JP6878199B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

ステアリングロック装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6878199B2
JP6878199B2 JP2017153822A JP2017153822A JP6878199B2 JP 6878199 B2 JP6878199 B2 JP 6878199B2 JP 2017153822 A JP2017153822 A JP 2017153822A JP 2017153822 A JP2017153822 A JP 2017153822A JP 6878199 B2 JP6878199 B2 JP 6878199B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lockup
case
lock
plate
lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017153822A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019031213A (ja
Inventor
知典 田向
知典 田向
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
U-SHINLTD.
Original Assignee
U-SHINLTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by U-SHINLTD. filed Critical U-SHINLTD.
Priority to JP2017153822A priority Critical patent/JP6878199B2/ja
Priority to CN201810834002.9A priority patent/CN109383446B/zh
Priority to DE102018118366.6A priority patent/DE102018118366A1/de
Publication of JP2019031213A publication Critical patent/JP2019031213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6878199B2 publication Critical patent/JP6878199B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/01Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens
    • B60R25/02Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism
    • B60R25/021Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch
    • B60R25/0215Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch using electric means, e.g. electric motors or solenoids
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R25/00Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles
    • B60R25/01Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens
    • B60R25/02Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism
    • B60R25/021Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch
    • B60R25/0215Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch using electric means, e.g. electric motors or solenoids
    • B60R25/02153Fittings or systems for preventing or indicating unauthorised use or theft of vehicles operating on vehicle systems or fittings, e.g. on doors, seats or windscreens operating on the steering mechanism restraining movement of the steering column or steering wheel hub, e.g. restraining means controlled by ignition switch using electric means, e.g. electric motors or solenoids comprising a locking member radially and linearly moved towards the steering column

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

本発明は、ステアリングロック装置に関する。
ステアリングロック装置では、盗難防止機能を有するものがある。具体的には、ステアリングロック装置が破壊されたときに、ステアリングシャフトに対するロック状態を維持する機構を有している。
下記特許文献1に記載のステアリングロック装置では、駆動ユニットにセーフプレート(ロックアップ部材)がカシメ固定されている。そして、ステアリングロック装置が、破壊されたときに、セーフプレートが抜けて、ロックピンが作動する。これにより、ロックピンがロック部材に嵌合して、ステアリングシャフトに対するロック状態が維持される。
しかしながら、上記ステアリングロック装置では、以下に示す点において改善の余地がある。すなわち、例えば、ステアリングロック装置の外郭を構成する上部ケースのみが取外しされた状態では、駆動ユニットの本体ケースへの収容状態が維持される。このとき、仮に、ロック部材を付勢するコイルバネが取外しされると、ロック部材によるステアリングシャフトへのロック状態が解除される虞がある。
これに対して、下記特許文献2に記載のステアリングロック装置では、ステアリングロック装置の外郭を構成するハウジングカバー(リッド)がハウジング(ケース)から取外しされることで、ロックボルト(ロック部材)とステアリングシャフトとロック状態が維持される構成になっている。
