JP2017085059A - 化合物半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱処理によるオーミック電極の表面荒れの発生を確実に抑制する信頼性の高い化合物半導体装置を実現する。
【解決手段】化合物半導体層2と、アルミニウムを含有する、オーミック電極である
ソース電極4及びドレイン電極5と、ソース電極4及びドレイン電極5の上面から側面に架けて覆う、アルミニウム化合物を含有する保護膜6とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、化合物半導体装置及びその製造方法に関する。
化合物半導体装置、特に窒化物半導体装置は、高い飽和電子速度及びワイドバンドギャップ等の特徴を利用し、高耐圧及び高出力の半導体デバイスとしての開発が活発に行われている。窒化物半導体デバイスとしては、電界効果トランジスタ、特に高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)についての報告が数多くなされている。特に、GaNを主材料として用い、耐圧及び高出力が実現できるGaN系HEMTが注目されている。
特開2014−11167号公報 特開2012−119638号公報
HEMTにおいて、オーミック電極であるソース電極及びドレイン電極を形成する際には、ソース電極及びドレイン電極を形成した後に化合物半導体層とのオーミック接触を得るために熱処理を行う必要がある。ところが、この熱処理に起因して、オーミック電極表面の外気(所定の雰囲気)との反応等による表面モフォロジーの劣化が生じ、電極として用いた際に電界集中の発生を招くという問題がある。
上記の問題に対処すべく、オーミック電極上にMo,Pt,Ta等の高融点金属をキャップ膜として形成し、電極表面を保護する技術がある。また、GaN系HEMTでは、オーミック電極にアルミニウム(Al)が材料の一部として用いられ、これと接続される配線の材料に金(Au)が用いられている。オーミック電極と配線とは直接的に接触すると、動作時に容易にAu−Al化合物が生成し、高抵抗化を招く。高融点金属のキャップ膜の形成は、このAu−Al化合物の生成を抑止することも目的としている。
しかしながら、高融点金属のキャップ膜を形成しても、オーミック接触を得るための熱処理の温度によっては、キャップ膜の高融点金属が凝集したり、オーミック電極のAlと合金化してしまい、それがオーミック電極の表面荒れに繋がるケースも報告されている。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、熱処理による、Alを含有する電極の表面荒れの発生を確実に抑制する信頼性の高い化合物半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
化合物半導体装置の一態様は、化合物半導体層と、アルミニウムを含有する電極と、前記電極の上面から側面に架けて覆う、アルミニウム化合物を含有する保護膜とを含む。
化合物半導体装置の製造方法の一態様は、化合物半導体層上に、アルミニウムを含有する電極を形成する工程と、前記電極を覆う、アルミニウム化合物を含有する保護膜を形成する工程と、前記電極が前記保護膜で覆われた状態で、前記電極を熱処理する工程とを含む。
上記の諸態様によれば、熱処理による、Alを含有する電極の表面荒れの発生を確実に抑制する信頼性の高い化合物半導体装置が実現する。
第1の実施形態によるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図1に引き続き、第1の実施形態によるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図2に引き続き、第1の実施形態によるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図3に引き続き、第1の実施形態によるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。 第1の実施形態におけるオーミック接触を得るための熱処理を行った後におけるオーミック電極(ソース電極及びドレイン電極)の表面の様子を、諸比較例との比較に基づいて示す写真の図である。 第1の実施形態におけるオーミック接触を得るための熱処理を行った後におけるオーミック特性について、諸比較例との比較に基づいて示す特性図である。 第2の実施形態によるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。 図7に引き続き、第2の実施形態によるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。 第3の実施形態によるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。 図9に引き続き、第3の実施形態によるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。 第4の実施形態による電源装置の概略構成を示す結線図である。 第5の実施形態による高周波増幅器の概略構成を示す結線図である。
