JP2019023401A - ロック装置 - Google Patents

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JP2019023401A
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中尾 友昭
Tomoaki Nakao
友昭 中尾
啓次 加原
Keiji Kahara
啓次 加原
広志 青山
Hiroshi Aoyama
広志 青山
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Abstract

【課題】より簡易な構造のロック装置を提供する。【解決手段】ロック装置30は、モータ32の駆動により回転し、雄ねじ部43dを有する第3ギヤ43と、雄ねじ部43dに螺合される雌ねじ部35bを有し、雄ねじ部43dと雌ねじ部35bとのねじ対偶により、ロック対象の動きを規制するロック位置とこれを許容するアンロック位置との間で軸方向変位するロックピン35と、ロックピン35のアンロック位置からロック位置への変位に応じてロックピン35の軸方向変位と交差する方向に変位することによりロックピン35がアンロック位置にあるときに位置していた部位に進入し、ロックピン35のロック位置からアンロック位置への変位に応じてその進入していた部位から離脱するストッパ片44cと、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、ロック装置に関する。
従来、車両に採用されるロック装置が周知である。このようなロック装置は、ステアリングシャフトの回転を許容する状態と規制する状態とを切り替えたり、給電口に挿入されている給電プラグの引き抜きを許容する状態と規制する状態とを切り替えたり、給電口を閉塞しているリッドの開放状態への移行を許容する状態と規制する状態とを切り替えたりする。
特許文献1のロック装置は、モータの回転をウォーム&ホイールにより減速させたホイールの回転をロックピンのロック位置とアンロック位置との間の直線往復変位に変換する回動ピースを備える。回動ピースは、ホイールと一体回転するものであって、ホイールの回転方向に傾斜面(スロープ)を有する。そのスロープには、ロックピンに設けられる係止突起が挿入されている。これにより、回動ピースが回転すると、係止突起がスロープにより案内されて、ロックピンがロック位置とアンロック位置との間で直線往復変位する。
特許文献1のロック装置は、給電プラグの引き抜きを許容する状態と規制する状態とを切り替えるものである。このため、給電プラグの操作を通じて、ロック位置に位置するロックピンは、アンロック位置へ向かう方向へ押圧されることがある。
特許文献1のロック装置に採用される回動ピースは、ロックピンがアンロック位置へ向かう方向へ押圧される力を受けて回転しないように強度受け面を備える。
特開2014−120229号公報
上記説明したように、特許文献1のロック装置は、回転運動を往復直線運動に変換するとともに、ロックピンをロック位置に維持するために、回転ピース及びロックピンに採用される形状が複雑であり、製造や組み付けに時間を要していた。
本発明の目的は、より簡易な構造のロック装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、ロック装置は、モータの駆動により回転し、第1ねじ部を有する回転部材と、前記第1ねじに螺合される第2ねじ部を有し、前記第1ねじ部と前記第2ねじ部とのねじ対偶により、ロック対象の動きを規制するロック位置と前記ロック対象の動きを許容するアンロック位置との間で軸方向変位するロックピンと、前記ロックピンの前記アンロック位置から前記ロック位置への変位に応じて前記ロックピンの軸方向変位と交差する方向に変位することにより前記ロックピンが前記アンロック位置にあるときに位置していた部位に進入し、前記ロックピンの前記ロック位置から前記アンロック位置への変位に応じて前記進入していた部位から離脱するロックストッパと、を備えることを要旨とする。
この構成によれば、従来のようなスロープを採用せず、ねじ対偶という簡易な構成を採用することにより回転運動を直線運動に変換してロックピンをアンロック位置とロック位置との間で変位させている。また、ロックピンがロック位置に変位した際に、当該ロックピンがアンロック位置に位置していた部位に進入するという簡易な構成のロックストッパを採用した。これにより、ロックピンのロック位置からアンロック位置への変位を規制する状態とこれを許容する状態とを切り替えることができる。このように、この構成のロック装置は、従来よりも簡易な構成で従来と同じ機能を発揮することができる。したがって、ロック装置の製造や組み付けにかかる工数も少ない。
