JP3170297U - ノックピンの抜き工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単ながら確実にノックピンを引き抜くことができ、耐久性と操作性に優れたノックピンの抜き工具を提供する。【解決手段】長尺な棒部材11が、ノックピン1のメネジ部に螺合する第1オネジ部12を一端部側の外周に備え、他端部側の外周にはノックピン引き抜き用の第2オネジ部14を備え、第1オネジ部12をノックピン1のメネジ部に螺合して、棒部材11の外周にスリーブ17を被せると共にスリーブ17の一端面を部品の表面に当接し、スリーブ17の他端面と第2ナット部材16との間にスラストベアリング15を挟んで、第2ナット部材16を棒部材11の第2オネジ部14に螺合する。この第2ナット部材16をインパクトレンチ20で回転することによって、回転防止部材である第2ナット17で棒部材11の回転が防止されているので、棒部材11が一端から他端に向かう方向に移動し、棒部材11と共にノックピン1が引き抜かれる。【選択図】図2

Description

本考案は、二つの部品の位置を合わせるために該部品に打ち込まれたノックピン(位置決めピン)を引き抜く際に使用するノックピンの抜き工具に関する。
冶具や金型等において、二つの部品の位置を正確に合わせるために、また、各部品に締め付けたボルトが使用中に緩みによって該部品の位置がずれるのを防止するために、前記各部品にそれぞれノックピン用孔を開けてノックピンを打ち込む。ところが、前記冶具や金型等は改修および修理を行う場合が生じる。このような場合には、前記部品に打ち込まれたノックピンを引き抜く必要がある。
例えばノックピンを引き抜く抜き工具として、従来、ノックピンに接続可能な連係部材と、この連係部材をその先端で保持するアダプターと、このアダプターの後端につながり、連係部材の軸心に沿う向きに配置された、端部にストッパーを設けたロッドとを備えたものがある。更にロッドには、ロッドに沿ってスライド可能なハンマーを装着し、このハンマーとストッパーとの衝突によって衝撃を発生させ、この衝撃によってノックピンを引き抜く構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、外周部に左オネジが設けられ、内周部の一部に貫通穴を設けかつその一端を六角形状とした左オネジ部材と、この左オネジ部材をノックピンに取り付けるボルトと、左オネジ部材の一部と、ボルトの間に挟持するスラストベアリングと、左オネジ部材の外周部に装着される、内周部に左メネジが設けられ、外周部は円形状ないしは異形状とし、前記左オネジ部材と前記ノックピンより長くした左メネジホルダーと、前記左オネジ部材の一端にある六角形状部に係合する六角回転棒と、六角回転棒に係合するラチェットレンチからなるノックピン抜き工具が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−326742号公報 実用新案登録第3147575号公報
特許文献1のものでは、前記抜き工具を使用してノックピンを引き抜く際には、先端のオネジをノックピンのメネジに十分に螺合した後、ハンマーを上方に移動しストッパーに当接させ、この衝撃力を利用してノックピンを引き抜く。
ところで、この抜き工具を使用してノックピンのメネジに螺合する際に、抜き工具の重さに対して、両手を用いて一手は該抜き工具のハンマーを掴み、もう一手は軸本体を回転させながら螺合するため、大変な努力を必要とし、しかも螺合しにくい問題が生じる。その上、ハンマーを移動してストッパーに当接させる作業中に、作業者の指を挟む事故が起きており、安全上で問題となっている。また、抜け難い場合には、衝撃力を強くする必要があるが、衝撃力を強くし過ぎるとハンマーが衝突するストッパーが破損する恐れがある。
また、特許文献2に示すものでは、外周部に左オネジが設けられ、内周部の一部に貫通穴を設けかつその一端を六角形状とした左オネジ部材と、左オネジ部材をノックピンとボルトとの間にスラストベアリングを挟持させて左オネジ部材を嵌めて、左オネジ部材の外周部に左メネジホルダーを装着して、左オネジ部材の六角形状部に六角回転棒を係合させて、六角回転棒にラチェットレンチを係合して、ラチェットレンチを回転することでノックピンを抜くようになっている。このものでは、ノックピンを引き抜くとき、六角回転棒によって左ネオジ部材に大きな回転トルクを与えなければならず、小さなスラストベアリングに大きなスラスト荷重がかかることになり、耐久性、操作性に不安がある。