以下、諸実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下の諸実施形態では、化合物半導体装置の構成について、その製造方法と共に説明する。
なお、以下の図面において、図示の便宜上、相対的に正確な大きさ及び厚みに示していない構成部材がある。
(第1の実施形態)
本実施形態では、化合物半導体装置としてショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTを開示する。
図1〜図4は、第1の実施形態によるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTの製造方法を工程順に示す概略断面図である。
先ず、図1(a)に示すように、成長用基板として例えば半絶縁性のSiC基板1上に、化合物半導体の積層構造である化合物半導体層2を形成する。
成長用基板としては、SiC基板の代わりに、Si基板、サファイア基板、GaAs基板、GaN基板等を用いても良い。また、基板の導電性としては、半絶縁性、導電性を問わない。
化合物半導体層2は、バッファ層2a、電子走行層2b、中間層2c、電子供給層2d、及びキャップ層2eを有して構成される。AlGaN/GaN・HEMTでは、電子走行層2bの電子供給層2d(正確には中間層2c)との界面近傍に2次元電子ガス(2DEG)が生成される。
詳細には、SiC基板1上に、例えば有機金属気相成長(MOVPE:Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)法により、以下の各化合物半導体を成長する。MOVPE法の代わりに、分子線エピタキシー(MBE:Molecular Beam Epitaxy)法等を用いても良い。
SiC基板1上に、AlN、i(インテンショナリ・アンドープ)−GaN、i−AlGaN、n−AlGaN,及びn−GaNを順次堆積し、バッファ層2a、電子走行層2b、中間層2c、電子供給層2d、及びキャップ層2eを積層形成する。AlN、GaN、AlGaN、及びGaNの成長条件としては、原料ガスとしてトリメチルアルミニウムガス、トリメチルガリウムガス、及びアンモニアガスの混合ガスを用いる。成長する化合物半導体層に応じて、Al源であるトリメチルアルミニウムガス、Ga源であるトリメチルガリウムガスの供給の有無及び流量を適宜設定する。共通原料であるアンモニアガスの流量は、100sccm〜10LM程度とする。また、成長圧力は50Torr〜300Torr程度、成長温度は1000℃〜1200℃程度とする。
GaN、AlGaNをn型として成長する際には、n型不純物として例えばSiを含む例えばSiH4ガスを所定の流量で原料ガスに添加し、GaN及びAlGaNにSiをドーピングする。Siのドーピング濃度は、1×1018/cm3程度〜1×1020/cm3程度、例えば5×1018/cm3程度とする。
ここで、バッファ層2aは膜厚0.1μm程度、電子走行層2bは膜厚3μm程度、中間層2cは膜厚5nm程度、電子供給層2dは膜厚20nm程度で例えばAl比率0.2〜0.3程度、表面層2eは膜厚10nm程度に形成する。
続いて、図1(b)に示すように、素子分離構造3を形成する。
詳細には、化合物半導体層2の素子分離領域に例えばアルゴン(Ar)を注入する。これにより、化合物半導体層2及びSiC基板1の表層部分に素子分離構造3が形成される。素子分離構造3により、化合物半導体層2上で活性領域が画定される。
なお、素子分離は、上記の注入法の代わりに、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法を用いて行っても良い。
続いて、図1(c)に示すように、ソース電極4及びドレイン電極5を形成する。
詳細には、先ず、化合物半導体層2の表面におけるソース電極及びドレイン電極の形成予定位置のキャップ層2eに、電極溝2A,2Bを形成する。
化合物半導体層2の表面におけるソース電極及びドレイン電極の形成予定位置を開口するレジストマスクを形成する。このレジストマスクを用いて、キャップ層2eをドライエッチングして除去する。これにより、電極溝2A,2Bが形成される。ドライエッチングには、Ar等の不活性ガス及びCl2等の塩素系ガスをエッチングガスとして用いる。ここで、キャップ層2eを貫通して電子供給層2dの表層部分までドライエッチングして電極溝を形成しても良い。
電極材料として例えばTi/Alを用いる。電極形成には、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを化合物半導体層2上に塗布し、電極溝2A,2Bを開口するレジストマスクを形成する。このレジストマスクを用いて、Ti/Alを堆積する。Tiの厚みは20nm程度、Alの厚みは200nm程度とする。リフトオフ法により、庇構造のレジストマスク及びその上に堆積したTi/Alを除去する。以上により、電極溝2A,2BをTi/Alの下部で埋め込むソース電極4及びドレイン電極5が形成される。
