JP2017096517A - 廃棄物の燃焼制御方法およびこれを適用した燃焼制御装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(i)排ガス温度や排ガス中のガス組成などを測定して、燃焼させる廃棄物の量、燃焼空気量、燃焼空気温度を加減する廃棄物の燃焼制御では、時間遅れのない適切な燃焼制御が難しかった。
(ii)特に、廃棄物の発熱量は燃焼制御において重要な役割を果すことから、廃棄物をサンプリングして分析する方法が提案されているが、サンプリングおよび分析に多くの時間を要するため、燃焼制御には適さない。例えば、サンプリングに数時間を要する場合があり、さらに分析には数日を要する場合があった。
(iii)焼却炉内の燃焼ガスを冷却するためのボイラ蒸発量や減温水量等によって燃焼状態を推測し燃焼制御に用いる従前の方法では、廃棄物の種類や性状によって相関が変動し、推測された発熱量の誤差が大きいために、燃焼制御には適さない場合が多い。
(iv)廃棄物の発熱量は水分量と相関があり、廃棄物の比重を測定することで概ね発熱量を推測できるが、比重を測定している廃棄物は、その時に燃焼している廃棄物ではなく、また誤差が大きいために燃焼制御には適さない場合が多い。
(v)廃棄物の色の濃淡情報から推算する方法が廃棄物の発熱量を推測する方法として一般的であるが、廃棄物が白いと紙系のものが多く、黒いと剪定枝などが多いことから、定量性がなく燃焼制御には適さない場合が多い。
(1)燃焼排ガス中の実測の成分濃度から、廃棄物の発熱量を推算する。
(2)算出された廃棄物発熱量を基に、ボイラ蒸発量を推算する。
(3)推定されたボイラ蒸発量を基に、焼却炉に投入される廃棄物,燃焼空気および助燃材の供給量を制御する。
(R1)排ガス中の酸素および水分の成分濃度を測定する。
(R2)測定された前記酸素および水分の成分濃度から、下式1を基に排ガス中の二酸化炭素濃度を推算する。
[CO2]=Ro×(100−[H2O])/100−[O2] …式1
ここで、[ ]内は百分率表示濃度を示し、Roは大気中の酸素濃度から灰分に取り込まれる酸素成分量を減じて設定された係数を示す。
(R3)前記酸素濃度,水分濃度および二酸化炭素濃度を用い、排ガス中の窒素濃度を算出する。
(R4)算出された窒素濃度を基に燃焼空気中の窒素濃度に対する換算係数を算出し、該換算係数を乗じた前記酸素,二酸化炭素および水分の換算成分濃度を算出する。
(R5)換算された前記酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度から、燃焼処理に用いられた燃焼空気の単位供給量当りの酸素消費量を算出する。
(R6)算出された前記酸素消費量から、燃焼空気の単位供給量当りの、該燃焼処理において生成した二酸化炭素および水分に係る発熱量、該生成水分量と前記廃棄物中に含まれていた水分量の総量からの潜熱量を算出する。
(R7)燃焼処理された廃棄物の供給量から、燃焼空気の単位供給量当りの処理された廃棄物量を算出する。
(R8)算出された前記発熱量,前記潜熱量および廃棄物量から、処理された廃棄物量当りの推定発熱量Aを算出する。
上記のように、現在の燃焼状態を示す情報をリアルタイムに取得し、これを基に燃焼熱量およびボイラ蒸発量を推算することによって、時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことを可能となった。このとき、リアルタイムに取得する燃焼直後の排ガス組成から、燃料となる廃棄物の発熱量に直接関与する廃棄物中の炭素,水素および水分を求め、これを基に、酸素消費量,燃焼熱量,潜熱量,廃棄物量(処理量)を算出することができる。本発明者は、検証過程において、排ガス中の二酸化炭素(CO2)濃度を、排ガス中の酸素(O2)濃度および水分(H2O)濃度を基に推算することができることを見出し、さらに、酸素消費量等の算出基準として燃焼空気の単位供給量を用いることによって、当該燃焼空気の単位供給量当りの酸素消費量,燃焼熱量,潜熱量,廃棄物処理量を精度よく算出し、精度の高い処理された廃棄物量当りの発熱量(推定発熱量A)を推算することができるとの知見を得た。つまり、性状等の変動要素の多い廃棄物であっても、実測の排ガス中の成分濃度測定値を用いて当該燃焼空気の単位供給量当りの各算出値から算出されることによって、こうした変動要素が反映された発熱量を推定することができる。従って、燃焼している廃棄物の発熱量に係る情報をリアルタイムに精度よく連続して取得し、これを用いて現在の燃焼状態に対して時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことを可能にした。
(S1)排ガス中の酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度を測定する。
(S2)測定された前記各成分濃度から、排ガス中の窒素濃度を算出する。
(S3)算出された窒素濃度を基に燃焼空気中の窒素濃度に対する換算係数を算出し、該換算係数を乗じた前記酸素,二酸化炭素および水分の換算成分濃度を算出する。
(S4)換算された前記酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度から、燃焼処理に用いられた燃焼空気の単位供給量当りの酸素消費量を算出する。
(S5)算出された前記酸素消費量から、燃焼空気の単位供給量当りの、該燃焼処理において生成した二酸化炭素および水分に係る発熱量、該生成水分量と前記廃棄物中に含まれていた水分量の総量からの潜熱量を算出する。
(S6)燃焼処理された廃棄物の供給量から、燃焼空気の単位供給量当りの処理された廃棄物量を算出する。
(S7)算出された前記発熱量,前記潜熱量および廃棄物量から、処理された廃棄物量当りの推定発熱量Bを算出する。
