JP6307127B2 - リン酸リチウム系正極活物質の製造方法 - Google Patents

リン酸リチウム系正極活物質の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、水熱反応工程を介することなく、高い電池物性を発現し得るリン酸リチウム系正極活物質を得ることのできる、リン酸リチウム系正極活物質の製造方法に関する。
従来より、電池の性能を高めるべく、正極材料や負極材料として導電性の高い物質が用いられている。近年では、リチウムイオン電池等の次世代電池が益々台頭してきており、かかる電池における正極材料としても種々のものが開発されている。リン酸マンガンリチウムもそのなかの一つであり、リン酸、マンガン化合物及び水を混合して酸性溶液とし、これに水酸化リチウムを滴下してアルカリ性に調整したものを水熱反応に付して得られる方法が知られている(非特許文献1参照)。
こうしたなか、リン酸マンガンリチウム等のリン酸リチウム系化合物は、その物自体の導電性が低いため、正極活物質として有効活用するには、粒子を十分に微細化して良好な電池物性を確保する必要があり、これを正極活物質として得るための様々な製造方法が知られている。例えば、特許文献1には、リチウムを含む溶液とリンを含む溶液を混合し、弱アルカリ性の混合液を形成してマンガン等を含み得る溶液に滴下し、水熱合成に付することにより、リチウム含有複合酸化物を製造する方法が開示されている。また、特許文献2には、Li+源、PO4 3-源、及びマンガン源等を含む前駆体混合物を生成し、これに分散処理等を施して熱水条件下で反応(水熱反応)させることにより、LiMPO4化合物(Mは第1遷移系列からの少なくとも一つの金属)を得る方法が開示されている。
特開2012−211072号公報 特開2007−511458号公報
Hongmei Ji et al,Elestrochimica Acta 56(2011),p3093−3100
しかしながら、上記いずれの文献に記載の方法であっても、水熱反応を経ることによって正極活物質を得るため、水熱反応工程と後に経る焼成工程との少なくとも2工程において、高温域へ到達させるための加熱処理を施さなければならず、これに要する処理装置も整える必要があり、製造工程の煩雑化は避けられない状況である。こうしたことから、得られる正極活物質の性能を低下させることなく、可能な限り加熱処理を施す工程を省略できるような製造方法の実現が望まれつつある。
したがって、本発明の課題は、水熱反応工程を介さずとも、優れた電池特性を発現し得るリン酸リチウム系正極活物質の製造方法を提供することにある。
そこで本発明者らは、種々検討したところ、リチウム化合物、リン酸化合物、及び水を含有する特定の溶液と、マンガン化合物及び/又は鉄化合物、並びに水を含有する特定の溶液とを用い、アルカリを特定量で添加する工程を経ることにより、水熱反応工程を介することなく、優れた電池特性を発揮することのできるリン酸リチウム系正極活物質が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、(I)次の溶液A、及び溶液B:
(溶液A)リチウム化合物、リン酸化合物、及び水Aを含有し、リチウムとリンとのモル比(Li:P)が1:x(x=1〜3)であり、かつ水Aとリチウムとのモル比(水A:Li)が80:1〜1400:1である溶液
(溶液B)マンガン化合物及び/又は鉄化合物、並びに水Bを含有し、かつ水Bとマンガン及び鉄の合計量とのモル比(水B:(Mn+Fe))が13:1〜100:1である溶液
を混合して、混合液Xを得る工程、
(II)得られた混合液Xにアルカリを添加して、アルカリとマンガン及び鉄の合計量とのモル比(アルカリ:(Mn+Fe))が、3:2〜4:1であるスラリー液Yを得る工程、
