JP2017084693A - 車載バッテリの評価装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動による断線故障を含めた車載バッテリの価値を適切に評価できる車載バッテリの評価装置及び方法を提供する。【解決手段】車載されたバッテリ1の上下方向の振動を検出する第1振動検出器41と、前記バッテリの車載時点から所定時点までの前記第1振動検出器により検出された振動の回数を計測する第1計測器42と、前記第1計測器により計測された振動回数を記憶する第1記憶器43と、前記第1記憶器に記憶された振動回数が多いほど、前記所定時点以降のバッテリの故障発生推定値を大きく推定する故障発生推定器44と、前記故障発生推定器により推定された故障発生推定値が大きいほど、前記バッテリの価値を低く評価する価値評価器45と、を備える。【選択図】 図8

Description

本発明は、車両に搭載されたバッテリの評価装置及び方法に関するものである。
使用済み二次電池を買い取り、充電された使用済み二次電池を販売するトレードインバッテリーシステムが知られている。このシステムでは、買い取った使用済み二次電池の劣化度を検査するために、二次電池のインピーダンスや容量維持率を測定し、販売価値があるか否かを評価する(特許文献1)。
特開2004−158264号公報
しかしながら、車両に搭載されたバッテリにおいては、インピーダンスや容量維持率のほかにも、振動による断線のリスクがあり、上記従来技術ではこうしたリスクは評価できない。
本発明が解決しようとする課題は、振動による断線故障を含めた車載バッテリの価値を適切に評価できる車載バッテリの評価装置及び方法を提供することである。
本発明は、車載バッテリに加わった振動の回数に応じて車載バッテリの価値を評価することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、車載バッテリに加わった振動の回数に応じて車載バッテリの電気的接続部が劣化するので、振動による断線故障を含めた車載バッテリの価値を適切に評価することができる。
図1は、本発明に係る車載バッテリの評価装置及び方法の一実施の形態で評価対象となるバッテリの一例を示す平面図である。 図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。 図3は、図1の斜視図である。 図4は、複数のバッテリを組み合わせてモジュール電池とした一例を示す分解斜視図である。 図5は、図4の等価回路図である。 図6は、図4に示すモジュール電池をケースに収容したものを複数組み合わせて組電池とした一例を示す斜視図である。 図7は、図6の組電池を車両に搭載した一例を示す透視斜視図である。 図8は、本発明に係る車載バッテリの評価装置の一実施の形態を示すブロック図である。 図9は、図8の故障発生推定器が実行する処理手順を示すフローチャートである。 図10は、図8の価値評価器が実行する処理手順を示すフローチャートである。 図11は、本発明に係る車載バッテリの評価装置の他の実施の形態を示すブロック図である。 図12は、図11の故障発生推定器が実行する処理手順を示すフローチャートである。 図13は、図11の価値評価器が実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る車載バッテリの評価装置及び方法の一実施の形態について図面を参照して説明する。本発明に係る車載バッテリの評価装置及び方法の評価対象となるバッテリは、車両に搭載され、電力の供給配線を含むものであれば、特に限定されない。たとえば、二次電池に限らず一次電池も評価対象に含まれる。また、バッテリの形状(円筒型、直方体型、薄型など)、種類(リチウムイオン系、ニッケル水素系、ニッケルカドミウム系、ニッケル鉄系、ニッケル亜鉛系、酸化銀・亜鉛系、鉛系など)にも特に限定されず、いずれのバッテリも評価対象に含まれる。
また、本発明に係る車載バッテリの評価装置及び方法の評価目的は、特に限定されない。従来技術のように中古品として販売する際の価値評価以外にも、バッテリの保守点検時の点検項目や修理対象としての特定や、バッテリの交換時期の目安などにも利用することが含まれる。
以下、車載バッテリの一例としてリチウム系薄型二次電池を挙げ、本発明の実施形態を説明する。図1は、本発明に係る車載バッテリの評価装置及び方法の一実施の形態で評価対象となるバッテリ1の一例を示す平面図、図2は、図1のII-II線に沿う断面図、図3は、図1の斜視図である。概略を説明すると、本実施形態のバッテリ1は、リチウム系、平板状、積層タイプの薄型二次電池であり、図2に示すように、3枚の正極板11と、5枚のセパレータ12と、3枚の負極板13と、正極端子14と、負極端子15と、上部外装部材16と、下部外装部材17と、特に図示しない電解質とから構成されている。このうちの正極板11、セパレータ12、負極板13及び電解質が発電要素18を構成し、正極板11及び負極板13が電極板を構成し、上部外装部材16及び下部外装部材17が一対の外装部材を構成する。
