JP2017093208A - モータ駆動装置の製造方法 - Google Patents

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【課題】高い信頼性が求められるハイブリッド自動車や電気自動車のモータを、インバータを用いて高耐電圧且つ低スイッチング損失で高周波数でのスイッチングを実現する高変換効率のモータ駆動装置を提供する。【解決手段】インバータを構成する各アームのスイッチング素子Q1〜Q6,Q12,Q22,Q32,Q42,Q52,Q62がワイドバンドギャップ半導体素子のチップであり、アームがインバータに必要な電流容量に耐えるためにチップを並列化したと想定した場合の並列化数に対応した数だけインバータ14,34が設けられ、このインバータの数に対応して前記モータの3相巻線が多重化されている。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ駆動装置に関し、特にハイブリッド自動車や電気自動車のモータを駆動するモータ駆動装置に関する。
近年においては、環境に配慮した自動車としてハイブリッド自動車や電気自動車の開発が盛んに行われている。ハイブリッド自動車は、エンジンに加え、インバータによって駆動されるモータを動力源とする自動車である。すなわち、ハイブリッド自動車は、エンジンを駆動することにより得られる動力源と、例えば、NiH電池やLi−ion電池などの高電圧バッテリからの直流電圧をインバータによって交流電圧に変換し、その変換した交流電圧によりモータを回転することによって得られる動力源とを適宜切り替えて使用するものである。電気自動車は、インバータによって駆動されるモータを動力源とする自動車である。
このような、インバータとモータとの組み合わせとしては、一般に、(1)昇圧チョッパ+3相インバータ+3相モータの構成、又は(2)3相インバータ+3相モータの構成が挙げられる。これらは共に、インバータのスイッチング素子には、モータの凡そ400Vの誘起電圧以上の耐圧が必要であり、自動車の動力源であるため100A級の定格電流が必要である。そのため、一般的には、Si−IGBT(シリコン(Si)半導体素子を用いたIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor))と、逆導通用ダイオードとの並列回路を用いている。
一方、ハイブリッド自動車や電気自動車では燃費及び電費向上のために、インバータの低損失化・高効率化が望まれており、昨今は、SiC(炭化珪素)半導体素子の使用が注目されている。SiCから成るインバータのスイッチング素子は、Si半導体素子ではユニポーラ動作が困難な高電圧領域でも使用可能であり、スイッチング時に発生するスイッチング損失を大きく低減でき、以て電力損失を大きく低減できると期待されている。このようなSiC半導体素子としては、SiC−MOSFET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)がよく知られている。
しかしながら、SiC半導体素子の製造技術は開発途上にあり、デバイス内の欠陥密度が大きいため、現在5mm角程度よりも大きい面積を持つデバイスを高い歩留まりで作成することは難しい状況にある。他方、Si−IGBTは10mm角以上で作成することが可能である。
従って、SiC半導体素子は電流容量が小さく、1つのチップでは必要な電流を流せないので、Si−IGBTに比して小さい寸法のチップを多並列化して使用する必要がある。
一方、スイッチング素子の損失にはスイッチングする際のスイッチング損失と、スイッチング後に導通状態となったスイッチング素子に継続的に電流が流れる際の導通損失がある。多並列化すると、各チップのチップ自体の個体ばらつきによる電気特性の違いや、チップのドライバ回路素子の個体ばらつきや、パワーモジュールの配線レイアウトの違いによるドライブタイミングのずれによって、チップ間に電流の偏りが生じる。
ここで、図1にパワーモジュールを単一チップで構成する場合のSiC−MOSFETチップQHによる上アームと、SiC−MOSFETチップQLによる下アームとで構成されるレグ(leg)の回路図を示す。これに対応するパワーモジュールのチップ及び配線レイアウトの例を図2に示す。この図2において、下アームの構成例について説明する。
図2(a)の平面図に示すように、絶縁性を有する基板BPの上に接合された金属膜MLに接合剤CRを介してSiC−MOSFETチップQLを接合する。この場合、SiC−MOSFETチップQLの接合剤CR側を裏面と呼び、接合剤CF側を表面と呼ぶ。SiC−MOSFETチップQLの表面はソース電位、裏面はドレイン電位になっている。SiC−MOSFETチップQLは接合剤CFを介して配線WACに接続されている。基板BPの端面にはゲート端子WGL及びソース端子WSLが設けられており、外部回路からの駆動信号が入力される。
図2(b)の正面図及び同図(c)の側面図に示すように、SiC−MOSFETチップQLの表面にはゲートパッド及びソースパッドが設けられており、ゲート端子WGL及びソース端子WSLとSiC−MOSFETチップQLのパッド間はワイヤーボンディングで接続される。
なお、上アームは下アームと同一の構成であるため説明を省略する。
図3に各アームを4枚のチップの並列接続で構成した場合の回路図を示す。この図3に対応するパワーモジュールのチップ及び配線レイアウトの例を図4に示す。図4は、基本構成は図2と同じであるが、では各アームにチップを4個並列接続するため、ゲート配線(WGH,WGL)及びソース配線(WSH,WSL)がチップQH1〜QH4及びQL1〜QL4に延びている。ゲート端子WGL(WGH)→SiC−MOSFETのゲートパッド→SiC−MOSFETのソースパッド→ソース端子WSL(WSH)で構成される一巡回路の長さは、ソース端子WSLと各チップで異なる。そのため、各チップのゲート−ソース間電位が閾値Vgs(th)に達するタイミングにズレが生じ、Vgs(th)に早く達したチップに多くの電流が流れることになる。このような電流の偏りは、チップを並列化する場合には避けられないものであり、また、並列化数が増加すればするほど、顕著になる。
