JPH08152495A - 炉心シュラウドの交換方法 - Google Patents

炉心シュラウドの交換方法

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JPH08152495A
JPH08152495A JP6331310A JP33131094A JPH08152495A JP H08152495 A JPH08152495 A JP H08152495A JP 6331310 A JP6331310 A JP 6331310A JP 33131094 A JP33131094 A JP 33131094A JP H08152495 A JPH08152495 A JP H08152495A
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core
core shroud
reactor
cutting
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Yoshio Hamamoto
良男 濱本
Tomonobu Sakuranaga
友信 櫻永
Yuuichi Motoyoshi
裕一 元良
Shiro Okada
史朗 岡田
Yuji Yamada
祐司 山田
Kazuo Sakamaki
和雄 酒巻
Junichi Takabayashi
順一 高林
Toshihiro Yasuda
年廣 安田
Yoshishige Sakurai
善茂 櫻井
Hideo Motoki
英夫 元木
Yoichi Masuda
陽一 増田
Yoshio Sato
義雄 佐藤
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】原子炉内の炉心シュラウドを交換する必要が生
じた場合、遠隔操作のみに依存する必要なく、しかも被
曝の問題を生じることなく、短い時間で効率よく、元の
炉心シュラウドと殆ど同様の構造体との交換を行うこと
ができる炉心シュラウドの交換方法を提供する。 【構成】原子炉圧力容器1の上蓋17および蒸気乾燥器
15を取外した後、気水分離器の取外しおよび燃料1
0、シュラウド内構造物の取外し、および他のシュラウ
ド上方設置機器の取外しを行い、かつ上部格子板5およ
び炉心支持板6を取外すとともに炉心下部構造物を切断
撤去して炉心シュラウドの内外を開放状態とする。この
状態で炉内除染を行って炉内放射線レベルを人員作業可
能な規準値以下まで低減させる。シュラウドサポートシ
リンダ3の略上端高さ位置の作業架台30を炉心シュラ
ウド内方に設置する。炉心シュラウドを切断機器により
溶接部近傍で切断して撤去し、シュラウドサポートシリ
ンダ3上面の整形加工および新炉心シュラウドの吊込み
並びに芯出しを行って、新シュラウドをシュラウドサポ
ートシリンダ上に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は沸騰水型軽水冷却原子炉
などの原子炉内に設置される炉心シュラウドの交換方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の原子炉の炉心シュラウ
ドは、ステンレス鋼製の部材を溶接することによって構
成されている。このような炉心シュラウドの炭素含有量
が高い場合、長期間の運転の間に溶接部あるいはその付
近に応力腐食割れ等により、クラックが生じる可能性が
ある。このような事象が発生した場合には、原子炉の安
全性確保のため、炉心シュラウドの補修あるいは、取換
えを行う必要が生じ得る。
【0003】しかしながら、長期間使用された炉心シュ
ラウドは中性子照射のために脆化しており、溶接した場
合には溶着金属の周辺にさらに細かい割れが生じること
もあるため、溶接による補修を難しくしている。また補
強部材をボルト結合する方法も考えられるが、高地震地
帯に設置された原子炉においてはその採用は限られたも
のとなる可能性がある。
【0004】そこで、最も望ましい方法は炉心シュラウ
ドの取換えと考えられるが、炉心シュラウド自体は下端
で炉心シュラウドのサポートリングに溶接されており、
またインコアスタビライザ,炉内核計装案内管等との干
渉,原子炉内の高放射線量、さらに炉心シュラウドの内
部に設置されている上部格子板と炉心支持板との位置調
整の困難性、撤去した炉心シュラウドの原外での取扱い
の困難性、および大量に発生する廃棄物の処理等の困難
性、種々の問題があるため、これまでは交換が極めて困
難であると予測されていた。
【0005】しかしながら、原子炉の実用運転後、長期
間が経過した近年においては、上述した炉心シュラウド
の交換が急務となりつつあり、種々の技術が提案される
ようになってきている(例;特開昭63−36195号
等)。
【0006】ただし、これまでの提案技術では、炉内の
高放射化に過敏なあまり、依然として炉心シュラウドの
切断や撤去、新シュラウドの据付け等についての全ての
操作を遠隔操作によって行うものに偏している。このよ
うな全ての操作を遠隔で行う技術では、膨大な手間と時
間が掛かり、また細部における具体性が欠けて実用化す
るには多くの不明確な点が存在するものとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これに対し、近年では
原子炉設備の汚染物質除去(以下、「除染」という)に
ついての技術が著しく進歩し、例えば過マンガン酸塩溶
液等の化学薬剤を用いて放射線汚染個所を極めて有効に
洗浄する提案等もなされている(例:特公平3−109
19号等)。ところが、このような原子炉内の放射線量
当量率の低減技術を応用して炉心を洗浄し、遠隔作業以
外の作業員によるシュラウド交換技術については、これ
まで特に提案されていない。
【0008】原子力発電所では、給水・復水系、原子炉
一次系等に使用される材料からの腐食生成物が溶解また
は剥離(エロージョン)によって一次系に放出され、炉
心領域に付着して放射化される。その一部は再び放射化
腐食生成物として放出され、炉心外領域の原子炉圧力容
器、構造物、配管等を汚染する。
【0009】汚染形態としては、一般に内層と呼ばれる
材料表面に生成する酸化被膜に取込まれる放射化腐食生
成物による固着した汚染と、外層と呼ばれる一次冷却材
中に浮遊する不溶解性の放射化腐食生成物が内層の上に
弱く付着した汚染が考えられる。
【0010】化学除染法は上記内層、外層を構成する金
属酸化物を化学除染剤の還元反応によって溶解すること
によって、汚染した放射能を除去する方法である。高圧
ジェット水等の機械除染法では比較的付着力の小さい外
層部分を剥離・除去することに特徴があるのに比べて、
化学除染法は外層だけでなく、固着した内層の酸化皮膜
まで取除くことから、高い除染効率が得られるのが特長
である。化学除染により得られる除染係数(DF)は通
常、数10〜数100が可能であり、汚染レベルが高い
ほど大きい値が得られる。
【0011】本発明者等においてはシュラウド取替え工
事について、原子炉内における気中作業に着目した。こ
の場合、特にシュラウドサポートリングのレベルにおけ
る開先加工、手動溶接に時間を要する。このレベルの雰
囲気線量当量率が1mSv/hの場合、約1時間の作業
が可能である。炉内化学除染とその後に放射化炉内構造
物を鉄板等で遮蔽することにより、炉底部分の気中線量
当量率は0.1mSv/h以下にすることが可能であ
る。したがって、原子炉内での作業被曝を低く抑え、長
時間の作業が可能となる。また、放射化した腐食生成物
が除去されることから、乾燥して大気を汚染するダスト
の問題が軽減され、作業員の内部被曝防護の観点でも安
全性を高めることとが可能となる。
【0012】本発明は以上のような事情に鑑みてなされ
たもので、原子炉内の炉心シュラウドを交換する必要が
生じた場合、遠隔操作のみに依存する必要なく、しかも
被曝の問題を生じることなく、短い時間で効率よく、元
の炉心シュラウドと殆ど同様の構造体との交換を行うこ
とができる炉心シュラウドの交換方法を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】前記の目的を
達成するために、本発明に係る炉心シュラウドの交換方
法では、原子炉圧力容器上蓋および蒸気乾燥器を取外し
た後、気水分離器の取外しおよび燃料、炉内核計装検出
器、制御棒、燃料支持金具、制御棒案内管、制御棒駆動
機構その他のシュラウド内構造物の取外し、および炉心
シュラウド上方に設置されている給水スパージャ、炉心
スプレイ系配管、案内棒その他のシュラウド上方設置機
器の取外しを行い、かつ上部格子板および炉心支持板を
取外すとともに炉心下部のインコア案内管、スタビライ
ザその他の下部構造物を切断撤去して炉心シュラウドの
内外を開放状態とし、この状態で炉内除染を行って炉内
放射線レベルを人員作業可能な規準値以下まで低減させ
るとともに、シュラウドサポートシリンダの略上端高さ
位置の作業架台を炉心シュラウド内方に設置し、炉心シ
ュラウドを切断機器により少なくともシュラウドサポー
トシリンダとの溶接部近傍で切断して、一体または複数
の分割体として撤去し、シュラウドサポートシリンダ上
面の整形加工および新炉心シュラウドの吊込み並びに芯
出しを行って、新シュラウドをシュラウドサポートシリ
ンダ上に固定することを特徴とする。
【0014】このような本発明の方法によれば、炉心シ
ュラウド内に作業員が入り込んで作業を行うことが可能
となり、遠隔操作のみに依存する場合に比較して、構造
物に損傷を来すことなく構造剤の取外しや装着が行え
る。また、作業誤差や測定誤差を防止できるとともに、
短時間で作業が可能となり、遠隔操作を行う場合に比べ
て費用も低減できるようになる。
【0015】本発明において、望ましい実施の態様とし
ては以下の方法が挙げられる。
【0016】炉内除染の工程で、原子炉再循環ポンプ系
統に化学薬剤を注入してジェットポンプによる炉水循環
を行うことにより、原子炉圧力容器内の表面酸化物を除