上記構成によれば、燃焼直後の排ガス組成として、実測のCO2濃度,O2濃度およびH2O濃度の測定値から、燃料となる廃棄物の発熱量に直接関与する廃棄物中の炭素,水素および水分を求め、これを基に、酸素消費量,燃焼熱量,潜熱量,廃棄物量(処理量)を算出することができる。また、このときの算出基準として燃焼空気の単位供給量を用いることによって、当該燃焼空気の単位供給量当りの酸素消費量,燃焼熱量,潜熱量,廃棄物処理量を算出し、処理された廃棄物量当りの発熱量(推定発熱量B)を算出することを可能とした。つまり、性状等の変動要素の多い廃棄物であっても、実測の排ガス中の成分濃度測定値を用いて当該燃焼空気の単位供給量当りの各算出値から算出されることによって、こうした変動要素が反映された発熱量を推定することができる。従って、燃焼している廃棄物の発熱量に係る情報をリアルタイムに精度よく連続して取得し、これを用いて現在の燃焼状態に対して時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことを可能にした。
(T1)排ガス中の酸素および水分の成分濃度を測定する。
(T2)測定された前記酸素成分濃度から、実測空気過剰率を算出する。
(T3)予め設定された空気過剰率および燃焼ガス中の水分量を指標とする廃棄物の発熱量との相関に、実測された前記水分量および実測空気過剰率を適用し、推算発熱量Bを算出する。
上記のように、廃棄物の発熱量は、燃焼ガス中の水分量と相関を有する一方、燃焼空気の供給量つまり空気過剰率の影響を大きく受ける。本発明は、こうした廃棄物の発熱量測定の大きな変動要素である空気過剰率を、排ガス中の酸素成分濃度を測定して実測値として算出することによって、予め設定された空気過剰率を指標として、燃焼ガス中の水分量との相関から発熱量を推算することを可能とした(推算発熱量C)。つまり、性状等の変動要素の多い廃棄物であっても、実測の排ガス中の成分濃度測定値を用いて当該燃焼空気の空気過剰率を算出することによって、こうした変動要素が反映された発熱量を推定することができる。従って、燃焼している廃棄物の発熱量に係る情報をリアルタイムに精度よく連続して取得し、これを用いて現在の燃焼状態に対して時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことを可能にした。
こうした構成によって、燃焼している廃棄物の発熱量に係る情報をリアルタイムに精度よく連続して取得し、これを用いて現在の燃焼状態に対して時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことが可能となった。
本発明に係る廃棄物の燃焼制御方法(以下「本方法」ということがある)は、所定量の廃棄物を燃焼処理するプロセスにおいて、以下の手順に基づき焼却炉の燃焼制御を行うことを特徴とする。燃焼している廃棄物の発熱量に係る情報をリアルタイムに精度よく連続して取得し、これを用いて現在の燃焼状態に対して時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことができる。
(1)燃焼排ガス中の実測の成分濃度から、廃棄物の発熱量を推算する。
(2)算出された廃棄物発熱量を基に、ボイラ蒸発量を推算する。
(3)推定されたボイラ蒸発量を基に、焼却炉に投入される廃棄物,燃焼空気および助燃材の供給量を制御する。
以下、本発明に係る廃棄物の燃焼制御方法および燃焼制御装置の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
燃焼排ガス中の実測の成分濃度から廃棄物の発熱量を推算する。具体的には、例えば以下の3つの方法のいずれかを用いて算出する(推算発熱量A〜C)。あるいは、推算発熱量A〜Cの2または3を対比し、最適推算発熱量を設定することができる。設定値は、予め特定された廃棄物の特性あるいは焼却炉の燃焼特性等を考慮して設定することができる。各推算発熱量の内のいずれかを最適推算発熱量として設定すること、または各推算発熱量の単純平均値や荷重平均値等を算出することによって、より正確な廃棄物Wの発熱量を推算することができる。
(R)推算発熱量A:後述する(R1)〜(R8)のように、実測された酸素および水分の成分濃度を基に、二酸化炭素濃度を推算し、これらを用いて基準となる窒素濃度を算出し、該窒素濃度を基準に換算された酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度から、各成分の発熱量,潜熱量および廃棄物量が算出され、算出された各値から推算される。
(S)推算発熱量B:後述する(S1)〜(S7)のように、実測された酸素,水分および二酸化炭素の成分濃度を基に窒素濃度を算出し、該窒素濃度を基準に換算された酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度から、各成分の発熱量,潜熱量および廃棄物量が算出され、算出された各値から推算される。
(T)推算発熱量C:後述する(T1)〜(T3)のように、実測された酸素濃度から実測空気過剰率を算出し、該実測空気過剰率と実測された水分濃度を基に推算される。
上記(1)において算出された廃棄物発熱量を基に、ボイラ蒸発量を推算する。具体的には、下式2,3に示すような廃棄物発熱量とボイラ蒸発量の関係を基に、算出された廃棄物発熱量からボイラ蒸発量を得ることができる。
(廃棄物燃焼熱量)=(廃棄物発熱量)×(廃棄物投入量)
=(ボイラ蒸発量×蒸気エンタルピ+持出熱量−持込熱量) …式2
(ボイラ蒸発量) =(廃棄物燃焼熱量−持出熱量+持込熱量)/(蒸気エンタルピ) …式3
ここで、廃棄物投入量,蒸気エンタルピ,持出熱量および持込熱量は、本プロセスにおける各計測値によって、リアルタイムに算出することができる。
推算されたボイラ蒸発量を基に、焼却炉に投入される廃棄物,燃焼空気および助燃材の供給量を制御する。具体的には、図1に例示するように、例えば、廃棄物,燃料空気および助燃材の供給量について、推定されたボイラ蒸発量を基準としてフィードバック制御されるとともに、その他の要素(例えば燃焼炉内温度等)によって補正されることによって、リアルタイムに燃焼状態に対して時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことができる。
