JP3184850U

JP3184850U - ボルト・ナット締め補助工具

Info

Publication number: JP3184850U
Application number: JP2013002559U
Authority: JP
Inventors: 木谷信一
Original assignee: 木谷信一
Priority date: 2013-05-09
Filing date: 2013-05-09
Publication date: 2013-07-18
Anticipated expiration: 2023-05-09

Abstract

【課題】狭隘な場所に存し、電動締め付け工具単体では締め付け不可能なボルトやナットを、電動締め付け工具で締め付け可能とするボルト・ナット締め補助工具を提供する。
【解決手段】駆動軸１２を備えた駆動歯車１３と、駆動歯車と螺合する中間歯車１４と、中間歯車と螺合する従動歯車１５と、従動歯車に装備され、ボルト或るいはナットと係合する係合孔１６ａを備えたソケット１６と、駆動歯車、中間歯車及び従動歯車を内部に装備する所定の長さ寸法を備えるケース１１とにより構成される。また、ソケットに代えて従動歯車に装備せしめられる柱状部材と、柱状部材と係合する係合孔及びボルト或るいはナットと係合する係合孔を備えると共に、柱状部材に対して着脱自在なソケットとを備えて構成される。
【選択図】図１

Description

本考案はボルトやナットを締めるための工具に関し、より詳しくは、従来の締め付け工具を使用しづらい部位に存するボルトやナットを、締め付け可能なボルト・ナット締め補助工具に関する。

特許文献１には、ケース内に、スプロケットを備えケースの一方側端部でレンチによって廻される駆動側回転体と、スプロケットを備えケースの他方側端部でボルト頭やナットを保持可能な従動側回転体と、この従動側回転体のスプロケットと駆動側回転体のスプロケットにわたり駆動側回転体の回転を従動側回転体に伝達するチェーン伝動機構を備えたボルト・ナット締め工具が開示されている。

特許文献２には、電動モータと、この電動モータにより回転駆動される駆動歯車と、この駆動歯車に噛み合う中間歯車と、この中間歯車に噛み合う２個の従動歯車と、この両従動歯車および前記駆動歯車に噛み合うベルトとからなり、前記２個の従動歯車の一方を、ナット嵌合部を形成してなるナット駆動部材として、他方を遊び歯車としたボルト・ナット締め工具が開示されている。

特許文献３には、配管を避ける為の切欠を設けたソケットを連続旋回させる為に同期した複数の駆動系を有するボルト・ナット締め工具が開示されている。

特開平８−１９７４３７号公報実開平６−３３６６６号公報登録実用新案公報第３０３５２８６号

Ｃ型鋼やその他独自の形状鋼材等に設けたボルトやナットを締め付ける際には、ボルトやナットが存在する位置によっては、ドリルドライバやインパクトドライバといった電動締め付け工具の出力部位を、ボルト等が存在する位置に持ってくることが出来ず、電動締め付け工具を利用できないことがある。

このような場合、人手によりレンチやラチェットレンチ等の工具を着脱しながら、工具の旋回出来る角度ずつ締付け作業を行なっていた。しかし、手動入力であるから、作業者に大きな労力負担を強いる割に大トルクを出力できず、締付けスピードも遅いという問題があった。また、長尺ハンドルを回転操作できる作業スペースが必要であることから、狭隘な場所では使用できないとう問題点もある。更には高所作業では、ハンドルの回転操作に危険が伴う恐れもある。

そこで本考案は、狭隘な場所に存し、電動締め付け工具単体では締め付け不可能なボルトやナット等を、電動締め付け工具を用いて締め付け可能とするボルト・ナット締め補助工具を提供することを目的とする。

上記の目的を達成する本考案の構成は次の通りである。

（１）請求項１に記載の考案は、駆動軸を備えた駆動歯車と、駆動歯車と螺合する中間歯車と、中間歯車と螺合する従動歯車と、従動歯車に装備され、ボルト或るいはナットと係合する係合孔を備えたソケットと、駆動歯車、中間歯車及び従動歯車を内部に装備する所定の長さ寸法を備えるケースとにより構成される。

（２）請求項２に記載の考案は、請求項１に記載のボルト・ナット締め補助工具において、ソケットに代えて従動歯車に装備せしめられる柱状部材と、柱状部材と係合する係合孔及びボルト或るいはナットと係合する係合孔を備えると共に、柱状部材に対して着脱自在なソケットとを備えて構成される。

