JP2017078671A - 放射線遮蔽ボックスおよび放射線遮蔽ボックス組み立てセット - Google Patents

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豊 廣田
誠治 中島
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誠治 中島
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宏行 能地
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健一 若杉
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Abstract

【課題】
組み立ておよび収納の迅速性と簡便性、収納時の省スペース性および被ばく防止性の全てにおいて高いレベルを実現することが可能な放射線遮蔽ボックスおよび放射線遮蔽ボックス組み立てセットを提供する。
【解決手段】
本発明に係る放射線遮蔽ボックスは、原子力施設内の天井面および床面に設けられたレールと、前記レールに係合する車輪が設けられ、前記レールの上を移動可能な複数の放射線遮蔽壁と、前記天井面、前記床面および前記複数の放射線遮蔽壁で囲まれた密閉空間と、を有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、放射線遮蔽ボックスおよび該放射線遮蔽ボックスを組み立てるための放射線遮蔽ボックス組み立てセットに関し、特に原子力施設における事故発生時に操作員が避難するシェルタとなる放射線遮蔽ボックスに関する。
近年、原子力発電所などの原子力施設において、非常時(災害発生時)に操作員(作業員)が避難できる退避スペース(シェルタ)の設置が重要視されている。退避シェルタの一例として、例えば以下の特許文献1〜3がある。
特許文献1には、内部が通路とされた筒状をなし、通路の延在方向に複数の筒状体が連結されてなる筒状構造物の施工方法であって、筒状体のうち、少なくとも一の筒状体における延在方向の両端部を、取り外し可能な防護壁で閉塞するように覆い、該一の筒状体の延在方向の端部を、他の筒状体の延在方向の端部に接近配置した状態で、防護壁を取り外し、これら筒状体の通路同士を連通させることを特徴とする筒状構造物の施工方法が開示されている。特許文献1には、事故を早期に収束させるために作業員が汚染されることなく事故現場まで行けるよう、遮蔽体で囲まれたユニット型のトンネルが記載されている。特許文献1によれば、筒状構造物の設置時における通路内部の安全性を確保して、形成された通路内部を通行し作業を行う作業員の安全性を確保でき、これにより復旧作業を効率よく行うことができるとされている。
特許文献2には、内部が通路とされた筒状をなし、その周壁が、外部の放射線量に応じて、厚さ方向に沿ってコンクリート層、水を含む層、金属層、黒鉛層及び高分子材料層の少なくとも1つ以上の層を備えることを特徴とする筒状構造物が開示されている。特許文献2によれば、過酷な放射線状況下であっても、作業員の安全性を確保しつつ、復旧作業を効率よく行うことができるとされている。
特許文献3には、放射線発生源近くの野外に設置され、作業者を放射線被曝から防護する作業者用の退避施設であって、比重が2.6〜4.0の重量コンクリート製壁体で構成された筒型ユニット複数個によって形成される室空間を、比重が2.6〜4.0の重量コンクリート製の隔壁部材を介して複数室連接して横設してなり、各室空間同士を隔てる隔壁には作業者が移動できる連通空間を設けてなることを特徴とする退避施設が開示されている。特許文献3によれば、筒型ユニット複数個で形成された室空間が、それぞれ除染室、脱衣室、休憩室、着衣室として形成され、各室空間同士を隔てる隔壁部材には作業者が移動できる連通空間を設けているので、作業者に放射線被曝を心配することなく更衣や休憩のできる空間が提供できるとされている。
特開2013‐83065号公報 特開2013‐83511号公報 特開2013‐194474号公報
