JP2017088331A - ボビン抜取装置 - Google Patents

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啓仁 蓮井
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Abstract

【課題】トレイからボビン管を抜き取るボビン抜取装置において、ボビン管を搬送して抜き取るためのベルト状コンベヤの寿命を長くする。【解決手段】ボビンプローでは、ボビン管10aが載置された搬送トレイ9の進入が検出されてから、時間T1が経過したときに、押当ローラ32を、ベルト状コンベヤ31に近づけることによって、ボビン管10aを、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とで挟持する。この状態で、ベルト状コンベヤ31が走行すると、搬送トレイ9からボビン管10aが抜き取られる。搬送トレイ9からボビン管10aが抜き取られる毎に、時間T1を変更することにより、ボビン管10aがベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とで挟持されるときに、ボビン管10aが、ベルト状コンベヤ31のどの部分に押し付けられるかを変化させる。【選択図】図8

Description

本発明は、トレイからボビン管を抜き取るボビン抜取装置に関する。
特許文献1には、トレイ(キャディ)からボビン管(巻管)を抜き取る装置が開示されている。この装置は、鉛直方向に延びる2本のコンベヤベルトと、2本のコンベヤベルトがそれぞれ巻き掛けられた2つの変向ローラを有する。2つの変向ローラは、トレイの搬送方向における下流側ほど両者の隙間が小さくなるように傾いて配置されている。そして、特許文献1の装置では、ボビン管が、自身の径と、2つのコンベヤベルトの間の隙間の長さとが同じとなる位置まで搬送されてきたときに、2つのコンベヤベルトにつかまえられて、上方に搬送されることで、トレイから抜き取られる。
特開平05−270739号公報
特許文献1の装置では、搬送されるボビン管の径が同じであれば、ボビン管は、2つのコンベヤベルトの同じ部分につかまえられる。すなわち、ボビン管は、2つのコンベヤベルトの同じ部分に接触する。そのため、特許文献1の装置では、各コンベヤベルトが局所的に傷みやすく、コンベヤベルトの寿命が短くなってしまう虞がある。
本発明の目的は、ボビン管を搬送してトレイから抜き取るためのベルト状コンベヤの寿命を長くすることが可能なボビン抜取装置を提供することである。
本発明のボビン抜取装置は、ボビン管が装着されるトレイを搬送するトレイ搬送経路に設けられ、前記トレイから前記ボビン管を抜き取るボビン抜取装置であって、前記トレイ搬送経路と交差する方向に延びるベルト状コンベアと、前記ベルト状コンベアに対して離接する複数の位置に移動可能な押当ローラと、前記押当ローラを、前記ベルト状コンベヤとの間で前記ボビン管を挟持する挟持位置と、前記挟持位置よりも前記ベルト状コンベヤから離れた解放位置との間で移動させる、駆動部と、前記ボビン管が装着された前記トレイの進入を検出する進入検出センサと、前記駆動部を制御する制御部と、を備え、前記押当ローラは、前記トレイの搬送経路に沿うように配置された回転軸に書いて可能に取り付けられ、前記制御部は、前記進入検出センサで前記トレイの進入が検出されたときに、前記駆動部を制御して前記押当ローラを前記解放位置から前記挟持位置に移動させ、搬送されている前記トレイの前記ボビン管に前記押当ローラを押し当て、さらに、前記制御部は、前記トレイ毎に、前記進入検出センサで前記トレイの進入が検出されてからの、前記押当ローラの前記挟持位置への移動タイミングを変化させる。
本発明では、進入検出センサでトレイの進入が検出されたら、押当ローラを挟持位置に移動させ、押当ローラとベルト状コンベヤとで、トレイに装着されているボビン管を挟持する。この状態でベルト状コンベヤを駆動することにより、ボビン管をトレイから抜き取る。ここで、本発明では、トレイ毎に、押当ローラを押し当てるタイミングを変化させる。押し当てるタイミングが変わると、ベルト状コンベヤの、どの部分にボビン管が押し付けられるかが変化する。これにより、ベルト状コンベヤの一部が局所的に傷むことが抑制され、ベルト状コンベヤの寿命を長くすることができる。
また、本発明のボビン抜取装置は、前記押当ローラは、前記トレイの搬送経路の下流側に向かうほど、直径が大きくなるテーパ状の外周面を有する。
本発明によると、トレイ(ボビン管)を移動させながら、ボビン管にローラを押し当てて抜き取る際に、ベルト状コンベヤと押当ローラとでボビン管を確実に挟持することができる。これにより、ベルト状コンベヤと押当ローラとでボビン管を挟持するのに失敗して、トレイがボビン管を装着したままボビン抜取装置を通過してしまうのを防止することができる。
また、本発明のボビン抜取装置は、前記駆動部は、前記押当ローラを、前記解放位置よりも前記ベルト状コンベヤから離れた退避位置へ移動させることが可能である。
押当ローラを、解放位置よりもさらにベルト状コンベヤから離れた退避位置に移動させることで、ボビン管に糸が巻き付けられることによって形成されたボビンが搬送されてきたときに、ボビンを、ベルト状コンベアと押当ローラとの間を通過させることが可能である。