本考案は、構造が簡単で大きな力を用いてノックピンを引き抜くことができ、耐久性、操作性に優れたノックピンの抜き工具を提供することを目的とする。
本考案の請求項1のノックピンの抜き工具は、ノックピンのメネジ部に螺合する第1オネジ部を一端部側の外周に備え、他端部側の外周にはノックピン引き抜き用の第2オネジ部を備える棒部材と、該棒部材の外周に被さり、一端面を、ノックピンが打ち込まれた部品表面に押し当てられる当接面とした筒状のスリーブと、該スリーブと該棒部材との間に設けられ、両者の相対的な回転を規制するとともに該スリーブの軸方向への移動を許容する回転防止部材と、該スリーブの他端面に接触するスラスト部材と、該スラスト部材を該スリーブの該他端面との間に挟んで位置し、内周に上記棒部材の該第2オネジ部に螺合するメネジ部を備え、且つ外周に回動工具に係合する係合部を備え、該係合部の係合により回動工具で回動されて棒部材を一端から他端に向かう方向に移動させる第2ナット部材とを備えることを特徴とする。
請求項2の考案は、請求項1に記載のノックピンの抜き工具において、該第2オネジ部は、該第1オネジ部よりも大きい直径を有することを特徴とする。
請求項3の考案は、請求項1に記載のノックピンの抜き工具において、棒部材が第1オネジ部から第2オネジ部まで連続した同径のオネジ部を有するネジ部材からなることを特徴とする。
請求項4の考案は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載のノックピンの抜き工具において、該回転防止部材が該第2ナット部材よりも小径でかつ該第1オネジ部に螺合されて固定されている第1ナット部材からなり、該スリーブの内周面が上記第1ナット部材の外周に係合する形状に形成されていることを特徴とする。
請求項5の考案は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載のノックピンの抜き工具において、該スリーブの外周と、該スラスト部材の外周と、該第2ナット部材の該係合部とがほぼ同じ大きさからなることを特徴とする。
請求項6の考案は、請求項1ないし5のいずれか1つに記載のノックピンの抜き工具において、該スリーブの一端側にマグネットが設けられていることを特徴とする。
請求項1の考案では、インパクトレンチ等の回動工具を使って、楽にノックピンを引き抜くことができる。特に、第2ナット部材が外周に回動工具に係合する係合部を備え、この係合部の係合により回動工具で回動されるので、ノックピンを引き抜く際に、大きな回転トルクを得ることができ、軽い力で確実にノックピンを引き抜くことができる。また、構造が簡単であり、抜き工具の取付作業性に優れる。
特に、特許文献2のような左ネジを設ける必要はなく、通常の右ネジで良いので、部品が複雑でなく、操作性にも優れる。
請求項2の考案では、第2オネジ部の直径が、該第1オネジ部の直径よりも大きいので、回動工具で回転した際に大きなトルクで回転できるので、ノックピンを引き抜き易い。
請求項3の考案では、棒部材を長尺のネジ部材で形成すれば良いので、低コスト化できる。
請求項4の考案では、回転防止部材としての第1ナット部材は、低コストであり、棒部材の第1オネジ部に螺合固定するだけで良いので、操作も容易である。スリーブの内周面が上記第1ナット部材の外周に係合する形状を備えるので、スリーブによって確実に第1ナット部材の回転を防止できる。
請求項5の考案では、第2ナット部材の係合部がスリーブとほぼ同じ大きさからなるので、余分な突出部もなく、作業者が指を挟むなどの事故も起き難く安全性に優れる。
請求項6の考案では、ノックピンを取り付ける部品に対してノックピンが垂直でなく、傾いていたり、或いは垂直方向に近い状態で取り付けられていても、安定してスリーブを上記部材にセットできるので、確実にノックピンの抜き工具を取り付けることができ、作業性に優れる。