具体的には、ハウジングカバーに係合突起(ロックアップ部材)が一体に形成されており、係合突起は、ハウジングの貫通孔内を挿通すると共に、補助ロック部材(ロックアッププレート)に係合している。そして、ハウジングカバーがハウジングから取外しされると、係合突起と補助ロック部材との係合状態が解除されて、補助ロック部材が作動する。これにより、補助ロック部材が、ロックボルトに係合して、ロックボルトとステアリングシャフトとロック状態が維持される。
特開2007-269176号公報 特許第5047753号
しかしながら、上記特許文献2のステアリングロック装置では、例えば、係合突起とハウジングの貫通孔との間の相対位置ずれが生じた場合には、ハウジングカバーをハウジングに組付けるときに、係合突起をハウジングの貫通孔に挿入できなくなる可能性がある。このため、仮にハウジングカバーの寸法誤差が大きくなると、ハウジングカバーのハウジングへの組付性が低下する可能性がある。
これに対して、上記特許文献2のステアリングロック装置において、ハウジングカバーのハウジングへの組付性を向上するために、貫通孔の大きさを大きく設定することが考えられる。
しかしながら、仮に貫通孔の大きさを大きく設定すると、盗難防止性能が低下する虞がある。すなわち、この場合には、貫通孔の大きさが大きくなるため、ハウジングカバー(つまり、係合突起)が取外しされた後に、貫通孔から補助ロック部材に直接アクセスし易くなる。このため、貫通孔を介して、補助ロック部材を破壊して、補助ロック部材のロックボルトに対するロック状態が不正に解除される可能性がある。このように、貫通孔の大きさを大きく設定すると、盗難防止性能が低下する虞がある。
本発明は、上記事実を考慮して、盗難防止性能を確保しつつ、リッドのケースへの組付性を向上することができるステアリングロック装置を提供する。
形態1:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、開口部を有する箱状に形成されたケースと、前記ケースの開口部を閉塞するリッドと、前記ケースの内部に収容され、ステアリングシャフトの回転を制限するロック位置と、前記ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置と、の間を移動可能に構成されたロック部材と、前記ケースの開口側から見て前記ロック部材に対して第1方向一方側に設けられ、作動することで、前記ロック位置における前記ロック部材と係合して、前記ロック部材の前記ロック位置に配置された状態を維持するロックアッププレートと、前記リッドの裏面に設けられ、前記ロックアッププレートに対して前記ケースの開口側に配置されると共に、前記第1方向一方側に開口された収容部を有する保持部と、前記保持部に保持されると共に、前記ロックアッププレートと係合して前記ロックアッププレートを非作動状態に維持し、且つ前記ロックアッププレートとの係合状態が解除されることで前記ロックアッププレートの作動を許可するロックアップ部材と、を備え、前記ロックアップ部材は、前記収容部の内部に第1方向にスライド可能に挿入された基端部と、前記基端部から前記ロックアッププレート側へ延出され、先端部が、前記ケースに形成された貫通孔を挿通し且つ前記ロックアッププレートと係合しているロックアップバーと、を有しており、前記基端部における前記第1方向一方側へのスライドが、前記ケースによって制限され、前記基端部における第1方向他方側へのスライドが、前記保持部によって制限されているステアリングロック装置である。
形態2:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記保持部は、前記ケースの開口側から見て、前記第1方向に直交する第2方向を幅方向とし、前記保持部の幅方向中間部には、前記収容部を前記ケースの底壁側へ開口させ且つ前記第1方向に沿って延在された保持溝が形成されており、前記ロックアップバーが、前記保持溝の内部に配置されているステアリングロック装置である。
形態3:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ロックアップ部材は、金属の板材によって構成されており、前記ロックアップ部材の基端部が、前記リッドの裏面側に隣接し且つ前記リッドと平行に配置されたプレート状に形成され、前記ロックアップバーが、前記基端部から前記ケースの底壁側へ屈曲された長尺板状に形成されているステアリングロック装置である。
形態4:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ロックアップバーが、前記ケースの開口側から見て、前記基端部に対して、前記第1方向の他方側に配置されているステアリングロック装置である。
形態5:本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ロックアッププレートは、付勢部材によって前記ロック部材側へ付勢されると共に、前記ロックアップバーの先端部を、前記第1方向他方側へ押圧しているステアリングロック装置である。
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、盗難防止性能を確保しつつ、リッドのケースへの組付性を向上することができる。
図1は、本実施の形態に係るステアリングロック装置の要部を示す断面図(図2(A)の1−1線拡大断面図)である。 図2(A)は、本実施の形態に係るステアリングロック装置の全体を示すケース側から見た斜視図であり、図2(B)は、ステアリングロック装置の全体を示すリッド側から見た斜視図である。 図3(A)は、図2に示されるケースを取付部側から見た斜視図であり、図3(B)は、図3(A)に示されるケースを開口側から見た斜視図である。 図4は、図2(A)に示されるステアリングロック装置の分解斜視図である。 図5は、図2(B)に示されるステアリングロック装置の分解斜視図である。 図6(A)は、図2(A)に示されるステアリングロック装置の非作動状態を示す断面図(図2(A)の6−6線断面図)であり、図6(B)は、図6(A)の状態からステアリングロック装置が作動してロック部材がロック位置に配置された状態を示す断面図である。 図7は、図2(B)に示されるリッドからロックアップ部材を取外した状態を示すリッドの裏面側から見た斜視図である。
以下、図面を用いて、本実施の形態に係るステアリングロック装置10(以下、「STロック装置10」と記載する)について説明する。STロック装置10は、車両(自動車)のエンジン停止時に作動して、車両(自動車)のステアリングシャフトの回転を制限する装置として構成されている。図2(A)に示されるように、STロック装置10は、ステアリングシャフト80(以下、「STシャフト80」と記載する)の径方向外側に配置されて、STシャフト80の径方向(図2(A)の矢印A方向及び矢印B方向)を高さ方向とした略直方体ブロック状に形成されている。そして、以下の説明では、STロック装置10の高さ方向から見て、STシャフト80の軸方向に沿った方向(図2(A)の矢印C方向及び矢印D方向)を第1方向と称し、第1方向に直交する方向(図2(A)の矢印E方向及び矢印F方向)を第2方向と称する。