また、本発明のボビン抜取装置は、前記駆動部が流体シリンダである。
本発明によると、流体シリンダにより、押当ローラを移動させるための駆動部を構成することができる。
また、本発明のボビン抜取装置は、ボビン管が装着されるトレイを搬送するトレイ搬送経路に設けられ、前記トレイから前記ボビンを抜き取るボビン抜取装置であって、前記トレイ搬送経路と交差する方向に延びるベルト状コンベアと、前記ベルト状コンベアに対して離接する複数の位置に移動可能な押当ローラと、前記押当ローラを、前記ベルト状コンベヤとの間で前記ボビン管を挟持する挟持位置と、前記挟持位置よりも前記ベルト状コンベヤから離れた解放位置との間で移動させる、駆動部と、前記ボビン管が装着された前記トレイの進入を検出する進入検出センサと、前記進入検出センサで検出された前記トレイを所定の位置に位置決めするトレイ位置決め部と、前記トレイ位置決め部と前記駆動部を制御する制御部と、を備え、前記押当ローラは、前記トレイの搬送経路に沿うように配置された回転軸に回転可能に取り付けられ、前記制御部は、前記進入検出センサで前記トレイの進入が検出されたときに、前記トレイ位置決め部により前記トレイを位置決めしてから、前記駆動部により前記押当ローラを前記解放位置から前記挟持位置に移動させ、さらに、前記制御部は、前記トレイ毎に、前記トレイ位置決め部によって位置決めされる前記トレイの位置を変化させる。
本発明によると、トレイ毎に、トレイ位置決め部により位置決めされるトレイの、搬送方向における位置を変更すると、ボビン毎に、ベルト状コンベヤのどの部分にボビン管が押し付けられるかが変化する。これにより、ベルト状コンベアの一部が局所的に傷むことが抑制され、ベルト寿命を長くすることができる。
本発明によれば、ベルト状コンベヤの一部分が局所的に傷むことが抑制され、ベルト状コンベヤの寿命を長くすることができる。
本発明の実施の形態に係る自動ワインダシステムの概略構成図である。 ボビンプローの概略構成図である。 押当ローラが解放位置に位置している状態での、ボビンプローの下端部の構造を示す図である。 押当ローラが挟持位置に位置している状態での、ボビンプローの下端部の構造を示す図である。 押当ローラが退避位置に位置している状態での、ボビンプローの下端部の構造を示す図である。 上方から見た、ベルト状コンベヤ、押当ローラなどの配置を示す図であり、(a)が図3に対応し、(b)が図4に対応し、(c)が図5に対応している。 ボビンプローの動作の流れを示すフローチャートである。 図7の時間T1を変更するための処理の流れを示すフローチャートである。 ベルト状コンベヤと押当ローラとに挟持されるときの、ボビン管の位置を示す図であり、(a)がT1=0.1secの場合、(b)がT1=0.3secの場合、(c)がT1=0.5secの場合、(d)がT1=0.7secの場合を示している。 一変形例における、4つのトッパーの配置を示す図であり、(a)が第1ストッパーで搬送トレイを停止させた状態、(b)が第2ストッパーで搬送トレイを停止させた状態、(c)が第3ストッパーで搬送トレイを停止させた状態、(d)が第4ストッパーで搬送トレイを停止させた状態を示している。 一変形例における図7相当のフローチャートである。 一変形例における、駆動するストッパーを変更するための処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る自動ワインダシステム1は、自動ワインダ2と、ボビン供給装置3と、ボビン準備装置4と、を備えている。
(自動ワインダ)
自動ワインダ2は、1列に配列された複数の糸巻取装置11を備えている。糸巻取装置11は、給糸ボビン10から糸を解舒し、解舒した糸を巻取ボビンに巻き取ることによってパッケージを形成するためのものである。糸巻取装置11の構成は、公知のものであるため、ここでは、これ以上の詳細な説明は省略する。
また、自動ワインダ2は、搬送路12と回収路13とを備えている。搬送路12は、ボビン準備装置4から各糸巻取装置11に給糸ボビン10を搬送するためのものである。回収路13は、各糸巻取装置11から排出された給糸ボビン10をボビン準備装置4まで搬送するためのものである。搬送路12及び回収路13は、ベルトコンベア等によって構成され、搬送トレイ9を搬送する。搬送トレイ9は、給糸ボビン10を、軸方向が鉛直方向と平行となる直立状態で載置(装着)することができるように構成されている。
(ボビン供給装置)
ボビン供給装置3は、ボビン管10aに糸を巻き取ることによって給糸ボビン10を製造するリング精紡機で、製造した給糸ボビン10を、ボビンシュート15から排出することによって、搬送トレイ9に載置する。また、詳細な説明は省略するが、リング精紡機では、異なる給糸ボビン10間で糸端同士が絡まってしまうこと等を防止するために、給糸ボビン10の製造時に、給糸ボビン10の糸端をらせん状に巻き付けて、図示しないバックワインド糸を形成し、さらに糸端をボビン管10aの下端部に巻き付けて図示しないボトムバンチを形成する。
(ボビン準備装置)
