JP2017094956A - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Isao Ochi
勲 越智
周平 佐野
Shuhei Sano
周平 佐野
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Abstract

【課題】部品点数を増加することなく、伝達機構のガタツキを防止する。【解決手段】ステアリングロック装置10は、回転操作可能な操作部材20と、ロック位置とアンロック位置との間を直動可能なロック部材38と、操作部材20の回転動作をロック部材38の直動動作として伝達する伝達機構とを備えている。伝達機構は、第1ギア部62を有する第1伝達部材60と、第1ギア部62に噛合する第2ギア部68を有する第2伝達部材65とを備えている。第2伝達部材65は、ロック部材38のカム受部40に係合してロック部材38をロック位置からアンロック位置へ移動させることが可能なカム部70を有している。ロック部材38と第1伝達部材60との間には、ロック部材38をロック位置側に付勢してカム受部40にカム部70を係合させるとともに、第1伝達部材60を操作部材20に向けて付勢する付勢部材43が配置されている。【選択図】図1A

Description

本発明は、ステアリングロック装置に関する。
車両には、エンジンを停止して降車する際に車両のハンドルを回転不可能にロックするステアリングロック装置が搭載されている。特許文献1のステアリングロック装置は、正規キーの挿入により回転操作が可能になるキーシリンダと、ステアリングシャフトに係脱可能なロック部材とを備えている。また、ステアリングロック装置は、キーシリンダの回転に応じて車両に搭載した電気機器への通電状態を切り換えるイグニッションスイッチを備えている。なお、スマートエントリーシステムが搭載された車両の場合、キーを差し込む代わりに電子キーを持った運転者が操作ノブを回転操作することで、ロック部材及びイグニッションスイッチが操作される。
ステアリングロック装置は、キーシリンダの回転動作をロック部材の直動動作として伝えるジョイントを備えている。ジョイントは、キーシリンダに連結されており、付勢部材によってロック位置に付勢されたロック部材を、付勢力に抗してアンロック位置に後退させる。また、ステアリングロック装置は、キーシリンダの回転動作をイグニッションスイッチに伝達する一対のギア部材を備えている。キーシリンダには第1ギア部材が連結され、イグニッションスイッチには第2ギア部材が連結されている。これらギア部材は互いに噛合するギア部を備え、キーシリンダが回転することでイグニッションスイッチを回転させる。
特許第4226186号公報
伝達機構を構成するジョイント、第1ギア部材及び第2ギア部材は、走行中の振動によってガタツキによる衝突音(異音)が発生するため、各部品をスプリングでそれぞれ付勢することで、ガタツキを防止している。よって、ステアリングロック装置のハウジングは、スプリングを配置するスペースが必要であるため、大型になる。また、ガタツキを防止するために複数のスプリングが必要であるため、部品点数が多く、組立工数も多くなる。
本発明は、部品点数を増加することなく、伝達機構のガタツキを防止することを課題とする。
本発明は、回転軸回りに回転操作可能な操作部材と、ステアリングシャフトと係合可能なロック位置と前記ステアリングシャフトと係合不可能なアンロック位置との間を直動可能で、前記ロック位置と前記アンロック位置との間の移動方向が、前記操作部材の前記回転軸が延びる方向に対して90度を超える角度で交差するように配置されているロック部材と、前記操作部材の回転動作を前記ロック部材の直動動作として伝達する伝達機構とを備え、前記伝達機構は、一端側が前記操作部材に連結され他端側に第1ギア部を有する第1伝達部材と、前記第1ギア部に噛合する第2ギア部を有する回転可能な第2伝達部材とを備えており、前記第2伝達部材は、前記ロック部材に設けられているカム受部に係合して前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置へ移動させることが可能なカム部を有しており、前記ロック部材と前記第1伝達部材との間に、前記ロック部材を前記カム受部が前記カム部に係合するロック位置へ付勢して、前記第1伝達部材を前記操作部材に向けて付勢する付勢部材が配置されている、ステアリングロック装置を提供する。
