JP2016194187A - 少なくとも1つのリング精紡機と少なくとも1つの巻取り機とから成る複合システムを運転する方法並びに複合システム - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも1つのリング精紡機と少なくとも1つの巻取り機とから成る複合システムを運転する方法並びに複合システムを提供する。【解決手段】本発明は、コップ9が製造される多数の紡績ユニット50を備えた少なくとも1つのリング精紡機30と、前記コップ9が綾巻きパッケージ11に巻き返される多数の巻取りユニット2を備えた少なくとも1つの巻取り機1とから成る複合システム60を運転する方法であって、このとき前記リング精紡機30の供給量を示す値と、前記リング精紡機30の前記紡績ユニット50における糸切れとを検出する方法に関する。それぞれ前記コップ9に巻成された全糸長を、検出された、供給量を示す前記値と、検出された前記糸切れとから求め、前記巻取り機1の前記巻取りユニット2への前記コップ9の供給を、それぞれ前記コップ9に巻成された前記全糸長に関連して行う。【選択図】図1

Description

本発明は、コップが製造される多数の紡績ユニットを備えた少なくとも1つのリング精紡機と、コップが綾巻きパッケージに巻き返される多数の巻取りユニットを備えた少なくとも1つの巻取り機とから成る複合システムを運転する方法であって、このときリング精紡機の供給量を示す値と、リング精紡機の紡績ユニットにおける糸切れとを検出する方法に関する。本発明はさらに、この方法を実施する制御システムを備えた複合システムに関する。
同じ技術分野に属する独国特許出願公開第4306095号明細書に開示された、リング精紡機と巻取り機とから成る複合システムでは、リング精紡機における状態データが検出される。状態データは、巻取りユニットにもさらに送られる。リング精紡機から巻取り機に供給される個々のコップそれぞれの処理は、リング精紡機における当該コップの形成時に検出された状態データに合わせられる。このような状態データは、特に糸切れの発生である。さらに、コップの内部における糸切れの位置を求めるために、リング精紡機において長さ測定を実施することが提案される。最高品質の綾巻きパッケージを製造するために、糸切れのないコップだけを巻き返して綾巻きパッケージを形成することが望ましい。コップにおける欠陥の正確な位置は、良好な部分を完全に使い切ること及びあまり良好でない部分を粗悪部分として処理することを可能にする。さらに、玉揚げ条件、つまり巻取り速度と糸テンションとを、欠陥の領域において適合させるという可能性が記載される。
長さ測定は、延伸ユニットの供給量の総和によって行うことができる。供給量は、延伸ユニットの供給ローラの回転数によって生ぜしめられる。供給量は、一般的に、単位時間当たりの糸長さデータによって表される。
独国特許出願公開第4306095号明細書
本発明の課題は、リング精紡機と巻取り機とから成る複合システムにおいて、製造される綾巻きパッケージの品質を改善し、かつ製品の生産性を高めることである。
この課題を解決するために、それぞれコップに巻成された全糸長が、検出された、供給量を示す値と、検出された糸切れとから求められる。巻取り機の巻取りユニットへのコップの供給が、それぞれコップに巻成された全糸長に関連して行われる。
各コップにおける全糸長の正確な知識は、綾巻きパッケージの品質を改善するため及び生産性を高めるための多数の可能性を開く。しかしながら全糸長を求めるためには、供給量又はそれに対応する値を加算することは十分ではない。リング精紡機では紡績ユニットは中央において駆動されるので、糸切れの間中、供給は継続される。糸切れもしくは糸中断は、紡績再開動作まで続く。紡績再開動作は、リング精紡機では通常、操作員によって行われるので、糸の中断は比較的長い時間続くことがある。糸が中断している時間、糸はコップに巻成されない。つまり全糸長を求めるために、糸中断の間における供給は、考慮する必要がない。