ボビン準備装置4は、自動ワインダ2とボビン供給装置3との間に配置されている。ボビン準備装置4は、搬送トレイ9を搬送するための搬送路21(本発明の「トレイ搬送経路」)を備えている。搬送路21は、ベルトコンベア等によって構成され、自動ワインダ2の搬送路12及び回収路13と接続されている。また、搬送路21は、ボビン供給装置3側の端部が、ボビンシュート15の下方に位置している。ボビン供給装置3は、給糸ボビン10が載置されていない搬送トレイ9が、搬送路21のこの部分に位置しているときに、ボビンシュート15から給糸ボビン10が排出することによって、給糸ボビン10を搬送トレイ9に載置する。そして、給糸ボビン10が載置された搬送トレイ9は、自動ワインダ2に向けて搬送路21を搬送される。
また、ボビン準備装置4は、搬送路21の、ボビンシュート15から給糸ボビン10が排出される位置のすぐ上流側の位置に、ボビンプロー16が設けられている。ボビンプロー16は、回収路13から搬送路21に戻ってきた搬送トレイ9からボビン管10aを抜き取る。
また、ボビン準備装置4は、搬送路21の、ボビンシュート15から給糸ボビン10が排出される位置と、搬送路12との接続部分との間の部分に、バンチ解舒装置22、糸端剥離装置23、糸端巻付装置24、及び、口出し装置25を備えている。
バンチ解舒装置22は、給糸ボビン10のボトムバンチを除去する。糸端剥離装置23は、搬送路21のバンチ解舒装置22よりも下流側に配置されている。糸端剥離装置23は、バンチ解舒装置22によってボトムバンチが除去された給糸ボビン10の表面から、糸端を剥離する。糸端巻付装置24は、搬送路21の糸端剥離装置23よりも下流側に配置されている。糸端巻付装置24は、糸端剥離装置23によって給糸ボビン10から剥離された糸端を吸引し、ボビン管10aの上端部に巻き付ける。口出し装置25は、糸端巻付装置24によってボビン管10aの上端部に巻き付けられた糸端を吸引し、吸引した糸端をボビン管10a内に導入させる、いわゆる口出しを行う。なお、バンチ解舒装置22、糸端剥離装置23、糸端巻付装置24及び口出し装置25の構成は、本願発明の特徴部分との関連が薄いため、ここでは、これらの装置についてのこれ以上の詳細な説明は省略する。
そして、口出し装置25によって口出しが行われた給糸ボビン10が載置された搬送トレイ9は、搬送路21を搬送路12に向けて搬送される。一方、口出し装置25による口出しに失敗した場合には、給糸ボビン10が載置された搬送トレイ9が、搬送路21をボビンプロー16に向けて搬送される。そして、この搬送トレイ9は、後述するように、ボビンプロー16等を通過して、再度、バンチ解舒装置22、糸端剥離装置23、糸端巻付装置24及び口出し装置25に搬送される。
(ボビンプロー)
次に、ボビンプロー16について詳細に説明する。ボビンプロー16は、図2〜図6に示すように、ベルト状コンベヤ31、押当ローラ32、複数のガイド部材33、進入検出センサ34、実ボビンセンサ35、通過検出センサ36等を備えている。また、ボビンプロー16の動作は、制御装置100によって制御される。
ベルト状コンベヤ31は、無端状のベルトによって構成され、2つのベルト送りローラ41a、41bに巻き掛けられている。ベルト送りローラ41a、41bは、搬送路21の片側に配置されている。また、ベルト送りローラ41a、41bは、軸方向が搬送路21における搬送トレイ9の搬送方向(以下、「トレイ搬送方向」とする)とほぼ平行であり、上下方向に間隔をあけて配置されている。そして、ベルト状コンベヤ31は、下端部がベルト送りローラ41aに巻き掛けられ、上端部がベルト送りローラ41bに巻き掛けられている。そして、図示しないモータにより、ベルト送りローラ41a、41bのいずれかを駆動させると、ベルト状コンベヤ31は、搬送路21側の面を形成する部分が上方に移動するように走行する。また、このようにベルト送りローラ41a、41bに巻き掛けられたベルト状コンベヤ31は、搬送路21側の面が、上下方向及びトレイ搬送方向とほぼ平行に延びている。
押当ローラ32は、搬送路21のベルト送りローラ41a、41bと反対側に配置されている。押当ローラ32は、軸方向がトレイ搬送方向と平行であり、ベルト状コンベヤ31の下端部と対向している。複数のガイド部材33は、押当ローラ32の上方に上下方向に並んで配置され、ベルト状コンベヤ31の搬送路21側の面と対向している。
そして、ボビンプロー16では、ボビン管10aを載置した搬送トレイ9が進入してきたときに、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とでボビン管10aを挟持し、この状態で、ベルト状コンベヤ31が走行することによって、搬送トレイ9からボビン管10aが抜き取られる。抜き取られたボビン管10aは、ベルト状コンベヤ31と複数のガイド部材33とに挟まれた状態で、上方に搬送される。
ここで、ボビンプロー16において搬送トレイ9から抜き取られるボビン管10aは、全く糸が残っていないボビン管10a、及び、若干糸が残っているボビン管10aのいずれかである。これに対して、ベルト状コンベヤ31と複数のガイド部材33との間の、ボビン管10aが上方に搬送される空間の途中部分には、ボビン管10aに残った糸を検出するための残糸センサ42が設けられている。また、複数のガイド部材33のうち、残糸センサ42よりも上方の1つのガイド部材33aは、図示しないシリンダなどにより、その上端部に設けられ、トレイ搬送方向に延びた揺動軸33a1を中心に揺動させることができるようになっている。また、複数のガイド部材33の、ベルト状コンベヤ31と反対側には、押当ローラ32よりも上方で且つガイド部材33aよりも下方の位置に、上端が開口した残糸付ボビン回収箱44が設けられている。
