JP3425217B2 - 圧力容器貫通ハウジングの補修用シール装置 - Google Patents

圧力容器貫通ハウジングの補修用シール装置

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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原子炉圧力容器の底部に
固定支持される圧力容器貫通ハウジングの補修方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】沸騰水型原子炉は、例えば図6に示すよ
うに構成されたものがある。図5において、原子炉1は
密閉された円筒状の原子炉圧力容器2がその長手方向に
直立に設置され、この原子炉圧力容器2内には上部より
蒸気乾燥機3、気水分離器4、燃料集合体5,5…、制
御棒6,6…および制御棒駆動機構(CRD)7,7…
が配置されている。
【0003】燃料集合体5はその内部に二酸化ウランが
封入された柱状部材であり、これらがその長手方向に互
いに所定の間隔をおいて配列されている。燃料集合体5
の隙間にはその長手方向に移動自在の制御棒6,6…が
挿入され、これら制御棒6,6…はロッド7a,7a…
を介して原子炉圧力容器2の下部に設けられた制御棒駆
動機構7,7…により上下方向に移動できるようになっ
ている。
【0004】原子炉圧力容器2内には、燃料集合体5,
5…の上方まで水8が満たされており、この水8は原子
炉1の減速材および冷却材の機能を有している。そし
て、燃料集合体5の二酸化ウランの核分裂によって発生
した熱は水8に伝達される。この水8は沸騰し、気水分
離器4で水蒸気と水に分離された後、蒸気出口2aを経
て図示しないタービンへ送られる。
【0005】また、炉心に対し制御棒6,6…を制御棒
駆動機構7,7…により挿入・引き抜きを行うことで、
制御棒6,6…は核分裂によって放出された中性子を適
宜吸収することによって原子炉1の出力を制御してい
る。制御棒駆動機構7は、原子炉圧力容器2の下部から
貫通して延びた円筒状のハウジング(圧力容器貫通ハウ
ジング)7b,7b…内に設けられたロッド7a,7a
…を液圧により上下移動させる。そして、制御棒駆動機
構7の下部には制御棒駆動機構本体を取り付けるため
に、ハウジング7bの外径よりも太いフランジ7cが形
成されている。
【0006】図7は圧力容器貫通ハウジングであるハウ
ジング7bを原子炉圧力容器2の底部に固定支持した状
態を示す断面図である。図7に示すように原子炉圧力容
器2の内面にステンレス肉盛部9が溶接により形成さ
れ、鏡面仕上げされている。原子炉圧力容器2の貫通孔
2aの傾斜部には、耐熱・耐食合金であるインコネル材
の溶接部11によりスタブチューブ10を溶接し、この
スタブチューブ10で台を形成する。
【0007】このスタブチューブ10の頂部に開先部を
形成し、この開先部をインコネルなどで溶接し、この溶
接部12を介してハウジング7bをスタブチューブ10
に固定させ、シールさせる。スタブチューブ10の溶接
部12により、ハウジング7bは原子炉圧力容器2内の
下方に位置するプレッシャバウンダリ13から区画され
炉水環境から隔離している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ハウジング
7bの外面には何等かの原因により錆やクラックなどが
発生したり、あるいはハウジング7bの材料としてSU
S304などのオーステナイト系ステンレス鋼管を使用
しているので、応力、腐食環境、材料(クロム欠乏層の
生成)の3つの条件が成立すると、原子炉圧力容器2と
の溶接部近傍で応力腐食割れ(SCC)が発生する恐れ
もある。この応力腐食割れは、上記3つの条件のうち1
つでも欠落すれば発生しないので、この応力腐食割れ防
止のために、種々の対策を講じる必要がある。
【0009】したがって、圧力容器貫通ハウジングであ
るハウジング7bは、ステンレス鋼(SUS)で形成さ
れているため、上記応力腐食割れの3条件が成立する
と、原子炉圧力容器2との溶接部分または溶接部近傍の
ハウジング7bの熱影響部で応力腐食割れが発生する恐
れがある。この応力腐食割れが生じ、ハウジング7bに
貫通性の欠陥が生じると、原子炉圧力容器2内の炉水が
ハウジング7bの貫通性欠陥部を通って原子炉圧力容器
2外にリークする恐れがある。
【0010】すなわち、円筒状のハウジング7bを固定
支持する原子炉圧力容器2の溶接部近傍に応力腐食割れ
が生じ、ハウジング7bに割れが発生すると、この割れ
がハウジング貫通性欠陥に進展し、炉水リークを招く恐
