporation Perforated graphene deionization or desalination
US9388042B2 (en) * 2011-02-25 2016-07-12 Rutgers, The State University Of New Jersey Scalable multiple-inverse diffusion flame burner for synthesis and processing of carbon-based and other nanostructured materials and films and fuels
JP5839571B2 (ja) * 2012-02-27 2016-01-06 積水ナノコートテクノロジー株式会社 窒素原子がドープされたグラフェンフィルムを製造する方法
IN2014DN08466A (ja) * 2012-03-15 2015-05-08 Massachusetts Inst Technology
US20130240355A1 (en) * 2012-03-16 2013-09-19 Lockheed Martin Corporation Functionalization of graphene holes for deionization
JP6119492B2 (ja) * 2013-02-22 2017-04-26 日本電気株式会社 カーボンナノホーン集合体、これを用いた電極材料及びその製造方法
JP6215096B2 (ja) * 2014-03-14 2017-10-18 株式会社東芝 透明導電体の作製方法、透明導電体およびその作製装置、透明導電体前駆体の作製装置
JP2014241297A (ja) * 2014-09-03 2014-12-25 株式会社東芝 透明電極積層体の製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019013059A1 (ja) * 2017-07-14 2019-01-17 国立大学法人信州大学 グラフェンのナノウィンドウ構造および高純度ガスの製造方法
CN110869109A (zh) * 2017-07-14 2020-03-06 国立大学法人信州大学 石墨烯的纳米窗口结构和高纯度气体的制造方法
JPWO2019013059A1 (ja) * 2017-07-14 2020-05-07 国立大学法人信州大学 グラフェンのナノウィンドウ構造、グラフェン膜、および高純度ガスの製造方法
US11278849B2 (en) 2017-07-14 2022-03-22 Shinshu University Graphene nanowindow structure and method for producing highly pure gas
JP2019118905A (ja) * 2018-01-11 2019-07-22 株式会社寿通商 フィルターユニット
JP2021510936A (ja) * 2018-01-11 2021-04-30 パラグラフ・リミテッドParagraf Limited Mocvdによりグラフェン被覆発光装置を製造する方法
JP7095858B2 (ja) 2018-01-11 2022-07-05 株式会社寿ホールディングス フィルターユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP6054499B1 (ja) 2016-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6362582B2 (ja) 多孔質グラフェン部材、多孔質グラフェン部材の製造方法及びこれを用いた多孔質グラフェン部材の製造装置
US9834445B2 (en) Porous graphene member, method for manufacturing same, and apparatus for manufacturing same using the method
KR102088540B1 (ko) 화학 기상 증착에 의한 고품질의 대규모 단층 및 다층 그래핀의 제조
TWI641716B (zh) 形成保形碳膜之方法、包含保形碳膜之結構與裝置及形成其之系統
JP6054499B1 (ja) 多孔質グラフェンフィルタの製造方法、これを用いて製造される多孔質グラフェンフィルタ及びこれを用いたフィルタ装置
US7597869B2 (en) Method for producing carbon nanotubes
TW201823151A (zh) 具有氣-固分離之微波反應器系統
KR101138141B1 (ko) 그래핀 시트 제조방법 및 제조장치
TW200839028A (en) Delivery device for thin film deposition
TW201448041A (zh) 氮化鈦之選擇性移除
JP2015512471A (ja) 原子層堆積方法および装置
JP2001032071A (ja) 熱化学気相蒸着装置及びこれを用いたカーボンナノチューブの低温合成方法
WO2007092893B1 (en) Materials and methods for the manufacture of large crystal diamonds
JP2001081564A (ja) 化学気相蒸着装置およびこれを用いたカーボンナノチューブ合成方法
US20140170317A1 (en) Chemical vapor deposition of graphene using a solid carbon source
KR20160092344A (ko) 탄소가 포함된 액체상의 전구체를 이용한 연속 롤투롤 방식의 고품질 그래핀 제조방법과 그 제조장치
KR20170026531A (ko) 다수의 액체 또는 고체 소스 재료들로부터 cvd 또는 pvd 디바이스에 대한 증기를 생성하기 위한 디바이스 및 방법
US20140272136A1 (en) Chemical Vapor Deposition of Graphene Using a Solid Carbon Source
KR101625195B1 (ko) 다공성 그래핀 필터의 제조 방법, 이를 이용하여 제조된 다공성 그래핀 필터 및 이를 이용한 필터 장치
WO2009057717A1 (ja) 水素分離膜および水素分離膜の孔径制御方法
KR102083961B1 (ko) 그래핀의 제조 장치, 제조 방법 및 그 그래핀
US20210053829A1 (en) Microwave reactor system enclosing a self-igniting plasma
US9981212B2 (en) Method for manufacturing porous graphene filter, porous graphene filter manufactured using same, and filter apparatus using porous graphene filter
RU2258764C1 (ru) Способ и устройство для осаждения по меньшей мере частично кристаллического кремниевого слоя на подложку
JP2019210185A (ja) 水素リサイクルシステム及び水素リサイクル方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6054499

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250