そして、ボビンプロー16では、搬送トレイ9から糸の残っていないボビン管10aが抜き取られた場合には、残糸センサ42により、ボビン管10aに残った糸が検出されない。このとき、ガイド部材33aが、図2に実線で示す位置に配置され、ベルト状コンベヤ31とガイド部材33aとの間に、ボビン管10aを搬送するための隙間が形成されている。これにより、ボビン管10aは、ベルト状コンベヤ31の上端部まで搬送される。ベルト状コンベヤ31の上端部まで搬送されたボビン管10aは、ボビンプロー16の上端部に設けられたボビンシュート45を滑り落ちてコンベヤ46に送られる。コンベヤ46は、送られてきたボビン管10aを、図示しない糸無ボビン回収箱に向けて搬送する。
一方、搬送トレイ9から糸の残っているボビン管10aが抜き取られた場合には、残糸センサ42により、ボビン管10aに残った糸が検出される。このとき、ガイド部材33aは、図2に二点鎖線で示すように、ベルト状コンベヤ31から離れる方向に揺動する。これにより、上方に搬送されてきたボビン管10aは、ガイド部材33aによって支持されなくなり、搬送されてきたボビン管10aは、残糸付ボビン回収箱44に落下する。残糸付ボビン回収箱44に落下したボビン管10aは、オペレータによって回収され、残糸が除去される。
次に、ボビンプロー16において、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32との間でボビン管10aを挟持するための構成について説明する。ボビンプロー16では、図3〜図5に示すように、押当ローラ32が、複数のガイド部材33のうち、最も下方に配置されたガイド部材33bに回転可能に支持されている。また、ガイド部材33bの上端部は、レバー51の下端部に、トレイ搬送方向と平行な軸37を中心に揺動自在に連結されている。レバー51は、その長さ方向における中央部に、バネ52が取り付けられており、バネ52によって、ベルト状コンベヤ31側に引っ張られている。また、レバー51は、バネ52が取り付けられた部分よりも、ガイド部材33bと反対側の部分において、ボビンプロー16のフレーム16aに設けられ、トレイ搬送方向を平行に延びた揺動軸53を中心に揺動自在に支持されている。また、レバー51の、ガイド部材33bと連結されているのと反対側の端部には、トレイ搬送方向に突出した突出部51bが設けられている。
また、突出部51bの上方には、レバー54が配置されている。レバー54は、中央部において突出部51bと接触している。また、レバー54は、一方の端部が、レバー51とは独立に、揺動軸53に揺動自在に支持されている。一方、レバー54の揺動軸53と反対側の端部は、上下方向に伸縮するシリンダ55(本発明の「駆動部」)に取り付けられている。シリンダ55は、エアシリンダ、油圧シリンダなどの流体シリンダである。
ここで、ボビンプロー16では、待機状態において、図3、図6(a)に示すように、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32の、トレイ搬送方向における下流側の端部においける間隔A1が、ボビン管10aの直径D1よりも大きくなっている。なお、このときの押当ローラ32の位置が、本発明の解放位置に相当する。
この状態から、シリンダ55を伸長させると、レバー54が揺動軸53を中心に図3の時計回り方向に回動する。これにより、レバー54の突出部51bとの接触部分が上方に移動し、レバー51は、バネ52引っ張られて、揺動軸53を中心に図3の時計回り方向に回動する。その結果、ガイド部材33b及びガイド部材33bに取り付けられた押当ローラ32が、ベルト状コンベヤ31に近づく。これにより、図4、図6(b)に示すように、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32の、トレイ搬送方向における下流側の端部における間隔A2(ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32の間隔の最小値)が、ボビン管10aの直径D1よりも小さくなる位置(本発明の「挟持位置」)まで、押当ローラ32を移動させることができる。
また、図4、図6(b)に示す状態から、さらにシリンダ55を伸長させると、押当ローラ32がさらにベルト状コンベヤ31に近づく。ここで、フレーム16aには、ストッパー56が取り付けられている。そして、押当ローラ32がある一定以上ベルト状コンベヤ31に近づいたときに、レバー51がストッパー56に接触し、それ以上押当ローラ32がベルト状コンベヤ31に近づくのを規制する。これにより、押当ローラ32がベルト状コンベヤ31に接触してしまうのを防止することができる。
