JP2020001912A - 結合ピン着脱治具及び結合ピン着脱方法 - Google Patents

結合ピン着脱治具及び結合ピン着脱方法 Download PDF

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【課題】本発明は、容易に結合ピンを挿抜できる結合ピン着脱治具を提供することを課題とする。【解決手段】本発明に係る結合ピン着脱治具は、雌型コネクターの一方の雌側突部の外側面に当接し、雄側ピン孔及びその周縁を開放するよう配置される第1係合部と、雌型コネクターの他方の雌側突部の外側面に当接し、雄側ピン孔及びその周縁を開放するよう配置される第2係合部と、第1係合部及び第2係合部間を接続し、雌型コネクター及び雄型コネクターの少なくとも一方の上面に載置される接続部と、雌側ピン穴及び雄側ピン穴と同軸となるねじ穴が貫通して形成され、第2係合部の第1係合部と反対側に間隔を空けて配置される保持部と、第2係合部又は接続部から延び、保持部を支持する支持部と、ねじ穴に螺合する押しボルトとを備えることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、結合ピン着脱治具及び結合ピン着脱方法に関する。
例えば複数の部材間を分離可能に結合する構造として、複数の部材の重複部分に形成された結合穴に結合ピンを挿入する構造が広く採用されている。例として、大型のクレーンに用いられるブーム、ジブ、ストラット等のクレーンアタッチメントの構成要素は、平行に配置される4本の主桁とこの主桁間を接続する複数の補桁とをそれぞれ有する骨組み四角筒状の複数のラチス構造体を結合ピンを用いて長手方向に連結して形成される。
このラチス構造体の接続構造について詳細に説明すると、一般的に、各ラチス構造体の主桁の端部には雌型コネクター又は雄型コネクターが配設されており、雌型コネクターと雄型コネクターとを嵌合させてこの雌型コネクター及び雄型コネクターを短手方向に貫通するよう結合ピンを挿入することでラチス構造体間が接続される。通常、雌型コネクターは、互いに平行に配設され、同軸にピン穴が形成された一対の板状の突部を有する。一方、雄型コネクターは、雌型コネクターの一対の突部の間に挿入され、雌型コネクターのピン穴と同軸に配置されるピン穴が形成された板状の突部を有する。
大型のクレーンでは、コネクター及び結合ピンもかなり大きいものとなるため、結合ピンを挿抜する作業も容易ではない。そこで、例えば実開昭57−181789号公報には、結合ピンを容易に挿抜するために、結合ピンの頭部に軸方向に延びるようねじ棒を設け、雌型コネクターの突部の外側面に結合ピンを収容可能なケーシングを設け、このケーシングの外面側の壁に上記ねじ棒に螺合するナットを回転可能に設けた結合装置が提案されている。この結合装置では、ナットを回転させることでねじ棒を軸方向に移動させて結合ピンを挿抜することができる。
上記公報に記載の結合装置では、スパナ等を用いてナットを回転させる必要があるが、結合ピンを挿抜するためには相当な回数の回転が要求されるため、ナットを回転させる作業が煩雑である。特に、コネクター及び結合ピンが大きい場合、ねじ棒及びナットのサイズも大きくなるため、適用可能なサイズでラチェット機構を有するレンチ等の工具を入手することが困難であり、結合ピンの挿抜を十分に容易化することができない。
また、上記公報に記載の結合装置は、各雌型コネクターにそれぞれボルト等を用いて堅固に取り付ける必要がある。結合ピンを挿抜する度にコネクターに結合装置を取り付け及び取り外しすることも不可能ではないが、大型のクレーンでは対応する結合装置の重量も大きくなり、高い位置で重量物を位置決め及びボルト締結する作業が必要となる。このため、上記公報に記載の結合装置を使用する度に雌型コネクターに取り付け及び取り外しすることは極めて煩雑であり、現実的ではない。
また、油圧シリンダを用いて結合ピンを挿入する装置が実用化されているが、油圧源を必要とし、油圧ラインの接続作業が煩雑である。
実開昭57−181789号公報