ノックピンを部品に取り付けた状態を示す断面図である。 本考案の実施形態1に係わるノックピンの抜き工具の分解斜視図である。 本考案の実施形態1に係わる抜き工具をノックピンにセットした状態を示す断面図である。 本考案の実施形態1に係わる抜き工具でノックピンを引き抜いた状態を示す断面図である。 本考案の実施形態2を示す図3相当図である。 本考案の実施形態3に係わる抜き工具のスリーブと回転防止部材の関係を示す図である。 本考案の実施形態4に係わる抜き工具のスリーブと回転防止部材の関係を示す図である。 本考案の実施形態5を示す図3相当図である。 本考案の実施形態6を示す図3相当図である。 本考案の実施形態7を示す図3相当図である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本考案、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1において、ベッド等の部品4に冶具、工具等の部品3を位置決めするために、円筒状のノックピン1を両部品3,4のノックピン穴に打ち込んでいる。通常では、ノックピン1内のメネジ部1a(ネジ孔)には、該メネジ部1aを保護するためにボルト2が螺合されている。
部品3は改修、修理、交換等を行う場合が生じる。このとき、前記部品3,4に打ち込まれたノックピン1を引き抜く必要がある。そのときに、図2に示す本考案の実施形態1に係る抜き工具10を用いて、ノックピン1を引き抜く。
この抜き工具10の構成を、図2により説明する。抜き工具10は棒部材11、回転防止部材12、スリーブ17、スラストベアリング15(スラスト部材)及び六角ナット16(第2ナット部材)を組み合わせたものである。すなわち、長尺な棒部材11の外周に第1及び第2オネジ部13,14が設けられている。一端部側の第1オネジ部13はノックピン1のメネジ部1aに螺合するオネジ部であり、他端部側の第2オネジ部14はノックピン引き抜き用のオネジ部である。図3に示すように、実施形態1では、第1オネジ部13の直径d1に対して、第2オネジ部14の直径d2は大きく(d2>d1)、両オネジ部13,14は棒部材11の一端部側から他端部側までネジ形状が途切れることなく総ネジ状に設けられている。なお、第1オネジ部13及び第2オネジ部14は、実施形態1のように総ネジとしても良いが、別々に設けて、両オネジ部13,14間の途中はオネジのない軸形状としても良い。
棒部材11の第1オネジ部13より、棒部材11の長さ方向中央(軸方向中央)側に寄った位置に回転防止部材12が設けられている。実施形態1では、回転防止部材12は六角ナット(第1ナット部材)からなり、その六角ナットのメネジ部(ネジ孔)が棒部材11の第1オネジ部13に螺合されて所定位置に溶接等で固定されている。所定位置とは、図3に示すように第1オネジ部13がノックピン1のメネジ部1aに所定状態で螺合された際に、回転防止部材12(六角ナット)が部品3の表面に当接しない位置(部品3の表面から浮いた位置)にあり、ノックピン1を引き抜くために棒部材11を回転させ第1オネジ部13をノックピン1のメネジ部1aに螺合したときに、回転防止部材12がノックピン1に接触しない位置である。実施形態1では、回転防止部材12を六角ナットで形成したが、六角ナットに限らず、上記目的を達成するものであれば良く、別の構造でも良い。また、両オネジ部13,14間の途中がオネジのない軸形状で、その軸部分の所定位置に回転防止部材12を溶接等により固定しても良い。
また、棒部材11の外周には、回転防止部材12を取り囲む大きさの内径を有するスリーブ17が被さるように設けられている。このスリーブ17は筒状のもので、その一端面は、ノックピン1が打ち込まれた部品3の表面に押し当てられる当接面とされている。スリーブの内周面17aは回転防止部材である第1ナット部材12の六角形状の外周形状に一致した形状になっており、回転防止部材12の回転を規制(防止)するようになっている。スリーブ17の内周面17aは回転防止部材12の外周形状に一致した形状で、スリーブ17の軸方向に貫通して形成されているので、回転防止部材12は棒部材11と一緒に軸方向に移動可能になっている。すなわち、棒部材11が一端側から他端側に移動してノックピン1が引き抜かれる際に、回転防止部材12は回転を阻止されて、棒部材11と一緒に一端側から他端側に移動することができるようになっている。
スリーブ17の他端部には、スラスト部材であるスラストベアリング15が該スリーブ17の他端部に接触するように設けられている。スラストベアリング15をスリーブ17との間に挟んで、六角ナット16(第2ナット部材)が設けられている。この六角ナット16は、軸部材11の第2オネジ部14に螺合する右ネジのメネジ部16a(ネジ孔)を備えている。