そのため、電流が多く流れるチップの電力損失に合わせて放熱器の設計を行う必要があり、1チップで構成した際の放熱器に比べ、多並列チップ構成した際の放熱器の方が、電流の偏りを考慮する分だけ、放熱器の能力を増加させる必要がある。
これを抑制するためには、スイッチング素子のゲート端子にバランス抵抗を設ける等する必要がある。これによりスイッチング損失は均等化するが、スイッチング速度の低下を招くことになるので、個々のスイッチング損失の値が増加し、SiC半導体素子化しても損失低減効果が十分に得られない。
一方、ハイブリッド自動車や電気自動車では電力変換手段が異常なときにも安全に走行できることや、静粛性が要求される。これを満足するため、モータをn重(nは2以上の自然数)の3相巻線とし、それぞれがSi−IGBT半導体素子を用いた多数のインバータで駆動する分散インバータ方式がある(例えば、特許文献1参照)。
特許第2884942号公報
このような分散インバータ方式では、各インバータのPWM搬送波に位相差を与えることで、コンデンサリプル電流やモータ巻線電流の脈動を低減できる。高次の電流脈動を低減でき、モータやコンデンサのうなり音を低減できると期待される。
しかしながら、この分散インバータ方式では、やはり高耐電圧のスイッチング素子を必要とする。Si−IGBTを用いる場合には、スイッチングオフ時にテール電流が流れるためスイッチング損失が大きく、バイポーラ素子なので電流が小さいときでも順方向電圧降下が一定電圧存在するため、ユニポーラ素子を使う場合に比べて電力損失が大きいという課題がある。そのため、スイッチング損失を抑えるためスイッチング周波数を十分高くすることができない。
本来は、PWM制御はパルス数が出力周波数の一周期当たり15パルス以上程度であることが望ましい。特に高トルクを発生させる時には、インバータ導通損も増加し発熱量が増大するため、この領域での過熱防止や発熱低減が必要となる。
しかしながら、動作領域の全てで高いキャリア周波数で駆動ができるようにインバータを設計することは、インバータの大型化を招きコストも高いものになってしまう。そのため、一般には高速域では方形波駆動を用いる。
しかしながら、方形波駆動の場合、出力周波数の5次と7次高調波成分を多く含んでいるため、出力周波数の6倍のトルク脈動が生じる。トルク脈動分は平均トルクに寄与しないので、高調波成分はモータの銅損を増加させる。また、トルク脈動によって騒音が発生する。電流が脈動するのでコンデンサのうなりも発生する。
このような理由から、Si−IGBT半導体素子では分散インバータ方式の効果が十分に発揮できないという課題があった。
また、実際には、例えば一般には鉛バッテリであり、電圧は12Vと低い補機用バッテリを充放電するモータジェネレータに用途が限られていた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、その目的は、高い信頼性が求められるハイブリッド自動車や電気自動車のモータを、高耐電圧且つ低スイッチング損失で高周波数でのスイッチングを実現可能にする高変換効率のモータ駆動装置を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明に係るモータ駆動装置は、インバータを用いてモータを駆動制御するモータ駆動装置において、前記インバータを構成する各アームのスイッチング素子がワイドバンドギャップ半導体素子のチップであり、前記アームが前記インバータに必要な電流容量に耐えるために前記チップを並列化したと想定した場合の並列化数に対応した数だけ前記インバータが設けられ、このインバータの数に対応して前記モータの3相巻線が多重化されているものである。
本発明に係るモータ駆動装置によれば、インバータを構成する各アームがインバータに必要な電流容量に耐えるためにチップを並列化したと想定した場合の並列化数に対応した数だけインバータが設けられ、このインバータの数に対応して前記モータの3相巻線が多重化されているので、高電圧領域でも使用可能なワイドバンドギャップ半導体素子の並列数を抑制し電流ばらつきを抑制することで高速なスイッチングが可能となる。これにより、ワイドバンドギャップ半導体素子の低損失な特性を十分に発揮でき、モータ駆動装置の変換効率が向上する。また、モータ駆動装置の変換効率向上により、モータ駆動装置を高周波で駆動可能となるためモータ巻線の電流リプルを低減でき、トルクリプルの低減を実現でき、インバータの損失低減、モータの損失低減、及び騒音の低減が実現できるという効果が奏される。
従来から用いられている単一チップにおいて2つのアームで構成されたパワーモジュールの回路図である。 図1のパワーモジュールにおけるチップ及び配線レイアウトの一例を示した図で、図2(a)は平面図、同(b)は正面図、同(c)は側面図を示すものである。 各アームを4枚のチップの並列接続で構成した場合のパワーモジュールの回路図である。 図3のパワーモジュールにおけるチップ及び配線レイアウトの一例を示した図である。 本発明の実施の形態1によるモータ駆動装置の電気系統を示す回路図である。 図5に示すモータ駆動装置に用いられる制御装置のブロック図である。 図6に示す制御装置に用いられるトルク分配演算部の演算過程を示すフローチャートである。 図7における処理Aを具体的に示すフローチャートである。 図7における処理Bを具体的に示すフローチャートである。 本発明に係るモータ駆動装置におけるインバータの温度の時間変化を示したグラフである。 図7に示すトルク分配演算部をブロック図で示したものである。 本発明に係るモータ駆動装置において同期PWMと非同期PWMを温度に基づいて切り替える過程を示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態によるモータ駆動装置を説明する。なお、本発明は、以下に示す実施の形態により限定されるものではない。
実施の形態1.