一方、シリンダ55を収縮させると、レバー54が揺動軸53を中心に図3の反時計回り方向に回動する。これにより、レバー54の突出部51bとの接触部分は、突出部51bを押し付ける方向に移動し、レバー51は、バネ52の引っ張り力に逆らって、揺動軸53を中心に図3の反時計回り方向に回動する。その結果、ガイド部材33b及びガイド部材33bに取り付けられた押当ローラ32が、ベルト状コンベヤ31から離れる。これにより、図5、図6(c)に示すように、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32の、トレイ搬送方向における下流側の端部における間隔A3(ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32の最小値)が、給糸ボビン10の直径D2(>D1)よりも大きくなる位置(本発明の「退避位置」)まで、押当ローラ32を移動させることができる。
進入検出センサ34は、トレイ搬送方向における、ベルト状コンベヤ31及び押当ローラ32のすぐ上流側に配置されている。進入検出センサ34は、ボビン管10aが載置された搬送トレイ9がボビンプロー16に進入したことを検出する。
実ボビンセンサ35は、トレイ搬送方向における、進入検出センサ34よりも上流側に配置されている。後述するように、ボビンプロー16に、給糸ボビン10が載置された搬送トレイ9が搬送されてきたことを検出する。例えば、実ボビンセンサ35は、搬送トレイ9が搬送されてきたときに、糸のないボビン管10aとは接触せず、給糸ボビン10の糸層と接触するような位置に配置されている。なお、本実施の形態では、例えば、口出し装置25による口出しに失敗した場合や、糸巻取装置11で糸端の捕捉に失敗した場合などに、ボビンプロー16に、給糸ボビン10が載置された搬送トレイ9が搬送されてくる。
通過検出センサ36は、トレイ搬送方向における、ベルト状コンベヤ31及び押当ローラ32のすぐ下流側に配置されている。後述するように、ボビンプロー16に給糸ボビン10が載置された搬送トレイ9が搬送されてきたときには、給糸ボビン10を搬送トレイ9から抜き取ることなく、搬送トレイ9をそのまま通過させる。通過検出センサ36は、給糸ボビン10を載置した搬送トレイ9がボビンプロー16を通過したことを検出する。
次に、制御装置100による、ボビンプロー16の制御について説明する。制御装置100は、図7のフローに沿ってボビンプロー16の動作を制御する。上述したように、ボビンプロー16では、待機状態において、押当ローラ32が、図3、図6(a)に示すように、上記解放位置に位置している。また、ボビンプロー16の運転中には、常にベルト状コンベヤ31が走行している。
そして、実ボビンセンサ35により給糸ボビン10が検出されることなく(S101:NO)、進入検出センサ34によりボビン管10aの進入が検出されたときに(S102)、ボビン管10aの進入の検出後、時間T1が経過するまで待機し(S103:NO)、時間T1が経過したタイミングで(S103:YES)、シリンダ55を伸長させて、図4、図6(b)に示すように、押当ローラ32を挟持位置まで移動させる。これにより、ボビン管10aが、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とに挟持される。
ここで、時間T1は、後述するように、搬送トレイ9からボビン管10aが抜き取られる毎に変更される時間であり、0.1[sec]、0.3[sec]、0.5[sec]、0.7[sec]のいずれかである。図8(a)〜(d)は、それぞれ、時間T1が、0.1[sec]、0.3[sec]、0.5[sec]、0.7[sec]の場合に、ボビン管10aが、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とに挟持された状態を示している。図8(a)〜(d)に示すように、時間T1が長いほど、ボビン管10aは、ベルト状コンベヤ31及び押当ローラ32の、トレイ搬送方向における下流側の部分において挟持される。すなわち、時間T1が異なれば、ボビン管10aがベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とに挟持されるときに、ボビン管10aが、ベルト状コンベヤ31のどの部分に押し付けられるかが異なる。
そして、押当ローラ32を挟持位置に位置させた状態で、所定時間T2だけ待機する(S105:NO)。これにより、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とに挟持されたボビン管10aが搬送トレイ9から抜き取られ、上方に搬送される。ここで、所定時間T2は、抜き取られたボビン管10aが、ガイド部材33bよりも上方まで搬送されるのにかかる時間よりも若干長い時間である。そして、所定時間T2が経過した後に、シリンダ55を収縮させることによって、押当ローラ32を解放位置に戻し(S106)、時間T1を変更してから(S107)、S101に戻る。S106で押当ローラ32を解放位置に戻すと、ボビン管10aが抜き取られた搬送トレイ9が、トレイ搬送方向の下流側に搬送される。
S107における時間T1の変更について説明する。上述したように、時間T1は、0.1[sec]、0.3[sec]、0.5[sec]、0.7[sec]のいずれかである。ボビンプロー16の運転の開始時には、時間T1は、0.1[sec]、0.3[sec]、0.5[sec]、0.7[sec]のいずれかに設定されている。そして、S107では、図9に示すように、時間T1が0.1[sec]である場合には(S201:YES)、時間T1を0.3[sec]に変更する(S202)。また、時間T1が0.3[sec]である場合には(S201:NO、S203:YES)、時間T1を0.5[sec]に変更する(S204)。時間T1が0.5[sec]である場合には(S201:NO、S203:NO、S205:YES)、時間T1を0.7[sec]に変更する(S206)。時間T1が0.7[sec]である場合には(S201:NO、S203:NO、S205:NO)、時間T1を0.1[sec]に変更する(S207)。