第1オネジ部13のネジ径d1に比較して第2オネジ部14のネジ径d2は大きくなっており、六角ナット16のメネジ部16a(ネジ孔)は、回転防止部材12のメネジ部12a(ネジ孔)よりも大きな内径になっている。このことによって、六角ナット16を回転して棒部材11を一端側から他端側に移動させる際に大きな回転トルクが得られるようになっている。
また、六角ナット16の外径D1は、回転防止部材12の外径D2よりも大きくなっており(D1>D2)、六角ナット16を回転するときに大きな回転トルクが得られるようになっている。この六角ナット16は、外周に回動工具であるインパクトレンチ20のソケット21が係合して回動される係合部(六角の外周部)を有し、インパクトレンチ20で六角ナット16を回すようになっている。
スラストベアリング15は、スリーブ17の他端部及び六角ナット16にそれぞれ当接する二つのスラストワッシャ15aと、両スラストワッシャ15a間に挟まれた複数のベアリング材15bとからなり、六角ナット16をスリーブ17に対してスムーズに回転できるように設けられている。
なお、スリーブ17の外周径と、スラストベアリング15の外周径と、六角ナット16外周の係合部の大きさとがほぼ同じ大きさからなり、取り扱いやすくなっている。
次に、図3及び図4に基づいて、ノックピン1の引き抜き作業を説明する。
部品3,4に打ち込まれたノックピン1を引き抜くために、まずボルト2を外す。そして、抜き工具10における棒部材11の第1オネジ部13をノックピン1のメネジ部1aに螺合する。このときに、棒部材11の回転防止部材12が部品3の表面に接触しない所定位置まで第1オネジ部13をねじ込む。この状態で、ノックピン1のメネジ部1aに第1オネジ部13がノックピン1の長さに対し十分に螺合している状態となる。
次に、スリーブ17の内周面を回転防止部材12の外面に一致させて、スリーブ17を棒部材11の外側に被せるとともに、スリーブ17内に回転防止部材12を嵌入し、スリーブ17の一端面(当接面)を部材3の表面に当接させる。このとき、棒部材11の第2オネジ部14の他端部はスリーブ17の他端側から突出しており、スリーブ17の他端側と六角ナット16とでスラストベアリング15を挟んで、この六角ナット16を棒部材11の第2オネジ部14の他端部に螺合する。この状態で、図3に示すように、抜き工具10のセット状態が完了する。
次に、ノックピン1の引き抜き作業を説明する。インパクトレンチ20のソケット21を六角ナット16の外側に嵌合状態で係合する。そして、この六角ナット16をインパクトレンチ20で回転する。六角ナット16の回転に対して、スリーブ17はスラストベアリング15を挟んでいるので、回転しない状態で維持され、スリーブ17の一端面が部品3の表面に強く押し付けられる。また、スリーブ17が部品3の表面に強く押し付けられてスリーブ17が回転しないので、回転防止部材12及び棒部材11も回転しない状態に維持されることとなり、その結果、六角ナット16の回転したときに棒部材11が一緒に回転して第1オネジ部13がノックピン1のメネジ部1aに強くネジ込まれることが防止される。この状態で更に六角ナット16を回転すると、六角ナット16のメネジ部16aに螺合している棒部材11はネジ送りされて一端から他端に向かう方向であるノックピンの引き抜き方向(インパクトレンチ20の方向)に移動する。そのために、この棒部材11に螺合したノックピン1も一緒に抜け出てくる。
実施形態1では、六角ナット16の外周が、スリーブ17の外周と同じ程度に大きいので、回転トルクが大きくて、ノックピン1を引き抜き易くなる。また、六角ナット16は、通常の右ネジであり、操作性に優れる。
(実施形態2)
次に、実施形態2について図5に基づいて説明する。なお、実施形態2は、実施形態1と異なる部分のみの説明に留める。図5に示すように、スリーブ17の一端側には、部品3の表面にスリーブ17を安定してセットできるようにするために、マグネット22を一体的に設けている。このようにマグネット22を設けると、スリーブ17を安定して部品3にセットできるので、部品3の表面が水平面でなく、スリーブ17が傾いてセットされる場合でも、安定してセットできる。
(実施形態3)
