JP2016097882A - グラブボックス - Google Patents

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敏郎 柴垣
Toshiro Shibagaki
敏郎 柴垣
柴田 実
Minoru Shibata
実 柴田
正峰 安井
Seiho Yasui
正峰 安井
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Abstract


【課題】 操作者が容易にグラブボックスのロック解除を行うことを実現させると共にグラブドアの意匠性を向上させ、かつ、グラブドアの重量増加を抑制させてグラブドアの挙動姿勢を安定させるグラブボックスを提供する。
【解決手段】 基体1と、収容部2と、グラブドア3と、収容部2及びグラブドア3に設けられた係止部8と、メインロッド50及びサブロッド60からなるロック要素4と、収容部2に配設される電動モータ41及びロック要素4をロック位置から解除位置に状態変化させる連結部材46と、グラブドアよりも運転席側に配設されるスイッチ9とを備えるグラブドア3であって、電動モータ41の回転運動に従動する連結部材46によってメインロッド50及びサブロッド60が軸方向に移動することにより、メインロッド50が収容部側係止部10から離脱するとともにサブロッド60がドア側係止部11から離脱する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、自動車等の車両に取り付けられるグラブボックスに関する。
グラブボックスは車両用内装品の一種であり、一般的に開口を有する箱状の収容部と、グラブドアと、ロック要素とを備える(例えば、特許文献1)。グラブドアは、収容部の開口を車室内から遮蔽する閉位置と、収容部の開口を車室内に露出させる開位置と、の間を変位する。ロック要素は、グラブドアを閉位置にロックする。
グラブボックスは、一般的に助手席に対向するインストルメントパネルに配設されている。また、ロック要素のロックを解除する操作部は、一般的にグラブドア表面に配設されている。このため運転席側の操作者は、グラブボックスのロック解除を行うことに煩わしさを感じ得る。さらに、ロック要素の操作部がグラブドア表面に配設されているため、グラブドアの意匠性、ひいてはインストルメントパネル全体の意匠性を損ねてしまう虞がある。
そこで、グラブボックスよりも運転席側に外部電源をオン状態にする操作部を設け、ロック要素のロック解除を外部電源で駆動する電動モータで行うことで、運転席側の操作者はロック要素のロック解除を容易にできる。併せて、ロック要素のロック解除のための操作部をグラブドア表面に配設する必要も無くなる。しかしながら、この電動モータをグラブドア内部に配設することはグラブドアの重量を大きくしてしまい、グラブドアの挙動姿勢を不安定にさせる問題があった。
特開2014−95232号公報
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、操作者が容易にグラブボックスのロック解除を行うことを実現させるとともにグラブドアの意匠性を向上させ、かつ、グラブドアの重量増加を抑制させてグラブドアの挙動姿勢を安定させるグラブボックスを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明のグラブボックスでは、車室内に設けられる基体と、基体に配設される収容空間を持つ収容部と、収容部とは別体に形成され収容部を車室内から遮蔽する閉位置と収容部を車室内に露出する開位置との間を状態変化するグラブドアと、収容部及びグラブドアに設けられた係止部と、係止部と係止することによりグラブドアを閉位置でロックするロック位置と、係止部から離脱することによりロックを解除する解除位置との間を状態変化するロック要素と、収容部に配設されるとともに外部電源に接続される電動モータと、収容部に配設されるとともに電動モータとロック要素とを連結し電動モータの回転運動に従動して回転することによりロック要素をロック位置から解除位置に状態変化させる連結部材と、グラブドアよりも運転席側に配設され電動モータを少なくともオン状態にするスイッチとを備え、係止部は、収容部に設けられた収容部側係止部と、グラブドア側に設けられたドア側係止部とからなり、ロック要素は、グラブドアに配設され自己の軸方向に往復動することにより収容部側係止部と係脱するメインロッドと、収容部に配設されメインロッドの軸方向一端側でメインロッドの往復方向と同一方向に往復動することによりドア側係止部と係脱するサブロッドと、メインロッドを収容部側係止部から離脱させる方向に付勢する第1付勢部材と、サブロッドをドア側係止部に係止させる方向に付勢する第2付勢部材と、からなり、第1付勢部材の付勢力は、第2付勢部材の付勢力よりも小さく、ロック位置において、メインロッド及びサブロッドは同一軸線上に配置され、かつ、第2付勢部材の付勢力によってサブロッドはドア側係止部と係止しているとともにメインロッドは収容部側係止部と係止しており、電動モータの回転運動に従動する連結部材の回転運動によってサブロッドが第2付勢部材の付勢力に抗してドア側係止部から離脱する方向に移動することにより、メインロッドが第1付勢部材の付勢力に従って収容部側係止部から離脱する方向に移動することを特徴とする。
上記構成を採る本発明のグラブボックスでは、電動モータの動力と第1付勢部材の付勢力によりロック要素のロック位置を解除位置に状態変化させることができ、操作者はグラブドアを開けることができる。そして、電動モータを外部電源と接続させるスイッチは、グラブドアより運転席側に設けられている。したがって、運転席側の操作者は、自身の近くにグラブドアのロック解除スイッチがあるため、煩わしさを感じることなくグラブドアのロック解除を行うことができ、グラブドアを開けることができる。
また、グラブドアのロック解除スイッチはグラブドアに設けられていない。したがって、グラブドア表面の意匠性は損なわれず、ひいてはインストルメントパネル全体の意匠性は損なわれない。
また、電動モータと連結部材はグラブドアとは別体の収容部に設けられている。よって、本発明のグラブボックスによれば、グラブドアの重量増加を抑制することができ、グラブドアの挙動姿勢を安定させることに有利となる。