(III)得られたスラリー液Yを分離して、固形分を焼成する工程
を備える、水熱反応工程を介さないリン酸リチウム系正極活物質の製造方法を提供するものである。
本発明のリン酸リチウム系正極活物質の製造方法によれば、水熱反応工程を経る必要がなく、最終工程での焼成工程のみを高温域へ到達させるための加熱処理としながらも、優れた電池物性を発現することのできるリン酸リチウム系正極活物質を得ることができるため、製造方法の簡略化を有効に図ることができる。また、リチウム源であるリチウム化合物の使用量を低減することも可能であるため、製造方法の効率化を図ることもできる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のリン酸リチウム系正極活物質の製造方法は、(I)次の溶液A、及び溶液B:
(溶液A)リチウム化合物、リン酸化合物、及び水Aを含有し、リチウムとリンとのモル比(Li:P)が1:x(x=1〜3)であり、かつ水Aとリチウムとのモル比(水A:Li)が80:1〜1400:1である溶液
(溶液B)マンガン化合物及び/又は鉄化合物、並びに水Bを含有し、かつ水Bとマンガン及び鉄の合計量とのモル比(水B:(Mn+Fe))が13:1〜100:1である溶液
を混合して、混合液Xを得る工程、
(II)得られた混合液Xにアルカリを添加して、アルカリとマンガン及び鉄の合計量とのモル比(アルカリ:(Mn+Fe))が、3:2〜4:1であるスラリー液Yを得る工程、
(III)得られたスラリー液Yを分離して、固形分を焼成する工程
を備える、水熱反応工程を介さない製造方法である。
このように、所定の原料化合物が良好に溶解した溶液を用いつつ、特定のアルカリを添加することで活物質の前駆体を効率的かつ効果的に得ることができるので、水熱反応工程を介さずともリン酸リチウム系正極活物質を製造することが可能となり、高温域へ到達させるための加熱処理に要する処理装置も省略することができ、製造方法の簡略化を図ることができる。
工程(I)では、次の溶液A、及び溶液B:
(溶液A)リチウム化合物、リン酸化合物、及び水Aを含有し、リチウムとリンとのモル比(Li:P)が1:x(x=1〜3)であり、かつ水Aとリチウムとのモル比(水A:Li)が80:1〜1400:1である溶液
(溶液B)マンガン化合物及び/又は鉄化合物、並びに水Bを含有し、かつ水Bとマンガン及び鉄の合計量とのモル比(水B:(Mn+Fe))が13:1〜100:1である溶液
を混合して、混合液Xを得る。
工程(I)で用いる溶液Aは、リチウム化合物、リン酸化合物、及び水Aを含有する。かかる溶液Aは、溶質であるリチウム化合物、及びリン酸化合物が溶媒である水に完全に溶解し、溶液中に浮遊物や沈殿物を生じることなく、透明度の高い溶液であることを意味し、いわゆるスラリーとは異なる液状物質である。このような溶液を用いることにより、後述する溶液Bと混合して得られる混合液に、特定量のアルカリを添加するのみで、高温域へ到達させるための加熱処理を要することなく、目的物の前駆体を含有するスラリー液を有効に得ることができる。
リチウム化合物としては、水酸化リチウム(例えば、LiOH・H2O)、炭酸リチウム(例えば、LiCO3)、硫酸リチウム、酢酸リチウム、及びこれらの水和物が挙げられる。なかでも、水への溶解性の観点、及び製造コスト低減の観点から、炭酸リチウムが好ましい。
リン酸化合物としては、オルトリン酸(H3PO4、リン酸)、メタリン酸、ピロリン酸、三リン酸、四リン酸、リン酸アンモニウム、リン酸水素アンモニウム等が挙げられる。なかでもリン酸を用いるのが好ましく、70〜90質量%濃度の水溶液として用いるのが好ましい。
かかる溶液Aにおいて、リチウムとリンとのモル比(Li:P)は1:x(x=1〜3)であればよく、優れた電池特性を確保する観点、及び生産性を加味する観点から、これらのモル比(Li:P)は、好ましくは1:x(x=1〜2)であり、より好ましくは1:x(x=1〜1.5)である。
