JP2018091109A - リッド開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リッド開口内での占有スペースが小さいリッド開閉装置を提供する。
【解決手段】車体に開閉自在に設けられたリッドのストライカを保持することでリッドを閉状態でロックし、リッド開放時にリッドを外方に押し開くリッド開閉装置1であって、リッド開閉時のストライカの移動方向に対して垂直な回動軸まわりに回動可能に設けられており、リッドを閉じる際に、ストライカにより開放位置からロック位置まで回動されると共に、ロック位置にてストライカを保持するフック3と、フック3を開放位置側に回動させるよう付勢する第1バネ6と、ロック位置にてフック3を開放位置側に回動しないよう係止する係止機構7と、係止機構7による係止を解除することで、第1バネ6の付勢によりフック3を開放位置まで回動させ、フック3によりストライカを外方に押し出させる係止解除機構9と、を備える構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、充電ポート用リッドやフューエルリッド等のリッドを開閉するリッド開閉装置に関する。
従来、車両に設けられ充電ポート用リッドやフューエルリッド等のリッドを開閉するリッド開閉装置として、リッドを閉位置でロックするロック機構と、ロック機構が解除された際にリッドを開方向へ押し上げる押上機構とを備えたものがある(特許文献1参照)。
特許文献1では、リッドの押し込み動作に応じてリッドの開閉を行うプッシュプッシュ機構を備えたフューエルリッド開閉装置が開示されている。このプッシュプッシュ機構では、プッシュロッドをロック位置とアンロック位置に保持可能とし、プッシュロッドを弾性力によりアンロック位置に押し上げることでリッドの開動作を行っている。
特開2011−256528号公報 特開2015−77890号公報
しかしながら、特許文献1に記載のリッド開閉装置では、リッド開口部内にプッシュロッド及びプッシュプッシュ機構の構成部品が配置されるため、リッド開口部内でリッド開閉装置が占めるスペース(占有スペース、設置スペース)が大きくなってしまうという課題がある。そのため、特許文献1に記載のリッド開閉装置を用いた車両では、リッドのサイズが大きくなってしまい、車両の外観が劣化してしまう可能性がある。
さらに、近年、普通充電用ソケットと急速充電用ソケットの2つのソケットが隣接して配置された充電口を搭載した電気自動車が知られている(例えば、特許文献2参照)。このような車両では、2つの充電ソケットを搭載することによる充電口の大型化が課題となっており、さらなる充電口の大型化を抑制するために、狭いスペースにリッド開閉装置を搭載することが要求されている。
そこで、本発明は、リッド開口内での占有スペースが小さいリッド開閉装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、車体に設けられ、前記車体に開閉自在に設けられたリッドのストライカを保持することで前記リッドを閉状態でロックすると共に、前記リッドの開放時に前記リッドを外方に押し開くリッド開閉装置であって、前記リッド開閉時の前記ストライカの移動方向に対して垂直な回動軸を有し当該回動軸まわりに回動可能に設けられており、前記リッドを閉じる際に、前記ストライカにより開放位置からロック位置まで回動されると共に、前記ロック位置にて前記ストライカを保持するフックと、前記フックを前記開放位置側に回動させるよう付勢する付勢部材と、前記ロック位置にて前記フックを前記開放位置側に回動しないよう係止する係止機構と、前記係止機構による係止を解除することで、前記付勢部材の付勢により前記フックを前記開放位置まで回動させ、前記フックにより前記ストライカを外方に押し出させる係止解除機構と、を備えた、リッド開閉装置を提供する。
本発明によれば、リッド開口内での占有スペースが小さいリッド開閉装置を提供できる。
