JP2014219113A - 燃焼炉内の温度計測システムおよび燃焼炉の燃焼制御システム - Google Patents
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Abstract
Description
(i)接触式の熱電対の場合、高温で水分量も多く、腐蝕性ガスが共存する等、厳しい使用環境下での耐久性が求められることが多く、従前こうした要請に対応するには、比較的短期間での定期的な部品等の交換が必要であった。具体的には、1〜2ケ月程度での定期交換を実施されることが多くあった。
(ii)また、接触式については、そのポイントでの測定は正確に行うことができるが、上記のように応答性に劣ることから、制御を目的とする場合には時間遅れTd及び応答時間(例えば90%応答T90)の補正等を必要とする。例えば、時間遅れTdが約7分程度となることがあり、昨今要求される高速制御には適さない。
(iii)一方、一般的な非接触式の温度測定装置として多用されている赤外線放射温度計を用いた場合、炉壁からの輻射の影響を受け、燃焼炉内のガス温度そのものの測定が困難となること、あるいは測定精度が悪くなるために正確な燃焼制御ができないという課題があった。こうした現状から、実用可能な非接触式の燃焼炉内の温度分布の測定方法に対する強い要請があった。
こうした構成によって、燃焼炉内において直接燃焼ガスと接触することなく、時間応答性が速く、しかも温度分布を正確に測定することが可能となった。つまり、1つの光ファイバは1つの光路に対応するとともに、複数の光ファイバによって、同一平面状の複数の光路が相互に交点を有するように複数の方向の光路が形成され、燃焼炉内の放射温度を2次元情報として取り出すことができる。また、耐熱性が高く光路中のロスの殆どない光ファイバを用いることによって、より精度のよい温度情報を時間遅れなく取り出すことができる。さらに、予め設定温度と所定波長域の放射光量の相関を求めておき、異なる波長域の放射光量を演算することによって、燃焼炉内のダストや飛沫等による減光や散乱あるいは光ファイバから光測定手段までの光学系の温度影響等の外乱影響を補正することができる。こうした優れた機能を有する温度計測システムによって、従前困難であった燃焼炉内の温度分布を正確かつ迅速に測定することが可能となった。
上記のように、非接触式による燃焼炉内の温度測定において、赤外線放射温度計を用いた場合には、炉壁からの輻射による影響が無視できない場合がある。また、検証過程において、光ファイバを用いて放射光を取り出す場合に、赤外領域の光に対して端面での反射や屈折等による減光や散乱等の影響を受けることがある。いずれも、可視領域においてはこうした影響が少ないことが判った。さらに、燃焼炉内に存在するダスト等は温度測定に影響を及ぼすことがある。本発明は、非接触式の放射温度計において、温度計測に用いる光の波長域を、可視領域に特定することによって、こうした影響を低減・排除するとともに、可視領域の2つの単色光、例えば赤色(R)と緑色(G)を用い、その光の強度の差分あるいは強度比を演算することによって、ダスト等による外乱影響の少ない温度情報を得ることを可能とした。なお、ここでいう「単色光」とは、特定の波長に限定されず、後述するように所定の領域を有する光をいう。
上記のように、本発明に係る温度計測システムによれば、平面状に配設された複数の光ファイバによって燃焼炉内の放射温度を2次元情報として取り出すことができる。一方、例えば助燃空気や燃料を2段階に供給する2次燃焼式等のように、3次元の温度分布を把握することが好ましい場合がある。こうした場合、燃焼炉内の温度分布を代表する平面状の2次元情報を基に、その時間変化を追跡することによって、3次元の温度分布を所定の精度で推算する方法を用いることが可能であるが、より精度の高い燃焼炉内の燃焼制御システムにおいては、直接3次元情報を取り出し正確な温度分布を算出することが必要となる。本発明は、2次元情報を形成する平面状の複数の光ファイバを、さらに多段の積層状に形成させることによって、精度の高い3次元の温度分布情報を得ることができるとともに、こうした3次元情報を用いることによって、後述する複数の指標を基に、より効率的かつ迅速な燃焼制御を実現することが可能となった。
