JP2013000803A - レンチ - Google Patents

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JP2013000803A JP2011130833A JP2011130833A JP2013000803A JP 2013000803 A JP2013000803 A JP 2013000803A JP 2011130833 A JP2011130833 A JP 2011130833A JP 2011130833 A JP2011130833 A JP 2011130833A JP 2013000803 A JP2013000803 A JP 2013000803A
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Etsuji Tanaka
悦二 田中
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Abstract

【課題】 ナット等を締め付たり緩めたりする工具として、口部が環状のレンチは、ナット等の軸方向からしか嵌め込むことができず、口部をナット等に嵌め込むとき口部がナット等の六角部を通過してしまったり、口部が六角部の一部にしかかかっていないのに締めてしまう場合がある。
【解決手段】 ボルトやナットに口部を軸方向から嵌合させて側方から回転させる側方駆動型レンチにおいて、該口部は、内周に貫通孔を有すると共に、同じ大きさの6角穴を同じ軸線上で角度を変えて両端に配した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ボルトやナットを締めたり緩めたりするレンチの改良に関する。
ボルトやナット(以下、「ナット等」という)を締め付けたり緩めたりする工具として、スパナ、めがねレンチ、ラチェットレンチ、ボックスレンチ、ソケットレンチなどのいわゆる手動工具がある。これらの手動工具は、用途に応じて使い分けられている。例えば、スパナは、汎用性が高く最も利用されているが、ナット等の対向する2面にだけ力が集中するため、ナット等を傷めてしまうことがある。ナット等を強い力で締めたり緩めたりする場合は、めがねレンチやボックスレンチなど6面全体に力を作用させる工具が適している。
また、近時は、作業性の面から電動工具が広く普及している。電動工具は、モータを備えた装置本体の回転駆動軸に各種ソケットを装着してナット等の締め付けに利用されている。しかし、電動工具は装置本体の大きさから狭い場所で使用できなかったり、操作性に難点を有する問題がある。
この他、例えば特許文献1に示すようなドライブレンチがある。ドライブレンチは、狭い場所など電動工具や手動工具で作業しにくい場合に用いるもので、電動工具や手動工具で回転駆動させる駆動部と、ナット等を回転させる作動部を離反して設けた構造であり、ギアやベルトなどを介して電動工具等の駆動力を駆動部から作動部へ伝達する。
特開2000−343447
ナット等を締め付たり緩めたりする工具として、めがねレンチやラチェットレンチなどナット等に嵌め込む口部が環状のレンチは、ナット等の軸方向からしか嵌め込むことができない。このため、口部をナット等に嵌め込むとき口部がナット等の六角部を通過してしまったり、口部が六角部の一部にしかかかっていないのに締めてしまう場合がある。
例えば、特許文献1のようなドライブレンチ71では、ソケット72に六角穴の貫通孔が設けられているだけであるため、作業中は図8(a)のように常にナット73の位置に保持させておかなければならない。しかし、電動レンチRでナット73を高速で回転させると、ナット73が急速に下降し同図(b)のようにソケット72から外れてしまい、ナット73の動きに対して追従させる必要が生じる。また、ソケット72をナット73にセットするときや、追従させようと押し付けると同図(c)のようにナット73がソケット72の六角穴から通過して抜けてしまうことにもなる。このようなことから、電動レンチRによる高速でボルトやナットの締め付けや取り外しするための工具が、逆に高速であるが故に使いづらい結果となっていた。
このため、ボックスレンチのように天面側が封止されている工具を用いれば、ナット等に押し付けながら作業を進めることができるが、図8のような場所にあるナット等や雄ねじが突出したナットの締め付けには使用できない。
そこで本発明者は上記課題に鑑み鋭意研究した結果、本発明を成し得たものであり、その特徴とするところは、ボルトやナットに口部を軸方向から嵌合させて側方から回転させる側方駆動型レンチにおいて、該口部は、内周に貫通孔を有すると共に、同じ大きさの6角穴を同じ軸線上で角度を変えて両端に配したことにある。
本明細書中でいう「側方駆動型レンチ」とは、めがねレンチなどのように六角穴を設けた口部をナット等にその軸方向から嵌合させることにより、該ナット等を側方から回転させて締めたり緩めたりする工具をいう。この場合の側方駆動型レンチとしては、口部を遠隔駆動するドライブレンチも含む。ドライブレンチは、口部を回転駆動させる駆動部を並列に設けたもので、ギアやベルトなどで駆動部の駆動力を口部を伝達する構造である。駆動部の駆動は、手動や電動ドライバなどの電動工具で行なう。
本発明における口部は、内周側は貫通孔であり、同じ大きさの六角穴を同一軸線上で角度を変えて両端に配した構造である。これにより、一方の六角穴に嵌合したナット等は、他方の六角穴の辺部に当たって通り抜けが防止される。そして、貫通孔により雄ねじが突出したナットもいずれかの六角穴に嵌合させることが可能となる。口部の両端に配した2つの六角穴は、ナット等の通り抜けを防止する点において、30°ずらすのが最も好ましい。
口部の両端に配する2つの六角穴は、隣接して設ける他、ナットから突出した雄ねじが通過できる大きさの貫通孔を設けた隔壁を介在させてもよい。また、2つの六角穴の間に「星形孔」を設けてもよい。この星形孔は、2つの六角穴における一方の正六角形の隣り合う辺を横切る他方の正六角形の辺を相互に軸方向に切り欠いて形成される孔をいう。いわゆる、一般的に販売されている12角レンチと同じような凹24角形の孔である。本発明においては、凹24角形の各辺の長さは同じでなくてもよい。