廃棄物発熱量は、上記のように推算発熱量A〜Cおよびこれらの組合せに基づき算出される。以下、各推算発熱量の算出方法手順について詳述する。
(R1)排ガス中の酸素および水分の成分濃度を測定する。
焼却炉の炉内、または炉出口に設けられたO2濃度計およびH2O濃度計により、燃焼排ガス中の酸素および水分の成分濃度を測定することによって、燃焼状態の情報をリアルタイムに得ることができる。
[CO2]=Ro×(100−[H2O])/100−[O2] …式1
ここで、[]内は百分率表示濃度を示し、Roは大気中の酸素濃度から灰分に取り込まれる酸素成分量を減じて設定された係数を示す。
つまり、廃棄物が完全燃焼し、廃棄物中の酸素および窒素が排ガス中の酸素および窒素の成分濃度に影響を与えない条件の場合、燃焼空気中の二酸化炭素濃度[CO2]と酸素濃度[O2]は、下式4〜7の関係が成り立つ(d:乾燥状態,w:湿潤状態を示す)。
[CO2(d)]+[O2(d)]=21 …式4
[CO2(d)]=[CO2(w)]×100/(100−[H2O]) …式5
[O2(d)] =[O2(w)]×100/(100−[H2O]) …式6
[CO2(w)]=21×(100−[H2O])/100−[O2(w)] …式7
しかしながら、実動状態においては、式7における「21」は成立せず、例えば「19:Ro」となることが実証されている。燃焼反応によって発生する灰分に取り込まれる酸素成分量がその差であると解される。[CO2(d)]および[O2(d)]は、予め実操業中に、手分析等分析・測定を行うことにより設定可能である。
具体的には、下式8に基づき、実測の酸素濃度,水分濃度および推算された二酸化炭素濃度から、排ガス中の窒素(N2)濃度を算出する。
[N2(w)]=100−([O2(w)]+[CO2(w)]+[H2O]) …式8
(R4-1)燃焼空気中の窒素濃度に対する換算係数の算出
燃焼反応前後において不変の要素である窒素を基準に、これを燃焼空気供給時の分圧(基準窒素濃度Tn:燃焼空気を100としたとき79)に換算する係数(換算係数)tを、下式9に基づき算出する。
t=Tn(=79)/[N2(w)] …式9
(R4-2)酸素,二酸化炭素,水分の換算成分濃度の算出
酸素,二酸化炭素,水分の各成分濃度に換算係数tを乗じた酸素,二酸化炭素および水分の換算成分濃度を算出する。下式10に基づき、それぞれ、換算酸素濃度Tx,換算二酸化炭素濃度Td,換算水分濃度Twを算出する。このとき、各数値は、燃焼空気の単位供給量当りの酸素量,二酸化炭素量および水分量となる。
Tx=[O2(w)]×t,Td=[CO2(w)]×t,Tw=[H2O]×t
…式10
燃焼空気中の酸素濃度(基準酸素濃度)Toを基に、下式11に基づき、換算された換算酸素濃度Txから、燃焼処理に用いられた燃焼空気の単位供給量当りの酸素消費量Doを算出する。
Do=To−Tx …式11
ここで、To=(100−Tn)であり、21[%]に置き換えることができる。
(R6−1)燃焼空気の単位供給量当りの二酸化炭素および水分に係る発熱量の算出
算出された酸素消費量Doから、燃焼空気の単位供給量当りの、該燃焼処理において生成した二酸化炭素に係る発熱量Hdおよび水分に係る発熱量Hwを算出する。つまり、廃棄物W中の炭素成分および水素成分の完全燃焼に要する酸素総量が酸素消費量Doとなり、そのうち炭素成分によって消費される酸素量は、下反応式1から換算二酸化炭素濃度Tdと同量であり、残量が水素成分によって消費される酸素量となる(下反応式2)。つまり
また、反応式1および2におけるHcおよびHhは、各反応による反応熱(発熱量)を示す。
C+O2 → CO2 +Hc …反応式1
4H+O2 → 2H2O+Hh …反応式2
従って、発熱量HdおよびHwは、発熱量HcおよびHhを基に、下式12,13により算出することができる。
Hd=Hc×Td …式12
Hw=Hh×(Do−Td) …式13
(R6−2)水分量の総量からの潜熱量の算出
水の潜熱Loを基に、下式14に基づき、燃焼生成水分量と廃棄物中に含まれていた水分量の総量Twの潜熱量Lwを算出する。
Lw=Lo×Tw …式14
燃焼処理された廃棄物Wの供給量Wiおよびそのときの燃焼空気の供給量Aiから、下式15に基づき、燃焼空気の単位供給量当りの処理された廃棄物量(換算廃棄物量)Woを算出する。
Wo=Wi/Ai …式15
算出された発熱量(Hd+Hw),潜熱量Lwおよび廃棄物量Woから、下式16に基づき、処理された廃棄物量当りの推定発熱量Aを算出する。
A=(Hd+Hw−Lw)/Wo …式16
このとき、算出された推定発熱量Aは、燃焼空気の単位供給量当りの数値であり、実測の燃焼空気の供給量を用いることによって、廃棄物Wの単位供給量当りの推定発熱量Aに変換することができる。廃棄物Wの質(特性)に対する客観性の高い評価値とすることができる。
(S1)排ガス中の酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度を測定する。
焼却炉の炉内、または炉出口に設けられたO2濃度計,H2O濃度計およびCO2濃度計により、燃焼排ガス中の酸素,水分および二酸化炭素の成分濃度を測定することによって、燃焼状態の情報をリアルタイムに得ることができる。
(S2)測定された各成分濃度から、排ガス中の窒素濃度を算出する。
(S3)算出された窒素濃度を基に燃焼空気中の窒素濃度に対する換算係数を算出し、該換算係数を乗じた酸素,二酸化炭素および水分の換算成分濃度を算出する。
(S4)換算された酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度から、燃焼処理に用いられた燃焼空気の単位供給量当りの酸素消費量を算出する。
(S5)算出された酸素消費量から、燃焼空気の単位供給量当りの、該燃焼処理において生成した二酸化炭素および水分に係る発熱量、該生成水分量と廃棄物中に含まれていた水分量の総量からの潜熱量を算出する。