一方、実ボビンセンサ35により給糸ボビン10が検出された場合には(S101:YES)、その後、進入検出センサ34によりボビン管10aの進入が検出されたときに(S108)、シリンダ55を収縮させて、図5、図6(c)に示すように、押当ローラ32を解放位置に移動させる。
そして、この状態で、通過検出センサ36により、給糸ボビン10の通過が検出されるまで待機し(S110:NO)、通過検出センサ36により、給糸ボビン10の通過が検出されたときに(S110:YES)、シリンダ55を伸長させて、押当ローラ32を解放位置に戻し(S111)、S101に戻る。
以上に説明した実施の形態では、ボビンプロー16により、搬送トレイ9からボビン管10aが抜き取られる毎に、時間T1が変更される。これにより、搬送トレイ9からボビン管10aが抜き取られる際に、ボビン管10aが、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とに挟持されるときに、ボビン管10a毎に、ベルト状コンベヤ31の図8(a)〜(d)に示す4か所のうちどの部分にボビン管10aが押し付けられるかが変更される。これにより、ボビン管10aが、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とに挟持されるときに、ボビン管10aが、常にベルト状コンベヤ31の同じ部分に押し付けられる場合と比較して、ベルト状コンベヤ31が局所的に傷むことが抑制され、ベルト状コンベヤ31の寿命を長くすることができる。
また、本実施の形態では、ボビン管10a毎に時間T1を変更することによって、ボビン管10aがベルト状コンベヤ31のどの部分に押し付けられるかを変更している。これにより、押当ローラ32を解放位置から挟持位置に移動させる前に、搬送トレイ9を位置決めして停止させる必要がない。
また、本実施の形態では、押当ローラ32の軸がトレイ搬送方向とほぼ平行であるのに対して、押当ローラ32が、トレイ搬送方向の下流側に向かうほど径が大きくなったテーパ状の外周面を有するものとなっている。そのため、トレイ搬送方向において下流側にいくほど、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32との間隔が小さくなる。これにより、押当ローラ32を挟持位置に移動させたときに、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32との間隔は、ボビン管10aを教示する位置よりもトレイ搬送方向の下流側の部分において、ボビン管10aの直径D1よりも小さくなる。その結果、押当ローラ32を解放位置から挟持位置に移動させる前に、搬送トレイ9の移動を停止させなくても、ボビン管10aをベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とで挟持するのに失敗して、搬送トレイ9が、ボビン管10aが抜き取られることなくボビンプロー16を通過してしまうのを防止することができる。
また、本実施の形態では、押当ローラ32が退避状態に位置している状態で、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32の、搬送方向における下流側の端部における間隔A3が、給糸ボビン10の直径D2よりも大きい。これにより、ボビンプロー16に給糸ボビン10が進入した場合に、搬送トレイ9から給糸ボビン10を抜き取ることなく、給糸ボビン10が載置された搬送トレイ9をそのまま通過させることができる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
時間T1の変更のさせ方は、上述の実施の形態のものには限られない。例えば、ボビンプロー16においてボビン管10aが抜き取られる毎に、時間T1を、上述の実施の形態とは異なる順序で、0.1[sec]、0.3[sec]0.5[sec]、0.7[sec]の間で変更してもよい。あるいは、ボビンプロー16においてボビン管10aが抜き取られる毎に、時間T1を0.1[sec]、0.3[sec]0.5[sec]、0.7[sec]の間でランダムに変更してもよい。
また、ボビンプロー16において搬送トレイ9からボビン管10aが抜き取られる毎に、時間T1を変更することにも限られない。例えば、ボビンプロー16において、2以上の所定本数のボビン管10aが抜き取られる毎に、時間T1を変更するようにしてもよい。
また、時間T1は、0.1[sec]、0.3[sec]0.5[sec]、0.7[sec]の4種類の時間の間で変更されることには限られない。上記4種類の時間のうち少なくとも一部の時間が、上述の実施の形態と異なる時間であってもよい。また、時間T1は、2種類、3種類、又は5種類以上の時間の間で変更されるものであってもよい。