図5に示す本発明の実施の形態1に係るモータ駆動装置1は、2重3相巻線モータM1を駆動するものであり、高電圧バッテリ10と、コンデンサ12と、インバータ14と、インバータ34と、電流センサSV14、SW14、SV34、SW34と、スイッチング部SRV14、SRW14、SRV34、SRW34と、モータM1と、レゾルバ24と、制御装置20とを備える。インバータ14,34を構成するレグにおける各アームのスイッチング素子がワイドバンドギャップ半導体素子のチップであり、各アームがインバータに必要な電流容量に耐えるためにチップを並列化したと想定した場合の並列化数=2に対応して2重化されたインバータ14及び34によってモータM1が駆動される。
高電圧バッテリ10としては、例えば、ニッケル水素バッテリ、リチウムイオンバッテリ、又は鉛蓄電池などの二次電池を用いることができる。また、大容量キャパシタや燃料電池を、二次電池と共にまたは二次電池に代えて使用しても良い。
スイッチング部SRV14、SRW14、SRV34、SRW34としては、例えば、コンタクタ、又は半導体スイッチング素子を用いることができる。半導体スイッチング素子はIGBT、もしくはソース電極同士を接続した2つのMOSFETの直列回路を使用しても良い。
インバータ14は、高電圧バッテリ10から電源電位Vpnを受けて交流モータM1を駆動する。好ましくは、インバータ14は、モータM1の制動時に回生動作を行ない(モータM1を発電機として使用し)、交流モータM1において発電された電力を高電圧バッテリ10に戻す。
インバータ14は、U相レグ15と、V相レグ16と、W相レグ17とを含む。U相レグ15、V相レグ16、及びW相レグ17は、高電圧バッテリ10の出力ライン間に並列に接続される。またコンデンサ12もこれらのレグに並列に高電圧バッテリ10の出力ライン間に接続される。
U相レグ15は、直列接続されたSiC−MOSFET素子Q1、Q2と、これらのSiC−MOSFET素子Q1、Q2にそれぞれ並列に接続された逆導通用ダイオードD1、D2とを含む。
V相レグ16は、直列接続されたSiC−MOSFET素子Q3、Q4と、これらのSiC−MOSFET素子Q3、Q4にそれぞれ並列に接続された逆導通用ダイオードD3、D4とを含む。
W相レグ17は、直列接続されたSiC−MOSFET素子Q5、Q6と、これらのSiC−MOSFET素子Q5、Q6にそれぞれ並列に接続された逆導通用ダイオードD5、D6とを含む。
好ましくは、ダイオードD1〜D6は、SiC半導体素子を用いたダイオードとする。SiC半導体素子の耐電圧は600V以上である。
U相レグ15、V相レグ16、及びW相レグ17は、それぞれSiC−MOSFET素子Q1−Q2、Q3−Q4、Q5−Q6間の接続点からの駆動線3本によってモータM1と接続される。ダイオードD1、D3、D5は対応する駆動線から高電圧バッテリ10の正極に向かう向きを順方向として接続されている。またダイオードD2、D4、D6は高電圧バッテリ10の負極から対応する駆動線に向かう向きを順方向として接続されている。さらに、インバータ14のSiC−MOSFET素子及びダイオードの温度を検出する温度センサ91が配置されている。
このモータ駆動装置1は、さらに、V相レグ16をモータM1に接続する駆動線に流れる電流を検出する電流センサSV1と、W相レグ17をモータM1に接続する駆動線に流れる電流を検出する電流センサSW1とを含む。モータM1のステータコイル(図示せず)はY結線されており、V相コイルとW相コイルとU相コイルは中性点に接続されている。従って、V相、W相の電流が与えられれば、制御装置20はU相の電流を演算で求めることができる。
電流センサSV14及びSW14によって検出された電流値は、レゾルバ24によって検出されたモータM1の回転数とともに制御装置20に伝達される。制御装置20は、これらに基づきモータM1の回転数を制御する。
他方のインバータ34は、U相レグ35と、V相レグ36と、W相レグ37とを含む。U相レグ35、V相レグ36、及びW相レグ37は、高電圧バッテリ10の出力ライン間に並列に接続される。
U相レグ35は、直列接続されたSiC−MOSFET素子Q12、Q22と、これらのSiC−MOSFET素子Q12、Q22にそれぞれ並列に接続された逆導通用ダイオードD12、D22とを含む。
V相レグ36は、直列接続されたSiC−MOSFET素子Q32、Q42と、これらのSiC−MOSFET素子Q32、Q42にそれぞれ並列に接続された逆導通用ダイオードD32、D42とを含む。
W相レグ37は、直列接続されたSiC−MOSFET素子Q52、Q62と、これらのSiC−MOSFET素子Q52、Q62にそれぞれ並列に接続された逆導通用ダイオードD52、D62とを含む。
好ましくは、ダイオードD12、D22、D32、D42、D52、D62は、SiC半導体素子を用いたダイオードとする。