第1実施形態のグラブボックスが配設されたインストルメントパネルの部分斜視図でグラブドアの閉位置を示す。 第1実施形態のグラブボックスが配設されたインストルメントパネルの部分斜視図でグラブドアの開位置を示す。 第1実施形態のグラブボックスの斜視図である。 第1実施形態の駆動機構及びサブロッドを示す斜視図である。 第1実施形態のグラブボックス断面を模式的に示した図であり、ロック要素のロック位置及びグラブドアの閉位置を示す。 第1実施形態のグラブボックス断面を模式的に示した図であり、ロック要素のロック位置から解除位置の状態変化を示す。 第1実施形態のグラブボックス断面を模式的に示した図であり、グラブドアの開位置を示す。 第1実施形態のグラブボックスにおける駆動機構及びサブロッドを示す平面図であり、ロック位置を示す。 第1実施形態のグラブボックスにおける駆動機構及びサブロッドを示す平面図であり、解除位置を示す。 第1実施形態のグラブボックス断面を模式的に示した図であり、手動操作部を備えたロック要素のロック位置を示す。 第1実施形態のグラブボックス断面を模式的に示した図であり、手動操作部によってロック要素が解除位置に状態変化する態様を示す。 第2実施形態のグラブボックス断面を模式的に示した図であり、ロック要素のロック位置及びグラブドアの閉位置を示す。 第2実施形態のグラブボックス断面を模式的に示した図であり、ロック要素のロック位置から解除位置の状態変化を示す。 第2実施形態のグラブボックス断面を模式的に示した図であり、グラブドアの開位置を示す。 第2実施形態のグラブボックス断面を模式的に示した図であり、手動操作部を備えたロック要素のロック位置を示す。 第2実施形態のグラブボックス断面を模式的に示した図であり、手動操作部によってロック要素が解除位置に状態変化する態様を示す。
以下、図1〜図16を参照しながら本発明のグラブボックスの好適な実施形態について説明する。図1〜図16において、前、後、右、左、上、下は自動車等の車両の乗員が車両の進行方向に向かって見た方向である。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、重複した説明は省略される。なお、発明の実施形態は本発明が実施される特に有用な形態として記載されるものであり、本発明がこれに限定されるものではない。また、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事項は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。なお、図5〜図7、図10〜図16において説明の便宜上、収納容器6は図示していない。
(第1実施形態)
第1実施形態に係るグラブボックスAは、基体1と、収容部2と、グラブドア3と、ロック要素4と、係止部8と、電動モータ41と、連結部材46を備えている。
基体1は、車室内に設けられる例えば樹脂製の車両内装部材であって、この実施形態においてはインストルメントパネルである。図1〜図3に示すように、基体1の助手席側下部には開口5が設けられ、開口5から基体前方向に向かって広がる収容空間を持つ収容部2が備えられている。
収容部2は、基体1後方すなわち助手席に臨む面が開口5であり基体1前方、左方、右方、上方、下方を壁に囲まれた収容空間を持つ。図2及び図3に示すように、収容部2は、収容空間内にグラブドア3に一体的に設けられた収納容器6を収容する。
ここで、以下本明細書において、「収容部を車室内から遮蔽する」とは、「収容部又は収納容器を車室内から遮蔽する」ことを意味する。また、「収容部を車室内に露出する」とは、「収容部又は収納容器を車室内に露出する」ことを意味する。
図2及び図3に示すように、収容部2は収容部右側壁12上部であって開口5近傍に収容部側通孔10aを備えている。また、収容部左側壁13上部であって開口5近傍に収容部側係止部10を備えている。収容部側通孔10aは、後述するロック要素4におけるサブロッド60が進入及び後退可能な貫通孔からなる。収容部側係止部10は、後述するロック要素4におけるメインロッド50が係止する進入及び後退可能な貫通孔からなる。
図2及び図3に示すように、収納容器6は、グラブドア3と一体的に設けられ、物品等が出し入れ可能でかつ収容部2に収納可能な容器である。
グラブドア3は、収容部2とは別体に形成され、収容部2を車室内から遮蔽する閉位置と収容部2を車室内に露出する開位置との間を状態変化する。すなわち、グラブドア3はグラブボックスの蓋として機能する。
グラブドア3は、基体1に設けられた開口5を塞ぎ可能に形成された板状体である。この板状体は、グラブドア3の閉位置において収容部2側に面する樹脂製の第1パネル3aと、グラブドア3の閉位置において車室内に露出し意匠面を構成する第2パネル3bとからなる。そしてグラブドア3は、第1パネル3aと第2パネル3bとを締結ないし一体化してなる。両パネルの間に形成された空間には、ロック要素4におけるメインロッド50とメインロッド50を付勢する第1付勢部材51が収容されている。また、図2及び図3に示すように、第1パネル3aは収納容器6を備えている。
図2及び図3に示すように、グラブドア3は、第1パネル3a側に位置するグラブドア右側壁14の上部にドア側係止部11を備えている。また、グラブドア左側壁15の上部にドア側通孔11aを備えている。ドア側係止部11は、後述するロック要素4におけるサブロッド60が係止し、メインロッド50及びサブロッド60が進入及び後退可能な貫通孔からなる。ドア側通孔11aは、後述するロック要素4におけるメインロッド50が進入及び後退可能な貫通孔からなる。
図1及び図2に示すように、グラブドア3は、グラブドア左側壁15及び右側壁14の下部が収容部左側壁13及び右側壁12の下部に対して回動可能な支持部(図示せず)によって支持されている。したがって、グラブドア3の閉位置と開位置の状態変化は、この支持部の回動によって行われる。
係止部8は、収容部2に設けられた収容部側係止部10とグラブドア3側に設けられたドア側係止部11とからなる。メインロッド50は収容部側係止部10と係止し、サブロッド60はドア側係止部11と係止することでロック位置を構成する。
グラブドア3の閉位置であって後述するロック要素4のロック位置において、収容部側通孔10aとドア側係止部11の貫通孔は連通し連通孔を形成する。同時に、収容部側係止部10とドア側通孔11aの貫通孔も同様に連通し連通孔を形成する。
ロック要素4は、第1実施形態に係るグラブボックスAのグラブドア3をロック及びロック解除を行うものであり、グラブドア3を閉位置でロックするロック位置と、ロックを解除する解除位置との間を状態変化する。ロック要素4は、メインロッド50とサブロッド60と第1付勢部材51と第2付勢部材61とからなる。
メインロッド50は、第1パネル3a及び第2パネル3bによって作られるグラブドア3内の空間に配設されている。メインロッド50は自己の軸方向(長手方向)左先端に位置するメインロッド左端部50aと、自己の軸方向右先端に位置するメインロッド右端部50bを備えている。メインロッド左端部50aは、グラブドア3の閉位置において、自己の軸方向に往復動することによって収容部側係止部10及びドア側通孔11aに進退可能に配設されている。そして、メインロッド右端部50bは、ドア側係止部11に進退可能に設けられている。