ソース電極4は、高融点金属であるTiの第1の電極層4aを下層、Alの第2の電極層4bを上層として形成されており、第1の電極層4aの上部分が化合物半導体層2の表面から突出している。ドレイン電極5は、高融点金属であるTiの第1の電極層5aを下層、Alの第2の電極層5bを上層として形成されており、第1の電極層4aの上部分が化合物半導体層2の表面から上方に突出している。
続いて、図2(a)に示すように、全面にAl化合物膜6を形成する。
詳細には、ソース電極4及びドレイン電極5を覆うように、化合物半導体層2の全面にソース電極4及びドレイン電極5の含有する材料、ここでは第2の電極層4b,5bの材料であるAlの化合物であるAl化合物膜6を保護膜として形成する。Al化合物膜6として、酸化アルミニウム(AlO)、窒化アルミニウム(AlN)、酸窒化アルミニウム(AlON)、及び炭化アルミニウム(AlC)のうちから選ばれた少なくとも1種を用いる。Al化合物膜6の電極保護機能を考慮して、酸化アルミニウムの場合には、O/Al比を1.5以上とすることが好ましい。窒化アルミニウムの場合には、N/Al比を1以上とすることが好ましい。ここでは、Al化合物膜6として酸化アルミニウムを選択する。酸化アルミニウムを、例えば原子堆積法により2nm程度〜50nm程度、例えば5nm程度の厚みに堆積する。これにより、Al化合物膜6が形成される。Al化合物膜6は、ソース電極4の上面及び側面(第1の電極層4aと第2の電極層4bとの境界部位を含む)の全面と、ドレイン電極5の上面及び側面(第1の電極層5aと第2の電極層5bとの境界部位を含む)の全面とを覆っている。
その後、ソース電極4及びドレイン電極5がAl化合物膜6で覆われた状態で、SiC基板1を、例えば窒素雰囲気中において400℃程度〜1000℃程度、例えば600℃程度で熱処理する。これにより、ソース電極4及びドレイン電極5を化合物半導体層2とのオーミック接触し、オーミック特性が確立される。
本実施形態では、ソース電極4及びドレイン電極5がAl化合物膜6で覆われた状態で、オーミック接触を得るための熱処理を行う。Al化合物膜6は、電極材料(Al)自身の化合物であり、高融点(AlOで2072℃、AlNで2200℃)である。そのため、ソース電極4の表面及びドレイン電極5の表面の外気(所定の雰囲気)との反応等による表面荒れが抑制され、高融点金属(Ti)の凝集や高融点金属(Ti)と電極材料(Al)との合金化を防ぐことができる。この熱処理は、第1の電極層4a,5aと第2の電極層4b,5bとの境界部位もAl化合物膜6で覆われた状態で行われるため、当該境界部位における高融点金属(Ti)の凝集や高融点金属(Ti)と電極材料(Al)との合金化も抑止される。第1の電極層4a,5aと第2の電極層4b,5bとの境界部位(TiとAl)が保護されていない状態で熱が加わると、外気と触れているTiとAlとの界面において合金化が進む。TiとAlとの界面で合金化が進むとTiとAlとの界面が荒れて(界面に凹凸が形成されて)、荒れた(凹凸の)領域に電界が集中してソース電極4及びドレイン電極5が破壊される。本実施形態においては、当該境界部位(TiとAl)が高融点のAl化合物で保護されているため、TiとAlとの界面荒れを抑制することができ、ソース電極4及びドレイン電極5が破壊されることがない。
続いて、図2(b)に示すように、Al化合物膜6をソース電極4及びドレイン電極5を覆う部分のみに残す。
詳細には、Al化合物膜6をリソグラフィー及びウェットエッチングにより加工し、ソース電極4及びドレイン電極5を覆う部分のみに残す。ウェットエッチングには、例えば水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)を用いる。これにより、Al化合物膜6は、ソース電極4及びドレイン電極5に対応して分離して島状に残存する。化合物半導体層2の表面のソース電極4とドレイン電極5との間には、Al化合物膜6の非形成部位が存在することになる。
続いて、図2(c)に示すように、全面に絶縁保護膜7を形成する。
詳細には、化合物半導体層2のAl化合物膜6上を含む全面に絶縁物、例えばシリコン窒化物(SiN)を、プラズマCVD法等を用いて、10nm程度〜100nm程度、例えば50nm程度の厚みに堆積する。これにより、保護絶縁膜7が形成される。保護絶縁膜7は、化合物半導体層2の表面の保護機能を有する。保護絶縁膜7としては、単層のSiNの代わりに、単層の酸化ケイ素(SiO)、単層の酸窒化珪素(SiON)、単層の窒化アルミニウム(AlN)又は単層の酸化アルミニウム(AlO)を形成しても良い。また、SiN、SiON、AlN及びAlOから選ばれたいずれか2層以上の積層膜を形成しても好適である。
続いて、図3(a)に示すように、ゲート電極8を形成する。
詳細には、先ず、リソグラフィー及びドライエッチングにより、保護絶縁膜7のゲート電極形成予定部位に、保護絶縁膜7を貫通して化合物半導体層2の表面を露出させる電極溝7aを形成する、ドライエッチングには、例えばフッ素系ガスを用いる。