全糸長の正確な認識によって、今や、巻取りユニットにおいて引き出された糸長さとの関連において、何時でも、コップにおける残留糸長さを正確に特定することができる。本発明に好適な態様によれば、1つの巻取りユニットへの新しいコップの供給を、巻取りユニットにあるコップの求められた残留糸長さとの関連において行う。それぞれの残留糸量の認識によって、巻取りユニットにおけるコップの使い切りを予測することができるので、巻取りユニットにあるコップが完全に空になる前に、新しいコップの供給を既に行うことができる。つまり生産性が高まる。逆に、巻取りユニットに用心のために新しいコップを供給すること、及び予備に貯えておくことが不要になる。つまりコップは、それが必要とされる巻取りユニットにだけ搬送される。
巻取りユニットにおける巻取り速度は、リング精紡機における紡績速度よりも大幅に高い。従って、リング精紡機からのコップの新しい玉揚げが可能になる前に、巻取りユニットにおいてすべてのコップが消費されるという事態が起こり得る。これによって、完成していない綾巻きパッケージが静止状態で巻取りユニットに留まるということが起きる。停止している綾巻きパッケージの上には、紡績室(Spinnsaal)において素早くフライが堆積する。堆積したフライは、巻取り過程の継続時に綾巻きパッケージの層の間に巻き込まれ、綾巻きパッケージの品質を低下させることになる。
従って本発明に係る方法の別の好適な態様によれば、少なくとも1つのリング精紡機からの玉揚げのコップの全糸長の総和を求め、巻取りユニットへのコップの供給を、総和と巻取りユニットにおける巻取り速度とに関連して、巻取りユニットにおける玉揚げのコップの消費と、リング精紡機における次の玉揚げとが互いに同期化されるように行う。
つまり巻取りユニットにおけるコップの消費は、時間的にコップの製造に合わせられる。同期化によって、次の玉揚げのコップを使用することができる前に、巻取りユニットにおける巻取り過程が終了することを防止することができる。これによって、巻取りユニットが次の玉揚げを待っている場合に、完成していない綾巻きパッケージが静止状態で巻取りユニットに留まることが回避される。これによって綾巻きパッケージの品質を高めることができる。
同期化を実現するために、巻取り速度を適合させること、特に低下させることができる。これによって巻取りユニットへの供給は減速される。さらに、個々の巻取りユニットに綾巻きパッケージの完成後にもはやコップを供給しないということが可能である。完成した綾巻きパッケージは、巻取りユニットから放出されて搬出される。最後の玉揚げのなお存在する残留糸長さが綾巻きパッケージの製造のためにもはや十分ではない場合には、新しい綾巻きパッケージは開始されない。玉揚げの残りのコップは、場合によっては、なお巻取りを行う別の巻取りユニットにもたらすことができる。これによって生産性に不都合な影響が及ぼされない。
本発明の別の好適な態様によれば、巻取り機の巻取りユニットへのコップの供給を、コップにそれぞれ巻成された全糸長に関連して、かつ巻取りユニットの綾巻きパッケージに既にある糸継ぎ部の数に関連して行う。この態様の根底をなす認識は、巻取りユニットにおける糸継ぎ部の頻発が、形成される綾巻きパッケージの品質に対して不都合な影響を及ぼすという認識に基づいている。このとき糸継ぎ部は、巻取りユニットにおけるクリアラ切断後又は糸切れ後に実施される、糸接続部である。コップの各使い切りもしくは新しいコップの供給も、つまり各コップ交換作業も、このような糸継ぎ部を生ぜしめる。この理由から、好ましくは、満管のコップが、既に糸継ぎ部を備えた綾巻きパッケージを有する巻取りユニットに供給されるように、コップを巻取りユニットに分配することが望ましい。満管でないコップは、好ましくは、僅かな糸継ぎ部しか存在しない綾巻きパッケージを有する巻取りユニットに供給される。各コップの全糸長に関する情報、及び巻取りユニットの綾巻きパッケージに既に存在する糸継ぎ部の数に関する情報は、つまり好ましくは、糸継ぎ部が可能な限り均等にすべての綾巻きパッケージに分配されるように、使用されることが望ましい。このようにすると、廃棄物を産することなしに、良好な品質の綾巻きパッケージを製造することができる。また完全に巻成されていないコップをも使用することができ、かつ同時に品質のばらつきも回避することができる。