上記特許文献記載のシェルタは、いずれも被爆防止の観点では十分な性能を有するものであると考えられるが、シェルタ組み立て時および収納時の迅速性および簡便性については、十分ではない可能性がある。特に、災害発生時に放射線源の近辺にいる操作員の被ばくを防止するためには、災害発生からシェルタ設置完了までの時間を短くする必要があり、シェルタ組み立て時の迅速性および簡便性には高いレベルが要求される。
また、シェルタは緊急時のみ利用する施設であることから、常時設置していたのでは施設内のスペースを有効活用することができなくなるという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、組み立ておよび収納の迅速性と簡便性、収納時の省スペース性および被ばく防止性の全てにおいて高いレベルを実現することが可能な放射線遮蔽ボックスおよび放射線遮蔽ボックス組み立てセットを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、原子力施設内の天井面および床面に設けられたレールと、該レールに係合する車輪が設けられ、レール上を移動可能な複数の放射線遮蔽壁と、上記天井面、上記床面および上記複数の放射線遮蔽壁で囲まれた密閉空間と、を有することを特徴とする放射線遮蔽ボックスを提供する。
また、本発明は、原子力施設内に設けられ、放射線および放射性物質を遮蔽する密閉空間を有する放射線遮蔽ボックスを組み立てるための放射線遮蔽ボックス組み立てセットであって、上記原子力施設内の天井面および床面に設けられるレールと、該レールに係合する車輪が設けられ、レール上を移動可能な複数の放射線遮蔽壁と、を有することを特徴とする放射線遮蔽ボックス組み立てセットを提供する。
本発明によれば、組み立ておよび収納の迅速性と簡便性、収納時の省スペース性および被ばく防止性の全てにおいて高いレベルを実現することが可能な放射線遮蔽ボックスおよび放射線遮蔽ボックスセットを提供することができる。
本発明に係る遮蔽ボックスの収納時の態様の一例を模式的に示す上面図である。 本発明に係る遮蔽ボックスの組み立て後の態様の一例を模式的に示す上面図である。 本発明に係る遮蔽ボックスを構成する遮蔽壁の一例を模式的に示す断面図である。 本発明に係る遮蔽ボックスを構成する遮蔽壁の一例を模式的に示す上面図である。 本発明に適用可能な小型遮蔽ボックスの一例を模式的に示す上面図である。 本発明に適用可能な小型遮蔽ボックスの一例を模式的に示す斜視図である。 図6の小型遮蔽ボックスの蓋14の一例を模式的に示す図である。 図7Aのa‐a´線断面図である。 図7Aのb‐b´線断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[放射線遮蔽ボックス]
本発明に係る放射線遮蔽ボックス(以下、単に「遮蔽ボックス」と称する。)について説明する。図1は本発明に係る遮蔽ボックスの収納時の態様の一例を示す上面図であり、図2は本発明に係る遮蔽ボックスの組み立て後の態様の一例を示す上面図である。図1および図2に示すように、本発明において、操作員の緊急避難スペース(シェルタ)となる遮蔽ボックス1は、原子炉施設内の天井面に設けられたレール(後述する図3に示す)および床面に設けられたレール3bと、それぞれのレールに係合する車輪(後述する図3に示す)が設けられた複数の放射線遮蔽壁(以下、単に「遮蔽壁」と称する。)2を有する。そして、複数の放射線遮蔽壁2のそれぞれは、放射線遮蔽壁2に設けられた車輪を介してレール3b上を移動(図1では、矢印方向に移動)して所定の位置に配置されることで、原子力施設内に放射線遮蔽壁2で囲まれた密閉空間21を形成可能な構成を有している。この密閉空間21が、作業員の緊急時の退避スペースとなる。図1および2では遮蔽壁2および原子炉施設の建屋の壁20の一部で密閉空間21を形成しているが、遮蔽壁2のみで密閉空間を構成するようにしてもよい。
このように、本発明に係る遮蔽ボックスは、レール上を移動するいわゆるカーテン型の遮蔽壁を採用することで、迅速かつ簡便な組み立ておよび収納を実現している。例えば、原子力施設内において事故が発生した際には、原子炉の圧力増大による破損を防ぐため、事故後一定時間経過後に原子炉内部の圧力を逃がすフィルターベントが行われる。このフィルターベントは、圧力容器周囲への放射線の拡散のおそれが高まる。したがって、操作員は事故発生後からフィルターベントまでの短時間に退避スペースに避難する必要がある。本発明に係る遮蔽ボックスは、人手で迅速に組み立てることが可能であるから、短時間で組み立てて操作員が退避することが可能となる。この結果、操作員の被ばくを避け、原子力施設の安全性を高めることができる。