また、水Aとリチウムとのモル比(水A:Li)は、80:1〜1400:1であればよく、後述する工程(II)においてアルカリを添加した際に不要な凝集を回避して均一性の高いスラリー液Yを得る観点から、好ましくは90:1〜1300:1であり、より好ましくは100:1〜1200:1である。
さらに、例えば、溶液A中におけるリチウム化合物の含有量は、好ましくは1.5〜26g/Lであり、より好ましくは1.7〜20g/Lである。また、溶液A中におけるリチウム化合物とリン酸化合物の合計含有量は、好ましくは6〜270g/Lであり、より好ましくは6.5〜250g/Lである。
溶液Aを調製するにあたり、リチウム化合物、リン酸、及び水Aの添加順序は特に制限されないが、リチウム化合物、及びリン酸を効率的に溶解させる観点から、水Aにリチウム化合物、及びリン酸を添加するのが好ましい。また、これらを添加した後、溶液Aを撹拌するのが好ましく、撹拌時間は、好ましくは5〜120分であり、より好ましくは5〜90分であり、撹拌時における溶液Aの温度は、好ましくは5〜80℃であり、より好ましくは10〜70℃である。
工程(I)で用いる溶液Bは、マンガン化合物及び/又は鉄化合物、並びに水Bを含有する。かかる溶液Bは、マンガン化合物及び/又は鉄化合物が溶質であり、これが溶媒である水に完全に溶解し、溶液中に浮遊物や沈殿物を生じることなく、透明度の高い溶液であることを意味し、溶液Aと同様、いわゆるスラリーとは異なる液状物質である。このような溶液を用いることにより、上記溶液Aとともに用いて混合液を得た後、かかる混合液に特定量のアルカリを添加するのみで、高温域へ到達させるための加熱処理を要することなく、目的物の前駆体を含有するスラリー液を有効に得ることができる。
マンガン化合物としては、2価のマンガン化合物及びこれらの水和物等であればよく、例えば、ハロゲン化マンガン等のハロゲン化物;硫酸マンガン等の硫酸塩;シュウ酸マンガン、酢酸マンガン等の有機酸塩;並びにこれらの水和物等が挙げられる。なかでも、工程(III)において効率的に固形分を得る観点、及び電池物性を高める観点から、硫酸マンガン又はその水和物を用いるのが好ましい。
鉄化合物としても、2価の鉄化合物及びこれらの水和物等であればよく、例えば、ハロゲン化鉄等のハロゲン化物;硫酸鉄等の硫酸塩;シュウ酸鉄、酢酸鉄等の有機酸塩;並びにこれらの水和物等が挙げられる。なかでも、なかでも、工程(III)において効率的に固形分を得る観点、及び電池物性を高める観点から、硫酸鉄又はその水和物を用いるのが好ましい。
なお、マンガン化合物又は鉄化合物以外の遷移金属(M)化合物(Mは、Mg、Ca、Sr、Y、Zr、Co、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd又はGdを示す)として、電池物性を高める観点から、例えば、ハロゲン化物;シュウ酸塩、酢酸塩等の有機酸塩;並びにこれらの水和物等を用いてもよい。
かかる溶液Bにおいて、水Bとマンガン及び鉄の合計量とのモル比(水B:(Mn+Fe))は、13:1〜100:1であればよく、後述する工程(II)においてアルカリを添加した際に不要な凝集を回避して均一性の高いスラリー液Yを得る観点、得られるリン酸リチウム系正極活物質の前駆体の微細化を図り、優れた電池特性を確保する観点、及び生産性を加味する観点から、これらのモル比(水B:(Mn+Fe))は、好ましくは14:1〜80:1であり、より好ましくは15:1〜60:1である。
また、溶液Bにおけるマンガンと鉄とのモル比(Mn:Fe)は、特に限定されず、y:1−y(0≦y≦1)であればよい。
さらに、例えば、溶液B中におけるマンガン化合物及び鉄化合物の合計含有量は、好ましくは130〜1200g/Lであり、より好ましくは140〜1150g/Lである。