上に述べた態様に対するさらなる構成によれば、巻取りユニットへのコップの供給を、追加的に、紡績ユニットにおいて検出された糸切れに関連して行う。リング精紡機における糸切れは、巻取りユニットにおいて糸継ぎ部を生ぜしめる。つまりこれによって、予期される糸継ぎ部に関するさらなる予測が可能になり、ひいては糸継ぎ部を綾巻きパッケージに分配することが可能になる。
本発明はさらに、本発明に係る方法を実施する複合システムに関する。この複合システムは、コップを製造する多数の紡績ユニットを備えた少なくとも1つのリング精紡機と、コップを綾巻きパッケージに巻き返す多数の巻取りユニットを備えた少なくとも1つの巻取り機と、制御システムと、を有しており、該制御システムは、リング精紡機の供給量を示す値とリング精紡機の紡績ユニットにおける糸切れを検出するように構成されている。このような複合システムにおいて、本発明によれば、制御システムは、さらに、それぞれコップに巻成された全糸長を、供給量を示す検出された値及び検出された糸切れから求め、かつ巻取り機の巻取りユニットへのコップの供給を、それぞれコップに巻成された全糸長に関連して行うように、構成されている。
リング精紡機と巻取り機とから成る複合システムを示す図である。 リング精紡機の紡績ユニットを概略的に示す図である。 巻取り機の巻取りユニットを概略的に示す図である。
次に図面を参照しながら本発明の実施の態様を詳説する。
図1には、リング精紡機30と巻取り機1とから成る複合システム60が示されている。この複合システム60は、図3にも示すようにボビン・巻管搬送システム3を有しており、このボビン・巻管搬送システム3は、リング精紡機30から製造された紡績コップ(以下単にコップと呼ぶ)9を巻取り機1の巻取りユニット2に搬送し、繰り出された巻管34をリング精紡機30に戻し搬送する。搬送のためにコップ9は、搬送皿8に位置決めされる。ボビン・巻管搬送システム3は、巻取り機側にコップ供給区間4を有している。コップ供給区間4への走入前に、搬送皿8に配置されたコップ9は、コップ準備装置47を通過する。このコップ準備装置47は、コップ9の糸端部を準備し、これによって糸端部は巻取りユニット2において、容易に捕捉できるようになる。準備されたコップ9は、さらに分岐区間44を介して、可逆式に駆動可能な貯え区間5に搬送され、この貯え区間5から横搬送区間6を介して巻取りユニット2に導かれる。繰り出された巻管34は、巻管戻し区間7を介してリング精紡機30に戻し搬送される。完全には繰り出されなかったコップ9は、分岐区間45を介して、残留コップのためのコップ準備装置46に案内される。残留コップは次いで、貯え区間5及び横搬送区間6を介して再び巻取りユニット2に供給される。
複合システム60は、制御システム55を有している。図示の実施の形態において制御システム55は、巻取り機1に対応配置された制御ユニット56と、リング精紡機30に対応配置された制御ユニット57とを有している。制御ユニット56,57は、それぞれ、予め設定されたパラメータによる巻取り機1及びリング精紡機30の制御を可能にする。制御ユニット56,57は、センサデータを評価し、アクチュエータを制御する。制御ユニット56,57は、分散して特定されたプロセスを制御する、下位の制御ユニットを有することができる。制御ユニット56,57は、バスシステム58を用いて互いに接続されていて、これによって、リング精紡機30と巻取り機1との間において、データ及びパラメータを交換することができる。
図2には、リング精紡機30の紡績ユニット50が示されている。このようなリング精紡機30はその原理が公知であるので、ここでは単に略示されている。ここではコップ9の構造はより正確に示される。コップ9は、巻管基部16から巻管先端15に向かって先細になる幾分円錐形の巻管34に巻成される。コップ9の糸パッケージ(Garnkoerper)は、巻管基部16に、幾分丸く形成された付加部21を有し、巻管先端15の領域にはコップ円錐20を有している。