(a),(b)は、本発明の一実施の形態にかかるリッド開閉装置の斜視図である。 図1のリッド開閉装置を取付けた充電ポートの斜視図である。 図2のA−A線における破断面図である。 リッド開閉装置の分解斜視図である。 開放位置でのフック等の位置関係を示す図であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。 ロック位置でのフック等の位置関係を示す図であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。 押し込み位置でのフック等の位置関係を示す図であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。 緊急時ロック解除レバーの動作を説明するための説明図である。 (a),(b)は、ストライカの斜視図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(リッド開閉装置の外観と取付け構造の説明)
図1(a),(b)は、本実施の形態に係るリッド開閉装置の外観を示す斜視図であり、図2はそのリッド開閉装置を取付けた充電ポートの斜視図、図3は図2のA−A線における破断面図である。
図1〜3に示すように、リッド開閉装置1は、自動車の車体に設けられ、車体に開閉自在に設けられたリッド(不図示)を開閉するためのものである。本実施の形態にかかるリッド開閉装置1は、リッドのストライカ21(図5(b)等参照)を保持することでリッドを閉状態でロックするロック機能と、リッドの開放時にリッドを外方に押し開く(跳ね上げる)押上機能とを兼ね備えた装置である。
本実施の形態では、リッド開閉装置1が開閉するリッドが、充電ポート用リッドである場合を説明する。充電ポート2のリッド開口内(すなわちリッドにより塞がれる空間内)には、外部充電機器の充電コネクタ(充電ガン)を接続する充電用ソケットを取付けるための取付け穴2aが設けられている。充電ポート2は、2つの取付け穴2aを有し、2つの取付け穴2aに普通充電用ソケットと急速充電用ソケットがそれぞれ設けられていてもよい。なお、リッド開閉装置1が開閉するリッドは充電ポート用リッドに限定されず、フューエルリッドであってもよい。
リッド開閉装置1は、ハウジング(筐体)4と、ハウジング4に回動自在に取り付けられているフック3と、を備えている。ハウジング4は、例えばガラス繊維入りPP(ポリプロピレン)からなる。フック3は、例えばガラス繊維入りPBT(ポリブチレンテレフタレート)からなり、ハウジング4の外壁から外方に突出するように取り付けられている。フック3やハウジング4の詳細については後述する。
リッド開閉装置1は、充電ポート2の側壁2bに取付けられている。側壁2bには、開閉装置取付け穴2cが形成されており、リッド開閉装置1は、側壁2bの裏側からフック3を開閉装置取付け穴2cに通し、フック3をリッド開口に臨ませた状態で、充電ポート2の側壁2bに固定されている。リッド開閉装置1のハウジング4には開閉装置取付け穴2cの周縁の側壁2bを挿し込むことでリッド開閉装置1の位置決めを行うための溝部42が設けられている。また、リッド開閉装置1及び充電ポート2には、リッド開閉装置1を充電ポート2に固定するための固定機構41が設けられる。ここでは、固定機構41として、側壁2bの裏面から突出されている爪部41aと、ハウジング4に設けられ爪部41aが係止されるコの字状の係止部41bとからなるものを用いたが、固定機構の具体的な構成はこれに限定するものではなく、例えば爪部がハウジング4側に、係止部が側壁2b側に設けられていてもよい。
本実施の形態では、溝部42は、係止部41bとフック3を挟んで対向する位置に形成されており、溝部42に開閉装置取付け穴2cの周縁の側壁2bを挿し込んだ状態で係止部41bに爪部41aを係止させることで、リッド開閉装置1が充電ポート2に固定される。リッド開閉装置1のハウジング4には、ハウジング4と側壁2b間を水密にシールするパッキン47が設けられている。
また、ハウジング4には、後述するモータ91やセンサ10a,11aの給電用、及びセンサ10a,11aの出力信号を外部に出力するケーブル(不図示)を接続するためのコネクタ部43が設けられている。ハウジング4は2分割構成となっており、2分割された一方である第1ハウジング4aにフック3が取り付けられ、2分割された他方である第2ハウジング4bにコネクタ部43が設けられている。第1ハウジング4aと第2ハウジング4bとは、複数(ここでは6本)のボルト44を用いたボルト固定により、互いに固定されている。なお、第1ハウジング4aと第2ハウジング4bとは、超音波溶着により一体化されてもよい。
