JP2017081313A - 車両用サイドエアバッグ装置及びサイドエアバッグの折り畳み方法 - Google Patents

車両用サイドエアバッグ装置及びサイドエアバッグの折り畳み方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サイドエアバッグの展開性能とOOP性能との両立に寄与する。【解決手段】車両用サイドエアバッグ装置10では、シートバックのサイドサポート部内に収納されたサイドエアバッグ20は、インフレータ22の車両前方側に位置する折り畳み部21において折り畳まれている。折り畳み部21は、サイドエアバッグ20の上下方向に延びる複数の折目部50、52、54、56、58を有すると共に、当該複数の折目部を介した折り返し前後の部位20A〜20Fが車両幅方向に重ねられている。そして、サイドエアバッグ20の後端部20A1側から数えて三番目の折目部54が車内側への内折りとされ、他の折目部50、52、56、58が車外側への外折りとされている。内折りとされた三番目の折目部54は、一番目の折目部50に対する車外側で且つ折り畳み部21における車両前方側に位置している。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用サイドエアバッグ装置及びサイドエアバッグの折り畳み方法に関する。
下記特許文献1に記載されたサイドエアバッグ装置では、車両用シートのシートバックにおける車外側のサイドサポート部内に、エアバッグが折り畳まれた状態で収納されている。このエアバッグは、インフレータからの膨張用ガスにより、着座者と車両の側壁部との間で展開及び膨張する。
上記のエアバッグは、折り畳まれた状態において、展開方向についての先端(前端及び上端)の折り畳み部が車内側へ折り返されている。この先端の折り畳み部は、車内側へ折り返されている状態を解消(展開)しながら膨張する。この展開及び膨張の際には、上記先端の折り畳み部が車内側から車外側へ展開する。これにより、上記先端の折り畳み部を、車両の側壁部と接触させずに円滑に展開させるようにしている。
特開2014−237411号公報
しかしながら、上記構成のサイドエアバッグ装置では、エアバッグの先端の折り畳み部が車内側から車外側へ展開しながら膨張する際に、当該先端の折り畳み部の展開方向が車両前方側を向く。このため、上記サイドサポート部の車両前方の非適正位置に乗員が位置する状態でエアバッグが膨張展開した場合、当該非適正位置の乗員が、車両前方側へ向けて展開する先端の折り畳み部から負荷を受ける可能性がある。したがって、非適正位置の乗員を保護する性能(所謂OOP性能)を向上させる観点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、サイドエアバッグの展開性能とOOP性能との両立に寄与する車両用サイドエアバッグ装置及びサイドエアバッグの折り畳み方法を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用サイドエアバッグ装置は、車両用シートのシートバックにおける車両幅方向外側の側部に収納されたサイドエアバッグが、当該サイドエアバッグの後端部に収容されたインフレータからガス供給を受け、着座乗員と車体側部との間に膨張展開する車両用サイドエアバッグ装置であって、前記側部に収納された前記サイドエアバッグは、折り畳まれた折り畳み部が前記サイドエアバッグの後端よりも車両前方側に位置しており、前記折り畳み部は、前記サイドエアバッグの上下方向に延びる複数の折目部を有すると共に、前記複数の折目部を介した折り返し前後の部位が車両幅方向に重ねられており、前記サイドエアバッグの前記後端部側から数えて一番目と二番目の折目部が車両幅方向外側への外折りとされ、前記後端部側から数えて三番目以降で且つ前記折り畳み部における車両前方側に位置する折目部が車両幅方向内側への内折りとされたものを含み、前記後端部側から数えて最初の前記内折りの折目部よりも前記サイドエアバッグの前端部側に少なくとも一つの折目部を有すると共に、前記最初の内折りの折目部が前記一番目の折目部に対する車両幅方向外側に位置している。
請求項1に記載の発明では、上記のように折り畳まれた折り畳み部を有するサイドエアバッグが、当該サイドエアバッグの後端部に収容されたインフレータからガス供給を受けて膨張展開する。この膨張展開の際には、上記複数の折目部が、サイドエアバッグの後端部側から数えて一番目の折目部から順次折りを解消され、サイドエアバッグが後端部側から前端部側にかけて順次膨張展開する。ここで、サイドエアバッグの後端部側から数えて一番目の折目部及び二番目の折目部は、車両幅方向外側への外折りとされている。このため、当該一番目の折目部及び二番目の折目部が折りを解消されるサイドエアバッグの展開初期には、サイドエアバッグが車両幅方向外側へ展開する。これにより、上記サイドサポート部の車両前方の非適正位置に乗員が位置する状態でサイドエアバッグが膨張展開した場合でも、当該非適正位置の乗員が、サイドエアバッグから負荷を受けることを防止又は抑制できる。