リソグラフィーに用いたレジストは、アッシング処理又は所定の薬液を用いたウェット処理により除去される。
次に、ゲート電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを保護絶縁膜6上に塗布し、保護絶縁膜7の電極溝7aの部分を露出させる開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばNi/Auを、例えば蒸着法により、保護絶縁膜7の電極溝7aの部分を露出させる開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Niの厚みは30nm程度、Auの厚みは400nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したNi/Auを除去する。以上により、電極溝7a内を電極材料の一部で埋め込み、保護絶縁膜7上に乗り上げる形状のゲート電極8が形成される。
続いて、図3(b)に示すように、層間絶縁膜9を形成する。
詳細には、ソース電極4上及びドレイン電極5上、ゲート電極8上を含む全面に絶縁材料、例えばメチルシルセスキオキサンをスピンコート法により塗布する。以上により、層間絶縁膜9が形成される。
続いて、図4(a)に示すように、Al化合物膜6、保護絶縁膜7、及び層間絶縁膜9に開口10を形成する。
詳細には、リソグラフィー及びドライエッチングにより、Al化合物膜6、保護絶縁膜7、及び層間絶縁膜9を加工する。以上により、Al化合物膜6、保護絶縁膜7、及び層間絶縁膜9を貫通してソース電極4(ドレイン電極5)の表面を露出させる開口10が形成される。このとき、層間絶縁膜9に、ゲート電極8の表面を露出させる開口も形成する。
続いて、図4(b)に示すように、バリアメタル層11及び配線層12を形成する。
詳細には、先ず、開口10の内壁面を覆うように、層間絶縁膜9の全面にスパッタ法等によりバリアメタル層11及び不図示のシードメタル層を形成する。バリアメタル層11としては、例えばTi/Ptの2層構造に形成される。シードメタル層としては、配線金属であるAuが形成される。
次に、シードメタル層上に配線形成予定部位を開口するレジストマスクを形成し、Auメッキ法により開口内にAuを堆積し、配線層12を形成する。
レジストマスクを除去した後、余分なバリアメタル層11及びシードメタル層を除去する。
以上により、本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTが形成される。
以下、本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTの奏する作用効果について、諸比較例との比較に基づいて説明する。
図5は、本実施形態におけるオーミック接触を得るための熱処理を行った後におけるオーミック電極(ソース電極及びドレイン電極)の表面の様子を、諸比較例との比較に基づいて示す写真の図である。図5には、本実施形態の結果、比較例1の結果、及び比較例2の結果を並べて示している。なお、後述する第2及び第3の実施形態についても、図5の本実施形態と同様の結果が得られている。
比較例1では、本実施形態におけるAl化合物膜を形成することなく、その代わりにソース電極上及びドレイン電極上にPtのキャップ膜(厚み5nm程度)をし、このキャップ膜が形成された状態でオーミック接触を得るための熱処理(600℃程度)を行った。その他については本実施形態と同じである。
比較例2では、本実施形態におけるAl化合物膜を形成することなく、その代わりにソース電極上及びドレイン電極上にTaのキャップ膜(厚み5nm程度)をし、このキャップ膜が形成された状態でオーミック接触を得るための熱処理(600℃程度)を行った。その他については本実施形態と同じである。
図5に示す結果より、酸化アルミニウム(AlO)をキャップ膜として用いることにより、オーミック接触を得るための熱処理に起因するソース電極及びドレイン電極の表面荒れの発生が抑制されることが確認された。
図6は、本実施形態におけるオーミック接触を得るための熱処理を行った後におけるオーミック特性について、諸比較例との比較に基づいて示す特性図である。(a)は本実施形態の結果を、(b)は比較例3の結果をそれぞれ示している。なお、後述する第2及び第3の実施形態についても、図6(a)と同様の結果が得られている。
比較例3では、本実施形態におけるAl化合物膜を形成することなく、ソース電極の表面及びドレイン電極の表面が露出した状態でオーミック接触を得るための熱処理(600℃程度)を酸素雰囲気中で行った。この熱処理により、ソース電極の表面及びドレイン電極の表面を覆う酸化アルミニウム(AlO)のキャップ膜が形成されると共に、オーミック接触が得られた。その他については本実施形態と同じである。
