JP2017091755A - ナトリウムイオン電池用正極活物質及びその製造方法 - Google Patents

ナトリウムイオン電池用正極活物質及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】大きな放電容量を示すナトリウムイオン電池を得ることのできるナトリウムイオン電池用正極活物質及びその製造方法を提供する。【解決手段】水熱反応により得られる次式(A):NaFeaMnbMcPO4・・・(A)(式(A)中、MはMg、Ca、Sr、Y、Zr、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd又はGdを示す。a、b及びcは、0<a、0≦b<1、0<c≦0.2、2a+2b+(Mの価数)×c=2を満たし、かつa=1−b−(Mの価数)×c÷2を満たす数を示す。)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物を含有するナトリウムイオン電池用正極活物質。【選択図】なし

Description

本発明は、ナトリウムイオン電池の放電容量を有効に高めることのできるナトリウムイオン電池用正極活物質及びその製造方法に関する。
携帯電子機器、ハイブリッド自動車、電気自動車等に用いられる二次電池の開発が行われているなか、高い出力特性や良好なサイクル特性を示すことから、特にリチウムイオン電池が広く用いられている。その一方、リチウムイオン電池の原料として用いられるリチウムは、必ずしも資源として豊富に存在するとは言えず、また産地も限定的であることから、高価な原料となっている。そのため、こうしたリチウムに代わり、産地が偏在することなく豊富な資源であるナトリウムを用いたナトリウムイオン電池(NIB)が注目されつつあり、かかる電池用正極材料の実現も種々試みられている。
例えば、特許文献1には、X線回折図形において特徴を有するAabPO4(aは0.5以上1.5以下、かつbは0.5以上1.5以下)で表される正極活物質が開示されており、かかる活物質は固相法で得られ、AがナトリウムであってMがFeである具体例(NaFePO4)が示されており、また特許文献2には、同様の正極活物質を、原料を含む液状物を加熱して、固液分離を介して得る製造方法が示されている。
さらに特許文献3にも、NaxyPO4で表される遷移金属リン酸塩を含むナトリウム二次電池用正極活物質が開示されている。かかる遷移金属リン酸塩は、特定のBET比表面積を有しており、MがFe又はMnである具体例が示され、固液混合物から水を蒸発させることにより得た乾固品を水洗・乾燥する製造方法が記載されている。
特開2009−206085号公報 特開2011−134550号公報 特開2010−18472号公報
しかしながら、上記いずれの文献に記載の活物質であっても、得られるナトリウムイオン電池において、充分な放電容量を確保できない状況にあり、さらなる改善が求められている。
したがって、本発明の課題は、大きな放電容量を示すナトリウムイオン電池を得ることのできるナトリウムイオン電池用正極活物質及びその製造方法を提供することにある。
そこで本発明者らは、ナトリウムイオン電池用正極活物質としての組成や製造方法について種々検討したところ、水熱反応により得られる特定のドープ金属を含む組成のオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物を用いれば、高い放電容量を示すことのできるナトリウムイオン電池用の正極活物質が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、水熱反応により得られる次式(A):
NaFeaMnbcPO4・・・(A)
(式(A)中、MはMg、Ca、Sr、Y、Zr、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd又はGdを示す。a、b及びcは、0<a、0≦b<1、0<c≦0.2、2a+2b+(Mの価数)×c=2を満たし、かつa=1−b−(Mの価数)×c÷2を満たす数を示す。)
で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物を含有するナトリウムイオン電池用正極活物質を提供することにある。
また、本発明は、ナトリウム化合物、鉄化合物、金属(M)化合物(MはMg、Ca、Sr、Y、Zr、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd又はGdを示す。)、及びリン酸化合物を窒素雰囲気下で混合して混合液を得る工程(I)、及び
得られた混合液を水熱反応に付した後、乾燥する工程(II)
を備える上記ナトリウムイオン電池用正極活物質の製造方法を提供することにある。