上記不都合に鑑みて、本発明は、容易に結合ピンを挿抜できる結合ピン着脱治具及び結合ピン着脱方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様に係る結合ピン着脱治具は、対向して配設され、同軸の雌側ピン穴が形成された一対の雌側突部を有する雌型コネクターと、上記一対の雌側突部の間に挿入され、上記雌側ピン穴と同軸に配置される雄側ピン穴が形成された雄側突部を有する雄型コネクターとを着脱するために、上記雌側ピン穴及び上記雄側ピン穴に結合ピンを挿抜する結合ピン着脱治具であって、上記雌型コネクターの一方の上記雌側突部の外側面に、上記雌側ピン孔及びその周縁を開放するよう当接する第1係合部と、上記雌型コネクターの他方の上記雌側突部の外側面に、上記雌側ピン孔及びその周縁を開放するよう当接する第2係合部と、上記第1係合部及び上記第2係合部間を接続し、上記雌型コネクター及び上記雄型コネクターの少なくとも一方の上面に載置される接続部と、上記雌側ピン穴及び上記雄側ピン穴と同軸となるねじ穴が貫通して形成され、上記第2係合部の上記第1係合部と反対側に間隔を空けて配置される保持部と、上記第2係合部又は上記接続部から延び、上記保持部を支持する支持部と、上記ねじ穴に螺合する押しボルトとを備えることを特徴とする。
当該結合ピン着脱治具は、上記第1係合部及び上記第2係合部が上記一対の雌側突部の外側面に当接する状態で、上記接続部を上記雌型コネクター及び上記雄型コネクターの少なくとも一方の上面に載置することによって、上記保持部に保持される上記押しボルトを上記雌側ピン穴の外側に配置した上記結合ピンの頭部外側に同軸に配置することができる。そして、上記押しボルトをねじ込む方向に回転させることによって、上記結合ピンを上記雌側ピン穴及び上記雄側ピン穴に挿入することができる。また、上記押しボルトを上記雌側ピン穴及び上記雄側ピン穴に挿入されている上記結合ピンの先端部外側に配置するように当該結合ピン着脱治具を上記雌型コネクターに係合させれば、上記押しボルトのねじ込みにより上記結合ピンを上記雌側ピン穴及び上記雄側ピン穴から押し出すことができる。上記押しボルトのねじ込みは、インパクトレンチ等の工具を用いて容易且つ迅速に行うことができるので、当該結合ピン着脱治具を用いることによって上記結合ピンを上記雌側ピン穴及び上記雄側ピン穴に容易に挿抜することができる。また、当該結合ピン着脱治具は、上記雌型コネクター及び上記雄型コネクターの上に載置するだけで使用することができるので、上記雌型コネクター毎に設ける必要がなく、複数組の上記雌型コネクター及び上記雄型コネクターを逐次接続することができる。このため、当該結合ピン着脱治具を用いることで、接続する部材の重量及び製造コストを増大させずに、接続作業を容易化することができる。
当該結合ピン着脱治具において、上記押しボルトが先端に軸周りに回転自在に設けられた当接部材を有してもよい。このように、上記押しボルトが先端に軸周りに回転自在に設けられた当接部材を有することによって、上記押しボルトと上記結合ピンとの摩擦を低減して上記押しボルトのねじ込みに必要なトルクを低減することができる。
当該結合ピン着脱治具において、上記当接部材が上記押しボルトの軸に対して傾斜可能に設けられてもよい。このように、上記当接部材が上記押しボルトの軸に対して傾斜可能に設けられることによって、上記押しボルトと上記結合ピンとの摩擦をより確実に低減することができる。
当該結合ピン着脱治具は、上記第1係合部、上記第2係合部、上記接続部及び上記支持部をそれぞれ有する一対の板状体と、この板状体を間隔を空けて平行に保持する連結体とを備えてもよい。このように、上記第1係合部、上記第2係合部、上記接続部及び上記支持部をそれぞれ有する一対の板状体と、この板状体を間隔を空けて平行に保持する連結体とを備えることによって、当該結合ピン着脱治具を軽量化することが容易であり、且つ当該結合ピン着脱治具を比較的安価に製造することができる。
本発明の一態様に係る結合ピン着脱方法は、上述の結合ピン着脱治具を雌型コネクターに係合させる工程と、インパクトレンチを用いて上記押しボルトをねじ込むことにより上記結合ピンを軸方向に押し込んで上記雌側ピン穴及び上記雄側ピン穴に挿抜する工程とを備える。
当該結合ピン着脱方法は、インパクトレンチを用いて上記結合ピン着脱治具の上記押しボルトをねじ込むので、上記結合ピンを上記雌側ピン穴及び上記雄側ピン穴に容易に挿抜することができる。
本発明に係る結合ピン着脱治具及び結合ピン着脱方法は、容易に結合ピンを挿抜することができる。
