JP2017090875A - レンズモジュール - Google Patents

Abstract

【課題】レンズモジュールを大型化せずに遮光部材の通光孔を形成する。【解決手段】水平方向に延伸する第１の筒壁と、第１の筒壁から折れ曲がって延伸する第２の筒壁とを備える鏡筒１と、鏡筒内に取り付けられるレンズ２１及び遮光シート３とを備えるレンズモジュールであって、レンズには第１の傾斜面が設けられ、前記鏡筒の第１の筒壁には第１の傾斜面と当接する第２の傾斜面が設けられ、遮光シートは第１の筒壁に取り付けられ、遮光シートにはレンズが延伸するための通光孔３１を形成する。通光孔を遮光シート上に設けることにより、散乱光を阻止するとともに、鏡筒の筒壁の肉厚を薄くして、レンズモジュール全体としての高さおよび重さを低下させる。【選択図】図１

Description

本開示はレンズモジュールに関し、特に携帯電話、デジタルカメラ、ＰＤＡ、およびＮｏｔｅ Ｂｏｏｋ等の電子デバイスに用いられるレンズモジュールに関する。

従来、撮像技術の発展および撮影機能を有する電子製品の進化に伴い、光学撮像レンズモジュールは各種の製品に広く応用されている。現在の電子製品では、体積がますます小さくなるという傾向を満たすために、レンズモジュールの体積も小型化しなければならない。

従来技術におけるレンズモジュールは、レンズ鏡筒と、レンズ鏡筒内に設けられるレンズと、レンズ同士に挟まれた遮光シートとを備え、レンズ鏡筒は、水平方向に伸びている第１の筒壁と、第１の筒壁から折れ曲がって伸びている第２の筒壁とを備え、第１の筒壁上に、レンズが伸びる通光孔が形成される。

ところで、第１の筒壁上に通光孔が形成されるには、筒壁の厚さについて一定の要求を満たさなければならない。筒壁の厚さが増加すると、レンズモジュール全体の高さおよび重量は増加する。また、レンズ鏡筒を成形するときの難しさが増えることになる。それだけではなく、従来技術では、第１の筒壁において通光孔の位置に傾斜面が設けられることもあるが、このようにすれば、レンズ鏡筒の成形は一層困難になる。

したがって、新しいレンズモジュールを提供して上記の欠陥を克服する必要がある。

本願で開示する発明は、上記従来技術の欠陥を解決し、小型化、軽量化、成形することが容易なレンズを提供することを目的とする。

上記課題を解決するために、本願で開示するレンズモジュールは、水平方向に延伸する第１の筒壁と、前記第１の筒壁から折れ曲がって延伸する第２の筒壁とを備える鏡筒と、前記鏡筒内に取り付けられるレンズと、遮光シートとを備えるレンズモジュールであって、前記レンズには第１の傾斜面が設けられ、前記鏡筒の第１の筒壁には前記第１の傾斜面と当接する第２の傾斜面が設けられ、前記遮光シートは前記第１の筒壁に取り付けられ、前記遮光シートには前記レンズが延伸するための通光孔が形成される。

好ましくは、前記鏡筒の第１の筒壁には、その内面から前記鏡筒の中心軸へ延伸して突出部が形成され、前記突出部と前記鏡筒の内面とは溝を構成する。前記遮光シートは部分的に前記溝に収納される。

好ましくは、前記遮光シートは接着材によって前記鏡筒に固定される。

好ましくは、前記遮光シートは中空のリング状の構造である。

好ましくは、前記レンズの光軸と前記鏡筒の中心軸と前記遮光シートの中心軸とは、同一直線上に位置する。

好ましくは、前記レンズは、突起部と、前記突起部の周囲に設けられる周辺部とを備え、前記突起部は前記遮光シートに形成される通光孔を超えるように延伸する。

好ましくは、前記周辺部と前記遮光シートとの間に隙間を有する。

本願で開示するレンズモジュールは、通光孔が遮光シート上に設けられることから、従来のレンズモジュールと比較して、第１の筒壁の肉厚を薄くすることで、レンズモジュール全体の高さと重さが低下し、成形が便利になり、良品率が高くなる。さらに、レンズと鏡筒とを傾斜面によって合わせることができ、レンズと鏡筒の光軸を合わせることを保証できる。