去することで炉内線量当量率を1mSv/hとする。こ
れにより、炉内において作業員の被曝低減が確実に図
れ、作業員の炉内へのアクセスが可能となり、前記の作
用が実現できる。また、この化学除染においては、既存
の原子炉再循環ポンプ系およびジェットポンプなどを主
に使用することで、新しくポンプ類を設置する必要がな
く、また炉水全体を容易に循環させることができるの
で、作業効率を向上することができる。
【0017】炉内除染の後、炉心シュラウド切断の前
に、ジェットポンプインレットミキサを取外して、炉心
シュラウド上部周辺の空間を拡大する。これにより、炉
心シュラウドを吊り上げて取り外す場合のスペースが拡
大され、シュラウドの取外し作業が容易になるととも
に、その吊り上げ時に炉心シュラウドが横揺れしてジェ
ットポンプインレットミキサ部に接触して破損する等の
不都合を回避することができる。
【0018】ジェットポンプインレットミキサ取外しの
後、ジェットポンプディフューザ上端を遮蔽体で被覆す
る。これにより、炉内で最も放射線量の高い部位であ
る、ジェットポンプディフューザの遮蔽効果が得られ
る。また、炉内線量に応じ、炉心シュラウド内のジェッ
トポンプ対応位置に筒状の遮蔽体を配置する。これによ
り、炉内の作業員に対する放射線被曝防止がさらに確実
となる。
【0019】炉心シュラウドの切断工程において、放電
加工、機械加工またはウォータジェット加工により、炉
心シュラウドを上方から順に複数の短かい筒状セグメン
トとして切断しながら撤去する。例えば炉心シュラウド
の上部胴と中間部胴との間で切断し、その上部胴のみを
切断撤去する場合には、中間部胴から下の部分を再利用
することができるので、取換え日程が少なく、また廃棄
物を減少することができる。また、炉心シュラウドを短
かい筒状セグメントとして切断撤去することで、機器貯
蔵プール等への分散または積層状態での収納が各種選択
でき、保管も容易に行えるようになる。
【0020】炉心シュラウドの各切断工程においては、
まず炉心シュラウドの周方向に沿って間隔的に切断開口
部を形成してゆき、その複数の切断開口部に支持用のブ
ロックを挿入した状態で、残存した非切断部の切断を行
って炉心シュラウドの傾動を阻止するようにする。この
ような切断手順を行うことによって、切断した炉心シュ
ラウドを垂直状態に保持して、接触や外れ等を防止して
安全に撤去することができる。
【0021】炉心シュラウドの切断に際しては、炉心シ
ュラウドとシュラウドサポートシリンダとの溶接部近傍
での切断位置を、溶接による熱影響を受けるシュラウド
サポートリング上端側部位、例えば5mmを除いた高さ
位置とする。これにより、シュラウドサポートシリンダ
の溶接部近傍が熱影響によって変質している可能性を考
慮し、交換後の炉心シュラウドの強度的な信頼性を得る
ことができる。例えば炉心シュラウドがSUS304鋼
製、シュラウドサポートシリンダがインコネル製である
場合、異素材の溶接により撤去されずに残存するシュラ
ウドサポートシリンダの溶接部の熱影響部(約5mm程
度)では応力腐食割れの可能性がある。この応力腐食割
れの可能性のある部分を全て撤去することで、例えば新
シュラウドを溶接固定する場合の再加熱による熱影響を
防止して、新シュラウドの耐用寿命を長期化することが
できる。
【0022】炉内各計装配管の切断作業は、インコアス
タビライザの上方で行うことが望ましい。これにより、
再度インコアスタビライザを取付ける必要がなくなり、
工期の短縮および被曝低減が有効に図れる。
【0023】取外した蒸気乾燥器および気水分離器兼シ
ュラウドヘッドは、機器貯蔵プール内に積重ね状態で収
容する。また、切断した炉心シュラウドのセグメント
を、取外した炉内構造物と積重ね状態で機器貯蔵プール
内に収容する。これにより、機器貯蔵プール内のスペー
スを有効に利用して、蒸気乾燥器、気水分離器および切
断した炉心シュラウド等を効率よく保管することができ
る。
【0024】蒸気乾燥器を気水分離器兼シュラウドヘッ
ドの上方に重ねる場合には、機器貯蔵プール内に組込ん
だ支持部材によって、原子炉内における組立てと略同様
な高さおよび同心的配置とすることが望ましい。これに
より蒸気乾燥器が原子炉内の設置状態と同様の支持状態
となり、破損防止等が有効に図れる。
【0025】作業架台は、上面に炉心シュラウドの周壁
と平行なガイドを有するものとし、このガイドに沿って
炉心シュラウドの切断機器、切断面整形機器または新炉
心シュラウド固定用の溶接機器等を移動させることによ
り、炉心シュラウドの切断、切断面の整形または溶接固
定等を行う。これにより、炉心シュラウドの切断、切断
面整形または新炉心シュラウド固定用の溶接作業等を効
率よく、また高精度で、確実かつ安全に行うことができ
る。
【0026】新シュラウドの溶接固定に際しては、予め
新シュラウドとシュラウドサポートとの少なくともいず
れか一方で、これらの溶接により熱影響を受けることと
なる部位の内周面側または外周面側に、耐食性金属その
他の強化材料からなる溶接肉盛りを施す。炉心シュラウ
ドが例えばSUS304材である場合、含有炭素料が多
い等の理由で応力腐食割れの感受性が高いので、新シュ
ラウドについてはSUS316等の応力腐食割れが少な
い材料製のものに交換することができるが、新シュラウ
ドをSUS304材製とする場合、また交換せずに残存
するSUS304材製のシュラウドサポートシリンダに
ついては、熱影響を受ける部位に溶接肉盛りを施すこと
で、溶接部からの応力腐食割れ等による損傷の予防を図
ることができる。なお、炉心シュラウドの下端部に必要
に応じてインコネルの肉盛りを施してもよい。
【0027】新シュラウドのシュラウドサポートシリン
ダへの固定は溶接による固着、またはボルト締め、ピン
結合その他の機械的接合手段による着脱可能な接合固定
とする。炉心シュラウドとシュラウドサポートシリンダ
との固定は通常、溶接による場合が多いが、さらに後の
交換を考慮した場合には、機械的接合手段による着脱可
能な固定構造の採用が有力なものとなる。なお、炉心シ
ュラウドをシュラウドサポートシリンダに溶接する場合
には、溶接作業をシュラウド内周側から行う。これによ
り、外周側から行う場合に比較して広い空間を利用して
効率よく溶接作業を行うことができる。
【0028】炉心シュラウドの交換に際しては、作業員
が乗り込み可能なカプセルを準備し、このカプセルを燃
料交換作業フロアあるいは原子炉圧力容器フランジから
作業架台上まで、原子炉建屋の天井クレーンあるいはエ
レベータによって昇降させる。これにより、作業の迅速
性および安全性が確保できる。
【0029】また、炉心シュラウドの交換に際し、炉心
シュラウドの取外し前または取外し後にジェットポンプ
も交換する。炉心シュラウドを設置した状態でジェット
ポンプのみを単体で交換しようとしても、ジェットポン
プが設置される原子炉圧力容器の炉壁と炉心シュラウド
との空間は狭隘であってジェットポンプの交換設置は不
可能である。したがって、シュラウド交換に関連してジ
ェットポンプも交換することで、効率よく両者の交換が
行えるようになる。
【0030】炉心シュラウドの交換に際し、シュラウド
交換の工程で原子炉内に設置した作業架台上で、作業員
により原子炉圧力容器内に据え付けられている機器の検
査、補修、あるいは応力腐食割れ等に対する予防保全処
理を行う。このような方法によれば、前述した化学除染
によって炉内の放射線レベルが低下し、原子炉新設時と
略同様に作業員が入り込むことができることから、遠隔
操作では困難な検査、補修、予防保全処理等を有効的に
行うことができる。
【0031】切断撤去した炉心シュラウドは、原子炉建
屋に隣接した場所に設けたライニング槽に移送して保管
する。これにより、オペレーションフロア上でのスペー
スが確保できるとともに、作業員の被曝防止が図れる。
【0032】炉心シュラウドの交換に際し、炉内核計装
配管および差圧・ホウ酸水注入配管を一旦切断し、撤去
しておく。これにより、交換すべき炉心シュラウドの撤
去の際に、移動を阻害する構造物を除外して容易に炉心
シュラウドの交換が行える。新シュラウドの据付け後に
おいては、新規に制作した炉内核計装配管および差圧・
ホウ酸水注入配管を継合して復旧させればよい。この場
合、作業架台には、その下方に配置されることになる炉
内各計装案内管の溶接を可能とする部分的な開口部を設
けておくことで、被曝防止が有効に図れる状態で作業員
による溶接作業が可能となる。
【0033】また、差圧・ホウ酸水注入配管の継合につ
いては機械的に圧接したり、シールやネジ等の接続方法
も考えられるが、溶接によって接続することが、漏れ防
止および流れの抵抗低減のために望ましい。なお、炉内
核計装配管および差圧・ホウ酸水注入配管は小径である
ため、溶接による継合が困難な場合には、形状記憶合金
製の継手を使用して、遠隔操作による接合を行うことも
できる。これにより、作業員の被曝を大幅に低減するこ
とが可能となる。
【0034】一方、原子炉圧力容器のフランジ上に設け
る足場から上方に例えば2m程度突出する延長棒を用意
し、この延長棒を差圧・ホウ酸水注入配管または炉内各
計装管の先端に取付け、これをガイドとして炉心支持板
に貫通させて炉心支持板を吊下すようにすれば、炉心支
持板の円周方向のずれや炉心方向のずれを少くして、炉
心支持板を容易に炉心シュラウドの定位置に据え付ける
ことができる。
【0035】また、炉心シュラウドの交換に際しての自
動溶接時あるいは検査待ち時に、作業員が退避できる放
射せん遮蔽壁を有する退避室を作業架台上に用意してお
けば、作業の合間にエレベータ等でオペレーションフロ
アまで上がる場合等に比較して作業効率を一層向上する
ことができるとともに、作業員の被曝防止を確実に図れ
る。なお、退避室は必要な場合には吊上げ等によって上
方に移動できるようにすることが、より望ましい。
【0036】また、炉心シュラウド交換における炉水の
水位上昇をアニュラス部のみに限定し、新上部格子板お
よび新炉心支持板の取付けが完了した後に、シュラウド