以下に、本発明に係る遮蔽ボックスの具体的な構成について説明する。まず始めに、レール3と遮蔽壁2について詳述する。図3は本発明に係る遮蔽ボックスを構成する放射線遮蔽壁の一例を示す断面図である。図3に示すように、原子力施設の天井面32および床面33には、それぞれレール3a,3bが設けられている。遮蔽壁2の上端(天井面32側)にはレール3aに係合する車輪4a,4aが設けられており、下端(床面33側)にはレール3bに係合する車輪4b,4bが設けられている。このように、カーテン型の遮蔽壁2は、遮蔽壁2の移動を容易に行うため、レールが遮蔽壁2の上端および下端を車輪を介してレール挟み込む構造としている。
車輪4aおよび4a間および4bおよび4b間にはばね5a,5bが設けられていることが好ましい。このように、ばね5a,5bが設けられていることで、遮蔽壁2の移動方向(例えば、図1のX方向およびY方向)を変更することができる。
遮蔽壁2とレール3a,3b間の気密性を確保するため、レール3a,3bと遮蔽壁2の外側(遮蔽ボックス1外部)22との間に弾性体からなるシール部材6a,6bが設けられ、レール3a,3bと遮蔽壁2の内側(遮蔽ボックス1内部)21との間に押し出しねじ7a,7bが設けられていてもよい。このような構成とすることで、遮蔽壁2を所定の位置に配置後、押し出しねじ7により遮蔽壁2を内側から外側に向かって押圧し、シール部材6を介してレール3に押しつけることで高い気密性を確保することができる。
図3ではレール3a,3bがそれぞれ天井面32および床面33から突出しているが、レール3aを天井面32に、レール3bを床面33に埋め込む構成としてもよい。特に、床面33に設けられたレール3bについては、遮蔽壁2収納時の操作員の作業性を考慮すると、床面33に埋め込まれてレール3bによる段差が無い状態とすることが好ましい。
図4は本発明に係る遮蔽ボックスを構成する遮蔽壁の一例を示す上面図である。遮蔽壁2の材質としては、放射線の遮蔽効果が高いものが好ましい。具体的には、鉛またはコンクリートが好ましい。また、遮蔽壁2の側面(遮蔽壁2同士の接触面)に上述したシール部材6を設けることで気密性を高めることができる。さらに、図4に示すように、遮蔽壁2は、遮蔽壁2同士の接触面が、上面からみたときに鍵型となるような形状を有していることが好ましい。このような構成とすることで、遮蔽ボックス1外から各遮蔽壁2の隙間を通って遮蔽ボックス1内へ侵入する放射線を、各遮蔽壁2の接触面が上面からみたときに一直線状である場合よりも低減することができる。
図1および図2に示すように、遮蔽壁2の一部には、外部の状況を確認することが可能な鉛ガラス8および遮蔽ボックス内の圧力を調整するための差圧ダンパ9が設けられていてもよい。遮蔽壁2に鉛ガラス8を設けることで、遮蔽ボックス内部から外部の状況を確認することができる。
図2に示すように、遮蔽壁2の一部には、配管(ホース)13や配線(電源ケーブル)23等の各種配管および配線を通すための貫通孔50が設けられていてもよい。ホース13を遮蔽ボックス外に設置されている加圧ボンベ(酸素ボンベ)に接続することで、遮蔽ボックス1内を加圧して正圧に保ち、放射線中に含まれる放射性物質が遮蔽ボックス1内へ侵入することを防止することができる。このとき、遮蔽壁2の貫通孔50とホース13またはケーブル23との隙間から遮蔽ボックス1内への放射線の侵入(インリーク)を防ぐ構成が必要となる。そこで、本発明では、遮蔽壁2と遮蔽ボックス1との間に以下の構成を有する後施工可能な小型の放射線遮蔽ボックス(以下、「小型遮蔽ボックス」と称する。)を設ける。この小型遮蔽ボックスで貫通孔50を覆い、小型遮蔽ボックスを介してホース13またはケーブル23等を遮蔽ボックス1内に引き回す。以下に、小型遮蔽ボックスの一態様について説明する。