図6に示す結果より、本実施形態では、良好なオーミック特性が確保されることが確認される。一方、比較例3のように熱処理によってAlOのキャップ膜を形成した場合には、本実施形態のように熱処理の前にAlOのキャップ膜を形成した場合に比して、コンタクト抵抗が2倍程度高いことが判る。これは、熱処理でAlOのキャップ膜を形成した場合には、Alの粒界を通して酸化が進むため、AlOの厚みを制御することが困難であり、ソース電極及びドレイン電極のTi/Alの抵抗が上昇した影響であると考えられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、熱処理による、Alを含有する電極であるソース電極4及びドレイン電極5の表面荒れの発生が確実に抑制された信頼性の高いAlGaN/GaN・HEMTが実現する。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、ショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTを開示するが、Al化合物膜の形成態様が異なる点で第1の実施形態と相違する。
図7〜図8は、第2の実施形態によるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。第2の実施形態において、第1の実施形態に対応する構成部材等については、同符号を付して詳しい説明を省略する。
先ず、第1の実施形態と同様に、図1(a)〜図2(a)の諸工程を行う。図2(a)に対応する状態を図7(a)に示す。そして、第1の実施形態と同様に、ソース電極4及びドレイン電極5がAl化合物膜6で覆われた状態で、オーミック接触を得るための熱処理を行う。
Al化合物膜6は、電極材料(Al)自身の化合物であり、高融点(AlOで2072℃、AlNで2200℃)である。そのため、ソース電極4の表面及びドレイン電極5の表面の外気(所定の雰囲気)との反応等による表面荒れが抑制され、高融点金属(Ti)の凝集や高融点金属(Ti)と電極材料(Al)との合金化を防ぐことができる。この熱処理は、第1の電極層4a,5aと第2の電極層4b,5bとの境界部位もAl化合物膜6で覆われた状態で行われるため、当該境界部位における高融点金属(Ti)の凝集や高融点金属(Ti)と電極材料(Al)との合金化も抑止される。
続いて、図7(b)に示すように、Al化合物膜6をエッチングせずに全面に残した状態で、Al化合物膜6の全面に絶縁保護膜7を形成する。
詳細には、Al化合物膜6上の全面に絶縁物、例えばシリコン窒化物(SiN)を、プラズマCVD法等を用いて、10nm程度〜100nm程度、例えば50nm程度の厚みに堆積する。これにより、保護絶縁膜7が形成される。保護絶縁膜7は、化合物半導体層2の表面の保護機能を有する。
続いて、図7(c)に示すように、ゲート電極8を形成する。
詳細には、先ず、リソグラフィー及びドライエッチングにより、Al化合物膜6及び保護絶縁膜7のゲート電極形成予定部位に、Al化合物膜6及び保護絶縁膜7を貫通して化合物半導体層2の表面を露出させる電極溝13を形成する、ドライエッチングには、例えばフッ素系ガスを用いる。
リソグラフィーに用いたレジストは、アッシング処理又は所定の薬液を用いたウェット処理により除去される。
次に、ゲート電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを保護絶縁膜6上に塗布し、保護絶縁膜6及び保護絶縁膜7の電極溝13の部分を露出させる開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばNi/Auを、例えば蒸着法により、保護絶縁膜6及び保護絶縁膜7の電極溝13の部分を露出させる開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Niの厚みは30nm程度、Auの厚みは400nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したNi/Auを除去する。以上により、電極溝13内を電極材料の一部で埋め込み、保護絶縁膜7上に乗り上げる形状のゲート電極8が形成される。
続いて、図8(a)〜(b)に示すように、第1の実施形態の図3(b)、図4(a)〜(b)と同様の工程を行う。
以上により、本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTが形成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、熱処理による、Alを含有する電極であるソース電極4及びドレイン電極5の表面荒れの発生が確実に抑制された信頼性の高いAlGaN/GaN・HEMTが実現する。
(第3の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、ショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTを開示するが、Al化合物膜の形成態様が異なる点で第1の実施形態と相違する。
図9〜図10は、第3の実施形態によるショットキー型のAlGaN/GaN・HEMTの製造方法の主要工程を示す概略断面図である。第2の実施形態において、第1の実施形態に対応する構成部材等については、同符号を付して詳しい説明を省略する。