(リッド開閉装置1の詳細)
図4はリッド開閉装置1の分解斜視図である。図5は、開放位置でのフック等の位置関係を示す図であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。図6は、ロック位置でのフック等の位置関係を示す図であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。図7は、押し込み位置でのフック等の位置関係を示す図であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。
図4〜7に示すように、リッド開閉装置1は、リッド開閉時のストライカ21の移動方向(図5(b),図6(b),及び図7(b)に矢印Bで示す方向)に対して垂直な回動軸Oを有し当該回動軸Oまわりに回動可能に設けられており、リッドを閉じる際に、ストライカ21により開放位置からロック位置まで回動されると共に、ロック位置にてストライカ21を保持するフック3を備えている。なお、回動軸Oはストライカ21の移動方向に対して厳密に垂直でなくてもよく、多少の誤差は許容される。より具体的には、回動軸Oは、リッドを閉じる際にストライカ21に押されてフック3が回動するように設定されていればよい。
フック3は、略円柱状の軸部31と、軸部31から径方向外方に突出するガイド部32及び保持部33を一体に有している。ガイド部32と保持部33とは、軸部31の周方向(あるいは接線方向)に所定の隙間を介して対向して設けられている。
ガイド部32は、リッドを閉じる際にストライカ21に干渉して第1の回動方向(図5(a)における時計回り方向)にフック3を回動させると共に、リッドを開く際に第1の回動方向と反対の回動方向である第2の回動方向(図5(a)における反時計回り方向)へのフック3の回動に伴ってストライカ21を外方に押し出すものである。
保持部33は、ガイド部32よりも第2の回動方向側にて径方向外方に突出するよう形成されており、ロック位置にてストライカの外方への移動を規制しストライカ21を保持するものである。ガイド部32には比較的大きい応力が付与されることになるため、ガイド部32は、保持部33よりも大きいサイズに(ここでは軸方向から見たときの面積が大きく)形成されている。また、ガイド部32の径方向における突出長は、保持部33の径方向における突出長よりも大きくされる。これにより、リッドを閉じる際にストライカ21が保持部33を避けて保持部33とガイド部32との間に挿入され易くなる。
フック3は、ハウジング4内に配置される回転体5とボルト34により連結されており、フック3と回転体5とが一体に回動するようになっている。フック3の軸部31と第1ハウジング4aとの間には、防水用のパッキン35が設けられている。
回転体5は、一端がフック3の軸部31と連結されている軸部51と、軸部51の他端部に固定された筒状体52と、を有している。筒状体52は、軸部51と同軸の円筒状に形成されると共に、その軸方向におけるフック3側の端部が開放され、そのフック3と反対側の端部が閉塞された形状とされる。筒状体52のフック3と反対側の端部には、軸部51が圧入され固定される軸固定部53が一体に形成されている。回転体5の軸部51は、例えばSWCH(冷間圧造用炭素鋼)等の金属材料からなり、筒状体52は、例えばガラス繊維入りPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂材料からなる。回転体5の軸部51は、第1ハウジング4aを貫通する第1貫通孔45(図4参照)を介して外部に露出されており、この露出された軸部51にフック3の軸部31が連結されている。なお、図3では回転体5の筒状体52を省略して示している。
リッド開閉装置1は、フック3を開放位置側(第2の回動方向側)に回動させるよう付勢する付勢部材としての第1バネ6を有している。本実施の形態では、第1バネ6は、トーションバネからなり、回転体5の軸部51と筒状体52間の隙間に収容され、回転体5を第2の回動方向側に回動させるように付勢することで、フック3を開放位置側に回動させるよう付勢している。