上記構成において、前記回転部材は、第1回転ギヤを有し、前記ロックストッパは、前記第1回転ギヤと噛合する第2回転ギヤと、前記第2回転ギヤと一体回転するストッパ片とを有する。
この構成によれば、回転部材を回転させる、すなわちロックピンを変位させる一つのモータの駆動力により、ロックストッパ、ひいてはストッパ片を回転変位させることができる。すなわち、共通のモータ駆動により、ロックピン及びロックストッパが変位するので、ロック装置の構成がより簡素なものとなる。
上記構成において、前記モータの駆動により回転し、その回転時に異なる複数の径を有する回転伝達部を備え、前記回転部材は、前記第1ねじ部と同軸上に設けられ前記回転伝達部と相似をなす相似部を有し、前記回転伝達部及び前記相似部は、一方が他方に挿入されている。
この構成によれば、回転伝達部及び相似部は、一方が他方に挿入されているため、モータの駆動による回転伝達部の回転は、回転伝達部から相似部を介して回転部材に伝達されるとともに、回転伝達部に対して相似部における第1ねじ部の軸方向への移動が許容される。これにより、ロック対象が変位しようとするなどして、ロック対象が変位しようとする力をロックピンを介して回転部材が受けたとき、当該回転部材は、ロック対象から自身が受けた力を回転伝達部に伝えない。これは、回転部材を構成する相似部と回転伝達部とが相似の関係にあることに起因して、相似部、すなわち回転部材が回転伝達部に対して第1ねじ部の軸方向に相対変位するためである。これにより、余計な力が入力されないので、回転伝達部やモータにおける不具合の発生が抑制される。
本発明のロック装置は、より簡易な構造となり、製造や組み付けに要する時間が短縮されるという効果を有する。
車両に搭載されるロック装置の斜視図。 (a)はロック装置単体の斜視図、(b)は(a)の一部拡大図。 ロック装置単体の斜視図。 (a)はアンロック状態におけるロック装置を上下方向と交差する方向から見た図、(b)は下方向から見た図。 (a)はロック状態におけるロック装置を上下方向と交差する方向から見た図、(b)は下方向から見た図。 (a)はロック状態においてロックピンが押し上げられる力を受けている状態のロック装置を上下方向と交差する方向から見た図、(b)は下方向から見た図。
以下、給電プラグのロック装置の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、例えばプラグインハイブリッド車や電気自動車等のバッテリ搭載型の車両1は、外部の充電設備(住宅電源、充電スタンド等)からバッテリへの充電が許容されている。
具体的には、車体3の側部には、給電口4と、当該給電口4を開閉するリッド5が設けられている。給電口4には、充電設備から延びる給電プラグ6との接続が許容されるインレット7が設けられている。インレット7は、給電口4の内部の給電口フレーム8に凹設された穴部9内に配置されている。インレット7には、インレット7側の電気的な接続部11が設けられている。
給電プラグ6は、ケーブル線14と、ケーブル線14の先端に配置された充電コネクタ15とを備える。充電コネクタ15の先端部には、インレット7との接続口となる筒状の接続部16が設けられている。充電コネクタ15をインレット7に接続するとき、接続部16がインレット7の内部に挿し込まれる。充電コネクタ15がインレット7に接続されたとき、接続部16の内部に設けられた端子部(図示略)がインレット7の接続部11と電気接続される。
給電プラグ6(充電コネクタ15)は、充電コネクタ15をインレット7に接続したときの抜け止めとなるロックアーム17が設けられている。ロックアーム17は、その先端部に設けられた係止爪18と、ロックアーム17を作動させるときに操作する操作部19とを備える。ロックアーム17は、充電コネクタ15内の付勢部によって閉じ側に常時付勢されており、その付勢に抗して操作部19を操作することで開き側に回動する。充電コネクタ15は、インレット7に接続されたとき、ロックアーム17の係止爪18がインレット7の上部に設けられる係止部20に係止されることにより、インレット7から抜け止めされる。
図2(a)及び図2(b)、並びに図3に示すように、車体3には、インレット7に接続された給電プラグ6の操作部19を操作しても給電プラグ6とインレット7との接続状態を維持するロック状態と、これら両者の接続状態の解消を許容するアンロック状態とを切り替える給電プラグ6のロック装置30が設けられている。ロック装置30は、インレット7の上方に設けられている。当該ロック装置30は、インレット7と一体で車体3に取り付けられていてもよいし、インレット7とは別々に車体3に取り付けられていてもよい。