図5〜図7に示すように、メインロッド50は、第1付勢部材51によってメインロッド右端部50b方向(図において右方向)に付勢されている。すなわち、第1付勢部材51は、メインロッド50を収容部側係止部10から離脱させる方向に付勢している。第1付勢部材51は弾性体であり、この実施形態においてはコイルバネである。
メインロッド50は、メインロッド右端部50bに鍔部52を有する。鍔部52は、ロック要素4の解除位置においてグラブドア右側壁14に当接する。ロック要素4の解除位置に置いて、メインロッド50は第1付勢部材51によって右方向に移動する。すると、メインロッド右端部50bはメインロッド50の移動によりドア側通孔11aの貫通孔に進入する。ここで、鍔部52がグラブドア右側壁14に当接するため、メインロッド右端部50bはドア側通孔11aの貫通孔内に留まる。すなわち、鍔部52は、メインロッド右端部50bがグラブドア3外部に突出することを抑制している。
サブロッド60は、収容部2であって後述する駆動機構7の一部に配設されている。具体的には、図4に示すように、サブロッド60は自己の軸方向が左右方向と平行に位置するように駆動機構ベース40に配設されている。またサブロッド60は、グラブドア3の閉位置において、自己の軸方向に往復動することで収容部側通孔10aとドア側係止部11に対して進退可能に配設されている。そしてサブロッド60は、連結部材46のカム44と接続しカム44の回転運動に従動して右方向に移動する。サブロッド60は、自己の軸方向左端部であるサブロッド左端部60aと、自己の軸方向右端部であるサブロッド右端部60bを有する。
サブロッド60は、第2付勢部材61によってサブロッド右端部60a方向(図において左方向)に付勢されている。すなわち、第2付勢部材61は、サブロッド60をドア側係止部11に係止させる方向に付勢している。第2付勢部材61は弾性体であり、この実施形態においてはコイルバネである。
サブロッド60は後述する連結部材46のカム44と接続するサブロッド突起部62を備えている。サブロッド突起部62は、サブロッド右端部60bであって連結部材46のカム案内面と対向する位置に配設されている。
サブロッド左端部60aはテーパ面63を有し、その先端はグラブドア3の閉位置であってロック要素4のロック位置において、メインロッド右端部50bと接する。また、サブロッド左端部60aの先端はグラブドア3の開位置から閉位置、又は閉位置から開位置への状態変化時にグラブドア右側壁14に当接するとともにグラブドア右側壁14を摺動する。
サブロッド左端部60aのテーパ面63は、収容部2の開口5側を向く傾斜面を持つ。テーパ面63は、サブロッド左端部60aが収容部2内に突出しているとき、グラブドア3の第1パネル3aと当接するように設けられている。
電動モータ41は、外部電源と接続可能であり、駆動機構7に組み込まれている。電動モータ41は、外部電源からの電力により駆動し、一方方向に回転運動するモータを使用している。そして、外部電源からの電力が遮断されることにより、電動モータ41の回転運動は停止する。駆動機構7は、駆動機構ベース40に取り付けられる電動モータ41と連結部材46とからなり、グラブドア3とは別体の収容部2に設けられている。駆動機構7は、図3に示すように、収容部右側壁12上部であって、基体の内部側であり収容部右側壁12に隣接して配設されている。
図4を参照して以下説明をする。電動モータ41及び連結部材46はこの順に上前方向から後下方向に向かって駆動機構ベース40に配設されている。電動モータ41は、後述するスイッチ9の操作によって外部電源と電気的に接続される。電動モータ41はギア(図示せず)を介して連結部材46と接続しており、電動モータ41の動力はギア(図示せず)を介して連結部材46に伝えられる。
連結部材46は、第1ギア45と、カム44と、リミットスイッチユニット47からなる。第1ギア45は、電動モータ41の動力を時計回りの回転運動に変換するギア(図示せず)と噛合し、反時計回りに回転運動をする。
カム44は、第1ギア45と同軸上に配設されており、第1ギア45と連動して反時計回りに回転運動する。カム44は、後述するサブロッド突起部62を押圧するカム凸部44aと、カム凸部44bに隣接しサブロッド突起部62がカム44と離脱するカム凹部44bと、サブロッド突起部62と摺動可能なカム案内面を有する円板カムである。
リミットスイッチユニット47は、リミットスイッチ42とリミットスイッチ接触部43からなる。リミットスイッチ42は、外部電源と電動モータ41との電気的接続を遮断するリミットスイッチ部42aを備えている。リミットスイッチ部42aは、リミットスイッチ接触部43が接触することにより外部電源と電動モータ41との電気的接続を遮断して電動モータ41を停止させる。
リミットスイッチ接触部43は、第1ギア45及びカム44と同軸上に配設されており、第1ギア45及びカム44と連動して反時計回りに回転運動する。
スイッチ9は、外部電源をオン状態として外部電源と電動モータ41を電気的に接続する。スイッチ9は、グラブドア3よりも運転席側に設けられ、図1及び図2に示すように、この実施形態においてはインストルメントパネル中央部に設けらている。
[グラブボックスの動作]
以下、図5〜図9を参照して第1実施形態に係るグラブボックスAの動作について説明する。図5は、第1実施形態に係るグラブボックスAにおけるグラブドア3の閉位置であって、ロック要素4がロックするロック位置を示す。ロック位置において、グラブドア3は基体1に設けられた収容部2の開口5を塞ぎ、収容部2を車室内から遮蔽する。意匠面を形成するグラブドア3の第2パネル3bは、基体1の車室内に臨む面と面一をなすように位置する。グラブドア3の第1パネル3aは収容部2側に面し、収容部2の収容空間に入り込むように位置する。そして、収容部右側壁12の収容部側通孔10aとグラブドア右側壁14のドア側係止部11が連通し左右方向に延びる連通孔を形成する。また、収容部左側壁13の収容部側係止部10とグラブドア左側壁15のドア側通孔11aが連通し左右方向に延びる連通孔を形成する。
図8は、ロック要素4のロック位置における駆動機構7及びサブロッド60の模式図を示す。ロック位置において、駆動機構7の電動モータ41は外部電源と電気的に接続していない。電動モータ41が外部電源と電気的に接続しない場合、連結部材46は駆動せず、サブロッド60は連結部材46からの動力を受けない。
