JP2019029286A - ロック装置 - Google Patents

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中尾 友昭
Tomoaki Nakao
友昭 中尾
啓次 加原
Keiji Kahara
啓次 加原
広志 青山
Hiroshi Aoyama
広志 青山
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Abstract

【課題】より簡易な構造のロック装置を提供する。【解決手段】ロック装置30は、モータ32の駆動により回転し、雌ねじ部42dを有する第2ギヤ42と、雌ねじ部42dに螺合される雄ねじ部35bを有し、雌ねじ部42dと雄ねじ部35bとのねじ対偶により、ロック対象の動きを規制するロック位置とこれを許容するアンロック位置との間で軸方向変位するロックピン35と、ロック位置のロックピン35がアンロック位置へ向かう力を受けたとき、ロックピン35と連れ動きする第2ギヤ42の貫通孔42cに進入するロックバー36と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、ロック装置に関する。
従来、車両に採用されるロック装置が周知である。このようなロック装置は、ステアリングシャフトの回転を許容する状態と規制する状態とを切り替えたり、給電口に挿入されている給電プラグの引き抜きを許容する状態と規制する状態とを切り替えたり、給電口を閉塞しているリッドの開放状態へ移行を許容する状態と規制する状態とを切り替えたりする。
特許文献1のロック装置は、モータの回転をウォーム&ホイールにより減速させたホイールの回転をロックピンのロック位置とアンロック位置との間の直線往復変位に変換する回動ピースを備える。回動ピースは、ホイールと一体回転するものであって、ホイールの回転方向に傾斜面(スロープ)を有する。そのスロープには、ロックピンに設けられる係止突起が挿入されている。これにより、回動ピースが回転すると、係止突起がスロープにより案内されて、ロックピンがロック位置とアンロック位置との間で直線往復変位する。
特許文献1のロック装置は、給電プラグの引き抜きを許容する状態と規制する状態とを切り替えるものである。このため、給電プラグの操作を通じて、ロック位置に位置するロックピンは、アンロック位置へ向かう方向へ押圧されることがある。
特許文献1のロック装置に採用される回動ピースは、ロックピンがアンロック位置へ向かう方向へ押圧される力を受けて回転しないように強度受け面を備える。
特開2014−120229号公報
上記説明したように、特許文献1のロック装置は、回転運動を往復直線運動に変換するとともに、ロックピンをロック位置に維持するために、回転ピース及びロックピンに採用される形状が複雑であり、製造や組み付けに時間を要していた。
本発明の目的は、より簡易な構造のロック装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、ロック装置は、第1ねじ部を有し、当該第1ねじ部を中心としてモータの駆動により回転する回転部材と、前記第1ねじ部に螺合される第2ねじ部を有し、前記第1ねじ部と前記第2ねじ部とのねじ対偶により、ロック対象との接触が許容されるロック位置と前記ロック対象と接触せず前記ロック対象の動きを許容するアンロック位置との間で軸方向変位するロックピンと、前記ロック対象による変位に基づいて前記ロック位置の前記ロックピンが前記アンロック位置へ向かう力を受けることにより前記ロックピンと連れ動きする前記回転部材と係合して、前記回転部材の回転を規制するロックストッパとを備えることを要旨とする。
この構成によれな、第1ねじ部と第2ねじ部とのねじ対偶という簡易な構成を採用することにより回転運動を直線運動に変換してロックピンをアンロック位置とロック位置との間で変位させている。そして、ロック対象による力を受けるロックピンとともに連れ動きする回転部材をロックストッパと係合させて、当該回転部材の回転を規制する。回転部材の回転が規制されれば、第1ねじ部と第2ねじ部とのねじ対偶による直線運動が回転運動に変換されないので、直線運動自体も変位不能に規制される。