また、上記の折り畳み部は、サイドエアバッグの後端部側から数えて三番目以降で且つ当該折り畳み部における車両前方側に位置する折目部が車両幅方向内側への内折りとされたものを含んでいる。そして、サイドエアバッグの後端部側から数えて最初の内折りの折目部(以下、単に「最初の内折り部」と称する)が、上記一番目の折目部に対する車両幅方向外側に位置している。このため、最初の内折り部が折りを解消されるサイドエアバッグの展開後期には、サイドエアバッグにおける最初の内折り部よりも前端部側の部位が、当該最初の内折り部を中心として車両幅方向内側から車両幅方向外側へ回りながら展開する。これにより、展開後期のサイドエアバッグが車体側部に引っ掛かることを防止又は抑制できる。その後、サイドエアバッグの前端部側は、非適正位置の乗員に対する車両幅方向外側で車両前方側へ展開する。以上のことから、請求項1に記載の発明によれば、サイドエアバッグの展開性能とOOP性能との両立に寄与する。
請求項2に記載の発明に係る車両用サイドエアバッグ装置は、請求項1において、前記サイドエアバッグは、前記着座乗員の肩部から腰部を拘束可能とされており、前記折り畳み部の下部側が車両幅方向外側にZ折りにされている。
請求項2に記載の発明では、サイドエアバッグにおいて、上下方向に延びる複数の折目部で折られて畳まれた折り畳み部の下部側が、車両幅方向外側にZ折り(外三つ折り)にされている。これにより、折り畳み状態のサイドエアバッグの上下方向寸法を短縮することができる。しかも、Z折りは展開性能に優れているので、サイドエアバッグの下部側を着座乗員の腰部と車体側部との間の狭い隙間に良好に展開させることができる。
請求項3に記載の発明に係るサイドエアバッグの折り畳み方法は、サイドエアバッグの前部を、当該サイドエアバッグの上下方向に延びる第一折れ線に沿って前記サイドエアバッグの厚さ方向一側に折り返すことにより、前二つ折り部を形成する前二つ折り工程と、前記前二つ折り部を、前記上下方向に延びる第二折れ線に沿って二つ折りにすることにより、巻き四つ折り部を形成する四つ折り工程と、前記サイドエアバッグの後部を、前記上下方向に延びる第三折れ線に沿って前記サイドエアバッグの厚さ方向他側に折り返すことにより、後二つ折り部を形成する後二つ折り工程と、前記サイドエアバッグを、前記上下方向に延びる第四折れ線に沿って二つ折りにすることにより、前記後二つ折り部における前記後部とは反対側に前記巻き四つ折り部を重ねる重ね工程と、を有している。
請求項3に記載の発明では、上記の各工程によってサイドエアバッグが折り畳まれる。これにより、請求項1に記載されたサイドエアバッグの一態様となるように折り畳まれたサイドエアバッグを、容易に製造することができる。
請求項4に記載の発明に係るサイドエアバッグの折り畳み方法は、請求項3において、前記重ね工程後の前記サイドエアバッグの下部側を、前記巻き四つ折り部が前記後部に対して一側に位置する状態で、上下一対の下側折れ線に沿って前記一側にZ折りにするZ折り工程を有する。
請求項4に記載の発明では、前記重ね工程後のサイドエアバッグの下部側が、上記のZ折り工程によって折り畳まれる。これにより、請求項2に記載されたサイドエアバッグの一態様となるように折り畳まれたサイドエアバッグを、容易に製造することができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用サイドエアバッグ装置及びサイドエアバッグの折り畳み方法では、サイドエアバッグの展開性能とOOP性能との両立に寄与する。
本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置が搭載された車両用シートの側面図であり、サイドエアバッグの膨張展開状態を示す図である。 サイドエアバッグの折り畳み状態を拡大して示す平断面図である。 サイドエアバッグの折り畳み状態を示す斜視図である。 サイドエアバッグの非膨張展開状態を示す側面図であり、本発明に係るサイドエアバッグの折り畳み方法の上二つ折り工程について説明するための図である。 上二つ折り工程後のサイドエアバッグの側面図であり、同折り畳み方法の前二つ折り工程について説明するための図である。 前二つ折り工程後のサイドエアバッグの側面図であり、同折り畳み方法の四つ折り工程について説明するための図である。 四つ折り工程後のサイドエアバッグの側面図であり、同折り畳み方法の後二つ折り工程について説明するための図である。 後二つ折り工程後のサイドエアバッグの側面図であり、同折り畳み方法の重ね工程について説明するための図である。 重ね工程後のサイドエアバッグの側面図であり、同折り畳み方法のZ折り工程について説明するための図である。 図1に示されるシートバックの車両幅方向外側の側部を含む周辺の構成を示す概略的な平断面図であり、本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置におけるサイドエアバッグの展開前の状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るサイドエアバッグの展開初期の状態を示す図5Aに対応した平断面図である。 