図2、図4、及び図5に示されるように、STロック装置10は、STロック装置10の外郭を構成するケース20及びリッド60と、ケース20内に収容されたロック機構30と、を含んで構成されている。また、STロック装置10は、作動することでロック機構30のロック状態を維持するためのロックアップ機構50を有している。さらに、STロック装置10は、ロックアップ機構50を非作動状態に維持するためのロックアップ部材70を有している。以下、STロック装置10の各構成について説明する。
(ケース20について)
図3(A)及び(B)に示されるように、ケース20は、STロック装置10の高さ方向一方側(図3(A)及び(B)の矢印A方向側)へ開放された略直方体箱状を成すと共に、高さ方向一方側(ケース20の開口側)から見た平面視で、第2方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。ケース20の底壁には、第2方向一方側(図3(A)及び(B)の矢印E方向側)の部分において、高さ方向他方側(図3(A)及び(B)の矢印B方向側であり、表面側)へ突出された取付部22が一体に形成されている。この取付部22は、第1方向から見て、表面側へ開放された略U字形状に形成されており、取付部22の内部にSTシャフト80(図2(A)参照)が配置されている。そして、取付部22が、図示しないネジ等の締結部材によって車両に固定されて、ケース20(STロック装置10)が車両に取付けられている。
また、ケース20の第1方向一方側(図3(A)及び(B)の矢印C方向側)の側壁では、第2方向一方側の端部が、第1方向一方側へ突出されており、当該突出された部分が突出部24とされている。突出部24は、平面視で、第1方向他方側(図3(A)及び(B)の矢印D方向側)へ突出した矩形箱状に形成されている。そして、突出部24の内部が、後述するロックアップ部材70を収容するための第1ロックアップ収容部20Aとされている。また、突出部24における第1方向一方側の側壁が、後述するロックアップ部材70の移動を制限するためのストッパ壁24Aとされている。
ケース20の表面には、突出部24に対応する部位において、後述するロックアップ機構50を収容するための第2ロックアップ収容部20Bが形成されており、第2ロックアップ収容部20Bは、ケース20の表面側(STシャフト80側)へ開放された略矩形凹状に形成されている。第2ロックアップ収容部20Bには、一対の係合溝部20B1が形成されている。係合溝部20B1は、第2ロックアップ収容部20Bから第2方向一方側及び他方側へ凹んでおり、ケース20の高さ方向に貫通している。図1にも示されるように、第2ロックアップ収容部20Bの底壁の中央部には、「貫通孔」としての支持孔20B2が貫通形成されており、支持孔20B2は、第2方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。これにより、第1ロックアップ収容部20Aと第2ロックアップ収容部20Bとが支持孔20B2によって連通されている。また、支持孔20B2における第1ロックアップ収容部20A側の開口縁部には、面取部20B2aが形成されている。
図3(B)に示されるように、ケース20の底壁には、第1ロックアップ収容部20Aに対して第1方向他方側において、第1ギヤ収容部20Cが形成されている。第1ギヤ収容部20Cは、ケース20の開口側へ開放された凹状に形成されると共に、平面視で略円形状に形成されている。この第1ギヤ収容部20Cの略中央部には、略円筒状の筒部20Dが形成されている。図3(A)にも示されるように、筒部20D内の底壁には、略中央部において、挿通孔20Eが貫通形成されており、挿通孔20Eは、第1方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。これにより、筒部20Dの内部と、ケース20の外部と、が挿通孔20Eによって連通されている。また、筒部20Dの内部の底壁には、挿通孔20Eに対して第2方向一方側及び他方側の位置において、一対のガイド凹部20Fが形成されており、ガイド凹部20Fは、ケース20の開口側へ開放された凹状に形成されている。
また、ケース20の底壁には、第1ギヤ収容部20Cに対して第1方向他方側の位置において、第2ギヤ収容部20Gが形成されている。この第2ギヤ収容部20Gは、ケース20の開口側へ開放された凹状に形成されると共に、平面視で、第2方向一方側へ向かうに従い、第1方向他方側へ傾斜して延在されている。そして、第2ギヤ収容部20Gと第1ギヤ収容部20Cとが連通されている。
さらに、ケース20の表面には、第2ロックアップ収容部20Bと挿通孔20Eとを連通する連通溝20Hが形成されている。連通溝20Hは、ケース20の表面側へ開放されると共に、第1方向に沿って延在されている。
また、ケース20における突出部24、第1方向一方側の側壁、第2方向他方側の側壁のそれぞれの開口端面には、一段下がった段差面20Jが形成されている。さらに、ストッパ壁24Aの段差面20J、第2方向他方側の側壁の段差面20J、及び第1方向他方側の側壁の開口端面には、ケース20の開口側へ開放された位置決め凹部20Kが形成されている。また、ケース20の第1方向他方側の側壁には、後述するコネクタ42を配置するための切欠部20Lが形成されている。
(ロック機構30について)
図4〜図6に示されるように、ロック機構30は、モータ31と、ウォームホイール33と、カム部材35と、ロック部材36と、を含んで構成されている。
<モータ31について>
モータ31は、平面視で、第2方向一方側へ向かうに従い第1方向他方側に傾斜して配置され、ケース20内において保持プレート40を介してケース20に固定されている。具体的には、保持プレート40が、モータ31に対してケース20の開口側に配置されると共に、ケース20の底壁と平行を成す略長尺板状に形成されている。そして、モータ31のモータ本体31Aが、保持プレート40によって保持されており、保持プレート40がケース20にネジS1によって固定されている。
モータ31の回転軸31Bは、モータ本体31Aの一端から第2方向一方側へ向かうに従い第1方向他方側に傾斜して延出されており、回転軸31Bの先端部が、保持プレート40に形成された軸受部40Aに回転可能に支持されている。モータ31の回転軸31Bにおける先端側の部分には、ウォーム32が一体回転可能に設けられており、ウォーム32は、ケース20の第2ギヤ収容部20G内に収容されている。そして、ウォーム32の外周部には、ウォームギヤ32Aが形成されている。
なお、保持プレート40の板厚方向一方側(ケース20の開口側)には、保持プレート40と平行に配置された基板41が設けられており、モータ31が基板41に電気的に接続されている。また、基板41には、コネクタ42が実装されており、コネクタ42の一部がケース20の切欠部20L内に配置されている。このコネクタ42には、車両側のコネクタ(図示省略)が嵌合されて、車両側のハーネス(図示省略)を介して、モータ31が車両の制御部に電気的に接続されている。
<ウォームホイール33について>
ウォームホイール33は、STロック装置10の高さ方向を軸方向とした略円筒状に形成されている。そして、ウォームホイール33の一端部が、ケース20の第1ギヤ収容部20C内に収容されて、ウォームホイール33が、ケース20の筒部20Dによって回転可能に支持されている。