溶液Bを調製するにあたり、マンガン化合物及び/又は鉄化合物、並びに水Bの添加順序は特に制限されないが、マンガン化合物及び/又は鉄化合物を効率的に溶解させる観点から、水Bにマンガン化合物及び/又は鉄化合物を添加するのが好ましい。また、これらを添加した後、溶液Bを撹拌するのが好ましく、撹拌時間は、好ましくは5〜120分であり、より好ましくは5〜90分であり、撹拌時における溶液Bの温度は、好ましくは5〜50℃であり、より好ましくは10〜40℃である。
次いで、工程(I)では、上記溶液A、及び溶液Bを混合して、混合液Xを得る。これら溶液A、及び溶液Bの添加順序は特に制限されないが、混合液Xの均一性を高める観点から、溶液Aに溶液Bを添加するのが好ましい。これらを添加した後、混合液Xを撹拌するのが好ましく、撹拌時間は、好ましくは5〜120分であり、より好ましくは5〜90分であり、撹拌時における混合液Xの温度は、好ましくは5〜50℃であり、より好ましくは10〜40℃である。
混合液Xにおけるリチウムと水A及び水Bの合計モル量とのモル比(リチウム:(水A+水B))は、混合液Xにおける前駆体の形成を促進する観点から、好ましくは1:90〜1:1500であり、より好ましくは1:100〜1:1400である。また、例えば、混合液X中のリチウム化合物の含有量は、好ましくは1〜23g/Lであり、より好ましくは1.5〜21g/Lである。さらに、混合液X中におけるマンガン化合物及び鉄化合物の合計含有量は、好ましくは8〜170g/Lであり、より好ましくは9〜155g/Lである。
工程(II)では、工程(I)で得られた混合液Xにアルカリを添加して、アルカリとマンガン及び鉄の合計量とのモル比(アルカリ:(Mn+Fe))が、3:2〜4:1であるスラリー液Yを得る。
混合液Xに添加するアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、又はアンモニア水が挙げられる。なかでも、後述する工程(III)において固形分の回収率を高める観点、及び得られる正極活物質による電池特性の向上の観点から、水酸化ナトリウムを用いるのが好ましい。かかる水酸化ナトリウムには、固体(粒状、フレーク状)、水溶液のいずれを使用してもよい。
アルカリの添加量は、アルカリとマンガン及び鉄の合計量とのモル比(アルカリ:(Mn+Fe))が、3:2〜4:1となる量であればよく、混合液Xにおける前駆体の形成を促進する観点から、かかるモル比(アルカリ:(Mn+Fe))は、好ましくは3:2〜3:1であり、より好ましくは2:1〜5:2である。また、アルカリの添加速度は、得られるスラリー液Yの均一性を高める観点から、好ましくは10〜100mL/分であり、より好ましくは20〜80mL/分である。
アルカリを添加する際、撹拌するのが好ましく、撹拌時間は、好ましくは5〜120分であり、より好ましくは10〜90分であり、撹拌時におけるスラリー液Yの温度は、好ましくは5〜50℃であり、より好ましくは10〜40℃である。
得られるスラリー液Yは、リン酸リチウム系正極活物質の前駆体が固形分として均一に分散してなる液状物質である。かかるスラリー液YのpHは、好ましくは7〜11であり、より好ましくは8〜10である。
工程(III)では、工程(II)で得られたスラリー液Yを分離して、固形分を焼成する。スラリー液Yを分離して固形分を得るにあたり、通常固液分離に用いる装置を用いればよく、かかる装置としては、例えば、フィルタープレス機、遠心濾過機、減圧濾過機、ブフナー漏斗等が挙げられる。得られる固形分は、リン酸リチウム系正極活物質の前駆体であり、続いて洗浄、及び乾燥することによって粉末として得ることができる。
固形分の洗浄には、水を用いるのが好ましく、具体的には、固形分に対し、3〜10倍量の水を用いるのが好ましく、5〜10倍量の水を用いるのがより好ましい。固形分の乾燥手段としては、凍結乾燥又は真空乾燥が好ましい。