図5は本発明に適用可能な小型遮蔽ボックスの一例を模式的に示す上面図であり、図6は本発明に適用可能な小型遮蔽ボックスの一例を模式的に示す斜視図である。また、図7Aは図6の小型遮蔽ボックスの蓋14の一例を模式的に示す図であり、図7Bは図7Aのa‐a´線断面図であり、図7Cは図7Aのb‐b´線断面図である。始めに、小型遮蔽ボックス11の具体的な構成の説明に先立って、小型遮蔽ボックス11の設置手順について説明する。以下の説明では、ホース13を小型遮蔽ボックス11内に引き回して設置する例について説明する。図5に示すように、原子力施設内で事故が発生し、遮蔽ボックス1を組み立てた後、ホース13を遮蔽壁2の貫通孔50を介して遮蔽ボックス内21に引き回す。さらに、遮蔽ボックス内21で小型遮蔽ボックス11を用意し、ホース13を小型遮蔽ボックス11の開口部(図示せず)を介して小型遮蔽ボックス11内に収容する。最後に、開口部に蓋(図6に図示)をし、小型遮蔽ボックス11を貫通孔50を有する遮蔽壁2に固定する。
ホース13は、原子炉施設内に設置されている加圧ボンベ10の敷設済み配管12に接続されている。加圧ボンベ10から遮蔽ボックス内21にホース13を介して酸素ガスを送ることで、遮蔽ボックス内21を正圧に保つことができ、遮蔽ボックス外22から遮蔽ボックス内21への放射性物質の侵入を防ぐことができる。また、遮蔽ボックス内21に退避した操作員の呼吸に必要な酸素を供給することができる。
図6に示すように、小型遮蔽ボックス11は、中空の箱型形状を有している。小型遮蔽ボックス11の一部には、内部にホース13の一部を入れるためのホース収容口が設けられており、このホース収容口は、ホース13を収容後、第1の開口部60(遮蔽ボックス外側)および第2の開口部61(遮蔽ボックス内側)を残して蓋14によって塞がれる。
図5および図6に示すように、小型遮蔽ボックス11の遮蔽壁2に固定される固定面24は、突起15を有していることが好ましく、遮蔽壁2にはこの突起15が嵌合する溝(図示せず)を有していることが好ましい。小型遮蔽ボックス11の突起15を遮蔽壁2の溝に嵌合し、押し付けて固定することで、小型遮蔽ボックス11と遮蔽壁2との間の間隙を低減し、高い気密性を確保することが可能となる。
小型遮蔽ボックス11は、複数の遮蔽板(上述した遮蔽壁2と同じ材質)で構成されていてもよく、この場合、各遮蔽板の接触部分は、図4に示す鍵型構造を有していてもよい。複数の遮蔽板で構成される場合、あらかじめ組み立てられたものを用意してあってもよいし、組み立てる前の遮蔽板の状態で収納されており、事故発生後に組み立てられてもよい。
また、隙間が生じ得る箇所にシール部材6を設け、気密性を確保することが好ましい。例えば、図示していないものもあるが、突起15と遮蔽壁2との接触面、ホース13と第1の開口部60および第2の開口部61との接触面、遮蔽壁2の貫通孔50とホース13との接触面、蓋14とホース13との接触面、蓋14と小型遮蔽ボックス11との接触面および各遮蔽板の接触面に設けられていることが好ましい。
レール3a,3bの設置面積および遮蔽壁2の大きさについては、特に限定は無く、遮蔽ボックス内に収容する操作員の人数および退避時間を考慮し、適宜決定することができる。また、遮蔽壁2の1枚当たりのサイズについては、人手で持ち運び可能な重量および幅を考慮し、適宜決定することができる。
サイズの一例として、設置する部屋の床面から天井面までの高さが2mであり、操作員3人を3時間退避させる場合、以下のとおりとなる。
レール3a,3bの設置面積:1.5m×2m
遮蔽壁2の1枚当たりのサイズ:幅60cm、厚さ30cm、高さ2m
なお、遮蔽ボックス1の組み立ては自動で行われるものであってもよい。例えば、制御装置によって、事故発生を検知してからフィルターベントするまでの間に自動で組み立てるように設定してあってもよい。事故発生時に制御装置が故障する可能性を考慮し、自動および手動の両方で組み立て可能な構成としてもよい。
また、必要に応じて、密閉空間内に椅子などの家具を配置し、長時間退避にも対応できるように居住性をもたせてもよい。
以上説明した本発明に係る遮蔽ボックス1および小型遮蔽ボックスの構成によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)遮蔽ボックス外壁を移動可能なカーテン型とすることで、通常時にはコンパクトに収納してスペースを有効利用できて利便性が高く、緊急時には容易かつ迅速に設置可能である即席性の高い遮蔽ボックスを提供することができる。