内の水位を上げるようにすれば、水による放射線の高遮
蔽効果により、炉心シュラウド内の作業員への原子炉圧
力容器またはジェットポンプからの放射線被曝を効果的
に防止することができる。
【0037】原子炉圧力容器または炉底部に据付られて
いる機器の予防保全処理については、原子炉圧力容器の
炉底部の炉水を抜き、炉内に設置した作業架台の一部に
開けた開口からショットピーニング装置を炉底部に下ろ
し、スタブチューブ、制御棒駆動機構ハウジングおよび
炉内核計装ハウジング等の炉底部に据付けられている機
器をショットピーニング施工することにより、材料や溶
接部の表面を圧縮応力に変えるようにする。これによ
り、材料や溶接部に発生する亀裂(応力腐食割れ等)を
防止することができる。この場合の機器の予防保全処理
方法としては、例えば炉底部に据付けられている機器の
表面に白金(Pt)、パラジウム(Pb)等を含有する
ステンレス鋼またはインコネル鋼等を溶射し、白金やパ
ラジウム等が水の放射線分解により生成した水素および
酸素を再結合させる触媒として働くようにする。これに
より、炉内の溶存酸素を減少させ、腐食電位を定価させ
ることで、応力腐食割れ等を防止することができる。
【0038】なお、取出した上部格子板および炉心支持
板の健全性が維持されている場合には、再度これら上部
格子板および炉心支持板を利用することで低コスト化お
よび廃棄物の低減が図れる。
【0039】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0040】図1〜図42は本発明の一実施例を示して
いる。図1は炉心シュラウドを切断撤去した状態を示す
原子炉建屋の全体構成図、図2〜図4は本実施例による
一連の手順を示すフローチャート、図5〜図23は炉心
シュラウドの交換作業を順次に示す構成図、図24〜図
42は作業の要点を詳細に示す構成図である。
【0041】本実施例による炉心シュラウドの交換方法
の対象となる沸騰水型原子炉では、図5に示すように、
原子炉圧力容器1内に、炉心シュラウド2が配置され、
この炉心シュラウド2がシュラウドサポートシリンダ3
によって支持されている。シュラウドサポートシリンダ
3は、シュラウドサポートレグ4によって原子炉圧力容
器1との底部に支持されている。炉心シュラウド2の上
部には上部格子板5が設けられ、下部には炉心支持板6
が設けられている。炉心シュラウド2の外周側にはジェ
ットポンプ7が設けられ、このジェットポンプ7は、ジ
ェットポンプディフューザ7a,ジェットポンプライザ
管7b,ジェットポンプインレットミキサ7cにより構
成されている。ジェットポンプ7の下方にはバッフルプ
レート8が設けられている。
【0042】また、炉心シュラウド2内には、制御棒9
および燃料10が設けられ、炉心シュラウド2の上方に
は、制御棒案内管11,炉心スプレイ配管12,低圧注
水配管13,差圧検出・ホウ酸水注入配管14,蒸気乾
燥器15,気水分離器兼シュラウドヘッド16等の機器
が設けられている。
【0043】このような構成の原子炉圧力容器1におけ
る炉心シュラウドの交換方法を、まず、図2〜図4のフ
ローチャートおよび図5〜図23の構成図によって説明
する。
【0044】(1)通常の定期検査時と同様に、図5の
状態において、原子炉圧力容器1から原子炉圧力容器上
蓋17および蒸気乾燥器15を原子炉建屋23の天井ク
レーン24により取外す(ステップ101)。この時、
炉水は原子炉圧力容器1のフランジ下部に維持される。
【0045】(2)原子炉ウェル18を満水とし、天井
クレーンに24より気水分離器兼シュラウドヘッド16
を取外し(ステップ102)、この後、炉心部から燃料
10を全数燃料プールに移動して(ステップ103)、
炉水水位レベルを原子炉圧力容器1のフランジ下部に戻
し、図6に示す状態とする。
【0046】(3)炉内核計装案内管25内を通って上
部格子板5と炉心支持板6との間を占めているドライチ
ューブ・LPRM検出器集合体22を取外し、上部格子
板5と炉心支持板6との間を空にする(ステップ10
4)。なお、以上の手順は、炉心シュラウド2を取外し
た後に上方へ撤去する空間を確保するために行うもの
で、順序は前後してもよい。
【0047】(4)この状態から、燃料支持金具10
a,制御棒9および制御棒案内管11を取外す(ステッ
プ105)。制御棒案内管11を取外す際には、ペデス
タル室19より、制御棒駆動機構20および図示しない
サーマルスリーブを制御棒駆動機構ハウジング21から
引抜いておく必要がある。取外した制御棒駆動機構20
およびサーマルスリーブは収納箱に収納し、ペデスタル
室19から燃料交換作業フロア等に移動し、保管してお
く。あるいは制御棒案内管11を取外した後に、制御棒
駆動機構ハウジング21の中に戻しておくこともでき
る。
【0048】(5)炉心シュラウド2の上方に設置され
ている給水スパージャ26の取外し(ステップ10
6)、炉心スプレイ系配管12の切断撤去(ステップ1
07)、原子炉圧力容器1内壁のブラケットから吊り下
がり、炉心シュラウドのブラケットの穴に差し込まれて
いる案内棒27の切断撤去(ステップ108)、および
低圧注入配管13のカップリングの取外し(ステップ1
09)等を行う。これにより、図7に示すように、炉心
シュラウド2の内部は空の状態となる。
【0049】(6)この状態から図8に示すように、上
部格子板5および炉心支持板6を順次に吊上げて取外す
(ステップ110,111)。この上部格子板5および
炉心支持板6の取外しについては後に詳述する。また、
炉内核計装案内管25の上部ならびにインコアスタビラ
イザ28の全部または一部を切断撤去するとともに(ス
テップ112)、原子炉圧力容器1の底部を貫通して炉
心シュラウド2の内壁に沿って立上がっている差圧検出
・ホウ酸水注入配管14も切断撤去する。切断された配
管は炉心シュラウド2の内壁に取付けた金具に引掛か
り、炉心シュラウド2に残留する。炉心シュラウド2と
シュラウドサポートシリンダ3との溶接線の位置がイン
コアスタビライザ28の位置に対して高い位置にあるプ
ラントでは、既存のインコアスタビライザ28を残し
て、炉内核計装案内管25を切断することもできる。
【0050】(7)原子炉ウェル18内における原子炉
圧力容器1の上方部位に、上下開口の筒状のシール容器
29を取付け、周囲から液密に隔離する(ステップ11
4)。これは、次のステップにおける炉内の化学除染の
際、炉内を周囲から隔離するためである。
【0051】(8)原子炉圧力容器1の内部を化学薬剤
により除染する(ステップ115)。
【0052】この工程については後に詳述するが、原子
炉再循環ポンプ系統に化学薬剤を注入し、ジェットポン
プ7を利用して炉内で循環させることで、作業員が炉内
に入ることができるレベルまで放射線量率を低減させる
ものである。
【0053】(9)シール容器29を一旦取外し(ステ
ップ116)、ジェットポンプインレットミキサ7cを
取外す(ステップ117)。これは、ジェットポンプ7
における同部分の汚染度が高ことから、炉内作業時の線
量率を低下させるために行うものである。この化学除染
についても後に詳述する。
【0054】(10)この後、図9に示すように、炉心
シュラウド2の内方下部に作業架台30を据付ける(ス
テップ118)。そして、図9および図10に示すよう
に、炉心シュラウド2の切断撤去を行う(ステップ11
9)。この炉心シュラウド2の切断工程においては、放
電加工、機械加工またはウォータジェット加工により、
炉心シュラウド2を上方から順に複数の短かい筒状セグ
メント2a,2b…として、最終的にシュラウドサポー
トシリンダ3との溶接部下側部から切断しながら撤去す
る。詳細な手順については後述する。
【0055】(11)図11に示すように、前述したシ
ール容器29を再び原子炉ウェル18に据付けて炉内を
周囲から隔離し、炉水位を作業架台30の下方まで降下
させる(ステップ120)。そして、ジェットポンプイ
ンレットミキサ取外し後のジェットポンプディフューザ
7a上端を遮蔽体31で被覆する。ジェットポンプディ
フューザ7a上端にはコバルトを含有するステライトが
耐摩耗材料として使用されており、放射線照射量は極め
て高いため、この部分に遮蔽体31を被せて被曝量を低
減するのである。さらに炉内線量率に応じ、炉心シュラ
ウド2内の作業架台30上に筒状の遮蔽体32を配置す
る。また、遮蔽体32内にエレベータ34を設置し(ス
テップ121)、カプセル35内で作業員33を炉上か
ら昇降させるようにする。
【0056】(12)図12に示すように、作業架台3
0上にガイド36を取付け、このガイドに沿って切断面
成形機器37を移動させて、シュラウドサポートシリン
ダ3上面加工を行う(ステップ122)。
【0057】(13)この後、図13に示すように、新
シュラウド38を炉心部に吊り込み(ステップ12
3)、内部に図示しない円筒状の遮蔽体を設置して(ス
テップ124)、図14に示すように作業員35が炉内
に入り、図15に示すように、作業架台30上に取付け
た芯出し装置39によって、新シュラウド38の芯出し
を行う(ステップ125)。
【0058】(14)次いで図16に示すように、溶接
装置40により新シュラウド38をシュラウドサポート
シリンダ3に溶接し(ステップ126)、その後、図1
7に示すように、炉内核計装案内管25、インコアスタ
ビライザ28および差圧検出・ホウ酸水注入配管14の
接続を行う(ステップ127)。
【0059】(15)作業架台30およびエレベータ3
4を取外して(ステップ127a)、図18の状態とし
た後、図19に示すように、新炉心支持板42を新シュ
ラウド38に吊り込み(ステップ128)、新炉心支持
板の芯調整を行った後、ボルト締めにより固定する(ス
テップ129)。
【0060】(16)図20に示すように、新上部格子
板43を吊り込み、芯位置調整を行う(ステップ13
0)。この後、図21に示すように、炉心スプレイ系配
管12の立上がり管の溶接(ステップ131)、給水ス
パージャ44の据付け(ステップ132)および新案内