先ず、第1の実施形態と同様に、図1(a)〜図2(a)の諸工程を行う。図2(a)に対応する状態を図9(a)に示す。そして、第1の実施形態と同様に、ソース電極4及びドレイン電極5がAl化合物膜6で覆われた状態で、オーミック接触を得るための熱処理を行う。
Al化合物膜6は、電極材料(Al)自身の化合物であり、高融点(AlOで2072℃、AlNで2200℃)である。そのため、ソース電極4の表面及びドレイン電極5の表面の外気(所定の雰囲気)との反応等による表面荒れが抑制され、高融点金属(Ti)の凝集や高融点金属(Ti)と電極材料(Al)との合金化を防ぐことができる。この熱処理は、第1の電極層4a,5aと第2の電極層4b,5bとの境界部位もAl化合物膜6で覆われた状態で行われるため、当該境界部位における高融点金属(Ti)の凝集や高融点金属(Ti)と電極材料(Al)との合金化も抑止される。
続いて、図9(b)に示すように、ゲート電極8を形成する。
本実施形態では、第1の実施形態の絶縁保護膜7を形成することなく、化合物半導体層2の表面の保護機能をAl化合物膜6が兼用する。これにより、工程が削減される。
詳細には、先ず、リソグラフィー及びドライエッチングにより、Al化合物膜6のゲート電極形成予定部位に、Al化合物膜6を貫通して化合物半導体層2の表面を露出させる電極溝6aを形成する、ドライエッチングには、例えばフッ素系ガスを用いる。
リソグラフィーに用いたレジストは、アッシング処理又は所定の薬液を用いたウェット処理により除去される。
次に、ゲート電極を形成するためのレジストマスクを形成する。ここでは、蒸着法及びリフトオフ法に適した例えば庇構造2層レジストを用いる。このレジストを保護絶縁膜6上に塗布し、保護絶縁膜6の電極溝6aの部分を露出させる開口を形成する。以上により、当該開口を有するレジストマスクが形成される。
このレジストマスクを用いて、電極材料として、例えばNi/Auを、例えば蒸着法により、保護絶縁膜6の電極溝6aの部分を露出させる開口内を含むレジストマスク上に堆積する。Niの厚みは30nm程度、Auの厚みは400nm程度とする。リフトオフ法により、レジストマスク及びその上に堆積したNi/Auを除去する。以上により、電極溝6a内を電極材料の一部で埋め込み、保護絶縁膜7上に乗り上げる形状のゲート電極8が形成される。
続いて、図10(a)〜(b)に示すように、第1の実施形態の図3(b)、図4(a)〜(b)と同様の工程を行う。
以上により、本実施形態によるAlGaN/GaN・HEMTが形成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、熱処理による、Alを含有する電極であるソース電極4及びドレイン電極5の表面荒れの発生が確実に抑制された信頼性の高いAlGaN/GaN・HEMTが実現する。
なお、第1〜第3の実施形態では、ゲート電極8が化合物半導体層2の表面と接触するショットキー型のInAlGaN/InAlN/GaN・HEMTについて説明したが、MIS型のInAlGaN/InAlN/GaN・HEMTに適用することも可能である。MIS型の場合には、例えば第1の実施形態において、例えば保護絶縁膜7をゲート絶縁膜として用いる。保護絶縁膜7に電極溝7aを形成することなく、化合物半導体層2上に保護絶縁膜7を介してゲート電極8を形成すれば良い。
(第4の実施形態)
本実施形態では、第1〜第3の実施形態から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTを適用した電源装置を開示する。
図11は、第4の実施形態による電源装置の概略構成を示す結線図である。
本実施形態による電源装置は、高圧の一次側回路21及び低圧の二次側回路22と、一次側回路21と二次側回路22との間に配設されるトランス23とを備えて構成される。
一次側回路21は、交流電源24と、いわゆるブリッジ整流回路25と、複数(ここでは4つ)のスイッチング素子26a,26b,26c,26dとを備えて構成される。また、ブリッジ整流回路25は、スイッチング素子26eを有している。
二次側回路22は、複数(ここでは3つ)のスイッチング素子27a,27b,27cを備えて構成される。
本実施形態では、一次側回路21のスイッチング素子26a,26b,26c,26d,26eが、第1〜第3の実施形態から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTとされている。一方、二次側回路22のスイッチング素子27a,27b,27cは、シリコンを用いた通常のMIS・FETとされている。
本実施形態では、熱処理による、Alを含有する電極であるソース電極及びドレイン電極の表面荒れの発生が確実に抑制されたAlGaN/GaN・HEMTを、電源回路に適用する。これにより、信頼性の高い大電力の電源回路が実現する。
(第5の実施形態)
本実施形態では、第1〜第3の実施形態から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTを適用した高周波増幅器を開示する。