(2)後施工可能な小型遮蔽ボックスを用いることで、複雑な形状に対する遮蔽対策を容易に行うことができる。例えば、遮蔽ボックス内に各種配管および配線を引き回すための貫通孔があっても、高い気密性を確保することができる。
[放射線遮蔽ボックス組み立てセット]
本発明に係る放射線遮蔽ボックス組み立てセット(以下、単に「組み立てセット」と称する。)は、上述した遮蔽ボックスを組み立てる部材を集めたものである。具体的には、必要最小限の構成として、原子力施設内の天井面および床面に設けられるレール3a,3bと、該レール3a,3bに係合する車輪が設けられ、レール3a,3b上を移動可能な複数の放射線遮蔽壁2を有する。このような組み立てセットを原子炉施設内に設置しておくことで、事故発生時に迅速に退避スペースを確保することができ、操作員を被ばくから守ることができる。本発明に係る遮蔽ボックスセットは、非常にコンパクトであり、また、組み立ては人手で行うことが可能で、クレーン等の大型の機器を必要とするものではない。したがって、施設内のあらゆる場所に収納し、またあらゆる場所で組み立てることが可能である。
なお、必要に応じて、前述した小型遮蔽ボックスの構成部材等を有していてもよいし、遮蔽壁の一部に鉛ガラスや差圧ダンパが設けられていてもよい。
以上、説明したように、本発明によれば、組み立ておよび収納の迅速性、簡便性および被ばく防止性を高いレベルで実現する遮蔽ボックスおよび遮蔽ボックス組み立てセットを提供することができることが示された。
なお、上記した実施例は、本発明の理解を助けるために具体的に説明したものであり、本発明は、説明した全ての構成を備えることに限定されるものではない。例えば、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。さらに、各実施例の構成の一部について、削除・他の構成に置換・他の構成の追加をすることが可能である。
1…遮蔽ボックス、2…遮蔽壁、3a…天井面に設けられたレール,3b…床面に設けられたレール、4a,4a,4b,4b…車輪、5a,5b…ばね、6,6a,6b…シール部材、7a,7b…押し出しねじ、8…鉛ガラス、9…差圧ダンパ、10…加圧ボンベ、11…小型遮蔽ボックス、12…敷設済み配管、13…ホース、14…蓋、15…突起、20…原子炉施設建屋の壁、21…遮蔽壁2で囲まれた密閉空間(遮蔽ボックス1内部)、22…遮蔽ボックス1外部、23…ケーブル、24…小型遮蔽ボックスの固定面、32…天井面、33…床面、50…遮蔽壁2の貫通孔、60…第1の開口部(遮蔽ボックス1の外側)、61…第2の開口部(遮蔽ボックス1の内側)。

Claims (19)

  1. 原子力施設内の天井面および床面に設けられたレールと、
    前記レールに係合する車輪が設けられ、前記レールの上を移動可能な複数の放射線遮蔽壁と、
    前記天井面、前記床面および前記複数の放射線遮蔽壁で囲まれた密閉空間と、を有することを特徴とする放射線遮蔽ボックス。
  2. 所定の箇所に収納された前記複数の放射線遮蔽壁のそれぞれが前記車輪を介して前記レールの上を移動して前記放射線遮蔽壁ごとに定められた位置に配置されて前記密閉空間を形成し、
    前記密閉空間を形成する前記放射線遮蔽壁のそれぞれが前記車輪を介して前記レールの上を移動して前記所定の箇所に収納可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の放射線遮蔽ボックス。
  3. 前記天井面、前記床面、前記放射線遮蔽壁および前記原子力施設の壁面の一部とで前記密閉空間が形成されていることを特徴とする請求項1記載の放射線遮蔽ボックス。
  4. 前記レールは、前記放射線遮蔽壁の対向する一組の面を前記車輪を介して挟持する構成を有し、
    前記一組の面のうちの一方の面と前記レールとの間にシール部材が設けられ、前記一組の面のうちの他方の面と前記レールとの間に押し出しねじが設けられており、前記押し出しねじによって前記放射線遮蔽壁が前記シール部材に向かって押圧されていることを特徴とする請求項1記載の放射線遮蔽ボックス。
