JP3243972U - ロック用スタッド緩め治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロック用スタッドを迅速に緩めることができるロック用スタッド緩め治具を提供する。【解決手段】ロック用スタッド緩め治具1は、鉄道用信号リレー盤の信号リレーを基盤にネジ締結しているロック用スタッド130を緩めるための治具である。そして、ロック用スタッド130の頭部132の外周に嵌合可能な内径を有する円筒状の先端部2と、先端部2に連続して同軸上に突出する基端部3とを有している。【選択図】図2
Description
本考案は、ロック用スタッド緩め治具に関し、例えば信号リレーロック用スタッド緩め治具に関する。
鉄道分野で一般的に多用されている信号リレー盤には、多数の信号リレーが基盤に着脱可能に取り付けられている。信号リレーは、ロック用スタッドによって基盤にロックされており、ロック用スタッドを指で緩めることによってロックを解除し、基盤から取り外すことができる構造となっている。
特許文献1には、包装用容器の注ぎ口を封止しているキャップを開閉するためのキャップ開閉補助治具の構成が開示されている。
信号リレー盤では、製造時に検証や検査を行うために多数の信号リレーの基盤への付け外しが行われるが、この付け外しの作業は作業者が手作業で行うため、多くの時間を要していた。
例えば、オーバーホールなどで信号リレーを交換する場合に作業者が指でロック用スタッドを緩めるが、信号リレーの数が多い上に、ロック用スタッドの締めすぎや固着により指の力だけでは緩められず、ペンチなどの工具を使用して緩めることもあった。そして、信号リレー盤のオーバーホールは、決められた時間の中で完了させる必要があり、迅速な作業が求められている。
本考案は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ロック用スタッドを迅速に緩めることができるロック用スタッド緩め治具を提供することである。
上記課題を解決する本考案のロック用スタッド緩め治具は、鉄道用信号リレー盤の信号リレーを基盤にネジ締結しているロック用スタッドを緩めるためのロック用スタッド緩め治具であって、前記ロック用スタッドの頭部の外周に嵌合可能な内径を有する円筒状の先端部と、該先端部に連続して同軸上に突出する基端部と、を有することを特徴とする。
本考案のロック用スタッド緩め治具は、先端部の内周面には複数の凸条部が円周方向に所定の間隔を空けて形成されている構成とすることが好ましい。
本考案のロック用スタッド緩め治具は、基端部が六角ソケットに嵌合可能な六角柱形状を有する構成とすることが好ましい。
本考案のロック用スタッド緩め治具は、先端部の外周面に凸条部が円周方向に所定の間隔を空けて複数個所に形成されている構成とすることが好ましい。
本考案のロック用スタッド緩め治具によれば、ロック用スタッドを迅速に緩めることができる。
次に、本考案の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
<第1実施形態>
最初に、本実施形態のロック用スタッド緩め治具が使用される鉄道用信号リレー盤100の構成について説明し、次いでロック用スタッド緩め治具の構成について説明する。図3は、第1実施形態のロック用スタッド緩め治具が使用される信号リレー盤の斜視図、図4は、図3の部分拡大図、図5は、図4の分解斜視図である。
最初に、本実施形態のロック用スタッド緩め治具が使用される鉄道用信号リレー盤100の構成について説明し、次いでロック用スタッド緩め治具の構成について説明する。図3は、第1実施形態のロック用スタッド緩め治具が使用される信号リレー盤の斜視図、図4は、図3の部分拡大図、図5は、図4の分解斜視図である。
鉄道用信号リレー盤100は、図3に示すように、平面状に広がる基盤110と、その基盤110の表面に取り付けられた複数の信号リレー120を有している。基盤110は、床面に垂直に設置されており、図4および図5に示すように、基盤110の表面には複数の信号リレー120を着脱可能に固定するためのベース111が設けられている。ベース111は、信号リレー120の不図示のソケットが挿入されるコネクタ112を有している。
信号リレー120は、基盤110のベース111に着脱自在に取り付けられるリレー本体121を有している。リレー本体121は、不図示のリレー部品が収容されており、基盤110のベース111に取り付けることによって基盤110のコネクタ112に挿入される不図示のソケットがリレー本体121の背面に設けられている。信号リレー120は、リレー本体121をベース111に取り付けた状態で、リレー本体121に2本のロック用スタッド130を螺入することによって基盤110のベース111に締結固定される。
ロック用スタッド130は、例えば螺旋ネジが形成されている軸部131と、外周面にローレット加工が施されている円柱状の頭部132とを有する、いわゆるローレットネジによって構成されている。本実施形態では、軸部131が金属製で頭部132が樹脂製のローレットネジが用いられている。ロック用スタッド130の頭部132の外周面には、ローレット加工によって複数の凸条部が円周方向に所定の間隔を空けて形成されている。凸条部は、一定の頂角を有して頭部132の軸方向に沿って延びており、隣り合う他の凸条部との間に断面V字状の凹溝が形成されている。