本発明の実施形態に係るサイドエアバッグの展開後期の状態を示す図5A及び図5Bに対応した平断面図である。 第一比較例に係るサイドエアバッグの展開前の状態を示す図5Aに対応した平断面図である。 第一比較例に係るサイドエアバッグの展開初期の状態を示す図5Bに対応した平断面図である。 第一比較例に係るサイドエアバッグの展開後期の状態を示す図5Cに対応した平断面図である。 第二比較例に係るサイドエアバッグの展開前の状態を示す図5Aに対応した平断面図である。 第二比較例に係るサイドエアバッグの展開初期の状態を示す図5Bに対応した平断面図である。 第二比較例に係るサイドエアバッグの展開後期の状態を示す図5Cに対応した平断面図である。 本発明の実施形態の第一変形例に係るサイドエアバッグの折り畳み状態を示す図2に対応した平断面図である。 本発明の実施形態の第二変形例に係るサイドエアバッグの折り畳み状態を示す図2に対応した平断面図である。
以下、図1〜図5Cを用いて、本発明の実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置及びサイドエアバッグの折り畳み方法について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方向(進行方向)、上方向、車両幅方向の外方をそれぞれ示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。また、以下の説明においては、車両幅方向外側を「車外側」と称し、車両幅方向内側を「車内側」と称する。
(全体構成)
本実施形態の要部について説明する前に、先ず本実施形態に係る車両用サイドエアバッグ装置10の全体構成の概略について説明する。図1に示されるように、車両用サイドエアバッグ装置10は、車両用シート12のシートバック14における車外側のサイドサポート部14A(側部:以下「サイド部14A」と称する)に搭載されている。シートバック14は、シートクッション16の後端部に傾倒可能に連結されており、シートバック14の上端部にはヘッドレスト18が連結されている。この車両用シート12は、例えば左ハンドル車の運転席とされている。
この車両用シート12の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向は、車両の前後方向、左右方向(幅方向)及び上下方向と一致している。また、図1では、実際の乗員の代わりに、衝突試験用のダミーP1が車両用シート12に着座している。このダミーP1は、例えばWorldSID(国際統一側面衝突ダミー:World Side Impact Dummy)のAM50(米国人成人男性の50パーセンタイル)である。以下、説明を分かり易くするため、ダミーP1を「着座乗員P1」と称する。
図1に示されるように、サイドエアバッグ装置10は、サイドエアバッグ20と、インフレータ22とを備えている。サイドエアバッグ20及びインフレータ22は、通常時には、図2に示されるようにエアバッグモジュール24とされ、サイド部14A内に収納されている。このエアバッグモジュール24では、サイドエアバッグ20が本発明に係るサイドエアバッグの折り畳み方法に基づいて折り畳まれている。このサイドエアバッグ20の折り畳み構造及び上記折り畳み方法については、後で詳述する。
このサイドエアバッグ20は、インフレータ22から発生するガスの圧力で、着座乗員P1と車体側部(ここでは図5A〜図5Cに示されるフロントサイドドア26のドアトリム26A及びBピラーガーニッシュ28)との間に膨張展開する。この膨張展開の際には、図5B及び図5Cに示されるように、サイド部14Aに配設されたパッド材25及びシート表皮27がサイドエアバッグ20の膨張圧を受けて破断される構成になっている。また、この膨張展開の際には、シートバックフレーム15のサイドフレーム部15Aに固定された反力板17が、サイドエアバッグ20に対して車両前方側への展開反力を付与する構成になっている。
なお、サイドエアバッグ20に関して以下の説明に記載する前後上下の方向は、サイドエアバッグ20の部材としての方向を示すものであり、サイドエアバッグ20が膨張展開した状態では、シートバック14の前後上下の方向と略一致する。
上記のサイドエアバッグ20は、例えばナイロン系又はポリエステル系の布材を切り出して形成された一枚の基布が二つ折りにされ、外周縁部を縫製されることにより袋状に形成されている。このサイドエアバッグ20は、ここでは所謂3チャンバサイドエアバッグとされており、上下仕切部30及び前後仕切部32(図1及び図4A以外では図示省略)によって前チャンバ34、後チャンバ36及び下チャンバ38に仕切られている。上下仕切部30及び前後仕切部32は、サイドエアバッグ20の内側に取り付けられたテザー(隔壁)、又はサイドエアバッグ20の基布を縫製したシーム(縫製部)によって構成されている。前チャンバ34と後チャンバ36とは、前後仕切部32に形成された連通口40(インナベントホール)によって相互に連通されている。