工程(III)において得られるリン酸リチウム系正極活物質の前駆体は、上記溶液A及び溶液Bを用い、水熱反応工程を介することなく、いわゆる液−液反応を介することにより、効果的に微細化された粉末として得ることができる。
かかるリン酸リチウム系正極活物質の前駆体(粉末)は、具体的には、例えば下記式(I)で表わされる。
LiFeaMnbcPO4 ・・・(I)
(式(I)中、MはMg、Ca、Sr、Y、Zr、Co、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd又はGd、0≦a≦1、0≦b≦1、及び0≦c≦0.3であり、かつaとbは同時に0ではない)
上記リン酸リチウム系正極活物質の前駆体(粉末)は非晶質であり、そのBET比表面積は、好ましくは5〜100m2/gであり、より好ましくは10〜90m2/gである。
得られたリン酸リチウム系正極活物質の前駆体は、焼成する前に、カーボンを担持させるための処理を施すのが好ましい。カーボンの担持は、上記前駆体に常法により、グルコース、フルクトース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、サッカロース、デンプン、デキストリン、クエン酸等の炭素源及び水を添加することにより行えばよい。炭素源の使用量は、上記前駆体100質量部に対し、炭素源に含まれる炭素として3〜15質量部が好ましく、炭素源に含まれる炭素として5〜10質量部がさらに好ましい。また、炭素源の使用量は、得られるリン酸リチウム系正極活物質中における炭素原子換算量として、好ましくは0.3〜10質量%であり、より好ましくは0.5〜7質量%である。
次いで上記固形分を焼成することによって、正極活物質とする。焼成条件は、不活性ガス雰囲気下又は還元条件下とするのが好ましく、特にカーボンを担持させた際に炭素源の分解を促進させ、導電性を有効に高める観点から、焼成温度は、好ましくは600〜900℃であり、より好ましくは650〜800℃であり、焼成時間は、好ましくは0.1〜12時間、より好ましくは0.3〜6時間である。
次に本発明の方法で得られたリン酸リチウム系正極活物質を正極材料として含有するリチウムイオン電池について説明する。
本発明の正極材料を適用できるリチウムイオン電池としては、正極と負極と電解液とセパレータを必須構成とするものであれば特に限定されない。
ここで、負極については、リチウムイオンを充電時には吸蔵し、かつ放電時には放出することができれば、その材料構成で特に限定されるものではなく、公知の材料構成のものを用いることができる。たとえば、リチウム金属、グラファイト又は非晶質炭素等の炭素材料等である。そしてリチウムを電気化学的に吸蔵・放出し得るインターカレート材料で形成された電極、特に炭素材料を用いることが好ましい。
電解液は、有機溶媒に支持塩を溶解させたものである。有機溶媒は、通常リチウムイオン二次電池の電解液に用いられる有機溶媒であれば特に限定されるものではなく、例えば、カーボネート類、ハロゲン化炭化水素、エーテル類、ケトン類、ニトリル類、ラクトン類、オキソラン化合物等を用いることができる。
支持塩は、その種類が特に限定されるものではないが、LiPF6、LiBF4、LiClO4及びLiAsF6から選ばれる無機塩、該無機塩の誘導体、LiSO3CF3、LiC(SO3CF32及びLiN(SO3CF32、LiN(SO2252及びLiN(SO2CF3)(SO249)から選ばれる有機塩、並びに該有機塩の誘導体の少なくとも1種であることが好ましい。
セパレータは、正極及び負極を電気的に絶縁し、電解液を保持する役割を果たすものである。たとえば、多孔性合成樹脂膜、特にポリオレフィン系高分子(ポリエチレン、ポリプロピレン)の多孔膜を用いればよい。