ウォームホイール33の一端部における外周部には、前述したウォーム32のウォームギヤ32Aに噛合する複数の歯33Aが形成されており、歯33Aは、ウォームホイール33の周方向全周に亘って形成されている。これにより、モータ31が駆動して、回転軸31Bが回転することで、ウォームホイール33が自身の軸回りに回転する構成になっている。
また、ウォームホイール33の他端側の内周部には、ウォームホイール33の軸方向に延在された一対の収容溝33Bが形成されており、一対の収容溝33Bは、ウォームホイール33の周方向に180度離間して配置されている。収容溝33Bは、ウォームホイール33の軸方向から見て、ウォームホイール33の径方向内側へ開放された略半円状に形成されている。そして、収容溝33Bには、球状のボール34(鋼球)の略半分が相対移動可能に収容されている。
<カム部材35について>
カム部材35は、STロック装置10の高さ方向を軸方向とした略円筒状に形成されている。このカム部材35は、ウォームホイール33と同軸上に配置されており、カム部材35が、ケース20の筒部20D内及びウォームホイール33内に収容されている。カム部材35の外周部には、螺旋状のカム溝35Aが形成されており、カム溝35A内には、ボール34の略半分が収容されている。これにより、カム部材35が、ウォームホイール33と相対移動可能に連結されている。具体的には、ウォームホイール33が軸回りに回転することで、ボール34がカム溝35A内を摺動して、カム部材35が、ウォームホイール33に対して軸方向に移動する構成になっている。
また、カム部材35の一端面には、一対のガイド突起35Bが一体に形成されている。ガイド突起35Bは、前述したケース20のガイド凹部20Fに対応して形成されて、ガイド凹部20F内に収容されている。これにより、ウォームホイール33の回転時におけるカム部材35の回転を制限しつつ、カム部材35が軸方向へ移動する構成になっている。
<ロック部材36について>
ロック部材36は、第2方向を板厚方向とし且つカム部材35の軸方向を長手方向とする略矩形プレート状に形成されている。そして、ロック部材36の一端部(図4〜図6の矢印B方向側の端部)が、ケース20の挿通孔20E内に配置されており、ロック部材36の他端部が、カム部材35の内部に配置されている。ロック部材36の他端部における幅方向中央部には、連結孔36Aが貫通形成されており、連結孔36Aには、カム部材35の一端部に架け渡された連結ピン37が挿通されている。これにより、ロック部材36がカム部材35と一体的に移動可能に構成されている。すなわち、ウォームホイール33が回転することで、ロック部材36がカム部材35及び連結ピン37と共にカム部材35の軸方向に移動するようになっている。
そして、STロック装置10の非作動状態では、ロック部材36の一端部が、ケース20の挿通孔20E内に配置されて、ケース20から表面側へ突出しない位置に配置されている(図2(A)及び図6(A)に示される位置であり、以下、この位置を「ロック解除位置」と称する)。一方、STロック装置10の作動時では、モータ31の駆動によって、ウォームホイール33が回転して、ロック部材36がカム部材35と共にロック解除位置から一端側へ移動したロック位置に配置されるようになっている(図6(B)参照)。そして、ロック位置では、ロック部材36の一端部が、ケース20の挿通孔20Eから表面側(STシャフト80側)へ突出して、STシャフト80と係合するようになっている。
また、ロック部材36の幅方向一方側(第1方向一方側)の端部には、係合部36Bが形成されており、係合部36Bは、第1方向一方側へ開放された凹状に形成されると共に、ロック部材36の板厚方向に貫通している。
さらに、ロック部材36の他端側には、圧縮コイルスプリングとして構成された付勢バネ38が設けられている。付勢バネ38の一端部は、ロック部材36の他端部に係止され、付勢バネ38の他端部は、後述するリッド60に係止されており、付勢バネ38が、圧縮変形した状態で、ロック部材36とリッド60との間に配置されている。これにより、ロック部材36が、付勢バネ38の付勢力によって一端側へ付勢されて、ロック部材36の連結孔36Aの内周面が、連結ピン37に当接されている。
(ロックアップ機構50について)
ロックアップ機構50は、保持ケース52と、ロックアッププレート54と、「付勢部材」としての付勢バネ56と、を含んで構成されている。
<保持ケース52について>
保持ケース52は、第1方向他方側へ開放された略矩形箱状に形成されて、ケース20の第2ロックアップ収容部20B内に収容されている。保持ケース52の幅方向(第2方向)両側の側壁には、第2ロックアップ収容部20Bの係合溝部20B1に対応する位置において、一対の係合爪52Aが一体に形成されている。係合爪52Aは、保持ケース52の開口側から見て、保持ケース52から幅方向外側へ延出されると共に、第2ロックアップ収容部20Bの開口側へ屈曲されており、第2方向に弾性変形可能に構成されている。そして、係合爪52Aが、第2ロックアップ収容部20Bの係合溝部20B1内に配置されると共に、係合爪52Aの先端部が、係合溝部20B1内における図示しない段差部に係合されている。これにより、保持ケース52のケース20からの脱落が防止されている。
保持ケース52の高さ方向における一対の側壁(詳しくは、STロック装置10の高さ方向において対向する側壁)には、略中央部において、矩形状の孔部52Bが貫通形成されている。また、図1に示されるように、保持ケース52の底壁には、後述する付勢バネ56を支持するためのボス52Cが一体に形成されており、ボス52Cは、略円柱状に形成されて、当該底壁から保持ケース52の開口側へ突出されている。
<ロックアッププレート54について>
図4〜図6に示されるように、ロックアッププレート54は、第1方向に延在された略長尺板状に形成されると共に、第2方向を板厚方向として配置されている。そして、ロックアッププレート54の先端部が、ケース20の連通溝20H内に配置されており、ロックアッププレート54の基端部が、第2方向一方側へ屈曲されて、保持ケース52内に収容されている。また、ロックアッププレート54の保持ケース52内への収容状態では、ロックアッププレート54が第1方向にスライド可能に構成されている。そして、ロックアップ機構50の非作動状態では、ロックアッププレート54の先端部が、ロック部材36の第1方向一方側に離間して配置されている。また、ロック部材36がロック位置に配置された状態でロックアップ機構50が作動すると、ロックアッププレート54が、後述する付勢バネ56の付勢力によって第1方向他方側へスライドして、ロックアッププレート54の先端部が、ロック部材36の係合部36B内に挿入するようになっている。これにより、ロック部材36とロックアッププレート54とが係合して、ロック機構30のロック状態が維持される構成になっている。
図1に示されるように、付勢バネ56は、圧縮コイルスプリングとして構成されて、保持ケース52内において、保持ケース52のボス52Cに装着されている。この付勢バネ56の一端部は、ロックアッププレート54の基端部に係止され、付勢バネ56の他端部が保持ケース52の底壁に係止されており、付勢バネ56が圧縮変形した状態で保持ケース52内に収容されている。これにり、付勢バネ56の付勢力によってロックアッププレート54が第1方向他方側(ロック部材36側)へ付勢されている。