本発明に係るレンチは、口部の内周に貫通孔を有し、角度を変えた同じ大きさの六角穴を両端に配したことにより、雄ねじが突出したナットの締め付けや取り外しにも対応すると共に、ナット等に口部を押し付けることができるため、嵌合させるときや作業中に口部がナット等から外れてしまうことがない。また、電動工具によるナット等の高速な移動にも確実に追従させることが可能となる。さらに、口部の両端に設けた六角穴の角度を変えているため、口部をナット等に嵌合させるための回動範囲が狭い場所でも、いずれかの六角穴で嵌合できるなど、実用上極めて有益な効果を有するものである。
本発明に係るレンチの一実施例を示す斜視図である。(実施例1) 図1に示しためがねレンチの使用状態の一例を示す部分断面図である。 図1に示しためがねレンチの口部をナットに係合させた状態を示す部分断面図である。 図1に示しためがねレンチの使用状態の他の例を示す平面図である。 本発明に係るレンチの他の実施例を示す平面図である。(実施例2) (a)は図5に示したドライブレンチの口部の斜視図、(b)は(a)の断面図である。 本発明に係るレンチのさらに他の実施例を示すもので、(a)は斜視図、(b)は断面図である。(実施例3) (a)(b)(c)はそれぞれ従来のドライブレンチの使用状態を示す部分断面図である。
本発明に係るレンチは、ナット等に嵌合させる口部の内周側に貫通孔を設けると共に、同じ大きさの六角穴を角度を変えて両端に配したことにより、上記課題を解決した。
図1は、本発明に係るレンチ1の一実施例を示すもので、本体両端に大きさが異なる口部2(12mmと14mm)を設けためがねレンチである。本発明の最大の特徴は、図に示すように口部2にはその内周に同じ大きさの六角穴21を同じ軸線上で角度を変えて両端に設けたことにあり、これらの六角穴21で貫通孔を形成している。本例では、両六角穴31を相互に30°ずらせて抜け止め効果を最大にしている。
本発明に係るレンチ1は、従来のめがねレンチと同様に図2のように口部2をナット3に嵌合させて締め付ける。この場合、図3のように口部2が抜け止め構造となっていることから、該口部2をナット3に嵌合させるときも通り抜けてしまうことがなく、ナット3押し付けるようにして操作すれば、ナット3の軸方向の動きに対して確実に追従させることができる。
また、このレンチ1は、口部2の両端に設けた六角穴21を30°ずらせているため、図4のように間口が狭い箇所にあるナット3でも、レンチ1が約30°回動できる範囲であれば口部2に設けたいずれかの六角穴21をナット3に嵌合させることができ、従来の12角レンチと同じように使えて汎用性が高くなる。しかも、12角レンチのようにナット等への作用面積が小さくないのでナット等を傷めない利点がある。
図5は、本発明に係るレンチ1の他の実施例を示すもので、六角穴21を角度を変えて両端に設けた口部2を遠隔駆動するドライブレンチである。このドライブレンチは、口部2を回転駆動させる駆動部4を並列に設けたもので、口部2をナット等に嵌合させ、駆動部4をスパナなどの手動工具や電動レンチRで間接的に駆動してナット等を締め付けたり緩めたりする。本例のドライブレンチは、図6(a)(b)に示すようにギアで回転を伝達する構造であり、口部2及び駆動部4の周面にギアを設け、これらの間に2つの中間ギア5を介在させて連動させている。また、ドライブレンチ本体には、後端部にハンドル6を取り付けるようにしている。
図7(a)は、本発明に係るレンチ1のさらに他の実施例を示すもので、口部2の両端に角度を変えて設けた六角穴21の間に星形穴7を設けている。この星形穴7は、いわゆる12角レンチとして広く利用されている穴であり、角度を変えて設けた六角穴21のそれぞれから通じる穴である。星形穴7を六角穴21間に設けたことにより、高さのあるナット等も口部2に収納しやすく、ナット等を傷める可能性が少なくなる。つまり、星形穴7は角度を変えて設けた各六角穴21の共有部分であり、同図(b)に示すように図3で示した口部2及びナット3と同じ大きさのボルト8でも、ボルト8全体を口部2内に収容することができる。このため、両端の六角穴21を薄くしても口部2がナット等に嵌り込む割合を高めることができ、抜け止め機能を有するレンチとして口部2の厚みを小さくすることが可能となる。
R 電動レンチ
1 レンチ
2 口部
21 六角穴
3 ナット
4 駆動部
5 中間ギア
6 ハンドル
7 星形穴
8 ボルト

Claims (2)

  1. ボルトやナットに口部を軸方向から嵌合させて側方から回転させる側方駆動型レンチにおいて、該口部は、内周に貫通孔を有すると共に、同じ大きさの6角穴を同じ軸線上で角度を変えて両端に配したことことを特徴とするレンチ。
  2. 口部は、両端に配した六角穴間に、一方の六角の隣り合う辺を横切る他方の六角の辺を相互に軸方向に切り欠いた星形孔を形成した請求項1記載のレンチ。
JP2011130833A 2011-06-13 2011-06-13 レンチ Pending JP2013000803A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001513453A (ja) * 1997-08-12 2001-09-04 ラッセル タンナー ウィリアム ナット又はボルトヘッドに沿う滑りを防止するストッパ部を有するボックスレンチ及びソケットレンチ
US20030066393A1 (en) * 2001-10-10 2003-04-10 Lockheed Martin Corporation Double-ended fastening device for applying a predetermined clamp-up load
US20080307931A1 (en) * 2007-06-12 2008-12-18 Chin-Shun Cheng Ratchet wheel of a wrench

Patent Citations (3)

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