本発明のナトリウムイオン電池用正極活物質によれば、特定のドープ金属が存在するオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物を含有するため、優れた放電容量を示すナトリウムイオン電池を得ることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のナトリウムイオン電池用正極活物質は、水熱反応により得られる次式(A):
NaFeaMnbcPO4・・・(A)
(式(A)中、MはMg、Ca、Sr、Y、Zr、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd又はGdを示す。a、b及びcは、0<a、0≦b<1、0<c≦0.2、2a+2b+(Mの価数)×c=2を満たし、かつa=1−b−(Mの価数)×c÷2を満たす数を示す。)
で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物を含有する。
上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物は、少なくともナトリウム及び鉄を含み、これらナトリウム及び鉄とは異種原子のドープ金属(M)を含む。このようにドープ金属(M)を含む上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物は、水熱反応によって得ることのできる化合物であり、かかるドープ金属(M)が介在するオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物を正極活物質として用いることにより、高い放電容量を示すナトリウムイオン電池を実現することが可能となる。
式(A)中、Mは、Mg、Ca、Sr、Y、Zr、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd又はGdを示し、好ましくはMg、Zr又はMoであり、より好ましくはMg又はZrである。aは、0<aであって、好ましくは0.1≦aである。bは、0≦b<1であって、好ましくは0≦b≦0.9である。cは、0<c≦0.2であって、好ましくは0<c≦0.1である。そして、これらa、b及びcは、2a+2b+(Mの価数)×c=2を満たす数であり、かつa=1−b−(Mの価数)×c÷2を満たす。上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物としては、具体的には、例えばNaFe0.98Mg0.02PO4、NaFe0.98Zr0.01PO4、NaFe0.98Mo0.007PO、NaFe0.28Mn0.7Mg0.02PO、NaFe0.28Mn0.7Zr0.01PO、NaFe0.28Mn0.7Mo0.007PO等が挙げられる。
本発明のナトリウムイオン電池用正極活物質は、導電性を高め、得られるナトリウムイオン電池における放電容量の向上を有効に図る観点から、炭素が担持してなるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物を含有するのが好ましい。炭素を担持させるために用いる炭素源としては、例えば、グルコース、フルクトース、スクロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、サッカロース、デンプン、デキストリン、クエン酸等の水溶性炭素材料;アセチレンブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、ファーネスブラック、ランプブラック、サーマルブラック等のカーボンブラックが挙げられる。なかでも、水溶性炭素材料については、溶媒への溶解性及び分散性を高めて炭素材料として効果的に機能させる観点から、グルコース、フルクトース、スクロース、デキストリンが好ましく、グルコースがより好ましい。カーボンブラックについては、製造されるナトリウムイオン電池用正極活物質のタップ密度を効果的に高める観点から、ケッチェンブラックが好ましい。なお、水溶性炭素材料とは、25℃の水100gに、水溶性炭素材料の炭素原子換算量で0.4g以上、好ましくは1.0g以上溶解する有機化合物を意味する。
かかる炭素の担持量は、ナトリウムイオン電池用正極活物質100質量%中、炭素原子換算量で、好ましくは0.1〜15質量%であり、より好ましくは0.2〜10質量%であり、さらに好ましくは0.3〜8質量%である。
本発明のナトリウムイオン電池用正極活物質の製造方法は、ナトリウム化合物、鉄化合物、金属(M)化合物(MはMg、Ca、Sr、Y、Zr、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd又はGdを示す。)、及びリン酸化合物を窒素雰囲気下で混合して混合液を得る工程(I)、及び
得られた混合液を水熱反応に付した後、乾燥する工程(II)
を備える。
工程(I)は、ナトリウム化合物、鉄化合物、金属(M)化合物(MはMg、Ca、Sr、Y、Zr、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd又はGdを示す。)、及びリン酸化合物を窒素雰囲気下で混合して混合液を得る工程である。