ロック装置30は、ケース31と、当該ケース31の内部に設けられるモータ32、及びロック機構33を備える。
モータ32は、図示しない車載制御部により、その駆動が制御される。車載制御部は、インレット7と給電プラグ6とが接続されて、その接続を示す信号を認識した場合、モータ32を駆動させる。より正確には、車載制御部は、モータ軸32aが図4(b)における反時計方向に回転するようにモータ32を駆動させる。また、車載制御部は、外部よりインレット7と給電プラグ6との接続を解除させる旨示す信号を認識した場合、モータ32を駆動させる。より正確には、車載制御部は、モータ軸32aが図5(b)における時計方向に回転するようにモータ32を駆動させる。なお、インレット7と給電プラグ6との接続を解除させる旨示す信号は、インレット7近傍、電子キー、或いは車体3の内部等に設けられるスイッチが操作されることにより生成される。
モータ32の駆動に伴うモータ軸32aの回転運動は、ロック機構33及びケース31に取り付けられるケースシール34との協働によりロック機構33の一部を構成するロックピン35の直線運動に変換される。
すなわち、ロックピン35は、ケースシール34より突出するロック位置(図2(a)及び図2(b)並びに図5(a)参照)と、ケースシール34内に引き込まれてロックアーム17の開き側の開き側への回動を許容するアンロック位置(図4(a)参照)との間で変位する。ロック位置に位置するロックピン35は、インレット7と接続されている給電プラグ6のロックアーム17と当接又は近接することにより、当該ロックアーム17の開き側への回動を規制する。
続いて、ロック機構33について詳述する。
図3に示すように、ロック機構33は、第1ギヤ41、第2ギヤ42、第3ギヤ43、第4ギヤ44、及びロックピン35により構成される。
第1ギヤ41は、モータ軸32aに取り付けられるいわゆる平歯車である。なお、モータ32は、そのモータ軸32aが上下方向に延びる態様で、ケース31に固定されている。
第2ギヤ42は、第1ギヤ41と外接状態で噛合する平歯車である。第2ギヤ42の中央部には、多角形状の軸孔42aが設けられている。軸孔42aには、第3ギヤ43の第3ギヤ回転軸43aが挿通されている。なお、第3ギヤ回転軸43aには、軸孔42aの形状と相似形状となる相似部43cが形成されている。第3ギヤ回転軸43aは、相似部43cが軸孔42aと対応するように、軸孔42aに挿通されている。これにより、第2ギヤ42と第3ギヤ43とが一体回転する。なお、軸孔42aは回転伝達部に相当する。
第3ギヤ43は、上下方向に、すなわちモータ軸32aと平行に延びる前述の第3ギヤ回転軸43aと、その第3ギヤ回転軸43aの長手方向中央部に設けられる平歯車の第3ギヤ部43bとを備える。第3ギヤ回転軸43aは、その両端部においてケース31に対して回転可能に軸支されている。より正確には、第3ギヤ回転軸43aの上下方向の寸法は、ケース31において第3ギヤ回転軸43aを軸支する部位の上下方向の寸法よりも短く設定されている。このため、図4(a)及び図6(a)に示すように、第3ギヤ回転軸43aは、上下方向に若干量の移動が許容されている。このため、図4(a)に示すように、上下方向において、第2ギヤ42と第3ギヤ部43bとの間には、隙間Sが設けられている。第3ギヤ回転軸43aにおいて、第3ギヤ部43bを挟んで相似部43cと反対側には、斜歯が切られた雄ねじ部43dが形成されている。なお、雄ねじ部43dには、ロックピン35、正確にはロックピン35に設けられる雌ねじ部35bが螺合する。ここで、第3ギヤ43は回転部材に相当し、第3ギヤ部43bは第1回転ギヤに相当し、雄ねじ部43dは第1ねじ部に相当する。
第4ギヤ44は、上下方向に、すなわちモータ軸32a及び第3ギヤ回転軸43aと平行に延びる第4ギヤ回転軸44aと、その第4ギヤ回転軸44aの長手方向中央部に設けられる第4ギヤ部44bと、ストッパ片44cとを備える。第4ギヤ回転軸44aは、その両端部においてケース31に対して回転可能に軸支されている。第4ギヤ部44bは、第3ギヤ部43bと外接状態で噛合する平歯車である。ストッパ片44cは、第4ギヤ部44bの下面、すなわちロックピン35側の板面に突設されている。したがって、ストッパ片44cは、第4ギヤ部44bとともに第4ギヤ回転軸44a周りを回転する。なお、第4ギヤ44はロックストッパに相当し、第4ギヤ部44bは第2回転ギヤに相当する。