また、リッド開閉装置1は、ロック位置にてフック3を開放位置側に回動しないよう係止する係止機構7を備えている。本実施の形態では、係止機構7は、フック3と一体に回転する回転体5を係止する係止位置から、回転体5を係止しない非係止位置まで回動可能に設けられたロックギア8と、ロックギア8を係止位置側に回動させるよう付勢する第2付勢部材としての第2バネ85と、を有している。
ロックギア8は、ハウジング4内に収容されており、回動軸Oと平行な回動軸Pまわりに回動可能に設けられている。ロックギア8は、軸部81と、軸部から径方向外方に突出している第1ロック用突起82と、軸部81から径方向外方に突出しており、外周面に歯部(不図示)が形成されているギア部83と、を一体に有している。ロックギア8は、例えばPOM(ポリアセタール)からなる。軸部81は、回動軸Pを共通とする大径部81aと大径部81aよりも小径な小径部81bとを軸方向に一体に連結して構成されている。第1ロック用突起82及びギア部83は、軸部81の大径部81aから径方向外方に突出するようにそれぞれ形成されている。小径部81bの一部(後述する緊急時ロック解除レバー12の回動部材12aを固定する部分)は金属からなってもよい。
本実施の形態では、回転体5の筒状体52の外周面に、径方向外方に突出する第2ロック用突起54を形成し、第1ロック用突起82を第2ロック用突起54に係止させることで、回転体5及びフック3の第2の回動方向への回動を規制するように構成している。第2バネ85は、トーションバネからなり、軸部81の大径部81aに内蔵され、第1ロック用突起82を回転体5側に押し付ける回動方向(図5(a)における時計回り方向)にロックギア8を回動させるように付勢する。
第2ロック用突起54は、回転体5の筒状体52の外周面に周方向に沿って延設されており、開放位置からロック位置までの回動位置において、第1ロック用突起82が第2ロック用突起54の外周面54aに当接する(第2バネ85の付勢力により押し付けられる)ように構成されている。フック3が開放位置からロック位置に回動する際には、両ロック用突起54,82が互いに摺動することになるため、この摺動による摩耗を抑制するために、第2ロック用突起54の外周面54aは回転体5の回動軸Oを中心とする円弧状に形成され、第1ロック用突起82の摺動面82a(フック3が開放位置からロック位置に回動する際に第2ロック用突起54に当接する面)は、第2ロック用突起54の外周面に沿った円弧状に形成されている。
また、リッド開閉装置1は、係止機構7による係止を解除する係止解除機構9を備えている。本実施の形態では、係止解除機構9は、モータ91と、モータ91の回転をロックギア8に伝達するギア機構としてのウォーム92と、を有し、モータ91の駆動力によりロックギア8を非係止位置側(図5(a)における反時計回り方向)に回動させるように構成されている。モータ91及びウォーム92は、ハウジング4内に収容されている。
モータ91は、DCモータからなる。ギア機構としてのウォーム92は、例えばPOM(ポリアセタール)からなり、モータ91の回転軸91aに取り付けられている。ウォーム92は、螺旋状の歯部92aを有し、この歯部92aをロックギア8のギア部83の外周面に形成された歯部と歯合させることによって、モータ91の回転をロックギア8に伝達する。
ロック位置においてロックギア8を非係止位置側に回動させた際に、両ロック用突起54,82の係止がスムーズに解除されるように、第1ロック用突起82の外周面82b(上述の摺動面82a以外の部分)は、ロックギア8の回動軸Pを中心とした円弧状に形成されており、第1ロック用突起82が係止される第2ロック用突起54の周方向における端面54b(第2の回動方向側の端面)は、第1ロック用突起82の外周面82bに沿った円弧状に形成されている。
本実施の形態では、ロックギア8が回動され過ぎてしまうことを抑制するため、ロックギア8のギア部83に干渉してロックギア8の非係止位置側への過回動を規制するゴム製のストッパ84をハウジング4内に設けている。ストッパ84に用いるゴムとしては、例えばNBR(ニトリルゴム)を用いることができる。