燃焼炉内の燃焼状態は、燃焼対象物の量と質あるいは炉内の堆積量、燃焼空気の供給量や供給位置、燃焼空気の温度、あるいはストーカ速度を主たる変動要素として変化する。炉内の温度分布も、その変化に応じて変動し、特定の変動要素の変化に応じた温度分布の変動を、所定の精度でシミュレートすることが可能である。つまり、燃焼炉内の温度分布に基づいて、こうした変動要素を制御対象として燃焼制御することによって、より精度の高い燃焼炉内の燃焼管理を行うことが可能となる。
上記の変動要素の変化に伴う燃焼炉内の燃焼状態の変化は、燃焼炉内の温度分布(主としてガスの温度分布)だけではなく、燃焼炉内のガス濃度,ガス流れ方向,ガス流速あるいは蒸発量等も変動する。こうした変動に伴い最適な燃焼状態から乖離した場合は、燃焼効率の低下を招来するとともに、燃焼炉内での未燃成分の発生や、局部的な過熱等に伴うNOxやダイオキシン等の発生等を招来する。本発明は、燃焼炉内の温度に加え、少なくともガス濃度、ガス流れ方向、ガス流速、蒸発量のいずれかを制御指標として、燃焼制御を行うことによって、こうした状態の発生を未然に防止することができる。
本発明に係る燃焼炉内の温度計測システム(以下「本計測システム」という)は、燃焼炉内の同一平面状に、相互に交点を有する複数の方向の光路が形成されるように設けられた複数の光ファイバと、該光ファイバによって取り出された光から複数の波長域の光の強度を測定する光測定手段と、を有する。該光測定手段によって得られた複数の波長域の光の強度を基に、燃焼炉内の温度分布を演算することによって、非接触で、時間応答性が速く、しかも燃焼炉内のガス温度分布を正確に測定することができる。ここでは、燃焼炉として、ストーカ式ごみ焼却炉に対して適用された場合を例示する。
燃焼炉10内の温度は、図2に例示するように、複数の光ファイバ30によって取り出された光が光測定手段40によって測定され、光測定手段40から送信された放射光の強度が制御装置50によって2次元の温度情報として演算され、燃焼炉10内の温度分布が作成される。具体的には、燃焼炉10内の各高温部位から放射光が発せられ、光ファイバ30によって、これらの放射光が取り出され、光ファイバ30を介して光測定手段40に導入される。光測定手段40において、光ファイバ30を介して導入された燃焼炉10内の各部からの放射光が、分光器45あるいは光学フィルタ(図示せず)を用いて複数の波長域の光として取り出され、センサ部46において、該複数の波長域の光のうちの可視領域の2つの単色光から得られた色温度が測定される。測定された色温度情報は、送信部47によって制御装置50に送信される。
(i)予め理想(所定)の燃焼条件下での2次元的な温度分布を設定しておき、そのときの水平方向および垂直方向の温度分布と実測の温度分布との差異から、2次元的な温度分布を推算する方法
(ii)予め安定な燃焼条件となる部位を多く含む光路の色温度を基準に、実測の色温度を補正し、2次元的な温度分布を推算する方法
(iii)予め各交点と交点間の光路における色温度の変位を実測し、各光路における温度分布を(複数)標準化し、実測の色温度から各光路の温度分布を補正し、2次元的な温度分布を推算する方法
(iv)有限要素法を用い、平面20を複数に分割した小区分の平均温度を有限要素として設定し、炉内形状および実測の燃焼前の炉内ガス温度と燃焼開始後の排ガス温度(平均温度)を境界条件とする2次元解析を行い、2次元的な温度分布を推算する方法
(v)有限要素法を用い、平面20の各交点を有限要素(実質的に発熱源とみなすことができる)として設定し、実測の燃焼前の炉内ガス温度と燃焼開始後の排ガス温度を境界条件とする2次元解析を行い、2次元的な温度分布を推算する方法
上記、(iv)および(v)有限要素法については、汎用の有限要素解析プログラム(例えばANSYS,MARC等)を用いて2次元(あるいは3次元)解析を行い、2次元(あるいは3次元)の温度分布を推算することができる。
(i)燃焼炉内の1つの光路の光が1つの光ファイバの端部に集光されることによって、該光路の放射温度の平均値に相当する温度情報を取り出す機能と、