このように、この構成のロック装置は、従来のような汎用品ではないスロープ構造の構成を採用することなく、ロックピンのロック位置からアンロック位置への変位を規制する状態とこれを許容する状態とを切り替えることができる。すなわち、ロック装置は、従来よりも簡易な構成で従来と同じ機能を発揮される。したがって、ロック装置の製造や組み付けにかかる工数も少ない。
上記構成において、前記回転部材は、前記第1ねじ部と平行に延びる孔部を有し、前記ロックストッパは、前記アンロック位置から前記ロック位置方向へ延びて前記孔部への進入が許容されるロックバーである。
この構成によれば、孔部と、それに進入するロックバーという簡易な構成により、回転部材の回転を規制し、ひいてはロックピンの軸方向変位を規制することができる。
上記構成において、外部より操作可能とされ、前記ロックピンが前記ロック位置から前記アンロック位置へ向かって軸方向変位するように前記回転部材を回転させるエマージェンシー部材を備える。
この構成によれば、エマージェンシー部材を操作することにより、強制的にロック対象をロック状態からアンロック状態へ移行させることができる。
本発明のロック装置は、より簡易な構造のロック装置を提供することにある。
車両に搭載されるロック装置の斜視図。 (a)はロック装置単体の斜視図、(b)は(a)の一部拡大図。 ロック装置単体の斜視図。 第2ギヤ及びロックピンを示す拡大斜視図。 ロック装置を下方向から見た平面図。 ロックピンがアンロック位置にある状態のロック装置を示す断面図。 ロックピンがロック位置にある状態のロック装置を示す断面図。 ロック位置にあるロックピンが上方向に向かう力を受けた状態のロック装置を示す断面図。
以下、給電プラグロック装置の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、例えばプラグインハイブリッド車や電気自動車等のバッテリ搭載型の車両1は、外部の充電設備(住宅電源、充電スタンド等)からバッテリへの充電が許容されている。
具体的には、車体3の側部には、給電口4と、当該給電口4を開閉するリッド5が設けられている。給電口4には、充電設備から延びる給電プラグ6との接続が許容されるインレット7が設けられている。インレット7は、給電口4の内部の給電口フレーム8に凹設された穴部9内に配置されている。インレット7には、インレット7側の電気的な接続部11が設けられている。
給電プラグ6は、ケーブル線14と、ケーブル線14の先端に配置された充電コネクタ15とを備える。充電コネクタ15の先端部には、インレット7との接続口となる筒状の接続部16が設けられている。充電コネクタ15をインレット7に接続するとき、接続部16がインレット7の内部に挿し込まれる。充電コネクタ15がインレット7に接続されたとき、接続部16の内部に設けられた端子部(図示略)がインレット7の接続部11と電気接続される。
給電プラグ6(充電コネクタ15)は、充電コネクタ15をインレット7に接続したときの抜け止めとなるロックアーム17が設けられている。ロックアーム17は、その先端部に設けられた係止爪18と、ロックアーム17を作動させるときに操作する操作部19とを備える。ロックアーム17は、充電コネクタ15内の付勢部によって閉じ側に常時付勢されており、その付勢に抗して操作部19を操作することで開き側に回動する。充電コネクタ15は、インレット7に接続されたとき、ロックアーム17の係止爪18がインレット7の上部に設けられる係止部20に係止されることにより、インレット7から抜け止めされる。
図2(a)及び図2(b)、並びに図3に示すように、車体3には、インレット7に接続された給電プラグ6の操作部19を操作しても給電プラグ6とインレット7との接続状態を維持するロック状態と、これら両者の接続状態の解消を許容するアンロック状態とを切り替える給電プラグ6のロック装置30が設けられている。ロック装置30は、インレット7の上方に設けられている。当該ロック装置30は、インレット7と一体で車体3に取り付けられていてもよいし、インレット7とは別々に車体3に取り付けられていてもよい。
ロック装置30は、ケース31と、当該ケース31の内部に設けられるモータ32、及びロック機構33を備える。
