JP2017087365A - 電動ドライバー用補助工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンカーボルトのナットの緊締もしくは弛緩作業を極めて簡単確実に行える電動ドライバー用補助工具を提供する。【解決手段】電動ドライバー用補助工具Aをなず主動ギヤaに噛合せしめた従動ギヤbを枢着し、従動ギヤbに噛合する2個の小径ギヤc、cを2個の小径ギヤc、c同士を噛合させることなく枢着し、2個の小径ギアc、cに噛合せしめる内側部にボルトeの頭部3もしくはナット4が嵌挿する嵌挿通孔5を有し、ボルトeの螺杆6が嵌挿し、ボルトeの嵌挿通孔5の径より小径の切欠嵌挿部7を有する切欠駆動ギヤfを枢着し、握持フレームdの外側部8より内側部9にボルトeの螺杆6が嵌挿する切欠嵌挿部7aを形成した。【選択図】 図3

Description

本発明は、土木・建築時や機械類の組立てや修理時等において使用されるアンカーボルト等に螺着のナットを緊締もしくは弛緩する作業時に使用される電動ドライバー用補助工具の分野に関するものである。
従来土木・建築時において使用されるアンカーボルトに螺合せしめるナットを緊締もしくは弛緩する作業時に使用される電動ドライバー用補助工具として、特許第4729210号(発明の名称 電動ドライバー用マルチアタッチメント)が開示されている。
前記開示の特許第4729210号特許公報の電動ドライバー用マルチアタッチメントの構造は、図1A、B、3に図示されているように電動ドライバーYの回転軸Yaに嵌着する連結穴2aを有する第一の駆動ギア2と、該ギア2と噛み合う第2の従動ギア3と、さらに前記従動ギア3と噛み合う第3の従動ギア4の3個のギア2、3、4を噛合せしめたものであって、前記第3の従動ギア4は、特許請求の範囲の請求項1に明示されているように、異なるナットサイズのナットA3・A4を嵌挿する通孔4a・4bを表裏に有すると限定された構造である。
従って、前記第3の従動ギア4に、アンカーボルトに螺着しているナット等を前記第3の従動ギア4の通孔4a・4bに前記ナットを嵌挿させるには、握持中の電動ドライバー用マルチアタッチメントを上下に動かすか、もしくは左右両サイドの何れの方向に動かすかしかなかった。
さらに、前記電動ドライバー用マルチアタッチメントの作業現場は、作業性の良い場所ばかりでなく、極めて狭い作業現場や足廻りが悪い場所であったり、あるいは高所であったりするために、アンカーボルトのナットと前記アタッチメントの第3の従動ギア4の通孔4a・4bとの嵌め込み作業が、前記通孔4a・4bのみのため、作業者らに負担がかかり、作業性と作業効率が好適でなかった。
そのため、高所や足場の悪い前記土木もしくは建築作業現場において、作業従事者らのアンカーボルトに螺着するナットの緊締もしくは弛緩作業性の良好な電動ドライバー用補助工具の開発が急務とされていた。
特許第4729210号特許公報
上記従来公知の特許第4729210号特許公報に開示された電動ドライバー用マルチアタッチメントは、アンカーボルトに螺合するナットを緊締したり、弛緩したりするための第3の従動ギア4(図1A、B、図3、図4)が、表裏に貫通する通孔4a、4bのみで、他に前記ナットを嵌挿せしめる構造は全くなかった。
そのため、前記アンカーボルトに螺着のナットの緊締もしくは弛緩するための作業が極めてやりにくく、しかも作業効率も良好とは云えなかった。
しかるに、本発明の電動ドライバー用補助工具は、アンカーボルトに螺合するナットの緊締もしくは弛緩するために、前記ボルトのナットが嵌通する嵌通孔と、この嵌通孔に接続する切欠嵌挿部とを有する切欠駆動ギヤを設けると同時に、握持フレームにも前記ボルトの螺杆部分が嵌挿する切欠嵌挿部を設けることによって、前記アンカーボルトのナットの緊締もしくは弛緩作業が従来のものに比し、極めて簡単にして、且つ迅速に、さらに確実に行うことができるようにして課題を解決した。
さらに、本発明は、切欠駆動ギヤに2個の小径ギヤを対向状にして、且つ前記切欠駆動ギヤが空転状態にならないような間隔を設けて噛合せしめて、前記アンカーボルトのナットの緊締もしくは弛緩作業時に前記切欠駆動ギヤが空転しないようにして課題を解決した。
また、本発明は、切欠駆動ギヤと上側フレームもしくは下側フレームに指示部を設けてアンカーボルトのナットの緊締もしくは弛緩作業後に、本発明の電動ドライバー用補助工具が前記アンカーボルトからの離脱作業が極めて簡単に、且つ迅速にできるようにして課題を解決した。
本発明は、電動ドライバー用補助工具の握持フレームに6角形状嵌挿部を形成して、前記アンカーボルトのナット締め作業終了後の本締め作業を別設の作業工具を使用することなく、スムーズに行うことができるようにして課題を解決した。
課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、電動ドライバーyの回転駆動軸2を嵌着せしめる嵌挿孔1を内側部に形成する主動ギヤaを枢着せしめた握持フレームdを有する電動ドライバー用補助工具Aにおいて、前記電動ドライバー用補助工具Aを構成する前記主動ギヤaに噛合せしめた従動ギヤbを枢着し、前記従動ギヤbに噛合する2個の小径ギヤc、cを、前記2個の小径ギヤc、c同士を噛合させることなく枢着し、前記2個の小径ギヤc、cに噛合せしめる内側部にボルトeの頭部3もしくはナット4が嵌挿する嵌挿通孔5を有し、且つ前記ボルトeの螺杆6が嵌挿し、且つ前記ボルトeの嵌挿通孔5の径より小径の切欠嵌挿部7を有する切欠駆動ギヤfを枢着し、前記握持フレームdの外側部8より内側部9に前記ボルトeの螺杆6が嵌挿する切欠嵌挿部7aを形成せしめる電動ドライバー用補助工具である。
課題を解決するための手段として、請求項2に記載の発明は、前記握持フレームdが、上側フレームgと中側フレームhと下側フレームiとから構成されていると共に、前記各フレームg、h、iに前記ボルトeの螺杆6が嵌挿する切欠嵌挿部7aが形成されている電動ドライバー用補助工具である。
課題を解決するための手段として、請求項3に記載の発明は、前記主動ギヤaの表面部10と裏面部11に、外周が円柱形状の軸杆部12、13を突設し、前記軸杆部12、13を前記上側フレームgと下側フレームiに支承せしめ、前記従動ギヤbの表面部14と裏面部15に、外周が円柱形状の軸杆部16、17を突設し、前記軸杆部16、17を、前記上側フレームgと下側フレームiに支承せしめ、前記2個の小径ギヤc、cを小径ギヤc、cの中心部に形成の嵌挿孔1aに小径ピン18、18を嵌挿せしめ、前記小径ピン18、18を前記上側フレームgと下側フレームiに支承せしめ、前記切欠駆動ギヤfの表面部19と裏面部20に、嵌挿通孔5を囲繞し外周が円柱形状にして、且つ前記ボルトeの螺杆6が嵌挿する切欠嵌挿部7が形成され、且つ円柱形状の軸杆部22、23が形成され、前記軸杆部22、23が前記上側フレームgと下側フレームiに、前記小径ギヤc、cに噛合しながら枢着せしめられている電動ドライバー用補助工具である。
課題を解決するための手段として、請求項4に記載の発明は、前記握持フレームdの一端部に本締め用の6角形状嵌挿部24が形成されている電動ドライバー用補助工具である。
課題を解決するための手段として、請求項5に記載の発明は、前記上側フレームgと前記切欠駆動ギヤfに、切欠嵌挿部7と前記握持フレームdの切欠嵌挿部7aが合致して、前記ボルトeの螺杆6が離脱を示唆する指示部25を設ける電動ドライバー用補助工具である。