本発明の一実施形態の結合ピン着脱治具を示す模式的斜視図である。 図1の結合ピン着脱治具による結合ピン挿入開始時を示す模式的平面図である。 図1の結合ピン着脱治具による結合ピン挿入開始時を示す模式的断面図である。 図1の結合ピン着脱治具による結合ピン挿入開始時を示す模式的正面図(第1係合部側立面図)である。 図1の結合ピン着脱治具を用いて結合ピンにより接続されるラチス構造体の倒伏状態(結合ピン挿抜時の向き)の模式的平面図である。 図1の結合ピン着脱治具による結合ピン挿入完了時を示す模式的断面図である。 図1の結合ピン着脱治具の結合ピン押出開始時を示す模式的断面図である。 図1の結合ピン着脱治具の結合ピン押出完了時を示す模式的断面図である。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。
[結合ピン着脱治具]
図1に、本発明の一実施形態に係る結合ピン着脱治具10を示す。
当該結合ピン着脱治具10は、図2乃至図4に示すように、雌型コネクター1と雄型コネクター2とを結合ピン3によって接続又は雌型コネクター1と雄型コネクター2とを結合ピン3を抜き出して分離するために使用される。
雌型コネクター1は、対向して配設され、同軸の雌側ピン穴4が形成された一対の雌側突部(結合ピン3の軸方向先端側の第1雌側突部5a及び反対側の第2雌側突部5b)を有する。雄型コネクター2は、一対の雌側突部5a,5bの間に挿入され、雌側ピン穴4と同軸に配置される雄側ピン穴6が形成された雄側突部7を有する。結合ピン3は、雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6に挿入される軸部8と、この軸部8の一端に設けられ、外径が雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6の内径よりも大きい頭部9とを有する。
この雌型コネクター1と雄型コネクター2との結合ピン3による結合は、図5に示すように、例えばクレーンのブーム、ジブ、ストラット等を構成する複数のラチス構造体間を接続するためなどに広く用いられている。
当該結合ピン着脱治具10は、雌型コネクター1の一方の雌側突部5aの外側面に、雌側ピン4穴及びその周縁を開放するよう当接する一対の第1係合部11と、雌型コネクター1の他方の雌側突部5bの外側面に、雌側ピン穴4及びその周縁を開放するよう当接する一対の第2係合部12と、第1係合部11及び第2係合部12間を接続し、雌型コネクター1及び雄型コネクター2の少なくとも一方の上面に載置される一対の接続部13と、雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6と同軸となるねじ穴14が貫通して形成され、第2係合部12の第1係合部11と反対側に間隔を空けて配置される1つの保持部15と、第2係合部12から延び、保持部15を挟み込んで支持する一対の支持部16と、ねじ穴14に螺合する1本の押しボルト17とを備える。
当該結合ピン着脱治具10は、図3に示すように、雌型コネクター1と雄型コネクター2とを雌側ピン穴4と雄側ピン穴6とが同軸となるよう位置合わせし、第2雌側突部5bに結合ピン3の先端部を挿入した状態で、雌型コネクター1及び雄型コネクター2に係合して、図6に示すように押しボルト17をねじ込むことによって結合ピン3を押し込むことができる。
また、当該結合ピン着脱治具10は、図7に示すように、雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6に挿入されて雌型コネクター1と雄型コネクター2とを接続している結合ピン3の先端側に押しボルト17を配置するよう雌型コネクター1及び雄型コネクター2に係合させることによって、図8に示すように押しボルト17のねじ込みにより結合ピン3を雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6から押し出すことができる。
図1に示す実施形態の結合ピン着脱治具10の構造をより詳しく説明すると、当該結合ピン着脱治具10は、それぞれ第1係合部11、第2係合部12、接続部13及び支持部16を有する一対の板状体18と、この一対の板状体18の接続部13間を接続し、一対の板状体18を平行に保持する板状の連結体19とを備える。
このように、一対の板状体18を連結体19で接続する構成とすることによって、当該結合ピン着脱治具10は、軽量化することが容易であり、且つ比較的安価に製造することができる。
一対の板状体18の間隔は、図2及び図4に示すように、結合ピン3の頭部9の外径よりも大きい。つまり、当該結合ピン着脱治具10は、一対の板状体18の間に結合ピン3の頭部9を配置することができるよう構成される。
<第1係合部>