コップ9は回転するスピンドル41に配置されており、これに対してリングレール(Ringbank)27は昇降運動する。リング精紡機30は、延伸ユニット38を有している。延伸ユニット38から供給された糸39は、糸ガイド36を通過し、次いでリングトラベラ31を通過する。リングトラベラ31は、紡績リング29においてコップ円錐20の周りを回転する。紡績リング29は、リングレール27に配置されていて、このリングレール27と一緒に昇降運動するので、糸39はコップ9においてコップ円錐20の領域において巻成される。コップ9の完成後にリングレール27は、コップ9において最小数のリザーブワインディング(Hinterwindung)だけが生じるようにするために、可能な限り迅速に巻管基部16に移動する。スピンドル41へのアンダワインディング(Unterwindung)の巻付け後に、ドッフィング過程を開始することができる。すなわち、完成したコップ9が、リング精紡機30のスピンドル41から玉揚げされ、ボビン・巻管搬送システム3に引き渡される。リング精紡機30の紡績ユニット50は、可能な限り中央において制御される。これにより、すべての紡績ユニット50のコップ9のドッフィングもしくは玉揚げ(Abzug)は同時に行われる。
巻取りユニット2においてコップ9は、繰出し位置10に位置決めされる。図3には巻取りユニット2の構造が略示されている。巻取りユニット2において、糸はコップ9から綾巻きパッケージ11に巻き返される。綾巻きパッケージ11に巻き上げるために、巻取り装置24が設けられている。巻取り装置24はパッケージフレーム18を有しており、このパッケージフレーム18は旋回軸19を中心にして旋回可能である。綾巻きパッケージ11は、パッケージ駆動ローラ26に接触していて、このパッケージ駆動ローラ26によって駆動される。糸は綾振り装置28を用いて綾巻きパッケージ11に巻成される。糸切れ後に糸継ぎ部を形成するために、スプライサとして形成された糸継ぎ装置13が設けられている。綾巻きパッケージ11から到来する上糸を捕捉しかつ糸継ぎ装置13に挿入するために、旋回可能な吸込みノズル12が設けられており、この吸込みノズル12は、機械長さにわたって延在する負圧トラバース32を介して負圧源33に接続されている。コップ9から到来する下糸を糸継ぎ装置13に挿入するために、旋回可能なグリッパ管25が設けられている。糸継ぎ装置13の下には、糸テンショナ14が配置されており、この糸テンショナ14を用いて下糸を糸切れ後にクランプすることができる。下糸センサ22は、下糸の存在を検知する。
糸テンショナ14の下における糸切れ時又はコップ9の完全な繰出し後に、コップ交換作業(Kopswechselschaltung)が開始させられ、新しいコップ9が繰出し位置10において位置決めされる。排出されたコップ9がなお残留巻成体を有していると、このコップ9は、コップ準備装置46に供給される。残留巻成体をも巻取りユニット2において繰り出すために、コップ準備装置46において糸端部が新たに準備される。完全に繰り出された巻管34、つまり空管は、再びリング精紡機30に供給される。
例えば糸端部がコップ準備装置47において正確に準備されなかったことに基づいて、新しいコップの糸端部が巻取りユニット2において捕捉され得ない場合には、このようなコップ9も巻取りユニット2から排出されて、残留コップのためのコップ準備装置46に供給される。
延伸ユニット38の供給ローラ対の回転数は、リング精紡機30の供給量(Lieferung)を確定する。供給量は、例えば分当たりのメートル(m/min)のように、単位時間当たりの糸長さで表される。供給量と時間測定から、コップに巻成された糸長さを容易に求めることができる。リングレールパラメータが予め設定されている場合には、供給量の代わりに、同様に、リングレール行程毎の糸長さも使用することができる。この場合には、コップに巻成された糸長さを求めるために、コップ形成時におけるリングレール27の行程数を検出するだけでよい。