(ii)同一平面状の複数の光路が相互に交点を有するように複数の方向の光路が形成されることによって、各光ファイバが対応する光路上の複数の交点の積算(平均)された光ファイバごとの温度情報を取り出す機能と、
(iii)上記(ii)の各光ファイバが対応する温度情報を、マトリックス演算処理を行うことによって、各交点の放射温度を演算する機能と、
を備えることができる。
本計測システムの他の構成例を、図5に示す(第2構成例)。光ファイバが配設された平面状の形態が、複数段積層状に設けられることによって、燃焼炉10内の3次元の温度分布を得ることができる。精度の高い3次元の温度分布を計測することができるとともに、得られた3次元情報を、燃焼炉10の燃焼制御の指標として用いることによって、より効率的かつ迅速な燃焼制御を実現することができる。
本発明に係る燃焼炉の燃焼制御システム(以下「本燃焼システム」という)は、上記本計測システムから取得された燃焼炉内の温度分布に基づいて、少なくとも燃焼炉に投入されるごみ(燃焼対象物)の量、ごみの質、燃焼空気の量、燃焼空気の温度、あるいはストーカ速度のいずれかが制御対象として、燃焼制御される。本燃焼システムは、処理されるごみおよび助燃用空気を入力とし、発生する熱量、排ガスおよび塵灰を出力とする。燃焼炉内の燃焼状態は、ごみの量と質あるいは炉内の堆積量、燃焼空気の供給量や供給位置、燃焼空気の温度、およびストーカ速度を主たる変動要素として変化する。こうした要素の変動に伴う燃焼状態の変化は、燃焼炉内の温度、ガス濃度、ガス流れ方向、ガス流速、あるいはこれらの燃焼炉10内の分布(以下「炉内分布」ということがある)や蒸発量(以下、これらを「プロセスデータ」ということがある)を指標として制御することが好ましい。特に、燃焼炉10内の温度分布は、上記変動要素のいずれの変動に対しても、その変動に対応した独自の変化を生じることから、本燃焼システムは、これを測定対象とする本計測システムを適用することによって最適な燃焼状態に近づけることができる。
(a)焼却炉10に設けられ、制御操作が行われる各制御対象に係る制御機構OP
(b)プロセスデータが得られる各制御指標に係る測定手段を有する計測手段SE
(c)制御機構OPとの間の制御信号および計測手段SEとの間の出力信号を送受信するとともに、所定の制御を行う制御装置50
(d)制御対象に係る制御量あるいは/および制御指標についてのプロセスデータを解析して、境界条件あるいは炉内分布を作成する燃焼解析装置60
(e)必要に応じて備えられ、制御量あるいは/およびプロセスデータを基に、特定の制御指標についてのシミュレーションを行い、シミュレーションデータを作成するシミュレーション装置70
(f)必要に応じて備えられ、理想状態と実測状態の2つの解析結果データを対比させて表示される燃焼状態比較表示装置80
本燃焼システムの制御機構OPは、以下の機構を有することが好ましい。
(a−1)ごみの投入量を制御操作するごみ供給装置4、
(a−2)ストーカ3の速度を制御操作するストーカ駆動装置、
(a−3)一次,二次燃焼空気供給装置に設けられ、一次,二次燃焼空気の全量を制御操作する送風機と、ストーカ3a〜3cに対応するように各空気量を制御操作する調整弁あるいはノズル、
(a−4)一次,二次燃焼空気の温度を制御操作する一次,二次燃焼空気予熱器
燃焼空気供給位置あるいは供給量は、燃焼炉10内の温度等の分布に大きな影響を与えることから、一次,二次燃焼空気量のバランスおよび一次,二次燃焼空気の調整弁やノズルの配置とそこから供給する空気量のバランスを適切に制御することが必要となる。一次,二次燃焼空気供給装置の配置については、本燃焼システムの設計条件から、理想の燃焼状態を形成できるように設定され、空気量は、実動条件での燃焼状態から制御操作される。
本燃焼システムは、少なくとも以下の測定手段を備えた計測手段SEを有することが好ましい。
(b−1)燃焼炉10内の温度分布を測定する測定手段として、上記本計測システムのように、燃焼炉10内に同一平面20状に、相互に交点を有する複数の方向の光路が形成されるように設けられた複数の光ファイバ30と、光ファイバ30によって取り出された光の強度を測定する光測定手段40と、から構成される測定手段が設けられる。