請求項1に記載の発明は、電動ドライバーyの回転駆動軸2を嵌着せしめる嵌挿孔1を内側部に形成する主動ギヤaを枢着せしめた握持フレームdを有する電動ドライバー用補助工具Aにおいて、前記電動ドライバー用補助工具Aを構成する前記主動ギヤaに噛合せしめた従動ギヤbを枢着し、前記従動ギヤbに噛合する2個の小径ギヤc、cを、前記2個の小径ギヤc、c同士を噛合させることなく枢着し、前記2個の小径ギヤc、cに噛合せしめる内側部にボルトeの頭部3もしくはナット4が嵌挿する嵌挿通孔5を有し、且つ前記ボルトeの螺杆6が嵌挿し、且つ前記ボルトeの嵌挿通孔5の径より小径の切欠嵌挿部7を有する切欠駆動ギヤfを枢着し、前記握持フレームdの外側部8より内側部9に前記ボルトeの螺杆6が嵌挿する切欠嵌挿部7aを形成せしめることを特徴とする電動ドライバー用補助工具であるので、本発明の補助工具を握持したまま、アンカーボルトの螺杆を目がけて前進させるだけで切欠駆動ギヤの切欠嵌挿部にアンカーボルトの螺杆部分が嵌り込み、さらに上方もしくは左右何れかの方向に前進させるだけで、ナットの嵌挿通孔にナットをスムーズに嵌め込むことができる。
従って、本発明の電動ドライバー用補助工具は、ナットへの嵌め込み作業が極めて簡単且つ迅速に行うことができる。
そのため、本発明の電動ドライバー用補助工具は、前記ナットの緊締作業もしくは弛緩作業の作業効率が、従来のものよりも著しく高めることができた。
請求項2に記載の発明は、前記握持フレームdが、上側フレームgと中側フレームhと下側フレームiとから構成されていると共に、前記各フレームg、h、iに前記ボルトeの螺杆6が嵌挿する切欠嵌挿部7aが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動ドライバー用補助工具なので、前記請求項1に記載の発明と同じ効果を有している。
請求項3に記載の発明は、前記主動ギヤaの表面部10と裏面部11に、外周が円柱形状の軸杆部12、13を突設し、前記軸杆部12、13を前記上側フレームgと下側フレームiに支承せしめ、前記従動ギヤbの表面部14と裏面部15に、外周が円柱形状の軸杆部16、17を突設し、前記軸杆部16、17を、前記上側フレームgと下側フレームiに支承せしめ、前記2個の小径ギヤc、cを小径ギヤc、cの中心部に形成の嵌挿孔1aに小径ピン18、18を嵌挿せしめ、前記小径ピン18、18を前記上側フレームgと下側フレームiに支承せしめ、前記切欠駆動ギヤfの表面部19と裏面部20に、前記嵌挿通孔5を囲繞し外周が円柱形状にして、且つ前記ボルトeの螺杆6が嵌挿する切欠嵌挿部7が形成され、且つ円柱形状の軸杆部22、23が形成され、前記軸杆部22、23が前記上側フレームgと下側フレームiに、前記小径ギヤc、cに噛合しながら枢着せしめられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動ドライバー用補助工具なので、前記請求項1又は同2に記載の発明と同じ効果を有している。
請求項4に記載の発明は、前記握持フレームdの一端部に本締め用の6角形状嵌挿部24が形成されていることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の電動ドライバー用補助工具なので、前記請求項1又は同2又は同3に記載の発明と同じ効果を有している。
請求項5に記載の発明は、前記上側フレームgと前記切欠駆動ギヤfに、切欠嵌挿部7と前記握持フレームdの切欠嵌挿部7aが合致して、前記ボルトeの螺杆6が離脱を示唆する指示部25を設けることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の電動ドライバー用補助工具なので、前記請求項1又は同2又は同3又は同4に記載の発明と同じ効果を有している。
さらに、本発明は、ナット締めもしくは弛緩作業後、切欠嵌挿部と嵌挿通孔が合致しない状態で作業が終了しても、握持フレームと切欠駆動ギヤに付されている前記指示部同士が合致するまで、前記切欠駆動ギヤを手動で回動させれば、前記切欠嵌挿部と嵌挿通孔が合致して、アンカーボルトからの離脱が容易にできる利点がある。
また、作業開始時に、前記切欠嵌挿部と嵌挿通孔が合致していないときは、前記駆動ギヤを指示部同士が一致するまで回動させることによって、螺杆の嵌め込み作業が極めて容易にできる利点がある。
本発明電動ドライバー用補助工具の平面図である。
同電動ドライバー用補助工具の底面図である。
同電動ドライバー用補助工具の上側フレームを除去した状態の平面図である。
図3の状態から各ギヤを回転させ切欠駆動ギヤの切欠嵌挿部が1個の小径ギヤと噛合しなくても、他の小径ギヤと噛合している状態を示す平面図である。
同電動ドライバー用補助工具の正面図である。
同電動ドライバー用補助工具の使用状態を示す斜視図である。
同電動ドライバー用補助工具の下側フレームの正面図である。
同電動ドライバー用補助工具の中側フレームの正面図である。
同電動ドライバー用補助工具を構成する主動ギヤの正面図である。
同電動ドライバー用補助工具を構成する従動ギヤの正面図である。
同電動ドライバー用補助工具を構成する小径ギヤの軸杆の正面図である。
同電動ドライバー用補助工具の切欠駆動ギヤの平面図である。
同図12の切欠駆動ギヤの正面図である。
請求項1〜5に記載の発明の実施に関する実施例は、共通しているので、一括して以下のとおり説明する。
図においてAは電動ドライバー用補助工具であり、以下の構成からなっている。
該電動ドライバー用補助工具Aは、握持フレームdと、手動ギヤaと、従動ギヤbと、2個の小径ギヤc、cと、切欠嵌挿部7を有する切欠駆動ギヤfから構成されている。
前記握持フレームdは、通常板状をした上側フレームgと、前記各種ギヤa、b、c、c、fを囲む囲み部26が形成されている中側フレームhと、前記上側フレームgと同形状の下側フレームiから構成されている。
前記上側フレームgと下側フレームiは、通常金属板製とし、中側フレームhは合成樹脂製である。
前記上側フレームgと中側フレームhと下側フレームiには、前記各種ギヤa、b、c、c、fを枢着せしめる枢着嵌挿孔27、28、28a、29が対称的に形成されている。
さらに、前記上側フレームgと下側フレームiと中側フレームhには、固着孔30が対称的に形成されている。30aは止め具である。
aは電動ドライバーyの回転駆動軸2が嵌挿する嵌挿孔1を内側に形成する主動ギヤである。
この主動ギヤaの表面部10と裏面部11には、夫々外周が円柱形状の軸杆部12が突設されており、前記軸杆部12が重合せしめ、組立てられた前記上側フレームgと下側フレームiの枢着嵌挿孔27、29に夫々嵌挿し枢着されている(図1、2参照)。
前記上側フレームgと下側フレームiとの間には、各ギヤa、b、c、c、fがスムーズに枢着し、且つ噛合している中側フレームhが、回動できる状態で配置し組立てられている。前記主動ギヤaは第1、2、3図のようにセットされている。
図において、bは従動ギヤであり、前記主動ギヤaと噛合する。この従動ギヤbの表面部14と裏面部15には、外周が円柱形状の軸杆部16、17が突設されており、前記軸杆部16、17は、前記上側フレームgと下側フレームiの枢着嵌挿孔28、28に夫々嵌挿し枢着されている。
図においてc、cは、前記従動ギヤ3に噛合する2個の小径ギヤであり、以下の構成からなっている。
前記2個の小径ギヤc、cは、中心部に形成の嵌挿孔1a、1a内に、別設する小径ピンj、jの上面と下面に突設する軸杆31、31を嵌挿せしめ、前記軸杆31、31を前記上側フレームgと下側フレームiの枢着嵌挿部28a、28aに支承せしめる。前記小径ギヤc、c同士は噛合させないことを条件とする。
従って、前記小径ギヤc、cは従動ギヤbと切欠駆動ギヤfとに噛合状態で組立てセットされている。