図１は、本実施形態にかかるレンズモジュールの全体の構成を示す模式図である。 図２は、本実施形態にかかるレンズモジュールの鏡筒を示す模式図である。 図３は、本実施形態にかかるレンズモジュールのレンズ群を示す模式図である。

以下、図面を参照しながら、本願で開示するレンズモジュールの実施形態について詳細に説明する。

図１に示すように、実施形態に示すレンズモジュール１００は、鏡筒１と、鏡筒１内に設けられたレンズ群２（２１、２２）と、鏡筒１上に設けられた遮光シート３とを備えている。

図２に示すように、鏡筒１は、水平方向に延伸する第１の筒壁１１と、この第１の筒壁１１から下方へ折れ曲がって延伸する第２の筒壁１２と、第１の筒壁１１および第２の筒壁１２が取り囲んだ収納空間１３とを備える。

鏡筒１には、第１の筒壁１１においてその内面から鏡筒１の中心軸へ延伸して形成される突出部１４が設けられる。突出部１４と鏡筒１の内面とは溝１５を形成する。溝１５は収納空間１３に連通する。

遮光シート３は、部分的に溝１５に収納される。第１の筒壁１１における突出部１４によって、収納空間１３に連通する開孔１１１が設けられる。突出部１４には、傾斜する第２の傾斜面１１２が設けられる。

図３に示すように、レンズ群２は、第１のレンズ２１と、第１のレンズ２１に積層して設けられる第２のレンズ２２とを含む。本実施形態におけるレンズ群２は二つのレンズを含むが、他の実施形態として、レンズ群２が、一つまたは二つ以上のレンズが設けられた構成としてもよい。

第１のレンズ２１は、第２のレンズ２２から離れる第１の表面２１１と、第１の表面２１１に対向して設けられる第２の表面２１２とを含む。また、第１のレンズ２１は、突出部２１３と、突出部２１３の周囲に設けられる周辺部２１４とを含む。

第１のレンズ２１の第１の表面２１１は、外から内へ順次に、水平方向に延伸する第１の平面２１５と、鏡筒１の第２の傾斜面１１２に当接する第１の傾斜面２１６と、水平方向に延伸する第２の平面２１７と、第１の光学面２１８とを含む。第１の平面２１５、第１の傾斜面２１６、および、第２の平面２１７は、第１のレンズ２１の周辺部２１４に位置し、第１の光学面２１８は弧状であり、第１のレンズ２１の突出部２１３に位置する。

第１の傾斜面２１６の傾斜度は、第２の傾斜面１１２の傾斜度と同じであるから、第１の傾斜面２１６と第２の傾斜面１１２とを完全に貼り合わせ、第２の平面２１７と遮光シート３との間に所定の隙間を有させる。

なお、他の実施例として、第２の平面２１７が遮光シート３と貼り合わせて設けられてもよい。

第１のレンズ２１の周辺部２１４は部分的に第１の筒壁１１と第２のレンズ２２との間に挟まれる。第１のレンズ２１、第２のレンズ２２の光軸は、鏡筒１の中心軸と同一の直線上に位置する。

遮光シート３は、部分的に鏡筒１において第１の筒壁１１の溝１５内に収納され、内部へ水平方向に延伸して突出部１４を超える。遮光シート３は、第１のレンズ２１の突起部２１３が延伸するための通光孔３１を備える。また、遮光シート３は、中空のリング状の構造である。通光孔３１の孔径は、開孔１１１の孔径よりも小さい。このような遮光シート３は、接着剤４を介して、または、他の固定手段によって、鏡筒１の第１の筒壁１１に固定される。遮光シート３の中心軸は、レンズ群２の光軸および鏡筒１の中心軸と同一の直線上に位置する。遮光シート３は、第１のレンズ２１の第１の光学面２１８の両側に接触する。

レンズモジュール１００を組み立てるとき、まず、鏡筒１と遮光シート３を用意する。

遮光シート３を鏡筒１１の溝１５内に取り付け、遮光シート３と第１の筒壁１１の内面に接着材を与えて固定して、遮光シート３の中心軸を、鏡筒１の中心軸と同一の直線上に位置させる。そして、第１のレンズ２１を鏡筒１内に取り付ける。