このステアリングロック装置によれば、付勢部材による付勢力で両側のロック部材と第1伝達部材とを付勢することで、ロック部材が第2伝達部材に圧接され、第1伝達部材が操作部材に圧接されるため、それぞれの部品のガタツキを防止できる。また、ロック部材の付勢により、ロック部材のカム受部が第2伝達部材のカム部に圧接されるため、カム部を含む第2伝達部材のガタツキを防止できる。このように、1つの付勢部材によって、ロック部材のロック位置への付勢と、第1伝達部材、第2伝達部材、及びロック部材のガタツキを防止できるため、部品数を削減でき、装置全体の小型化を図ることができる。
前記操作部材、前記第1伝達部材、及び前記第2伝達部材が回転可能に配置されているとともに、前記ロック部材が直動可能に配置されているハウジングを備え、前記付勢部材は、一端側の一部分が前記ハウジングに設けられている受部に保持され、前記一端側の他の部分で前記第1伝達部材を付勢している。この態様によれば、付勢部材の一端側の一部分がハウジングの受部に保持されるため、付勢部材の組立作業性を向上できる。また、付勢部材を安定状態で配置できるため、付勢部材の離脱を防止できる。また、付勢部材の一端側の他の部分で第1伝達部材を付勢するため、第1伝達部材のガタツキを確実に防止できる。
前記ハウジングは、前記第1伝達部材の軸部を回転可能に支持する軸受部を備え、前記受部は、前記軸受部に隣接して設けられている。この態様によれば、第1伝達部材を配置する作業性を向上できるとともに、第1伝達部材を安定状態で配置できる。
前記第2伝達部材には、回転により車両の電気部品への通電状態を切り換えるイグニッションスイッチが連結されている。また、前記イグニッションスイッチの回転軸は、前記ロック部材の移動方向に対して直交方向に延びている。この態様によれば、部品点数を増加させることなく、操作部材の回転操作によって、ロック部材を直動させることができるとともに、イグニッションスイッチを回転させることができる。
本発明では、ロック部材と第1伝達部材との間に配置した付勢部材により、ロック部材と第1伝達部材の両方のガタツキを防止できる。また、ロック部材の付勢により、ロック部材と第2伝達部材を圧接することで、第2伝達部材のガタツキも防止できる。このように1つの付勢部材で3個の部品のガタツキを防止できるため、部品数を削減でき、装置全体の小型化を図ることができる。
ステアリングロック装置のアンロック状態を示す断面図。 図1Aの斜視図。 ステアリングロック装置のロック状態を示す断面図。 図2Aの斜視図。 ステアリングロック装置の斜視図。 ステアリングロック装置の分解斜視図。 ロックボルトとカムシャフトの連結構造を示す分解斜視図。 ロック位置のカム部とカム受部の状態を示す正面図。 アンロック位置のカム部とカム受部の状態を示す正面図。 ハウジング、キーシリンダ、ロック部材、及びスプリングの関係を示す分解斜視図。 付勢スプリングの一端側の配置状態を示す斜視図。 付勢スプリングの一端側の配置状態を示す平面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1Aから図3は、本実施形態に係るステアリングロック装置10を示す。このステアリングロック装置10は、キーシリンダ20、ロック部材38、イグニッションスイッチ55、ロータ60、及びカムシャフト65を備え、運転者がキーシリンダ20からキーを抜くことで車両のハンドルを回転不可能にロックする。本実施形態では、ロック部材38をロック位置に付勢する1個の付勢スプリング43によって、ロック部材38、ロータ60、及びカムシャフト65のガタツキを防止する。
図3及び図4に示すように、ステアリングロック装置10は、各構成部品を収容するハウジング12を備えている。このハウジング12は概ねY字形状であり、下端開口の第1ハウジング部材13と、上端開口の第2ハウジング部材14とを備えている。ハウジング12は、第1ハウジング部材13と第2ハウジング部材14とを組み付けることで、それぞれ中空状のシリンダ配置部15、ロック部材配置部16、及びスイッチ配置部17が形成される。これらの配置部15〜17は、これらの交差部分である中央の連通部18で互いに連通している。
(キーシリンダの詳細)