さらに、前記小径ギヤc、cは、中側フレームhに囲まれた状態でセットされている。
図においてfは、切欠駆動ギヤであり以下の構成からなっている。
この切欠駆動ギヤfは、表面部19と裏面部20に、嵌挿通孔5を囲繞し外周が円柱形状にして、且つアンカーボルトeの螺杆6のみが嵌挿できる形状にして、切欠駆動ギヤfの外側周囲部から前記嵌挿通孔5にかけて切欠形成されている切欠嵌挿部7を有する軸杆部22、23が上側フレームgと下側フレームiの枢着嵌挿孔29、29に枢着されている。
そして前記切欠駆動ギヤfと前記2個の夫々の小径ギヤc、cが図3のように噛合し組立てられている。
図において24は、前記握持フレームdの一端部に本締め用の6角形状嵌挿部である。
前記6角形状嵌挿部24は、前記握持フレームdが、上側フレームgと中側フレームhと下側フレームiによって重合し固着されているときは、前記3枚の各フレームg、h、iに貫通するよう夫々形成する。
さらに、前記3枚の各フレームg、h、iの前方部には、アンカーボルトeの螺杆6がスムーズに嵌り込むことができる形状の切欠嵌挿部7aを、前記切欠駆動ギヤfの切欠嵌挿部7と同じ形状にて形成する。
前記握持フレームdを構成する各フレームの上側フレームgと中側フレームhと下側フレームiが重合し固着されたときは、3つの各フレームg、h、iの4つの切欠嵌挿部7、7aが、図1、2のように合致状態となっている。
図において、25は指示部である。この指示部25は、前記した3枚のフレームg、h、iの切欠嵌挿部7aと、前記切欠駆動ギヤfの切欠嵌挿部7が、アンカーボルトeの螺杆6が通過できる状態にて合致した状態を簡単に確認するためのものである。そして前記指示部25は、通常前記上側フレームgと前記上側フレームgから突設している前記切欠駆動ギヤfの軸杆部22の側面に付記して形成する。
さらに、前記指示部25は、通常ライン形状にて形成するが限定するものではない。
前記指示部25は、ライン同士が合致し同一線上にセットすると、前記各切欠嵌挿部7、7aが合致し、前記アンカーボルトeの螺杆6が通過できることと、切欠駆動ギヤfの嵌挿通孔5から離脱することが確実にできることを示唆することになる。
本発明の電動ドライバー用補助工具の使用方法の一例を説明すると以下のとおりである。
図1、2、6に図示するように、切欠駆動ギヤfの切欠嵌挿部7を各フレームg、h、iの切欠嵌挿部7aと合致させた状態にして、前記補助工具Aを片方の手で握持したまま、アンカーボルトeの螺杆6を目がけて前進させる。
さらに、前記補助工具Aを前進させて、前記切欠駆動ギヤfの嵌挿通孔5にアンカーボルトeの螺杆6部分を嵌り込ませる。
つぎに、握持中の前記補助工具Aを上方もしくは左右何れかの方向に前進させると、前記ボルトeに螺着する前記ナット4を嵌挿通孔5内にスムーズに嵌り込ませることができる。
さらに、電動ドライバーyの回転方向を逆回転に予め調整操作をして、前記ドライバーyの回転駆動軸2を主動ギヤaの嵌挿孔1に嵌着せしめ、前記電動ドライバーyを駆動させて、前記アンカーボルトeのナット4を所定の位置に螺着もしくは螺戻する。
前記のようにして作業終了後は、握持中の前記電動ドライバーyを補助工具Aから離脱させる。
さらに、握持中の補助工具Aをスライドさせた後、前記切欠駆動ギヤfを手動で前記切欠嵌挿部7と嵌挿通孔5が合致するまで回動させる。合致したら握持中の補助工具Aを手前に引き寄せれば、前記ボルトeの螺杆6から簡単且つ迅速に離脱でき、作業は終了する。
A 電動ドライバー用補助工具
y 電動ドライバー
a 主動ギヤ
b 従動ギヤ
c 小径ギヤ
d 握持フレーム
e ボルト
f 切欠駆動ギヤ
g 上側フレーム
h 中側フレーム
i 下側フレーム
j 小径ピン
1 嵌挿孔
1a 嵌挿孔
2 回転駆動軸
3 頭部
4 ナット
5 嵌挿通孔
6 螺杆
7 切欠嵌挿部
7a 切欠嵌挿部
8 外側部
9 内側部
10 表面部
11 裏面部
12 軸杆部
13 軸杆部
14 表面部
15 裏面部
16 軸杆部
17 軸杆部
18 小径ピン
19 表面部
20 裏面部
22 軸杆部
23 軸杆部
24 6角形状嵌挿部
25 指示部
26 囲み部
27 枢着嵌挿部
28 枢着嵌挿部
28a 枢着嵌挿部
29 枢着嵌挿孔
30 固着孔
30a 止め具
31 軸杆
本発明は、土木・建築時や機械類の組立てや修理時等において使用されるアンカーボルト等に螺着のナットを緊締もしくは弛緩する作業時に使用される電動ドライバー用補助工具の分野に関するものである。
従来土木・建築時において使用されるアンカーボルトに螺合せしめるナットを緊締もしくは弛緩する作業時に使用される電動ドライバー用補助工具として、特許第4729210号(発明の名称 電動ドライバー用マルチアタッチメント)が開示されている。
前記開示の特許第4729210号特許公報の電動ドライバー用マルチアタッチメントの構造は、図1A、B、3に図示されているように電動ドライバーYの回転軸Yaに嵌着する連結穴2aを有する第一の駆動ギア2と、該ギア2と噛み合う第2の従動ギア3と、さらに前記従動ギア3と噛み合う第3の従動ギア4の3個のギア2、3、4を噛合せしめたものであって、前記第3の従動ギア4は、特許請求の範囲の請求項1に明示されているように、異なるナットサイズのナットA3・A4を嵌挿する通孔4a・4bを表裏に有すると限定された構造である。
従って、前記第3の従動ギア4に、アンカーボルトに螺着しているナット等を前記第3の従動ギア4の通孔4a・4bに前記ナットを嵌挿させるには、握持中の電動ドライバー用マルチアタッチメントを上下に動かすか、もしくは左右両サイドの何れの方向に動かすかしかなかった。
さらに、前記電動ドライバー用マルチアタッチメントの作業現場は、作業性の良い場所ばかりでなく、極めて狭い作業現場や足廻りが悪い場所であったり、あるいは高所であったりするために、アンカーボルトのナットと前記アタッチメントの第3の従動ギア4の通孔4a・4bとの嵌め込み作業が、前記通孔4a・4bのみのため、作業者らに負担がかかり、作業性と作業効率が好適でなかった。
そのため、高所や足場の悪い前記土木もしくは建築作業現場において、作業従事者らのアンカーボルトに螺着するナットの緊締もしくは弛緩作業性の良好な電動ドライバー用補助工具の開発が急務とされていた。
特許第4729210号特許公報
上記従来公知の特許第4729210号特許公報に開示された電動ドライバー用マルチアタッチメントは、アンカーボルトに螺合するナットを緊締したり、弛緩したりするための第3の従動ギア4(図1A、B、図3、図4)が、表裏に貫通する通孔4a、4bのみで、他に前記ナットを嵌挿せしめる構造は全くなかった。
そのため、前記アンカーボルトに螺着のナットの緊締もしくは弛緩するための作業が極めてやりにくく、しかも作業効率も良好とは云えなかった。
しかるに、本発明の電動ドライバー用補助工具は、アンカーボルトに螺合するナットの緊締もしくは弛緩するために、前記ボルトのナットが嵌通する嵌通孔と、この嵌通孔に接続する切欠嵌挿部とを有する切欠駆動ギヤを設けると同時に、握持フレームにも前記ボルトの螺杆部分が嵌挿する切欠嵌挿部を設けることによって、前記アンカーボルトのナットの緊締もしくは弛緩作業が従来のものに比し、極めて簡単にして、且つ迅速に、さらに確実に行うことができるようにして課題を解決した。
さらに、本発明は、切欠駆動ギヤに2個の小径ギヤを対向状にして、且つ前記切欠駆動ギヤが空転状態にならないような間隔を設けて噛合せしめて、前記アンカーボルトのナットの緊締もしくは弛緩作業時に前記切欠駆動ギヤが空転しないようにして課題を解決した。