発電要素18を構成する正極板11は、正極端子14まで伸びている正極側集電体11aと、正極側集電体11aの一部の両主面にそれぞれ形成された正極層11b,11cとを有する。正極板11の正極側集電体11aは、たとえばアルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又は、ニッケル箔等の電気化学的に安定した金属箔から構成されている。また、正極板11の正極層11b,11cは、たとえば、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMnO)、又は、コバルト酸リチウム(LiCoO)等のリチウム複合酸化物や、カルコゲン(S、Se、Te)化物等の正極活物質と、カーボンブラック等の導電剤と、ポリ四フッ化エチレンの水性ディスパージョン等の接着剤と、溶剤とを混合したものを、正極側集電体11aの一部の両主面に塗布し、乾燥及び圧延することにより形成されている。
発電要素18を構成する負極板13は、負極端子15まで伸びている負極側集電体13aと、当該負極側集電体13aの一部の両主面にそれぞれ形成された負極層13b,13cとを有する。負極板13の負極側集電体13aは、たとえばニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等の電気化学的に安定した金属箔から構成されている。また、負極板13の負極層13b,13cは、たとえば非晶質炭素、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、又は、黒鉛等のような上記の正極活物質のリチウムイオンを吸蔵及び放出する負極活物質に、有機物焼成体の前駆体材料としてのスチレンブタジエンゴム樹脂粉末の水性ディスパージョンを混合し、乾燥させた後に粉砕することで、炭素粒子表面に炭化したスチレンブタジエンゴムを担持させたものを主材料とし、これにアクリル樹脂エマルジョン等の結着剤をさらに混合し、この混合物を負極側集電体13aの一部の両主面に塗布し、乾燥及び圧延させることにより形成されている。
発電要素18のセパレータ12は、上述した正極板11と負極板13との短絡を防止するものであり、電解質を保持する機能を備えてもよい。このセパレータ12は、たとえばポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン等から構成される微多孔性膜であり、過電流が流れると、その発熱によって層の空孔が閉塞され電流を遮断する機能をも有する。
以上の発電要素18は、セパレータ12を介して正極板11と負極板13とが交互に積層されてなる。そして、3枚の正極板11は、正極側集電体11aを介して、金属箔製の正極端子14にそれぞれ接続される一方で、3枚の負極板13は、負極側集電体13aを介して、同様に金属箔製の負極端子15にそれぞれ接続されている。これら正極側集電体11aと正極端子14、及び負極側集電体13aと負極端子15の接続は、超音波溶接などにより行われる。なお、発電要素18の正極板11、セパレータ12、及び負極板13は、上記の枚数に何ら限定されず、たとえば1枚の正極板11、3枚のセパレータ12、及び1枚の負極板13でも発電要素18を構成することができ、必要に応じて正極板11、セパレータ12及び負極板13の枚数を選択して構成することができる。
正極端子14も負極端子15も電気化学的に安定した金属材料であれば特に限定されないが、正極端子14としては、上述の正極側集電体11aと同様に、たとえば厚さ0.2mm程度のアルミニウム箔、アルミニウム合金箔、銅箔、又はニッケル箔等を挙げることができる。また、負極端子15としては、上述の負極側集電体13aと同様に、たとえば厚さ0.2mm程度のニッケル箔、銅箔、ステンレス箔、又は、鉄箔等を挙げることができる。
発電要素18は、上部外装部材16及び下部外装部材17に収容されて封止されている。特に図示はしないが、本実施形態の上部外装部材16及び下部外装部材17は何れも、薄型電池1の内側から外側に向かって、たとえばポリエチレン、変性ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、又は、アイオノマー等の耐電解液性及び熱融着性に優れた樹脂フィルムから構成されている内側層と、たとえばアルミニウム等の金属箔から構成されている中間層と、たとえばポリアミド系樹脂又はポリエステル系樹脂等の電気絶縁性に優れた樹脂フィルムで構成されている外側層と、の三層構造とされている。