一対の第1係合部11は、図2に示すように、結合ピン3の先端側が挿入される側の第1雌側突部5aの雌側ピン穴4の左右両側に配置できるよう構成されている。
第1係合部11は、当該結合ピン着脱治具10が結合ピン3を押し込む際に第1雌側突部5aをしっかりと保持できるよう、雌側ピン穴4の中心よりも低い位置に当接できるよう下方に延びていることが好ましい。
また、第1係合部11は、下端部に雌型コネクター1への係合を容易にするために、第1係合部11との間隔を下方に向かって漸増させるテーパー部を有してもよい。
<第2係合部>
一対の第2係合部12は、図3に示すように、結合ピン3の頭部9側が挿入される側の第2雌側突部5bの雌側ピン穴4の両側に配置することができるよう構成される。
第2係合部12は、当該結合ピン着脱治具10が保持部15及び支持部16の重みにより傾斜することなく雌型コネクター1に係合可能とするために、第2雌側突部5bの外側面の下端部に当接するよう第2雌側突部5bの上下方向の幅と同程度又はそれ以上下方に延びることが好ましい。
第1係合部11と第2係合部12との間隔としては、雌型コネクター1にできるだけガタツキなく係合できるよう、雌型コネクター1の雌側突部5a,5bの外側面間の距離よりも僅かに大きい程度とすることが好ましい。
<接続部>
接続部13は、第1係合部11及び第2係合部12を雌型コネクター1の雌側突部5a,5bの外側に係合可能な間隔にすると共に、雌型コネクター1及び雄型コネクター2の少なくとも一方の上面に当接することによって、当該結合ピン着脱治具10を雌型コネクター1に上から係合した状態に維持することを可能にする。
図示する実施形態では、一対の接続部13の一方が雌型コネクター1の上面に載置され、一対の接続部13の他方が雄型コネクター2の上面に載置されるが(図4参照)、例えば連結体19が単独又は一対の板状体18と一体となって雌側ピン穴4の上方まで連続して雌型コネクター1の上面に当接する単一の接続部13を形成してもよい。このように、接続部13が雌型コネクター1の雌側ピン穴4の上方部分に当接することで、当該結合ピン着脱治具10を雄型コネクター2を位置決めする前に雌型コネクター1に係合させることが可能となる。
<保持部>
保持部15は、第1係合部11及び第2係合部12を雌側突部5a,5bの外側面に当接させ、接続部13を雌型コネクター1及び雄型コネクター2の上面に載置して当該結合ピン着脱治具10を雌型コネクター1に係合させた状態で、ねじ穴14に螺合する押しボルト17を雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6と同軸に保持できるよう配置される。
このため、ねじ穴14は、押しボルト17の向きを正確に定められるよう十分な長さを有する。保持部15は、薄い板材にナットを取り付けて形成してもよいが、ねじ穴14を正確な向きに形成するために、保持部15は、十分な厚さを有する材料にねじ穴14を形成したものであることが好ましい。
また、保持部15は、第2雌側突部5bに先端部を挿入した結合ピン3の頭部のさらに外側に押しボルト17の先端を配置することができるよう、第2係合部12から間隔を空けて配置される。
<支持部>
支持部16は、第2係合部12又は接続部13から延び、保持部15を上述のような位置に支持する。
<押しボルト>
押しボルト17は、その先端が第1係合部11及び第2係合部12側に位置し、頭部が保持部15の第1係合部11及び第2係合部12と反対側に位置するよう、ねじ穴14に螺合する。
押しボルト17の頭部の形状としては、工具によって押しボルト17を回転することができる形状であればよく、一般的な六角ボルトの頭部の形状及び寸法を採用することが好ましい。六角ボルト用の工具は比較的大径用のものが広く流通しており、特にインパクトレンチに用いることができるソケットが入手しやすい。また、押しボルト17の頭部は、インパクトレンチの角ドライブ(凸型差込部)が直接係合する角穴を有するものであってもよい。
また、押しボルト17は、通常の締結用のボルトと比較してねじ部の径に比して必要とされるトルクが小さいため、ねじ部の径よりも小さい呼び径の六角ボルト用の頭部の形状を有するものとしてもよい。逆に言うと、押しボルト17には、入手可能な工具の呼び径よりも大きな呼び径のねじ部を採用して、ねじ部の折れ曲がりを防止することができる。