コップ9における全糸長を確実に確定するためには、リング精紡機30において発生する糸切れを監視し、全糸長を求める際に考慮しなくてはならない。糸切れ監視は、公知のようにリングトラベラの監視によって行うことができる。それというのは、通常運転において回転するリングトラベラは、糸切れ時に停止するからである。リング精紡機30のリングレール27は、中央において駆動される。すなわち紡績ユニット50における糸切れ時に、リングレール27はその運動を継続する。リング精紡機30における糸切れの解消は、通常、手によって行われるので、糸切れの解消まである程度の時間が経過する。リングレール27の運動が継続することに基づいて、これによりコップ構造に間隙が発生する。糸中断(Fadenunterbrechung)の継続中、該当するコップには糸が巻成されない。すなわち糸長さの加算は、糸中断の継続中、中断される、又は糸中断中に巻成されなかった糸長さは、コップの完成後、全糸長を計算する際に再び減算される。糸切れがコップの玉揚げまで解消されないことも考えられる。このような場合には、全糸長は、糸切れまでに既に巻成された糸長さに相当する。本発明との関連においてリング精紡機30における糸切れの検出について述べると、これは、糸中断の継続時間を考慮するべきである。
つまり本発明によれば、コップ9に巻成された全糸長は、既にリング精紡機30において検出され、制御システム55によって処理される。各コップ9の全糸長の正確な認識は、巻取りユニット2へのコップ9の効果的な分配を可能にする。ボビン・巻管搬送システム3の搬送皿8は、特定のコップ9の識別を可能にするチップを有することができる。このようにして、特定のコップ9の、制御システム55において記憶された全糸長は、巻取り機1においても再び、正しいコップに対応付けることができる。択一的に、全糸長を直に搬送皿8のチップに記載することも可能である。
如何なる時点においても、コップ9にある糸長さが分かっているので、巻取りユニット2において、コップ9から引き出された糸長さを把握することができる。リング精紡機30において求められた全糸長と引き出された糸長さから、いつでも、コップ9における残留糸長さを求めることができる。これによって例えば、巻取りプロセスがコップ9の完全な繰出しまでなおどれだけ続くのかを、計算することができる。そして新しいコップ9を適時に供給することができ、巻取りユニット2にあるコップ9が完全に繰り出される前に、既に供給動作を導入することができる。
完成後にリング精紡機30の紡績ユニット50から一緒に引き出されるすべてのコップ9は、玉揚げを形成する。個々のコップ9の既に検出された全糸長から、全玉揚げのコップ9の糸長さを確定することができる。巻取り速度の認識によって、コップ9の次の玉揚げが繰出しのために用意される前に、巻取りプロセスが終了しないように、コップ9を巻取りユニット2に分配することができる。ここで巻取り速度には追加的に影響を与えることができ、これによってコップ9の繰出しと次の玉揚げとを互いに同期させることができる。
巻取りユニット2の走路には、上において既に述べたように、スプライサとして形成された糸継ぎ装置13が配置されている。スプライサ13によって形成された糸継ぎ部は、スプライシング部とも呼ばれる。巻取りユニット2において、糸継ぎは、クリアラ切断後や糸切れ後、及び新しいコップ9の供給後に実施される。つまり比較的僅かな全糸長を有するコップ9は、綾巻きパッケージ11において比較的多数の糸継ぎ部を生ぜしめる。1つの綾巻きパッケージ11における糸継ぎ部の頻発は、綾巻きパッケージ11の品質を劣化させる。1つの綾巻きパッケージ11における糸継ぎ部の頻発を回避するために、糸巻成体がフルに巻かれた、つまり満管のコップ9は、可能な限り、予め設定された糸継ぎ部数を有する綾巻きパッケージ11が存在する巻取りユニット2に供給される。完全に巻成されていないコップ9は、好ましくは、予め設定された糸継ぎ部数がまだ超えられていない綾巻きパッケージ11を備えた巻取りユニット2において、用いられる。
紡績ユニット50における糸切れは、糸39における太い箇所を生ぜしめる。巻取りユニット2におけるセンサ(図示せず)、いわゆるクリアラが、このような太い箇所を認識し、太い箇所を除去するためにクリアラ切断を行う。既に上において述べたように、クリアラ切断に続いて、糸継ぎもしくはスプライシングが行われる。すなわち紡績時における糸切れは、高い蓋然性で、後において巻取り時にスプライシングを生ぜしめる。糸継ぎ部を綾巻きパッケージ11に均等に分配するために、巻取りユニット2へのコップの分配時に、コップにおける糸切れを考慮することができる。