なお、サイドエアバッグ20の製造方法は上記に限らず、適宜変更することができる。例えば、二枚の基布が重ね合わされて外周縁部を縫製されることにより、サイドエアバッグ20が形成される構成にしてもよい。また、サイドエアバッグ20のチャンバ数は3つに限らず、適宜変更することができる。
上記のサイドエアバッグ20は、膨張展開状態を側方から見た場合に、シートバック14の上下方向に沿って長尺な略長円形状を成すように形成されている。このサイドエアバッグ20の大きさは、着座乗員P1の肩部S、胸部C、腹部B及び腰部Lを拘束(保護)可能な大きさに設定されている。このサイドエアバッグ20の膨張展開状態では、前チャンバ34と後チャンバ36とが車両前後方向に並び、下チャンバ38が前チャンバ34及び後チャンバ36の下側に配置される。これにより、前チャンバ34が着座乗員P1の胸部C及び腹部Bの前部を拘束し、後チャンバ36が着座乗員P1の肩部S並びに胸部C及び腹部Bの後部を拘束し、下チャンバ38が着座乗員P1の腰部Lを拘束する。
インフレータ22は、図1に示される整流布42(図1以外では図示省略)と一緒にサイドエアバッグ20の後端部20A1に収容されている。この整流布42は、布製のディフューザであり、ループディフューザ、インナチューブ等とも称される部材である。この整流布42は、サイドエアバッグ20の基布と同様の布材を矩形状に切り出して形成された基布が円筒状に縫製されて形成されている。この整流布42は、軸線方向がシートバック14の上下方向に沿う姿勢で配置されている。この整流布42の下部は、上下仕切部30の後端部を貫通して下チャンバ38内に突出している。
インフレータ22は、所謂シリンダータイプのガス発生装置であり、円筒状に形成されている。このインフレータ22は、軸線方向がシートバック14の上下方向に沿う姿勢で整流布42の内側に収容されている。インフレータ22の外周部からは、車内側へ向けて上下一対のスタッドボルト22Aが突出している。
上下のスタッドボルト22Aは、サイドエアバッグ20の基布、整流布42、反力板17及びシートバックフレーム15のサイドフレーム15Aを貫通しており、先端側にナット23(図5A〜5C参照)が螺合している。これにより、インフレータ22がサイドエアバッグ20、整流布42及び反力板17と共にシートバックフレーム15に締結固定(所謂側面締め)されている。なお、インフレータ22の外周部から車両後方側へ突出したスタッドボルトが、サイドフレーム15Aに固定されたブラケットを貫通してナットに螺合する構成(所謂背面締め)にしてもよい。
上記のインフレータ22には、図1に示されるように、車両に搭載された側突ECU46が電気的に接続されている。この側突ECU46には、側面衝突を検知する側突センサ48が電気的に接続されている。側突ECU46は、側突センサ48からの信号に基づいて側面衝突を検知した際にインフレータ22を起動(作動)させる構成とされている。なお、側突ECU46に側面衝突を予知(予測)するプリクラッシュセンサが電気的に接続されている場合には、プリクラッシュセンサからの信号に基づいて側突ECU46が側面衝突を予知した際にインフレータ22が起動される構成にしてもよい。
インフレータ22が起動すると、インフレータ22の上端部又は下端部(ここでは下端部)に設けられたガス噴出部からガスが噴出される。噴出されたガスは、整流布42の下端開口から下チャンバ38内に供給され、整流布42の上端開口から後チャンバ36内に供給される。そして、後チャンバ36内に供給されたガスの一部が、連通口40を通って前チャンバ34内に供給される。これにより、サイドエアバッグ20が膨張展開する構成になっている。
(本実施形態の要部)
次に、本実施形態の要部であるサイドエアバッグ20の折り畳み構造、及びサイドエアバッグの折り畳み方法について説明する。
<サイドエアバッグ20の折り畳み構造>
サイド部14A内に収容されたサイドエアバッグ20は、図2及び図5Aに示されるように、折り畳まれた折り畳み部21がサイドエアバッグ20の後端REよりも車両前方側に位置している。この折り畳み部21は、複数の折目部である第一折目部50、第二折目部52、第三折目部54、第四折目部56及び第五折目部58を有している。これらの折目部50、52、54、56、58は、サイドエアバッグ20の上下方向に延びている。そして、折り畳み部21において、上記各折目部50、52、54、56、58を介した折り返し前後の部位である第一部20A、第二部20B、第三部20C、第四部20D、第五部20E及び第六部20Fが、車両幅方向(シート幅方向)に重ねられている。
第一部20A、第二部20B、第三部20C、第四部20D、第五部20E及び第六部20Fは、サイドエアバッグ20において、後端部20A1側から前端部20F1側へ番号順に並んだ部位であり、第一部20Aの後端部がサイドエアバッグ20の後端部20A1とされている。この第一部20Aは、インフレータ22の車両前方へ延びている。この第一部20Aと第二部20Bとの間には、後端部20A1側から数えて一番目の折目部である第一折目部50が設定されている。この第一折目部50は、折り畳み部21における車両前後方向の前端側に位置しており、車外側への外折りとされている。そして、この第一折目部50から車両後方側へ延びる第二部20Bが、第一部20Aの車外側に重ねられている。