図1〜図3に示すように、封止された外装部材16,17の一方の端部から正極端子14が導出され、当該他方の端部から負極端子15が導出されているが、電極端子14,15の厚さ分だけ上部外装部材16と下部外装部材17との融着部に隙間が生じるので、薄型電池1内部の封止性を維持するために、電極端子14,15と外装部材16,17とが接触する部分に、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等から構成されたシールフィルムを介在させてもよい。このシールフィルムは、正極端子14及び負極端子15の何れにおいても、外装部材16、17を構成する樹脂と同系統の樹脂で構成することが熱融着性の観点から好ましい。
これらの外装部材16,17によって、上述した発電要素18、正極端子14の一部及び負極端子15の一部を包み込み、当該外装部材16,17により形成される内部空間に、有機液体溶媒に過塩素酸リチウム、ホウフッ化リチウムや六フッ化リン酸リチウム等のリチウム塩を溶質とした液体電解質を注入しながら、外装部材16,17により形成される空間を吸引して真空状態とした後に、外装部材16,17の外周縁を熱プレスにより熱融着して封止する。
以上のように構成されたバッテリ1は、単独でも使用されるが、特に車載バッテリとして使用される場合は、電圧及び容量を大きくするために複数のバッテリ1(ここでは単電池)を直列及び/又は並列に接続される。たとえば、図4は4つのバッテリ1を直列及び並列に組み合わせて接続した一例を示す斜視図、図5はその等価回路図である。図4及び図5に示すように、左側の2つのバッテリ1,1は、正極端子14,14が超音波溶接され、負極端子15,15が超音波溶接されることで並列に接続される。同様に、右側の2つのバッテリ1,1についても、正極端子14,14が超音波溶接され、負極端子15,15が超音波溶接されることで並列に接続される。そして、左側の2つのバッテリ1,1の負極端子15,15と、右側の2つのバッテリ1,1の正極端子14,14が、銅などの金属製のバスバ19によって直列に接続される。
図4及び図5に示す接続例は単なる一例に過ぎないが、このように単電池であるバッテリ1を複数、直列及び/又は並列に接続することで、所望の電圧及び容量を有するバッテリが得られる。このバッテリをアルミニウムなどからなるケースに収容し、正極端子と負極端子をケースから突出させたものをモジュール電池2と称する。さらに複数のモジュール電池2を縦及び/又は横に重ねて正極端子と負極端子とを金属製のバスバ(不図示)などを用いて直列及び/又は並列に接続したものを組電池3と称する。図6に、複数のモジュール電池2を組み合わせてなる組電池3を示す。そして、この組電池は、図7に示すように車両Vのフロアなどに搭載され、駆動源となるモータのほか電装品へ電力を供給する。なお、本発明に係る車載バッテリの評価装置が適用される車両Vは、バッテリ1を搭載した車両の全てを含み、電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池車に限定されない。
さて、上述したバッテリ1において、車両Vに搭載して使用されると、車両が走行したときの振動が当然バッテリ1にも伝わる。この振動によって、特に上述したバッテリ1の正極端子14及び負極端子15の超音波溶接などによる接合部、正極端子14及び負極端子15と金属製のバスバ19との接合部、正極側集電体11aと正極層(正極活物質)11b,11cとの接合部、負極側集電体13aと負極層(負極活物質)13b,13cとの接合部、外装部材16,17から正極端子14及び負極端子15が導出された部分の外装部材16,17と電極端子14,15との接合部などが影響を受ける。たとえば、バッテリ1の正極端子14及び負極端子15の超音波溶接などによる接合部に、接合面に振動が入力すると剥離する恐れが有る。特に接合面に対して垂直方向の振動は剥離に大きな影響を与えるし、接合面に対して平行方向の振動であっても剪断による影響は少なからず生じる。こうした電極端子14,15の接合部が剥離すると、バッテリ1の電力供給線が断線して故障に至る。断線に至らなくても接触面積が減少することで接合部の電気的抵抗が増大して、バッテリ1から供給される電力量が低下する。
また、正極端子14及び負極端子15と金属製のバスバ19との接合部がボルトとナットによって接合されている場合には、振動の入力によってナットが緩み、断線に至らなくても接触面積が減少することで接合部の電気的抵抗が増大して、バッテリ1から供給される電力量が低下する。正極側集電体11aと正極層(正極活物質)11b,11cとの接合部、及び負極側集電体13aと負極層(負極活物質)13b,13cとの接合部についても、振動の入力によって接合力が低下し剥離又は接触面積の減少に至る。集電体と活物質とが剥離したり接触面積が減少すると、容量が低下する。また、外装部材16,17から正極端子14及び負極端子15が導出された部分の外装部材16,17と電極端子14,15との接合部についても、振動の入力によって接合力が低下し剥離又は接触面積の減少に至る。この接合部が剥離すると内部の電解質が漏洩し、容量の低下につながる。