次に、実施形態3について図6に基づいて説明する。なお、実施形態3は、実施形態1と異なる部分のみの説明に留める。図6(A)は、スリーブと回転防止部材の係合状態を示す断面図であり、図6(B)は、図6(A)のA−A断面図を示す。
図6(A)及び図6(B)に示すように、棒部材11は、第1オネジ部13及び第2オネジ部14を備え、第1オネジ部13と第2オネジ部14との間に回転防止部材32を一体で備える。回転防止部材32は外周面32aが円形の円柱形状であり、第1オネジ部13及び第2オネジ部14に一体に設けられている。回転防止部材32にはその外周面32aから突出するキー部材38が埋め込まれている。
スリーブ37はその内周面37aが回転防止部材32の外周面32aにほぼ一致する円筒形状のものであるが、一部(例えば両端を除く中間部)には、キー部材38が軸方向に移動可能なスリット39(又は縦溝であってもよい)が軸方向に形成されている。このキー部材38がスリット39に嵌ることで、スリーブ37に対して回転防止部材32(棒部材11)の相対的な回転が防止され、且つ回転防止部材32(棒部材11)の軸方向への移動が許容されるようになっている。
実施形態3でも、実施形態1と同様にノックピン1を簡単かつ確実に引き抜くことができ、操作性に優れる。
(実施形態4)
次に、実施形態4について図7に基づいて説明する。なお、実施形態4は、実施形態1と異なる部分のみの説明に留める。図7(A)は、スリーブと回転防止部材の係合状態を示す断面図であり、図7(B)は、図7(A)のB−B断面図を示す。
図7(A)及び図7(B)に示すように、棒部材11は、第1オネジ部13及び第2オネジ部14を備え、第1オネジ部13と第2オネジ部14との間に回転防止部材52を一体で備える。回転防止部材52は外周面52aが円形の円柱形状であり、第1オネジ部13及び第2オネジ部14に一体に設けられている。回転防止部材52にはその外周面52aから半径方向に突出するキー部材58が埋め込まれている。
スリーブ57はその内周面57aが回転防止部材52の外周面52aにほぼ一致する円筒形状のものであり、内周面57aにキー溝57bがスリーブ57の軸方向に形成されている。キー部材58がキー溝57bに嵌ることで、スリーブ57に対して回転防止部材52(棒部材11)の相対的な回転が防止され、且つ回転防止部材52(棒部材11)の軸方向への移動が許容されるようになっている。
実施形態4でも、実施形態1と同様にノックピン1を簡単かつ確実に引き抜くことができ、操作性に優れる。
(実施形態5)
次に、実施形態5について図8に基づいて説明する。なお、実施形態5は、実施形態1と異なる部分のみの説明に留める。図8は、実施形態5に係る抜き工具をノックピンにセットした状態を示す断面図である。
図8に示すように、スリーブ17は、スラスト部材15を受ける面を大きく形成している。具体的には、スリーブ17の外径を他端側で大きくしたフランジ部77aを設けるようにしている。それによって、スラスト部材15及び第2ナット部材16を大きくすることができ、大きな回転トルクを得ることができる。
(実施形態6)
次に、実施形態6について図9に基づいて説明する。なお、実施形態6は、実施形態1と異なる部分のみの説明に留める。図9は、実施形態6の抜き工具をノックピンにセットした状態を示す断面図である。
図9に示すように、スリーブ17は、スラスト部材15を受ける面を大きく形成している。具体的には、スリーブ17の内径を他端側で小さくした段付き部77bを設けるようにしている。すなわち、この部分では、棒部材11のみが通る貫通孔が形成されていれば良く、回転防止部材12を通すほどの大きさは必要ないので、段付き部77bを設けるようにしたものである。それによって、スラスト部材15を受ける面積を大きくすることできるので、強度アップを図れ、第2ナット部材16を回転する際にもスムーズに回すことができる。
なお、実施形態5と実施形態6とを組み合わせても良い。
(実施形態7)
次に、実施形態7について図10に基づいて説明する。なお、実施形態7は、実施形態1と異なる部分のみの説明に留める。図10は、実施形態7に係る抜き工具の断面図を示す。
実施形態7では、第1及び第2オネジ部13,14aは同じ径のオネジ形状として、棒部材11aの一端部側から他端部側まで連続して総ネジで設けられている。なお、第1オネジ部13及び第2オネジ部14aは、実施形態1のように総ネジで設けても良いが、別々に設けて、両オネジ部13,14a間の途中はオネジ部のない軸形状としても良い。