U相レグ35、V相レグ36、及びW相レグ37は、それぞれSiC−MOSFET素子Q12−Q22、Q32−Q42、Q52−Q62間の接続点からの駆動線3本によってモータM1と接続される。ダイオードD12、D32、D52は対応する駆動線から高電圧バッテリ10の正極に向かう向きを順方向として接続されている。またダイオードD22、D42、D62は、高電圧バッテリ10の負極から対応する駆動線に向かう向きを順方向として接続されている。さらに、インバータ34におけるSiC−MOSFET素子及びダイオードの温度を検出する温度センサ92が配置される。
このモータ駆動装置1は、さらに、V相レグ36をモータM1に接続する駆動線に流れる電流を検出する電流センサSV34と、W相レグ37をモータM1に接続する駆動線に流れる電流を検出する電流センサSW34とを含む。モータM1のステータコイルはY結線されており、V相コイルとW相コイルとU相コイルは中性点に接続されている。従って、V相、W相の電流が与えられれば、制御装置20はU相の電流を演算で求めることができる。
電流センサSV34及びSW34によって検出された電流値は、レゾルバ24によって検出されたモータM1の回転数とともに制御装置20に伝達される。
制御装置20には、上述した温度センサ91,92からの温度信号並びにレゾルバ24からのモータ回転数信号に加えて、上位ECU11からのトルク指令及びインバータ14,34からの異常検出信号が入力される。これらの入力信号に基づき、制御装置20は、インバータ14,34へのゲート駆動信号を与える。
以下に、図6を参照して制御装置20を概略的に説明する。
まず、制御装置20の構成を説明する。制御装置20は、同期/非同期・位相差演算部100と、回転速度演算部102と、トルク分配演算部104と、インバータ14の制御部120及びインバータ34の制御部121とを含む。さらに、インバータ14の制御部120は、電流指令演算部106と、電圧指令演算部108と、インバータ駆動信号発生部114とを含む。
インバータ14の制御部120とインバータ34の制御部121の構成は同じであるため、以下では、インバータ14の制御部120の説明のみ行う。
上位ECU11は、アクセルペダルポジションセンサから与えられる運転者からの加速要求、クルーズコントロールで指定された車速を維持するための加減速要求、及び車速センサ等で検出される車速等に基づいて決定されるトルク指令を制御装置20に出力する。
制御装置20の電流指令演算部106は、トルク分配演算部104の出力及び電流センサSV14,SW14及びSV34,SW34の出力に基づいてインバータ14,34に流すべき電流指令値を演算する。電圧指令演算部108は、電流指令演算部106の電流指令値を受けて同期PWM・非同期PWMの電圧指令値を出力する。同期PWM制御は、少ないスイッチングパルス数でも駆動可能であるという特徴を有する。非同期PWM制御を用いる場合には、任意のキャリア周波数でも駆動可能であるという特徴を有する。これらの同期PWM及び非同期PWMについては既知の技術であるので改めて説明は行わない。
トルク分配演算部104は、図7に示すように、インバータ14、34へのトルクの分配値を演算する。図7中の処理Aを図8に、処理Bを図9にそれぞれ示す。
図7において、トルク分配演算部104は上位ECUから入力されたトルク指令と、温度センサ91、92の温度検出信号と、インバータ14,34からの異常検出信号とを入力している。先ず、インバータ14,34の異常の有無をステップS1で判定する。異常がある場合はステップS2にて異常のあるインバータを特定する。どちらのインバータも異常がある場合はステップS3にて両方のインバータ14、34を停止させ、片方のインバータのみ異常がある場合は異常のあるインバータのみを停止させる(ステップS4)。
ステップS3においては、インバータ14のスイッチング素子Q1〜Q6、インバータ34のスイッチング素子Q12,Q22,Q32,Q42、Q52、Q62のスイッチングを停止させるとともに、スイッチング部SRV14、SRW14、SRV34、SRW34をオープン状態にする。ステップS4においては、異常のあるインバータのスイッチング素子(Q1〜Q6、またはQ12とQ22とQ32とQ42とQ52とQ62)のスイッチングを停止させるとともに、スイッチング部SRV14とSRW14、又はSRV34とSRW34をオープン状態にする。
ステップS4にて片方のインバータのみ停止させる場合、図8に示す処理Aにてインバータの温度に基づいてトルクを制御する。片方のインバータの場合でも最大限のトルクを出力できる。その後、ステップS5にて上位ECU11に異常検知を出力し、トルク分配を終了する。
ステップS1にて異常がないことが分かった場合は、図9に示す処理Bに進む。