なお、ロックアップ機構50の非作動状態では、後述するロックアップ部材70の先端部が、孔部52Bを通って保持ケース52内に挿入されて、ロックアッププレート54の基端部に対して第1方向他方側に隣接配置されている。これにより、ロックアッププレート54とロックアップ部材70とが係合して、ロックアッププレート54の第1方向他方側への移動が制限されている。すなわち、ロックアップ機構50の非作動状態が維持される構成になっている。
(リッド60について)
図4及び図5に示されるようにリッド60は、STロック装置10の高さ方向を板厚方向とした板状に形成されると共に、平面視で、ケース20の開口部に対応する形状に形成されている。すなわち、リッド60の第2方向一方側の端部には、ケース20の突出部24に対応して、第1方向一方側へ突出された突出部60Aが形成されている。そして、リッド60の外周部が、ケース20の段差面20J上に載置されて、リッド60が、ケース20の開口部を閉塞した状態で、ネジS2(図2(B)参照)によってケース20に固定されている。
図6にも示されるように、リッド60の第2方向一方側の部分には、リッド60の表面側へ隆起された支持部60Bが形成されている。この支持部60Bの底壁には、略円柱状の支持柱60Cが一体に形成されており、支持柱60Cは、支持部60Bの底壁からリッド60の裏面側へ突出されると共に、カム部材35と同軸上に配置されている。そして、リッド60のケース20への組付状態では、付勢バネ38の他端部が支持柱60Cに装着されて、支持柱60Cによって付勢バネ38が支持されている。また、支持部60B内には、ウォームホイール33の他端部が配置されている。
リッド60の裏面側の外周部には、ケース20の位置決め凹部20Kに対応する位置において、位置決め突起60Dが形成されており、リッド60のケース20への組付状態において、位置決め突起60Dが、位置決め凹部20K内に嵌合されている。
次に、本発明の要部である、ロックアップ部材70と、ロックアップ部材70を保持するための保持部62と、について説明する。
(保持部62について)
図1及び図7に示されるように、保持部62は、リッド60の突出部60Aの裏面に設けられて、第1ロックアップ収容部20A内に配置されている。詳しくは、保持部62が、リッド60に形成された位置決め突起60Dの第1方向他方側に隣接して配置されると共に、前述したロックアップ機構50のロックアッププレート54及びケース20の支持孔20B2に対してケース20の開口側に配置されている。この保持部62は、第1方向一方側から見て、リッド60の裏面側へ開放された略C字形ブロック状に形成されている。具体的には、保持部62は、リッド60の裏面から突出されたベース部62Aと、ベース部62Aの幅方向(第2方向に沿った方向)の両端部からリッド60の裏面側へ突出された一対の側壁部62Bと、側壁部62Bの先端部からベース部62Aの幅方向内側へ延出された一対の頂壁部62Cと、を含んで構成されている。また、保持部62は、ストッパ壁部62Dを有しており、ストッパ壁部62Dは、頂壁部62Cの第1方向他方側の端部からベース部62A側へ延出されてベース部62Aに接続されている。
これにより、保持部62の内部には、第1方向一方側へ開口された収容部62Eが形成されており、収容部62Eは、保持部62の幅方向(第2方向)に延在されている。また、保持部62は、一対の頂壁部62C及びストッパ壁部62Dの間に形成された保持溝62Fを有しており、保持溝62Fが、収容部62Eの幅方向中央部に連通されている。すなわち、収容部62Eの幅方向中央部が、保持溝62Fによってケース20の底壁側及び第1方向他方側にも開口されている。さらに、収容部62Eにおける第1方向一方側へ開口された開口部には、面取り部62Gが形成されている。
(ロックアップ部材70について)
ロックアップ部材70は、金属の板材で構成されると共に、STロック装置10の高さ方向を長手方向とする略長尺板状に形成されて、ケース20の第1ロックアップ収容部20A内に収容されている。ロックアップ部材70は、ロックアップ部材70の基端部を構成する平板部70Aを有しており、平板部70Aは、リッド60(詳しくは、保持部62のベース部62Aにおける収容部62Eを構成する面)と平行に配置され且つ第2方向を幅方向とする略矩形板状に形成されている。また、ロックアップ部材70は、ロックアップバー70Bを有しており、ロックアップバー70Bは、平板部70Aの第1方向他方側の端部において屈曲されて、平板部70Aの幅方向中央部からケース20の底壁側へ延出されている。すなわち、ロックアップバー70Bは、第1方向を板厚方向として、STロック装置10の高さ方向に延在されており、平板部70Aの幅方向両端部が、ロックアップバー70Bに対して幅方向外側に配置されている。
また、前述した保持部62における収容部62Eの幅寸法は、平板部70Aの幅寸法に比べて僅かに大きく設定されており、収容部62Eの高さ寸法が、平板部70Aの板厚に比べて僅かに大きく設定されている。さらに、保持部62の保持溝62Fの幅寸法が、ロックアップバー70Bの幅寸法に比べて僅かに大きく設定されている。
そして、平板部70Aが、保持部62の収容部62E内に第1方向一方側から挿入されている。リッド60のケース20への組付前における、平板部70Aの収容部62E内への挿入状態では、平板部70Aが収容部62E内に第1方向にスライド可能に配置されており、ロックアップバー70Bが保持溝62F内に第1方向にスライド可能に配置されている。
一方、リッド60をケース20に組付けた状態では、収容部62Eの開口部がストッパ壁24Aによって閉塞されている。これにより、平板部70Aがストッパ壁24Aに当接することで、平板部70Aの第1方向一方側への移動が制限される構成になっている。また、平板部70Aの第1方向他方側には、保持部62のストッパ壁部62Dが配置されているため、平板部70Aがストッパ壁部62Dに当接することで、平板部70Aの第1方向他方側への移動が制限される構成になっている。以上により、リッド60をケース20に組付けた状態では、平板部70Aの第1方向一方側及び他方側への移動が保持部62及びケース20よって抑制される構成になっている。
また、前述したケース20の支持孔20B2の外形は、ロックアップバー70Bの外形に比べて僅かに大きく設定されている。そして、リッド60をケース20へ組付けた状態では、ロックアップバー70Bの先端部が、支持孔20B2内を挿通して、支持孔20B2によって支持されている。さらに、ロックアップバー70Bの先端部は、ロックアップ機構50の保持ケース52における孔部52B内を挿通して、ロックアッププレート54の基端部に対して第1方向他方側に隣接配置されている。これにより、ロックアップバー70Bの先端部にロックアッププレート54の基端部が係合して、ロックアップ機構50の非作動状態が維持されている(図1参照)。
(STロック装置10の作動について)
次に、STロック装置10の作動について説明する。STロック装置10の非作動状態では、図6(A)に示されるように、ロック部材36がロック解除位置に配置されて、ロック部材36の先端部がケース20の挿通孔20Eから突出していない状態になっている。これにより、STシャフト80(図6(A)では、不図示)の回転が許可された状態になっている。