また、本発明は、切欠駆動ギヤと上側フレームもしくは下側フレームに指示部を設けてアンカーボルトのナットの緊締もしくは弛緩作業後に、本発明の電動ドライバー用補助工具が前記アンカーボルトからの離脱作業が極めて簡単に、且つ迅速にできるようにして課題を解決した。
本発明は、電動ドライバー用補助工具の握持フレームに6角形状嵌挿部を形成して、前記アンカーボルトのナット締め作業終了後の本締め作業を別設の作業工具を使用することなく、スムーズに行うことができるようにして課題を解決した。
課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、電動ドライバーyの回転駆動軸2を嵌着せしめる嵌挿孔1を内側部に形成する主動ギヤaを枢着せしめた握持フレームdを有する電動ドライバー用補助工具Aにおいて、前記電動ドライバー用補助工具Aを構成する前記主動ギヤaに噛合せしめた従動ギヤbを枢着し、前記従動ギヤbに噛合する2個の小径ギヤc、cを、前記2個の小径ギヤc、c同士を噛合させることなく枢着し、前記2個の小径ギヤc、cに噛合せしめる内側部にボルトeの頭部3もしくはナット4が嵌挿する嵌挿通孔5を有し、且つ前記ボルトeの螺杆6が嵌挿し、且つ前記ボルトeの嵌挿通孔5の径より小径の切欠嵌挿部7を有する切欠駆動ギヤfを枢着し、前記握持フレームdの外側部8より内側部9に前記ボルトeの螺杆6が嵌挿する切欠嵌挿部7aを形成せしめ、前記握持フレームdが、上側フレームgと中側フレームhと下側フレームiとから構成されていると共に、前記各フレームg、h、iに前記ボルトeの螺杆6が嵌挿する切欠嵌挿部7aが形成され、前記握持フレームdは、板状をした上側フレームgと、前記各種ギヤa、b、c、c、fを囲む囲み部26が形成されている中側フレームhと、前記上側フレームgと同形状の下側フレームiから構成され、前記上側フレームgと下側フレームiには、前記各種ギヤa、b、c、c、fを枢着せしめる枢着嵌挿孔27、28、28a、29が対称的に形成され、前記主動ギヤaの表面部10と裏面部11に、外周が円柱形状の軸杆部12、13を突設し、前記軸杆部12、13を前記上側フレームgと下側フレームiに支承せしめ、前記従動ギヤbの表面部14と裏面部15に、外周が円柱形状の軸杆部16、17を突設し、前記軸杆部16、17を、前記上側フレームgと下側フレームiに支承せしめ、前記2個の小径ギヤc、cを小径ギヤc、cの中心部に形成の嵌挿孔1aに小径ピン18、18を嵌挿せしめ、前記小径ピン18、18を前記上側フレームgと下側フレームiに支承せしめ、前記切欠駆動ギヤfの表面部19と裏面部20に、嵌挿通孔5を囲繞し外周が円柱形状にして、且つ前記ボルトeの螺杆6が嵌挿する切欠嵌挿部7が形成され、且つ円柱形状の軸杆部22、23が形成され、前記軸杆部22、23が前記上側フレームgと下側フレームiに、前記小径ギヤc、cに噛合しながら枢着せしめられている電動ドライバー用補助工具である。
課題を解決するための手段として、請求項2に記載の発明は、前記握持フレームdの一端部に本締め用の6角形状嵌挿部24が形成されている電動ドライバー用補助工具である。
課題を解決するための手段として、請求項3に記載の発明は、前記上側フレームgと前記切欠駆動ギヤfに、切欠嵌挿部7と前記握持フレームdの切欠嵌挿部7aが合致して、前記ボルトeの螺杆6が離脱を示唆する指示部25を設ける電動ドライバー用補助工具である。
請求項1に記載の発明は、電動ドライバーの回転駆動軸を嵌着せしめる嵌挿孔を内側部に形成する主動ギヤを枢着せしめた握持フレームを有する電動ドライバー用補助工具において、前記電動ドライバー用補助工具を構成する前記主動ギヤに噛合せしめた従動ギヤを枢着し、前記従動ギヤに噛合する2個の小径ギヤを、前記2個の小径ギヤ同士を噛合させることなく枢着し、前記2個の小径ギアに噛合せしめる内側部にボルトの頭部もしくはナットが嵌挿する嵌挿通孔を有し、且つ前記ボルトの螺杆が嵌挿し、且つ前記ボルトの嵌挿通孔の径より小径の切欠嵌挿部を有する切欠駆動ギヤを枢着し、前記握持フレームの外側部より内側部に前記ボルトの螺杆が嵌挿する切欠嵌挿部を形成せしめ、前記握持フレームが、上側フレームと中側フレームと下側フレームとから構成されていると共に、前記各フレームに前記ボルトの螺杆が嵌挿する切欠嵌挿部が形成され、前記握持フレームは、板状をした上側フレームと、前記各種ギヤを囲む囲み部が形成されている中側フレームと、前記上側フレームと同形状の下側フレームから構成され、前記上側フレームと下側フレームには、前記各種ギヤを枢着せしめる枢着嵌挿孔が対称的に形成され、前記主動ギヤの表面部と裏面部に、外周が円柱形状の軸杆部を突設し、前記軸杆部を前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記従動ギヤの表面部と裏面部に、外周が円柱形状の軸杆部を突設し、前記軸杆部を、前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記2個の小径ギヤを小径ギヤの中心部に形成の嵌挿孔に小径ピンを嵌挿せしめ、前記小径ピンを前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記切欠駆動ギヤの表面部と裏面部に、前記嵌挿通孔を囲繞し外周が円柱形状にして、且つ前記ボルトの螺杆が嵌挿する切欠嵌挿部が形成され、且つ円柱形状の軸杆部が形成され、前記軸杆部が前記上側フレームと下側フレームに、前記小径ギヤに噛合しながら枢着せしめられていることを特徴とする電動ドライバー用補助工具であるので、本発明の補助工具を握持したまま、アンカーボルトの螺杆を目がけて前進させるだけで切欠駆動ギヤの切欠嵌挿部にアンカーボルトの螺杆部分が嵌り込み、さらに上方もしくは左右何れかの方向に前進させるだけで、ナットの嵌挿通孔にナットをスムーズに嵌め込むことができる。
従って、本発明の電動ドライバー用補助工具は、ナットへの嵌め込み作業が極めて簡単且つ迅速に行うことができる。
そのため、本発明の電動ドライバー用補助工具は、前記ナットの緊締作業もしくは弛緩作業の作業効率が、従来のものよりも著しく高めることができた。
本発明は、前記握持フレームが、上側フレームと中側フレームと下側フレームとから構成されていると共に、前記各フレームに前記ボルトの螺杆が嵌挿する切欠嵌挿部が形成されているので、前記と同じ効果を有している。
本発明は、前記主動ギヤの表面部と裏面部に、外周が円柱形状の軸杆部を突設し、前記軸杆部を前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記従動ギヤの表面部と裏面部に、外周が円柱形状の軸杆部を突設し、前記軸杆部を、前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記2個の小径ギヤを小径ギヤの中心部に形成の嵌挿孔に小径ピンを嵌挿せしめ、前記小径ピンを前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記切欠駆動ギヤの表面部と裏面部に、前記嵌挿通孔を囲繞し外周が円柱形状にして、且つ前記ボルトの螺杆が嵌挿する切欠嵌挿部が形成され、且つ円柱形状の軸杆部が形成され、前記軸杆部が前記上側フレームと下側フレームに、前記小径ギヤに噛合しながら枢着せしめられている電動ドライバー用補助工具なので、前記と同じ効果を有している。
請求項2に記載の発明は、前記握持フレームの一端部に本締め用の6角形状嵌挿部が形成されている電動ドライバー用補助工具なので、前記請求項1に記載の発明と同じ効果を有している。