《第1実施形態》
そこで、本実施形態の車載バッテリの評価装置4は、上述した各種接合部の接合力の減少を含む故障発生推定値を算出し、現在のバッテリ1の価値を評価する。図8は、本発明に係る車載バッテリの評価装置の一実施の形態を示すブロック図である。本実施形態の車載バッテリの評価装置4は、第1振動検出器41、第1計測器42、第1記憶器43、故障発生推定器44及び価値評価器45を備える。
第1振動検出器41は、車載されたバッテリ1の上下方向の振動を検出するものであり、振動計や加速度センサなどの振動測定装置を例示することができる。これら振動計や加速度センサが車両Vに既設されている場合にはこれを共用してもよい。ここでいう振動には、振動変位、振動速度(振動変位の時間微分値)又は振動加速度(振動速度の時間微分値)が含まれ、いずれを検出してもよい。これらの値を総称して振動の大きさともいう。なお、上述の通り検出する振動は振動変位、振動速度又は振動加速度のいずれでも良いが、振動加速度である事が好ましい。
たとえば、車両Vの車種については、懸架装置の仕様により路面の凹凸が伝播する度合いが異なるため、車種毎に伝播度合いを予め定めておく。また車種によりバッテリ1の接合面と上下方向とのなす角度θ(後述)が異なるため、これを識別するための車種情報とする。車両Vの走行地域及び車両Vの走行距離は、車載ナビゲーション装置からのデータを読み込む。このうち走行地域については、振動に影響する路面の状況等を予め評価しておく。そして、たとえば車種と走行地域の組合せで決定される係数kを予め定めておき、この係数を走行距離に乗じることで故障発生推定値を算出する。詳細は後述する。
第1計測器42は、バッテリ1が車両Vに搭載された車載時点から、所定時点(たとえばそのバッテリ1の価値を評価する時点)までの、第1振動検出器41により検出された振動の回数を計測する。第1振動検出器41から読み出される全ての振動の回数を計測してもよいし、第1振動検出器41により検出された振動の大きさが予め設定した第1閾値を超える場合に限り、当該振動の回数を計測してもよい。
図6に示すように、評価対象とされるバッテリ1の接合面が、図示する上下方向(Z軸方向)に垂直である場合(図6の下左図)と、上下方向に対して角度θ(θ≦90°)を有する場合(図6の下右図)とがある。第1振動検出器41で検出されるのは上下方向の振動であるため、バッテリ1の接合面が、図示する上下方向(Z軸方向)に垂直である場合(図6の下左図)には、そのまま計測する。これに対して、バッテリ1の接合面が、図示する上下方向(Z軸方向)に角度θを有する場合(図6の下右図)には、第1計測器42は、バッテリ1が有する電力線の接合面と上下方向とのなす角度をθとしたときに、第1振動検出器41により検出された振動の大きさにsinθを乗じて振動の大きさを補正する。これにより、電力線の接合面に垂直な方向の振動の大きさが算出される。
第1記憶器43は、第1計測器42により計測された振動回数を記憶する記憶媒体、たとえばメモリである。第1計測器42により計測された振動回数を記憶するだけの記憶媒体であるため、大容量のメモリである必要はない。したがって、後述する故障発生推定器44の一時記憶メモリを共用してもよい。
故障発生推定器44は、バッテリ1の故障発生推定値を演算するプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)と、このROMに格納されたプログラムを実行する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)と、を備える。なお、動作回路としては、CPUに代えて又はこれとともに、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いることができる。
故障発生推定器44は、予め実験又はコンピュータシミュレーション等により定められた推定マップ(推定曲線)にしたがって、第1記憶器43に記憶された振動回数に応じて故障発生推定値を推定するが、少なくとも振動回数が多いほど、所定時点以降のバッテリの故障発生推定値を大きく推定する。
価値評価器45は、バッテリ1の価値を評価するプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)と、このROMに格納されたプログラムを実行する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)と、を備える。なお、動作回路としては、CPUに代えて又はこれとともに、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いることができる。なお、故障発生推定器44と価値評価器45を一つのユニットで構成し、一つのプログラムで故障発生推定値と価値の評価値を演算してもよい。