なお、ストッパ片44cの突設量は、ロックピン35がロック位置からアンロック位置まで移動するときの移動量よりも若干小さく、正確には第2ギヤ42と第3ギヤ部43bとの間に設けられる隙間Sと等しい量だけ小さく設定されている。
ロックピン35は、上下方向と直交する方向に拡がる板面を有する板状部35aと、当該板状部35aの板厚方向、すなわち上下方向に貫通するとともに、雄ねじ部43dに螺合される雌ねじ部35bと、同じく板状部35aの下面に突設されて下方向に向かって延びる円柱部35cとを備える。これら雌ねじ部35b及び円柱部35cは、板状部35aにおいて互いに異なる位置に設けられている。なお、板状部35aにおいて、円柱部35cと反対側の板面を受け面35dと規定する。ここで、雌ねじ部35bは第2ねじ部に相当する。
ロックピン35の円柱部35cは、ケース31に固定されるケースシール34に摺接する態様で挿通されている。ケースシール34は、ロックピン35を円柱部35cの軸方向と交差する方向に対する変位を規制するとともに、円柱部35cの軸方向、すなわち上下方向に対する変位を許容する。また、ケースシール34は、ロックピン35の円柱部35cと摺接することにより、ケースシール34の内部、ひいてはケース31の内部へ液体や粉塵の進入を抑制する機能を有する。
ロックピン35は、円柱部35cの軸方向と交差する方向に対する変位が規制されているため、第3ギヤ43が第3ギヤ回転軸43aを中心に回転すると、雄ねじ部43dと雌ねじ部35bとのねじ対偶により、雄ねじ部43d及び雌ねじ部35bの軸方向、すなわち上下方向に変位する。これにより、ロックピン35は、円柱部35cの先端部がケースシール34内に収容されるアンロック位置から、円柱部35cの先端部がケースシール34から突出してアンロック位置より下方向に位置するロック位置までの間で変位する。
次に、ロック装置30の動作及びその効果について説明する。
まず、ロック装置30がアンロック状態にある場合について説明する。なお、図4(a)及び図4(b)に示すように、アンロック状態のロック装置30は、ロックピン35がアンロック位置、より正確には円柱部35cの先端部がケースシール34に収容される位置にある状態を言う。この状態にあるとき、ロックピン35は、円柱部35c及び受け面35dが第4ギヤ回転軸44aを中心としたときの4時の位置に位置している。また、第4ギヤ44に設けられるストッパ片44cは、第4ギヤ回転軸44aを中心としたとき1時の位置に位置している。
図4(a)及び図4(b)に示すように、ロック装置30がアンロック状態において、給電プラグ6とインレット7とが接続されてモータ32が駆動すると、モータ軸32aが当該モータ軸32aを中心として反時計方向に回転する。これにより、モータ軸32aと一体回転する第1ギヤ41と外接状態で噛合する第2ギヤ42は、第3ギヤ回転軸43aを中心として当該第3ギヤ回転軸43aとともに、時計方向に回転する。すなわち、第3ギヤ回転軸43aと一体回転する第3ギヤ部43bも時計方向に回転する。そして、第3ギヤ部43bと外接状態で噛合する第4ギヤ部44bは、第4ギヤ回転軸44aを中心として反時計方向に回転する。
第3ギヤ回転軸43aの時計方向への回転は、雄ねじ部43dと雌ねじ部35bとのねじ対偶、及びロックピン35の回転がケースシール34により規制されていることにより、ロックピン35の下方向への直線運動に変換される。これにより、ロックピン35は、図4(a)に示すアンロック位置から図5(a)に示すロック位置まで変位する。
なお、ロックピン35がアンロック位置からロック位置へ変位するまでの間、第4ギヤ部44bは、第4ギヤ回転軸44aを中心として反時計方向に回転するため、ストッパ片44cも第4ギヤ回転軸44aを中心として反時計方向に回転する。したがって、図5(b)に示すように、ロックピン35がロック位置に到達したとき、ストッパ片44cは、第4ギヤ回転軸44aを中心としたときの4時の位置に到達する。
ここで、インレット7と接続状態にある給電プラグ6の操作部19が操作されたとき、ロックピン35は、ロックアーム17から開き方向、すなわち上方へ押し上げられる力を受ける。これにより、ロックピン35、及びロックピン35とねじ対偶の関係にある第3ギヤ43が押し上げられる。すなわち、ロック装置30は、図5(a)に示す状態から図6(a)に示す状態へ移行する。