請求項3に記載の発明は、前記上側フレームと前記切欠駆動ギヤに、切欠嵌挿部と前記握持フレームの切欠嵌挿部が合致して、前記ボルトの螺杆が離脱を示唆する指示部を設ける電動ドライバー用補助工具なので、前記請求項1又は同2に記載の発明と同じ効果を有している。
さらに、本発明は、ナット締めもしくは弛緩作業後、切欠嵌挿部と嵌挿通孔が合致しない状態で作業が終了しても、握持フレームと切欠駆動ギヤに付されている前記指示部同士が合致するまで、前記切欠駆動ギヤを手動で回動させれば、前記切欠嵌挿部と嵌挿通孔が合致して、アンカーボルトからの離脱が容易にできる利点がある。
また、作業開始時に、前記切欠嵌挿部と嵌挿通孔が合致していないときは、前記駆動ギヤを指示部同士が一致するまで回動させることによって、螺杆の嵌め込み作業が極めて容易にできる利点がある。
本発明電動ドライバー用補助工具の平面図である。
同電動ドライバー用補助工具の底面図である。
同電動ドライバー用補助工具の上側フレームを除去した状態の平面図である。
図3の状態から各ギヤを回転させ切欠駆動ギヤの切欠嵌挿部が1個の小径ギヤと噛合しなくても、他の小径ギヤと噛合している状態を示す平面図である。
同電動ドライバー用補助工具の正面図である。
同電動ドライバー用補助工具の使用状態を示す斜視図である。
同電動ドライバー用補助工具の下側フレームの正面図である。
同電動ドライバー用補助工具の中側フレームの正面図である。
同電動ドライバー用補助工具を構成する主動ギヤの正面図である。
同電動ドライバー用補助工具を構成する従動ギヤの正面図である。
同電動ドライバー用補助工具を構成する小径ギヤの軸杆の正面図である。
同電動ドライバー用補助工具の切欠駆動ギヤの平面図である。
同図12の切欠駆動ギヤの正面図である。
請求項1〜3に記載の発明の実施に関する実施例は、共通しているので、一括して以下のとおり説明する。
図においてAは電動ドライバー用補助工具であり、以下の構成からなっている。
該電動ドライバー用補助工具Aは、握持フレームdと、手動ギヤaと、従動ギヤbと、2個の小径ギヤc、cと、切欠嵌挿部7を有する切欠駆動ギヤfから構成されている。
前記握持フレームdは、通常板状をした上側フレームgと、前記各種ギヤa、b、c、c、fを囲む囲み部26が形成されている中側フレームhと、前記上側フレームgと同形状の下側フレームiから構成されている。
前記上側フレームgと下側フレームiは、通常金属板製とし、中側フレームhは合成樹脂製である。
前記上側フレームgと中側フレームhと下側フレームiには、前記各種ギヤa、b、c、c、fを枢着せしめる枢着嵌挿孔27、28、28a、29が対称的に形成されている。
さらに、前記上側フレームgと下側フレームiと中側フレームhには、固着孔30が対称的に形成されている。30aは止め具である。
aは電動ドライバーyの回転駆動軸2が嵌挿する嵌挿孔1を内側に形成する主動ギヤである。
この主動ギヤaの表面部10と裏面部11には、夫々外周が円柱形状の軸杆部12が突設されており、前記軸杆部12が重合せしめ、組立てられた前記上側フレームgと下側フレームiの枢着嵌挿孔27、29に夫々嵌挿し枢着されている(図1、2参照)。
前記上側フレームgと下側フレームiとの間には、中側フレームhが、各ギヤa、b、c、c、fがスムーズに枢着し、且つ噛合し回動できる状態で配置し組立てられている。前記主動ギヤaは第1、2、3図のようにセットされている。
図において、bは従動ギヤであり、前記主動ギヤaと噛合する。この従動ギヤbの表面部14と裏面部15には、外周が円柱形状の軸杆部16、17が突設されており、前記軸杆部16、17は、前記上側フレームgと下側フレームiの枢着嵌挿孔28、28に夫々嵌挿し枢着されている。
図においてc、cは、前記従動ギヤ3に噛合する2個の小径ギヤであり、以下の構成からなっている。
前記2個の小径ギヤc、cは、中心部に形成の嵌挿孔1a、1a内に、別設する小径ピンj、jの上面と下面に突設する軸杆31、31を嵌挿せしめ、前記軸杆31、31を前記上側フレームgと下側フレームiの枢着嵌挿部28a、28aに支承せしめる。前記小径ギヤc、c同士は噛合させないことを条件とする。
従って、前記小径ギヤc、cは従動ギヤbと切欠駆動ギヤfとに噛合状態で組立てセットされている。
さらに、前記小径ギヤc、cは、中側フレームhに囲まれた状態でセットされている。
図においてfは、切欠駆動ギヤであり以下の構成からなっている。
この切欠駆動ギヤfは、表面部19と裏面部20に、嵌挿通孔5を囲繞し外周が円柱形状にして、且つアンカーボルトeの螺杆6のみが嵌挿できる形状にして、切欠駆動ギヤfの外側周囲部から前記嵌挿通孔5にかけて切欠形成されている切欠嵌挿部7を有する軸杆部22、23が上側フレームgと下側フレームiの枢着嵌挿孔29、29に枢着されている。
そして前記切欠駆動ギヤfと前記2個の夫々の小径ギヤc、cが図3のように噛合し組立てられている。
図において24は、前記握持フレームdの一端部に本締め用の6角形状嵌挿部である。
前記6角形状嵌挿部24は、前記握持フレームdが、上側フレームgと中側フレームhと下側フレームiによって重合し固着されているときは、前記3枚の各フレームg、h、iに貫通するよう夫々形成する。
さらに、前記3枚の各フレームg、h、iの前方部には、アンカーボルトeの螺杆6がスムーズに嵌り込むことができる形状の切欠嵌挿部7aを、前記切欠駆動ギヤfの切欠嵌挿部7と同じ形状にて形成する。
前記握持フレームdを構成する各フレームの上側フレームgと中側フレームhと下側フレームiが重合し固着されたときは、3つの各フレームg、h、iの4つの切欠嵌挿部7、7aが、図1、2のように合致状態となっている。
図において、25は指示部である。この指示部25は、前記した3枚のフレームg、h、iの切欠嵌挿部7aと、前記切欠駆動ギヤfの切欠嵌挿部7が、アンカーボルトeの螺杆6が通過できる状態にて合致した状態を簡単に確認するためのものである。そして前記指示部25は、通常前記上側フレームgと前記上側フレームgから突設している前記切欠駆動ギヤfの軸杆部22の側面に付記して形成する。
さらに、前記指示部25は、通常ライン形状にて形成するが限定するものではない。
前記指示部25は、ライン同士が合致し同一線上にセットすると、前記各切欠嵌挿部7、7aが合致し、前記アンカーボルトeの螺杆6が通過できることと、切欠駆動ギヤfの嵌挿通孔5から離脱することが確実にできることを示唆することになる。
本発明の電動ドライバー用補助工具の使用方法の一例を説明すると以下のとおりである。
図1、2、6に図示するように、切欠駆動ギヤfの切欠嵌挿部7を各フレームg、h、iの切欠嵌挿部7aと合致させた状態にして、前記補助工具Aを片方の手で握持したまま、アンカーボルトeの螺杆6を目がけて前進させる。
さらに、前記補助工具Aを前進させて、前記切欠駆動ギヤfの嵌挿通孔5にアンカーボルトeの螺杆6部分を嵌り込ませる。
つぎに、握持中の前記補助工具Aを上方もしくは左右何れかの方向に前進させると、前記ボルトeに螺着する前記ナット4を嵌挿通孔5内にスムーズに嵌り込ませることができる。
さらに、電動ドライバーyの回転方向を逆回転に予め調整操作をして、前記ドライバーyの回転駆動軸2を主動ギヤaの嵌挿孔1に嵌着せしめ、前記電動ドライバーyを駆動させて、前記アンカーボルトeのナット4を所定の位置に螺着もしくは螺戻する。
前記のようにして作業終了後は、握持中の前記電動ドライバーyを補助工具Aから離脱させる。
さらに、握持中の補助工具Aをスライドさせた後、前記切欠駆動ギヤfを手動で前記切欠嵌挿部7と嵌挿通孔5が合致するまで回動させる。合致したら握持中の補助工具Aを手前に引き寄せれば、前記ボルトeの螺杆6から簡単且つ迅速に離脱でき、作業は終了する。
A 電動ドライバー用補助工具