さらに、リッド開閉装置1は、フック3の回動位置を検出することで、リッドの開閉状態を検出するリッド開閉検出手段10を備えている。本実施の形態では、リッド開閉検出手段10は、回転体5の外周面に径方向外方に突出するように設けられた第1突起55と、フック3が開放位置にあるときに第1突起55との干渉によりオンとされ、フック3が開放位置にないときにはオフとされる第1スイッチ(リミットスイッチ)10aと、を有している。これにより、第1スイッチ10aがオンであるときはリッドが開放されており、第1スイッチ10aがオフであるときはリッドが閉じられている(あるいは閉じている途中)であると判断することができる。
さらにまた、リッド開閉装置1は、フック3がロック位置より開放位置と反対側に設定された押し込み位置まで回動されたことを検出することで、リッドが押し込まれたことを検出するリッド押し込み検出手段11を備えている。本実施の形態では、リッド押し込み検出手段11は、回転体5の外周面に径方向外方に突出するように設けられた第2突起56と、フック3が押し込み位置にあるときに第2突起56との干渉によりオンとされ、フック3が押し込み位置にないときにはオフとされる第2スイッチ(リミットスイッチ)11aと、を有している。これにより、第2スイッチ11aがオンであるときには、リッドが押し込まれたことを検出されたと判断することができ、例えば、リッドが押し込まれた際にモータ91を駆動してリッドを開放させる、といった制御が可能になる。
リッド開閉装置1は、モータ91の故障時等の緊急時にロックギア8を強制的に非係止位置に回動させリッドを開放させるための緊急時ロック解除レバー12を備えている。図4及び図8に示すように、本実施の形態では、緊急時ロック解除レバー12は、第2ハウジング4bを貫通する第2貫通孔46を介して外部に露出されているロックギア8の軸部81における小径部81bの端部(大径部81aと反対側の端部)にボルト15により固定され、ロックギア8と一体に回動する回動部材12aと、回動部材12aを回動させることでロックギア8を強制的に回動させるレバー部12bと、を有している。
回動部材12aは、回動軸Pを中心とする円の接線方向に延出された延出部12cを一体に有しており、レバー部12bは、延出部12cの先端部に一端部が連結されたワイヤ12dと、ワイヤ12dの他端部に連結された操作部12eと、を有している。操作部12eを引っ張って回動部材12aを回動させると、当該回動に伴ってロックギア8が非係止位置へと回動され、両ロック用突起54,82の係止が解除され、第1バネ6の付勢力によりフック3が開放位置へと回動してリッドが開放されることになる。回動部材12aと第2ハウジング4bとの間には、防水用のパッキン13が設けられている。
また、ハウジング4内には、コネクタ部43と、モータ91やセンサ10a,11aとを接続する配線部材としてのターミナル14が設けられている(図4参照)。ターミナル14は、電路となる導体とその周囲を覆う絶縁性樹脂とをインサート成形により一体形成したものである。ターミナル14の導体としては、例えば錫メッキを施した銅からなる導体板(バスバ)を用いることができ、絶縁性樹脂としては、例えばPOM(ポリアセタール)を用いることができる。
(ストライカ21の説明)
図5(b)、図6(b)、図7(b)、及び図9(a),(b)に示すように、リッドには、リッドの裏面から突出するようにストライカ21が設けられている。本実施の形態では、ストライカ21は、その移動方向と垂直な断面がコの字状に形成されており、フック3を開放位置からロック位置へと押し込んだ際にその開口21aからフック3の保持部33が挿入され、ストライカ21の開方向への移動が規制されるようになっている。
また、ストライカ21の先端側でかつ開口21a側の端部における内壁には、内方(リッド側)に突出する内方突出部21bが一体に形成されており、この内方突出部21bがフック3の保持部33に干渉することで、ロック位置におけるストライカ21のフック3からの脱落が抑制されるようになっている。さらに、ストライカ21の先端側でかつ開口21a側の端部における外壁には、外方(前方)に突出する外方突出部21cが形成されており、リッドを閉じる際に、この外方突出部21cがフック3のガイド部32に干渉しフック3を回動させるように構成されている。内方突出部21bと外方突出部21cの外周面は、円弧状に連続して形成されており、フック3におけるガイド部32と保持部33間の隙間に収容可能な大きさに形成されている。
