JP6295102B2 - スタッドボルト弛め具 - Google Patents
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Description
また金属資源を分別する場合にも、鉄とアルミニウムとにそれぞれ分ける目的でスタッドボルトを取外すことがある。
ダブルナット手法では、先ず、作業面から突き出ているスタッドボルトのネジ山に上述の2つのナットを順次ねじ込んで、これらナットを隣り合わせにして当接させる。
そして、スタッドボルトに後から取付けたナット(すなわち、スタッドボルトの先端寄りに在るナット)に対し、ボルトを締付ける方向(以下、「締付方向」という)のトルクを加え、この状態を保持する。
次いで、先に取付けたナット(スタッドボルトの中心寄りに在るナット)に、ボルトから弛める方向(以下、「弛緩方向」という)のトルクを加えていく。すると、2個のナットと一緒にスタッドボルトが一体的に回転することで、スタッドボルトが弛められる。
これは作業面からの取外しの際、スタッドボルトに形成されたネジ山に塑性変形を引起こすような過度の力がかかることで、ネジ山の潰れやボルト自体の破断などを招き、スタッドボルトを損傷してしまうことに因る。
さらに、作業面からの取外し段階において力の加減を誤ると、過度の力によりスタッドボルトに損傷を与えるおそれがあり、トルクをかける箇所(ナットの締付位置)の選択余地も狭まるため、スタッドボルトを作業面から取外しにくくなってしまう。
そのため、作業面からスタッドボルトを取外す作業のみならず、スタッドボルトからナットを取外す作業についても、ネジ山の損傷に注意を払いながら進める必要があり、作業者に対する負担が大きい。
そのため、トルクが加えられたナットから隣のナットに対し軸方向に非常に強い力がかかることで隣り合うナット同士が緊締してしまい、作業面から取り外したスタッドボルトから、これらのナットを外すのが大変なケースが多い。
スタッドボルトのネジ山に固く螺合した部材に過度に力をかけて、スタッドボルトから無理矢理外すと、スタッドボルトの損傷を招くことにもなる。
上記の課題を解決するために、本願の第1発明に係るスタッドボルト弛め具は、下記の構成を採用することとした。すなわち、
作業面に取付けられたスタッドボルトにねじ込まれるトルク伝達部材と、
前記スタッドボルトにねじ込まれるとともに、前記トルク伝達部材に向けて締め付けられる締付部材とからなり、
前記トルク伝達部材に弛緩方向のトルクが加えられたとき、前記トルク伝達部材と前記締付部材と前記スタッドボルトとが同時一体的に回されることで前記作業面から前記スタッドボルトが弛められるように構成されたスタッドボルト弛め具であって、
前記トルク伝達部材のボルト軸方向に連なるテーパ孔と、
前記トルク伝達部材のテーパ孔内にボルト軸方向に組み込まれるテーパころ軸受と、
前記締付部材のボルト軸方向に形成されるビット嵌合部と、を備え、
前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられると、前記テーパころ軸受が前記トルク伝達部材と前記締付部材との間に挟まれて、当該テーパころ軸受のテーパころが前記トルク伝達部材のテーパ孔面に押し付けられるように構成されており、
さらに、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられた状態で、当該締付部材のビット嵌合部にビット工具を介して弛緩方向のトルクが加えられると、前記テーパころ軸受の回動に伴って前記テーパころが前記トルク伝達部材のテーパ孔面を転がることにより、前記トルク伝達部材と前記締付部材との間の締め付けが弛められるように構成した。
この結果、スタッドボルトが損傷するリスクを大幅に低減することができ、その再利用が容易になる。
トルク伝達部材と締付部材との間の摩擦を低減させる手段としては、広く一般に流通しているボール軸受を採用することも想起される。しかしながら、両部材の間にボール軸受が組み込まれる構成では、各部材の回動面とボール軸受との接触部が点接触となって強い力で押し付けられるため、点接触部分に疵や凹みなどが生じてしまう。このような疵や凹みが生じると、トルク伝達部材および締付部材の回動が妨げられることも起こりうる。
テーパころ軸受のテーパころはテーパ孔面と線接触するため、点接触するボール軸受に較べて接触面積が広く、テーパ孔面に押付けられるときの圧力が分散される。そのため、トルク伝達部材と締付部材との間でテーパころ軸受がよりスムーズに回動し、その結果、軸方向圧力の緩和効果を高めることができる。
前記課題を解決するための第2発明のスタッドボルト弛め具は、第1発明に係るスタッドボルト弛め具であって、スタッドボルトにねじ込まれたトルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられるとき、前記締付部材が前記トルク伝達部材の中心軸孔に収容される構成とした。