ロック用スタッド130は、リレー本体121の正面に開口する貫通穴122にロック用スタッド130の軸部131を挿通させ、基盤110のベース111から突出する左右一対のボス113のネジ穴に螺入することによって、信号リレー120のリレー本体121を基盤110のベース111にネジ締結することができる。鉄道用信号リレー盤100に用いられるロック用スタッド130は、作業者が指で締め付けを行い、指で緩める仕様となっている。
信号リレー120の点検或いは交換を行う場合に、信号リレー120を基盤110から取り外す作業が行われる。信号リレー120は、複数が基盤110に取り付けられており、これらを取り外すには、基盤110のベース111にネジ締結されているロック用スタッド130を個々に緩めて取り外す作業を行う必要がある。
次に、本実施形態のロック用スタッド緩め治具1の構成について説明する。本実施形態のロック用スタッド緩め治具1は、ロック用スタッド130を緩める作業に用いられる治具であり、下記の構成を有する。
図1は、第1実施形態のロック用スタッド緩め治具の三面図であり、図1(1)は、左側面図、図1(2)は、正面図、図1(3)は、右側面図である。図2は、第1実施形態のロック用スタッド緩め治具とロック用スタッドの構成を示す図であり、図2(1)は、ロック用スタッドとロック用スタッド緩め治具の正面図、図2(2)は、ロック用スタッドとロック用スタッド緩め治具の斜視図である。
ロック用スタッド緩め治具1(以下、単に「緩め治具1」と称することもある)は、鉄道用信号リレー盤100の信号リレー120を基盤110にネジ締結しているロック用スタッド130を緩めるための治具であり、本実施形態では、電動ドライバーやインパクトドライバーなどの電動工具140に取り付けられて、ロック用スタッド130を緩める方向に回転される。
緩め治具1は、図1および図2に示すように、ロック用スタッド130の頭部132の外周に嵌合可能な内径穴を有する円筒状の先端部2と、先端部2に連続して同軸上に突出する棒状の基端部3とを有する。
先端部2の内径穴は、緩め治具1の先端から基端側に向かって移行するにしたがって漸次縮径するテーパ形状としてもよい。先端部2の内径穴の内周面には、先端部2をロック用スタッド130の頭部132の外周に嵌合したときに頭部132の外周にローレット加工により形成されている複数の凹溝に挿入可能な凸条部21が形成されている。凸条部21は、円周方向に所定の間隔を空けて複数個所に形成されている。
これら複数の凸条部21は、本実施形態ではロック用スタッド130の頭部132に形成されている複数の凹溝と完全に一致する形状を有しているが、必ずしも一致している必要はなく、回転させる際に頭部132の凹溝に引っ掛かってロック用スタッド130を一体に回転させることができればよく、例えば先端部2の凸条部21を1箇所のみとしてもよい。
基端部3は、六角ソケット150に嵌合可能な六角柱形状を有する。六角ソケット150は、電動工具140用の既存の工具であり、先端に六角穴を有する円筒部151と、円筒部151から軸方向に突出して電動工具140のチャック141に着脱自在に取り付けられるシャフト部152とを有している。基端部3は、一般的なナットと同じ規格の形状を有しており、既存の六角ソケット150を用いることができる。
緩め治具1は、例えば半透明の合成樹脂材料によって構成されている。緩め治具1は、ロック用スタッド130の頭部132の樹脂よりも硬質の材料或いは軟質の材料のいずれでもよい。緩め治具1は、金属材料によって構成することもできる。緩め治具1が硬質の合成樹脂材料によって構成されている場合には電動工具の回転トルクを確実に伝達させてロック用スタッド130を回転させることができ、軟質の合成樹脂材料によって構成されている場合には過大な負荷に対して弾性変形して頭部132に対してスリップさせることができる。
次に、本実施形態の緩め治具1を用いてロック用スタッド130を緩める方法について説明する。図6は、ロック用スタッド緩め治具を用いたロック用スタッドの取り外し方法を示す図、図7は、ロック用スタッドの取り外し作業の一例を示す斜視図である。
最初に、図6(1)に示すように、電動工具140のチャック141に、六角ソケット150のシャフト部152を取り付けて、さらに、六角ソケット150の円筒部151の六角穴に、緩め治具1の基端部3を挿入して嵌合させる。
そして、図6(2)に示すように、緩め治具1の先端部2の内径穴にロック用スタッド130の頭部132を嵌合させて、頭部132の複数の凹溝に先端部2の凸条部21を挿入させる。そして、図7に示すように、電動工具140の回転駆動により、六角ソケット150を介して緩め治具1を反時計回りに一体に回転させる。
ロック用スタッド130は、緩め治具1の反時計回りの回転により、緩め治具1と一体にロック用スタッド130を緩める方向に回転され、図6(3)に示すように、基盤110への締結が解除される。これにより、リレー本体121をベース111から取り外すことが可能になる。
本実施形態の緩め治具1は、先端部2をロック用スタッド130の頭部132に嵌合させ、基端部3を電動工具140の六角ソケット150に装着して、電動工具140を回転させることにより、ロック用スタッド130を緩めることができる。したがって、電動工具140の回転数でロック用スタッド130を回転させて緩めることができ、従来の手作業と比較して、信号リレー120の取り外しにかかる時間を大幅に削減できる。そして、電動工具140のトルクでロック用スタッドを緩めることができるため、ロック用スタッド130の締めすぎや固着状態であっても、容易に緩めることができる。