キーシリンダ20は、ハウジング12のシリンダ配置部15に配置されている。図1A及び図2Aを併せて参照すると、キーシリンダ20は、ハウジング12に配置するためのホルダ21と、ホルダ21に回転軸X回りに回転可能に配置されるシリンダ本体27とを備えている。
ホルダ21は、概ね円筒状の保持部22を備えている。保持部22の軸方向の外端部には、シリンダ配置部15の外端部に外嵌して組み付けるための嵌合部23が設けられている。この嵌合部23には、キーを差し込むための円形状のキー挿通孔24が設けられている。このキー挿通孔24は、保持部22内に連通している。また、ホルダ21の内周部には、タンブラ31が係合する係合溝25が設けられている。
シリンダ本体27は、運転者が正規キーによって回転操作が可能な操作部材である。このシリンダ本体27は、保持部22内に回転可能に配置されている概ね円柱状の部材である。シリンダ本体27には、回転軸Xに沿って延びる矩形状のキー穴28が設けられている。また、シリンダ本体27には、キー穴28に対する直交方向であるシリンダ本体27の径方向に延びる複数のタンブラ収容穴29が設けられている。このタンブラ収容穴29は、シリンダ本体27に対して径方向の両側から設けられている。また、シリンダ本体27には、ロータ60を配置する側の端部に、回転軸Xに沿って外向きに突出する非円形状のロータ連結部30が設けられている。
複数のタンブラ収容穴29には、板状のタンブラ31がそれぞれ移動可能に配置されている。各タンブラ31は、スプリング33によってシリンダ本体27の径方向外側へ突出するように付勢されている。タンブラ31は、運転者が正規キーをキー穴28に差し込むと、正規キーがキー貫通穴32を貫通することで、スプリング33の付勢力に抗してシリンダ本体27内に没入される。するとシリンダ本体27は、タンブラ31と係合溝25との係合が解除されることで、ホルダ21に対して回転可能になる。一方、タンブラ31は、正規キー以外の異なるキーや板状部材がキー穴28に差し込まれると、シリンダ本体27内に完全に没入することができない。よって、シリンダ本体27は、タンブラ31が係合溝25に干渉するため、ホルダ21に対して回転不可能な状態に維持される。
図3に示すように、シリンダ本体27は、回転軸Xを中心として設定された回転角度範囲Rの間だけを回転可能である。この回転角度範囲Rのうち、反時計回り側の端部である一端側はLOCK(OFF)位置に設定され、時計回り側の端部である他端側はSTART位置に設定されている。また、LOCK位置とSTART位置との間には、LOCK位置側のACC位置と、START位置側のON位置とが設定されている。
(ロック部材の詳細)
ロック部材38は、概ね四角柱状の部材であり、ガイド部材35を介してハウジング12のロック部材配置部16に直動可能に配置されている。図4に最も明瞭に示すように、ガイド部材35は、ロック部材38を挿通可能な概ね四角筒状の枠体である。このガイド部材35には、ロック部材配置部16の嵌合孔16aに嵌合することで位置決めされる嵌合突部36が設けられている。
ロック部材38は、ロータ60及びカムシャフト65を介してキーシリンダ20の回転動作に連動して直動可能である。このロック部材38は、ハウジング12内へ後退した図1A及び図1Bに示すアンロック位置と、ハウジング12から外方へ突出した図2A及び図2Bに示すロック位置との間を移動可能である。ロック部材38は、アンロック位置ではステアリングシャフトの係合凹部に係合不可能であり、ロック位置ではステアリングシャフトの係合凹部に係合可能である。本実施形態のロック部材38は、付勢手段である付勢スプリング43によってロック位置に突出する方向へ付勢されている。
図1A及び図2Aを参照すると、ロック部材38は、アンロック位置からロック位置にかけたロック部材38の移動方向Yが、キーシリンダ20の回転軸Xが延びる方向に対して90度を超える角度で交差するように配置されている。詳しくは、キーシリンダ20の回転軸Xが延びる方向とロック部材38の移動方向Yとのなす角αは、90度を超え180度未満の角度範囲内に設定され、130度以上160度以下の角度範囲とすることが好ましい。そして本実施形態では、なす角αは概ね140度に設定されている。