(S6)燃焼処理された廃棄物の供給量から、燃焼空気の単位供給量当りの処理された廃棄物量を算出する。
(S7)算出された発熱量,潜熱量および廃棄物量から、処理された廃棄物量当りの推定発熱量Bを算出する。
(T1)排ガス中の酸素および水分の成分濃度の測定
上記手順(R1)と同様に行うことができる。ここでは略す。
測定された酸素濃度から、下式17に基づき、実測空気過剰率λoを算出する。
λo=To(=21)/(To−[O2]) …式17
予め設定された空気過剰率λと燃焼ガス(排ガス)中の水分量(濃度)を指標とする廃棄物の発熱量との相関に、実測された水分濃度[H2O]および実測空気過剰率λoを適用し、推算発熱量Cを算出する。具体的には、予め基準となる廃棄物を設定し、実測空気過剰率を指標とした水分濃度−推算発熱量Cとの相関図を準備し、実測された水分濃度[H2O]および実測空気過剰率λoを適用することによって、推算発熱量Cを得ることができる。基準となる廃棄物の性状(質)により複数の相関図を準備することによって、より精度の高い推算発熱量Cを算出することができる。また、相関図に代えて、実測空気過剰率を指標とした水分濃度−推算発熱量Cとの相関関数を準備し、実測された水分濃度[H2O]および実測空気過剰率λoを適用することによって、推算発熱量Cを算出することができる。
本発明に係る燃焼制御装置(以下「本装置」ということがある)は、少なくとも、廃棄物の供給量測定部,燃焼空気の供給量測定部および排ガス中の酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度測定部を有し、上記算出された廃棄物発熱量または推算発熱量A〜Cのいずれかを用いて、焼却炉に投入される廃棄物,燃焼空気および助燃材の供給量を制御することを特徴とする。具体的には、例えば図2に例示する焼却炉を含む廃棄物処理装置(以下「本処理装置」ということがある)に備えられた廃棄物の供給量測定部,燃焼空気の供給量測定部および成分濃度測定部例から構成される。
ストーカ3に送られた廃棄物Wは、一次燃焼ゾーン10Aにおいて、燃焼により生じる高温燃焼ガスによって乾燥され、一次燃焼空気によって、部分燃焼され、さらに完全燃焼される。燃焼によって発生するガスは、水分(H2O,廃棄物W中に含まれていた水分の蒸発による水蒸気を含む)、乾留によって生じる炭化水素ガス(HC)、不完全燃焼によって生じる一酸化炭素(CO)や完全燃焼による二酸化炭素(CO2)等である。一次燃焼ゾーン10Aでの未燃物または不完全燃焼物は、二次燃焼ゾーン10Bにおいて、その下部,中部,上部に供給される二次燃焼空気によって、完全燃焼される。燃焼によって発生した塵灰Dは、灰排出部7から排出され、炉内の排ガスEは、排ガス排出部8から排出される。なお、高温条件での燃焼において発生する窒素酸化物(NOx)や廃棄物W中に含まれる塩素や硫黄等を起源とする塩素化合物や硫黄酸化物(SOx)等は微量であり、発熱量に与える影響が少ないことから、ここでは直接的には触れない。
ホッパ2に投入される廃棄物Wの量と質を測定するセンサ部として、廃棄物投入重量検出センサ12とレーザ距離計13とが設けられている。レーザ距離計13により、廃棄物Wの表面までの距離を測定して、投入される廃棄物Wの体積を測定する。廃棄物投入重量検出センサ12は、廃棄物Wの重量を測定する。廃棄物Wの体積と重量を検出することによって、廃棄物Wの比重の変化を所定時間間隔で検出することができる。既述のように、廃棄物Wの比重が分かれば、廃棄物Wの質(水分量等)を予測することができる。
燃焼空気は、一次燃焼ゾーン10Aにおいては、ストーカ3に載置され移送される廃棄物Wの最適な燃焼状態を形成されるように、一次燃焼空気供給装置5から複数段に分けて供給される。例えば、乾燥ステップ,燃焼ステップおよび後燃焼ステップの順に、各ステップにおける廃棄物Wの量(容積)や表面温度および燃焼ガスの流量等をモニタしながら、それぞれの燃焼空気の供給量が制御される。さらに、二次燃焼ゾーン10Bにおいては、一次燃焼ゾーン10Aにおいて未燃または不完全燃焼した成分の完全燃焼とともに、排ガスEの冷却処理あるいは希釈処理を行うために、二次燃焼空気供給装置6から複数段に分けて供給される。例えば、二次燃焼ゾーン10Bの上部および下部(さらに中部)から、排ガス中の成分濃度(詳細は後述)や温度および排ガスEの流量等をモニタしながら、それぞれの燃焼空気の供給量が制御される。ここで、燃焼空気の供給量とは、一次燃焼空気供給装置5および二次燃焼空気供給装置6の各段に設けられた流量計(図示せず)によって測定された、これらの総流量をいう。該流量計として、例えば流量制御機能付流量計を用いることができる。また、本処理装置の構成例においては、一次燃焼ゾーン10Aに、ガス流れ方向に関するセンサ部として、ガス流速計17が設けられ、温度分布に関するプロセスデータを検出するセンサ部として、赤外線放射温度計18が設けられ、炉本体10の終端には、燃焼に伴うエネルギーに相当する蒸発量を測定するセンサとして、蒸気流量を測定する蒸気流量計19が設けられる。
炉本体10内には、廃棄物Wの燃焼状態および燃焼結果を検出するセンサ部が設けられている。具体的には、O2濃度計14、CO2濃度計15、H2O濃度計16が二次燃焼ゾーン10B、一次燃焼ゾーン10Aの少なくとも一方に設けられている(図2では、二次燃焼ゾーン10Bのみに設けられ、CO2濃度計15が配設された例を示すが、これに限定されないことは上記の通りである)。ここで、O2濃度計14、CO2濃度計15、H2O濃度計16としては、レーザ発信器(図示せず)が波長をスキャンしながら強さ一定のレーザ光を炉本体10内のガスに照射し、レーザ受信器によって残存のレーザ光を測定することにより、当該ガスの成分濃度や温度を検出する方式を採用することが好ましい。測定対象となる排ガスを、非接触で検出できるとともに同一部位における検出情報を同時に得ることができる点において好適である。また、各ガスの成分濃度を検出する公知のセンサを使用しても良い。排ガス中の各成分濃度から、燃焼された廃棄物Wの組成を推算することができるとともに、燃焼空気の供給量との関係から廃棄物Wの発熱量を推算することができる。なお、以下各成分濃度について、個別には酸素成分濃度を酸素濃度、窒素成分濃度を窒素濃度、等ということがある。