本考案の考案者は、実際の入出力リレー架の振動・衝撃試験において本実施形態の緩め治具1を用いて200個の信号リレー120の取り外し作業を行った。従来、作業員がロック用スタッド130を指で緩めて信号リレー120を取り外す作業に100分の時間を要していたが、本実施形態の緩め治具1を用いた結果、33分で完了することができ、全体の作業時間を67分短縮することができた。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のロック用スタッド緩め治具1’について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
図8は、第2実施形態のロック用スタッド緩め治具の三面図、図9は、第2実施形態のロック用スタッド緩め治具とロック用スタッドの構成を示す図である。
次に、第2実施形態のロック用スタッド緩め治具1’について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略する。
図8は、第2実施形態のロック用スタッド緩め治具の三面図、図9は、第2実施形態のロック用スタッド緩め治具とロック用スタッドの構成を示す図である。
本実施形態において特徴的なことは、指で緩めるためのキャップ構造としたことである。
ロック用スタッド緩め治具1’(以下、緩め治具1’と称することもある)は、ロック用スタッド130の頭部132に被せて取り付けられるキャップ構造を有する。
ロック用スタッド緩め治具1’(以下、緩め治具1’と称することもある)は、ロック用スタッド130の頭部132に被せて取り付けられるキャップ構造を有する。
緩め治具1’の基端部31は、第1実施形態の基端部3よりも軸方向の長さが短い、偏平の六角柱形状を有している。緩め治具1’の基端部31は、軸方向の長さが短いので、先端部2を作業者が指でつまみやすくなっている。緩め治具1’は、先端部2の外周面に複数の凸条部22からなるローレットが形成されており、作業者が指でつまんで緩める方向に回転させた際に、滑りにくい構造となっている。
緩め治具1’は、信号リレー120を締結しているロック用スタッド130を緩める際に、ロック用スタッド130の頭部132に被せて取り付けられ、作業者の指によって緩める方向に回転される。緩め治具1’は、先端部2の外径がロック用スタッド130の頭部132の外径よりも大きいので、ロック用スタッド130の頭部132を直接つまんで回転させるよりも、大きなトルクを加えることができ、簡単に緩めることができる。そして、先端部2の外周面には複数の凸条部22が形成されているので、作業者が先端部2をつまんで回転させた際に滑りにくく、作業者の指の力を先端部2に確実に伝達することができ、簡単に緩めることができる。
以上、本考案の実施形態について詳述したが、本考案は、前記の実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1・・・治具、2・・・先端部、3・・・基端部、21・・・凸条部、100・・・鉄道用信号リレー盤、110・・・基盤、120・・・信号リレー、130・・・ロック用スタッド、132・・・頭部、150・・・六角ソケット
Claims (4)
- 鉄道用信号リレー盤の信号リレーを基盤にネジ締結しているロック用スタッドを緩めるためのロック用スタッド緩め治具であって、
前記ロック用スタッドの頭部の外周に嵌合可能な内径を有する円筒状の先端部と、
該先端部に連続して同軸上に突出する基端部と、
を有することを特徴とするロック用スタッド緩め治具。 - 前記先端部の内周面には複数の凸条部が円周方向に所定の間隔を空けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載のロック用スタッド緩め治具。
- 前記基端部は、六角ソケットに嵌合可能な六角柱形状を有することを特徴とする請求項2に記載のロック用スタッド緩め治具。
- 前記先端部の外周面に凸条部が円周方向に所定の間隔を空けて複数個所に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のロック用スタッド緩め治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2023002803U JP3243972U (ja) | 2023-08-03 | 2023-08-03 | ロック用スタッド緩め治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2023002803U JP3243972U (ja) | 2023-08-03 | 2023-08-03 | ロック用スタッド緩め治具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3243972U true JP3243972U (ja) | 2023-09-29 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2023002803U Active JP3243972U (ja) | 2023-08-03 | 2023-08-03 | ロック用スタッド緩め治具 |
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2023
- 2023-08-03 JP JP2023002803U patent/JP3243972U/ja active Active
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Legal Events
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