図8に示す処理Aでは、ステップS7において、トルク指令と演算時点での目標トルク(前回の目標トルク)との差ΔTRを演算する。その後、ステップS8にてトルク指令との差ΔTRの極性を判定し、ΔTR>0の場合はステップS9にてインバータ温度に応じた下記のトルク分配処理を行う。
(1)正常なインバータの温度<閾値1であれば正常なインバータのトルクを予め設定された変化分ΔTR/yだけ増やす。なお、“y”は増加させる幅を示すものであり、後述する、ΔTR/xやΔTR/wと変化分が必ずしも同じではないことを示すためのものである。
(2)正常なインバータの温度≧閾値1であれば、正常なインバータのトルクを変更しない。
一方、ステップS8にてトルク指令との差ΔTRの極性を判定した結果、ΔTR>0でなければ、ステップS10において、正常なインバータのトルクを予め設定された変化分の絶対値|ΔTR/w|だけ減らす。
図7のステップS1において、インバータ14,34のいずれも正常である場合の処理Bにおいては、図9に示すように、まず、ステップS11において、指令トルクからインバータ14の目標トルクとインバータ34の目標トルク(いずれも前回の目標トルク)を減じたΔTR(トルク指令−インバータ14のトルク−インバータ34のトルク)を計算する。そして、このステップS12においても、上記のステップS8と同様にΔTRの極性を判定する。
その結果、ΔTR>0のときは、ステップS13において、下記のトルク分配処理を行う。
(1)インバータ14の温度<閾値1且つインバータ34の温度<閾値1の場合は、インバータ14、34の目標トルクを共に予め設定された変化分ΔTR/xだけ増やす。
(2)インバータ14の温度<閾値1且つインバータ34の温度≧閾値1の場合は、インバータ14の目標トルクを予め設定された変化分ΔTR/yだけ増やす。
(3)インバータ14の温度≧閾値1且つインバータ34の温度<閾値1の場合は、インバータ34の目標トルクを予め設定された変化分ΔTR/yだけ増やす。
(4)インバータ14の温度≧閾値1且つインバータ34の温度≧閾値1の場合は、インバータ14,34の目標トルクを共に変更しない。
ステップS13の処理により、両方のインバータ14,34の温度が閾値に達している場合には、温度に余裕があるインバータにトルクを受け持たせることができ、いずれか一方のインバータの温度が高い場合でもトルク抑制が掛かることを避けることができる。また、トルクの変化分をΔTR/x、ΔTR/yにすることで、温度が急峻に変化してオーバーシュートすることを防ぐことができる。
また、ΔTR<0の場合は、ステップS14にて下記のトルク分配処理を行う。
(1)インバータ14の温度<閾値2且つインバータ34の温度<閾値2の場合は、インバータ14,34の目標トルクを共に予め設定された変化分の絶対値|ΔTR/z|だけ減らす。
(2)インバータ14の温度<閾値2且つインバータ34の温度≧閾値2の場合は、インバータ14の目標トルクを予め設定された変化分の絶対値|ΔTR/w|だけ減らす。
(3)インバータ14の温度≧閾値2且つインバータ34の温度<閾値2の場合は、インバータ14の目標トルクを予め設定された変化分の絶対値|ΔTR/w|だけ減らす。
(4)インバータ14の温度≧閾値2且つインバータ34の温度≧閾値2の場合は、インバータ14,34の目標トルクを共に予め設定された変化分の絶対値|ΔTR/z|だけ減らす。
ステップS13及びS14の処理を実行した際のインバータ温度の時間変化の概念図を図10に示す。この図10では、時点t1にてΔTR>0となりトルクを増加させる必要が生じる。時点t1では両方のインバータ温度が閾値1以下なので両方のインバータのトルクを増加させる。トルク増加に伴いインバータ14,34の温度が上昇し、時点t2にてインバータ14の温度が閾値1に達したとしている。この場合、ΔTR>0であるが、インバータ14のトルクは増加させず、インバータ34のトルクを増加させる処理が時点t3まで行われる。
時点t4にてΔTR<0となった場合、両方のインバータ14,34の温度が閾値2に達しているので両方のインバータ14,34のトルクを減少させる。時点t5にてインバータ14の温度が閾値2に達する。
一方、インバータ34の温度は閾値2以上なので、時点t6までの間はインバータ34のトルクのみを減じる処理が行われる。時点t6以降は両方のインバータ14,34のトルクを減じる。
ステップS13及びS14の処理により、インバータ温度が閾値1で制限されるまで両方のインバータ14,34の温度の乖離を抑制できる。すなわち、制御装置20は、インバータ14,34の温度が実質的に等しくなるようにトルク分配を行っている。
半導体の劣化は温度依存性があり、温度が高くなると加速度的に劣化が進むことはアレニウスの法則として、よく知られている。閾値1及び閾値2を、劣化が激しくなる高温域に設定することで高温域での温度の偏りを抑制できるので、各インバータの寿命を同程度にできる。