第二部20Bと第三部20Cとの間には、後端部20A1側から数えて二番目の折目部である第二折目部52が設定されている。この第二折目部52は、折り畳み部21における車両前後方向の後端側に位置しており、車外側への外折りとされている。そして、この第二折目部52から車両前方側へ延びる第三部20Cが、第二部20Bの車外側に重ねられている。
第三部20Cと第四部20Dとの間には、後端部20A1側から数えて三番目の折目部である第三折目部54が設定されている。この第三折目部54は、折り畳み部21における車両前方側(車両前後方向の前側)で且つ第一折目部50に対する車外側に位置しており、車内側への内折りとされている。この第三折目部54は、本発明における「サイドエアバッグの後端部側から数えて最初の内折りの折目部」に相当するが、本実施形態では、サイドエアバッグ20の後端部20A1側から数えて「最初で最後」の内折りの折目部とされている。この第三折目部54は、本実施形態では、サイドエアバッグ20の前端部20F1から数えて三番目の折目部とされており、当該第三折目部54よりもサイドエアバッグ20の前端部20F1側には、第四折目部56及び第五折目部58(二つの折目部)が設けられている。そして、この第三折目部54から車両後方側へ延びる第四部20Dが、第三部20Cの車内側で且つ第二部20Bの車外側に重ねられている。
第四部20Dと第五部20Eとの間には、後端部20A1側から数えて四番目の折目部である第四折目部56が設定されている。この第四折目部56は、折り畳み部21における車両前後方向の後端側に位置しており、車外側への外折りとされている。そして、この第四折目部56から車両前方側へ延びる第五部20Eが、第四部20Dの車外側で且つ第三部20Cの車内側に重ねられている。
第五部20Eと第六部20Fとの間には、後端部20A1側から数えて五番目の折目部である第五折目部58が設定されている。この第五折目部58は、折り畳み部21における車両前後方向の前端側に位置しており、車外側への外折りとされている。そして、この第五折目部58から車両後方側へ延びる第六部20Fが、第五部20Eの車外側で且つ第三部20Cの車内側に重ねられている。この第六部20Fは、サイドエアバッグ20の前端部20F1を含んでいる。
さらに、本実施形態では、図3に示されるように、折り畳み部21の下部側が、シートバック14の前後方向に延びる上下一対の下側折目部60、62で折られて車外側にZ折りにされている。また、本実施形態では、サイドエアバッグ20の上部が、サイドエアバッグ20の前後方向に延びる上側折目部64で折られて二つ折りにされている。この二つ折りは、サイドエアバッグ20が、前記各折目部50、52、54、56、58で折られて畳まれる前に、サイドエアバッグ20の上部が、膨張展開状態(図1図示状態)で車外側となる側へ折られたものである。
<サイドエアバッグの折り畳み方法>
上述したサイドエアバッグ20は、以下の前二つ折り工程、四つ折り工程、後二つ折り工程及び重ね工程によって折り畳まれる。また、本実施形態では、前二つ折り工程の前に行われる上二つ折り工程が設定されると共に、重ね工程の後に行われるZ折り工程が設定されている。なお、以下の説明では、サイドエアバッグ20において、膨張展開状態で車内側となる側を「厚さ方向一側」と称し、膨張展開状態で車外側となる側を「厚さ方向他側」と称する。
上二つ折り工程においては、図4Aに示されるように、後端部20A1にインフレータ22を収容したサイドエアバッグ20が非膨張の展開状態とされる。そして、サイドエアバッグ20の上部20Gが、当該サイドエアバッグ20の前後方向に延びる上側折れ線L0に沿ってサイドエアバッグ20の厚さ方向他側に折り返される(図4Aの矢印T0参照)。これにより、図4Bに示されるように上二つ折り部66が形成されると共に、前述した上側折目部64が形成される。上記の上部20Gは、サイドエアバッグ20において上側折れ線L0よりも上端側の部位である。
次いで、前二つ折り工程では、図4Bに示されるように、上二つ折り工程後のサイドエアバッグ20の前部20Hが、サイドエアバッグ20の上下方向に延びる第一折れ線L1に沿ってサイドエアバッグ20の厚さ方向一側に折り返される(図4Bの矢印T1参照)。これにより、図4Cに示されるように前二つ折り部68が形成されると共に、前述した第四折目部56が形成される。なお、上記の前部20Hは、サイドエアバッグ20において第一折れ線L2よりも前端側の部位であり、前述した第五部20E、第六部20F及び第五折目部58を構成する部位である。
次いで、四つ折り工程では、図4Cに示されるように、上記の前二つ折り部68が、サイドエアバッグ20の上下方向に延びる第二折れ線L2に沿って二つ折りにされる(図4Cの矢印T2参照)。この場合、前二つ折り部68は、第二折れ線L2に沿った部位がサイドエアバッグ20の厚さ方向他側から見て山折りになるように折られる。これにより、図4Dに示されるように巻き四つ折り部70が形成されると共に、前述した第三折目部54及び第五折目部58が形成される。上記の巻き四つ折り部70は、前述した第三部20C、第四部20D、第五部20E、第六部20F、第三折目部54、第四折目部56及び第五折目部58を構成する部位である。