また、トルク伝達部材の中心軸孔に締付部材が収容されるため、スタッドボルト弛め具の小型・コンパクト化を容易に図ることができる。特に、作業面からスタッドボルトを弛める場合には、作業スペースを確保しやすく有利になる。
前記課題を解決するための第3発明のスタッドボルト弛め具は、第2発明に係るスタッドボルト弛め具であって、前記トルク伝達部材の外周部に滑り止め加工が施される構成とした。
前記課題を解決するための第4発明のスタッドボルト弛め具は、下記の構成を採用することとした。すなわち、
作業面に取付けられたスタッドボルトにねじ込まれるトルク伝達部材と、
前記スタッドボルトにねじ込まれるとともに、前記トルク伝達部材に向けて締め付けられる締付部材とからなり、
前記トルク伝達部材に弛緩方向のトルクが加えられたとき、前記トルク伝達部材と前記締付部材と前記スタッドボルトとが同時一体的に回されることで前記作業面から前記スタッドボルトが弛められるように構成されたスタッドボルト弛め具であって、
前記締付部材のボルト軸方向に連なるテーパ孔と、
前記締付部材のテーパ孔内にボルト軸方向に組み込まれるテーパころ軸受と、
前記締付部材のボルト軸方向に形成されるビット嵌合部と、を備え、
前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられると、前記テーパころ軸受が前記トルク伝達部材と前記締付部材との間に挟まれて、当該テーパころ軸受のテーパころが前記締付部材のテーパ孔面に押し付けられるように構成されており、
さらに、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられた状態で、当該締付部材のビット嵌合部にビット工具を介して弛緩方向のトルクが加えられると、前記テーパころ軸受の回動に伴って前記テーパころが前記トルク伝達部材のテーパ孔面を転がることにより、前記トルク伝達部材と前記締付部材との間の締め付けが弛められるように構成した。
なお、SCM材は、焼戻しに対する抵抗、機械的性質が優れているほか、靭性も併せ持つため、自動車部品・ボルト・ナット類などに広く使用されている。
また、前記「ビット工具」とは、ビット嵌合部と嵌合する所定形状に先端部が形成された工具のことを指す。ビット工具の例としては、インパクトレンチ、オフセットハンドルなどが挙げられる。
[実施形態]
まず、本実施形態によるスタッドボルト弛め具1を図1に示す。
図1に示すように、スタッドボルト弛め具1は、トルク伝達部材2と、締付部材4とを備える。
トルク伝達部材2は、作業面に取付けられたスタッドボルト100(図9参照)にねじ込まれる。締付部材4は、スタッドボルト100にねじ込まれるとともに、トルク伝達部材2に向けて締め付けられるものである。
図2(A)に示すように、トルク伝達部材2と締付部材4とは、共に円形の外径を有する。締付部材4がトルク伝達部材2の上部に開口する中心軸孔212aから挿入されるようになっている。
図2(B)に示すように、スタッドボルト弛め具1は下端部に雌ネジ孔221を有しており(図3参照)、これにより、スタッドボルト100の雄ネジに嵌まる。
テーパ孔215は、テーパころ軸受3の収容空間であり、その孔面(テーパ孔面)がトルク伝達部材2のボルト軸方向に連なる。テーパころ軸受3は、このテーパ孔215内にボルト軸方向に組み込まれる。ビット嵌合部411は、締付部材4のボルト軸方向に形成される。
トルク伝達部材2の本体22と締付部材4との各下端部には、雌ネジ孔221および421が設けられている。これらの雌ネジ孔221および421が上下に隣り合ってスタッドボルト100にねじ込まれることになる。
このようにトルク伝達部材2と締付部材4とにテーパころ軸受3が挟まれた状態で、締付部材4のビット嵌合部411にビット工具Bt(図12参照)を介して弛緩方向のトルクが加えられると、テーパころ軸受3の回動に伴ってテーパころ軸受3のテーパころ31がトルク伝達部材2のテーパ孔215の孔面を転がる。
本実施形態に係るトルク伝達部材2(本体22)のテーパ孔215内にはテーパころ軸受3がボルト軸方向に組み込まれるが(図2)、蓋体21は、本体22に収納されたテーパころ軸受3の脱落を防止する役割を果たす。
トルク作用部211の外側には、ねじ孔213が円型配置されている。
図5(B)に示すように、蓋体21の中心部には円形の中心軸孔212aが設けられており、ここから締付部材4が嵌入される。中心軸孔212aの下部には、テーパころ軸受3の上側部分を収納するための筒孔225が設けられている。