上記実施形態1〜7は、組み合わせて使用するようにしても良い。
各実施形態の棒部材及び回転防止部材は、各種の公知な製造方法で製造できるものであって、特に製造方法は特定されない。例えば、大きな径の棒部材から、第1オネジ部、第2オネジ部及び回転防止部材を削り出して形成しても良い。第1オネジ部と第2オネジ部を削りだして、回転防止部材を螺合してから固定しても良い。第1オネジ部材及び第2オネジ部材及び回転防止部材を別途に製造して接合しても良い。
回転防止部材とスリーブの係合構造は上記実施形態に限られるものではなく、回転を防止できて、棒部材と共に移動できるものであれば良く、他の構造でも良い。
本考案は、二つの部品の位置を合わせるために打ち込まれたノックピン(位置決めピン)を引き抜く際に使用するノックピンの抜き工具に好適に利用可能である。
1 ノックピン
1a メネジ部(ネジ孔)
3,4 部品
10 抜き工具
11,11a 棒部材
12 回転防止部材(第1ナット部材)
13 第1オネジ部
14,14a 第2オネジ部
15 スラストベアリング(スラスト部材)
16 第2ナット部材
16a メネジ部(ネジ孔)
17 スリーブ
20 インパクトレンチ(回動工具)
22 マグネット
32 回転防止部材
37 スリーブ
38 キー部材
39 スリット
52 回転防止部材
58 キー部材
57 スリーブ
57b キー溝

Claims (6)

  1. ノックピンのメネジ部に螺合する第1オネジ部を一端部側の外周に備え、他端部側の外周にはノックピン引き抜き用の第2オネジ部を備える棒部材と、
    該棒部材の外周に被さり、一端面を、ノックピンが打ち込まれた部品表面に押し当てられる当接面とした筒状のスリーブと、
    該スリーブと該棒部材との間に設けられ、両者の相対的な回転を規制するとともに該スリーブの軸方向への移動を許容する回転防止部材と、
    該スリーブの他端面に接触するスラスト部材と、
    該スラスト部材を該スリーブの該他端面との間に挟んで位置し、内周に上記棒部材の該第2オネジ部に螺合するメネジ部を備え、且つ外周に回動工具に係合する係合部を備え、該係合部の係合により回動工具で回動されて棒部材を一端から他端に向かう方向に移動させる第2ナット部材とを備えることを特徴とするノックピンの抜き工具。
  2. 請求項1に記載のノックピンの抜き工具において、
    該第2オネジ部は、該第1オネジ部よりも大きい直径を有することを特徴とするノックピンの抜き工具。
  3. 請求項1に記載のノックピンの抜き工具において、
    棒部材が第1オネジ部から第2オネジ部まで連続した同径のオネジ部を有するネジ部材からなることを特徴とするノックピンの抜き工具。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1つに記載のノックピンの抜き工具において、
    該回転防止部材が該第2ナット部材よりも小径でかつ該第1オネジ部に螺合されて固定されている第1ナット部材からなり、
    スリーブの内周面が上記第1ナット部材の外周に係合する形状に形成されていることを特徴とするノックピンの抜き工具。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載のノックピンの抜き工具において、
    該スリーブの外周と、該スラスト部材の外周と、該第2ナット部材の該係合部とがほぼ同じ大きさからなることを特徴とするノックピンの抜き工具。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載のノックピンの抜き工具において、
    該スリーブの一端側にマグネットが設けられていることを特徴とするノックピンの抜き工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013176919A (ja) * 2012-02-29 2013-09-09 Toyo Seikan Co Ltd 入れ子の抜き取り具
CN114102505A (zh) * 2021-11-29 2022-03-01 中国航发沈阳发动机研究所 一种杯型锁片分解工装及分解方法

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