ナトリウム化合物としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硝酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム等が挙げられる。なかでも、反応性を高める観点から、水酸化ナトリウムが好ましい。
鉄化合物としては、2価の鉄化合物及びこれらの水和物等であればよく、例えば、ハロゲン化鉄等のハロゲン化物;硫酸鉄等の硫酸塩;シュウ酸鉄、酢酸鉄等の有機酸塩;並びにこれらの水和物等が挙げられる。なかでも、電池特性を高める観点から、硫酸鉄又はその水和物を用いるのが好ましい。
金属(M)化合物としては、金属(M)を含むハロゲン化物、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。なかでも、電池特性を高める観点から、硫酸塩を用いるのが好ましい。
リン酸化合物としては、オルトリン酸(H3PO4、リン酸)、メタリン酸、ピロリン酸、三リン酸、四リン酸、リン酸アンモニウム、リン酸水素アンモニウム等が挙げられる。なかでもリン酸を用いるのが好ましく、70〜90質量%濃度の水溶液として用いるのが好ましい。
なお、工程(I)で得られる混合液は、続く工程(II)における水熱反応を良好に進行させる観点から、水を含む。水の使用量は、混合液中におけるナトリウムイオン1モルに対し、好ましくは10〜30モルであり、より好ましくは12.5〜25モルである。
これらナトリウム化合物、鉄化合物、金属(M)化合物、及びリン酸化合物は、これらの溶解性を高め、金属(M)を良好にドープさせる観点、及び鉄化合物と金属(M)化合物の酸化を抑制する観点から、ナトリウム化合物、鉄化合物、金属(M)化合物、及びリン酸化合物を窒素雰囲気下で混合するのが好ましく、具体的には、ナトリウム化合物とリン酸化合物を混合し、窒素雰囲気下とした後に混合液X1を得て、かかる混合液X1に鉄化合物、及び金属(M)化合物を添加して混合し、得られた混合液X2を工程(II)に付するのがよい。
より具体的には、ナトリウム化合物は、予め水と混合してスラリー水とするのがよく、かかるスラリー水にリン酸化合物を添加するのが好ましい。また、リン酸化合物としてリン酸水溶液を用いるのがよく、スラリー水を撹拌しながらリン酸水溶液を滴下するのが好ましい。スラリー水にリン酸水溶液を滴下して少量ずつ加えることで、混合液X1中における反応が良好に進行して、上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物の前駆体をスラリー中で均一に分散させつつ生成させることができ、かかる前駆体が不要に凝集するのをも効果的に抑制することができる。
リン酸水溶液の上記スラリー水への滴下速度は、好ましくは15〜50mL/分であり、より好ましくは20〜45mL/分であり、さらに好ましくは28〜40mL/分である。また、リン酸水溶液を滴下しながらのスラリー水の撹拌時間は、好ましくは0.5〜24時間であり、より好ましくは3〜12時間である。さらに、リン酸水溶液を滴下しながらのスラリー水の撹拌速度は、好ましくは200〜700rpmであり、より好ましくは250〜600rpmであり、さらに好ましくは300〜500rpmである。
なお、スラリー水を撹拌する際、さらにスラリー水の沸点温度以下に冷却するのが好ましい。具体的には、80℃以下に冷却するのが好ましく、20〜60℃に冷却するのがより好ましい。
次に、ナトリウム化合物とリン酸化合物を混合し、窒素雰囲気下とした後、混合液X1を得る。これにより、混合液X1中での反応を完了させて、上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物の前駆体を良好に生成させることができる。混合液X1中におけるNaの含有量は、混合液X1中におけるリン1モルに対し、1.0〜2.95モルであるのが好ましく、1.5〜2.95モルであるのがより好ましく、2.0〜2.9モルであるのがさらに好ましい。
窒素雰囲気下とするには、窒素をパージすればよく、これによって混合液X1中の溶存酸素濃度が低減された状態で反応を進行させることができるため、次の工程で添加する鉄化合物や金属(M)化合物等の酸化を抑制することができる。かかる混合液X1中において、上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物の前駆体は、リン酸三ナトリウム(Na3PO4)であり、微細な分散粒子として存在する。
窒素をパージする際における圧力は、好ましくは0.1〜0.2MPaであり、より好ましくは0.1〜0.15MPaである。また、リン酸化合物を混合した後の混合物X1の温度は、好ましくは20〜80℃であり、より好ましくは20〜60℃である。反応時間は、好ましくは5〜60分であり、より好ましくは15〜45分である。