価値評価器45は、予め実験又はコンピュータシミュレーション等により定められた評価マップ(評価曲線)にしたがって、故障発生推定器44により推定された故障発生推定値に応じてバッテリ1の価値を評価するが、少なくとも故障発生推定器44により推定された故障発生推定値が大きいほど、バッテリ1の価値を低く評価する。
図9は、故障発生推定器44が実行する処理手順を示すフローチャートである。まずステップS1において、故障発生推定器44は、車両Vの走行の開始を確認すると、ステップS2において、その車両Vに振動計や加速度センサなど振動を直接測定する振動測定装置(第2振動検出器46に相当)が装着されているか否かを判定する。振動を直接測定する振動測定装置が装着されている場合はステップS3へ進み、装着されていない場合はステップS8へ進む。
ステップS3において、故障発生推定器44は、第1計測器42による計測と第1記憶器43へのその記録を開始するよう指令信号を出力する。ステップS4において、故障発生推定器44は、第1計測器42に対して、上下方向の振動の加速度が閾値A以上の振動の回数Faを計測して第1記憶器43に記録するよう指令信号を出力する。次のステップS5において、故障発生推定器44は、第1計測器42に対して、上下方向の振動の加速度が閾値B(>A)以上の場合に、その振動加速度Gbと回数Fbを計測して第1記憶器43に記録するよう指令信号を出力する。
ステップS6において、故障発生推定器44は、車両Vの走行が終了したことを確認したら、ステップS7へ進み、次の演算を実行する。すなわち、ステップS7において、故障発生推定器44は、故障発生推定値Rvを下記式から求める。なお、下記式においてk、kは重み係数であり、いずれか一方を0にしてもよい。
[数1]
Rv={(k×Fa)+k×Σ(Gb×Fb)}×sinθ
ステップS2に戻り、その車両Vに振動を直接測定する振動測定装置が装着されていない場合はステップS8へ進む。ステップS8において、故障発生推定器44は、その車両Vの車種、これまでの走行地域、走行距離を車載ナビゲーション装置などから読み出し、車種と走行地域により予め定められた係数k3と走行距離Mを用いて、下記式から故障発生推定値Rv´を求める。
[数2]
Rv´=k×M
以上により、車両の上下振動によりバッテリ1の各種接合部が受ける故障発生推定値Rvが求められるので、価値評価器45は、予め実験又はコンピュータシミュレーション等により定められた評価マップ(評価曲線)にしたがって、たとえば故障発生推定値Rvが大きいほどバッテリ1の価値を低く評価し、故障発生推定値Rが小さいほどバッテリの価値を高く評価する。具体的には次のように評価する。図10は、価値評価器45が実行する処理手順を示すフローチャートである。
まずステップS11において、価値評価器45は、価値の評価が開始されたことを確認したら(たとえば価値評価ボタンが押されたら)、ステップS12において、上述した故障発生推定値Rv又はRv´を読み込む。次のステップS13において、バッテリの端子間電圧と電流を測定し、バッテリ1の内部抵抗を測定する。そして、測定された内部抵抗と新品の際の内部抵抗から劣化度Cを算出する。
ステップS14において、価値評価器45は、ステップS12で読み込んだ故障発生推定値Rv(又はRv´)と、ステップS13で算出した劣化度Cとから、下記式によりバッテリ1の価値を評価する。なお下記式におけるk、kは重み係数であり、kを0としてもよい。
[数3]
バッテリの価値=k×Rv+k×C
《第2実施形態》
図11は、本発明に係る車載バッテリの評価装置の他の実施の形態を示すブロック図である。本実施形態の車載バッテリの評価装置4は、上述した第1実施形態の第1振動検出器41、第1計測器42、第1記憶器43、故障発生推定器44及び価値評価器45に加えて、第2振動検出器46、第2計測器47及び第2記憶器48を備える。第1振動検出器41、第1計測器42及び第1記憶器43については、第1実施形態と同じ構成であるため、その説明をここに援用する。
第2振動検出器46は、車載されたバッテリ1の左右方向(車両Vの左右方向を意味し、図7のX軸方向に相当する。)の振動を検出するものであり、振動計や加速度センサなどの振動測定装置を例示することができる。これら振動計や加速度センサが車両Vに既設されている場合にはこれを共用してもよい。ここでいう振動には、振動変位、振動速度(振動変位の時間微分値)又は振動加速度(振動速度の時間微分値)が含まれ、いずれを検出してもよい。これらの値を総称して振動の大きさともいう。なお、第1実施形態と同様に、検出する振動は振動加速度である事が好ましい。