棒11の取付けを行う(ステップ133)。
【0061】(17)図22に示すように、原子炉圧力
容器1のフランジ下部まで炉水水位レベルを上昇し(ス
テップ134)、低圧注水配管カップリングを復旧して
(ステップ135)、原子炉ウェルを満水とする(ステ
ップ136)。
【0062】(18)図23に示すように、ドライチュ
ーブ・LPRM検出器集合体22を復帰させ(ステップ
137)、燃料支持金具10a,制御棒9および制御棒
案内管11を復帰させて(ステップ138)、燃料を装
荷する(ステップ139)。
【0063】そして、気水分離機兼シュラウドヘッド1
6を取付け(ステップ140)、蒸気乾燥器15および
原子炉圧力容器上蓋17を取付けて(ステップ14
1)、作業完了となる。
【0064】次に、図24〜図42によって以上の工程
(ステップ1〜ステップ141)のうち、主要な工程に
ついて詳細に説明する。
【0065】図24は上部格子板5の炉心シュラウド2
への支持状態を示している。上部格子板5は炉心シュラ
ウド上端リングの段差部に載置され、ブラケット51お
よび楔52によって周囲を固定されている。L形のスト
ッパ53は、上部格子板5上面に固定したスタッド54
に螺合したボルト55に溶接部56を介して固着されて
いる。そこで、上部格子板5を取外す場合には、同図に
示すように、炉心シュラウ2に固定している楔52,ス
トッパ53およびボルト55を遠隔操作で取外し、これ
により上部格子板5を炉心シュラウド2の上方に吊り上
げる。
【0066】図25は炉心支持板6の炉心シュラウド2
への支持状態を示している。炉心支持板6は、炉心シュ
ラウド2の下部段差部のフランジ57にボルト58およ
びナット59を介して固定され、ナット59に被せたコ
字形キャップ60がボルト58端部にブロック61を介
して溶接部62により固着されている。そこで、この炉
心支持板6を撤去する場合には、図25に示すように、
溶接部62を遠隔操作で外し、炉心シュラウド2に固定
しているボルト58およびナット59の取外しを行うこ
とにより、炉心シュラウド2の上方に吊り上げることが
できる。
【0067】このようにして取外した上部格子板5およ
び炉心支持板6は、満水状態とした原子炉ウェル18
に、一旦蒸気乾燥器15,気水分離器兼シュラウドヘッ
ド16の保管用ビットに保管し、あるいは原子炉建屋に
隣接して設けた槽内に移動して保管等する。なお、上部
格子板5および炉心支持板6の他の撤去方法として、放
電加工あるいはプラズマ切断等の方法により、小さなセ
グメントに切断しながら撤去してもよい。
【0068】図26は、化学除染装置システムの構成例
を示している。本実施例では前述したように、炉心シュ
ラウド2の撤去および炉水位の低下時の放射線被曝を低
減するため、炉心シュラウド2の内側,外側および原子
炉圧力容器1の内面部、原子炉圧力容器1の炉底部等の
洗浄を行うものである。化学除染は、図26に示すよう
に、上部格子板5および炉心支持板6を取外した後、炉
心シュラウド2およびジェットポンプ7を残した状態で
行う。原子炉圧力容器1上部に遮蔽体を取付けて炉水を
満水した状態で、原子炉再循環ポンプ63の流入配管6
4に接続した化学薬剤注入装置65から化学薬剤を注入
し、再循環入口ノズルからジェットポンプ7により炉内
に薬剤を流入させ炉内で循環させる。この液は過マンガ
ン酸塩養液等を用いたもので、原子炉圧力容器1内の放
射化されている酸化物を還元、除去し、再循環出口ノズ
ルから炉外の流出配管66に排出され、外部に取付けら
れた冷却材浄化装置67により循環される。
【0069】そして、原子炉再循環ポンプ63を通って
再び炉内に戻される。この過程を何度か繰返すことによ
り、炉内の各機器および圧力容器内表面についた放射化
物質を安全に除去し、これにより炉内の放射線量を飛躍
的に低減できる。廃ガスは、廃ガス装置68によって処
理する。なお、この他に炉内の放射線雰囲気の線量を下
げるため適宜に炉内構造物の表面のブラシ洗浄あるいは
クラッド吸引洗浄を行ってもよい。
【0070】例えばシュラウドサポートリング3のレベ
ルにおける開先加工、手動溶接には一定以上の時間を要
する。このレベルの雰囲気線量当量率が1mSv/hの
場合、約1時間の作業が可能である。炉内化学除染とそ
の後に放射化炉内構造物を鉄板等で遮蔽することによ
り、炉底部分の気中線量当量率は0.1mSv/h以下
にすることができる。したがって、原子炉内での作業被
曝を低く抑え、長時間の作業が可能となる。また、放射
化した腐食生成物が除去されることから、乾燥して大気
を汚染するダストの問題が軽減され、作業員の内部被曝
防護の観点でも安全性を高めることとができる。また、
この化学除染においては、既存の原子炉再循環ポンプ系
およびジェットポンプなどを主に使用することで、新し
くポンプ類を設置する必要がなく、また炉水全体を容易
に循環させることができるので、作業効率を向上するこ
とができる。
【0071】図27〜図32は炉心シュラウド2の交換
方法を詳細に示している。
【0072】図27は炉心シュラウド2の切断工程の一
例を示している。放電加工、機械加工またはウォータジ
ェット加工により、炉心シュラウド2を上方から順に例
えば2つの短かい筒状セグメント2a,2bとして切断
しながら撤去するものである。
【0073】図28は、その切断を行うためのシュラウ
ド切断装置70および切断作用を示している。炉心シュ
ラウド2の上端段差上に載置する吊上げ可能な基台71
の下面に回動および伸縮する駆動機構72を設け、この
駆動機構72の先端に連結した回動爪73を炉心シュラ
ウド2に穿設した係止孔74に挿入係止して、炉心シュ
ラウド2を吊上げるようにする。また、基台71の下面
から垂下する筒状支持具75の下端に円周方向に沿うガ
イドレール76を設け、このガイドレール77に車輪を
介して走行する放電加工,機械加工あるいは高圧水ジェ
ット方式の切断装置78を設け、この切断装置78で炉
心シュラウド2の切断を行うようにする。シュラウド切
断装置30は作業架台29のガイド上に沿って走らて炉
心シュラウド2の切断を行うようにしてもよい。
【0074】図29(A)〜(D)は炉心シュラウド2
の各切断工程を示している。なお、図29では炉心シュ
ラウド2とシュラウドサポートシリンダ3との切断を示
しているが、他の部分の切断も同様である。
【0075】まず、図29(A)の状態から、同図
(B)に示すように、炉心シュラウド2の周方向に沿っ
て間隔的に切断開口部80を形成してゆく。そして同図
(C)に示すように、その複数の切断開口部80に支持
用のブロック81を挿入した状態で、残存した非切断部
の切断を行って、炉心シュラウドの傾動を阻止するよう
にする。このような切断手順を行うことによって、切断
中に炉心シュラウド2のセグメントを垂直状態に保持し
て、接触や外れ、あるいは切断装置70が炉心シュラウ
ド2に挟まれること等を防止して安全に撤去することが
できる。
【0076】図30、31、32は炉心シュラウドの撤
去の状態を示している。図30は図28に示した状態に
対応する全体図であり、原子炉建屋23に設置するクレ
ーン24を使用して切断装置70を吊り、炉心シュラウ
ド2を切断する様子を示している。この状態で例えば上
部セグメント2aの切断が終了したら、図31の上側に
示すように、この切断した上部セグメント2aをクレー
ン24で吊上げて撤去する。その後、図31の下側に示
すように、下部セグメント2bの切断に移行する。下部
セグメント2bの切断が終了したら、図32に示すよう
に、同様にクレーン24で吊上げて撤去する。
【0077】撤去した炉心シュラウド2のセグメント2
a,2bは、図1に示すように、機器貯蔵ピット79に
移動して収納保管する。この場合、例えばセグメント2
a,2bの一方を、予め撤去した上部格子板5および炉
心支持板6の上方に、棚板等の支持具80を介して設置
することで、機器貯蔵ピット79内のスペースを有効に
利用することができる。
【0078】なお、最初の段階で取外した蒸気乾燥器1
5および気水分離器兼シュラウドヘッド16についても
同様に、図1に示すように、気水分離器兼シュラウドヘ
ッド16を覆う支持台81を介して上方に蒸気乾燥器1
5を積層することで、原子炉内におけると同様の状態で
効率よく保管することができる。この場合、機器貯蔵ピ
ット79の水上に蒸気乾燥器15が突出するようなとき
は、放射線遮蔽材からなるカバー82で空気露出部分を
被覆することで、被爆防止が確実に図れる。
【0079】図33は、炉心シュラウド2をシュラウド
サポートシリンダ3から切断撤去する場合の切断位置を
詳細に示したものである。本例では炉心シュラウド2と
シュラウドサポートシリンダ3との間にシュラウドサポ
ートリング83を溶接部84,85を介して接続した構
成を示しているが、このシュラウドサポートリング83
がない場合でも同様である。
【0080】すなわち、本実施例では、シュラウドサポ
ートシリンダ3の溶接部85から一定長さhだけ下方位
置で切断を行う。この長さhは、例えば溶接による熱影
響を受けるシュラウドサポートリング3の上端側部位か
ら5mmに設定する。これにより、シュラウドサポート
シリンダ3の溶接部近傍が熱影響によって変質している
可能性を考慮し、交換後の炉心シュラウドの強度的な信
頼性を得ることができる。例えば炉心シュラウドが2S
US304鋼製、シュラウドサポートシリンダ3がイン
コネル製である場合、異素材の溶接により撤去されずに
残存するシュラウドサポートシリンダ3の溶接部の熱影
響部(約5mm程度)では応力腐食割れの可能性があ
る。この応力腐食割れの可能性のある部分を全て撤去す
ることで、例えば新シュラウド38を溶接固定する場合
の再加熱による熱影響を防止して、新シュラウド38の
耐用寿命を長期化することができる。
【0081】次に、撤去された炉心シュラウド2に代え
て新シュラウドを接合シュラウドサポートシリンダ3上
に接合固定する場合について詳説する。
【0082】図34は、新シュラウド38レベル調整に