図2(a)及び図6に示すように、モータ32は、そのモータ軸32aが下方向に延びる態様でインシュレータ34を介してケース31に固定されている。なお、インシュレータ34には、図示しない基板が設けられており、当該基板には、モータ32の駆動を制御するロック制御部が設けられている。ロック制御部は、インレット7と給電プラグ6とが接続されて、その接続を示す信号を認識した場合、モータ32を駆動させる。より正確には、ロック制御部は、モータ軸32aが図5における反時計方向に回転するようにモータ32を駆動させる。また、ロック制御部は、インレット7と給電プラグ6との接続を解除させる旨示す信号を認識した場合、モータ32を駆動させる。より正確には、ロック制御部は、モータ軸32aが図5における時計方向に回転するようにモータ32を駆動させる。
なお、インレット7と給電プラグ6との接続を解除させる旨示す信号は、インレット7近傍、電子キー、或いは車体3の内部等に設けられるスイッチが操作されることにより生成される。
モータ32の駆動に伴うモータ軸32aの回転運動は、ロック機構33とケース31との協働によりロック機構33の一部を構成するロックピン35の直線運動に変換される。
これにより、ロックピン35は、ケース31の下部に設けられる円筒部31aより突出するロック位置(図7参照)と、円筒部31a内に引き込まれてロックアーム17の開き側の開き側への回動を許容するアンロック位置(図6参照)との間で変位する。ロック位置に位置するロックピン35は、インレット7と接続されている給電プラグ6のロックアーム17と当接又は近接する。
続いて、ロック機構33について詳述する。
図3に示すように、ロック機構33は、第1ギヤ41、第2ギヤ42、ガイド43、スプリング44、エマージェンシーギヤ45、及びロックピン35を備える。また、ケース31に設けられるロックバー36もロック機構33を構成する。
図5及び図6に示すように、第1ギヤ41は、モータ軸32aに取り付けられるいわゆる平歯車である。なお、モータ32は、そのモータ軸32aが上下方向に延びる態様で、ケース31に固定されている。
図4及び図6に示すように、第2ギヤ42は、上下方向に延びる円筒状の第2ギヤ回転軸部42aと、第2ギヤ回転軸部42aの上下方向中央部から径方向外側に拡がる円板状の第2ギヤ部42bを備える。第2ギヤ部42bは、第1ギヤ41と外接状態で噛合する平歯車である。また、第2ギヤ42は、第2ギヤ部42bの板面を上下方向に貫通する12個の貫通孔42cを有する。12個の貫通孔42cは、第2ギヤ回転軸部42aから等間隔の位置、且つ、第2ギヤ回転軸部42aの周方向において互いに等間隔の位置に設けられている。なお、第2ギヤ回転軸部42aの筒内は、螺旋状の溝が切られた雌ねじ部42dとされている。
図3、図5、及び図6に示すように、ガイド43は、上板部43a、下板部43b、及び上下方向に離間するこれら上板部43aと下板部43bとを連結する縦板部43cの3板部を有する。
上板部43a及び下板部43bは、その厚み方向(上下方向)からみると、おおよそ正方形をなす板材であって、モータ32(モータ軸32a)とは反対側の縁部、ここでは、車両後方側の縁部において、縦板部43cを介して連結されている。
上板部43aは、モータ32側の縁部に凹設されたU字状の半環状部43dを有する。半環状部43dの環状部分の内径は、第2ギヤ回転軸部42aの外径より若干長く設定されている。なお、上板部43aは、その上面に突設された半環状壁部43eを有する。半環状壁部43eの内周面は、上下方向において半環状部43dの内周面と同形状とされ、当該半環状部43dの内周面と連続している。また、上板部43aは、半環状部43dと縦板部43cとの間に、上下方向に貫通する貫通孔43fを有する。この貫通孔43fの内径は、第2ギヤ42に設けられる貫通孔42cの内径と等しく設定されている。なお、上板部43aの厚み寸法は、第2ギヤ回転軸部42aにおける第2ギヤ部42bから上方への突出寸法と等しく設定されている。
下板部43bは、上板部43aと同様の半環状部43gを有する。なお、下板部43bの厚み寸法は、第2ギヤ回転軸部42aにおける第2ギヤ部42bから下方への突出寸法と等しく設定されている。
これら上板部43aの半環状部43d及び下板部43bの半環状部43gは、上下方向において対向するように設けられている。