Claims (9)

  1. コップ(9)が製造される多数の紡績ユニット(50)を備えた少なくとも1つのリング精紡機(30)と、前記コップ(9)が綾巻きパッケージ(11)に巻き返される多数の巻取りユニット(2)を備えた少なくとも1つの巻取り機(1)とから成る複合システム(60)を運転する方法であって、このとき前記リング精紡機(30)の供給量を示す値と、前記リング精紡機(30)の前記紡績ユニット(50)における糸切れとを検出する方法において、
    それぞれ前記コップ(9)に巻成された全糸長を、検出された、供給量を示す前記値と、検出された前記糸切れとから求め、
    前記巻取り機(1)の前記巻取りユニット(2)への前記コップ(9)の供給を、それぞれ前記コップ(9)に巻成された前記全糸長に関連して行う
    ことを特徴とする、少なくとも1つのリング精紡機と少なくとも1つの巻取り機とから成る複合システムを運転する方法。
  2. 前記巻取りユニット(2)において、前記コップ(9)から引き出された糸長さと、前記コップ(9)の前記全糸長とから、残留糸長さを求める、請求項1記載の方法。
  3. 1つの巻取りユニット(2)への新しいコップ(9)の供給を、前記巻取りユニット(2)にある前記コップ(9)の求められた前記残留糸長さとの関連において行う、請求項2記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つのリング精紡機(30)からの玉揚げの前記コップ(9)の全糸長の総和を求め、前記巻取りユニット(2)への前記コップ(9)の供給を、前記総和と前記巻取りユニット(2)における巻取り速度とに関連して、前記巻取りユニット(2)における玉揚げの前記コップ(9)の消費と、前記リング精紡機(30)における次の玉揚げとが互いに同期化されるように行う、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 前記巻取り速度を適合させる、請求項4記載の方法。
  6. 個々の巻取りユニット(2)に前記綾巻きパッケージ(11)の完成後には、もはやコップ(9)を供給しない、請求項4又は5記載の方法。
  7. 前記巻取り機(1)の前記巻取りユニット(2)への前記コップ(9)の供給を、前記コップ(9)にそれぞれ巻成された全糸長に関連して、かつ前記巻取りユニット(2)の前記綾巻きパッケージ(11)に既にある糸継ぎ部の数に関連して行う、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 前記巻取りユニット(2)への前記コップ(9)の供給を、追加的に、前記紡績ユニット(50)において検出された糸切れに関連して行う、請求項7記載の方法。
  9. 請求項1から8までのいずれか1項記載の方法を実施する複合システム(60)であって、コップ(9)を製造する多数の紡績ユニット(50)を備えた少なくとも1つのリング精紡機(30)と、コップ(9)を綾巻きパッケージ(11)に巻き返す多数の巻取りユニット(2)を備えた少なくとも1つの巻取り機(1)と、制御システム(55)と、を有しており、該制御システム(55)が、前記リング精紡機(30)の供給量を示す値と前記リング精紡機(30)の前記紡績ユニット(50)における糸切れを検出するように構成されている、複合システム(60)において、
    前記制御システム(55)は、さらに、それぞれ前記コップ(9)に巻成された前記全糸長を、供給量を示す検出された前記値及び検出された前記糸切れから求め、かつ前記巻取り機(1)の前記巻取りユニット(2)への前記コップ(9)の供給を、それぞれ前記コップ(9)に巻成された全糸長に関連して制御するように、構成されていることを特徴とする、複合システム。
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