(b−2)ホッパ1に投入されるごみの量と質を測定する測定手段として、ごみ投入重量検出センサやレーザ距離計が設けられる。レーザ距離計により、ごみ表面までの距離を測定して、投入されるごみ体積を測定する。ごみ投入重量検出センサは、ごみの重量を測定する。ごみの体積と重量を検出することにより、ごみの比重の変化を所定時間間隔で検出することができる。ごみ比重が分かれば、ある程度ごみ質を予測することができる。
(b−3)焼却炉10内の燃焼状態を検出する測定手段が設けられている。つまり、ガス分布に関するプロセスデータを検出する測定手段として、例えば、NOx濃度計、O2濃度計、CO濃度計が二次燃焼ゾーン2b、一次燃焼ゾーン2aの少なくとも一方に設けられている。ここで、NOx濃度計、O2濃度計、CO濃度計としては、レーザ発信器(図示せず)が波長をスキャンしながら強さ一定のレーザ光をガスに照射し、レーザ受信器によって残存のレーザ光を測定することにより、ガスの濃度や温度を検出する方式を採用してもよい。また、各ガスの濃度を検出する公知の測定手段を使用してもよい。さらに、ガス流れ方向に関するセンサ部として、例えば、ガス流速計が一次燃焼ゾーン2aに設けられる。燃焼炉10の終端には、燃焼に伴うエネルギー量に相当する蒸発量を測定する測定手段として、ごみから生じる蒸気流量を検出する蒸気流量計が設けられる。他の測定手段としては、発電量検出計などを用いることが可能である。これら測定手段からの各検出信号(検出情報)が、プロセスデータとしてそれぞれ制御装置50に入力される。
本燃焼システムにおいて、制御装置50は、上記本計測システムの機能に加え、制御機構OPとの間の制御信号および計測手段SEとの間の出力信号を送受信するとともに、この計測手段SEからのプロセスデータを取得するプロセスデータ取得部50aと、燃焼解析装置60からの解析データに基づいて制御機構OPを制御操作する操作量を算出する操作量算出部50bとを備えることが好ましい。つまり、プロセスデータ取得部50aで取得されたデータは、燃焼解析装置60へ送信される。また、操作量算出部50bには、燃焼解析装置60からの理想の燃焼状態における境界条件あるいは炉内分布と、実動の燃焼状態における境界条件あるいは炉内分布との差異に対応した、操作量が算出されるとともに、制御機構OPが制御操作される。このとき、演算前にプロセスデータに対し次のような所定の処理を行うことが好ましく、こうした処理機能を有することによって、より正確な演算処理を行うことができる。
(c−1)所定時間あるいは所定数のデータの平均処理機能、特に移動平均処理機能
(c−2)いわゆるスパイクノイズを削除するために、所定時間内のデータあるいは所定数のデータから上位値および下位値を削除して平均する機能
(c−3)特定のプロセスデータを基準にし、他のプロセスデータの時間遅れを補正する機能
本燃焼システムは、制御装置50からのプロセスデータを取得するプロセスデータ記憶部60aと、境界条件あるいは炉内分布を作成する境界条件設定部60bと、理想燃焼状態算出部60cと、現実燃焼状態算出部60dとを備えた燃焼解析装置60を有する。境界条件設定部60bは、境界条件あるいは炉内分布を作成するための、制御対象に係る制御量あるいは/および制御指標についてのプロセスデータを解析する演算条件、演算式などが記憶され、本燃焼システムの設置条件や要求仕様あるいは設計条件が入力可能に記憶される。例えば、要求蒸発量や法規制の対象となる排ガス中のCOやNOx等の濃度なども記憶される。理想燃焼状態算出部60cは、本燃焼システムの設計条件等(制御対象に係る制御量あるいは制御指標についてのプロセスデータを含む)から、理想の燃焼状態における境界条件あるいは炉内分布を算出し作成する。このとき、解析手段としては、多変量解析法やARアルゴリズムを用いた自己回帰推定法などを基本とし、本燃焼システムにおける模擬試験あるいは実装試験の結果や従前の炉内燃焼実績などに合致するように、修正された手法を用いることが好ましい。現実燃焼状態算出部60dは、制御対象に係る制御量および制御指標についてのプロセスデータを解析して、実動の燃焼状態における境界条件あるいは炉内分布を算出し作成する。このとき、特定の制御指標についてのシミュレーション解析を行い、後述するシミュレーション装置70において得られたシミュレーションデータから、その境界条件あるいは炉内分布が作成される。また、上記(c)と同様、演算前にプロセスデータに対し所定の処理(c−1)〜(c−3)を行うことが好ましく、理想燃焼状態算出部60cおよび現実燃焼状態算出部60dには、こうした処理機能を有することが好ましい。