このようにして得られるリチウムイオン電池は、S源が効果的に低減され、かつ微細化されたリン酸リチウム系正極活物質を正極材料として含有するため、揮発性ガスが発生することのない高い安全性を有する高性能な電池である。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
蒸留水A 100gにLiCO3 1.847g(関東化学社製 鹿特級、0.025mol)、及びH3PO4 5.765g(和光純薬社製 一級、純度85%、0.05mol)を添加し、20℃で30分間撹拌して溶液Aを得た。他方、蒸留水B 30gにMnSO4・5H2O 8.438g(関東化学社製 特級、0.035mol)、及びFeSO4・7H2O 4.17g(関東化学社製 特級、0.015mol)を添加し、20℃で15分間撹拌して溶液Bを得た。次いで、溶液Aに溶液Bを添加して20℃で5分間撹拌して混合液Xを得た後、かかる混合液XにNaOH 8.333g(旭硝子 一般工業用 濃度48質量%、0.1mol)を50mL/分の速度で添加した。添加と同時に結晶が析出し、さらに30℃で10分間撹拌してスラリー液Y(pH8.5)を得た。
ブフナー漏斗を用い、得られたスラリー液Yを固液分離した後、得られた固形分を水(固形分の10倍量)により洗浄し、80℃の恒温槽にて12時間乾燥させて粉末(LiFe0.3Mn0.7PO4)を得た。
得られた粉末の平均結晶子径について、XRDの10°〜80°(2θ−Cukα)の回折線の半値幅を元に、シェラーの式で算出したところ、110nmであり、異相の存在も確認されなかった。また、BET比表面積を測定したところ、22.4m2/gであった。
さらに得られた粉末を3g分取して、遊星ミル(フリッチュ社製 P−5、ZrO2 φ1ボール:30g)に投入し、ここにグルコース0.15g(活物質中における炭素原子換算量:5質量%に相当)、及び蒸留水10mLを添加し、400rpmで1時間処理した。次いで、N2フロー下の還元雰囲気で700℃1時間焼成して、カーボンコートされたリン酸マンガンリチウム正極活物質を得た。
[実施例2]
LiCO3 1.847g(0.025mol)の代わりに、LiOH・H2O(関東化学社製 鹿特級、2.098g(0.05mol)を用いた以外、実施例1と同様にして粉末(LiFe0.3Mn0.7PO4)を得た後、カーボンコートされたリン酸マンガンリチウム正極活物質を得た。
得られた粉末のXRDによる異相の有無の確認結果とともに、平均結晶子径、及びBET比表面積の測定結果について、表1に示す。
[実施例3]
混合液Xに添加するNaOHを16.666g(0.2mol)とした以外、実施例1と同様にして粉末(LiFe0.3Mn0.7PO4)を得た後、カーボンコートされたリン酸マンガンリチウム正極活物質を得た。
得られた粉末のXRDによる異相の有無の確認結果とともに、平均結晶子径、及びBET比表面積の測定結果について、表1に示す。
[実施例4]
混合液Xに添加するNaOHを6.25g(0.075mol)とした以外、実施例1と同様にして粉末(LiFe0.3Mn0.7PO4)を得た後、カーボンコートされたリン酸マンガンリチウム正極活物質を得た。
得られた粉末のXRDによる異相の有無の確認結果とともに、平均結晶子径、及びBET比表面積の測定結果について、表1に示す。
[実施例5]
溶液Bを得るにあたり、MnSO4・5H2Oを10.849g(0.045mol)、FeSO4・7H2Oを1.39g(0.005mol)とした以外、実施例1と同様にして粉末(LiFe0.1Mn0.9PO4)を得た後、カーボンコートされたリン酸マンガンリチウム正極活物質を得た。
得られた粉末のXRDによる異相の有無の確認結果とともに、平均結晶子径、及びBET比表面積の測定結果について、表1に示す。