廃棄物を供給した上記本処理装置について、推算発熱量Aを用いて、本方法の燃焼制御機能およびその技術効果を検証した。
〔検証結果〕
検証結果を、図3(A)〜(C)に示す。
(i)図3(A)は、本処理装置を12時間の連続運転した時の、ボイラ蒸発量実測値およびそのときの排気ガス中の酸素濃度および水分濃度から推算発熱量Aを算出して推算したボイラ蒸発量推定値を示す。
(ii)図3(B)は、その一部を拡大表示したものである。ボイラ蒸発量推定値がボイラ蒸発量実測値に先行していることが分かる。その差は約240secであった。
(iii)また、図3(C)は、両者の相関を求めたものである。非常に良い相関を有する結果が得られた。
(i)廃棄物の発熱量を遅滞なく連続して測定することにより、最適な燃焼制御が実現できる。
(ii)発電設備を有する施設では、ボイラ蒸発量推定値を実測値より先行して(実証実験では約240秒先行した)演算することで、蒸発量の安定と排ガス量の最小化により発電効率のアップを実現できる。
(iii)現在燃焼している廃棄物の発熱量が判るため、異常燃焼などの過渡応答にも自動運転のまま対応できる。
(iv)既存の自動燃焼制御を大幅な変更が不要なため、既設施設にも安価で容易に適用でき、適用範囲が広い。
(v)廃棄物処理施設の運転が容易になるため、運転員の資質に依存する必要がなく、また人員の削減による省力化を図ることが可能となった。
(i)排ガス温度や排ガス中のガス組成などを測定して、燃焼させる廃棄物の量、燃焼空気量、燃焼空気温度を加減する廃棄物の燃焼制御では、時間遅れのない適切な燃焼制御が難しかった。
(ii)特に、廃棄物の発熱量は燃焼制御において重要な役割を果すことから、廃棄物をサンプリングして分析する方法が提案されているが、サンプリングおよび分析に多くの時間を要するため、燃焼制御には適さない。例えば、サンプリングに数時間を要する場合があり、さらに分析には数日を要する場合があった。
(iii)焼却炉内の燃焼ガスを冷却するためのボイラ蒸発量や減温水量等によって燃焼状態を推測し燃焼制御に用いる従前の方法では、廃棄物の種類や性状によって相関が変動し、推測された発熱量の誤差が大きいために、燃焼制御には適さない場合が多い。
(iv)廃棄物の発熱量は水分量と相関があり、廃棄物の比重を測定することで概ね発熱量を推測できるが、比重を測定している廃棄物は、その時に燃焼している廃棄物ではなく、また誤差が大きいために燃焼制御には適さない場合が多い。
(v)廃棄物の色の濃淡情報から算出する方法が廃棄物の発熱量を推測する方法として一般的であるが、廃棄物が白いと紙系のものが多く、黒いと剪定枝などが多いことから、定量性がなく燃焼制御には適さない場合が多い。
(1)燃焼排ガス中の実測の成分濃度から、廃棄物の発熱量を算出する。
(2)算出された廃棄物発熱量を基に、ボイラ蒸発量を算出する。
(3)算出されたボイラ蒸発量を基に、焼却炉に投入される廃棄物,燃焼空気および助燃材の供給量を制御する。
(R1)排ガス中の酸素および水分の成分濃度を測定する。
(R2)測定された前記酸素および水分の成分濃度から、下式1を基に排ガス中の二酸化炭素濃度を算出する。
[CO2]=Ro×(100−[H2O])/100−[O2] …式1
ここで、[ ]内は百分率表示濃度を示し、Roは大気中の酸素濃度から灰分に取り込まれる酸素成分量を減じて設定された係数を示す。
(R3)前記酸素濃度,水分濃度および二酸化炭素濃度を用い、排ガス中の窒素濃度を算出する。
(R4)算出された窒素濃度を基に燃焼空気中の窒素濃度に対する換算係数を算出し、該換算係数を乗じた前記酸素,二酸化炭素および水分の換算成分濃度を算出する。
(R5)換算された前記酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度から、燃焼処理に用いられた燃焼空気の単位供給量当りの酸素消費量を算出する。
(R6)算出された前記酸素消費量から、燃焼空気の単位供給量当りの、該燃焼処理において生成した二酸化炭素および水分に係る発熱量、該生成水分量と前記廃棄物中に含まれていた水分量の総量からの潜熱量を算出する。
(R7)燃焼処理された廃棄物の供給量から、燃焼空気の単位供給量当りの処理された廃棄物量を算出する。
(R8)算出された前記発熱量,前記潜熱量および廃棄物量から、処理された廃棄物量当りの推算発熱量Aを算出する。
上記のように、現在の燃焼状態を示す情報をリアルタイムに取得し、これを基に燃焼熱量およびボイラ蒸発量を算出することによって、時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことを可能となった。このとき、リアルタイムに取得する燃焼直後の排ガス組成から、燃料となる廃棄物の発熱量に直接関与する廃棄物中の炭素,水素および水分を求め、これを基に、酸素消費量,燃焼熱量,潜熱量,廃棄物量(処理量)を算出することができる。本発明者は、検証過程において、排ガス中の二酸化炭素(CO2)濃度を、排ガス中の酸素(O2)濃度および水分(H2O)濃度を基に算出することができることを見出し、さらに、酸素消費量等の算出基準として燃焼空気の単位供給量を用いることによって、当該燃焼空気の単位供給量当りの酸素消費量,燃焼熱量,潜熱量,廃棄物処理量を精度よく算出し、精度の高い処理された廃棄物量当りの発熱量(推算発熱量A)を算出することができるとの知見を得た。つまり、性状等の変動要素の多い廃棄物であっても、実測の排ガス中の成分濃度測定値を用いて当該燃焼空気の単位供給量当りの各算出値から算出されることによって、こうした変動要素が反映された発熱量を算出することができる。従って、燃焼している廃棄物の発熱量に係る情報をリアルタイムに精度よく連続して取得し、これを用いて現在の燃焼状態に対して時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことを可能にした。