縦板部43cの上下方向寸法は、第2ギヤ部42bの厚み寸法(上下方向寸法)よりも若干長く設定されている。したがって、上板部43aと下板部43bとの間の距離は、第2ギヤ部42bの厚み寸法よりも若干長い。
ガイド43は、第2ギヤ回転軸部42aの上部が上板部43aの半環状部43dの内側に、第2ギヤ回転軸部42aの下部が下板部43bの半環状部43gの内側に、それぞれ位置する態様で、また、上板部43aと下板部43bとの間に第2ギヤ部42bが位置する態様で第2ギヤ42を支持する。これら各構成間には、前述の通りの寸法の違いから若干の隙間がある。これにより、第2ギヤ42は、ガイド43に対して相対観点が許容されている。
図5及び図6に示すように、ガイド43は、上板部43a及び下板部43bにおける車幅方向外側の端面、並びに縦板部43cにおける第2ギヤ42とは反対側の板面でケース31の内面に接触支持されている。このため、ガイド43は、ケース31に対して相対変位不能である。したがって、第2ギヤ42は、ガイド43を介してケース31に対して相対回転可能に軸支されている。
なお、図6に示すように、ケース31の上壁部31bの下面には、上下方向において、ガイド43に設けられる貫通孔43fと対向する円柱状のロックバー36が突設されている。ロックバー36は、ガイド43の下板部43bがケース31の下壁部31cに接触している状態において、貫通孔43fに進入し、且つ第2ギヤ42に到達しない程度の突出寸法に設定されている。
なお、ガイド43は、車両幅方向の内側の端部から第2ギヤ部42bの一部が同車両幅方向内側に露出する態様で、第2ギヤ42を覆っている。
図3及び図6に示すように、スプリング44は、いわゆるコイルばねであって、その内径は、上板部43aの上面に突設される半環状壁部43eの外径よりも大きく設定されている。スプリング44は、半環状壁部43eを囲う態様で、且つ第2ギヤ42の第2ギヤ部42bとケース31の上壁部31bとの間に弾性圧縮状態で介在されている。このため、スプリング44の弾性力を受けるガイド43は、通常時、下板部43bがケース31の下壁部31cと接触された状態に維持される。
エマージェンシーギヤ45は、モータ軸32a及びガイド43に対して車幅方向内側において車両前後方向への移動が許容される態様で、ケース31に支持されている板状部材である。エマージェンシーギヤ45は、ラック部45aと、操作部45bと、車両前後方向において、これらの両者の間に設けられる中間部45cを備える。
ラック部45aは、車両前方側の歯が付けられた部位であって、ガイド43の車両幅方向の内側の端部から露出する第2ギヤ部42bとの噛合が許容されている。
操作部45bは、車両後方側の先端部が車両幅方向外側に向かって折り曲げられた部位であって、指を引っかけやすい形状とされている。
中間部45cは、ラック部45aに設けられる歯列の歯底と同じ板厚を有する板状部位であって第2ギヤ42の第2ギヤ部42bとは噛合不能とされている。
図5に示すように、エマージェンシーギヤ45は、中間部45cと第2ギヤ42の第2ギヤ部42bとが車幅方向において隣接するようにケース31に収容されている。このため、第2ギヤ42は、エマージェンシーギヤ45に対して相対回転が許容されている。
なお、エマージェンシーギヤ45が車両後方に向かって引き操作されて、ラック部45aが第2ギヤ42の第2ギヤ部42bと車幅方向において隣接する位置まで到達すると、ラック部45aが第2ギヤ部42bと噛合する。そして、さらにエマージェンシーギヤ45が車両後方に向かって引き操作されると、ラック部45aと第2ギヤ部42bとの噛合関係により、引き操作が第2ギヤ部42bの図5における反時計方向への回転運動に変換される。
図4に示すように、ロックピン35は、上下方向に延びる軸状部材であって、円柱部35a、雄ねじ部35b、及び四角柱部35cを備える。
雄ねじ部35bは、ロックピン35の上下方向中央部に設けられ、第2ギヤ回転軸部42aの軸心に切られている雌ねじ部42dと螺合する部位である。
円柱部35aは、雄ねじ部35bの下側に連続するロックピン35の下端部位であって、雄ねじ部35bの回転軸と同軸となるように設けられている。