次いで、後二つ折り工程では、図4Dに示されるように、四つ折り工程後のサイドエアバッグ20の後部20Jが、サイドエアバッグ20の上下方向に延びる第三折れ線L3に沿ってサイドエアバッグ20の厚さ方向他側に折り返される(図4Dの矢印T3参照)。これにより、図4Eに示されるように後二つ折り部72が形成されると共に、前述した第一折目部50が形成される。なお、上記の後部20Jは、サイドエアバッグ20において第三折れ線L3よりも後端側の部位であり、前述した第一部20Aを構成する部位である。
次いで、重ね工程では、図4Eに示されるように、後二つ折り工程後のサイドエアバッグ20が、サイドエアバッグ20の上下方向に延びる第四折れ線L4に沿って二つ折りにされる。この場合、サイドエアバッグ20は、第四折れ線L4に沿った部位が、サイドエアバッグ20の厚さ方向他側から見て谷折りになるように折られる。これにより、後二つ折り部72における後部20Jとは反対側に巻き四つ折り部70が重ねられる(図4Eの矢印T4参照)。これにより、図4Fに示されるように前述した折り畳み部21及び第二折目部52が形成される。
次いで、Z折り工程では、図4Fに示されるように、重ね工程後のサイドエアバッグ20の下部20K側が、上下一対の折れ線L5、L6に沿ってZ折りにされる(図4Fの矢印T5、T6参照)。この場合、サイドエアバッグ20の下部20K側は、巻き四つ折部64が後部20Jに対して一側(図4Fでは紙面に垂直な方向の手前側)に位置する状態で当該一側にZ折りにされる。これにより、図3に示されるように下Z折り部74が形成されると共に、前述した上下一対の下側折目部60、62が形成される。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成の車両用サイドエアバッグ装置10では、折り畳まれた状態でシートバック14のサイド部14A内に収納されたサイドエアバッグ20が、当該サイドエアバッグ20の後端部20A1に収容されたインフレータ22からガス供給を受けて膨張展開する。この膨張展開の際には、第一折目部50、第二折目部52、第三折目部54、第四折目部56及び第五折目部58が、第一折目部50から順次折りを解消され、サイドエアバッグ20が後端部20A1側から前端部20F1側にかけて順次膨張展開する。
ここで、第一折目部50及び第二折目部52は、車外側への外折りとされている。このため、第一折目部50及び第二折目部52が折りを解消されるサイドエアバッグ20の展開初期には、サイドエアバッグ20が車外側へ展開する。これにより、図5Aに示されるように、サイド部14Aの車両前方の非適正位置に乗員P2が位置する状態で、サイドエアバッグ20が膨張展開した場合でも、当該非適正位置の乗員P2が、サイドエアバッグ20から負荷を受けることを防止又は抑制できる(図5B参照)。
また、第一折目部50に対する車外側で且つ折り畳み部21における車両前方側に位置する第三折目部54は、車内側への内折りとされている。このため、第三折目部54が折りを解消されるサイドエアバッグ20の展開後期には、サイドエアバッグ20における第三折目部54よりも前端部20F1側の部位が、第三折目部54を中心として車内側から車外側へ回りながら展開する。これにより、展開後期のサイドエアバッグ20が車体側部(フロントサイドドア26のドアトリム26A等)に引っ掛かることを防止又は抑制できる。その後、サイドエアバッグ20の前端部20F1側は、非適正位置の乗員P2に対する車外側で車両前方側へ展開する(図5Cの矢印D1参照)。以上のことから、本実施形態によれば、サイドエアバッグ20の展開性能とOOP性能との両立に寄与する。
上記の効果について、図6A〜図6Cに示される第一比較例80、及び図7A〜図7Cに示される第二比較例90を用いて説明を補足する。なお、図6A〜図7Cでは、本実施形態と同一又は類似の構成に本実施形態と同符号を付している。
図6A〜図6Cに示される第一比較例80は、背景技術の欄で説明したサイドエアバッグ装置と同様に、サイドエアバッグ20における展開方向についての先端(前端及び上端)の折り畳み部が車内側へ折り返された構成になっている。このため、図6B及び図6Cに示されるように、前端部20F1側の折り畳み部が車内側から車外側へ展開する。これにより、サイドエアバッグ20がドアトリム26A等に引っ掛かるリスクを低減できる。しかしながら、前端部20F1側の折り畳み部が車内側から車外側へ展開する際に、当該前端部20F1側の折り畳み部の展開方向が車両前方側を向く(図6Cの矢印D2参照)。このため、非適正位置の乗員P2が、前端部20F1側の折り畳み部から負荷を受ける可能性がある。