なお、第2振動検出器46としての振動計や加速度センサなどの振動測定装置が車両Vに設置されていない場合又は設置されていてもそれが故障している場合には、これに代えて車両Vのタイヤに残る擦り減り痕など、タイヤのエッジ(両サイド)の偏摩耗量に基づいて左右方向の振動を検出してもよい。たとえば、車両の駆動輪(FF車両であれば前輪、FR車であれば後輪)について、1つのタイヤにおいて両サイドのタイヤ溝の深さをDとD(D<D)とすると、急転舵が多いほどタイヤのエッジが路面に接するのでD又はDが減少する。したがって、偏摩耗量を表すD/Dが左右方向の振動をも表す特性値となる。そして、たとえば重み係数kを予め定めておき、この係数を偏摩耗量D/Dに乗じることで故障発生推定値を算出する。詳細は後述する。
第2計測器47は、バッテリ1が車両Vに搭載された車載時点から、所定時点(たとえばそのバッテリ1の価値を評価する時点)までの、第2振動検出器46により検出された振動の回数を計測する。本実施形態では、第2振動検出器46から読み出される全ての振動の回数を計測してもよいし、第2振動検出器46により検出された振動の大きさが予め設定した第2閾値を超える場合に限り、当該振動の回数を計測してもよい。
第2記憶器48は、第2計測器47により計測された振動回数を記憶する記憶媒体、たとえばメモリである。第2計測器47により計測された振動回数を記憶するだけの記憶媒体であるため、大容量のメモリである必要はない。したがって、後述する故障発生推定器44の一時記憶メモリを共用してもよいし、上述した第1記憶器43を共用してもよい。
故障発生推定器44は、バッテリ1の故障発生推定値を演算するプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)と、このROMに格納されたプログラムを実行する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)と、を備える。なお、動作回路としては、CPUに代えて又はこれとともに、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いることができる。
故障発生推定器44は、予め実験又はコンピュータシミュレーション等により定められた推定マップ(推定曲線)にしたがって、第1記憶器43に記憶された振動回数に応じて故障発生推定値を推定するが、少なくとも振動回数が多いほど、所定時点以降のバッテリの故障発生推定値を大きく推定する。またこれと並行して、第2記憶器48に記憶された振動回数に応じて故障発生推定値を推定するが、第1記憶器43に記憶された振動回数が同じでも、少なくとも振動回数が多いほど、所定時点以降のバッテリの故障発生推定値を大きく推定する。
価値評価器45は、バッテリ1の価値を評価するプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)と、このROMに格納されたプログラムを実行する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)と、を備える。なお、動作回路としては、CPUに代えて又はこれとともに、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などを用いることができる。なお、故障発生推定器44と価値評価器45を一つのユニットで構成し、一つのプログラムで故障発生推定値と価値の評価値を演算してもよい。
価値評価器45は、予め実験又はコンピュータシミュレーション等により定められた評価マップ(評価曲線)にしたがって、故障発生推定器44により推定された故障発生推定値に応じてバッテリ1の価値を評価するが、少なくとも故障発生推定器44により推定された故障発生推定値が大きいほど、バッテリ1の価値を低く評価する。
図12は、故障発生推定器44が実行する処理手順のうち、第2振動検出器46に基づく故障発生推定値を求める処理手順を示すフローチャートである。まずステップS21において、故障発生推定器44は、車両Vの走行の開始を確認すると、ステップS22において、その車両Vに振動計や加速度センサなど左右方向の振動を直接測定する振動測定装置(第2振動検出器46に相当)が装着されているか否かを判定する。左右方向の振動を直接測定する振動測定装置が装着されている場合はステップS23へ進み、装着されていない場合はステップS27へ進む。
ステップS23において、故障発生推定器44は、第2計測器47による計測と第2記憶器48へのその記録を開始するよう指令信号を出力する。ステップS24において、故障発生推定器44は、第2計測器47に対して、左右方向の振動の加速度が閾値C以上の場合に、その振動加速度Gcと回数Fcを計測して第2記憶器48に記録するよう指令信号を出力する。