しかしながら、サブロッド60は、メインロッド50を付勢している第1付勢部材51の右方向の力をサブロッド左端部60aから受けている。また、サブロッド60は、第2付勢部材61によって左方向の力を受けている。ここで、第1付勢部材51の右方向への付勢力は、第2付勢部材61の左方向への付勢力よりも小さい。したがって、サブロッド60は第1付勢部材からの右方向への付勢力に抗して左方向に移動する。すると、サブロッド左端部60aは収容部側通孔10aとドア側係止部11から構成される連通孔に進入する。こうして、サブロッド60はドア側係止部11に係止する。
ロック要素4のロック位置であってグラブドア3の閉位置において、メインロッド50とサブロッド60は同一軸線上に配置され、サブロッド60はメインロッド50と接続している。収容部側通孔10aとドア側係止部11から構成される連通孔に進入したサブロッド左端部60aは、接続するメインロッド右端部50bを押圧しメインロッド50を左方向に移動させている。左方向に移動したメインロッド50は、メインロッド左端部50aがドア側通孔11aの貫通孔を介して収容部側係止部10の貫通孔に進入する。こうして、メインロッド50は収容部側係止部10に係止する。
第1実施形態に係るグラブボックスAでは、メインロッド50が収容部側係止部10に係止されるとともにサブロッド60がドア側係止部に係止されて、ロック要素4はロック位置の状態を採る。ロック要素4がロック位置の状態を採ることにより、第1実施形態に係るグラブドアAは閉位置の状態を採る。
図6は、第1実施形態のグラブボックスA係るグラブドア3が閉位置から開位置へと状態変化する途中であって、ロック要素4のロックを解除する解除位置を示す。グラブドア3はロック解除により収容部2を車室内へ露出する開位置へと状態変化する。
ロック要素4のロック解除位置への状態変化は、まずスイッチ9のオン操作により開始される。スイッチ9のオン操作により、外部電源がオン状態となり、駆動機構7の電動モータ41は外部電源に電気的に接続される。
図8は駆動機構7及びサブロッド60におけるロック位置の状態を示し、図9は駆動機構7及びサブロッド60における解除位置を示す。外部電源と電気的に接続した電動モータ41は回転運動を開始する。電動モータの回転運動は、電動モータと接続しているギア(図示しない)を介して、ギアと噛合する第1ギア45を反時計回りに回転させる。そして、第1ギア45の回転に従動して、カム44とリミットスイッチ接触部43は反時計回りに回転する。
リミットスイッチ接触部43は、360度回転(1回転)することによりリミットスイッチ42のリミットスイッチ部42aと接触し、電動モータ41と外部電源との電気的接続を遮断する。したがって、第1ギア45は1回転の運動で停止し、同軸上に連動して回転するカム44も1回転の運動で停止する。
図8に示すように、カム44の回転前すなわち電動モータ41と外部電源の電気的な接続前には、サブロッド60のサブロッド突起部62はカム44のカム凹部44bに位置している。カム44が反時計回りに回転運動を始めると、カム凹部44bに隣接するカム凸部44aがサブロッド突起部62を押圧し始める。そして図9に示すように、所定の角度をカム44が回転するまで、カム凸部44aはサブロッド突起部62を右方向に押圧する。この所定の角度までカム44が回転しサブロッド60が右方向に移動した位置で、ロック要素4が解除位置に状態変化する。
その後、サブロッド突起部62はカム凸部44aから離脱する。しかしながら、サブロッド60は第2付勢部材61によって左方向に付勢されているため、サブロッド突起部62は第2付勢部材61の付勢力によってカム案内面に押圧され依然としてカム44と接続する。そしてサブロッド突起部62はカム案内面を摺動しながら、カム44が360度回転(1回転)することでカム凹部44bに到達する。すなわち、サブロッド60は電動モータ駆動前の状態であってロック要素4の閉位置の状態に戻る。このとき、カム44と連動して回転運動するリミットスイッチ接触部43がリミットスイッチ42のリミットスイッチ部42aに接触するため、電動モータ41と外部電源の電気的接続が遮断されて連結部材46の駆動が停止する。このように、サブロッド60はカム44の1回転によって1ストロークする。
ロック要素4が解除位置に状態変化すると、連結部材46の動力によってサブロッド60は右方向に移動させられるため、サブロッド左端部60aは収容部側通孔10a及びドア側係止部11で構成される連通孔から後退する。すなわち、サブロッド60はドア側係止部11の係止から離脱する。
メインロッド50は第1付勢部材51の付勢力により、鍔部52がグラブドア右側壁14に当接するまでサブロッド60の右方向への移動に追従する。メインロッド左端部50aは、メインロッド50の右方向への移動により、収容部側係止部10及びドア側通孔11aで構成される連通孔から後退する。すなわち、メインロッド50は収容部側係止部10の係止から離脱する。
このように、ロック要素4のロック位置から解除位置への状態変化によって、メインロッド50とサブロッド60の係止部8への係止が離脱される。そして、グラブドア3は、自重によって閉位置から開位置へ状態変化する。
第1実施形態のグラブボックスAでは、電動モータ41の動力でカム44を1回転させることにより、第2付勢部材61の付勢力に抗してサブロッド60を係止部8から離脱させるとともに第1付勢部材51の付勢力によってメインロッド50を係止部8から離脱させることが出来る。したがって、第1実施形態のグラブボックスAによれば、グラブドア3のロック解除機構がシンプルであるため、グラブボックスの構造を簡素化することに有利となる。
グラブドア3の開位置から閉位置への状態変化は、操作者がグラブドア3を前方向に押し込むことにより行われる。前方向に移動するグラブドア3は、グラブドア3の第2パネル3bと基体1の車室内に臨む面とが面一になるまで移動する。グラブドア3が収容部2の開口5を塞ぎ、ロック要素4が解除位置からロック位置に状態変化することで、グラブドア3の開位置から閉位置への状態変化は完結する。
ここで、ロック要素4の解除位置からロック位置の状態変化について説明する。解除位置において、駆動機構7の電源モータ41は外部電源と電気的に接続されていない。よって、連結部材46は駆動していないためサブロッド60はカム44からの動力を受けない。サブロッド60は第2付勢部材61からの左方向への付勢力を受けるため、収容部右側壁12に設けられている収容部側通孔10aを介して収容部2の収容空間へ突出している。
グラブドア3は前方向すなわちグラブドア3の閉位置に向かってに移動すると、グラブドア3の第1パネル3aが収容空間に突出しているサブロッド左端部60aに位置するテーパ面63と当接する。そしてグラブドア3の更なる前方向への移動に伴い、第1パネル3aがサブロッド60のテーパ面63を摺動しながら、サブロッド60を押し戻して収容空間から退出させる。すなわち、グラブドア3の開位置から閉位置への状態変化に伴いサブロッド60は、第2付勢部材61の付勢力に抗してグラブドア3(第1パネル3a)に押し戻され右方向に後退する。