ロック部材38は、キーシリンダ20がLOCK位置からON位置へ回転されることで、ロータ60及びカムシャフト65を介してロック位置からアンロック位置へ移動される。また、ロック部材38は、キーシリンダ20がON位置からLOCK位置へ回転されることで、ロータ60及びカムシャフト65を介してアンロック位置からロック位置へ移動可能な状態になる。ロック部材38は、ステアリングシャフトの係合凹部がロック部材38の移動方向前側に位置する場合、付勢スプリング43の付勢力で突出することで係合凹部に係合する。一方、ロック部材38は、係合凹部がロック部材38の移動方向前側に位置しない場合、ステアリングシャフトの外周面に当接した状態を維持する。
本実施形態のステアリングロック装置10は、LOCK位置で運転者がキーシリンダ20から正規キーを抜くまで、ロック部材38がロック位置に移動することを防止するロックレバー47を備えている。ロックレバー47は、ホルダ21に回転可能に配置されている。ロックレバー47には、一端側(連通部18側)にロック部材38に係止する係止爪部48が設けられ、他端側にシリンダ本体27に向けて突出する突出部49が設けられている。シリンダ本体27には、突出部49の先端に位置するように、シリンダ本体27の径方向に移動可能なスライダ51が配置されている。ロック部材38には、係止爪部48が係止される係止受部39が設けられている。
スライダ51は、運転者がキー穴28にキーを差し込むことで、シリンダ本体27の径方向外側に移動する。ロックレバー47は、スライダ51の移動により突出部49が外向きに移動されることで、ホルダ21に対してスプリング52の付勢力に抗して回転する。これによりロックレバー47の係止爪部48がロック部材38の係止受部39に係止することで、ロック部材38の意図しないロック位置への移動を防止できる。
また、スライダ51は、運転者がキー穴28からキーを抜くことで、スプリング52の付勢力でシリンダ本体27の径方向内側に移動する。これによりロックレバー47もスプリング52の付勢力で回転し、係止爪部48と係止受部39との係止が解除される。これにより、ロック部材38が付勢スプリング43の付勢力でロック位置へ移動可能になる。なお、図4において符号53は、スプリング52の外端を位置決めするカバーである。
(イグニッションスイッチの詳細)
図1A及び図2Aを併せて図4を参照すると、イグニッションスイッチ55は、ハウジング12のスイッチ配置部17の端部にネジ止めによって固定されている。このイグニッションスイッチ55は、車両の上位ECUに通信可能に接続されている。イグニッションスイッチ55は、カムシャフト65に連結する連結部56を備え、カムシャフト65及びロータ60を介してキーシリンダ20の回転動作に連動して回転可能である。
図1A及び図2Aに最も明瞭に示すように、イグニッションスイッチ55の回転軸Zは、ロック部材38の移動方向Yに対して概ね直交する方向に延びている。また、イグニッションスイッチ55の回転軸Zとキーシリンダ20の回転軸Xとのなす角は、90度を超え180度未満の角度範囲内に設定されている。
イグニッションスイッチ55は、キーシリンダ20の回転に連動してLOCK位置、ACC位置、ON位置、及びSTART位置のいずれかに回転されることで、車両の電気部品への通電状態を切り換える。LOCK位置では、エンジンを停止し、一部の電気部品のみを動作可能とする。ACC位置では、オーディオを加えた一部の電気部品のみを動作可能とする。ON位置では、全ての電気部品を動作可能とする。START位置では、エンジンを始動させるセルモータを動作させる。このイグニッションスイッチ55は、START位置からON位置に戻るように、リターンスプリング58によって付勢されている。
(ロータの詳細)
図1Aから図2Bを併せて図4を参照すると、ロータ60は、キーシリンダ20の回転動作をロック部材38の直動動作として伝達する伝達機構を構成する第1伝達部材である。また、ロータ60は、キーシリンダ20の回転動作をイグニッションスイッチ55の回転動作として伝達する。このロータ60は、ハウジング12のシリンダ配置部15の連通部18側に回転可能に配置されている。
ロータ60は、概ね板状であり、回転軸Xに沿った一端側にキーシリンダ20に連結する連結部61を有し、回転軸Xに沿った他端側に第1ギア部62を有する。連結部61は、キーシリンダ20のロータ連結部30が挿入されることで、相対的に回転不可能に連結する非円形状の窪みである。第1ギア部62は、放射状に延びる歯条を有する傘歯車の一部である。第1ギア部62の歯は、第1ハウジング部材13側の半分の領域に設けられている。ロータ60の第1ギア部62側には、回転軸Xに沿って外向きに突出する軸部63が設けられている。