[実施例6]
溶液Bを得るにあたり、MnSO4・5H2Oを1.205g(0.005mol)、FeSO4・7H2Oを12.51g(0.045mol)とした以外、実施例1と同様にして粉末(LiFe0.1Mn0.9PO4)を得た後、カーボンコートされたリン酸マンガンリチウム正極活物質を得た。
得られた粉末のXRDによる異相の有無の確認結果とともに、平均結晶子径、及びBET比表面積の測定結果について、表1に示す。
[実施例7]
溶液Aを得るにあたり、蒸留水Aを1000gとした以外、実施例1と同様にして粉末(LiFe0.3Mn0.7PO4)を得た後、カーボンコートされたリン酸マンガンリチウム正極活物質を得た。
得られた粉末のXRDによる異相の有無の確認結果とともに、平均結晶子径、及びBET比表面積の測定結果について、表1に示す。
[実施例8]
溶液Bを得るにあたり、蒸留水Bを15gとした以外、実施例1と同様にして粉末(LiFe0.3Mn0.7PO4)を得た後、カーボンコートされたリン酸マンガンリチウム正極活物質を得た。
得られた粉末のXRDによる異相の有無の確認結果とともに、平均結晶子径、及びBET比表面積の測定結果について、表1に示す。
[比較例1]
溶液Aを得るにあたり、蒸留水Aを10gとした以外、実施例1と同様にして粉末(LiFe0.3Mn0.7PO4)を得た後、カーボンコートされたリン酸マンガンリチウム正極活物質を得た。
得られた粉末のXRDによる異相の有無の確認結果とともに、平均結晶子径、及びBET比表面積の測定結果について、表1に示す。
[比較例2]
溶液Bを得るにあたり、蒸留水Bを15gとし、かつ混合液Xに添加するNaOHを4.167g(0.05mol)とした以外、実施例1と同様にして粉末(LiFe0.3Mn0.7PO4)を得た後、カーボンコートされたリン酸マンガンリチウム正極活物質を得た。
得られた粉末のXRDによる異相の有無の確認結果とともに、平均結晶子径、及びBET比表面積の測定結果について、表1に示す。
[比較例3]
溶液Bを得るにあたり、蒸留水Bを10gとした以外、実施例1と同様にして粉末(LiFe0.3Mn0.7PO4)を得た後、カーボンコートされたリン酸マンガンリチウム正極活物質を得た。
得られた粉末のXRDによる異相の有無の確認結果とともに、平均結晶子径、及びBET比表面積の測定結果について、表1に示す。
[比較例4]
蒸留水30gにLiOH・H2O 6.249gを添加して5分間攪拌した後、H3PO4 5.765gを添加し、30分間攪拌してLi3PO4含有スラリーを得た。次いで、MnSO4・5H2O 8.438g(0.035mol)、及びFeSO4・7H2O 4.170g(0.015mol)を添加し、15分攪拌して前駆体スラリーを得た。得られた前駆体スラリーを200mL耐圧オートクレーブに投入し、170℃1時間加熱保持し、水熱反応を行った。これを自然冷却した後、ブフナー漏斗を用いて固液分離及び洗浄を行った。その後、80℃の恒温槽中で12時間乾燥させ、LiMn0.7Fe0.3PO4粉末を得た。
さらに得られた粉末を3g分取して、遊星ミル(フリッチュ社製 P−5、ZrO2 φ1ボール:30g)に投入し、ここにグルコース0.15g(活物質中における炭素原子換算量:5質量%に相当)、及び蒸留水10mLを添加し、400rpmで1時間処理した。次いで、N2フロー下の還元雰囲気で700℃1時間焼成して、カーボンコートされたリン酸マンガンリチウム正極活物質を得た。
得られた粉末のXRDによる異相の有無の確認結果とともに、平均結晶子径、及びBET比表面積の測定結果について、表1に示す。
《充放電特性の評価》