グラブドア3が閉位置への状態変化を完結させると、収容部右側壁12の収容部通孔10aとグラブドア右側壁14のドア側係止部11の貫通孔は連通する。すると、収容部側通孔10aに収納されているサブロッド左端部60aは、第2付勢部材61の左方向への付勢力に従いドア側係止部11に進入する。そして、サブロッド左端部60aはドア側係止部11に位置しているメインロッド右端部50bと接続し、メインロッド50を左方向へ押圧する。ここで、第1付勢部材51の右方向への付勢力は、第2付勢部材61の左方向への付勢力よりも小さい。したがって、メインロッド50は左方向へ移動する。メインロッド50が左方向へ移動することにより、メインロッド左端部50aはドア側通孔11aの貫通孔を介して収容部側係止部10に進入し係止する。こうして、ロック要素の解除位置からロック位置の状態変化が完結する。
第1実施形態のグラブボックスAでは、第2付勢部材61の付勢力によってサブロッド60を係止部8に係止させるとともにメインロッド50を係止部8に係止させることが出来る。したがって、第1実施形態のグラブボックスAによれば、グラブドア3のロック機構がシンプルであるため、グラブボックスの構造を簡素化することに有利となる。
例えば車両等のエンジンを切ったときのように外部電源が常にオフ状態である場合、スイッチ9の操作によって電源モータ41を駆動させることができない。したがって、操作者は再度エンジンを始動させることにより外部電源をオンさせることが可能な状態としなければ、グラブドア3を開けることができない。そこで、本実施形態は、駆動機構7である電動モータ41の動力を用いずにロック要素4をロック位置から解除位置に状態変化させる手動操作部17を備える。
図10及び図11に示すように、手動操作部17は、操作ボタン17aと、操作ボタン17aと連結する操作ロッド17cと、操作ロッド17cを付勢する操作付勢部材17bとを有する。
図1及び図2に示すように、操作ボタン17aは、基体下部左側面16における上部後方の車室内に露出する位置に配設されている。基体下部左側面16は、助手席ドアと対向する面である。したがって、助手席ドアが閉じた状態であれば、基体下部左側面16に位置する操作ボタン17aは、通常、乗員の視界に入らない。ゆえに、操作ボタン17aは乗員の目に触れず、車室内の意匠性を損なうことがない。また、助手席ドアを閉めた状態であれば、車室外より窓を介して車室内を覗いたとしても操作ボタン17aは目に付きにくい。したがって、基体下部左側面16に操作ボタン17aを設けることは、例えば車上荒らし等の被害からグラブボックス内の物品を守ることができる。すなわち、防犯上優れた効果を発揮し得る。
図10及び図11に示すように、操作ボタン17aは基体に設けられた貫通窓に配設されている。そして、操作ボタン17aは、一端が車室内に露出し、他端が収容部左側壁13と基体下部左側面16とで挟まれた基体内部80に位置する。
操作ロッド17cは、操作ロッド17cの一端が操作ボタン17aの基体内部80に位置する他端と連結する。そして操作ロッド17cの他端は、ロック要素4のロック位置において収容部左側壁13の収容部側係止部10から基体内部80に突出しているメインロッド左端部50aと接続している。
操作付勢部材17bは、操作ロッド17cを左方向に付勢する。操作付勢部材17bは弾性体であり、この実施形態においてはコイルバネである。操作付勢部材17bの一端は操作ロッド17cに固定され、他端は基体下部左側面16の基体内部80側に固定されている。
ロック要素4のロック位置において、操作ボタン17a、操作ロッド17c、メインロッド50、及びサブロッド60は同一軸線上に配設されている。そして、操作ロッド17cとメインロッド50とが接続され、メインロッド50とサブロッド60とが接続されている。
次に、図10及び図11を参照して手動操作部17の動作について説明する。グラブドア3の閉位置であってロック要素4のロック位置において操作者は、助手席ドアを開け、車室内に露出する操作ボタン17aを押し込む。すると、操作ボタン17aに連結する操作ロッド17cは、操作付勢部材17bの左方向への付勢力に抗して右方向に移動させられる。そして、操作ロッド17cと接続しているメインロッド50は、操作ロッド17cの右方向への移動に連動して右方向へ移動する。
メインロッド50の右方向への移動により、メインロッド左端部50aは収容部左側壁13に設けられた収容部側係止部10から後退し、グラブドア左側壁15に設けられたドア側通孔11aの貫通孔内まで後退する。したがって、メインロッド左端部50aと収容部側係止部10の係止が離脱される。
操作ロッド17cは、操作者が操作ボタン17aの押込みを解除する(操作ボタンから手を離す)ことにより、操作付勢部材17bの左方向への付勢力により左方向へ移動する。すなわち、操作ロッド17cはメインロッド左端部50aとの接続から離脱し、操作ボタン17aの操作前の状態に戻る。
メインロッド右端部50bと接続するサブロッド60は、メインロッド50の右方向への移動に連動して右方向へ移動する。すると、サブロッド左端部60aはグラブドア右側壁14に設けられたドア側係止部11から後退し、収容部右側壁12に設けられた収容部側通孔10aの貫通孔内まで後退する。したがって、サブロッド左端部60aとドア側係止部11との係止が離脱される。
このように、手動操作部17の操作によりドア側係止部11と収容部側係止部10における係止が解除されるため、ロック要素4はロック位置から解除位置へと状態変化できる。よって、グラブドア3は閉位置から開位置へと状態変化する。
(第2実施形態)
第2実施形態に係るグラブボックスBは、第1実施形態に係るグラブボックスAとロック要素4と連結部材46の構成の点で異なる。具体的には、第2実施形態に係るグラブボックスBでは、メインロッド50がメインロッド右端部50bによって連結部材46と接続している。そして、メインロッド50と接続するサブロッド60は、メインロッド左端部50a側に配設されている。すなわち、サブロッド右端部60aとメインロッド左端部50aが接続している。以下、第1実施形態と異なる点について説明する。
図12は、第2実施形態に係るグラブボックスBにおける、ロック要素4のロック位置状態の一例を示す。ロック位置において、メインロッド50と、メインロッド左端部50aと接続するサブロッド60と、メインロッド右端部50bと接続する連結部材46の一部である連結ロッド70とは、同一軸線上に配置されている。