そして、車両のエンジンを停止させると、制御部の制御によってモータ31が駆動して、モータ31の回転軸31Bが回転する。これにより、回転軸31Bに設けられたウォーム32が回転すると共に、ウォーム32に噛合されたウォームホイール33が自身の軸回りに回転する。ウォームホイール33が回転すると、カム部材35がウォームホイール33に対して一端側へ移動すると共に、連結ピン37によってカム部材35に連結されたロック部材36が一端側へ移動する。これにより、図6(B)に示されるように、ロック部材36が、ロック位置に配置されて、ロック部材36の一端部がSTシャフト80(図6(B)では、不図示)と係合する。その結果、ロック機構30が、STシャフト80の回転を制限するロック状態になる。
(ロックアップ機構50の作動について)
次に、ロックアップ機構50の作動について説明する。ロック機構30のロック状態において、リッド60がケース20から取外しされると、リッド60の保持部62に保持されたロックアップ部材70が、リッド60と共にケース20から取外しされる。このため、ロックアップ部材70の先端部が、保持ケース52の孔部52Bから抜け出ると共に、ケース20の支持孔20B2から第1ロックアップ収容部20A側へ抜け出る。これにより、ロックアッププレート54とロックアップ部材70との係合状態が解除される。
ロックアッププレート54とロックアップ部材70との係合状態が解除されると、ロックアッププレート54が付勢バネ56の付勢力によってロック部材36側へ移動する。これにより、ロックアッププレート54の先端部が、ロック部材36の係合部36B内に挿入して、係合部36Bと係合する。このため、ロック部材36の長手方向の移動が制限される。その結果、ロック部材36のSTシャフト80に対する係合状態(ロック状態)が維持されて、STシャフト80の回転を制限するロック機構30のロック状態が維持される。したがって、リッド60がケース20から取外しされたときの、STロック装置10における盗難防止機能が作用する。
(作用及び効果)
次に、リッド60のケース20への組付手順を説明しつつ、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
まず、リッド60をケース20に組付ける前に、リッド60の保持部62において、ロックアップ部材70の平板部70Aを仮保持させる。具体的には、ロックアップ部材70の平板部70Aを保持部62の収容部62Eに対して第1方向一方側に配置する(図7参照)。そして、ロックアップ部材70を第1方向他方側(図7の矢印D方向側)へ移動させて、ロックアップバー70Bを、保持部62の保持溝62F内に挿入する。これにより、保持部62の幅方向におけるロックアップ部材70の保持部62に対する位置が決定される。この状態で、ロックアップバー70Bを保持溝62Fに沿って第1方向他方側へスライドさせながら、平板部70Aを保持部62の収容部62E内に挿入させる。これにより、ロックアップ部材70が、保持部62に仮保持された状態になる。
そして、ロックアップ部材70を仮保持した状態のリッド60を、ケース20の開口部を塞ぐようにケース20に組付ける。具体的には、ロックアップ部材70をケース20の第1ロックアップ収容部20A内に収容させると共に、ロックアップバー70Bの先端部をケース20の支持孔20B2に対してケース20の開口側に配置させる。この状態では、リッド60のケース20への組付完了前の状態であるため、ロックアップ部材70の仮保持状態が維持されている。そして、ロックアップ部材70の仮保持状態では、ロックアップ部材70(の平板部70A)がリッド60(の保持部62)に対して第1方向にスライド可能になっている。このため、リッド60のケース20への組付完了前の状態において、第1方向におけるロックアップ部材70の位置を調整しながら、ロックアップバー70Bの先端部をケース20の支持孔20B2内に挿入させる。
そして、リッド60を、ケース20の段差面20J上に配置すると共に、位置決め突起60Dをケース20の位置決め凹部20K内に嵌合させる。これにより、リッド60によってケース20の開口部が閉塞される。この状態で、リッド60をネジS2によって締結固定する。その結果、リッド60のケース20への組付けが完了する。
このように、本実施の形態のSTロック装置10では、STロック装置10の外郭を構成するリッド60にロックアップ部材70が保持されている。このため、リッド60がケース20から取外しされることで、ロックアップ部材70がリッド60と共にケース20から取外しされる。その結果、ロックアップ機構50が作動して、ロック機構30のロック状態が維持される。
また、ロックアップ部材70の平板部70Aが、保持部62の収容部62Eに、第1方向にスライド可能に挿入されている。このため、リッド60のケース20への組付時に、ロックアップ部材70をリッド60に対して第1方向にスライド(相対移動)させながら、ロックアップバー70Bの先端部を、支持孔20B2内に挿入させることができる。これにより、仮に、リッド60の保持部62とケース20の支持孔20B2との間に位置ずれが発生しても、当該位置ずれを、ロックアップ部材70のリッド60に対するスライド(相対移動)によって吸収することができる。したがって、支持孔20B2の大きさを必要以上に大きく設定することを抑制しつつ、ロックアップ部材70の先端部を支持孔20B2内に挿入させて、リッド60をケース20に組付けできる。
そして、支持孔20B2の大きさが必要以上に大きく設定されていないため、リッド60(ロックアップ部材70)のケース20からの取外し後において、支持孔20B2を介したロックアッププレート54へのアクセスがし難くなる。その結果、ロックアップ部材70がSTロック装置10から取外しされた後においても、ロックアッププレート54のロック部材36に対するロック状態が不正に解除されることを抑制できる。したがって、STロック装置10の盗難防止性能を確保することができる。
しかも、リッド60のケース20への組付状態では、平板部70Aにおける第1方向一方側へのスライドが、ケース20のストッパ壁24Aによって制限され、平板部70Aにおける第1方向他方側へのスライドが、保持部62のストッパ壁部62Dによって制限されている。このため、ロックアップ部材70の平板部70Aをリッド60の保持部62にスライド可能に挿入する構成にしても、リッド60のケース20への組付完了後において、ロックアップ部材70を、保持部62及びケース20によって良好に保持することができる。
以上により、STロック装置10の盗難防止性能を確保しつつ、リッド60のケース20への組付性を向上することができる。
また、上述のように、リッド60のケース20への組付完了後では、保持部62の収容部62Eの開口部が、ケース20のストッパ壁24Aによって閉塞されて、平板部70Aにおける第1方向一方側へのスライドが制限される。このため、平板部70Aにおける第1方向一方側へのスライドを制限するための部材を別途設けることなく、ケース20を活用して、ロックアップ部材70のリッド60に対する相対移動を制限することができる。したがって、STロック装置10のコストアップを抑制することができる。