トルク分配演算部104のステップS13及びS14の処理は、図11に示すブロック図で置き換えても良い。
すなわち、図11では、ステップS20でトルク指令の50%を各インバータの目標トルクの初期値として計算しておく。また、ステップS21にて各インバータの温度差を計算し、ステップS22で重み係数Kを掛けて補正トルクに変換する。この補正トルクをステップS23及びステップS24で目標トルクの初期値とそれぞれ加算及び減算し、各インバータの目標トルクを求める。
なお、各ステップは、演算部としてもよい。
この構成によれば、インバータの温度は常にほぼ等しくなるため、両インバータの寿命もほぼ同程度になることが期待でき、パワーモジュールの劣化によってインバータの故障が発生する場合の寿命を最長に出来る。
図6に示した同期/非同期・位相差演算部100は、温度センサ91,92からの温度検出信号と、回転速度演算部102からの回転速度とを入力している。この同期/非同期・位相差演算部100は、温度センサ91、92の温度検出信号と回転速度に基づいて同期PWM制御または非同期PWM制御の切り替えを演算する。
同期PWMまたは非同期PWMのいずれを行うかは、図12に示すように、温度センサ91,92で検出したインバータ内部温度に基づいて決定する。すなわち、インバータ14の内部温度<閾値且つインバータ34の内部温度<閾値且つ回転速度<閾値のときには、非同期PWMを選択し、その他のときには、同期PWMを選択する。
図6に示したインバータ駆動信号発生部114は、インバータ14、34のSiC−MOSFET素子を駆動する信号を発生する。このインバータ駆動信号発生部114は、同期/非同期・位相差演算部100から出力される同期/非同期切替信号と位相差信号、電圧指令演算部108が発生した電圧指令に基づく正弦波とを入力する同期・非同期切替信号に基づいて同期PWM又は非同期PWMを行うかを切り替え、キャリア周波数の三角波と電圧指令演算部108が発生した正弦波との比較を行ない、同期PWM又は非同期PWMされた波形を出力する。制御部120からはインバータ駆動信号がインバータ14に与えられ、制御部121からは、インバータ駆動信号がインバータ34に与えられる。
また、インバータ駆動信号発生部114は、インバータ14,34からの異常検出信号が共にイネーブル状態にあれば、異常状態にあるインバータのスイッチング動作を停止させる信号を出力する。インバータ14,34の双方が異常状態にあれば、両方ともスイッチング動作を停止させる。これとともに、上位ECU11に異常検知信号を送る。
同期PWM制御は、モータ回転速度に比例する車速に対して自由にキャリア周波数fcを決めることはできない。しかしながら、電流の制御性は非同期PWM制御よりも同期PWM制御の方が良好でパルス数を少なくすることができる。
低トルク・高速回転領域では基本波周波数が高くなるが、以上説明した実施の形態1の車両では、SiC−MOSFETを使用しキャリア周波数を高くすることで、良好な制御性と静粛性を得ることができる。
このようにして、本実施の形態1の車両では、モータ駆動装置の電力変換効率の高効率化、及び高回転域での制御性維持及び騒音抑制が可能となる。
また、インバータの一部に異常がある場合も、異常がないインバータのみで走行を継続できる。異常がある場合の走行継続機能が必要ない場合は、スイッチング部SRV14、SRW14、SRV34、SRW34は不要であり、S2、S4の判定も不要となる。すなわちS1で異常ありとなった場合は、S3で双方のインバータを停止し、S5でエラー検出信号を出力する。このようにして、高回転域での制御性維持及び騒音抑制のみの効果が得ることも可能である。
また、SiC−MOSFET素子は、多並列接続して用いるものに比べ、チップ間の電流のばらつきを考慮する必要がなく、放熱器の能力を低くできるため放熱器の小型化が可能である。また、コンデンサの電流リプルも低減するためコンデンサの小型化が可能である。
一般に、これら放熱器とコンデンサの体積がモータ駆動装置の体積の大半を占めるため、分散インバータ方式にしても、モータ駆動装置の大型化を避けつつ電力変換効率の高効率化、及び高回転域での制御性維持、騒音抑制が可能となる。
上記の説明では、SiC半導体素子について説明したが、本発明は、このSiC半導体素子を含むワイドバンドギャップ半導体材料において適用可能である。このワイドバンドギャップ半導体材料の製造技術は、SiC半導体素子と同様、開発途上にあり、寸法の大きいチップを高い歩留りで生産することは難しい。従って、インバータは、チップ内の欠陥密度を小さくするために寸法の小さいチップを多並列化して構成される。