押しボルト17は、先端に少なくとも軸周りに回転自在に設けられ、結合ピン3に当接する当接部材20を有することが好ましい。また、この当接部材20は、押しボルト17の軸に対して傾斜可能に設けられることがより好ましい。具体的には、当接部材20は、ボールジョイントによって押しボルト17のねじ部の先端に接続されることが好ましい。つまり当接部材20は、押しボルト17のねじ部の先端に設けられる球体に係合する球面座を有する構成とすることができる。
このように、押しボルト17が先端に回転可能、より好ましくは傾動可能な当接部材20を有することによって、当該結合ピン着脱治具10の雌型コネクター1への装着に僅かなずれが生じた場合でも、押しボルト17と結合ピン3との間の摩擦を低減して押しボルト17のねじ込みに必要なトルクを低減することができる。
[結合ピン着脱方法]
本発明に係る結合ピン着脱方法の一実施形態は、図1の結合ピン着脱治具10を用いる。具体的には、当該結合ピン着脱方法は、当該結合ピン着脱治具10を雌型コネクター1に係合させる工程<係合工程>と、インパクトレンチを用いて押しボルト17をねじ込むことにより結合ピン3を軸方向に押し込んで雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6に挿抜する工程<挿抜工程>とを備える。
雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6に結合ピン3を挿入する場合には、当該結合ピン着脱治具10により結合ピン3の頭部9を軸方向に押込み、雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6から結合ピン3を抜き取る場合には、当該結合ピン着脱治具10により結合ピン3の軸部8を軸方向に押し込む。
<係合工程>
係合工程では、雌型コネクター1と雄型コネクター2とを雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6が同軸となるよう嵌合させた状態で、上方から当該結合ピン着脱治具10を雌型コネクター1に係合させる。当該結合ピン着脱治具10は、第1係合部11、第2係合部12及び接続部13が雌型コネクター1に当接して、雌型コネクター1によって保持される。
結合ピン3を挿入する場合には、図3に示すように、先端を第2雌側突部5bの雌側ピン穴4に挿入した結合ピン3の頭部9のさらに外側に保持部15を配置する向きに当該結合ピン着脱治具10を配向する。このとき、押しボルト17は、結合ピン3に干渉しないよう外側に大きく突出する状態としておく。
結合ピン3を抜き取る場合には、図7に示すように、雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6に挿入されている結合ピン3の先端側に保持部15を配置する向きに当該結合ピン着脱治具10を配向する。
<挿抜工程>
挿抜工程では、インパクトレンチにより押しボルト17を回転させてねじ込み、結合ピン3を第1雌側突部5aに向かって押圧することによって、結合ピン3を雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6に挿入(図6参照)、又は結合ピン3を雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6から押し出す(図8参照)。
<利点>
以上のように、本発明に係る結合ピン着脱治具10及び結合ピン着脱方法は、インパクトレンチを用いて結合ピン3を雌側ピン穴4及び雄側ピン穴6に挿抜することができるので、比較的容易に雌型コネクター1と雄型コネクター2とを着脱できる。
また、当該結合ピン着脱治具10は、雌型コネクター1及び雄型コネクター2の上に載置するだけで使用可能であるので、着脱作業時以外はラチス構造体から分離することできる。このため、当該結合ピン着脱治具10は、各ラチス構造体の重量を増加させないので、クレーンの吊り能力を低下させることがない。また、当該結合ピン着脱治具10は、1つだけで複数組の雌型コネクター1及び雄型コネクター2を着脱することができるので、コストも小さくてすむ。
[その他の実施形態]
実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
実施形態の結合ピン着脱治具は、一対の板状体の接続部間を連結体により接続しているが、これに加えて又はこれに替えて、連結体は、一対の板状体の雌型コネクター、雄型コネクター及び結合ピンと干渉しない他の部分間を接続してもよい。