ステップS25において、故障発生推定器44は、車両Vの走行が終了したことを確認したら、ステップS26へ進み、次の演算を実行する。すなわち、ステップS26において、故障発生推定器44は、故障発生推定値Rhを下記式から求める。なお、下記式においてkは重み係数である。
[数4]
Rh=k×Σ(Gc×Fc)
ステップS22に戻り、その車両Vに左右方向の振動を直接測定する振動測定装置が装着されていない場合はステップS27へ進む。ステップS27において、故障発生推定器44は、その車両Vのタイヤのエッジの偏摩耗量D/Dから下記式を用いて故障発生推定値Rh´を求める。
[数5]
Rh´=k×(D/D
以上により、車両の左右振動によりバッテリ1の各種接合部が受ける故障発生推定値Rhが求められるので、価値評価器45は、予め実験又はコンピュータシミュレーション等により定められた評価マップ(評価曲線)にしたがって、たとえば故障発生推定値Rhが大きいほどバッテリ1の価値を低く評価し、故障発生推定値Rfが小さいほどバッテリの価値を高く評価する。具体的には次のように評価する。図13は、価値評価器45が実行する処理手順を示すフローチャートである。
まずステップS31において、価値評価器45は、価値の評価が開始されたことを確認したら(たとえば価値評価ボタンが押されたら)、ステップS32において、上述した上下方向の振動による故障発生推定値Rv又はRv´を読み込む。ステップS33において、上述した左右方向の振動による故障発生推定値Rh又はRh´を読み込む。次のステップS34において、これら上下方向の振動による故障発生推定値Rv又はRv´と、左右方向の振動による故障発生推定値Rh又はRh´との合算値Rを求める。
ステップS35において、バッテリの端子間電圧と電流を測定し(充放電を行っていない開放電圧であることが望ましい)、バッテリ1の内部抵抗を測定する。そして、測定された内部抵抗と新品の際の内部抵抗から劣化度Cを算出する。
ステップS36において、価値評価器45は、ステップS34で読み込んだ故障発生推定値の合算値Rと、ステップS35で算出した劣化度Cとから、下記式によりバッテリ1の価値を評価する。なお下記式におけるk、kは重み係数であり、kを0としてもよい。
[数6]
バッテリの価値=k×R+k×C
以上のとおり、本実施形態の車載バッテリの評価装置によれば、従来技術では、車載バッテリの中古品を査定する際に、内部抵抗や容量維持率などの電気的な性能評価に特化した劣化度評価のみに着目し、故障発生推定値を含めた評価を行うことができなかったところ、バッテリが搭載されていた車両について、車両の上下方向の振動回数を係数して把握することにより、電池パック内の電力経路が断線する故障その他、振動が原因で起こり得る故障の発生推定値を推定する。これにより、振動による断線故障を含めた車載バッテリの価値を適切に評価することができる。
また本実施形態の車載バッテリの評価装置によれば、上下方向の振動を検知する専用の検知装置(振動計や加速度センサ)を備えない場合であっても、又は同検知装置が故障した場合であっても、車種、走行地域又は走行距離から上下方向の振動回数を検出することで、電池パック内の電力経路が断線する故障その他、振動が原因で起こり得る故障の発生推定値を推定する。これにより、振動による断線故障を含めた車載バッテリの価値を適切に評価することができる。
また、上下方向の振動の加速度(又は振幅、速度)が大きい程、大きな振動がバッテリに入力され、故障発生推定値が大きくなるところ、本実施形態の車載バッテリの評価装置によれば、検出した振動の加速度が予め設定した閾値を超える場合に限り、その振動の回数を計測するので、バッテリの電力経路が断線するなどの故障の発生推定値の推定効率又は推定精度が高くなる。
また、上下方向とバッテリ内の電力接合面とが垂直である場合と、垂直ではなく角度θ(θ≦90°)がある場合とで、上下振動によるバッテリの電力接合部への影響度が異なるところ、本実施形態の車載バッテリの評価装置によれば、検出された振動振幅にsinθを乗じて振動を補正するので、バッテリの搭載姿勢に拘わらず、バッテリの電力経路が断線するなどの故障の発生推定値の推定効率又は推定精度が高くなる。
また、車載バッテリの故障発生に影響する振動は、主としてバッテリの上下方向の振動によるものであるが、車両が急転舵した場合の左右振動も車載バッテリの故障発生に影響する。本実施形態の車載バッテリの評価装置によれば、検出した左右方向の振動の加速度が予め設定した閾値を超える場合に限り、その振動の回数を計測するので、バッテリの電力経路が断線するなどの故障の発生推定値の推定効率又は推定精度がより高くなる。