得られた各正極活物質、ケッチェンブラック、ポリフッ化ビニリデンを重量比90:3:7の配合割合で混合し、これにN−メチル−2−ピロリドンを加えて充分混練し、正極スラリーを調製した。正極スラリーを厚さ20μmのアルミニウム箔からなる集電体に塗工機を用いて塗布し、80℃で12時間の真空乾燥を行った。その後、φ14mmの円盤状に打ち抜いてハンドプレスを用いて16MPaで2分間プレスし、正極とした。
次いで、上記の正極を用いてコイン型リチウムイオン二次電池を構築した。負極には、φ15mmに打ち抜いたリチウム箔を用いた。電解液には、エチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比1:1の割合で混合した混合溶媒に、LiPF6を1mol/Lの濃度で溶解したものを用いた。セパレータには、ポリプロピレンなどの高分子多孔フィルムなど、公知のものを用いた。これらの電池部品を露点が−50℃以下の雰囲気で常法により組み込み収容し、コイン型リチウム二次電池(CR−2032)を製造した。
製造したリチウム二次電池を用いて定電流密度での充放電試験を行った。このときの充電条件は、電流0.1CA(170mAh/g)、電圧4.5Vの定電流充電とした。放電条件を電流0.1CAとし、終止電圧2.0Vの定電流放電とした。温度は全て30℃とした。
得られた放電容量の結果を表1に示す。
Figure 0006307127
溶液Aを得る際に水Aの量が不十分である比較例1、アルカリの添加量が不十分である比較例2、及び溶液Bを得る際に水Bの量が不十分である比較例3に比して、実施例1〜8では、水熱反応工程を介する比較例4と同程度の電池特性を発現することのできる正極活物質を得ることができた。

Claims (6)

  1. (I)次の溶液A、及び溶液B:
    (溶液A)リチウム化合物、リン酸化合物、及び水Aを含有し、リチウムとリンとのモル比(Li:P)が1:x(x=1〜3)であり、かつ水Aとリチウムとのモル比(水A:Li)が80:1〜1400:1である溶液
    (溶液B)マンガン化合物及び/又は鉄化合物、並びに水Bを含有し、かつ水Bとマンガン及び鉄の合計量とのモル比(水B:(Mn+Fe))が13:1〜100:1である溶液
    を混合して、混合液Xを得る工程、
    (II)得られた混合液Xにアルカリを添加して、アルカリとマンガン及び鉄の合計量とのモル比(アルカリ:(Mn+Fe))が、3:2〜4:1であるスラリー液Yを得る工程、
    (III)得られたスラリー液Yを分離して、固形分を焼成する工程
    を備える、水熱反応工程を介さないリン酸リチウム系正極活物質の製造方法。
  2. 混合液Xにおいて、リチウムと水A及び水Bの合計モル量とのモル比(リチウム:(水A+水B))が、1:90〜1:1500である請求項1に記載のリン酸リチウム系正極活物質の製造方法。
  3. 溶液Bにおけるマンガンと鉄とのモル比(Mn:Fe)が、y:1−y(0≦y≦1)である請求項1又は2に記載のリン酸リチウム系正極活物質の製造方法。
  4. アルカリが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、又はアンモニア水から選ばれる請求項1〜3のいずれか1項に記載のリン酸リチウム系正極活物質の製造方法。
  5. 工程(III)における焼成の温度が、600〜900℃である請求項1〜4のいずれか1項に記載のリン酸リチウム系正極活物質の製造方法。
  6. リン酸リチウム系正極活物質が、式(I):
    LiFeaMnbcPO4 ・・・(I)
    (式(I)中、MはMg、Ca、Sr、Y、Zr、Co、Mo、Ba、Pb、Bi、La、Ce、Nd又はGd、0≦a≦1、0≦b≦1、及び0≦c≦0.3であり、かつaとbは同時に0ではない)
    で表される請求項1〜5のいずれか1項に記載のリン酸リチウム系正極活物質の製造方法。
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