(カムシャフトの詳細)
カムシャフト65は、キーシリンダ20の回転動作をロック部材38の直動動作として伝達する伝達機構を構成する第2伝達部材である。また、カムシャフト65は、キーシリンダ20の回転動作をイグニッションスイッチ55の回転動作として伝達する。このカムシャフト65は、ハウジング12のスイッチ配置部17の連通部18側に回転可能に配置されている。カムシャフト65は、イグニッションスイッチ55と同一の回転軸Zである。即ち、カムシャフト65の回転軸Zは、ロック部材38の移動方向Yに対して概ね直交する方向に延びている。
カムシャフト65は、回転軸Zに沿って延びる円柱状の軸部66を備えている。この第2軸部には、一端側にイグニッションスイッチ55に連結する連結部67が設けられ、他端側に第1ギア部62に噛合する第2ギア部68が設けられている。連結部67は、イグニッションスイッチ55に対して設定位置だけで嵌合可能な非対称な形状である。第2ギア部68は、第1ギア部62と同様に、放射状に延びる歯条を有する傘歯車の一部である。第2ギア部68の歯は、第1ハウジング部材13側の半分の領域に設けられている。
(ロック部材とカムシャフトの連結構造)
ロック部材38とカムシャフト65とは、カム機構を用いて連結されている。詳しくは、図5に示すように、ロック部材38には、ハウジング12の連通部18側かつ第2ギア部68側の側面に、外向きに突出するカム受部40が設けられている。また、カムシャフト65の第2ギア部68の径方向に対向する位置には、カム受部40が係合してロック部材38をロック位置からアンロック位置に移動させるカム部70が設けられている。
図6Aはロック部材38がロック位置に移動した状態を示し、図6Bはロック部材38がアンロック位置に移動した状態を示す。これらの図を併せて参照すると、カム部70は、回転軸Zに沿って連結部67側へ窪む凹溝からなる。このカム部70の外周部には、ロック位置に移動したロック部材38のカム受部40の離脱を防止するストッパ部71が形成されている。また、カム部70の外周部には、ストッパ部71から回転軸Z側へY方向に延びる概ね平板状の第1カム壁部72と、第1カム壁部72から更に回転軸Z側へY方向に延びる円弧状の第2カム壁部73と、回転軸Zと同軸の円弧壁部74とが形成されている。
図6Aに示すロック位置では、ロック部材38が付勢スプリング43の付勢力で図6Aにおいて左向きに付勢されている。そのため、ロック部材38のカム受部40は、付勢スプリング43の付勢力でストッパ部71に圧接した状態に維持される。この状態でキーシリンダ20がLOCK位置からON位置に回転されると、ロータ60を介してカムシャフト65が時計回りに回転し、図6Bに示すアンロック位置になる。
ロック位置からアンロック位置に移動する際には、ロック部材38は、まずカム受部40が第1カム壁部72によって移動される。この際、回転軸Zを中心としたカムシャフト65の回転率に対するロック部材38のY方向の移動量が多い。ついで、カム受部40が第2カム壁部73に至ると、ロック部材38は、回転軸Zを中心としたカムシャフト65の回転率に対するロック部材38のY方向の移動量が少なくなる。その後、カム受部40が円弧壁部74に至ると、ロック部材38はY方向の移動が停止される。そして、図6Bに示すアンロック位置では、カム受部40が円弧壁部74に圧接されることで、ロック部材38はロック位置に移動することが防止される。
(付勢スプリングの配置)
図1Aから図2Bに示すように、ロック部材38をロック位置へ付勢する付勢スプリング43は、ロック部材38とロータ60との間に圧縮状態で配置されている。付勢スプリング43は、第1端部(他端側)44がロック部材38に位置決めされ、第2端部(一端側)45がハウジング12とロータ60に位置決めされている。
図7を併せて参照すると、ロック部材38には、付勢スプリング43の第1端部44を配置するスプリング装着部41が設けられている。このスプリング装着部41は、ロック部材38の移動方向Yに沿って延び、移動方向Yに対して直交方向に窪む凹部からなる。