また本実施形態の車載バッテリの評価装置によれば、バッテリの左右振動を検知する専用の検知装置(振動計や加速度センサ)を備えない場合であっても、又はその専用の検知装置が故障した場合にあっても、車両のタイヤのエッジの摩耗量(タイヤに残る擦り減り痕)に基づいて左右方向の振動回数を検出することで、電池パック内の電力経路が断線する故障その他、振動が原因で起こり得る故障の発生推定値を推定する。これにより、振動による断線故障を含めた車載バッテリの価値を適切に評価することができる。
また、バッテリ内の電力経路が断線する故障と、バッテリの劣化(容量低下や内部抵抗の増加)のどちらが発生した場合であっても、バッテリの価値が低く車両性能が低下するという点で変わりがない。本実施形態の車載バッテリの評価装置によれば、現在のバッテリの価値を評価する場合に、電力経路が断線する故障を含む故障発生推定値のみならず、バッテリの劣化度についても評価し、両方の面でバッテリの価値を評価するので、より正確にバッテリの価値を評価することができる。
1…バッテリ
11…正極板
11a…正極側集電体
11b,11c…正極層
12…セパレータ
13…負極板
13a…負極側集電体
13b,11c…負極層
14…正極端子
15…負極端子
16…上部外装部材
17…下部外装部材
18…発電要素
19…バスバ
2…モジュール電池
3…組電池
V…車両
4…車載バッテリの評価装置
41…第1振動検出器
42…第1計測器
43…第1記憶器
44…故障発生推定器
45…価値評価器
46…第2振動検出器
47…第2計測器
48…第2記憶器

Claims (8)

  1. 車載されたバッテリの上下方向の振動を検出する第1振動検出器と、
    前記バッテリの車載時点から所定時点までの前記第1振動検出器により検出された振動の回数を計測する第1計測器と、
    前記第1計測器により計測された振動回数を記憶する第1記憶器と、
    前記第1記憶器に記憶された振動回数が多いほど、前記所定時点以降のバッテリの故障発生推定値を大きく推定する故障発生推定器と、
    前記故障発生推定器により推定された故障発生推定値が大きいほど、前記バッテリの価値を低く評価する価値評価器と、を備える車載バッテリの評価装置。
  2. 前記第1振動検出器は、前記バッテリが搭載された車両の車種、前記車両の走行地域及び前記車両の走行距離のうち少なくとも1つに基づいて、前記上下方向の振動を検出する請求項1に記載の車載バッテリの評価装置。
  3. 前記第1計測器は、前記第1振動検出器により検出された振動の大きさが予め設定した第1閾値を超える場合に限り、当該振動の回数を計測する請求項1又は2に記載の車載バッテリの評価装置。
  4. 前記第1計測器は、前記バッテリが有する電力線の接合面と前記上下方向とのなす角度をθ(θ≦90°)としたときに、前記第1振動検出器により検出された振動の大きさにsinθを乗じて振動の大きさを補正する請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載バッテリの評価装置。
  5. 車載されたバッテリの左右方向の振動を検出する第2振動検出器と、
    前記バッテリの車載時点から所定時点までの前記第2振動検出器により検出された振動の回数であって、前記第2振動検出器により検出された振動の大きさが予め設定した第2閾値を超えた場合に限り当該振動の回数を計測する第2計測器と、
    前記第2計測器により計測された振動回数を記憶する第2記憶器と、をさらに備え、
    前記故障発生推定器は、前記第1記憶器に記憶された振動回数が同じでも、前記第2記憶器に記憶された振動回数が多いほど、前記所定時点以降のバッテリの故障発生推定値を大きく推定する請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載バッテリの評価装置。
  6. 前記第2振動検出器は、車両のタイヤのエッジの偏摩耗量に基づいて前記左右方向の振動を検出する請求項5に記載の車載バッテリの評価装置。
  7. 前記バッテリの劣化度を検出する劣化度検出器をさらに備え、
    前記価値評価器は、前記故障発生推定値が同じでも、前記劣化度が大きいほど前記バッテリの価値を低く評価する請求項1〜6のいずれか一項に記載の車載バッテリの評価装置。
  8. 車載されたバッテリの上下方向の振動を検出し、
    前記バッテリの車載時点から所定時点までの間に検出された振動の回数を計測し、
    前記計測された振動回数を記憶し、
    前記記憶された振動回数が多いほど、前記所定時点以降のバッテリの故障発生推定値を大きく推定し、
    前記推定された故障発生推定値が大きいほど、前記バッテリの価値を低く評価する車載バッテリの評価方法。
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