また、窒素をパージする際、反応を良好に進行させる観点から、リン酸化合物を混合した後の混合物X1を撹拌するのが好ましい。このときの撹拌速度は、好ましくは200〜700rpmであり、より好ましくは250〜600rpmである。
また、より効果的に前駆体の分散粒子表面における酸化を抑制し、分散粒子の微細化を図る観点から、工程(I)において、リン酸化合物を混合した後の混合物X1中における溶存酸素濃度を0.5mg/L以下とするのが好ましく、0.2mg/L以下とするのがより好ましい。
次いで工程(I)では、上記混合液X1に鉄化合物、及び金属(M)化合物を添加して混合し、混合液X2を得る。かかる混合液X2中におけるNaの含有量は、オリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物中において金属(M)を良好にドープさせる観点から、混合液X2中におけるFe及びMを含む金属原子の合計1モルに対し、1.0〜3.3モルであるのが好ましく、1.5〜3.3モルであるのがより好ましく、2.0〜3.2モルであるのがさらに好ましい。また、混合液X2中におけるリンの含有量は、混合液X2中におけるFe及びMを含む金属原子の合計1モルに対し、1.0〜1.1モルであるのが好ましく、1.0〜1.08モルであるのがより好ましく、1.0〜1.05モルであるのがさらに好ましい。
さらに工程(I)において、上記混合液X1に酸化防止剤を添加する工程を含むのが好ましい。かかる酸化防止剤としては、亜硫酸ナトリウム(Na2SO3)、ハイドロサルファイトナトリウム(Na)、アンモニア水等が挙げられる。かかる酸化防止剤を添加することにより、鉄化合物や金属(M)化合物等の酸化をより有効に抑制することができる。混合液X1中におけるNa2SO3の含有量は、リン1モルに対し、好ましくは0.01〜1.0モルであり、より好ましくは0.03〜0.5モルである。
このようにして工程(I)を経ることにより、上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物の前駆体としてのリン酸三ナトリウム(Na3PO4)と、鉄化合物及び金属(M)化合物等とが、混合物のまま存在する混合液X2がスラリー水として得られる。
上記工程(I)は、かかる工程(I)において得られる上記混合液X1又は混合液X2に、さらに水溶性炭素材料を添加する工程(I−1)を含んでもよい。これにより、後述する工程(II)における上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物(一次粒子)に、水溶性炭素材料由来の炭素が担持してなる複合体(二次粒子)を得ることができ、これを正極活物質として用いることによって、得られるナトリウムイオン電池における放電容量の向上を有効に図ることができる。
かかる工程(I−1)における水溶性炭素材料の添加量は、ナトリウムイオン電池用正極活物質100質量%中における炭素の担持量が、炭素原子換算量で上記範囲内となる量であればよい。例えば、水溶性炭素材料の添加量は、後述する工程(II)において得られる複合体(二次粒子)100質量部に対し、炭素原子換算量で、好ましくは0.1〜17.7質量部であり、より好ましくは0.2〜11.1質量部であり、さらに好ましくは0.3〜8.7質量部となる量であればよい。
工程(II)は、工程(I)で得られた混合液X2を水熱反応に付した後、乾燥する工程である。かかる混合液X2を水熱反応に付すことにより、金属(M)を良好にドープしながら上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物を一次粒子として得ることができるとともに、極めて微細な粒子とすることが可能となり、非常に有用なナトリウムイオン電池用正極活物質を得ることができる。
工程(II)における水熱反応における温度は、好ましくは130〜250℃であり、より好ましくは140〜230℃である。かかる水熱反応は耐圧容器中で行うのが好ましく、圧力は0.3〜1.5MPaであるのが好ましく、0.4〜1.0MPaであるのがより好ましく、また窒素雰囲気下又は蒸気雰囲気下で行うのがよい。水熱反応時間は、0.1〜48時間が好ましく、さらに0.2〜24時間が好ましい。
得られた一次粒子は、ろ過後、水で洗浄した後に、乾燥して単離するのが好ましい。なお、乾燥手段は、凍結乾燥、真空乾燥が用いられる。かかる一次粒子は、そのままナトリウムイオン電池用正極活物質として用いることができる。