一方、図7A〜図7Cに示される第二比較例90では、サイドエアバッグ20が車内側から車外側へ向けて蛇腹折りにされている。このため、図7B及び図7Cに示されるように、サイドエアバッグ20が車外側に展開する。これにより、非適正位置の乗員P2がサイドエアバッグ20から負荷を受けることを防止又は抑制できる。しかしながら、サイドエアバッグ20の前端部20F1側の折り畳み部が車外側に展開するため、当該前端部20F1側の折り畳み部がドアトリム26A等に引っ掛かり、サイドエアバッグ20の円滑な展開が阻害される可能性がある。
これに対し、本実施形態では、前述したように、第一折目部50及び第二折目部52の外折り、並びに第三折目部54の内折りによって、サイドエアバッグ20の展開方向がコントロールされる。その結果、サイドエアバッグ20がドアトリム26A等に引っ掛かることを防止しつつ、非適正位置の乗員P2とドアトリム26Aとの間にサイドエアバッグ20を展開させることができる。
また、本実施形態では、サイドエアバッグ20が、適正位置に位置する着座乗員P1の肩部Sから腰部Lを拘束可能とされている。そして、第一折目部50〜第五折目部58で折られて畳まれたサイドエアバッグ20の下部が、上下一対の下側折目部60、62で折られて車外側にZ折りにされている。これにより、折り畳み状態のサイドエアバッグ20の上下方向寸法を短縮することができる。しかも、Z折りは展開性能に優れているので、サイドエアバッグ20の下部20Kを着座乗員P1の腰部Lと車体側部との間の狭い隙間に良好に展開させることができる。
同様に、本実施形態では、サイドエアバッグ20の上端部が、サイドエアバッグ20の前後方向に延びる上側折目部64で折られて二つ折りにされている。これにより、折り畳み状態のサイドエアバッグ20の上下方向寸法を更に短縮することができる。
また、本実施形態では、前述した上二つ折り工程、前二つ折り工程、四つ折り工程、後二つ折り工程、重ね工程、及びZ折り工程を有するサイドエアバッグの折り畳み方法によって、折り畳まれたサイドエアバッグ20が製造されるので、図2等に示されように折り畳まれたサイドエアバッグ20を容易に製造することができる。
<実施形態の補足説明>
上記実施形態では、折り畳み部21の下部側が、上下一対の下側折目部60、62で折られて車外側にZ折りにされた構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、例えば、サイドエアバッグが乗員の胸部から腹部までを拘束する小型のものである場合には、上記のZ折りを省略してもよい。
また、上記実施形態では、サイドエアバッグ20が、前記各折目部50、52、54、56、58で折られて畳まれる前に、サイドエアバッグ20の上部が二つ折りにされた構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、サイドエアバッグ20が、前記各折目部50、52、54、56、58で折られて畳まれた後で、サイドエアバッグ20の上部が二つ折りにされる構成にしてもよい。また、サイドエアバッグが小型のものである場合には、サイドエアバッグ20の上部の二つ折りを省略してもよい。
また、上記実施形態では、四つ折り工程の後で後二つ折り工程が行われる場合について説明したが、本発明はこれに限らず、後二つ折り工程が前二つ折り工程よりも前に行われる構成にしてもよい。
また、上記実施形態では、サイドエアバッグ20の折り畳み部21が、第一折目部50、第二折目部52、第三折目部54、第四折目部56及び第五折目部58を有すると共に、第三折目部54が車内側への内折りとされ、他の折目部50、52、56、58が車外側への外折りとされた構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、第四折目部56及び第五折目部58の少なくとも一方が、車内側への内折りとされた構成してもよい。
また、上記実施形態では、サイドエアバッグ20の折り畳み部21が、前記各折目部50、52、54、56、58を介した折り返し前後の部位である第一部20A、第二部20B、第三部20C、第四部20D、第五部20E及び第六部20Fを有した構成にしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、図8に示される車両用サイドエアバッグ装置100(第一変形例)のように折り畳み部101が折り畳まれた構成にしてもよい。この折り畳み部101では、前記実施形態における第六部20F及び第五折目部58が省略されると共に、第四折目部56が車内側への内折りとされている。そして、第五部20Eがサイドエアバッグ20の前端部20F1を含んでいる。この車両用サイドエアバッグ装置100では、上記以外の構成は前記実施形態と同様とされている。この車両用サイドエアバッグ装置100においても、前記実施形態と基本的に同様の作用効果が得られる。