(リッド開閉装置1の動作)
図5(a),(b)に示すように、リッドを開放している状態においては、第1バネ6の付勢力によりフック3は開放位置に位置する。このとき、第1突起55との干渉により第1スイッチ10aがオンとなる。第1スイッチ10aがオンになったことを検出することにより、例えば、リッドが開いていることを知らせる警告灯を点灯させることができる。このとき、第2スイッチ11aはオフの状態である。
開放状態からリッドを閉じようとすると、リッドのストライカ21がフック3のガイド部32に干渉し、リッドの押し込みに伴うストライカ21の押し込みによって、第1バネ6の付勢力に抗してフック3が第1の回動方向へと回動される。フック3がロック位置まで回動されると、図6(a),(b)に示すように、第2バネ85の付勢力によりロックギア8が係止位置へと回動し、第1ロック用突起82が第2ロック用突起54に係止される。これにより、回転体5及びフック3の開放位置側への回動が規制されることになる。その結果、フック3の保持部33によりストライカ21の開放側への移動が規制されリッドが閉状態でロックされる。また、回転体5の回動に伴って第1突起55が移動し、第1スイッチ10aと第2スイッチ11aが共にオフの状態となる。
リッドを閉じた状態からさらにリッドを押し込むと、リッドの押し込みに伴うストライカ21の押し込みによって、フック3がロック位置からさらに第1の回動方向へと回動される。フック3が押し込み位置まで回動されると、図7(a),(b)に示すように、第2突起56との干渉により第2スイッチ11aがオンになる。第2スイッチ11aがオンになったことを検出することにより、モータ91を駆動させリッドを開けることができる。このとき、第1スイッチ10aはオフの状態である。リッド開放が許容されていない状態(例えば、ドアロックされており、スマートキーが車両の近傍に存在しない状態)でリッドの押し込みをやめると、第1バネ6の付勢力によりフック3がロック位置まで戻り、図6(a),(b)の状態に戻る。
リッドを開放する際には、モータ91に駆動電流を供給し、ウォーム92を介してロックギア8を非係止位置側に回動させる。これにより、両ロック用突起54,82の係止が解除され、第1バネ6の付勢力によりフック3が開放位置まで回動される。この際、フック3のガイド部32がストライカ21を開方向に押し出し、これによりリッドが押し開かれる。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明したように、本実施の形態に係るリッド開閉装置1では、リッド開閉時のストライカ21の移動方向に対して垂直な回動軸Oを有し当該回動軸Oまわりに回動可能に設けられており、リッドを閉じる際に、ストライカ21により開放位置からロック位置まで回動されると共に、ロック位置にてストライカ21を保持するフック3と、フック3を開放位置側に回動させるよう付勢する付勢部材としての第1バネ6と、ロック位置にてフック3を開放位置側に回動しないよう係止する係止機構7と、係止機構7による係止を解除することで、第1バネ6の付勢によりフック3を開放位置まで回動させ、フック3によりストライカ21を外方に押し出させる係止解除機構9と、を備えている。
このように構成することで、回動するフック3によりストライカ21を保持させてリッドを閉状態でロックすることが可能になり、かつ、リッド開放時にストライカ21を外方に押し出すことが可能になる。また、フック3のみをリッド開口部内に配置すればよいので、従来のプッシュプッシュ機構を備えたリッド開閉装置等と比較して、リッド開口部内でリッド開閉装置1が占めるスペース(占有スペース、設置スペース)を小さくすることが可能になる。つまり、本実施の形態によれば、狭いスペースにも配置可能なリッド開閉装置1を実現できる。また、リッド開閉装置1を用いることにより、リッド開口部の大きさをより小さく設計することが可能になり、車両の外観の向上に寄与する。さらに、フック3のみをリッド開口部内に配置すればよいため、フック3の周囲でハウジング4と側壁2b間をシールすれば水密構造とすることが可能であり、従来のようにリッド開口部内にプッシュロッド及びプッシュプッシュ機構の構成部品を配置する場合と比較して、防水が容易である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。