サブロッド60は収容部左側壁13と基体下部左側面16で挟まれた基体内部80に位置し、ロック位置においてドア側係止部11と係止可能に設けられている。すなわち、サブロッド60は、自己の軸方向右端部であるサブロッド右端部60aが収容部側通孔10a及びドア側係止部11から構成される連通孔に対して、自己の軸方向に往復動することによって進退可能に設けられている。サブロッド左端部60bは基体内部80に位置し、サブロッド60を右方向に付勢する第2付勢部材61を備える。第2付勢部材61は弾性体であり、この実施形態においてはコイルバネである。第2付勢部材61の一端は基体下部左側面16の基体内部80側に接続しており、他端はサブロッド60のサブロッド左端部60bと接続している。そして、第2付勢部材61はサブロッド60を右方向に付勢している。すなわち、第2付勢部材61は、サブロッド61をドア側係止部11に係止させる方向に付勢している。
第2実施形態において、メインロッド50は第1付勢部材51によって収容部側係止部10から離脱させる方向、すなわち左方向に付勢され、サブロッド60は第2付勢部材61によってドア側係止部11に係止させる方向、すなわち右方向に付勢されている。ここで、第2付勢部材61の右方向への付勢力は、第1付勢部材51の左方向への付勢力よりも大きい。したがって、ロック位置において、サブロッド60はメインロッド50を右方向へ移動させる。
第2実施形態において駆動機構7の連結部材46は、カム44と接続しカム44の回転運動に従動して左方向に移動する連結ロッド70と、連結ロッド70を右方向に付勢する連結付勢部材71を備える。連結ロッド70は、第1実施形態におけるサブロッド60と同じ場所に配設される。連結ロッド70は、連結ロッド左端部70a、連結ロッド右端部70bを持ち、さらにカム44と接続する連結ロッド突起部72を備えている。
[グラブボックスの動作]
以下、図12〜図14を参照して第2実施形態に係るグラブボックスBの動作について説明する。ロック要素4のロック位置において、サブロッド60はドア側係止部11に係止されている。サブロッド右端部60aはドア側係止部11の貫通孔を介してグラブドア3内部に進入し、グラブドア3内部に存在するメインロッド左端部50aと当接する。そして、サブロッド60は第2付勢部材61によって右方向に付勢されているため、サブロッド右端部60aはメインロッド左端部50aを押圧しながら接続する。
メインロッド50は第1付勢部材51の付勢力によって左方向に付勢されている。ここで、第1付勢部材51の左方向への付勢力は第2付勢部材61の右方向への付勢力よりも小さい。したがって、メインロッド50はサブロッド80の押圧によって右方向へ移動する。メインロッド50の移動によりメインロッド右端部50bは、収容部側係止部10及びドア側通孔11aから構成される連通孔に進入し、収容部側係止部10に係止する。このように、サブロッド60はメインロッド50と接続しながらドア側係止部11に係止し、メインロッド50は収容部側係止部10に係止する。こうして、第2実施形態に係るグラブボックスBは、グラブドアの閉位置の状態を採る。
次に、ロック要素4のロック位置から解除位置への状態変化について説明する。第2実施形態における解除位置への状態変化は、駆動機構7における電動モータ41の動力が連結ロッド70に伝達されることにより、連結ロッド70が左方向に移動することで行われる。
ロック要素4の解除位置への状態変化は、まずスイッチ9の操作により開始される。スイッチ9の操作により、駆動機構7の電動モータ41は外部電源に電気的に接続される。電動モータ41の駆動によって、電動モータ41と連結する連結部材46のカム44が回転運動する。このとき、電動モータ41からの動力によって第1ギア45は時計回りに回転運動し、第1ギア45と同軸上のカム44も時計回りに回転運動する。したがって、カム44と接続する連結ロッド70はカム44の時計回りの回転運動に従動して左方向に移動する。
連結ロッド70の左方向の移動に伴い、連結ロッド左端部70aと接続するメインロッド右端部50bは押圧される。したがって、メインロッド50は左方向に移動し、メインロッド右端部50bはグラブドア右側壁14に設けられるドア側通孔11aの貫通孔内まで後退する。こうして、メインロッド50は収容部側係止部10の係止から離脱する。
連結ロッド70に押圧されて左方向に移動したメインロッド50は、サブロッド60を押圧する。すなわち、メインロッド左端部50aは、接続するサブロッド右端部60aを押圧する。左方向の力を受けたサブロッド60はグラブドア3内から後退し、第2付勢部材61の右方向の付勢力に抗して収容部左側壁13に設けられる収容部側通孔10aの貫通孔内まで移動する。こうして、サブロッド60はドア側係止部11の係止から離脱する。
メインロッド50は、メインロッド左端部50aに鍔部53を有する。鍔部53は、ロック要素4の解除位置においてグラブドア左側壁15に当接する。ロック要素4の解除位置に置いて、メインロッド50は第1付勢部材51によって左方向に移動する。すると、メインロッド左端部50aはメインロッド50の左方向への移動によりドア側係止部11の貫通孔に進入する。ここで、鍔部53がグラブドア左側壁15に当接するため、メインロッド左端部50aはドア側係止部11の貫通孔内に留まる。すなわち、鍔部53は、メインロッド左端部50aがグラブドア3外部に突出することを抑制している。
このように、メインロッド50及びサブロッド60が係止部8の係止から離脱することで、ロック要素4のロック位置は解除位置へ状態変化する。そして、グラブドア3は閉位置から開位置へ状態変化する。
グラブドア3の開位置から閉位置への状態変化は、ロック要素4の解除位置からロック位置への状態変化によって完結する。ここで、ロック要素4の解除位置からロック位置の状態変化について説明する。
図14に示すように、グラブドア3の開位置において、サブロッド右端部60aは第2付勢部材61の右方向への付勢力により、収容部側通孔10aの貫通孔を介して収容部2内の収容空間に突出している。メインロッド50はグラブドア3内に収容されている。
サブロッド右端部60aにはテーパ面63が形成されている。サブロッド右端部60aのテーパ面63は、収容部2の開口5側を向く傾斜面を持つ。テーパ面63は、サブロッド右端部60aが収容部2内に突出しているとき、第1パネル3aのグラブドア左側壁15側と当接するように設けられている。
グラブドア3の開位置から閉位置への状態変化において、グラブドア3が前方向に移動すると、グラブドア3の第1パネル3aが収容空間に突出しているサブロッド右端部60aに位置するテーパ面63に当接する。グラブドア3の更なる前方向への移動に伴い、第1パネル3aが、サブロッド60のテーパ面63及びサブロッド右端部60a先端を摺動する。そして、グラブドア(第1パネル3a)は、第2付勢部材61の右方向への付勢力に抗いながら、サブロッド60を収容空間から退出するように左方向へ押し戻す。すなわち、グラブドア3の開位置から閉位置への状態変化に伴い、サブロッド60は左方向に後退する。