図5(a)に示すように、ロックピン35の上方には、隙間Sだけ離れた位置にストッパ片44cが位置している。このため、ロックピン35の上方へ向かう力は、ストッパ片44c及び第4ギヤ回転軸44aと第3ギヤ43を介してケース31が受けることになる。すなわち、ロックピン35が受ける上方への力は、二手に分かれて分散される態様でケース31に受け止められるので、ロック装置30の各構成が受ける力は小さくなり、これら各構成において不具合の発生が抑制される。
なお、第3ギヤ43の第3ギヤ部43bの上方には、隙間Sだけ離れた位置に第2ギヤ42が位置している。これにより、第3ギヤ43の上方への変位は、直接的に第2ギヤには入力されない。なぜならば、第2ギヤ42の多角形状の軸孔42aと第3ギヤ43の相似部43cとは、互いに相似関係にあるため、第3ギヤ43の上方への変位は、第2ギヤ42に伝達されない。したがって、ロックピン35が上方に押し上げられる力を受けた場合でも、第2ギヤ42と第1ギヤ41との噛合関係は好適な状態、すなわちロックピン35が上方に押し上げられる力を受けないときと同じ状態で維持される。この点についても、ロック装置30における不具合の発生の抑制に寄与する。なお、図5(b)と図6(b)とを比較すれば分かるように、第3ギヤ43の上方への変位は、第2ギヤ42に伝達されないことに加え、第4ギヤ44にも伝達されないことから、これら第2ギヤ42及び第4ギヤ44は回転しない。
なお、外部よりインレット7と給電プラグ6との接続を解除させる旨示す信号を認識した場合、ロック装置30は、ロック状態からアンロック状態へと移行する。この場合、モータ32は、ロック装置30がアンロック状態からロック状態へと移行する際と逆転するだけである。すなわち、ロック装置30を構成する各ギヤはロック装置30がアンロック状態からロック状態へと移行する際と逆方向に回転し、ロックピン35は、逆方向、すなわち上方へ変位するだけであり、図5(a)及び図5(b)に示す状態から図4(a)及び図4(b)に示す状態へ移行するので、その詳細な説明を割愛する。
以上説明したように、ロック装置30は、従来のようなスロープを採用せず、雄ねじ部43d及び雌ねじ部35bからなるねじ対偶という簡易な構成を採用することにより回転運動を直線運動に変換してロックピン35をアンロック位置とロック位置との間で変位させている。また、雄ねじ部43dを構成に含む第3ギヤ43の第3ギヤ部43bと外接状態で噛合する第4ギヤ部44bを有する第4ギヤ44に設けられるストッパ片44cという簡易な構成を採用した。これにより、ロックピン35のロック位置からアンロック位置への変位を規制する状態とこれを許容する状態とを切り替えることができる。このように、ロック装置30は、従来よりも簡易な構成で従来と同じ機能を発揮する。したがって、ロック装置の製造や組み付けにかかる工数も少ない。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、第2ギヤ42と第3ギヤ43は、互いに相似関係にある軸孔42aと相似部43cとにより、互いに一体回転するとともに第3ギヤ回転軸43aの軸方向である上下方向において相対変位が許容される構成であったが、軸方向への相対変位は許容されない構成であってもよい。例えば、第2ギヤ42と第3ギヤ43とが一体であってもよい。このように構成した場合でも、ロック装置30の製造や組み付けにかかる工数は少ない。
・上記実施形態において、ストッパ片44cを有する第4ギヤ44は、第3ギヤ43を介してモータ32の駆動力が伝達される構成であったが、当該構成に限らない。第4ギヤ44は、第2ギヤ42や第1ギヤ41を介してモータ32の駆動力が伝達される構成であってもよいし、これら第1ギヤ41、第2ギヤ42、及び第3ギヤ43とは別のギヤを設け、そのギヤからモータ32の駆動力が伝達される構成であってもよい。また、第4ギヤ44は、モータ32ではなく、別のモータをはじめとする別の駆動源の駆動力によりロックピン35がアンロック位置からロック位置に変位した際に、ロックピン35がアンロック位置に位置していた部位に進入すればよい。
・上記実施形態において、第3ギヤ43は、第1ギヤ41及び第2ギヤ42を介してモータ32の駆動力が伝達される構成であったが、直接モータ32の駆動力が伝達される構成であってもよい。
・上記実施形態において、軸孔42a及び相似部43cは、多角形状とされたが、楕円など、回転時に異なる複数の径を有する形状であれば適宜変更可能である。
・上記実施形態において、第2ギヤ42が軸孔42aを、第3ギヤ43が軸孔42aに挿入される相似部43cを、それぞれ有する構成であったが、逆であってもよい。すなわち、第2ギヤ42が相似部を、第3ギヤ43が軸孔を、それぞれ有する構成であってもよい。