また、図5に示す実施の形態では、並列化数が2になっているが、これに限定されるものではないことは言うまでもない。
また、上記の実施の形態1において、SiC半導体素子から成る電力用スイッチング素子を示したが、電力用スイッチング素子は、例えば、窒化ガリウム系材料、又はダイヤモンドから成るものでもよい。
1 モータ駆動装置、10 バッテリ、11 上位ECU、12 コンデンサ、14,34 インバータ、15〜17,35〜37 レグ、20 制御装置、24 レゾルバ、91,92 温度センサ、Q1〜Q6,Q12,Q22,Q32,Q42,Q52,Q62 SiC−MOSFET、D1〜D6,D12,D22,D32,D42,D52,D62 ダイオード、SV14,SW14,SV34,SW34 電流センサ、SRV14,SRW14,SRV34,SRW34 スイッチング部、100 同期/非同期・位相差演算部、102 回転速度演算部、104 トルク分配演算部、106 電流指令演算部、108 電圧指令演算部、114 インバータ駆動信号発生部。
本発明は、モータ駆動装置の製造方法に関し、特にハイブリッド自動車や電気自動車のモータを駆動するモータ駆動装置の製造方法に関する。
図3に各アームを4枚のチップの並列接続で構成した場合の回路図を示す。この図3に対応するパワーモジュールのチップ及び配線レイアウトの例を図4に示す。図4は、基本構成は図2と同じであるが、各アームにチップを4個並列接続するため、ゲート配線(WGH,WGL)及びソース配線(WSH,WSL)がチップQH1〜QH4及びQL1〜QL4に延びている。ゲート端子WGL(WGH)→SiC−MOSFETのゲートパッド→SiC−MOSFETのソースパッド→ソース端子WSL(WSH)で構成される一巡回路の長さは、ソース端子WSLと各チップで異なる。そのため、各チップのゲート−ソース間電位が閾値Vgs(th)に達するタイミングにズレが生じ、Vgs(th)に早く達したチップに多くの電流が流れることになる。このような電流の偏りは、チップを並列化する場合には避けられないものであり、また、並列化数が増加すればするほど、顕著になる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、その目的は、高い信頼性が求められるハイブリッド自動車や電気自動車のモータを、高耐電圧且つ低スイッチング損失で高周波数でのスイッチングを実現可能にする高変換効率のモータ駆動装置の製造方法を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明では、各アームのスイッチング素子がワイドギャップ半導体素子のチップであるインバータを用いてモータを駆動制御するモータ駆動装置の製造方法において、前記アームが前記インバータに必要な電流容量に耐えるために前記チップを並列化したと想定した場合の並列化数に対応した数だけ前記インバータを設け、前記インバータの数に対応して前記モータの3相巻線を多重化するモータ駆動装置の製造方法が提供される。
本発明に係るモータ駆動装置の製造方法によれば、ワイドバンドギャップ半導体素子の低損失な特性を十分に発揮でき、モータ駆動装置の変換効率が向上する。また、モータ駆動装置の変換効率向上により、モータ駆動装置を高周波で駆動可能となるためモータ巻線の電流リプルを低減でき、トルクリプルの低減を実現でき、インバータの損失低減、モータの損失低減、及び騒音の低減が実現できるという効果が奏される。
従来から用いられている単一チップにおいて2つのアームで構成されたパワーモジュールの回路図である。 図1のパワーモジュールにおけるチップ及び配線レイアウトの一例を示した図で、図2(a)は平面図、同(b)は正面図、同(c)は側面図を示すものである。 各アームを4枚のチップの並列接続で構成した場合のパワーモジュールの回路図である。 図3のパワーモジュールにおけるチップ及び配線レイアウトの一例を示した図である。 本発明の実施の形態1に用いるモータ駆動装置の電気系統を示す回路図である。 図5に示すモータ駆動装置に用いられる制御装置のブロック図である。 図6に示す制御装置に用いられるトルク分配演算部の演算過程を示すフローチャートである。 図7における処理Aを具体的に示すフローチャートである。 図7における処理Bを具体的に示すフローチャートである。 本発明に係るモータ駆動装置の製造方法におけるインバータの温度の時間変化を示したグラフである。 図7に示すトルク分配演算部をブロック図で示したものである。 本発明に係るモータ駆動装置の製造方法において同期PWMと非同期PWMを温度に基づいて切り替える過程を示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施の形態によるモータ駆動装置の製造方法を説明する。なお、本発明は、以下に示す実施の形態により限定されるものではない。
実施の形態1.