上記工程(II)は、得られた乾燥処理後の上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物(一次粒子)に、さらに水溶性炭素材料及び水を添加して噴霧乾燥する工程(II−1)、或いは得られた乾燥処理後の上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物(一次粒子)に、さらにカーボンブラックを添加する工程(II−2)を含んでもよい。かかる工程(II−1)を含む場合、上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物(一次粒子)に、水溶性炭素材料由来の炭素が担持してなる複合体(二次粒子)を得ることができ、かかる工程(II−2)を含む場合、上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物(一次粒子)に、カーボンブラックが担持してなる複合体(二次粒子)を得ることができ、これを正極活物質として用いることによって、得られるナトリウムイオン電池における放電容量の向上を有効に図ることができる。
かかる工程(II−1)又は工程(II−2)におけるこれら炭素源(水溶性炭素材料又はカーボンブラック)の添加量は、ナトリウムイオン電池用正極活物質100質量%中における炭素の担持量が、炭素原子換算量で上記範囲内となる量であればよい。例えば、炭素源の添加量は、複合体(二次粒子)100質量部に対し炭素原子換算量で、好ましくは0.1〜17.7質量部であり、より好ましくは0.2〜11.1質量部であり、さらに好ましくは0.3〜8.7質量部である。
上記工程(II)が工程(II−2)を含む場合、上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物(一次粒子)にカーボンブラックを添加した際、これらを混合するのが好ましく、かかる混合としては、通常のボールミルによる混合であるのが好ましく、自公転可能な遊星ボールミルによる混合にて複合体(二次粒子)を得るのがより好ましい。
さらに、上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物(一次粒子)の表面上で炭素を緻密かつ均一に分散させ、これを有効に担持させる観点から、圧縮力及びせん断力を付加しながら混合して複合体(二次粒子)とするのがさらに好ましい。圧縮力及びせん断力を付加しながら混合する処理は、インペラを備える密閉容器で行うのが好ましい。かかるインペラの周速度は、得られる正極活物質の導電性を有効に高めて電池の放電容量の向上を図る観点から、好ましくは25〜40m/sであり、より好ましくは27〜40m/sである。また、混合時間は、好ましくは5〜90分であり、より好ましくは10〜80分である。
なお、インペラの周速度とは、回転式攪拌翼(インペラ)の最外端部の速度を意味し、下記式(X)により表すことができ、また圧縮力及びせん断力を付加しながら混合する処理を行う時間は、インペラの周速度が遅いほど長くなるように、インペラの周速度によっても変動し得る。
インペラの周速度(m/s)=
インペラの半径(m)×2×π×回転数(rpm)÷60・・・(X)
工程(II−2)において、上記圧縮力及びせん断力を付加しながら混合する処理を行う際の処理時間及び/又はインペラの周速度は、容器に投入する複合体(二次粒子)の量に応じて適宜調整する必要がある。そして、容器を稼動させることにより、インペラと容器内壁との間でこれら混合物に圧縮力及びせん断力が付加されつつ、これを混合する処理を行うことが可能となり、上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物(一次粒子)表面上で炭素を緻密かつ均一に分散させることができる。
例えば、上記混合する処理を、周速度25〜40m/sで回転するインペラを備える密閉容器内で6〜90分間行う場合、容器に投入する複合体(二次粒子)の量は、有効容器(インペラを備える密閉容器のうち、複合体を収容可能な部位に相当する容器)1cm3当たり、好ましくは0.1〜0.7gであり、より好ましくは0.15〜0.4gである。
このような圧縮力及びせん断力を付加しながら混合する処理を容易に行うことができる密閉容器を備える装置としては、高速せん断ミル、ブレード型混練機等が挙げられ、具体的には、例えば、微粒子複合化装置 ノビルタ(ホソカワミクロン社製)を好適に用いることができる。
上記工程(II)を経ることにより得られた一次粒子又は二次粒子は、焼成するのが好ましい。かかる焼成は、還元雰囲気又は不活性雰囲気中で行うのが好ましい。焼成温度は、上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物の結晶性を向上させる観点から、さらに工程(I−1)または工程(II−1)を含む場合、水溶性炭素材料由来の炭素を上記式(A)で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物に有効に担持させる観点から、好ましくは500〜800℃であり、より好ましくは600〜770℃であり、さらに好ましくは650〜750℃である。また、焼成時間は、好ましくは10分〜3時間、より好ましくは30分〜1.5時間とするのがよい。
本発明の二次電池用正極活物質を含む二次電池用正極を適用できる二次電池としては、正極と負極と電解液とセパレータを必須構成とするものであれば特に限定されない。