ついての説明図であり、図35およ図36は溶接方法に
ついての説明図である。なお、シュラウドサポートシリ
ンダ3の切断面は、前述したように、予め放電加工ある
いは機械加工方式の仕上げ加工装置を作業架台29の円
周状ガイドに沿って走行させて平坦に加工してある。
【0083】図34に示すように、新シュラウド38の
内周面側に予め仮設ブラケット86を取付けてあり、作
業架台30の周囲にジャッキ87を何台か置き、新シュ
ラウド38の仮設ブラケット86を支持してレベル調整
を行う。そして、取付け治具88を新シュラウド38と
シュラウドサポートシリンダ3との間に仮付けして溶接
する。なお、作業台30上には溶接装置走行のためのレ
ール89を取付けるとともに、溶接部には溶接裏当金9
0を設けておく。
【0084】このようにして新シュラウド38のレベル
調整を行った後、図35に示すように、溶接装置91に
よって溶接を行う。新シュラウド38の溶接は内周側か
ら行うが、溶接からみて裏側にあたる外側のアニュラス
部は充分に乾燥させ、溶接時の酸化を防ぐため不活性ガ
スを封入する。
【0085】溶接士を作業架台30の上に下し、シュラ
ウドサポートシリンダ3の上端面に新シュラウド38を
溶接する。新シュラウド38がシュラウドサポートシリ
ンダ3の上端部に何パスか溶接され、アニュラス部19
の不活性ガスが新シュラウド38の内部に漏洩しなくな
るまでは溶接士は気密服あるいはマスクを着用し空気を
供給する必要がある。作業架台30の中央に大気室を設
け、溶接装置91のセッティングは大気室より出て行
い、自動溶接時の監視は大気室にて行うことにより放射
線被曝を減じることも可能である。
【0086】新シュラウド38の溶接時には、原子炉圧
力容器1の上部よりアライメントスコープあるいは下げ
振りを吊り下げることにより、新シュラウド38の変形
および位置ずれを測定し次のパスの溶接スタート位置の
変更あるいは化粧盛りパス溶接等により、それらが設計
規定値内になるよう工夫しながら溶接を進める。溶接後
あるいは溶接途中で、新シュラウド38から仮設ブラケ
ット86および仮付け用の治具88を除去する。
【0087】図36は、新シュラウドの溶接固定に際し
て、予め新シュラウド38とシュラウドサポートシリン
ダ3との溶接により熱影響を受けることとなる部位の内
周面側に、耐食性金属その他の強化材料からなる溶接肉
盛り38b,3bを施す場合を示している。炉心シュラ
ウドが例えばSUS304材である場合、含有炭素料が
多い等の理由で応力腐食割れの感受性が高いので、新シ
ュラウドについてはSUS316等の応力腐食割れが少
ない材料製のものに交換することができるが、新シュラ
ウドをSUS304材製とする場合、また交換せずに残
存するSUS304材製のシュラウドサポートシリンダ
については、熱影響を受ける部位に溶接肉盛り38a,
3bを施すことで、溶接部からの応力腐食割れ等による
損傷の予防を図ることができる。なお、炉心シュラウド
の下端部に必要に応じてインコネルの肉盛りを施しても
よい。また、シュラウドサポートシリンダ3のみに施し
てもよい。
【0088】なお、これらの前提として、新シュラウド
38をサポートシリンダ3の上端に吊降す。この場合、
原子炉圧力容器1の内壁に沿って幾つかの案内を取付
け、新シュラウド37の吊降しの際にジェットポンプ7
等他の機器を損傷しないようにする。新シュラウド38
はジェットポンプディフューザ7a上端のステライト部
からの高いレベルの放射線照射を防ぐ遮蔽としての役割
をなすが、さらに遮蔽効果を得るため、新シュラウド3
8の内壁に沿って遮蔽体を取付けてもよい。また炉水水
位を下げた場合のアニュラス部19からの放射線照射を
防ぐため、新シュラウド38の上端と原子炉圧力容器1
との間にも遮蔽体を設けてもよい。炉水水位レベルを作
業架台30が気中に現れるまで下げる。
【0089】また、新シュラウド38と原子炉圧力容器
1との間のアニュラス部19からのダストの舞い上がり
防止と不活性ガス封入装置の準備のため、新シュラウド
38の上端のシート養生を行う。
【0090】なお、図37に示すように、新シュラウド
38のシュラウドサポートシリンダ3への固定は、両接
合部位に重合部分を設けて連結ピン91で接合するよう
にしてもよく、また図38に示すように、新シュラウド
38およびシュラウドサポートシリンダ3にブラケット
92,93を設け、これらをボルト94,95で結合
し、新シュラウド38を締結するようにしてもよい。
【0091】なお、インコアスタビライザ28の取付け
については、制御棒駆動機構ハウジング21の上に設置
した脚上に足場を設置して行うことができる。その足場
は井桁状に組まれたインコアスタビライザ28を避けて
取外せるように、幾つかのセグメントに分けることが望
ましい。
【0092】炉心シュラウド交換後は、炉心シュラウド
内の作業架台30および足場等を撤去すし、シュラウド
中間部胴上部まで炉水水位レベルを上昇する。
【0093】そして、前記のように原子炉圧力容器1の
フランジ上に仮足場を設置し、新炉心支持板42を原子
炉圧力容器1のフランジ上に吊上げ、数十本ある炉内核
計装案内管25および差圧検出・ホウ酸水流入配管14
の先端に取付けた延長棒を新炉心支持板42の相当する
位置の貫通穴に差し込む。全数差し込んだら、原子炉圧
力容器1のフランジ上の仮足場を撤去する。
【0094】図39〜図42は、新炉心支持板42およ
び芯上部格子板43を取付ける場合の芯出し作業を示し
ている。
【0095】この芯出し作業には、図39〜図42に示
すように、アライメント測定装置96を用いて行うこと
ができる。すなわち、図39に示すように、新炉心支持
板42の制御棒案内管用の孔97と制御棒駆動機構ハウ
ジング21の上端部との間、あるいは図42に示す新上
部格子板43の方形の開口部98と炉心支持板42の制
御棒案内管用の孔97との間に筒状の容器96aを固定
し、筒状の容器96aの中に吊下げた下げ振り96bの
ずれを計測することにより、筒状の容器96aの傾きを
計算・測定するする装置を用いる。下げ振り96bは自
在継手部96cにより上端部が支持され、常時垂直であ
る。制御棒駆動機構ハウジング21の上端部に対する新
炉心支持板42の制御棒案内管用の孔97位置のずれ、
あるいは新炉心支持板42の制御棒案内管用の孔98位
置に対する新上部格子板43の方形の開口部の位置のず
れを何点か調べることにより、新炉心支持板42あるい
は新上部格子板43の位置を知ることができる。この
後、新炉心支持板42および新上部格子板43を新シュ
ラウド38にボルト締結する。ボルトの回り止めのため
にタック溶接を遠隔で行うこともできる。なお、99
a,99bはアライメント測定装置96を新炉心支持板
42に係止するためのピンおよびブラケットである。
【0096】なお、他の作業としては、例えば原子炉圧
力容器の炉底部の炉水を抜き、炉内に据付けた作業架台
30の一部に開けてある開口部から各種点検、補修装置
を炉底部に下ろし、制御棒駆動機構ハウジング21およ
びスタブチューブ回りの溶接補修を行う。
【0097】また、材料の表面部を圧縮応力に変え、応
力腐食割れ等に対する予防保全処理を行う方法として、
原子炉圧力容器の炉底部の炉水を抜き、ショットピーニ
ング装置を炉底部に下ろし、スタブチューブ、制御棒駆
動機構ハウジングおよび炉内各計装ハウジングなどの炉
底部に据付けられている機器の溶接部周辺をショットピ
ーニング施工することも容易にできる。
【0098】あるいは、炉内の溶存酸素を減少させ腐食
電位を低下することにより、応力腐食割れ等に対する予
防保全処理を行う方法として、原子炉圧力容器の炉底部
の炉水を抜き、溶射装置を炉底部に下ろし、炉底部に据
付けられている機器の表面にPtあるいはPdを含有す
るステンレス鋼あるいはインコネル鋼を溶射施工するこ
とも容易にできる。原子炉が再起動した際に、溶射金属
内PtあるいはPdが水の分解により生成した水素およ
び酸素を再結合させる触媒として働き、炉内の溶存酸素
料を減少させ、腐食電位を低下させる効果がある。して
もよい。
【0099】以上のように、本実施例によれば、遠隔操
作および炉内作業により、元の炉心シュラウドとほとん
ど同じ構造に復旧することができる。作業員が原子炉圧
力容器1内部に入り込める環境を利用し、原子炉圧力容
器の内面あるいは炉底部に据え付けられている機器の溶
接補修あるいは応力腐食割れ等に対する予防保全処理を
行うことが容易に行える。
【0100】次に、図43〜図67によって本発明の他
の実施例を説明する。この実施例は、炉心シュラウド2
の交換とともに、ジェットポンプ7の交換を行う方法に
関するものである。図43は炉心シュラウドを切断撤去
した状態を示す原子炉建屋の全体構成図、図44〜図4
7は本実施例による一連の手順を示すフローチャート、
図48〜図67は炉心シュラウドの交換作業を順次に示
す構成図である。
【0101】本実施例においては、ジェットポンプ7の
交換以外は前記実施例と略同様である。すなわち、処理
の流れを示す図44〜図47において、ステップ201
〜ステップ247に示した工程のうち、前記実施例と異
なる点は、炉心シュラウド2の切断撤去の後、ジェット
ポンプ7を取り外す工程を追加した点である。すなわ
ち、本実施例では、炉心シュラウド2の切断撤去の後、
図45に示すステップ220〜ステップ226までにお
いて、ジェットポンプ7の切断、撤去、加工、溶接、取
付けならびに原子炉再循環ポンプの切断および撤去を行
っている。
【0102】このように、炉心シュラウドの交換方法に
おいて、炉心シュラウドの取外し前または取外し後にジ
ェットポンプも交換することで、炉心シュラウドを設置
した状態でジェットポンプのみを単体で交換しようとし
た場合にジェットポンプが設置される原子炉圧力容器の
炉壁と炉心シュラウドとの空間が狭隘であるためジェッ
トポンプの交換設置は不可能であるに対して、シュラウ
ド交換に関連してジェットポンプも交換することで、効
率よく両者の交換が行えるようになる。