y 電動ドライバー
a 主動ギヤ
b 従動ギヤ
c 小径ギヤ
d 握持フレーム
e ボルト
f 切欠駆動ギヤ
g 上側フレーム
h 中側フレーム
i 下側フレーム
j 小径ピン
1 嵌挿孔
1a 嵌挿孔
2 回転駆動軸
3 頭部
4 ナット
5 嵌挿通孔
6 螺杆
7 切欠嵌挿部
7a 切欠嵌挿部
8 外側部
9 内側部
10 表面部
11 裏面部
12 軸杆部
13 軸杆部
14 表面部
15 裏面部
16 軸杆部
17 軸杆部
18 小径ピン
19 表面部
20 裏面部
22 軸杆部
23 軸杆部
24 6角形状嵌挿部
25 指示部
26 囲み部
27 枢着嵌挿部
28 枢着嵌挿部
28a 枢着嵌挿部
29 枢着嵌挿孔
30 固着孔
30a 止め具
31 軸杆
本発明は、土木・建築時や機械類の組立てや修理時等において使用されるアンカーボルト等に螺着のナットを緊締もしくは弛緩する作業時に使用される電動ドライバー用補助工具の分野に関するものである。
従来土木・建築時において使用されるアンカーボルトに螺合せしめるナットを緊締もしくは弛緩する作業時に使用される電動ドライバー用補助工具として、特許第4729210号(発明の名称 電動ドライバー用マルチアタッチメント)が開示されている。
前記開示の特許第4729210号特許公報の電動ドライバー用マルチアタッチメントの構造は、図1A、B、3に図示されているように電動ドライバーYの回転軸Yaに嵌着する連結穴2aを有する第一の駆動ギア2と、該ギア2と噛み合う第2の従動ギア3と、さらに前記従動ギア3と噛み合う第3の従動ギア4の3個のギア2、3、4を噛合せしめたものであって、前記第3の従動ギア4は、特許請求の範囲の請求項1に明示されているように、異なるナットサイズのナットA3・A4を嵌挿する通孔4a・4bを表裏に有すると限定された構造である。
従って、前記第3の従動ギア4に、アンカーボルトに螺着しているナット等を前記第3の従動ギア4の通孔4a・4bに前記ナットを嵌挿させるには、握持中の電動ドライバー用マルチアタッチメントを上下に動かすか、もしくは左右両サイドの何れの方向に動かすかしかなかった。
さらに、前記電動ドライバー用マルチアタッチメントの作業現場は、作業性の良い場所ばかりでなく、極めて狭い作業現場や足廻りが悪い場所であったり、あるいは高所であったりするために、アンカーボルトのナットと前記アタッチメントの第3の従動ギア4の通孔4a・4bとの嵌め込み作業が、前記通孔4a・4bのみのため、作業者らに負担がかかり、作業性と作業効率が好適でなかった。
そのため、高所や足場の悪い前記土木もしくは建築作業現場において、作業従事者らのアンカーボルトに螺着するナットの緊締もしくは弛緩作業性の良好な電動ドライバー用補助工具の開発が急務とされていた。
特許第4729210号特許公報
上記従来公知の特許第4729210号特許公報に開示された電動ドライバー用マルチアタッチメントは、アンカーボルトに螺合するナットを緊締したり、弛緩したりするための第3の従動ギア4(図1A、B、図3、図4)が、表裏に貫通する通孔4a、4bのみで、他に前記ナットを嵌挿せしめる構造は全くなかった。
そのため、前記アンカーボルトに螺着のナットの緊締もしくは弛緩するための作業が極めてやりにくく、しかも作業効率も良好とは云えなかった。
しかるに、本発明の電動ドライバー用補助工具は、アンカーボルトに螺合するナットの緊締もしくは弛緩するために、前記ボルトのナットが嵌通する嵌通孔と、この嵌通孔に接続する切欠嵌挿部とを有する切欠駆動ギヤを設けると同時に、握持フレームにも前記ボルトの螺杆部分が嵌挿する切欠嵌挿部を設けることによって、前記アンカーボルトのナットの緊締もしくは弛緩作業が従来のものに比し、極めて簡単にして、且つ迅速に、さらに確実に行うことができるようにして課題を解決した。
さらに、本発明は、切欠駆動ギヤに2個の小径ギヤを対向状にして、且つ前記切欠駆動ギヤが空転状態にならないような間隔を設けて噛合せしめて、前記アンカーボルトのナットの緊締もしくは弛緩作業時に前記切欠駆動ギヤが空転しないようにして課題を解決した。
また、本発明は、切欠駆動ギヤと上側フレームもしくは下側フレームに指示部を設けてアンカーボルトのナットの緊締もしくは弛緩作業後に、本発明の電動ドライバー用補助工具が前記アンカーボルトからの離脱作業が極めて簡単に、且つ迅速にできるようにして課題を解決した。
本発明は、電動ドライバー用補助工具の握持フレームに6角形状嵌挿部を形成して、前記アンカーボルトのナット締め作業終了後の本締め作業を別設の作業工具を使用することなく、スムーズに行うことができるようにして課題を解決した。
課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、電動ドライバーyの回転駆動軸2を嵌着せしめる嵌挿孔1を内側部に形成する主動ギヤaを枢着せしめた握持フレームdを有する電動ドライバー用補助工具Aにおいて、前記電動ドライバー用補助工具Aを構成する前記主動ギヤaに噛合せしめた従動ギヤbを枢着し、前記従動ギヤbに噛合する2個の小径ギヤc、cを、前記2個の小径ギヤc、c同士を噛合させることなく枢着し、前記2個の小径ギヤc、cに噛合せしめる内側部にボルトeの頭部3もしくはナット4が嵌挿する嵌挿通孔5を有し、且つ前記ボルトeの螺杆6が嵌挿し、且つ前記ボルトeの嵌挿通孔5の径より小径の切欠嵌挿部7を有する切欠駆動ギヤfを枢着し、前記握持フレームdの外側部8より内側部9に前記ボルトeの螺杆6が嵌挿する切欠嵌挿部7aを形成せしめ、前記握持フレームdが、上側フレームgと中側フレームhと下側フレームiとから構成されていると共に、前記各フレームg、h、iに前記ボルトeの螺杆6が嵌挿する切欠嵌挿部7aが形成され、前記握持フレームdは、板状をした上側フレームgと、前記各種ギヤa、b、c、c、fを囲む囲み部26が形成されている中側フレームhと、前記上側フレームgと同形状の下側フレームiから構成され、前記上側フレームgと下側フレームiには、前記各種ギヤa、b、c、c、fを枢着せしめる枢着嵌挿孔27、28、28a、29が対称的に形成され、前記主動ギヤaの表面部10と裏面部11に、外周が円柱形状の軸杆部12、13を突設し、前記軸杆部12、13を前記上側フレームgと下側フレームiに支承せしめ、前記従動ギヤbの表面部14と裏面部15に、外周が円柱形状の軸杆部16、17を突設し、前記軸杆部16、17を、前記上側フレームgと下側フレームiに支承せしめ、前記2個の小径ギヤc、cを小径ギヤc、cの中心部に形成の嵌挿孔1aに小径ピン18、18を嵌挿せしめ、前記小径ピン18、18を前記上側フレームgと下側フレームiに支承せしめ、前記切欠駆動ギヤfの表面部19と裏面部20に、嵌挿通孔5を囲繞し外周が円柱形状にして、且つ前記ボルトeの螺杆6が嵌挿する切欠嵌挿部7が形成され、且つ円柱形状の軸杆部22、23が形成され、前記軸杆部22、23が前記上側フレームgと下側フレームiに、前記小径ギヤc、cに噛合しながら枢着せしめられ、前記上側フレームgと前記切欠駆動ギヤfに、切欠嵌挿部7と前記握持フレームdの切欠嵌挿部7aが合致して、前記ボルトeの螺杆6が離脱を示唆する指示部25を設ける電動ドライバー用補助工具である。
課題を解決するための手段として、請求項2に記載の発明は、前記握持フレームdの一端部に本締め用の6角形状嵌挿部24が形成されている電動ドライバー用補助工具である。