また、オペレータの操作などにより、時間T1として取り得る時間を変更することができるようにしてもよい。時間T1として取り得る時間を変更すれば、時間T1として取り得る時間の変更の前後で、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とでボビン管10aを挟持する際に、ベルト状コンベヤ31のどの部分に押し付けられるかを変更することができる。これにより、ベルト状コンベヤ31の寿命をさらに長くすることができる。
また、上述の実施の形態では、押当ローラ32の軸がトレイ搬送方向と平行であるのに対して、トレイ搬送方向における下流側にいくほど押当ローラ32の径が大きくなっていたが、これには限られない。例えば、押当ローラ32が、径が一定のローラであり、押当ローラ32の軸が、トレイ搬送方向における下流側にいくほどベルト状コンベヤ31側に近づくように傾いていてもよい。この場合でも、トレイ搬送方向において下流側にいくほど、ベルト状コンベヤ31と押当ローラ32との間隔を小さくすることができる。あるいは、押当ローラ32は、径が一定のローラであり、押当ローラ32の軸がトレイ搬送方向と平行に延びていてもよい。
また、上述の実施の形態では、押当ローラ32が、解放位置と挟持位置と退避位置との間で移動可能となっていたが、これには限られない。押当ローラ32は、解放位置と挟持位置との間でのみ移動可能となっていてもよい。この場合には、例えば、搬送路21に、ボビンプロー16を迂回する迂回経路を設け、ボビンプロー16に向かう経路と、上記迂回経路とが分岐する部分よりも上流側に、実ボビンセンサを設け、実ボビンセンサにより給糸ボビン10が検出された場合に、搬送トレイ9を上記迂回経路に向けて搬送する。これにより、ボビンプロー16において、給糸ボビン10が搬送トレイ9から抜き取られてしまうのを防止することができる。
また、上述の実施の形態では、ボビン管10a毎に時間T1を変更することによって、ボビン管10aがベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とに挟持されるときに、ボビン管10aがベルト状コンベヤ31のどの部分に押し付けられるかを変更したが、これには限られない。
一変形例では、図10(a)〜(d)に示すように、押当ローラ32の下方に、第1ストッパー71、第2ストッパー72、第3ストッパー73及び第4ストッパー74が配置されている。なお、本実施の形態では、ストッパー71〜74を合わせたものが、本発明の「位置決め部」に相当する。
ストッパー71〜74は、搬送路21にそって、トレイ搬送方向の上流側からこの順に配列されている。ストッパー71〜74は、それぞれ、図示しないシリンダにより、搬送路21内に飛び出した位置と、搬送路21から退避した位置との間で、トレイ搬送方向と直交する方向に移動可能となっている。そして、搬送トレイ9がボビンプロー16に進入してきたときに、ストッパー71〜74のいずれかを、搬送路21内に飛び出した位置に移動させると、搬送トレイ9がそのストッパーに接触して移動が停止され、そのストッパーによって停止位置が位置決めされる。このとき、搬送トレイ9は、ストッパー71〜74のうち、トレイ搬送方向における下流側のストッパーによって停止された場合ほど、トレイ搬送方向における下流側の位置で停止する。また、本変形例では、押当ローラ32が、径が一定のローラであり、押当ローラ32の軸がトレイ搬送方向と平行である。
そして、本変形例では、待機状態では、ストッパー71〜74が、全て搬送路21から退避した位置に位置している。そして、本変形例では、図11に示すように、実ボビンセンサ35により給糸ボビン10が検出されることなく、進入検出センサ34によりボビン管10aの進入が検出されたときに(S101:YES、S102:YES)、ストッパー71〜74のいずれかを駆動して、搬送路21内に飛び出させることによって、搬送トレイ9を停止させたうえで(S301)、搬送トレイ9を停止させた後に、押当ローラ32を解放位置から挟持位置に移動させる(S302)。ここで、本変形例では、ボビンプロー16の運転開始時に、ストッパー71〜74のうち、どのストッパーを駆動させるかが設定されている。また、ストッパー71〜74のうち、どのストッパーを駆動させるかは、後述のS304において変更される。また、本変形例では、常に、進入検出センサ34によりボビン管10aの進入が検出されてから、搬送トレイ9が、第4ストッパー74によって停止される位置に到達するのにかかる時間よりも若干長い所定時間が経過したタイミングで、押当ローラ32を解放位置から挟持位置に移動させる。
そして、所定時間T2が経過して、搬送トレイ9からのボビン管10aの抜取が完了した後(S106:YES)、押当ローラ32を解放位置に戻し(S106)、ストッパーを搬送路21から退避させ(S303)、ストッパー71〜74のうち駆動させるストッパーを変更して(S304)、S101に戻る。なお、実ボビンセンサ35により給糸ボビン10が検出された場合の動作については、上述の実施の形態と同様である。