第１のレンズ２１の第１の平面２１５を、鏡筒１の第１の筒壁１１の下方に貼り合わせ、第１のレンズ２１の第１の傾斜面２１６を、第１の筒壁１１の第２の傾斜面１１２に貼り合わせる。このように傾斜面を合わせることによって、第１のレンズ２１と鏡筒１の光軸を合わせることができるので、第１のレンズ２１を鏡筒１内に正確に押し込むことができる。

第１のレンズ２１の第１の光学面２１８は、遮光シート３の通光孔３１から延伸する。

第１のレンズ２１のエッジと鏡筒１の第２の筒壁１２の内面とを、締まり嵌めにする。第２のレンズ２２を用意して、第１のレンズ２１の下方に取り付ける。第２のレンズ２２のエッジと鏡筒１の第２の筒壁１２の内面とを、締まり嵌めにする。当然、第１のレンズ２１と第２のレンズ２２も鏡筒１内に直接に入れることができ、押し付け力がないままに鏡筒１の内面に合わせる。最後に、接着材によって第２のレンズ２２を鏡筒１に固定させる。これにより、レンズモジュール１００は全体としての組立が完成する。

遮光シート３は、散乱光を阻止することができる。本実施形態のレンズモジュールでは、遮光シート３に、直接に第１のレンズ２１の突起部２１３が延伸するための通光孔３１が形成されるので、第１の筒壁１１の肉厚を薄くすることができる。これによって、レンズモジュール１００全体の、高さおよび重さを低下することができ、現在のデバイスの小型化の発展の傾向を満たすことができる。また同時に、肉厚の薄い鏡筒１は成形が便利になり、良品率が高いという利点を有する。

以上は、本願で開示するレンズモジュールの好ましい実施形態に過ぎない。本願の特許請求の範囲は、上記の実施形態に限られるものではない。当業者は、本願で開示された内容に基づいて、同等に修正または変化をすることができる。これらの修正または変化も、本願で開示する発明の保護範囲に属する。

１００ レンズモジュール
１ 鏡筒
１１ 第１の筒壁
１２ 第２の筒壁
１３ 収納空間
１４ 突出部
１５ 溝
１１１ 開孔
１１２ 第２の傾斜面
２ レンズ群
２１ 第１のレンズ
２２ 第２のレンズ
２１１ 第１の表面
２１２ 第２の表面
２１３ 突出部
２１４ 周辺部
２１５ 第１の平面
２１６ 第１の傾斜面
２１７ 第２の平面
２１８ 第１の光学面
３ 遮光シート
３１ 通光孔
４ 接着剤

Claims (7)

1. 水平方向に延伸する第１の筒壁と、前記第１の筒壁から折れ曲がって延伸する第２の筒壁とを備える鏡筒と、前記鏡筒内に取り付けられるレンズと、遮光シートとを備えるレンズモジュールにおいて、
   前記レンズには第１の傾斜面が設けられており、前記鏡筒の第１の筒壁には前記第１の傾斜面と当接する第２の傾斜面が設けられており、前記遮光シートは前記第１の筒壁に取り付けられており、前記遮光シートには前記レンズが延伸するための通光孔が形成されていることを特徴とするレンズモジュール。
2. 前記鏡筒の第１の筒壁には、その内面から前記鏡筒の中心軸へ延伸して突出部が形成されており、前記突出部と前記鏡筒の内面とは溝を形成し、前記遮光シートは部分的に前記溝に収納されている、請求項１に記載のレンズモジュール。
3. 前記遮光シートは接着材によって前記鏡筒に固定される、請求項１または２に記載のレンズモジュール。
4. 前記遮光シートは中空のリング状の構造である、請求項１に記載のレンズモジュール。
5. 前記レンズの光軸と前記鏡筒の中心軸と前記遮光シートの中心軸とは、同一直線上に位置する、請求項１に記載のレンズモジュール。
6. 前記レンズは、突起部と、前記突起部の周囲に設けられている周辺部とを備え、前記突起部は前記遮光シートに形成される通光孔を超えるように延伸している、請求項１に記載のレンズモジュール。
7. 前記周辺部と前記遮光シートとの間に隙間を有する、請求項６に記載のレンズモジュール。

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