1…リッド開閉装置
2…充電ポート
21…ストライカ
3…フック
31…軸部
32…ガイド部
33…保持部
4…ハウジング
5…回転体
54…第2ロック用突起
55…第1突起
56…第2突起
6…第1バネ(付勢部材)
7…係止機構
8…ロックギア
81…軸部
82…第1ロック用突起
83…ギア部
85…第2バネ(第2付勢部材)
9…係止解除機構
91…モータ
92…ウォーム(ギア機構)
10…リッド開閉検出手段
10a…第1スイッチ
11…リッド押し込み検出手段
11a…第2スイッチ
12…緊急時ロック解除レバー

Claims (8)

  1. 車体に設けられ、前記車体に開閉自在に設けられたリッドのストライカを保持することで前記リッドを閉状態でロックすると共に、前記リッドの開放時に前記リッドを外方に押し開くリッド開閉装置であって、
    前記リッド開閉時の前記ストライカの移動方向に対して垂直な回動軸を有し当該回動軸まわりに回動可能に設けられており、前記リッドを閉じる際に、前記ストライカにより開放位置からロック位置まで回動されると共に、前記ロック位置にて前記ストライカを保持するフックと、
    前記フックを前記開放位置側に回動させるよう付勢する付勢部材と、
    前記ロック位置にて前記フックを前記開放位置側に回動しないよう係止する係止機構と、
    前記係止機構による係止を解除することで、前記付勢部材の付勢により前記フックを前記開放位置まで回動させ、前記フックにより前記ストライカを外方に押し出させる係止解除機構と、を備えた、
    リッド開閉装置。
  2. 前記係止機構は、前記フックと一体に回転する回転体を係止する係止位置から、前記回転体に係止されない非係止位置まで回動可能に設けられたロックギアと、前記ロックギアを前記係止位置側に回動させるよう付勢する第2付勢部材と、を有する、
    請求項1に記載のリッド開閉装置。
  3. 前記係止解除機構は、モータと、前記モータの回転を前記ロックギアに伝達するギア機構と、を有し、前記モータの駆動力により前記ロックギアを非係止位置側に回動させるように構成されている、
    請求項2に記載のリッド開閉装置。
  4. 前記フックは、
    径方向外方に突出し、前記リッドを閉じる際に前記ストライカに干渉して第1の回動方向に前記フックを回動させると共に、前記リッドを開く際に前記第1の回動方向と反対の回動方向である第2の回動方向への前記フックの回動に伴って前記ストライカを外方に押し出すガイド部と、
    前記ガイド部よりも前記第2の回動方向側にて径方向外方に突出し、前記ロック位置にて前記ストライカの外方への移動を規制し前記ストライカを保持する保持部と、を有する、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のリッド開閉装置。
  5. 前記フックが前記ロック位置より前記開放位置と反対側に設定された押し込み位置まで回動されたことを検出することで、前記リッドが押し込まれたことを検出するリッド押し込み検出手段を備えた、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のリッド開閉装置。
  6. 前記ロックギアを強制的に非係止位置に回動させる緊急時ロック解除レバーを備えた、
    請求項1乃至5の何れか1項に記載のリッド開閉装置。
  7. 前記フックの回動位置を検出することで、前記リッドの開閉状態を検出するリッド開閉検出手段を備えた、
    請求項1乃至6の何れか1項に記載のリッド開閉装置。
  8. 前記リッドが、充電ポート用リッド、またはフューエルリッドである、
    請求項1乃至7の何れか1項に記載のリッド開閉装置。
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