【0103】また、図68は本発明のさらに他の実施例
を示している。この実施例では、切断撤去した炉心シュ
ラウド2を、原子炉建屋23に隣接した場所に設けたラ
イニング槽23aに移送して保管する。この場合、別に
設けたクレーン24aなどを用いることで、運搬が可能
である。なお、周囲には所定の放射線遮蔽を設けて、被
爆防止を図るようにする。本実施例によれば、機器ピッ
ト内のスペースおよび原子炉建屋23のオペレーション
フロア上のスペースを有効利用することができる。
【0104】
【発明の効果】以上の実施例で説明したように本発明に
係る炉心シュラウドの交換方法によれば、原子炉内の炉
心シュラウドを交換する必要が生じた場合、遠隔操作の
みに依存する必要なく、しかも被曝の問題を生じること
なく、短い時間で効率よく、元の炉心シュラウドと殆ど
同様の構造体との交換を行うことができる。特に、炉内
除染の工程で、原子炉再循環ポンプ系統に化学薬剤を注
入してジェットポンプによる炉水循環を行うことによ
り、原子炉圧力容器内の表面酸化物を除去することで、
炉心シュラウド内に作業員が入り込んで作業を行うこと
が可能となり、遠隔操作のみに依存する場合に比較し
て、構造物に損傷を来すことなく構造剤の取外しや装着
が行える。また、作業誤差や測定誤差を防止できるとと
もに、短時間で作業が可能となり、遠隔操作を行う場合
に比べて費用も低減できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る炉心シュラウドの交換方法の一実
施例を示す説明図で、炉内から構造材を取出して収納し
た状態を示す全体図。
【図2】前記一実施例の作用手順を示すフローチャー
ト。
【図3】前記一実施例の作用手順を示すフローチャー
ト。
【図4】前記一実施例の作用手順を示すフローチャー
ト。
【図5】前記一実施例を適用する原子炉構造を示す図。
【図6】図5に示す原子炉を開放した状態を示す図。
【図7】図5に示す原子炉から順次に部品を取外す状態
を示す図。
【図8】図5に示す原子炉から順次に部品を取外す状態
を示す図。
【図9】図5に示す原子炉から順次に部品を取外す状態
を示す図。
【図10】前記一実施例において、炉心シュラウドを撤
去した状態を示す図。
【図11】前記一実施例において、エレベータ設置状態
を示す図。
【図12】前記一実施例において、シュラウドサポート
リングの上端面の整形の様子を示す図。
【図13】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図14】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図15】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図16】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図17】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図18】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図19】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図20】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図21】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図22】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図23】前記一実施例において、交換完了状態を示す
図。
【図24】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、上部
格子板の取付け構造を示す図。
【図25】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
支持板の取付け構造を示す図。
【図26】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、化学
除染の方法を示す図。
【図27】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
シュラウドの切断方法を示す図。
【図28】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
シュラウドの切断方法を示す図。
【図29】(A)〜(D)は炉心シュラウドの切断手順
を順次に示す図。
【図30】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
シュラウドの切断方法を示す図。
【図31】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
シュラウドの切断方法を示す図。
【図32】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
シュラウドの切断方法を示す図。
【図33】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
シュラウドの切断位置を示す図。
【図34】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心シュラウドの接合状態を示す図。
【図35】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心シュラウドの溶接状態を示す図。
【図36】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、肉盛
溶接の状態を示す図。
【図37】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心シュラウドの取付けに関する変形例を示す図。
【図38】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心シュラウドの取付けに関する変形例を示す図。
【図39】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心シュラウドの芯出し作用を示す図。
【図40】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心シュラウドの芯出し作用を示す図。
【図41】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心シュラウドの芯出し作用を示す図。
【図42】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心シュラウドの芯出し作用を示す図。
【図43】本発明に係る炉心シュラウドの交換方法の一
実施例を示す説明図で、炉内から構造材を取出して収納
した状態を示す全体図。
【図42】前記一実施例の作用手順を示すフローチャー
ト。
【図43】前記他の実施例の作用手順を示すフローチャ
ート。
【図44】前記一実施例の作用手順を示すフローチャー
ト。
【図45】前記一実施例の作用手順を示すフローチャー
ト。
【図46】前記一実施例の作用手順を示すフローチャー
ト。
【図47】前記一実施例の作用手順を示すフローチャー
ト。
【図48】前記一実施例を適用する原子炉構造を示す
図。
【図49】図5に示す原子炉を開放した状態を示す図。
【図50】図5に示す原子炉から順次に部品を取外す状
態を示す図。
【図51】図5に示す原子炉から順次に部品を取外す状
態を示す図。
【図52】図5に示す原子炉から順次に部品を取外す状
態を示す図。
【図53】前記一実施例において、炉心シュラウドを撤
去した状態を示す図。
【図54】本発明の他の実施例においてジェットポンプ
を取外した状態を示す図。
【図55】前記一実施例において、エレベータ設置状態
を示す図。
【図56】前記一実施例において、シュラウドサポート
リングの上端面の整形の様子を示す図。
【図57】前記一実施例において、シュラウドサポート
リングの上端面の整形の様子を示す図。
【図58】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図59】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図60】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図61】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図62】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図63】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図64】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図65】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図66】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図67】前記一実施例において、交換完了状態を示す
図。