  5. 前記シール部材が前記密閉空間の外に設けられており、前記押し出しねじが前記密閉空間の中に設けられていることを特徴とする請求項4記載の放射線遮蔽ボックス。
  6. 前記放射線遮蔽壁の一部が貫通孔を有し、前記貫通孔を有する放射線遮蔽壁の前記貫通孔を介して前記密閉空間の外から前記密閉空間の中へ配管または配線が設けられていることを特徴とする請求項1記載の放射線遮蔽ボックス。
  7. さらに、前記貫通孔を覆う小型放射線遮蔽ボックスを備え、前記貫通孔および前記小型放射線遮蔽ボックスを介して前記密閉空間の外から前記密閉空間の中へ前記配管または配線が設けられていることを特徴とする請求項6記載の放射線遮蔽ボックス。
  8. 前記小型放射線遮蔽ボックスは、中空の箱型形状を有し、前記配管または配線を出し入れするための出し入れ口と、前記出し入れ口を覆う蓋と、第1の開口部と、第2の開口部と、を有し、
    前記配管または配線が、前記密閉空間の外から前記貫通孔、前記第1の開口部および前記第2の開口部を介して前記密閉空間の中に引き回されていることを特徴とする請求項7記載の放射線遮蔽ボックス。
  9. 前記貫通孔を有する放射線遮蔽壁が複数の溝を有し、前記小型放射線遮蔽ボックスが前記溝に嵌合する突起を有し、前記突起が前記溝に嵌合して前記小型放射線遮蔽ボックスが前記貫通孔を有する放射線遮蔽壁に固定されていることを特徴とする請求項7記載の放射線遮蔽ボックス。
  10. 前記突起と前記貫通孔を有する放射線遮蔽壁との接触面、前記配管または配線と前記第1の開口部との接触面、前記配管または配線と前記第2の開口部との接触面、前記貫通孔と前記配管または配線との接触面、前記蓋と前記配管または配線との接触面および前記蓋と前記小型放射線遮蔽ボックスとの接触面のうちの少なくとも1つにシール部材が設けられていることを特徴とする請求項9記載の放射線遮蔽ボックス。
  11. 前記複数の放射線遮蔽壁の接触面が、上面からみたときに鍵型形状を有することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の放射線遮蔽ボックス。
  12. 前記複数の放射線遮蔽壁の接触面にシール部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の放射線遮蔽ボックス。
  13. 前記小型放射線遮蔽ボックスが、複数の放射線遮蔽板で構成されていることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載の放射線遮蔽ボックス。
  14. 前記複数の放射線遮蔽板の接触面にシール部材が設けられていることを特徴とする請求項13に記載の放射線遮蔽ボックス。
  15. 前記配管または配線がガス配管または電線であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の放射線遮蔽ボックス。
  16. 前記放射線遮蔽壁が鉛またはコンクリートからなることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の放射線遮蔽ボックス。
  17. 前記放射線遮蔽壁の一部に鉛ガラスまたは差圧ダンパが設けられていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の放射線遮蔽ボックス。
  18. さらに、前記密閉空間の中に家具が配置されていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の放射線遮蔽ボックス。
  19. 原子力施設内に設けられ、放射線および放射性物質を遮蔽する密閉空間を有する放射線遮蔽ボックスを組み立てるための放射線遮蔽ボックス組み立てセットであって、
    前記原子力施設内の天井面および床面に設けられるレールと、
    前記レールに係合する車輪が設けられ、前記レールの上を移動可能な複数の放射線遮蔽壁と、を有することを特徴とする放射線遮蔽ボックス組み立てセット。
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