四角柱部35cは、雄ねじ部35bの上側に連続するロックピン35の上端部部位である。この四角柱部35cの外形寸法は、ケース31の上壁部31bに設けられる四角筒孔31dの内形寸法よりも若干短く設定されており、四角柱部35cは、四角筒孔31dの筒内に挿通されている。これにより、四角柱部35cは、四角筒孔31dに対して相対回転不能且つ軸方向(上下方向)に対して相対移動が許容されている。すなわち、ロックピン35は、ケース31に対して相対回転不能且つ軸方向(上下方向)への相対移動が許容されている。
次に、ロック装置30の動作及びその効果について説明する。
まず、ロック装置30がアンロック状態にある場合について説明する。なお、図6に示すように、ロック装置30のアンロック状態とは、ロックピン35がアンロック位置、より正確には円柱部35aの先端部が円筒部31aに収容される位置にある状態を言う。
ロック装置30がアンロック状態において、給電プラグ6とインレット7とが接続されてモータ32が駆動すると、モータ軸32aが当該モータ軸32aを中心として図5中の反時計方向に回転する。これにより、モータ軸32aと一体回転する第1ギヤ41と外接状態で噛合する第2ギヤ42は、ロックピン35を中心として時計方向に回転する。すなわち、第2ギヤ42の雌ねじ部42dも時計方向に回転する。
ここで、雌ねじ部42dに螺合されている雄ねじ部35bを有するロックピン35は、四角柱部35cがケース31の四角筒孔31dに挿通されているため、ケース31に対して相対回転不能且つ軸方向(上下方向)への相対移動が許容されている。したがって、第2ギヤ42の時計方向への回転は、雌ねじ部42dと雄ねじ部35bとのねじ対偶により、ロックピン35の軸方向移動に変換される。これにより、ロックピン35は、アンロック位置から下方向に移動して図7に示すロック位置へ至る。
ここで、インレット7と接続状態にある給電プラグ6の操作部19が操作されたとき、ロックピン35は、ロックアーム17から開き方向、すなわち上方へ押し上げられる力を受ける。これにより、ロックピン35、及びロックピン35とねじ対偶の関係にある第2ギヤ42が押し上げられる。また、ガイド43も第2ギヤ42に連れ動きして押し上げられる。これにより、ロック装置30は、図7に示す状態から図8に示す状態へと移行する。
ここで、ケース31の上壁部31bには、ロックバー36が下方に向かって突設されている。ロックピン35、第2ギヤ42、及びガイド43の上方への変位により、ロックバー36は、相対的に下方に移動し、図7に示すようにガイド43の貫通孔43fにのみ進入している状態から、図8に示すように第2ギヤ42の第2ギヤ部42bに設けられる貫通孔42cにも進入する状態へと移行する。これにより、第2ギヤ42のケース31に対する相対回転が規制される。したがって、ロックピン35の上方への変位が雌ねじ部42dと雄ねじ部35bとのねじ対偶により、第2ギヤ42の回転に変換されなくなる。さらに、この状態では、図8に示すように、第2ギヤ部42bがケース31の一部と接触するため、第2ギヤ42の更なる上方への変位が規制される。ケース31に対する第2ギヤ42の上方の変位及び相対回転が規制されることにより、ロックピン35の上方への変位が規制されるので、これ以上のロックアーム17の開き方向への変位が規制される。すなわち、ロックアーム17の係止爪18とインレット7の係止部20との係止関係が解消されないので、給電プラグ6とインレット7との接続状態が維持される。
なお、外部よりインレット7と給電プラグ6との接続を解除させる旨示す信号を認識した場合、ロック装置30は、ロック状態からアンロック状態へと移行する。この場合、モータ32は、ロック装置30がアンロック状態からロック状態へと移行する際と逆転するだけである。すなわち、ロック装置30を構成する各ギヤはロック装置30がアンロック状態からロック状態へと移行する際と逆方向に回転し、ロックピン35は、逆方向、すなわち上方へ変位するだけであり、図7に示す状態から図6に示す状態へ移行するので、その詳細な説明を割愛する。
本例のロック装置30は、エマージェンシーギヤ45を備える。このエマージェンシーギヤ45を車両後方に向かって引き操作すれば、エマージェンシーギヤ45のラック部45aと第2ギヤ部42bとが噛合し、エマージェンシーギヤ45の引き操作が第2ギヤ42の回転に、正確には図5中における反時計方向への回転に変換される。この反時計方向への回転は、雄ねじ部35bと雌ねじ部42dとの間のねじ対偶により、ロックピン35の上方への軸方向移動に変換される。