図5に示す本発明の実施の形態1に用いるモータ駆動装置1は、2重3相巻線モータM1を駆動するものであり、高電圧バッテリ10と、コンデンサ12と、インバータ14と、インバータ34と、電流センサSV14、SW14、SV34、SW34と、スイッチング部SRV14、SRW14、SRV34、SRW34と、モータM1と、レゾルバ24と、制御装置20とを備える。インバータ14,34を構成するレグにおける各アームのスイッチング素子がワイドバンドギャップ半導体素子のチップであり、各アームがインバータに必要な電流容量に耐えるためにチップを並列化したと想定した場合の並列化数=2に対応して2重化されたインバータ14及び34によってモータM1が駆動される。

Claims (11)

  1. インバータを用いてモータを駆動制御するモータ駆動装置において、
    前記インバータを構成する各アームのスイッチング素子がワイドバンドギャップ半導体素子のチップであり、
    前記アームが前記インバータに必要な電流容量に耐えるために前記チップを並列化したと想定した場合の並列化数に対応した数だけ前記インバータが設けられ、このインバータの数に対応して前記モータの3相巻線が多重化されている
    モータ駆動装置。
  2. 前記スイッチング素子は、単一のチップで構成されている
    請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 前記ワイドバンドギャップ半導体素子は、炭化ケイ素を用いた半導体素子である
    請求項1に記載のモータ駆動装置。
  4. 前記炭化ケイ素を用いた半導体素子は、ユニポーラ素子である
    請求項3に記載のモータ駆動装置。
  5. 前記ユニポーラ素子は、MOSFETである
    請求項4に記載のモータ駆動装置。
  6. 前記スイッチング素子の耐電圧が600V以上である
    請求項1又は2に記載のモータ駆動装置。
  7. 前記インバータの温度を検出する温度センサをさらに有し、
    上位のECUからの指令トルクを入力とし、前記インバータの温度に応じて前記指令トルクを各インバータのトルクに分配する制御装置をさらに有する
    請求項1に記載のモータ駆動装置。
  8. 前記インバータは、前記並列化数に対応して、第1のインバータと第2のインバータを有しており、
    前記制御装置は、前記第1及び第2のインバータの温度が実質的に等しくなるようにトルク分配を行う
    請求項7に記載のモータ駆動装置。
  9. 前記制御装置は、指令トルクから前記第1のインバータの目標トルク及び前記第2のインバータの目標トルクを減じた値が正の場合、次の4通りの処理を行う請求項8に記載のモータ駆動装置。
    (1)前記第1及び第2のインバータの温度が共に第1の閾値を下回っているとき、前記第1及び第2のインバータの目標トルクを共に予め設定された変化分だけ増やし、
    (2)前記第1のインバータの温度が前記第1の閾値を下回っており、且つ前記第2のインバータの温度が前記第1の閾値以上のときは、前記第1のインバータの目標トルクを予め設定された変化分だけ増やす。
    (3)前記第1のインバータの温度が前記第1の閾値以上であり、且つ前記第2のインバータの温度が前記第1の閾値を下回っているときは、前記第2のインバータ2の目標トルクを予め設定された変化分だけ増やす。
    (4)前記第1及び第2のインバータの温度が共に前記第1の閾値以上であるとき、前記第1及び第2のインバータの目標トルクを共に変更しない。
  10. 前記制御装置は、指令トルクから前記第1のインバータの目標トルク及び前記第2のインバータの目標トルクを減じた値が負の場合、次の4通りの処理を行う請求項8に記載のモータ駆動装置。
    (1)前記第1及び第2のインバータの温度が共に第2の閾値を下回っているとき、前記第1及び第2のインバータの目標トルクを共に予め設定された変化分の絶対値だけ減らす。
    (2)前記第1のインバータの温度が前記第2の閾値を下回っており且つ前記第2のインバータの温度が前記第2の閾値以上のときは、前記第1のインバータの目標トルクを予め設定された変化分の絶対値だけ減らす。
    (3)前記第1のインバータの温度が前記第2の閾値以上であり、且つ前記第2のインバータの温度が前記第2の閾値を下回っているときは、前記第1のインバータの目標トルクを予め設定された変化分の絶対値だけ減らす。
    (4)前記第1及び第2のインバータの温度が共に前記第2の閾値以上であるとき、前記第1及び第2のインバータの目標トルクを共に予め設定された変化分の絶対値だけ減らす。
  11. 前記制御装置は、前記第1のインバータの温度から前記第2のインバータの温度を減じた値に変換係数を乗じて補正トルクを求め、前記第1のインバータの目標トルクを指令トルクの50%の値から前記補正トルクを減じた値とし、前記第2のインバータの目標トルクを指令トルクの50%の値に前記補正トルクを加えた値とする
    請求項8に記載のモータ駆動装置。
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