さらに、保持部62の幅方向中央部には、一対の頂壁部62Cの間の位置において、第1方向に延在された保持溝62Fが形成されている。また、保持部62の収容部62Eは、保持溝62Fによってケース20の底壁側へ開口されており、ロックアップバー70Bが、保持溝62Fの内部に配置されている。このため、ロックアップ部材70の平板部70Aにおける幅方向両端部が、収容部62Eに収容されて、保持部62の頂壁部62C及びベース部62Aによって挟み込まれた状態で保持される。これにより、例えば、平板部70Aの幅方向一端部のみを保持部62によって保持する構成に比べて、ロックアップ部材70をバランスよく保持することができる。
また、ロックアップバー70Bが、保持溝62Fの内部に配置されているため、一対の頂壁部62Cによって、ロックアップバー70B(ロックアップ部材70)の幅方向の移動を制限することができる。
以上により、ロックアップ部材70に対する保持状態を良好にすることができる。
また、ロックアップ部材70は、金属の板材によって構成されている。このため、ロックアップ部材70の強度を確保しつつ、ロックアップ部材70の小型化に寄与することができる。
さらに、ロックアップバー70Bが、ケース20の開口側から見て、平板部70Aに対して、第1方向他方側に配置されている。すなわち、ロックアップバー70Bが、平板部70Aに対して、平板部70Aの収容部62Eへの挿入方向(組付方向)側に配置されている。このため、平板部70Aを収容部62E内へ挿入させるときには、初めに、ロックアップバー70Bが、保持溝62F内に挿入される。これにより、ロックアップバー70Bが一対の頂壁部62Cによってガイドされる。つまり、ロックアップ部材70の平板部70Aを収容部62E内に挿入するときに、一対の頂壁部62Cがガイド部材として機能する。したがって、ロックアップ部材70を保持部62へ組付けるときの組付性を一層向上することができる。
また、ロックアッププレート54は、付勢バネ56によって第1方向他方側へ付勢されると共に、ロックアップバー70Bの先端部を、第1方向他方側へ押圧している。このため、ロックアップバー70Bの先端側の部分が、支持孔20B2の内周面に当接されて、保持される。したがって、ロックアップ部材70の保持状態を安定化させることができる。
さらに、リッド60では、保持部62の第1方向一方側に位置決め突起60Dが隣接して設けられており、位置決め突起60Dがケース20の位置決め凹部20K内に嵌合されている。このため、保持部62の近接した部位において、リッド60のケース20に対する位置が決定される。これにより、リッド60の保持部62とケース20の支持孔20B2との相対位置ずれを、効果的に抑制することができる。したがって、リッド60をケース20に組付けるときの組付性向上に寄与することができる。
10 ステアリングロック装置
20 ケース
20A 第1ロックアップ収容部
20B 第2ロックアップ収容部
20B1 係合溝部
20B2 支持孔(貫通孔)
20B2a 面取部
20C 第1ギヤ収容部
20D 筒部
20E 挿通孔
20F ガイド凹部
20G 第2ギヤ収容部
20H 連通溝
20J 段差面
20K 位置決め凹部
20L 切欠部
22 取付部
24 突出部
24A ストッパ壁
30 ロック機構
31 モータ
31A モータ本体
31B 回転軸
32 ウォーム
32A ウォームギヤ
33 ウォームホイール
33A 歯
33B 収容溝
34 ボール
35 カム部材
35A カム溝
35B ガイド突起
36 ロック部材
36A 連結孔
36B 係合部
37 連結ピン
38 付勢バネ
40 保持プレート
40A 軸受部
41 基板
42 コネクタ
50 ロックアップ機構
52 保持ケース
52A 係合爪
52B 孔部
52C ボス
54 ロックアッププレート
56 付勢バネ(付勢部材)
60 リッド
60A 突出部
60B 支持部
60C 支持柱
60D 位置決め突起
62 保持部
62A ベース部
62B 側壁部
62C 頂壁部
62D ストッパ壁部
62E 収容部
62F 保持溝
62G 面取り部
70 ロックアップ部材
70A 平板部(ロックアップ部材の基端部)
70B ロックアップバー
80 ステアリングシャフト
S1 ネジ
S2 ネジ

Claims (5)

  1. 開口部を有する箱状に形成されたケースと、
    前記ケースの開口部を閉塞するリッドと、
    前記ケースの内部に収容され、ステアリングシャフトの回転を制限するロック位置と、前記ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置と、の間を移動可能に構成されたロック部材と、
    前記ケースの開口側から見て前記ロック部材に対して第1方向一方側に設けられ、作動することで、前記ロック位置における前記ロック部材と係合して、前記ロック部材の前記ロック位置に配置された状態を維持するロックアッププレートと、
    前記リッドの裏面に設けられ、前記ロックアッププレートに対して前記ケースの開口側に配置されると共に、前記第1方向一方側に開口された収容部を有する保持部と、
    前記保持部に保持されると共に、前記ロックアッププレートと係合して前記ロックアッププレートを非作動状態に維持し、且つ前記ロックアッププレートとの係合状態が解除されることで前記ロックアッププレートの作動を許可するロックアップ部材と、
    を備え、
    前記ロックアップ部材は、
    前記収容部の内部に第1方向にスライド可能に挿入された基端部と、
    前記基端部から前記ロックアッププレート側へ延出され、先端部が、前記ケースに形成された貫通孔を挿通し且つ前記ロックアッププレートと係合しているロックアップバーと、
    を有しており、
    前記基端部における前記第1方向一方側へのスライドが、前記ケースによって制限され、前記基端部における第1方向他方側へのスライドが、前記保持部によって制限されているステアリングロック装置。
  2. 前記保持部は、前記ケースの開口側から見て、前記第1方向に直交する第2方向を幅方向とし、
    前記保持部の幅方向中間部には、前記収容部を前記ケースの底壁側へ開口させ且つ前記第1方向に沿って延在された保持溝が形成されており、
    前記ロックアップバーが、前記保持溝の内部に配置されている請求項1に記載のステアリングロック装置。
  3. 前記ロックアップ部材は、金属の板材によって構成されており、
    前記ロックアップ部材の基端部が、前記リッドの裏面側に隣接し且つ前記リッドと平行に配置されたプレート状に形成され、
    前記ロックアップバーが、前記基端部から前記ケースの底壁側へ屈曲された長尺板状に形成されている請求項2に記載のステアリングロック装置。
  4. 前記ロックアップバーが、前記ケースの開口側から見て、前記基端部に対して、前記第1方向の他方側に配置されている請求項3に記載のステアリングロック装置。
  5. 前記ロックアッププレートは、付勢部材によって前記ロック部材側へ付勢されると共に、前記ロックアップバーの先端部を、前記第1方向他方側へ押圧している請求項4に記載のステアリングロック装置。