・上記実施形態において、ロックピン35が雌ねじ部35bを、第3ギヤ43が雌ねじ部35bに挿入される雄ねじ部43dを、それぞれ有する構成であったが、逆であってもよい。すなわち、ロックピン35が雄ねじ部を、第3ギヤ43が雌ねじ部を、それぞれ有する構成であってもよい。
・上記実施形態において、ケースシール34は省略されてもよい。
・上記実施形態において、ロック装置30は、モータ32をはじめとする構成を収容するケース31を有していた。当該ケース31は、外部環境からロック装置30の各構成を保護していたが、一部構成が露出するように開口部を有していてもよい。
・上記実施形態において、ロック装置30は、給電プラグ6のインレット7から許可無く抜けることを抑制するロック装置であったが、インレット7を閉塞したり開放したりするリッド5のロック装置として適用してもよいし、インレット7に限らず、車両1に設けられる開閉対象のロックとアンロックとを切り替えるロック装置として適用してもよい。また、車両1の開閉対象に限らず、車両1を操舵する際に操作されるステアリングのロックとアンロックとを切り替えるステアリングロック装置として適用してもよい。
次に、上記実施形態及び上記別例より想起される技術的思想について記載する。
(イ)上記構成において、前記回転部材に外部から力が入力されない状態において、前記第1ギヤ及び前記第1ねじ部のうち前記回転伝達部から近い構成は、前記回転伝達部に対して離間して設けられること。
(ロ)上記構成において、ロックピンは、前記回転部材及び前記ロックストッパを収容するケースにより回転が規制されること。
(ハ)上記構成において、ロックピンは、ケースに固定されるケースシールと摺動するように設けられること。
S…隙間、1…車両、3…車体、4…給電口、5…リッド、6…給電プラグ、7…インレット、8…給電口フレーム、9…穴部、11…接続部、14…ケーブル線、15…充電コネクタ、16…接続部、17…ロックアーム、18…係止爪、19…操作部、20…係止部、30…ロック装置、31…ケース、32…モータ、32a…モータ軸、33…ロック機構、34…ケースシール、35…ロックピン、35a…板状部、35b…雌ねじ部(第2ねじ部)、35c…円柱部、35d…受け面、41…第1ギヤ、42…第2ギヤ、42a…軸孔(回転伝達部)、43…第3ギヤ(回転部材)、43a…第3ギヤ回転軸、43b…第3ギヤ部(第1回転ギヤ)、43c…相似部、43d…雄ねじ部(第1ねじ部)、44…第4ギヤ(ロックストッパ)、44a…第4ギヤ回転軸、44b…第4ギヤ部(第2回転ギヤ)、44c…ストッパ片。

Claims (3)

  1. モータの駆動により回転し、第1ねじ部を有する回転部材と、
    前記第1ねじ部に螺合される第2ねじ部を有し、前記第1ねじ部と前記第2ねじ部とのねじ対偶により、ロック対象の動きを規制するロック位置と前記ロック対象の動きを許容するアンロック位置との間で軸方向変位するロックピンと、
    前記ロックピンの前記アンロック位置から前記ロック位置への変位に応じて前記ロックピンの軸方向変位と交差する方向に変位することにより前記ロックピンが前記アンロック位置にあるときに位置していた部位に進入し、前記ロックピンの前記ロック位置から前記アンロック位置への変位に応じて前記進入していた部位から離脱するロックストッパと、を備えるロック装置。
  2. 前記回転部材は、第1回転ギヤを有し、
    前記ロックストッパは、前記第1回転ギヤと噛合する第2回転ギヤと、前記第2回転ギヤと一体回転するストッパ片とを有する請求項1に記載のロック装置。
  3. 前記モータの駆動により回転し、その回転時に異なる複数の径を有する回転伝達部を備え、
    前記回転部材は、前記第1ねじ部と同軸上に設けられ前記回転伝達部と相似をなす相似部を有し、
    前記回転伝達部及び前記相似部は、一方が他方に挿入されている請求項1又は2に記載のロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110726024A (zh) * 2019-10-16 2020-01-24 中国科学院合肥物质科学研究院 一种用于托卡马克装置内遥操作维护机械臂的快换接头

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CN110726024A (zh) * 2019-10-16 2020-01-24 中国科学院合肥物质科学研究院 一种用于托卡马克装置内遥操作维护机械臂的快换接头

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