【図68】本発明のさらに他の実施例を示す説明図。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器 2 炉心シュラウド 2a,2b… 筒状セグメント 3 シュラウドサポートシリンダ 4 シュラウドサポートレグ 5 上部格子板 6 炉心支持板 7 ジェットポンプ 7a ジェットポンプディフューザ 7b ジェットポンプライザ管 7c ジェットポンプインレットミキサ 8 バッフルプレート 9 制御棒 10 燃料 10a 燃料支持金具 11 制御棒案内管 12 炉心スプレイ配管 13 低圧注水配管 14 差圧検出・ホウ酸水注入配管 15 蒸気乾燥器 16 気水分離器兼シュラウドヘッド 17 原子炉圧力容器上蓋 18 原子炉ウェル 19 ペデスタル室 20 制御棒駆動機構 21 制御棒駆動動機構ハウジング 22 ドライチューブ・LPRM検出器集合体 23 原子炉建屋 24 天井クレーン 25 炉内核計装案内管 26 給水スパージャ 27 案内棒 28 インコアスタビライザ 29 シール容器 30 作業架台 31,32 遮蔽体 33 作業員 34 エレベータ 35 カプセル 36 ガイド 37 切断面成形機器 38 新シュラウド 39 芯出し装置 40 溶接装置 42 新炉心支持板 43 新上部格子板 44 給水スパージャ 51 ブラケット 52 楔 53 ストッパ 54 スタッド 55 ボルト 56 溶接部 57 フランジ 58 ボルト 59 ナット 60 コ字形キャップ 61 ブロック 62 溶接部 63 原子炉再循環ポンプ 64 流入配管 65 化学薬剤注入装置 66 流出配管 67 冷却材浄化装置 68 廃ガス装置 70 シュラウド切断装置 71 基台 72 駆動機構 73 回動爪 74 係止孔 75 筒状支持具 76 ガイドレール 77 ガイドレール 78 切断装置 80 切断開口部 81 ブロック 83 シュラウドサポートリング 84,85 溶接部 87 ジャッキ 86 仮設ブラケット 88 取付け治具 89 レール 90 溶接裏当金 91 連結ピン 92,93 ブラケット 94,95 ボルト 96 アライメント測定装置 96a 容器 97 孔 98 開口部 99a,99b ピンおよびブラケット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年4月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る炉心シュラウドの交換方法の一実
施例を示す説明図で、炉内から構造材を取出して収納し
た状態を示す全体図。
【図2】前記一実施例の作用手順を示すフローチャー
ト。
【図3】前記一実施例の作用手順を示すフローチャー
ト。
【図4】前記一実施例の作用手順を示すフローチャー
ト。
【図5】前記一実施例を適用する原子炉構造を示す図。
【図6】図5に示す原子炉を開放した状態を示す図。
【図7】図5に示す原子炉から順次に部品を取外す状態
を示す図。
【図8】図5に示す原子炉から順次に部品を取外す状態
を示す図。
【図9】図5に示す原子炉から順次に部品を取外す状態
を示す図。
【図10】前記一実施例において、炉心シュラウドを撤
去した状態を示す図。
【図11】前記一実施例において、エレベータ設置状態
を示す図。
【図12】前記一実施例において、シュラウドサポート
リングの上端面の整形の様子を示す図。
【図13】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図14】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図15】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図16】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図17】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図18】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図19】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図20】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図21】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図22】前記一実施例において、順次に構造部材を組
込む状態を示す図。
【図23】前記一実施例において、交換完了状態を示す
図。
【図24】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、上部
格子板の取付け構造を示す図。
【図25】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
支持板の取付け構造を示す図。
【図26】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、化学
除染の方法を示す図。
【図27】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
シュラウドの切断方法を示す図。
【図28】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
シュラウドの切断方法を示す図。
【図29】(A)〜(D)は炉心シュラウドの切断手順
を順次に示す図。
【図30】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
シュラウドの切断方法を示す図。
【図31】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
シュラウドの切断方法を示す図。
【図32】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
シュラウドの切断方法を示す図。
【図33】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、炉心
シュラウドの切断位置を示す図。
【図34】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心シュラウドの接合状態を示す図。
【図35】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心シュラウドの溶接状態を示す図。
【図36】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、肉盛
溶接の状態を示す図。
【図37】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心シュラウドの取付けに関する変形例を示す図。
【図38】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心シュラウドの取付けに関する変形例を示す図。
【図39】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心支持板の芯出し作用を示す図。
【図40】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心支持板の芯出し作用を示す図。
【図41】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心支持板の芯出し作用を示す図。
【図42】前記一実施例の作用を詳細に示す図で、新炉
心支持板の芯出し作用を示す図。
【図43】本発明に係る炉心シュラウドの交換方法の他
の実施例を示す説明図で、炉内から構造材を取出して収
納した状態を示す全体図。
【図44】前記他の実施例の作用手順を示すフローチャ
ート。
【図45】前記他の実施例の作用手順を示すフローチャ
ート。
【図46】前記他の実施例の作用手順を示すフローチャ
ート。
【図47】前記他の実施例の作用手順を示すフローチャ
ート。
【図48】前記他の実施例を適用する原子炉構造を示す
図。
【図49】図5に示す原子炉を開放した状態を示す図。
【図50】図5に示す原子炉から順次に部品を取外す状
態を示す図。
【図51】図5に示す原子炉から順次に部品を取外す状
態を示す図。
【図52】図5に示す原子炉から順次に部品を取外す状
態を示す図。
【図53】前記他の実施例において、炉心シュラウドを
撤去した状態を示す図。
【図54】本発明の他の実施例においてジェットポンプ
を取外した状態を示す図。
【図55】前記他の実施例において、エレベータ設置状
態を示す図。
【図56】前記他の実施例において、シュラウドサポー
トリングの上端面の整形の様子を示す図。
【図57】前記他の実施例において、シュラウドサポー
トリングの上端面の整形の様子を示す図。
【図58】前記他の実施例において、順次に構造部材を
組込む状態を示す図。
【図59】前記他の実施例において、順次に構造部材を
組込む状態を示す図。
【図60】前記他の実施例において、順次に構造部材を
組込む状態を示す図。
【図61】前記他の実施例において、順次に構造部材を
組込む状態を示す図。
【図62】前記他の実施例において、順次に構造部材を
組込む状態を示す図。
【図63】前記他の実施例において、順次に構造部材を
組込む状態を示す図。
【図64】前記他の実施例において、順次に構造部材を
組込む状態を示す図。
【図65】前記他の実施例において、順次に構造部材を
組込む状態を示す図。
【図66】前記他の実施例において、順次に構造部材を
組込む状態を示す図。
【図67】前記他の実施例において、交換完了状態を示
す図。
【図68】本発明のさらに他の実施例を示す説明図。