JP2017153822A 2017-08-09 2017-08-09 ステアリングロック装置 Active JP6878199B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017153822A JP6878199B2 (ja) 2017-08-09 2017-08-09 ステアリングロック装置
CN201810834002.9A CN109383446B (zh) 2017-08-09 2018-07-26 转向锁定装置
DE102018118366.6A DE102018118366A1 (de) 2017-08-09 2018-07-30 Lenkradschloss

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017153822A JP6878199B2 (ja) 2017-08-09 2017-08-09 ステアリングロック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019031213A JP2019031213A (ja) 2019-02-28
JP6878199B2 true JP6878199B2 (ja) 2021-05-26

Family

ID=65084623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017153822A Active JP6878199B2 (ja) 2017-08-09 2017-08-09 ステアリングロック装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6878199B2 (ja)
CN (1) CN109383446B (ja)
DE (1) DE102018118366A1 (ja)

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS541219B2 (ja) 1973-02-09 1979-01-22
JPH01171755U (ja) * 1988-05-17 1989-12-05
JP4132983B2 (ja) * 2002-05-29 2008-08-13 矢崎総業株式会社 クリップの取付構造
JP2007269176A (ja) 2006-03-31 2007-10-18 Alpha Corp ステアリングロック装置
JP5073414B2 (ja) * 2007-08-23 2012-11-14 株式会社ユーシン ステアリングロック装置
JP4881843B2 (ja) * 2007-11-30 2012-02-22 株式会社アルファ ステアリングロック装置
JP2009213308A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Sumitomo Wiring Syst Ltd ワイヤハーネス用の車体係止具
JP4629751B2 (ja) * 2008-04-09 2011-02-09 株式会社ユーシン ステアリングロック装置
JP5385724B2 (ja) * 2008-08-29 2014-01-08 株式会社アルファ ステアリングロック装置
JP2010151180A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Daikyonishikawa Corp クリップの取付構造
JP5205296B2 (ja) * 2009-01-23 2013-06-05 株式会社アルファ ステアリングロック装置
JP5480615B2 (ja) * 2009-12-24 2014-04-23 株式会社アルファ ステアリングロック装置、およびステアリングロック装置の補助ロック部材組付構造
JP5550139B2 (ja) * 2010-06-30 2014-07-16 株式会社ユーシン 電動ステアリングロック装置
JP5770515B2 (ja) * 2011-04-04 2015-08-26 株式会社アルファ ステアリングロック装置
JP6002015B2 (ja) * 2012-11-29 2016-10-05 株式会社ユーシン ステアリングロック装置
JP6258125B2 (ja) * 2014-05-27 2018-01-10 株式会社アルファ ステアリングロック装置
JP6355510B2 (ja) * 2014-09-30 2018-07-11 株式会社ユーシン ステアリングロック装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN109383446A (zh) 2019-02-26
DE102018118366A1 (de) 2019-02-14
JP2019031213A (ja) 2019-02-28
CN109383446B (zh) 2022-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8646296B2 (en) Steering locking device
JP5500797B2 (ja) キー装置
CN109964373B (zh) 帽的开闭结构和充电用连接器
EP2213531B1 (en) Key device
JP2007239242A (ja) シリンダ錠装置及び係合解除機構
EP2213532B1 (en) Key regulating device
JP4675238B2 (ja) シリンダ錠
JP2014061781A (ja) 乗物用ラッチ装置
CN108291412B (zh) 锁止装置
EP2213530B1 (en) Key device
JP6878199B2 (ja) ステアリングロック装置
JP2009107550A (ja) 電動ステアリングロック装置
US20220341224A1 (en) Vehicle glove box latch
JP2009102955A (ja) シリンダ錠及びこれを備えた解錠装置
JP7175176B2 (ja) 電動ステアリングロック装置
JP7175175B2 (ja) 電動ステアリングロック装置
JP5204620B2 (ja) 電動アクチュエータ装置
JP5730712B2 (ja) コンソールボックス装置
JP2018053928A (ja) ヒンジ
JP4801812B2 (ja) 車両用シリンダ錠装置
JP5199024B2 (ja) ステアリングロック装置
JP6148047B2 (ja) 車両用ロックユニット
JP7133993B2 (ja) 電動アクチュエータ
JP7481227B2 (ja) ドアハンドル装置
JP7179606B2 (ja) 電動アクチュエータおよびドアラッチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200717

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210422

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210427

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6878199

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250