上記のように構成される本考案が、如何に作用して課題を解決するかを図面を参照しながら概説する。

図４は本考案に係るボルト・ナット締め補助工具１０を用いて、Ｃ型鋼３内のナット４を締める工程を示す説明図である。

図示されるＣ型鋼３内のナット４は、開口部３ａから電動締め付け工具１を挿入して締め付け作業を行うことは出来ない。

一方、ボルト・ナット締め補助工具１０は、細長板状のケース１１内に存する歯車機構を介して、駆動軸１２を回転させるとソケット１６が回転する仕組みになっており、しかもソケット１６内にはボルト或るいはナットと係合する係合孔が存する。

かかる形態・構成を有するが故に、開口部３ａからケース１１をＣ型鋼３内に差し込み、ソケット１６内の係合孔をナット４に係合し、駆動軸１２を回転させることでナット４を緊締することが可能となるのである。しかも、駆動軸１２を電動締め付け工具１先端２内に存するチャックで固定すれば、電動締め付け工具１の駆動力により容易にナット４の締め付け作業が可能となるものである。

図は請求項２に記載の考案の正面図である。請求項２記載のボルト・ナット締め補助工具１０は、細長板状のケース１１内に存する歯車機構を介して、駆動軸１２を回転させると柱状部材１７が回転する機構を有するものである。

そして、柱状部材１７にはソケット１８を着脱自在に装備可能であり、しかもソケット１８内にはボルト或るいはナットと係合する係合孔１８ａが存する。

この係合孔１８ａの径が様々なソケット１８を複数用意すれば、ソケット１８を取り替えることで、様々な径のボルトやナットの締め付け作業が可能となるものである。

請求項１記載の考案の正面図同、一部破断平面図請求項２に記載の考案の正面図本考案の使用状態を示す説明図

以下、好ましい考案の一実施形態につき、図面を参照しながら概説する。なお、本考案の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本考案の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。

図２は請求項１に記載の考案の一部破断平面図である。ケース１１内には駆動歯車１３と、駆動歯車１３と螺合する中間歯車１４と、中間歯車１４と螺合する従動歯車１５が装備される。各々の歯車は、それぞれケース１１に対して回転自在に支持されるものである。

駆動歯車１３には駆動軸１２が固定されており、駆動軸１２が回転することで駆動歯車１３及び中間歯車１４、従動歯車１５も回転駆動されるものである。

従動歯車１５にはソケット１６が固定されており、従動歯車１５の回転に伴いソケット１６も回転する仕組みとなっている。ソケット１６の上部にはボルト或るいはナットと係合可能な係合孔１６ａが設けられている。

図１は請求項１に記載の考案の正面図である。図中ソケット１６と駆動軸１２はケース１１に対してそれぞれ逆方向に突出する形状で設けられているが、むろん係る限定を受けるものではなく、同一方向に突出する形状に設けても構わない。

図３は請求項２に記載の考案の正面図である。図示されないが、ケース１１内に駆動歯車と、駆動歯車と螺合する中間歯車と、中間歯車と螺合する従動歯車が装備され、駆動歯車には駆動軸１２が固定されることは、請求項１記載の考案と同様である。従動歯車には柱状部材１７が固定されている。

この柱状部材１７には、ソケット１８が着脱自在なものである。着脱方法はソケット１８の下部に設けた係合孔１８ｂを柱状部材１７に係合することによる。更には、ソケット１８の上部には締め付け対象のボルト或るいはナットと係合可能な係合孔１８ａが設けられている。

１０・・ボルト・ナット締め補助工具１１・・ケース１２・・駆動軸
１３・・駆動歯車１４・・中間歯車１５・・従動歯車
１６・・ソケット１６ａ・・係合孔１７・・柱状部材
１８・・ソケット１８ａ・・係合孔１８ｂ・・係合孔

Claims

駆動軸（１２）を備えた駆動歯車（１３）と、
駆動歯車（１３）と螺合する中間歯車（１４）と、
中間歯車（１４）と螺合する従動歯車（１５）と、
従動歯車（１５）に装備され、ボルト或るいはナットと係合する係合孔（１６ａ）を備えたソケット（１６）と、
駆動歯車（１３）、中間歯車（１４）及び従動歯車（１５）を内部に装備する所定の長さ寸法を備えるケース（１１）と、により成るボルト・ナット締め補助工具。
ソケット（１６）に代えて従動歯車（１５）に装備せしめられる柱状部材（１７）と、
柱状部材（１７）と係合する係合孔（１８ｂ）及びボルト或るいはナットと係合する係合孔（１８ａ）を備えると共に、柱状部材（１７）に対して着脱自在なソケット（１８）と、
を備える請求項１に記載のボルト・ナット締め補助工具。