(S1)排ガス中の酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度を測定する。
(S2)測定された前記各成分濃度から、排ガス中の窒素濃度を算出する。
(S3)算出された窒素濃度を基に燃焼空気中の窒素濃度に対する換算係数を算出し、該換算係数を乗じた前記酸素,二酸化炭素および水分の換算成分濃度を算出する。
(S4)換算された前記酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度から、燃焼処理に用いられた燃焼空気の単位供給量当りの酸素消費量を算出する。
(S5)算出された前記酸素消費量から、燃焼空気の単位供給量当りの、該燃焼処理において生成した二酸化炭素および水分に係る発熱量、該生成水分量と前記廃棄物中に含まれていた水分量の総量からの潜熱量を算出する。
(S6)燃焼処理された廃棄物の供給量から、燃焼空気の単位供給量当りの処理された廃棄物量を算出する。
(S7)算出された前記発熱量,前記潜熱量および廃棄物量から、処理された廃棄物量当りの推算発熱量Bを算出する。
上記構成によれば、燃焼直後の排ガス組成として、実測のCO2濃度,O2濃度およびH2O濃度の測定値から、燃料となる廃棄物の発熱量に直接関与する廃棄物中の炭素,水素および水分を求め、これを基に、酸素消費量,燃焼熱量,潜熱量,廃棄物量(処理量)を算出することができる。また、このときの算出基準として燃焼空気の単位供給量を用いることによって、当該燃焼空気の単位供給量当りの酸素消費量,燃焼熱量,潜熱量,廃棄物処理量を算出し、処理された廃棄物量当りの発熱量(推算発熱量B)を算出することを可能とした。つまり、性状等の変動要素の多い廃棄物であっても、実測の排ガス中の成分濃度測定値を用いて当該燃焼空気の単位供給量当りの各算出値から算出されることによって、こうした変動要素が反映された発熱量を算出することができる。従って、燃焼している廃棄物の発熱量に係る情報をリアルタイムに精度よく連続して取得し、これを用いて現在の燃焼状態に対して時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことを可能にした。
(T1)排ガス中の酸素および水分の成分濃度を測定する。
(T2)測定された前記酸素成分濃度から、実測空気過剰率を算出する。
(T3)予め設定された空気過剰率および燃焼ガス中の水分量を指標とする廃棄物の発熱量との相関に、実測された前記水分量および実測空気過剰率を適用し、推算発熱量Bを算出する。
上記のように、廃棄物の発熱量は、燃焼ガス中の水分量と相関を有する一方、燃焼空気の供給量つまり空気過剰率の影響を大きく受ける。本発明は、こうした廃棄物の発熱量測定の大きな変動要素である空気過剰率を、排ガス中の酸素成分濃度を測定して実測値として算出することによって、予め設定された空気過剰率を指標として、燃焼ガス中の水分量との相関から発熱量を算出することを可能とした(推算発熱量C)。つまり、性状等の変動要素の多い廃棄物であっても、実測の排ガス中の成分濃度測定値を用いて当該燃焼空気の空気過剰率を算出することによって、こうした変動要素が反映された発熱量を算出することができる。従って、燃焼している廃棄物の発熱量に係る情報をリアルタイムに精度よく連続して取得し、これを用いて現在の燃焼状態に対して時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことを可能にした。
こうした構成によって、燃焼している廃棄物の発熱量に係る情報をリアルタイムに精度よく連続して取得し、これを用いて現在の燃焼状態に対して時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことが可能となった。
また、本発明は、所定量の廃棄物を燃焼処理するプロセスにおいて、上記算出方法によって算出された廃棄物の発熱量を用い、以下の手順に基づき焼却炉の燃焼制御を行うことを特徴とする。
(1)前記推算発熱量Aまたは推算発熱量Bを算出する。
(2)算出された前記推算発熱量Aまたは推算発熱量Bを基に、ボイラ蒸発量を算出する。
(3)算出されたボイラ蒸発量を基に、焼却炉に投入される廃棄物,燃焼空気および助燃材の供給量を制御する。
また、本発明は、所定量の廃棄物を燃焼処理するプロセスにおいて、上記算出方法によって算出された廃棄物の発熱量を用いた燃焼制御装置であって、少なくとも、廃棄物の供給量測定部,燃焼空気の供給量測定部および排ガス中の酸素および水分、または酸素,水分および二酸化炭素濃度の成分濃度測定部を有し、前記算出された推算発熱量Aまたは推算発熱量Bを用いて、焼却炉に投入される廃棄物,燃焼空気および助燃材の供給量を制御することを特徴とする。
本発明に係る廃棄物の燃焼制御方法(以下「本方法」ということがある)は、所定量の廃棄物を燃焼処理するプロセスにおいて、以下の手順に基づき焼却炉の燃焼制御を行うことを特徴とする。燃焼している廃棄物の発熱量に係る情報をリアルタイムに精度よく連続して取得し、これを用いて現在の燃焼状態に対して時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことができる。
(1)燃焼排ガス中の実測の成分濃度から、廃棄物の発熱量を算出する。
(2)算出された廃棄物発熱量を基に、ボイラ蒸発量を算出する。
(3)算出されたボイラ蒸発量を基に、焼却炉に投入される廃棄物,燃焼空気および助燃材の供給量を制御する。
以下、本発明に係る廃棄物の燃焼制御方法および燃焼制御装置の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