例えば、緊急によりインレット7と給電プラグ6との間の接続状態を解消する必要があるとき、エマージェンシーギヤ45を車両後方に向かって引き操作すれば、ロックピン35を上方へ変位、すなわちロック位置からアンロック位置へ変位させて、インレット7から給電プラグ6を取り外すことができる。
以上説明したように、ロック装置30は、雄ねじ部35b及び雌ねじ部42dとのねじ対偶という簡易な構成を採用することにより回転運動を直線運動に変換してロックピン35をアンロック位置とロック位置との間で変位させている。また、ロックピン35を直線運動させるために回転させる第1ギヤ41及び第2ギヤ42に、平歯車という簡易な構成を採用し、これらを外接状態で噛合させた。また、第2ギヤ42を上下方向に変位可能に配置するとともに、当該第2ギヤ42に貫通孔42cを設けた。そして、操作部19が操作される際、ロック対象である給電プラグ6のロックアーム17の上方への変位にロックピン35及び第2ギヤ42を連れ動きさせて、第2ギヤ42の貫通孔42cにロックバー36が進入するように構成した。これにより、第2ギヤ42の回転が規制される。すなわち、ロックピン35の上方への変位が第2ギヤ42の回転に変換されないので、ロックピン35自体の上方への変位が規制されて、ロックピン35がロック位置からアンロック位置へ変位することが規制される。
なお、操作部19への操作が解消されて、ロックアーム17の開き方向への回動が解消されれば、第2ギヤ42の貫通孔42cへのロックバー36の進入状態が解消される。すなわち、ロックピン35のロック位置からアンロック位置への変位が許容される。
このように、本例のロック装置30は、従来のような汎用品ではないスロープ構造の構成を採用することなく、ロックピン35のロック位置からアンロック位置への変位を規制する状態とこれを許容する状態とを切り替えることができる。すなわち、ロック装置30は、従来よりも簡易な構成で従来と同じ機能を発揮される。したがって、ロック装置の製造や組み付けにかかる工数も少ない。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、ガイド43を省略してもよい。この場合、スプリング44は、ケース31の上壁部31bと第2ギヤ42の第2ギヤ部42bとの間に配置される。このように構成しても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記実施形態におけるガイド43は、第2ギヤ42の回転をスプリング44に伝達させないという作用を有する。これにより、スプリング44が捻れたりすることが抑制され、ロック装置30としての不具合の発生が抑制される。
・上記実施形態及び上記別例において、スプリング44は省略されてもよい。ロック装置30の構成によれば、第2ギヤ42及びロックピン35は、スプリング44の弾性力により、下方向へ向かう力を受けている。当該下方向は、重力方向であるから、スプリング44を省略しても、第2ギヤ42及びロックピン35は重力による下方向へ向かう力を受けるので、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施形態及び上記別例のように、スプリング44を採用することにより、インレット7の搭載位置や搭載向きの自由度が向上するという効果が得られる。
・上記実施形態において、エマージェンシーギヤ45は省略されてもよい。
・上記実施形態において、第2ギヤ42の第2ギヤ部42bに設けられる貫通孔42cの数は適宜変更してもよい。
・上記実施形態において、第2ギヤ42に雌ねじ部42dが、ロックピン35に雄ねじ部35bが、それぞれ設けられる構成であったが、雄ねじ部が第2ギヤ42に、雌ねじ部がロックピン35に、それぞれ設けられてもよい。
・上記実施形態において、第2ギヤ42には、第1ギヤ41を介してモータ32の駆動力が伝達される構成であったが、減速比を大きくするために、よりギヤを多段化してもよい。これにより、モータ32をより小型化することができる。
・上記実施形態において、ロックピン35の上部は四角柱部35c、四角柱部35cが挿入されるケース31の部位は四角筒孔31dとされたが、これら四角柱部35c、及び四角筒孔31dは、ロックピン35の軸方向への変位を許容し、軸方向周りの回転を規制する形状、例えば、多角形状や楕円などであれば、適宜変更可能である。