図7から図9に示すように、第1ハウジング部材13には、付勢スプリング43を配置する凹溝76がロック部材38の移動方向Yに沿って延びるように設けられている。また、第1ハウジング部材13には、凹溝76の端部にロータ60の軸部63を回転可能に支持する軸受部78が設けられている。この軸受部78は、キーシリンダ20の回転軸Xに対して直交方向に延びる隔壁77に、凹溝を設けることで形成されている。
隔壁77には、第2端部45の一部分(概ね半分)を保持するスプリング受部(受部)79が軸受部78に隣接して設けられている。このスプリング受部79は、ロック部材38の移動方向Yに対して直交方向に延びる壁からなる。また、隔壁77のスプリング受部79の先端には、軸受部78内に連通する切欠部80が設けられている。スプリング受部79に保持されない付勢スプリング43の第2端部45の他の部分は、切欠部80を通して軸受部78内に配置した軸部63の先端に当接する。図1A及び図2Aに示すように、第2ハウジング部材14には、隔壁77の端面形状と対称な端面形状を有する隔壁81が設けられている。
例えば付勢スプリング43は、第1端部44をスプリング装着部41に配置した状態で、ロック部材38と一緒に第1ハウジング部材13のロック部材配置部16に配置される。この際、付勢スプリング43は、圧縮した状態とされ、第2端部45がスプリング受部79に係止される。また、スプリング受部79の受け面と軸受部78とは、キーシリンダ20の回転軸Xが延びる方向とロック部材38の移動方向Yとのなす角αが90度を超えて交差するように設けられているため、付勢スプリング43の第2端部45は、切欠部80を通して確実にロータ60の軸部63を付勢することができる。また、ロック部材38とカムシャフト65とは、ロック部材38の移動方向Yに対してカムシャフト65の回転軸Zが直交方向に位置するように配置されているため、付勢スプリング43がカムシャフト65に干渉することはない。
このようにしてロック部材38とロータ60との間に配置した付勢スプリング43は、ロック部材38をロック位置側に付勢する。これによりロック部材38は、走行中の振動によるガタツキが防止される。また、カムシャフト65は、カム部70にロック部材38のカム受部40が係合してY方向に付勢されるため、同様に走行中の振動によるガタツキが防止される。また、付勢スプリング43は、切欠部80を通してロータ60をキーシリンダ20側に付勢する。これによりロータ60も走行中の振動によるガタツキが防止される。
以上のように、本実施形態のステアリングロック装置10では、1つの付勢スプリング43によって、ロック部材38のロック位置へ付勢し、しかもロック部材38、ロータ60、及びカムシャフト65のガタツキを防止できる。そのため、部品毎にガタツキ防止用のスプリングを配置する必要がないため、部品数を削減でき、装置全体の小型化を図ることができる。
また、付勢スプリング43は、第2端部45の一部分がハウジング12のスプリング受部79に保持され、第2端部45の他の部分でロータ60を付勢するため、ハウジング12への組立作業性を向上できる。しかも、スプリング受部79は、ロータ60を回転可能に支持する軸受部78に隣接して設けられているため、ロータ60を配置する作業性も向上できるとともに、ロータ60も安定状態で配置できる。
なお、本発明のステアリングロック装置10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、第2伝達部材であるカムシャフト65によってイグニッションスイッチ55の切換操作を行うようにしたが、イグニッションスイッチ55は搭載しない構成としてもよい。この場合、カムシャフト65は、軸部66を短くし、連結部67は不要である。
また、キー穴28に正規キーを挿入することで、操作部材であるシリンダ本体27が回転可能となるようにしたが、正規キーの挿入によらず、電子認証によって、シリンダ本体27がホルダ21と一体的に回転可能となるようにしてもよい。この場合、ソレノイドによって移動可能な係止部材をホルダ21に係脱可能に配置する。電子認証されると、ソレノイドを介して係止部材が移動し、ホルダ21が回転可能となる。また、タンブラ31はホルダ21の係合溝25に係合したまま、シリンダ27とホルダ21が一体となって回転する。また、ロックレバー47は不要である。
また、付勢部材である付勢スプリング43は、第2端部45の半分の領域をハウジング12のスプリング受部79で受け、残りの領域で第1伝達部材であるロータ60を付勢するようにしたが、スプリング受部79は設けずに、第2端部45全体でロータ60を付勢するようにしてもよい。