燃焼排ガス中の実測の成分濃度から廃棄物の発熱量を算出する。具体的には、例えば以下の3つの方法のいずれかを用いて算出する(推算発熱量A〜C)。あるいは、推算発熱量A〜Cの2または3を対比し、最適推算発熱量を設定することができる。設定値は、予め特定された廃棄物の特性あるいは焼却炉の燃焼特性等を考慮して設定することができる。各推算発熱量の内のいずれかを最適推算発熱量として設定すること、または各推算発熱量の単純平均値や荷重平均値等を算出することによって、より正確な廃棄物Wの発熱量を算出することができる。
(R)推算発熱量A:後述する(R1)〜(R8)のように、実測された酸素および水分の成分濃度を基に、二酸化炭素濃度を算出し、これらを用いて基準となる窒素濃度を算出し、該窒素濃度を基準に換算された酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度から、各成分の発熱量,潜熱量および廃棄物量が算出され、算出された各値から算出される。
(S)推算発熱量B:後述する(S1)〜(S7)のように、実測された酸素,水分および二酸化炭素の成分濃度を基に窒素濃度を算出し、該窒素濃度を基準に換算された酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度から、各成分の発熱量,潜熱量および廃棄物量が算出され、算出された各値から算出される。
(T)推算発熱量C:後述する(T1)〜(T3)のように、実測された酸素濃度から実測空気過剰率を算出し、該実測空気過剰率と実測された水分濃度を基に算出される。
上記(1)において算出された廃棄物発熱量を基に、ボイラ蒸発量を算出する。具体的には、下式2,3に示すような廃棄物発熱量とボイラ蒸発量の関係を基に、算出された廃棄物発熱量からボイラ蒸発量を得ることができる。
(廃棄物燃焼熱量)=(廃棄物発熱量)×(廃棄物投入量)
=(ボイラ蒸発量×蒸気エンタルピ+持出熱量−持込熱量) …式2
(ボイラ蒸発量) =(廃棄物燃焼熱量−持出熱量+持込熱量)/(蒸気エンタルピ) …式3
ここで、廃棄物投入量,蒸気エンタルピ,持出熱量および持込熱量は、本プロセスにおける各計測値によって、リアルタイムに算出することができる。
算出されたボイラ蒸発量を基に、焼却炉に投入される廃棄物,燃焼空気および助燃材の供給量を制御する。具体的には、図1に例示するように、例えば、廃棄物,燃料空気および助燃材の供給量について、算出されたボイラ蒸発量を基準としてフィードバック制御されるとともに、その他の要素(例えば燃焼炉内温度等)によって補正されることによって、リアルタイムに燃焼状態に対して時間遅れのない廃棄物の燃焼制御を行うことができる。
[CO2]=Ro×(100−[H2O])/100−[O2] …式1
ここで、[]内は百分率表示濃度を示し、Roは大気中の酸素濃度から灰分に取り込まれる酸素成分量を減じて設定された係数を示す。
つまり、廃棄物が完全燃焼し、廃棄物中の酸素および窒素が排ガス中の酸素および窒素の成分濃度に影響を与えない条件の場合、燃焼空気中の二酸化炭素濃度[CO2]と酸素濃度[O2]は、下式4〜7の関係が成り立つ(d:乾燥状態,w:湿潤状態を示す)。
[CO2(d)]+[O2(d)]=21 …式4
[CO2(d)]=[CO2(w)]×100/(100−[H2O]) …式5
[O2(d)] =[O2(w)]×100/(100−[H2O]) …式6
[CO2(w)]=21×(100−[H2O])/100−[O2(w)] …式7
しかしながら、実動状態においては、式7における「21」は成立せず、例えば「19:Ro」となることが実証されている。燃焼反応によって発生する灰分に取り込まれる酸素成分量がその差であると解される。[CO2(d)]および[O2(d)]は、予め実操業中に、手分析等分析・測定を行うことにより設定可能である。
具体的には、下式8に基づき、実測の酸素濃度,水分濃度および算出された二酸化炭素濃度から、排ガス中の窒素(N2)濃度を算出する。
[N2(w)]=100−([O2(w)]+[CO2(w)]+[H2O]) …式8
算出された発熱量(Hd+Hw),潜熱量Lwおよび廃棄物量Woから、下式16に基づき、処理された廃棄物量当りの推算発熱量Aを算出する。
A=(Hd+Hw−Lw)/Wo …式16
このとき、算出された推算発熱量Aは、燃焼空気の単位供給量当りの数値であり、実測の燃焼空気の供給量を用いることによって、廃棄物Wの単位供給量当りの推算発熱量Aに変換することができる。廃棄物Wの質(特性)に対する客観性の高い評価値とすることができる。
(S2)測定された各成分濃度から、排ガス中の窒素濃度を算出する。
(S3)算出された窒素濃度を基に燃焼空気中の窒素濃度に対する換算係数を算出し、該換算係数を乗じた酸素,二酸化炭素および水分の換算成分濃度を算出する。
(S4)換算された酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度から、燃焼処理に用いられた燃焼空気の単位供給量当りの酸素消費量を算出する。
(S5)算出された酸素消費量から、燃焼空気の単位供給量当りの、該燃焼処理において生成した二酸化炭素および水分に係る発熱量、該生成水分量と廃棄物中に含まれていた水分量の総量からの潜熱量を算出する。
(S6)燃焼処理された廃棄物の供給量から、燃焼空気の単位供給量当りの処理された廃棄物量を算出する。
(S7)算出された発熱量,潜熱量および廃棄物量から、処理された廃棄物量当りの推算発熱量Bを算出する。
炉本体10内には、廃棄物Wの燃焼状態および燃焼結果を検出するセンサ部が設けられている。具体的には、O2濃度計14、CO2濃度計15、H2O濃度計16が二次燃焼ゾーン10B、一次燃焼ゾーン10Aの少なくとも一方に設けられている(図2では、二次燃焼ゾーン10Bのみに設けられ、CO2濃度計15が配設された例を示すが、これに限定されないことは上記の通りである)。ここで、O2濃度計14、CO2濃度計15、H2O濃度計16としては、レーザ発信器(図示せず)が波長をスキャンしながら強さ一定のレーザ光を炉本体10内のガスに照射し、レーザ受信器によって残存のレーザ光を測定することにより、当該ガスの成分濃度や温度を検出する方式を採用することが好ましい。測定対象となる排ガスを、非接触で検出できるとともに同一部位における検出情報を同時に得ることができる点において好適である。また、各ガスの成分濃度を検出する公知のセンサを使用しても良い。排ガス中の各成分濃度から、燃焼された廃棄物Wの組成を算出することができるとともに、燃焼空気の供給量との関係から廃棄物Wの発熱量を算出することができる。なお、以下各成分濃度について、個別には酸素成分濃度を酸素濃度、窒素成分濃度を窒素濃度、等ということがある。