・上記実施形態において、ケース31は、ロックストッパとしてのロックバー36を備え、当該ロックバー36が第2ギヤ42の貫通孔42cに進入する構成であったが、第2ギヤ42の回転を規制する構成であれば変更可能である。例えば、ロックアーム17の開き方向への力を受けてロックピン35とともに連れ動きした第2ギヤ42と噛合可能なギヤをケース31の内面に設ける。このように構成しても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、インシュレータ34は、省略してもよい。また、インシュレータ34にモータ32の駆動を制御するロック制御部が設けられたが、車載の制御部に変更してもよい。
・上記実施形態において、ロック装置30は、モータ32をはじめとする構成を収容するケース31を有していた。当該ケース31は、外部環境からロック装置30の各構成を保護していたが、一部構成が露出するように開口部を有していてもよい。
・上記実施形態において、ロック装置30は、給電プラグ6のインレット7から許可無く抜けることを抑制するロック装置であったが、インレット7を閉塞したり開放したりするリッド5のロック装置として適用してもよいし、インレット7に限らず、車両1に設けられる開閉対象のロックとアンロックとを切り替えるロック装置として適用してもよい。車両1の開閉対象に限らず、車両1を操舵する際に操作されるステアリングのロックとアンロックとを切り替えるステアリングロック装置として適用してもよい。
次に、上記実施形態及び上記別例より想起される技術的思想について記載する。
(イ)上記構成において、ロックピンは、前記回転部材及び前記ロックストッパを収容するケースにより回転が規制されること。
(ロ)上記構成において、前記回転部材を前記ロックピンの前記アンロック位置から前記ロック位置へ向かう方向に付勢する付勢部材を備えること。
1…車両、3…車体、4…給電口、5…リッド、6…給電プラグ、7…インレット、8…給電口フレーム、9…穴部、11…接続部、14…ケーブル線、15…充電コネクタ、16…接続部、17…ロックアーム、18…係止爪、19…操作部、20…係止部、30…ロック装置、31…ケース、31a…円筒部、31b…上壁部、31c…下壁部、31d…四角筒孔、32…モータ、32a…モータ軸、33…ロック機構、34…インシュレータ、35…ロックピン、35a…円柱部、35b…雄ねじ部(第2ねじ部)、35c…四角柱部、36…ロックバー、41…第1ギヤ、42…第2ギヤ(回転部材)、42a…第2ギヤ回転軸部、42b…第2ギヤ部、42c…貫通孔、42d…雌ねじ部(第1ねじ部)、43…ガイド、43a…上板部、43b…下板部、43c…縦板部、43d,43g…半環状部、43e…半環状壁部、43f…貫通孔、44…スプリング、45…エマージェンシーギヤ、45a…ラック部、45b…操作部、45c…中間部。

Claims (3)

  1. 第1ねじ部を有し、当該第1ねじ部を中心としてモータの駆動により回転する回転部材と、
    前記第1ねじ部に螺合される第2ねじ部を有し、前記第1ねじ部と前記第2ねじ部とのねじ対偶により、ロック対象との接触が許容されるロック位置と前記ロック対象と接触せず前記ロック対象の動きを許容するアンロック位置との間で軸方向変位するロックピンと、
    前記ロック対象による変位に基づいて前記ロック位置の前記ロックピンが前記アンロック位置へ向かう力を受けることにより前記ロックピンと連れ動きする前記回転部材と係合して、前記回転部材の回転を規制するロックストッパと、を備えるロック装置。
  2. 前記回転部材は、前記第1ねじ部と平行に延びる孔部を有し、
    前記ロックストッパは、前記アンロック位置から前記ロック位置方向へ延びて前記孔部への進入が許容されるロックバーである請求項1に記載のロック装置。
  3. 外部より操作可能とされ、前記ロックピンが前記ロック位置から前記アンロック位置へ向かって軸方向変位するように前記回転部材を回転させるエマージェンシー部材を備える請求項1又は2に記載のロック装置。
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