グラブドア3が閉位置への状態変化を完結させると、収容部左側壁13の収容部側通孔10aとグラブドア左側壁15のドア側係止部11の貫通孔は連通する。すると、収容部側通孔10aの貫通孔内に収容されているサブロッド右端部60aは、第2付勢部材61の右方向への付勢力に従いドア側係止部11の貫通孔に進入する。こうして、サブロッド60はドア側係止部11に係止する。サブロッド60がドア側係止部11に係止するとき、サブロッド右端部60aはメインロッド左端部50aと接続し、サブロッド60はメインロッド50を右方向へ押圧している。
また、グラブドア3が閉位置への状態変化を完結させると、収容部右側壁12の収容部側係止部10とグラブドア右側壁14のドア側通孔11aの貫通孔は連通する。すると、ドア側通孔11aに収容されているメインロッド右端部50bは、サブロッド60のメインロッド50に対する右方向への押圧力により収容部側係止部10の貫通孔に進入する。こうして、メインロッド50は収容部側係止部10に係止する。
このように、サブロッド60がドア側係止部11に係止するとともに、メインロッド50が収容部側係止部10に係止することでロック要素4の解除位置からロック位置への状態変化が完結する。そして、グラブドアの開位置から閉位置への状態変化が完結する。
また、第1実施形態に係るグラブボックスAと同様に、例えば車両等のエンジンを切ったときのように外部電源が常にオフ状態である場合であっても、ロック要素をロック位置から解除位置に状態変化させる手動操作部18を備える。
第2実施形態において手動操作部18は、操作タブ18aと、操作タブ18aと第2サブロッドとを繋ぐ伝達部18bとを有する。
第1実施形態と同様に、操作タブ18aは、基体下部左側面16における上部後方に、車室内へ露出する位置に配設されている。
操作タブ18aはプルタブ状を有し、基体1に設けられた貫通窓に配設されている。そして、操作タブ18aは、収容部左側壁13と基体下部左側面16とに挟まれた基体内部80に位置する伝達部18bと連結し連動して動く。さらに伝達部18bはサブロッド60と連結し連動して動く。すなわち、操作タブ18aの操作に連動してサブロッド60は動く。伝達部18bは、この実施形態においてワイヤ状である。
次に図15及び図16を参照して、第2実施形態における手動操作部18の動作について説明する。グラブドア3の閉位置であってロック要素4のロック位置において操作者は、助手席ドアを開けることにより車室内に露出する操作タブ18aを左方向へ引張り操作する。すると、操作タブ18aに連結する伝達部18bはサブロッド60を左方向へ移動させる。
サブロッド右端部60aが伝達部18bによって収容部左側壁13に設けられる収容部側通孔10aの貫通孔内まで左方向へ移動させられると、サブロッド60とドア側係止部11との係止が離脱する。このとき、メインロッド50はサブロッド左端部60bからの右方向への押圧力から解放される。よって、メインロッド50は第1付勢部材51の左方向への付勢力によって左方向へ移動する。すると、メインロッド右端部50bは収容部側係止部10の貫通孔から後退し、ドア側通孔11aの貫通孔内まで後退する。メインロッド右端部50bがドア側通孔11a内に収容されると、メインロッド50と収容部側係止部10との係止が離脱する。
このように、収容部側係止部10及びドア側係止部11の係止が離脱されることによって、ロック要素4のロック位置は解除位置へと状態変化する。すなわち、グラブドア3は開位置へ状態変化する。
以上、本発明の一実施形態に係るグラブボックスを説明したが、本発明に係るグラブボックスは上述した実施形態に限定されない。
例えば、収容部2を箱状の収納部とし、収納容器6を設けずにこの収納部に直接物品等を収納してもよい。
また、スイッチの配設場所は、センタークラスタ、ステアリングハンドル、ドアトリム等に設けられることであってもよい。スイッチは、タッチパネル形式であっても、機械式(スイッチ、ノブ等)であってもよい。
また、第1実施形態における収容部側係止部10は、メインロッド50のメインロッド左端部50aが係止可能な凹状の穴であってもよい。
また、第1実施形態における鍔部52に代えて、ドア側係止部11の貫通孔における口径の大きさを、メインロッド50のうち少なくともメインロッド右端部50bの径の大きさより小さくする構成であっても良い。これにより、メインロッド右端部50bがドア側係止部11の貫通孔に進入不可能となる。この場合、ドア側係止部11の貫通孔における口径の大きさは、サブロッド60のうち少なくともサブロッド左端部60aの径の大きさよりも大きいことが望ましい。すなわち、メインロッド右端部50bの径はサブロッド左端部60aの径よりも大きく、ドア側係止部11においてメインロッド右端部50bは進入不可能であるが、サブロッド左端部60aは進退可能に構成されることが望ましい。この構成によれば、サブロッド60はドア側係止部11に係止可能であり、かつ、メインロッド50はロック要素4の解除位置においてグラブドア内に収納される。
また、第2実施形態において、第1付勢部材51は配設されていなくてもよい。第2実施形態のロック位置において、メインロッド50は第2付勢部材61の付勢力によって右方向に移動し収容部側係止部10aと係止している。すなわち、第1付勢部材51はロック位置の状態を示す場合においてなくてもよい。一方、解除位置において、電動モータ41からの動力を受けた連結ロッド70は連結付勢部材71の右方向への付勢力に抗して左方向へ移動しているとともにメインロッド50を押圧している。メインロッド50は第1付勢部材51の付勢力とともに連結ロッド70からの押圧力によって第2付勢部材61の右方向への付勢力に抗して左方向へ移動している。そしてメインロッド50は収容部側係止部10aから離脱している。ここで、電動モータ41からの動力が、連結付勢部材71及び第2付勢部材61の付勢力よりも大きければ、解除位置の状態を示す場合においても第1付勢部材50の付勢力はなくてもよい。したがって、第1付勢部材51がなくても第2実施形態の効果を奏する。さらに、グラブドア3のロック要素4をより簡素化する観点から、第1付勢部材51は配設されていなくてもよい。