ここで、S304では、例えば、図12に示すように、駆動させるストッパーが第1ストッパー71である場合には(S401:YES)、駆動させるストッパーを第2ストッパー72に変更する(S402)。また、駆動させるストッパーが第2ストッパー72である場合には(S401:NO、S403:YES)、駆動させるストッパーを第3ストッパー73に変更する(S404)。また、駆動させるストッパーが第3ストッパー73である場合には(S401:NO、403:NO、S405:YES)、駆動させるストッパーを第4ストッパー74に変更する(S406)。駆動させるストッパーが第4ストッパー71である場合には(S401:NO、S403:NO、S405:NO)、駆動させるストッパーを第1ストッパー71に変更する(S407)。
この場合でも、ボビン管10a毎に、ボビン管10aがベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とに挟持されるときに、ボビン管10aがベルト状コンベヤ31のどの部分に押し付けられるかが変更される。これにより、ボビン管10aがベルト状コンベヤ31と押当ローラ32とに挟持されるときに、常に、ボビン管10aがベルト状コンベヤ31の同じ個所に押し付けられる場合と比較して、ベルト状コンベヤ31が局所的に傷んでしまうのが抑制され、ベルト状コンベヤ31の寿命を長くすることができる。
また、上述の実施の形態では、シリンダ55によって、押当ローラ32を挟持位置と解放位置と退避位置との間で移動させたが、これには限られない。例えば、押当ローラ32をベルト状コンベヤ31に近づける方向に移動させるため力を付与するシリンダと、押当ローラ32をベルト状コンベヤ31から離れる方向に移動させるための力を付与するシリンダとを別々に設けてもよい。あるいは、モータなどのシリンダ以外の駆動部によって、押当ローラ32を挟持位置と解放位置と退避位置との間で移動させてもよい。
1 自動ワインダシステム
9 搬送トレイ
10 給糸ボビン
10a ボビン管
16 ボビンプロー
31 ベルト状コンベヤ
32 押当ローラ
34 進入検出センサ
55 シリンダ
71〜74 ストッパー
100 制御装置

Claims (5)

  1. ボビン管が装着されるトレイを搬送するトレイ搬送経路に設けられ、前記トレイから前記ボビン管を抜き取るボビン抜取装置であって、
    前記トレイ搬送経路と交差する方向に延びるベルト状コンベアと、
    前記ベルト状コンベアに対して離接する複数の位置に移動可能な押当ローラと、
    前記押当ローラを、前記ベルト状コンベヤとの間で前記ボビン管を挟持する挟持位置と、前記挟持位置よりも前記ベルト状コンベヤから離れた解放位置との間で移動させる、駆動部と、
    前記ボビン管が装着された前記トレイの進入を検出する進入検出センサと、
    前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
    前記押当ローラは、前記トレイの搬送経路に沿うように配置された回転軸に書いて可能に取り付けられ、
    前記制御部は、前記進入検出センサで前記トレイの進入が検出されたときに、前記駆動部を制御して前記押当ローラを前記解放位置から前記挟持位置に移動させ、搬送されている前記トレイの前記ボビン管に前記押当ローラを押し当て、
    さらに、前記制御部は、前記トレイ毎に、前記進入検出センサで前記トレイの進入が検出されてからの、前記押当ローラの前記挟持位置への移動タイミングを変化させることを特徴とするボビン抜取装置。
  2. 前記押当ローラは、前記トレイの搬送経路の下流側に向かうほど、直径が大きくなるテーパ状の外周面を有することを特徴とする請求項1に記載のボビン抜取装置。
  3. 前記駆動部は、前記押当ローラを、前記解放位置よりも前記ベルト状コンベヤから離れた退避位置へ移動させることが可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のボビン抜取装置。
  4. 前記駆動部が流体シリンダであることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のボビン抜取装置。
  5. ボビン管が装着されるトレイを搬送するトレイ搬送経路に設けられ、前記トレイから前記ボビンを抜き取るボビン抜取装置であって、
    前記トレイ搬送経路と交差する方向に延びるベルト状コンベアと、
    前記ベルト状コンベアに対して離接する複数の位置に移動可能な押当ローラと、
    前記押当ローラを、前記ベルト状コンベヤとの間で前記ボビン管を挟持する挟持位置と、前記挟持位置よりも前記ベルト状コンベヤから離れた解放位置との間で移動させる、駆動部と、
    前記ボビン管が装着された前記トレイの進入を検出する進入検出センサと、
    前記進入検出センサで検出された前記トレイを所定の位置に位置決めするトレイ位置決め部と、
    前記トレイ位置決め部と前記駆動部を制御する制御部と、を備え、
    前記押当ローラは、前記トレイの搬送経路に沿うように配置された回転軸に回転可能に取り付けられ、
    前記制御部は、前記進入検出センサで前記トレイの進入が検出されたときに、前記トレイ位置決め部により前記トレイを位置決めしてから、前記駆動部により前記押当ローラを前記解放位置から前記挟持位置に移動させ、
    さらに、前記制御部は、前記トレイ毎に、前記トレイ位置決め部によって位置決めされる前記トレイの位置を変化させることを特徴とするボビン抜取装置。
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