ここで、負極については、ナトリウムイオンを充電時には吸蔵し、かつ放電時には放出することができれば、その材料構成で特に限定されるものではなく、公知の材料構成のものを用いることができる。たとえば、ナトリウム金属、グラファイト又は非晶質炭素等の炭素材料等である。そしてナトリウムイオンを電気化学的に吸蔵・放出し得るインターカレート材料で形成された電極、特に炭素材料を用いることが好ましい。
電解液は、有機溶媒に支持塩を溶解させたものである。有機溶媒は、通常ナトリウムイオン二次電池の電解液の用いられる有機溶媒であれば特に限定されるものではなく、例えば、カーボネート類、ハロゲン化炭化水素、エーテル類、ケトン類、ニトリル類、ラクトン類、オキソラン化合物等を用いることができる。
支持塩は、その種類が特に限定されるものではないが、NaPF6、NaBF4、NaClO4、NaAsF6から選ばれる無機塩、該無機塩の誘導体、NaSO3CF3、NaC(SO3CF32、NaN(SO3CF32、NaN(SO2252及びNaN(SO2CF3)(SO249)から選ばれる有機塩、並びに該有機塩の誘導体の少なくとも1種であることが好ましい。
セパレータは、正極及び負極を電気的に絶縁し、電解液を保持する役割を果たすものである。たとえば、多孔性合成樹脂膜、特にポリオレフィン系高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン)の多孔膜を用いればよい。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
NaOH 5.60g(140mmol)および水 90gを混合してスラリー水を得た。次いで、得られたスラリー水を40℃に保持しながら撹拌速度400rpmにて撹拌し、ここに85%のリン酸水溶液5.77g(50mmol)を混合して混合液X1を得た。次に、得られた混合液X1に対し、窒素をパージして(0.2MPa)溶存酸素濃度0.5mg/Lに調整された前駆体を含有する混合液X1を得た。この混合液X1にFeSO4・7H2O 13.62g(49mmol)、MgSO4・7H2O 0.25g(1mmol)を添加して混合液X2を得た。
ここで、混合液X2中、Fe及びMgの合計1モルに対し、Naは2.8モルであり、リンは1モルであった。
次いで、混合液X2をオートクレーブに投入し、オートクレーブ内を窒素でパージして、200℃で3時間水熱反応を行った。水熱反応を行った後、放冷して、生成した結晶をろ過し、次いで水により洗浄し、約12時間凍結乾燥して、一次粒子(NaFe0.98Mg0.02PO4)を得た。得られた一次粒子 10gと、グルコース 1.25g(一次粒子100質量部に対し、炭素原子換算量で5質量部)を混合して遊星ボールミル(P−5、フリッチュ社製)に備えられた容器に投入し、これにエタノール 90gと水 10gを混合して得た溶媒を添加した。次いで、ボール(球径:1mm)を100g用い、回転速度400rpmにて1時間混合した。
得られた混合物をろ過し、エバポレーターを用いて溶媒を留去した後、還元雰囲気下、700℃で1時間焼成して、ナトリウムイオン電池用正極活物質(NaFe0.98Mg0.02PO4)を得た。
[実施例2]
MgSO4・7H2Oの代わりに、Zr(SO42・4H2Oを0.18g(0.5mmol)添加した以外、実施例1と同様にして、ナトリウムイオン電池用正極活物質(NaFe0.98Zr0.01PO4)を得た。
[実施例3]
MgSO4・7H2Oの代わりに、HMoOを0.054g(0.33mmol)添加した以外、実施例1と同様にして、ナトリウムイオン電池用正極活物質(NaFe0.98Mo0.007PO)を得た。
[実施例4]
FeSO4・7H2O 13.62gの代わりに、FeSO4・7H2O 3.89g(14mmol)ならびにMnSO4・5H2O 8.44g(35mmol)添加した以外、実施例1と同様にして、ナトリウムイオン電池用正極活物質(NaFe0.28Mn0.7Mg0.02PO)を得た。
[実施例5]
MgSO・7HOの代わりに、Zr(SO42・4H2Oを0.18g(0.5mmol)添加した以外、実施例4と同様にして、ナトリウムイオン電池用正極活物質(NaFe0.28Mn0.7Zr0.01PO)を得た。
[実施例6]
MgSO4・7H2Oの代わりに、HMoOを0.054g(0.33mmol)添加した以外、実施例4と同様にして、ナトリウムイオン電池用正極活物質(NaFe0.28Mn0.7Mo0.007PO)を得た。
[比較例1]
FeSO4・7H2Oを13.90g(50mmol)とし、MgSO4・7H2Oを添加しなかった以外、実施例1と同様にして、ナトリウムイオン電池用正極活物質(NaFePO4)を得た。
[比較例2]
FeSO4・7H2Oを4.17g(15mmol)とし、MgSO4・7H2Oを添加しなかった以外、実施例4と同様にして、ナトリウムイオン電池用正極活物質(NaFe0.3Mn0.7PO)を得た。