図6(B)に示すように、トルク伝達部材2の本体22には、円錐台形状のテーパ孔215が設けられており、このテーパ孔215内にはテーパころ軸受3がボルト軸方向に組み込まれる。テーパ孔215の内径はテーパころ軸受3の外径とほぼ同一のサイズであるため、スタッドボルト100にねじ込まれたトルク伝達部材2に向けて締付部材4が締付けられるとき、テーパころ軸受3のテーパころ31がテーパ孔215の内壁部であるテーパ孔面に押付けられる。
なお、図6において、符号223は蓋21を固定するためのネジ5のネジ穴、符号224は本体22の下側に設けられた抜き孔である。本体22にテーパ孔215を設ける場合、図3でテーパころ軸受3(インナーレース)の外側に示された二点鎖線のように、本体22の内周部に、テーパ孔面をもつリング部品(アウターレース)を固定(圧入等)することがある。このような構成の場合、前述の抜き孔からリング部品を押し出すことができる。これにより、テーパ孔の交換やメンテナンスといった作業を効率よく行うことが可能になる。
図7(A)および(B)に示すように、テーパころ軸受3は、円錐台形状に形成されるもので、テーパころ軸受3の円錐面には、複数のテーパころ31が一定間隔で配置されている。これらのテーパころ31は、スタッドボルト100にねじ込まれたトルク伝達部材2に向けて締付部材4が締め付けられると、トルク伝達部材2の内側にあるテーパ孔215の孔面に接触する。
また、テーパころ軸受3本体の上部には、円盤形の凸部32が一体加工または溶接により設けられている。
また、締付部材4は、トルク伝達部材2に向けて締付けられた際、テーパころ軸受3の凸部32と接触する(図12参照)。
締付部材4がトルク伝達部材2に向けて締付けられた状態で、締付部材4上端のビット嵌合部411にビット工具を介して弛緩方向のトルクが加えられると、テーパころ軸受3の回動に伴ってテーパころ軸受3のテーパころ31がトルク伝達部材2のテーパ孔215の孔面を転がる。
図8(B)に示すように、本実施形態に係る締付部材4は、それぞれ直径の異なる大小2つの大円筒部41と小円筒部42とが、互いの中心軸が一致するように一体的に形成される。
図8(A)に示すように、大円筒部41の上端にはビット嵌合部411が形成されており、大円筒部41の外周部412の表面にはローレット加工が施されている。ビット嵌合部411には、インパクトレンチなどのビット工具と嵌合する多角形状のビット孔(本実施形態では矩形のビット孔)が穿たれている。小円筒部42の下端には、スタッドボルト100に螺合する雌ネジ孔421が設けられている。
本実施形態では、締付部材4は、トルク伝達部材2に向けてスタッドボルト100に届くまで深く挿入される。締付時にはスタッドボルト100がつかえることのないよう、締付部材4は中空円筒構造(図4)になっている。
まず、図9に示すように、作業面に取付けられているボルト100に、トルク伝達部材2の雌ネジ孔221をねじ込む。
続いて、小円筒部42を先頭として締付部材4をトルク伝達部材2の中心軸孔212aから嵌入し、スタッドボルト100にねじ込まれたトルク伝達部材2に向けて締付部材4を締め付けていく。このとき、締付部材4は、テーパころ軸受3の開口部33に貫通した状態で、トルク伝達部材2の中心軸孔に収容される。
この作業により、スタッドボルト100がトルク伝達部材2および締付部材4と螺合した状態で一体的に作業面から取外される。
このとき、締付部材4と接触しているテーパころ軸受3にもトルクが作用するため、テーパころ軸受3も弛緩方向に回動する。すると、テーパころ軸受3の回動に伴って、テーパころ31がトルク伝達部材2のテーパ孔215の孔面を転がる。これにより、トルク伝達部材2と締付部材4との間の締付けが弛められて、これらの部材からスタッドボルトが取り外される。
加えて、トルク伝達部材2の中心軸孔(212a,212b,215および225)に締付部材が収容されるため、スタッドボルト弛め具の小型・コンパクト化を容易に図ることができる。特に、作業面からスタッドボルト100を弛める場合には、作業スペースを確保しやすくなる。
トルク伝達部材2のトルク作用部211は、蓋体21の上部に設けるに限らず、本体22の下部に設けてもよい。また、蓋体21と本体22の全体をトルク作用部として断面六角形等のレンチに嵌まる形状にしてもよい。
このようにすれば、トルク伝達部材2の高さをサイズダウンすることができ、トルク伝達部材2の小型化が可能となる。
本発明によるスタッドボルト弛め具は、締付部材に弛緩方向のトルクが加わったときに、テーパころ軸受の回動に伴ってテーパころが接触面(上記実施形態では、トルク伝達部材2のテーパ孔215の孔面)を転がることで、締付部材の弛緩方向に回転を補助することにある。
例えば図13に示すスタッドボルト弛め具10では、トルク伝達部材2に向けて締め付けられる締付部材4のボルト軸方向にテーパ孔215が連なる。スタッドボルト100にトルク伝達部材2をねじ込んだ後、テーパ孔215にテーパーころ軸受3を組み込んで締付部材4を締め付けると、トルク伝達部材2と締付部材4のテーパころ軸受3が挟まれる。そして、締付部材4のテーパ孔215の孔面にテーパころ軸受3のテーパころ31が押し付けられてこれらの部材間の摩擦を低減する。