図12は、第5の実施形態による高周波増幅器の概略構成を示す結線図である。
本実施形態による高周波増幅器は、ディジタル・プレディストーション回路31と、ミキサー32a,32bと、パワーアンプ33とを備えて構成される。
ディジタル・プレディストーション回路31は、入力信号の非線形歪みを補償するものである。ミキサー32aは、非線形歪みが補償された入力信号と交流信号をミキシングするものである。パワーアンプ33は、交流信号とミキシングされた入力信号を増幅するものであり、第1〜第3の実施形態から選ばれた1種のAlGaN/GaN・HEMTを有している。なお図12では、例えばスイッチの切り替えにより、出力側の信号をミキサー32bで交流信号とミキシングしてディジタル・プレディストーション回路31に送出できる構成とされている。
本実施形態では、熱処理による、Alを含有する電極であるソース電極及びドレイン電極の表面荒れの発生が確実に抑制されたAlGaN/GaN・HEMTを、高周波増幅器に適用する。これにより、信頼性の高い高耐圧の高周波増幅器が実現する。
(他の実施形態)
第1〜第5の実施形態では、化合物半導体装置としてAlGaN/GaN・HEMTを例示した。化合物半導体装置としては、AlGaN/GaN・HEMT以外にも、以下のようなHEMTに適用できる。
・その他のHEMT例1
本例では、化合物半導体装置として、InAlN/GaN・HEMTを開示する。
InAlNとGaNは、組成によって格子定数を近くすることが可能な化合物半導体である。この場合、上記した第1〜第5の実施形態では、電子走行層がi−GaN、中間層がi−InAlN、電子供給層がn−InAlN、キャップ層がn−GaNで形成される。また、この場合のピエゾ分極がほとんど発生しないため、2次元電子ガスは主にInAlNの自発分極により発生する。
本例によれば、上述したAlGaN/GaN・HEMTと同様に、熱処理による、Alを含有する電極であるソース電極及びドレイン電極の表面荒れの発生が確実に抑制された信頼性の高いInAlN/GaN・HEMTが実現する。
・その他のHEMT例2
本例では、化合物半導体装置として、InAlGaN/GaN・HEMTを開示する。
GaNとInAlGaNは、後者の方が前者よりも組成によって格子定数を小さくすることができる化合物半導体である。この場合、上記した第1〜第5の実施形態では、電子走行層がi−GaN、中間層がi−InAlGaN、電子供給層がn−InAlGaN、キャップ層がn−GaNで形成される。
本例によれば、上述したAlGaN/GaN・HEMTと同様に、熱処理による、Alを含有する電極であるソース電極及びドレイン電極の表面荒れの発生が確実に抑制された信頼性の高いInAlGaN/GaN・HEMTが実現する。
以下、化合物半導体装置及びその製造方法、並びに電源装置及び高周波増幅器の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)化合物半導体層と、
アルミニウムを含有する電極と、
前記電極の上面から側面に架けて覆う、アルミニウム化合物を含有する保護膜と
を含むことを特徴とする化合物半導体装置。
(付記2)前記保護膜は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸窒化アルミニウム、及び炭化アルミニウムのうちから選ばれた少なくとも1種を含有することを特徴とする付記1に記載の化合物半導体装置。
(付記3)前記電極は、第1の電極層と、前記第1の電極層上に形成された第2の電極層とを有しており、
前記保護膜は、前記第1の電極層と前記第2の電極層との境界部位を覆うことを特徴とする付記1又は2に記載の化合物半導体装置。
(付記4)前記保護膜は、前記電極に対応して分離して形成されており、前記化合物半導体層上で非形成の部位があることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記5)前記保護膜上を覆う上部保護膜を更に含むことを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
(付記6)化合物半導体層上に、アルミニウムを含有する電極を形成する工程と、
前記電極を覆う、アルミニウム化合物を含有する保護膜を形成する工程と、
前記電極が前記保護膜で覆われた状態で、前記電極を熱処理する工程と
を含むことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
(付記7)前記保護膜は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸窒化アルミニウム、及び炭化アルミニウムのうちから選ばれた少なくとも1種を含有することを特徴とする付記6に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記8)前記電極は、第1の電極層と、前記第1の電極層上に形成された第2の電極層とを有しており、