《充放電特性の評価》
実施例1〜6及び比較例1〜2で得られたナトリウムイオン電池用正極活物質を用い、ナトリウムイオン二次電池の正極を作製した。具体的には、得られたナトリウムイオン電池用正極活物質、ケッチェンブラック(導電剤)、ポリフッ化ビニリデン(粘結剤)を重量比75:20:5の配合割合で混合し、これにN−メチル−2−ピロリドンを加えて充分混練し、正極スラリーを調製した。正極スラリーを厚さ20μmのアルミニウム箔からなる集電体に塗工機を用いて塗布し、80℃で12時間の真空乾燥を行った。その後、φ14mmの円盤状に打ち抜いてハンドプレスを用いて16MPaで2分間プレスし、正極とした。
次いで、上記の正極を用いてコイン型ナトリウムイオン二次電池を構築した。負極には、φ15mmに打ち抜いたNa箔を用いた。電解液には、エチレンカーボネート及びジエチルカーボネートを体積比1:1の割合で混合した混合溶媒に、NaPF6を1mol/Lの濃度で溶解したものを用いた。セパレータには、ポリプロピレンなどの高分子多孔フィルムなど、公知のものを用いた。これらの電池部品を露点が−50℃以下の雰囲気で常法により組み込み収容し、コイン型ナトリウム二次電池(CR−2032)を製造した。
製造したナトリウム二次電池を用いて充放電試験を行い、放電容量を求めた。このときの充電条件は電流0.1CA(17mAh/g)、電圧4.2Vの定電流定電圧充電とし、放電条件は電流0.1CA(17mAh/g)、終止電圧2.0Vの定電流放電とした。温度は全て30℃とした。
結果を表1に示す。
Figure 2017091755
上記結果より、実施例のナトリウムイオン電池用正極活物質は、比較例のナトリウムイオン電池用正極活物質に比して、得られるナトリウムイオン電池において優れた放電容量を確保できることがわかる。

Claims (11)

  1. 水熱反応により得られる次式(A):
    NaFeaMnbcPO4・・・(A)
    (式(A)中、MはMg、Ca、Sr、Y、Zr、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd又はGdを示す。a、b及びcは、0<a、0≦b<1、0<c≦0.2、2a+2b+(Mの価数)×c=2を満たし、かつa=1−b−(Mの価数)×c÷2を満たす数を示す。)
    で表されるオリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物
    を含有するナトリウムイオン電池用正極活物質。
  2. オリビン型リン酸鉄ナトリウム化合物に、炭素が担持してなる請求項1に記載のナトリウムイオン電池用正極活物質。
  3. 請求項1又は2に記載のナトリウムイオン電池用正極活物質を含むナトリウムイオン電池。
  4. ナトリウム化合物、鉄化合物、金属(M)化合物(MはMg、Ca、Sr、Y、Zr、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd又はGdを示す。)、及びリン酸化合物を窒素雰囲気下で混合して混合液を得る工程(I)、及び
    得られた混合液を水熱反応に付した後、乾燥する工程(II)
    を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のナトリウムイオン電池用正極活物質の製造方法。
  5. 工程(I)で得られた混合液中の溶存酸素濃度が、0.5mg/L以下である、請求項4に記載のナトリウムイオン電池用正極活物質の製造方法。
  6. 工程(I)で得られる混合液において、Fe及びMを含む金属原子の合計1モルに対し、Naが1.0〜3.3モルである、請求項4又は5に記載のナトリウムイオン電池用正極活物質の製造方法。
  7. 工程(I)が、さらに亜硫酸ナトリウムを添加する工程を含む、請求項4〜6のいずれか1項に記載のナトリウムイオン電池用正極活物質の製造方法。
  8. 工程(II)の圧力が、0.3〜1.5MPaである、請求項4〜7のいずれか1項に記載のナトリウムイオン電池用正極活物質の製造方法。
  9. 工程(I)で得られる混合液において、Fe及びMを含む金属原子の合計1モルに対し、リンが1.0〜1.1モルである、請求項4〜8のいずれか1項に記載のナトリウムイオン電池用正極活物質の製造方法。
  10. 工程(I)が、さらに混合液X1又は混合液X2に水溶性炭素材料を添加する工程(I−1)を含む、請求項4〜9のいずれか1項に記載のナトリウムイオン電池用正極活物質の製造方法。
  11. 工程(II)が、乾燥する処理を経た後、さらに水溶性炭素材料及び水を添加して噴霧乾燥する工程(II−1)、或いはカーボンブラックを添加する工程(II−2)を含む、請求項4〜10のいずれか1項に記載のナトリウムイオン電池用正極活物質の製造方法。
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