また、第2実施形態における鍔部53に代えて、ドア側通孔11aの貫通孔の口径の大きさを、メインロッド50のうち少なくともメインロッド左端部50aの径よりも小さくする構成であってもよい。これにより、メインロッド左端部50aがドア側通孔11aの貫通孔内に進入不可能となる。この場合、ドア側通孔11aの貫通孔の口径の大きさは、サブロッド60のうち少なくともサブロッド右端部60aの径の大きさよりも大きいことが望ましい。すなわち、メインロッド左端部50aの径はサブロッド右端部60aの径よりも大きく、ドア側通孔11aの貫通孔においてメインロッド左端部50aは進入不可能であるが、サブロッド右端部60aは進入可能に構成されることが望ましい。この構成によれば、サブロッド60はドア側係止部11に係止可能であり、かつ、メインロッド50はロック要素4の解除位置においてグラブドア内に収納される。
1:基体 2:収容部 3:グラブドア 4:ロック要素 6:収納容器
8:係止部 9:スイッチ 10:収容部側係止部 11:ドア側係止部
17、18:手動操作部 41:電動モータ 46:連結部材
50:メインロッド 51:第1付勢部材 60:サブロッド 61:第2付勢部材
A:第1実施形態のグラブボックス B:第2実施形態のグラブボックス

Claims (3)

  1. 車室内に設けられる基体と、
    前記基体に配設される収容空間を持つ収容部と、
    前記収容部とは別体に形成され前記収容部を車室内から遮蔽する閉位置と前記収容部を車室内に露出する開位置との間を状態変化するグラブドアと、
    前記収容部及び前記グラブドアに設けられた係止部と、
    前記係止部と係止することにより前記グラブドアを前記閉位置でロックするロック位置と、前記係止部から離脱することにより前記ロックを解除する解除位置との間を状態変化するロック要素と、
    前記収容部に配設されるとともに外部電源に接続される電動モータと、
    前記収容部に配設されるとともに前記電動モータと前記ロック要素とを連結し前記電動モータの回転運動に従動して回転することにより前記ロック要素を前記ロック位置から前記解除位置に状態変化させる連結部材と、
    前記グラブドアよりも運転席側に配設され前記電動モータを少なくともオン状態にするスイッチとを備え、
    前記係止部は、前記収容部に設けられた収容部側係止部と、前記グラブドア側に設けられたドア側係止部とからなり、
    前記ロック要素は、前記グラブドアに配設され自己の軸方向に往復動することにより前記収容部側係止部と係脱するメインロッドと、前記収容部に配設され前記メインロッドの軸方向一端側で前記メインロッドの往復方向と同一方向に往復動することにより前記ドア側係止部と係脱するサブロッドと、前記メインロッドを前記収容部側係止部から離脱させる方向に付勢する第1付勢部材と、前記サブロッドを前記ドア側係止部に係止させる方向に付勢する第2付勢部材と、からなり、
    前記第1付勢部材の付勢力は、前記第2付勢部材の付勢力よりも小さく、
    前記ロック位置において、前記メインロッド及び前記サブロッドは同一軸線上に配置され、かつ、前記第2付勢部材の付勢力によって前記サブロッドは前記ドア側係止部と係止しているとともに前記メインロッドは前記収容部側係止部と係止しており、
    前記電動モータの回転運動に従動する前記連結部材の回転運動によって前記サブロッドが前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記ドア側係止部から離脱する方向に移動することにより、前記メインロッドが前記第1付勢部材の付勢力に従って前記収容部側係止部から離脱する方向に移動することを特徴とするグラブボックス。
  2. 車室内に設けられる基体と、
    前記基体に配設される収容空間を持つ収容部と、
    前記収容部とは別体に形成され前記収容部を車室内から遮蔽する閉位置と前記収容部を車室内に露出する開位置との間を状態変化するグラブドアと、
    前記収容部及び前記グラブドアに設けられた係止部と、
    前記係止部と係止することにより前記グラブドアを前記閉位置でロックするロック位置と、前記係止部から離脱することにより前記ロックを解除する解除位置との間を状態変化するロック要素と、
    前記収容部に配設されるとともに外部電源に接続される電動モータと、
    前記収容部に配設されるとともに前記電動モータと前記ロック要素とを連結し前記電動モータの回転運動に従動して回転することにより前記ロック要素を前記ロック位置から前記解除位置に状態変化させる連結部材と、
    前記グラブドアよりも運転席側に配設され前記電動モータを少なくともオン状態にするスイッチとを備え、
    前記係止部は、前記収容部に設けられた収容部側係止部と、前記グラブドア側に設けられたドア側係止部とからなり、
    前記ロック要素は、前記グラブドアに配設され自己の軸方向に往復動することにより前記収容部側係止部と係脱するメインロッドと、前記収容部に配設され前記メインロッドの軸方向一端側で前記メインロッドの往復方向と同一方向に往復動することにより前記ドア側係止部と係脱するサブロッドと、前記サブロッドを前記ドア側係止部に係止させる方向に付勢する第2付勢部材と、からなり、
    前記ロック位置において、前記メインロッド及び前記サブロッドは同一軸線上に配置され、かつ、前記第2付勢部材の付勢力によって前記サブロッドは前記ドア側係止部と係止するとともに前記メインロッドは前記収容部側係止部と係止し、
    前記電動モータの回転運動に従動する前記連結部材の回転運動によって前記第2付勢部材の付勢力に抗して前記メインロッドが前記収納部側係止部から離脱するとともに前記サブロッドが前記ドア側係止部から離脱することを特徴とするグラブボックス。
  3. 前記ロック要素は、前記メインロッドを前記収容部側係止部から離脱させる方向に付勢する第1付勢部材をさらに備え、
    前記第1付勢部材の付勢力は、前記第2付勢部材の付勢力よりも小さい請求項2に記載のグラブボックス。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019199243A (ja) * 2018-05-18 2019-11-21 株式会社シマノ ロック装置、バッテリユニット、および、バッテリホルダ
CN113183881A (zh) * 2021-06-08 2021-07-30 长春中锐汽车零部件有限公司 一种汽车手套箱高效电动传动机构
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US20220325563A1 (en) * 2019-06-21 2022-10-13 Southco, Inc. Electronic striker for releasing a compartment door and method of using the same

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