廃棄物を供給した上記本処理装置について、推算発熱量Aを用いて、本方法の燃焼制御機能およびその技術効果を検証した。
〔検証結果〕
(i)図3(A)は、本処理装置を12時間の連続運転した時の、ボイラ蒸発量の実測値およびそのときの排気ガス中の酸素濃度および水分濃度から推算発熱量Aを用いて、算出したボイラ蒸発量の算出値を示す。
(ii)図3(B)は、その一部を拡大表示したものである。ボイラ蒸発量の算出値がボイラ蒸発量の実測値に先行していることが分かる。その差は約240secであった。
(iii)また、図3(C)は、両者の相関を求めたものである。非常に良い相関を有する結果が得られた。
(i)廃棄物の発熱量を遅滞なく連続して測定することにより、最適な燃焼制御が実現できる。
(ii)発電設備を有する施設では、ボイラ蒸発量推算値を実測値より先行して(実証実験では約240秒先行した)演算することで、蒸発量の安定と排ガス量の最小化により発電効率のアップを実現できる。
(iii)現在燃焼している廃棄物の発熱量が判るため、異常燃焼などの過渡応答にも自動運転のまま対応できる。
(iv)既存の自動燃焼制御を大幅な変更が不要なため、既設施設にも安価で容易に適用でき、適用範囲が広い。
(v)廃棄物処理施設の運転が容易になるため、運転員の資質に依存する必要がなく、また人員の削減による省力化を図ることが可能となった。
Claims (5)
- 所定量の廃棄物を燃焼処理するプロセスにおいて、以下の手順に基づき焼却炉の燃焼制御を行うことを特徴とする廃棄物の燃焼制御方法。
(1)燃焼排ガス中の実測の成分濃度から、廃棄物の発熱量を推算する。
(2)算出された廃棄物発熱量を基に、ボイラ蒸発量を推算する。
(3)推定されたボイラ蒸発量を基に、焼却炉に投入される廃棄物,燃焼空気および助燃材の供給量を制御する。 - 前記廃棄物発熱量を、以下の手順に基づき算出することを特徴とする請求項1記載の廃棄物の燃焼制御方法。
(R1)排ガス中の酸素および水分の成分濃度を測定する。
(R2)測定された前記酸素および水分の成分濃度から、下式1を基に排ガス中の二酸化炭素濃度を推算する。
[CO2]=Ro×(100−[H2O])/100−[O2] …式1
ここで、[ ]内は百分率表示濃度を示し、Roは大気中の酸素濃度から灰分に取り込まれる酸素成分量を減じて設定された係数を示す。
(R3)前記酸素濃度,水分濃度および二酸化炭素濃度を用い、排ガス中の窒素濃度を算出する。
(R4)算出された窒素濃度を基に燃焼空気中の窒素濃度に対する換算係数を算出し、該換算係数を乗じた前記酸素,二酸化炭素および水分の換算成分濃度を算出する。
(R5)換算された前記酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度から、燃焼処理に用いられた燃焼空気の単位供給量当りの酸素消費量を算出する。
(R6)算出された前記酸素消費量から、燃焼空気の単位供給量当りの、該燃焼処理において生成した二酸化炭素および水分に係る発熱量、該生成水分量と前記廃棄物中に含まれていた水分量の総量からの潜熱量を算出する。
(R7)燃焼処理された廃棄物の供給量から、燃焼空気の単位供給量当りの処理された廃棄物量を算出する。
(R8)算出された前記発熱量,前記潜熱量および廃棄物量から、処理された廃棄物量当りの推定発熱量Aを算出する。 - 前記廃棄物発熱量を、以下の手順に基づき算出することを特徴とする請求項1記載の廃棄物の燃焼制御方法。
(S1)排ガス中の酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度を測定する。
(S2)測定された前記各成分濃度から、排ガス中の窒素濃度を算出する。
(S3)算出された窒素濃度を基に燃焼空気中の窒素濃度に対する換算係数を算出し、該換算係数を乗じた前記酸素,二酸化炭素および水分の換算成分濃度を算出する。
(S4)換算された前記酸素,二酸化炭素および水分の成分濃度から、燃焼処理に用いられた燃焼空気の単位供給量当りの酸素消費量を算出する。
(S5)算出された前記酸素消費量から、燃焼空気の単位供給量当りの、該燃焼処理において生成した二酸化炭素および水分に係る発熱量、該生成水分量と前記廃棄物中に含まれていた水分量の総量からの潜熱量を算出する。
(S6)燃焼処理された廃棄物の供給量から、燃焼空気の単位供給量当りの処理された廃棄物量を算出する。
(S7)算出された前記発熱量,前記潜熱量および廃棄物量から、処理された廃棄物量当りの推算発熱量Bを算出する。 - 前記廃棄物発熱量を、以下の手順に基づき算出することを特徴とする請求項1記載の廃棄物の燃焼制御方法。
(T1)排ガス中の酸素および水分の成分濃度を測定する。
(T2)測定された前記酸素濃度から、実測空気過剰率を算出する。
(T3)予め設定された空気過剰率および燃焼ガス中の水分量を指標とする廃棄物の発熱量との相関に、実測された前記水分量および実測空気過剰率を適用し、推算発熱量Cを算出する。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の廃棄物の燃焼制御方法を適用した燃焼制御装置であって、少なくとも、廃棄物の供給量測定部,燃焼空気の供給量測定部および排ガス中の酸素および水分または酸素,水分および二酸化炭素濃度の成分濃度測定部を有し、前記算出された廃棄物発熱量または推算発熱量A〜Cのいずれかを用いて、焼却炉に投入される廃棄物,燃焼空気および助燃材の供給量を制御することを特徴とする燃焼制御装置。
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