また、ロック部材38とカムシャフト65とは、突出したカム受部40と溝状のカム部70とで係着するようにしたが、カムシャフト65の回転によりロック部材38を直動できる構成であれば、希望に応じて変更が可能である。
10 ステアリングロック装置
12 ハウジング
13 第1ハウジング部材
14 第2ハウジング部材
15 シリンダ配置部
16 ロック部材配置部
16a 嵌合孔
17 スイッチ配置部
18 連通部
20 キーシリンダ(操作部材)
21 ホルダ
22 保持部
23 嵌合部
24 キー挿通孔
25 係合溝
27 シリンダ本体
28 キー穴
29 タンブラ収容穴
30 ロータ連結部
31 タンブラ
32 キー貫通穴
33 スプリング
35 ガイド部材
36 嵌合突部
38 ロック部材
39 係止受部
40 カム受部
41 スプリング装着部
43 付勢スプリング(付勢部材)
44 第1端部
45 第2端部
47 ロックレバー
48 係止爪部
49 突出部
51 スライダ
52 スプリング
53 カバー
55 イグニッションスイッチ
56 連結部
58 リターンスプリング
60 ロータ(第1伝達部材)
61 連結部
62 第1ギア部
63 軸部
65 カムシャフト(第2伝達部材)
66 軸部
67 連結部
68 第2ギア部
70 カム部
71 ストッパ部
72 第1カム壁部
73 第2カム壁部
74 円弧壁部
76 凹溝
77 隔壁
78 軸受部
79 スプリング受部
80 切欠部
81 隔壁

Claims (5)

  1. 回転軸回りに回転操作可能な操作部材と、
    ステアリングシャフトと係合可能なロック位置と前記ステアリングシャフトと係合不可能なアンロック位置との間を直動可能で、前記ロック位置と前記アンロック位置との間の移動方向が、前記操作部材の前記回転軸が延びる方向に対して90度を超える角度で交差するように配置されているロック部材と、
    前記操作部材の回転動作を前記ロック部材の直動動作として伝達する伝達機構とを備え、
    前記伝達機構は、一端側が前記操作部材に連結され他端側に第1ギア部を有する第1伝達部材と、前記第1ギア部に噛合する第2ギア部を有する回転可能な第2伝達部材とを備えており、
    前記第2伝達部材は、前記ロック部材に設けられているカム受部に係合して前記ロック部材を前記ロック位置から前記アンロック位置へ移動させることが可能なカム部を有しており、
    前記ロック部材と前記第1伝達部材との間に、前記ロック部材を前記カム受部が前記カム部に係合するロック位置へ付勢して、前記第1伝達部材を前記操作部材に向けて付勢する付勢部材が配置されている、ステアリングロック装置。
  2. 前記操作部材、前記第1伝達部材、及び前記第2伝達部材が回転可能に配置されているとともに、前記ロック部材が直動可能に配置されているハウジングを備え、
    前記付勢部材は、一端側の一部分が前記ハウジングに設けられている受部に保持され、前記一端側の他の部分で前記第1伝達部材を付勢している、請求項1に記載のステアリングロック装置。
  3. 前記ハウジングは、前記第1伝達部材の軸部を回転可能に支持する軸受部を備え、前記受部は、前記軸受部に隣接して設けられている、請求項2に記載のステアリングロック装置。
  4. 前記第2伝達部材に、回転により車両の電気部品への通電状態を切り換えるイグニッションスイッチが連結されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のステアリングロック装置。
  5. 前記イグニッションスイッチの回転軸は、前記ロック部材の移動方向に対して直交方向に延びている、請求項4に記載のステアリングロック装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009133073A (ja) * 2007-11-29 2009-06-18 Yuhshin Co Ltd ステアリングロック装置
WO2014202549A1 (fr) * 2013-06-21 2014-12-24 U-Shin France Sas Dispositif antivol pour colonne de direction

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