前記保護膜は、前記第1の電極層と前記第2の電極層との境界部位を覆うことを特徴とする付記6又は7に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記9)前記保護膜を前記電極に対応して分離する工程を更に含み、
前記化合物半導体層上で前記保護膜の非形成部位があることを特徴とする付記6〜8のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記10)前記保護膜上を覆う上部保護膜を形成する工程を更に含むことを特徴とする付記6〜9のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
(付記11)変圧器と、前記変圧器を挟んで高圧回路及び低圧回路とを備えた電源回路であって、
前記高圧回路はトランジスタを有しており、
前記トランジスタは、
化合物半導体層と、
アルミニウムを含有する電極と、
前記電極の上面から側面に架けて覆う、アルミニウム化合物を含有する保護膜と
を含むことを特徴とする電源回路。
(付記12)入力した高周波電圧を増幅して出力する高周波増幅器であって、
トランジスタを有しており、
前記トランジスタは、
化合物半導体層と、
アルミニウムを含有する電極と、
前記電極の上面から側面に架けて覆う、アルミニウム化合物を含有する保護膜と
を含むことを特徴とする高周波増幅器。
1 SiC基板
2 化合物半導体層
2a バッファ層
2b 電子走行層
2c 中間層
2d 電子供給層
2e キャップ層
3 素子分離構造
4 ソース電極
4a,5a 第1の電極層
4b,5b 第2の電極層
5 ドレイン電極
6 Al化合物膜
6a,7a,13 電極溝
7 保護絶縁膜
10 開口
8 ゲート電極
9 層間絶縁膜
11 バリアメタル層
12 配線層
21 一次側回路
22 二次側回路
23 トランス
24 交流電源
25 ブリッジ整流回路
26a,26b,26c,26d,26e,27a,27b,27c スイッチング素子
31 ディジタル・プレディストーション回路
32a,32b ミキサー
33 パワーアンプ

Claims (10)

  1. 化合物半導体層と、
    アルミニウムを含有する電極と、
    前記電極の上面から側面に架けて覆う、アルミニウム化合物を含有する保護膜と
    を含むことを特徴とする化合物半導体装置。
  2. 前記保護膜は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸窒化アルミニウム、及び炭化アルミニウムのうちから選ばれた少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体装置。
  3. 前記電極は、第1の電極層と、前記第1の電極層上に形成された第2の電極層とを有しており、
    前記保護膜は、前記第1の電極層と前記第2の電極層との境界部位を覆うことを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物半導体装置。
  4. 前記保護膜は、前記電極に対応して分離して形成されており、前記化合物半導体層上で非形成の部位があることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  5. 前記保護膜上を覆う上部保護膜を更に含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物半導体装置。
  6. 化合物半導体層上に、アルミニウムを含有する電極を形成する工程と、
    前記電極を覆う、アルミニウム化合物を含有する保護膜を形成する工程と、
    前記電極が前記保護膜で覆われた状態で、前記電極を熱処理する工程と
    を含むことを特徴とする化合物半導体装置の製造方法。
  7. 前記保護膜は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸窒化アルミニウム、及び炭化アルミニウムのうちから選ばれた少なくとも1種を含有することを特徴とする請求項6に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  8. 前記電極は、第1の電極層と、前記第1の電極層上に形成された第2の電極層とを有しており、
    前記保護膜は、前記第1の電極層と前記第2の電極層との境界部位を覆うことを特徴とする請求項6又は7に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  9. 前記保護膜を前記電極に対応して分離する工程を更に含み、
    前記化合物半導体層上で前記保護膜の非形成部位があることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
  10. 前記保護膜上を覆う上部保護膜を形成する工程を更に含むことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の化合物半導体装置の製造方法。
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