また、実施形態の結合ピン着脱治具は、雌側ピン孔を挟んで配置される一対の第1係合部及び一対の第2係合部を備えるが、本発明に係る結合ピン着脱治具の第1係合部及び第2係合部は、それぞれ雄側ピン孔及びその周縁を開放する切り欠きが形成された単一の構造体であってもよい。また、支持部も単一の構造体であってもよい。
また、本発明に係る結合ピン着脱治具において、支持部は、接続部から延びるものであってもよい。また、支持部は、保持部を片持ちに支持するものであってもよい。
本発明に係る結合ピン着脱治具は、結合ピンの挿入専用品と、結合ピンの押出専用品とが別々に提供されてもよい。結合ピンの挿入専用品と押出専用品と別々に提供することで、支持部及び押しボルトの長さを小さくすることができる。特に押しボルトの長さを小さくすることで、押しボルトの径を小さくしても押しボルトが折れ曲がりにくいので、適用できる工具の選択肢を拡げることができる。
本発明に係る結合ピン着脱治具は、雌型コネクターに固定可能な固定機構を備えてもよい。このような固定機構としては、例えば第1係合部又は第2係合部を貫通して設けられ、先端が雌側突部の外側面に圧接可能な固定ねじ、支持部から側方に延出して雌型コネクターが設けられる部材(例えばラチス構造体等)に係合可能な付帯構造などを挙げることができる。また、本発明に係る結合ピン着脱治具は、万一の雌型コネクターからの落下に備えて安全帯(雌型コネクター又は雌型コネクターが設けられる部材に接続されるロープ等)を備えてもよい。また、本発明に係る結合ピン着脱治具の落下を防止するために、結合ピン着脱治具を保持する受け部材を雌型コネクターに配設してもよい。
本発明に係る結合ピン着脱治具及び結合ピン着脱方法は、大型の結合ピンの挿抜に、特に大型クレーンのブーム、ジブ、ストラット等の組み立て及び分解に特に好適に利用することができる。
1 雄型コネクター
2 雌型コネクター
3 結合ピン
4 雌側ピン穴
5a,5b 雌側突部
6 雄側ピン穴
7 雄側突部
8 軸部
9 頭部
10 結合ピン着脱治具
11 第1係合部
12 第2係合部
13 接続部
14 ねじ穴
15 保持部
16 支持部
17 押しボルト
18 板状体
19 連結体
20 当接部材

Claims (5)

  1. 対向して配設され、同軸の雌側ピン穴が形成された一対の雌側突部を有する雌型コネクターと、上記一対の雌側突部の間に挿入され、上記雌側ピン穴と同軸に配置される雄側ピン穴が形成された雄側突部を有する雄型コネクターとを着脱するために、上記雌側ピン穴及び上記雄側ピン穴に結合ピンを挿抜する結合ピン着脱治具であって、
    上記雌型コネクターの一方の上記雌側突部の外側面に、上記雌側ピン孔及びその周縁を開放するよう当接する第1係合部と、
    上記雌型コネクターの他方の上記雌側突部の外側面に、上記雌側ピン孔及びその周縁を開放するよう当接する第2係合部と、
    上記第1係合部及び上記第2係合部間を接続し、上記雌型コネクター及び上記雄型コネクターの少なくとも一方の上面に載置される接続部と、
    上記雌側ピン穴及び上記雄側ピン穴と同軸となるねじ穴が貫通して形成され、上記第2係合部の上記第1係合部と反対側に間隔を空けて配置される保持部と、
    上記第2係合部又は上記接続部から延び、上記保持部を支持する支持部と、
    上記ねじ穴に螺合する押しボルトと
    を備えることを特徴とする結合ピン着脱治具。
  2. 上記押しボルトが先端に軸周りに回転自在に設けられた当接部材を有する請求項1に記載の結合ピン着脱治具。
  3. 上記当接部材が上記押しボルトの軸に対して傾斜可能に設けられた請求項2に記載の結合ピン着脱治具。
  4. 上記第1係合部、上記第2係合部、上記接続部及び上記支持部をそれぞれ有する一対の板状体と、この板状体を間隔を空けて平行に保持する連結体とを備える請求項1、請求項2又は請求項3に記載の結合ピン着脱治具。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の結合ピン着脱治具を雌型コネクターに係合させる工程と、
    インパクトレンチを用いて上記押しボルトをねじ込むことにより上記結合ピンを軸方向に押し込んで上記雌側ピン穴及び上記雄側ピン穴に挿抜する工程と
    を備える結合ピン着脱方法。
JP2018125030A 2018-06-29 2018-06-29 結合ピン着脱治具及び結合ピン着脱方法 Active JP7087734B2 (ja)

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