また例えば、図9に示される車両用サイドエアバッグ装置110(第二変形例)のように折り畳み部111が折り畳まれた構成にしてもよい。この折り畳み部111では、第一折目部50、第二折目部52、第三折目部54、第四折目部56及び第五折目部58に加えて、第六折目部112、第七折目部114及び第八折目部116を有している。これらの第六折目部112、第七折目部114及び第八折目部116は、サイドエアバッグ20の上下方向に延びている。そして、折り畳み部111において、上記各折目部50、52、54、56、58、112、114、116を介した折り返し前後の部位である第一部20A、第二部20B、第三部20C、第四部20D、第五部20E、第六部20F、第七部20L、第八部20M及び第九部20Nが、車両幅方向(シート幅方向)に重ねられている。この第九部20Nは、サイドエアバッグ20の前端部20F1を含んでいる。
また、この折り畳み部111では、第一折目部50、第二折目部52、第三折目部54、第四折目部56、第六折目部112、第七折目部114及び第八折目部116が車外側への外折りとされ、第五折目部58が車内側への内折りとされている。この第五折目部58は、後端部20A1側から数えて五番目で且つ前端部20F1側から数えて四番目の折目部である。この第五折目部58は、本発明に係る「サイドエアバッグの後端部側から数えて最初の内折りの折目部」に相当しており、第一折目部50に対する車外側で且つ折り畳み部111における車両前方側に位置している。この車両用サイドエアバッグ装置100では、上記以外の構成は前記実施形態と同様とされている。この車両用サイドエアバッグ装置100においても、前記実施形態と基本的に同様の作用効果が得られる。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記実施形態に限定されないことは勿論である。
10 車両用サイドエアバッグ装置
12 車両用シート
14 シートバック
14A サイドサポート部(側部)
20 サイドエアバッグ
20A1 後端部
20H 前部
20J 後部
20K 下部
21 折り畳み部
22 インフレータ
26 フロントサイドドア(車体側部)
28 ピラー(車体側部)
50 第一折目部(折目部)
52 第二折目部(折目部)
54 第三折目部(最初の内折りの折目部)
56 第四折目部(折目部)
58 第五折目部(折目部)
66 上二つ折り部
68 前二つ折り部
70 巻き四つ折り部
72 後二つ折り部
100 車両用サイドエアバッグ装置
101 折り畳み部
110 車両用サイドエアバッグ装置
111 折り畳み部
112 第六折目部(折目部)
114 第七折目部(折目部)
116 第八折目部(折目部)
P1 着座乗員
S 肩部
L 腰部
L1 第一折れ線
L2 第二折れ線
L3 第三折れ線
L4 第四折れ線
L5、L6 上下一対の折れ線

Claims (4)

  1. 車両用シートのシートバックにおける車両幅方向外側の側部に収納されたサイドエアバッグが、当該サイドエアバッグの後端部に収容されたインフレータからガス供給を受け、着座乗員と車体側部との間に膨張展開する車両用サイドエアバッグ装置であって、
    前記側部に収納された前記サイドエアバッグは、折り畳まれた折り畳み部が前記サイドエアバッグの後端よりも車両前方側に位置しており、前記折り畳み部は、前記サイドエアバッグの上下方向に延びる複数の折目部を有すると共に、前記複数の折目部を介した折り返し前後の部位が車両幅方向に重ねられており、
    前記サイドエアバッグの前記後端部側から数えて一番目と二番目の折目部が車両幅方向外側への外折りとされ、前記後端部側から数えて三番目以降で且つ前記折り畳み部における車両前方側に位置する折目部が車両幅方向内側への内折りとされたものを含み、前記後端部側から数えて最初の前記内折りの折目部よりも前記サイドエアバッグの前端部側に少なくとも一つの折目部を有すると共に、前記最初の内折りの折目部が前記一番目の折目部に対する車両幅方向外側に位置している車両用サイドエアバッグ装置。
  2. 前記サイドエアバッグは、前記着座乗員の肩部から腰部を拘束可能とされており、
    前記折り畳み部の下部側が車両幅方向外側にZ折りにされている請求項1に記載の車両用サイドエアバッグ装置。
  3. サイドエアバッグの前部を、当該サイドエアバッグの上下方向に延びる第一折れ線に沿って前記サイドエアバッグの厚さ方向一側に折り返すことにより、前二つ折り部を形成する前二つ折り工程と、
    前記前二つ折り部を、前記上下方向に延びる第二折れ線に沿って二つ折りにすることにより、巻き四つ折り部を形成する四つ折り工程と、
    前記サイドエアバッグの後部を、前記上下方向に延びる第三折れ線に沿って前記サイドエアバッグの厚さ方向他側に折り返すことにより、後二つ折り部を形成する後二つ折り工程と、
    前記サイドエアバッグを、前記上下方向に延びる第四折れ線に沿って二つ折りにすることにより、前記後二つ折り部における前記後部とは反対側に前記巻き四つ折り部を重ねる重ね工程と、
    を有するサイドエアバッグの折り畳み方法。
  4. 前記重ね工程後の前記サイドエアバッグの下部側を、前記巻き四つ折部が前記後部に対して一側に位置する状態で、上下一対の下側折れ線に沿って前記一側にZ折りにするZ折り工程を有する請求項3に記載のサイドエアバッグの折り畳み方法。
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