請求項1に記載の発明は、電動ドライバーの回転駆動軸を嵌着せしめる嵌挿孔を内側部に形成する主動ギヤを枢着せしめた握持フレームを有する電動ドライバー用補助工具において、前記電動ドライバー用補助工具を構成する前記主動ギヤに噛合せしめた従動ギヤを枢着し、前記従動ギヤに噛合する2個の小径ギヤを、前記2個の小径ギヤ同士を噛合させることなく枢着し、前記2個の小径ギアに噛合せしめる内側部にボルトの頭部もしくはナットが嵌挿する嵌挿通孔を有し、且つ前記ボルトの螺杆が嵌挿し、且つ前記ボルトの嵌挿通孔の径より小径の切欠嵌挿部を有する切欠駆動ギヤを枢着し、前記握持フレームの外側部より内側部に前記ボルトの螺杆が嵌挿する切欠嵌挿部を形成せしめ、前記握持フレームが、上側フレームと中側フレームと下側フレームとから構成されていると共に、前記各フレームに前記ボルトの螺杆が嵌挿する切欠嵌挿部が形成され、前記握持フレームは、板状をした上側フレームと、前記各種ギヤを囲む囲み部が形成されている中側フレームと、前記上側フレームと同形状の下側フレームから構成され、前記上側フレームと下側フレームには、前記各種ギヤを枢着せしめる枢着嵌挿孔が対称的に形成され、前記主動ギヤの表面部と裏面部に、外周が円柱形状の軸杆部を突設し、前記軸杆部を前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記従動ギヤの表面部と裏面部に、外周が円柱形状の軸杆部を突設し、前記軸杆部を、前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記2個の小径ギヤを小径ギヤの中心部に形成の嵌挿孔に小径ピンを嵌挿せしめ、前記小径ピンを前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記切欠駆動ギヤの表面部と裏面部に、前記嵌挿通孔を囲繞し外周が円柱形状にして、且つ前記ボルトの螺杆が嵌挿する切欠嵌挿部が形成され、且つ円柱形状の軸杆部が形成され、前記軸杆部が前記上側フレームと下側フレームに、前記小径ギヤに噛合しながら枢着せしめられ、前記上側フレームと前記切欠駆動ギヤに、切欠嵌挿部と前記握持フレームの切欠嵌挿部が合致して、前記ボルトの螺杆が離脱を示唆する指示部を設ける電動ドライバー用補助工具であるので、本発明の補助工具を握持したまま、アンカーボルトの螺杆を目がけて前進させるだけで切欠駆動ギヤの切欠嵌挿部にアンカーボルトの螺杆部分が嵌り込み、さらに上方もしくは左右何れかの方向に前進させるだけで、ナットの嵌挿通孔にナットをスムーズに嵌め込むことができる。
従って、本発明の電動ドライバー用補助工具は、ナットへの嵌め込み作業が極めて簡単且つ迅速に行うことができる。
そのため、本発明の電動ドライバー用補助工具は、前記ナットの緊締作業もしくは弛緩作業の作業効率が、従来のものよりも著しく高めることができた。
本発明は、前記握持フレームが、上側フレームと中側フレームと下側フレームとから構成されていると共に、前記各フレームに前記ボルトの螺杆が嵌挿する切欠嵌挿部が形成されているので、前記と同じ効果を有している。
本発明は、前記主動ギヤの表面部と裏面部に、外周が円柱形状の軸杆部を突設し、前記軸杆部を前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記従動ギヤの表面部と裏面部に、外周が円柱形状の軸杆部を突設し、前記軸杆部を、前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記2個の小径ギヤを小径ギヤの中心部に形成の嵌挿孔に小径ピンを嵌挿せしめ、前記小径ピンを前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記切欠駆動ギヤの表面部と裏面部に、前記嵌挿通孔を囲繞し外周が円柱形状にして、且つ前記ボルトの螺杆が嵌挿する切欠嵌挿部が形成され、且つ円柱形状の軸杆部が形成され、前記軸杆部が前記上側フレームと下側フレームに、前記小径ギヤに噛合しながら枢着せしめられ、前記上側フレームと前記切欠駆動ギヤに、切欠嵌挿部と前記握持フレームの切欠嵌挿部が合致して、前記ボルトの螺杆が離脱を示唆する指示部を設けられている電動ドライバー用補助工具なので、前記と同じ効果を有している。
請求項2に記載の発明は、前記握持フレームの一端部に本締め用の6角形状嵌挿部が形成されている電動ドライバー用補助工具なので、前記請求項1に記載の発明と同じ効果を有している。
さらに、本発明は、ナット締めもしくは弛緩作業後、切欠嵌挿部と嵌挿通孔が合致しない状態で作業が終了しても、握持フレームと切欠駆動ギヤに付されている前記指示部同士が合致するまで、前記切欠駆動ギヤを手動で回動させれば、前記切欠嵌挿部と嵌挿通孔が合致して、アンカーボルトからの離脱が容易にできる利点がある。
また、作業開始時に、前記切欠嵌挿部と嵌挿通孔が合致していないときは、前記駆動ギヤを指示部同士が一致するまで回動させることによって、螺杆の嵌め込み作業が極めて容易にできる利点がある。
本発明電動ドライバー用補助工具の平面図である。
同電動ドライバー用補助工具の底面図である。
同電動ドライバー用補助工具の上側フレームを除去した状態の平面図である。
図3の状態から各ギヤを回転させ切欠駆動ギヤの切欠嵌挿部が1個の小径ギヤと噛合しなくても、他の小径ギヤと噛合している状態を示す平面図である。
同電動ドライバー用補助工具の正面図である。
同電動ドライバー用補助工具の使用状態を示す斜視図である。
同電動ドライバー用補助工具の下側フレームの正面図である。
同電動ドライバー用補助工具の中側フレームの正面図である。
同電動ドライバー用補助工具を構成する主動ギヤの正面図である。
同電動ドライバー用補助工具を構成する従動ギヤの正面図である。
同電動ドライバー用補助工具を構成する小径ギヤの軸杆の正面図である。
同電動ドライバー用補助工具の切欠駆動ギヤの平面図である。
同図12の切欠駆動ギヤの正面図である。
請求項1〜2に記載の発明の実施に関する実施例は、共通しているので、一括して以下のとおり説明する。
図においてAは電動ドライバー用補助工具であり、以下の構成からなっている。
該電動ドライバー用補助工具Aは、握持フレームdと、手動ギヤaと、従動ギヤbと、2個の小径ギヤc、cと、切欠嵌挿部7を有する切欠駆動ギヤfから構成されている。
前記握持フレームdは、通常板状をした上側フレームgと、前記各種ギヤa、b、c、c、fを囲む囲み部26が形成されている中側フレームhと、前記上側フレームgと同形状の下側フレームiから構成されている。
前記上側フレームgと下側フレームiは、通常金属板製とし、中側フレームhは合成樹脂製である。
前記上側フレームgと中側フレームhと下側フレームiには、前記各種ギヤa、b、c、c、fを枢着せしめる枢着嵌挿孔27、28、28a、29が対称的に形成されている。
さらに、前記上側フレームgと下側フレームiと中側フレームhには、固着孔30が対称的に形成されている。30aは止め具である。
aは電動ドライバーyの回転駆動軸2が嵌挿する嵌挿孔1を内側に形成する主動ギヤである。
この主動ギヤaの表面部10と裏面部11には、夫々外周が円柱形状の軸杆部12が突設されており、前記軸杆部12が重合せしめ、組立てられた前記上側フレームgと下側フレームiの枢着嵌挿孔27、29に夫々嵌挿し枢着されている(図1、2参照)。
前記上側フレームgと下側フレームiとの間には、中側フレームhが、各ギヤa、b、c、c、fがスムーズに枢着し、且つ噛合し回動できる状態で配置し組立てられている。前記主動ギヤaは第1、2、3図のようにセットされている。
図において、bは従動ギヤであり、前記主動ギヤaと噛合する。この従動ギヤbの表面部14と裏面部15には、外周が円柱形状の軸杆部16、17が突設されており、前記軸杆部16、17は、前記上側フレームgと下側フレームiの枢着嵌挿孔28、28に夫々嵌挿し枢着されている。