シミュレーション装置70は、予め設定した、実動条件における制御量あるいは/およびプロセスデータを基に、特定の制御指標についてのシミュレーションを行い、シミュレーションデータを作成するとともに、得られたシミュレーションデータから、その境界条件あるいは炉内分布を作成する。ごみの質(組成)や含有水分量などが時々刻々変化するごみ焼却炉等においては、ごみの燃焼状態の変化に伴う炉内燃焼状況の変化を局部的な観点ではなく、システム全体としての燃焼状況を把握しながら理想の燃焼状態に近づけるように制御することによって、常に最適な燃焼制御を行うことができ、突発的なCOピークや有害ガスの発生などを未然に防止することが可能となる。具体的には、作成された境界条件あるいは炉内分布を、理想の燃焼状態における境界条件あるいは炉内分布と比較し、その差異に対応した、操作量が算出されるとともに、制御機構OPが制御操作される。このとき、上記(c),(d)と同様、演算前にプロセスデータに対し所定の処理(c−1)〜(c−3)を行うことが好ましく、こうした処理機能を有することが好ましい。
本燃焼システムにおいて、理想と現実の2つの解析結果データを対比させて表示するために、燃焼状態比較表示装置80を設けることが好ましい。例えば、燃焼炉10内の温度分布を、図4のように、可視化することによって、制御量やプロセスデータを基に燃焼状態の適否を判断するだけではなく、燃焼炉10全体の動きから燃焼状態の適否を判断することができる。起動時あるいは実動運転時に定期的に点検確認作業を行うときに有用である。また、こうした表示から測定手段の配置や本燃焼システムの制御方法全体の見直しを図ることが可能となる。
2 炉本体
2a 一次燃焼ゾーン
2b 二次燃焼ゾーン
3 ストーカ
3a 乾燥ストーカ
3b 燃焼ストーカ
3c 後燃焼ストーカ
4 ごみ供給装置
5 ヒータ(加熱手段)
10 ごみ焼却炉(燃焼炉)
20 平面
30 光ファイバ
40 光測定手段
50 制御装置
Claims (5)
- 燃焼炉内の同一平面状に、相互に交点を有する複数の方向の光路が形成されるように設けられた複数の光ファイバと、該光ファイバによって取り出された光から複数の波長域の光の強度を測定する光測定手段と、を有し、該光測定手段によって得られた複数の波長域の光の強度を基に、前記燃焼炉内の温度分布を演算することを特徴とする燃焼炉内の温度計測システム。
- 前記光測定手段において、前記光ファイバによって取り出された光から分光器あるいは光学フィルタを用いて複数の波長域の光が取り出され、該複数の波長域の光のうちの可視領域の2つの単色光から得られた2つの色温度を基に、前記燃焼炉内の温度分布を演算することを特徴とする請求項1記載の燃焼炉内の温度計測システム。
- 前記光ファイバが配設された平面状の形態が、複数段積層状に設けられ、前記燃焼炉内の3次元の温度分布が演算されることを特徴とする請求項1または2記載の燃焼炉内の温度計測システム。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の温度計測システムから取得された燃焼炉内の温度分布に基づいて、少なくとも燃焼炉に投入される燃焼対象物の量、燃焼対象物の質、燃焼空気の量、燃焼空気の温度、あるいはストーカ速度のいずれかを制御対象として、燃焼制御されることを特徴とする燃焼炉の燃焼制御システム。
- 前記燃焼炉内の温度分布に加え、少なくとも燃焼炉内のガス濃度、ガス流れ方向、ガス流速、あるいは蒸発量のいずれかを制御指標として、燃焼制御されることを特徴とする請求項4記載の燃焼炉の燃焼制御システム。
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