このように本発明では、トルク伝達部材と締付部材とを隣り合わせてスタッドボルトにねじ込むときに、これら部材間にテーパころ軸受が挟まれるとともに、テーパころがこれら部材のいずれかのテーパ孔面に押付けられた状態を作り出せばよい。
さらに、図13の構成において、締付部材4の中央部分を下方に突出させることにより、小円筒部を形成してもよい。この場合、締付部材4の外径部分が大円筒部になる。このような小円筒部に雌ネジ孔421を設けてテーパーころ軸受3の中心軸方向に貫通させる構成とすれば、トルク伝達部材2と締付部材4とのねじ嵌合の範囲をより近づけることができ、スタッドボルト弛め具のさらなる小型・コンパクト化が可能となる。
2 トルク伝達部材
3 テーパころ軸受
4 締付部材
21 蓋体
22 本体
31 テーパころ
32 凸部
33 開口部
41 大円筒部
42 小円筒部
212a,212b 中心軸孔
215 テーパー孔(テーパ孔面)
221 雌ネジ孔
225 筒孔(中心軸孔)
411 ビット嵌合部
421 雌ネジ孔
Bt ビット工具
Claims (4)
- 作業面に取付けられたスタッドボルトにねじ込まれるトルク伝達部材と、
前記スタッドボルトにねじ込まれるとともに、前記トルク伝達部材に向けて締め付けられる締付部材とからなり、
前記トルク伝達部材に弛緩方向のトルクが加えられたとき、前記トルク伝達部材と前記締付部材と前記スタッドボルトとが同時一体的に回されることで前記作業面から前記スタッドボルトが弛められるように構成されたスタッドボルト弛め具であって、
前記トルク伝達部材のボルト軸方向に連なるテーパ孔と、
前記トルク伝達部材のテーパ孔内にボルト軸方向に組み込まれるテーパころ軸受と、
前記締付部材のボルト軸方向に形成されるビット嵌合部と、を備え、
前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられると、前記テーパころ軸受が前記トルク伝達部材と前記締付部材との間に挟まれて、当該テーパころ軸受のテーパころが前記トルク伝達部材のテーパ孔面に押し付けられるように構成されており、
さらに、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられた状態で、当該締付部材のビット嵌合部にビット工具を介して弛緩方向のトルクが加えられると、前記テーパころ軸受の回動に伴って前記テーパころが前記トルク伝達部材のテーパ孔面を転がることにより、前記トルク伝達部材と前記締付部材との間の締め付けが弛められるように構成されたことを特徴とするスタッドボルト弛め具。 - 請求項1に記載のスタッドボルト弛め具であって、スタッドボルトにねじ込まれたトルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられるとき、前記締付部材が前記トルク伝達部材の中心軸孔に収納される、スタッドボルト弛め具。
- 請求項2に記載のスタッドボルト弛め具であって、前記トルク伝達部材の外周部に滑り止め加工が施される、スタッドボルト弛め具。
- 作業面に取付けられたスタッドボルトにねじ込まれるトルク伝達部材と、
前記スタッドボルトにねじ込まれるとともに、前記トルク伝達部材に向けて締め付けられる締付部材とからなり、
前記トルク伝達部材に弛緩方向のトルクが加えられたとき、前記トルク伝達部材と前記締付部材と前記スタッドボルトとが同時一体的に回されることで前記作業面から前記スタッドボルトが弛められるように構成されたスタッドボルト弛め具であって、
前記締付部材のボルト軸方向に連なるテーパ孔と、
前記締付部材のテーパ孔内にボルト軸方向に組み込まれるテーパころ軸受と、
前記締付部材のボルト軸方向に形成されるビット嵌合部と、を備え、
前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられると、前記テーパころ軸受が前記トルク伝達部材と前記締付部材との間に挟まれて、当該テーパころ軸受のテーパころが前記締付部材のテーパ孔面に押し付けられるように構成されており、
さらに、前記スタッドボルトにねじ込まれた前記トルク伝達部材に向けて前記締付部材が締め付けられた状態で、当該締付部材のビット嵌合部にビット工具を介して弛緩方向のトルクが加えられると、前記テーパころ軸受の回動に伴って前記テーパころが前記トルク伝達部材のテーパ孔面を転がることにより、前記トルク伝達部材と前記締付部材との間の締め付けが弛められるように構成されたことを特徴とするスタッドボルト弛め具。
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