図においてc、cは、前記従動ギヤ3に噛合する2個の小径ギヤであり、以下の構成からなっている。
前記2個の小径ギヤc、cは、中心部に形成の嵌挿孔1a、1a内に、別設する小径ピンj、jの上面と下面に突設する軸杆31、31を嵌挿せしめ、前記軸杆31、31を前記上側フレームgと下側フレームiの枢着嵌挿部28a、28aに支承せしめる。前記小径ギヤc、c同士は噛合させないことを条件とする。
従って、前記小径ギヤc、cは従動ギヤbと切欠駆動ギヤfとに噛合状態で組立てセットされている。
さらに、前記小径ギヤc、cは、中側フレームhに囲まれた状態でセットされている。
図においてfは、切欠駆動ギヤであり以下の構成からなっている。
この切欠駆動ギヤfは、表面部19と裏面部20に、嵌挿通孔5を囲繞し外周が円柱形状にして、且つアンカーボルトeの螺杆6のみが嵌挿できる形状にして、切欠駆動ギヤfの外側周囲部から前記嵌挿通孔5にかけて切欠形成されている切欠嵌挿部7を有する軸杆部22、23が上側フレームgと下側フレームiの枢着嵌挿孔29、29に枢着されている。
そして前記切欠駆動ギヤfと前記2個の夫々の小径ギヤc、cが図3のように噛合し組立てられている。
図において24は、前記握持フレームdの一端部に本締め用の6角形状嵌挿部である。
前記6角形状嵌挿部24は、前記握持フレームdが、上側フレームgと中側フレームhと下側フレームiによって重合し固着されているときは、前記3枚の各フレームg、h、iに貫通するよう夫々形成する。
さらに、前記3枚の各フレームg、h、iの前方部には、アンカーボルトeの螺杆6がスムーズに嵌り込むことができる形状の切欠嵌挿部7aを、前記切欠駆動ギヤfの切欠嵌挿部7と同じ形状にて形成する。
前記握持フレームdを構成する各フレームの上側フレームgと中側フレームhと下側フレームiが重合し固着されたときは、3つの各フレームg、h、iの4つの切欠嵌挿部7、7aが、図1、2のように合致状態となっている。
図において、25は指示部である。この指示部25は、前記した3枚のフレームg、h、iの切欠嵌挿部7aと、前記切欠駆動ギヤfの切欠嵌挿部7が、アンカーボルトeの螺杆6が通過できる状態にて合致した状態を簡単に確認するためのものである。そして前記指示部25は、通常前記上側フレームgと前記上側フレームgから突設している前記切欠駆動ギヤfの軸杆部22の側面に付記して形成する。
さらに、前記指示部25は、通常ライン形状にて形成するが限定するものではない。
前記指示部25は、ライン同士が合致し同一線上にセットすると、前記各切欠嵌挿部7、7aが合致し、前記アンカーボルトeの螺杆6が通過できることと、切欠駆動ギヤfの嵌挿通孔5から離脱することが確実にできることを示唆することになる。
本発明の電動ドライバー用補助工具の使用方法の一例を説明すると以下のとおりである。
図1、2、6に図示するように、切欠駆動ギヤfの切欠嵌挿部7を各フレームg、h、iの切欠嵌挿部7aと合致させた状態にして、前記補助工具Aを片方の手で握持したまま、アンカーボルトeの螺杆6を目がけて前進させる。
さらに、前記補助工具Aを前進させて、前記切欠駆動ギヤfの嵌挿通孔5にアンカーボルトeの螺杆6部分を嵌り込ませる。
つぎに、握持中の前記補助工具Aを上方もしくは左右何れかの方向に前進させると、前記ボルトeに螺着する前記ナット4を嵌挿通孔5内にスムーズに嵌り込ませることができる。
さらに、電動ドライバーyの回転方向を逆回転に予め調整操作をして、前記ドライバーyの回転駆動軸2を主動ギヤaの嵌挿孔1に嵌着せしめ、前記電動ドライバーyを駆動させて、前記アンカーボルトeのナット4を所定の位置に螺着もしくは螺戻する。
前記のようにして作業終了後は、握持中の前記電動ドライバーyを補助工具Aから離脱させる。
さらに、握持中の補助工具Aをスライドさせた後、前記切欠駆動ギヤfを手動で前記切欠嵌挿部7と嵌挿通孔5が合致するまで回動させる。合致したら握持中の補助工具Aを手前に引き寄せれば、前記ボルトeの螺杆6から簡単且つ迅速に離脱でき、作業は終了する。
A 電動ドライバー用補助工具
y 電動ドライバー
a 主動ギヤ
b 従動ギヤ
c 小径ギヤ
d 握持フレーム
e ボルト
f 切欠駆動ギヤ
g 上側フレーム
h 中側フレーム
i 下側フレーム
j 小径ピン
1 嵌挿孔
1a 嵌挿孔
2 回転駆動軸
3 頭部
4 ナット
5 嵌挿通孔
6 螺杆
7 切欠嵌挿部
7a 切欠嵌挿部
8 外側部
9 内側部
10 表面部
11 裏面部
12 軸杆部
13 軸杆部
14 表面部
15 裏面部
16 軸杆部
17 軸杆部
18 小径ピン
19 表面部
20 裏面部
22 軸杆部
23 軸杆部
24 6角形状嵌挿部
25 指示部
26 囲み部
27 枢着嵌挿部
28 枢着嵌挿部
28a 枢着嵌挿部
29 枢着嵌挿孔
30 固着孔
30a 止め具
31 軸杆

Claims (5)

  1. 電動ドライバーの回転駆動軸を嵌着せしめる嵌挿孔を内側部に形成する主動ギヤを枢着せしめた握持フレームを有する電動ドライバー用補助工具において、前記電動ドライバー用補助工具を構成する前記主動ギヤに噛合せしめた従動ギヤを枢着し、前記従動ギヤに噛合する2個の小径ギヤを、前記2個の小径ギヤ同士を噛合させることなく枢着し、前記2個の小径ギアに噛合せしめる内側部にボルトの頭部もしくはナットが嵌挿する嵌挿通孔を有し、且つ前記ボルトの螺杆が嵌挿し、且つ前記ボルトの嵌挿通孔の径より小径の切欠嵌挿部を有する切欠駆動ギヤを枢着し、前記握持フレームの外側部より内側部に前記ボルトの螺杆が嵌挿する切欠嵌挿部を形成せしめることを特徴とする電動ドライバー用補助工具。
  2. 前記握持フレームが、上側フレームと中側フレームと下側フレームとから構成されていると共に、前記各フレームに前記ボルトの螺杆が嵌挿する切欠嵌挿部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動ドライバー用補助工具。
  3. 前記主動ギヤの表面部と裏面部に、外周が円柱形状の軸杆部を突設し、前記軸杆部を前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記従動ギヤの表面部と裏面部に、外周が円柱形状の軸杆部を突設し、前記軸杆部を、前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記2個の小径ギヤを小径ギヤの中心部に形成の嵌挿孔に小径ピンを嵌挿せしめ、前記小径ピンを前記上側フレームと下側フレームに支承せしめ、前記切欠駆動ギヤの表面部と裏面部に、前記嵌挿通孔を囲繞し外周が円柱形状にして、且つ前記ボルトの螺杆が嵌挿する切欠嵌挿部が形成され、且つ円柱形状の軸杆部が形成され、前記軸杆部が前記上側フレームと下側フレームに、前記小径ギヤに噛合しながら枢着せしめられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動ドライバー用補助工具。
  4. 前記握持フレームの一端部に本締め用の6角形状嵌挿部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の電動ドライバー用補助工具。
  5. 前記上側フレームと前記切欠駆動ギヤに、切欠嵌挿部と前記握持フレームの切欠嵌挿部が合致して、前記ボルトの螺杆が離脱を示唆する指示部を設けることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の電動ドライバー用補助工具。
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