【符号の説明】 1 原子炉圧力容器 2 炉心シュラウド 2a,2b… 筒状セグメント 3 シュラウドサポートシリンダ 4 シュラウドサポートレグ 5 上部格子板 6 炉心支持板 7 ジェットポンプ 7a ジェットポンプディフューザ 7b ジェットポンプライザ管 7c ジェットポンプインレットミキサ 8 バッフルプレート 9 制御棒 10 燃料 10a 燃料支持金具 11 制御棒案内管 12 炉心スプレイ配管 13 低圧注水配管 14 差圧検出・ホウ酸水注入配管 15 蒸気乾燥器 16 気水分離器兼シュラウドヘッド 17 原子炉圧力容器上蓋 18 原子炉ウェル 19 ペデスタル室 20 制御棒駆動機構 21 制御棒駆動動機構ハウジング 22 ドライチューブ・LPRM検出器集合体 23 原子炉建屋 24 天井クレーン 25 炉内核計装案内管 26 給水スパージャ 27 案内棒 28 インコアスタビライザ 29 シール容器 30 作業架台 31,32 遮蔽体 33 作業員 34 エレベータ 35 カプセル 36 ガイド 37 切断面成形機器 38 新シュラウド 39 芯出し装置 40 溶接装置 42 新炉心支持板 43 新上部格子板 44 給水スパージャ 51 ブラケット 52 楔 53 ストッパ 54 スタッド 55 ボルト 56 溶接部 57 フランジ 58 ボルト 59 ナット 60 コ字形キャップ 61 ブロック 62 溶接部 63 原子炉再循環ポンプ 64 流入配管 65 化学薬剤注入装置 66 流出配管 67 冷却材浄化装置 68 廃ガス装置 70 シュラウド切断装置 71 基台 72 駆動機構 73 回動爪 74 係止孔 75 筒状支持具 76 ガイドレール 77 ガイドレール 78 切断装置 80 切断開口部 81 ブロック 83 シュラウドサポートリング 84,85 溶接部 87 ジャッキ 86 仮設ブラケット 88 取付け治具 89 レール 90 溶接裏当金 91 連結ピン 92,93 ブラケット 94,95 ボルト 96 アライメント測定装置 96a 容器 97 孔 98 開口部 99a,99b ピンおよびブラケット
フロントページの続き (72)発明者 岡田 史朗 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 山田 祐司 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 酒巻 和雄 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 高林 順一 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 安田 年廣 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 櫻井 善茂 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 元木 英夫 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 増田 陽一 神奈川県横浜市鶴見区末広町2の4 株式 会社東芝京浜事業所内 (72)発明者 佐藤 義雄 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器上蓋および蒸気乾燥器を
    取外した後、気水分離器の取外しおよび燃料、炉内核計
    装検出器、制御棒、燃料支持金具、制御棒案内管、制御
    棒駆動機構その他のシュラウド内構造物の取外し、およ
    び炉心シュラウド上方に設置されている給水スパージ
    ャ、炉心スプレイ系配管、案内棒その他のシュラウド上
    方設置機器の取外しを行い、かつ上部格子板および炉心
    支持板を取外すとともに炉心下部のインコア案内管、ス
    タビライザその他の下部構造物を切断撤去して炉心シュ
    ラウドの内外を開放状態とし、この状態で炉内除染を行
    って炉内放射線レベルを人員作業可能な規準値以下まで
    低減させるとともに、シュラウドサポートシリンダの略
    上端高さ位置の作業架台を炉心シュラウド内方に設置
    し、炉心シュラウドを切断機器により少なくともシュラ
    ウドサポートシリンダとの溶接部近傍で切断して、一体
    または複数の分割体として撤去し、シュラウドサポート
    シリンダ上面の整形加工および新炉心シュラウドの吊込
    み並びに芯出しを行って、新シュラウドをシュラウドサ
    ポートシリンダ上に固定することを特徴とする炉心シュ
    ラウドの交換方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の炉内除染の工程で、原子
    炉再循環ポンプ系統に化学薬剤を注入してジェットポン
    プによる炉水循環を行うことにより、原子炉圧力容器内
    の表面酸化物を除去することで炉内線量当量率を1mS
    v/hとすることを特徴とする炉心シュラウドの交換方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の炉内除染の後、炉心シュ
    ラウド切断の前に、ジェットポンプインレットミキサを
    取外して、炉心シュラウド上部周辺の空間を拡大するこ
    とを特徴とする炉心シュラウドの交換方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のジェットポンプインレッ
    トミキサ取外しの後、ジェットポンプのディフューザ上
    端を遮蔽体で被覆し、さらに炉内線量に応じ、炉心シュ
    ラウド内のジェットポンプ対応位置に筒状の遮蔽体を配
    置することを特徴とする炉心シュラウドの交換方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の炉心シュラウドの切断工
    程において、放電加工、機械加工またはウォータジェッ
    ト加工により、炉心シュラウドを上方から順に複数の短
    かい筒状セグメントとして切断しながら撤去することを
    特徴とする炉心シュラウドの交換方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または5記載の炉心シュラウド
    の各切断工程において、まず炉心シュラウドの周方向に
    沿って間隔的に切断開口部を形成してゆき、その複数の
    切断開口部に支持用のブロックを挿入した状態で、残存
    した非切断部の切断を行って炉心シュラウドの傾動を阻
    止することを特徴とする炉心シュラウドの交換方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、5または6記載の炉心シュラ
    ウドの切断に際し、炉心シュラウドとシュラウドサポー
    トシリンダとの溶接部近傍での切断位置は、溶接による
    熱影響を受けるシュラウドサポートリング上端部位を除
    いた高さに設定することを特徴とする炉心シュラウドの
    交換方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の方法で取外した蒸気乾燥
    器および気水分離器を、機器貯蔵プール内に積重ね状態
    で収容することを特徴とする炉心シュラウドの交換方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の方法で切断した炉心シュ
    ラウドのセグメントを、請求項1の方法で取外した炉内
    構造物と積重ね状態で機器貯蔵プール内に収容すること
    を特徴とする炉心シュラウドの交換方法。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の作業架台は、上面に炉
    心シュラウドの周壁と平行なガイドを有するものとし、
    このガイドに沿って炉心シュラウドの切断機器、切断面
    整形機器または新炉心シュラウド固定用機器を移動させ
    ることにより、炉心シュラウドの切断、切断面の整形ま
    たは新シュラウドの固定を行うことを特徴とする炉心シ
    ュラウドの交換方法。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の新シュラウドの溶接固
    定に際し、予め新シュラウドとシュラウドサポートとの
    少なくともいずれか一方で、これらの溶接により熱影響
    を受けることとなる部位の内周面側または外周面側に、
    耐食性金属その他の強化材料からなる溶接肉盛りを施す
    ことを特徴とする炉心シュラウドの交換方法。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の新シュラウドのシュラ
    ウドサポートシリンダへの固定は溶接による固着、また
    はボルト締め、ピン結合その他の機械的接合手段による
    着脱可能な接合固定とすることを特徴とする炉心シュラ
    ウドの交換方法。
  13. 【請求項13】 請求項1記載の炉心シュラウドの交換
    方法において、作業員が乗り込み可能なカプセルを準備
    し、このカプセルを燃料交換作業フロアあるいは原子炉
    圧力容器フランジから作業架台上まで、原子炉建屋の天
    井クレーンあるいはエレベータによって昇降させること
    を特徴とする炉心シュラウドの交換方法。
  14. 【請求項14】 請求項1記載の炉心シュラウドの交換
    方法において、炉心シュラウドの取外し前または取外し
    後にジェットポンプも交換することを特徴とする炉心シ
    ュラウドの交換方法。
  15. 【請求項15】 請求項1記載の炉心シュラウドの交換
    方法において、シュラウド交換の工程で原子炉内に設置
    した作業架台上で、作業員により原子炉圧力容器内に据
    え付けられている機器の検査、補修、あるいは応力腐食
    割れ等に対する予防保全処理を行うことを特徴とする炉
    心シュラウドの交換方法。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の方法で切断撤去した炉
    心シュラウドを、原子炉建屋に隣接した場所に設けたラ
    イニング槽に移送して保管することを特徴とする炉心シ
    ュラウドの交換方法。
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