れがある。
【0011】また、ハウジング7bの外面に何等かの原
因により錆やクラックが発生し、これらを放置しておく
と、一段と進行しハウジング7bに亀裂が生じたりする
ことがあり、原子炉の出力を制御するための制御棒駆動
機構7がそのような状態になることは好ましくない。し
かし、原子炉圧力容器2とハウジング7bとの溶接部近
傍に貫通性欠陥が万一生じた場合、炉水漏洩に対する恒
久的な補修方法は従来は未確立であった。
【0012】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、圧力容器貫通ハウジングの表面およびその溶接
部近傍に欠陥が発生した場合に、炉水を抜かずにハウジ
ングを全て取替え可能な圧力容器貫通ハウジングのシー
ル装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、原子炉圧力容器の底部に
固定支持される圧力容器貫通ハウジングを囲む筒状のシ
ール管と、このシール管の下端を原子炉圧力容器の底部
にシールするシール部材とを備え、このシール管は軸方
向に複数に分割した分割管構成とし、この分割管相互を
軸方向にスライド可能かつ密封状態で連結自在とし、
し、分割構成としたシール管の炉心支持板よりも上部の
シール管を支持ピンを介して炉心支持板に支持させ、こ
のように構成したシール管で上記原子炉圧力容器内に空
間部を形成したことを特徴とする。
【0014】請求項2は、請求項1記載のシール部材に
エアを供給する供給管をシール管の軸方向に沿って配設
したことを特徴とする。
【0015】請求項3は、請求項1記載の炉心支持板に
は、シール管の周方向の位置決めを行う位置決めピンが
植設されていることを特徴とする
【0016】
【作用】上記の構成を有する本発明の請求項1において
は、圧力容器貫通ハウジングを筒状のシール管で囲み、
このシール管により原子炉圧力容器に部分的な空間を形
成した状態で補修作業を行うので、原子炉圧力容器内の
炉水を全て抜くことなく、補修作業を確実且つ短時間に
行うことができ、作業員の放射線被曝量を大幅に低減さ
せることができる。
【0017】また、請求項1においては、シール管が軸
方向に複数に分割され、これらを連結自在に構成したこ
とにより、シール管を設置する際、分割されたシール管
を順次連結していけばよいので、設置作業効率を高める
ことができる。
【0018】また、請求項1においては、複数に分割さ
れたシール管が、その連結部でスライド可能に構成され
たことにより、シール管の寸法誤差を吸収するととも
に、原子炉圧力容器底部に形成された傾斜面の場所によ
る傾斜角度の相違にも対応できる。
【0019】また、請求項1においては、複数に分割さ
れたシール管の一部が、原子炉圧力容器に設置された上
部格子板および炉心支持板の少なくとも一方にて支持さ
れることにより、シール部材にかかるシール管の荷重が
軽減されることとなる。その結果、シール部材が押し潰
されることなく、高い密封性能が維持される。
【0020】請求項2においては、シール部材にエアを
供給する供給管をシール管の軸方向に沿って配設したこ
とにより、シール部材による密封性能を常に高度に保持
することができる。
【0021】請求項3においては、シール管の周方向の
位置決めを行う位置決めピンを炉心支持板に植設したこ
とにより、シール管を設置する際、シール管が原子炉圧
力容器底部に形成された傾斜面に正確に位置決めされ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0023】図5は沸騰水型原子炉の下部構造を示す構
成図である。図5に示すように、沸騰水型原子炉は原子
炉容器として原子炉圧力容器15を備え、この原子炉圧
力容器15はその支持ペデスタル16上に支持スカート
17を介して支持される。原子炉圧力容器15の下部
(下鏡)には、原子炉の炉心に制御棒の挿入・引き抜き
を行う制御棒駆動機構(CRD)18が多数本林立状態
で垂設されている。
【0024】制御棒駆動機構18のCRDハウジング2
0は、原子炉圧力容器15の下鏡に溶接され、CRDハ
ウジング20にはステンレス鋼が用いられる。また、原
子炉の出力表示や燃焼度の評価のために、原子炉炉心部
で発生する中性子束は中性子束検出器21にて検出さ
れ、監視される。
【0025】中性子束検出器21は、各制御棒駆動機構
18間における適宜空間に配置されており、その下部側
は長尺ハウジングである中性子束モニタ案内管22や中
性子モニタハウジング(インコアモニタハウジング:I
CMハウジング)23を通って下方に延びている。この
中性子モニタハウジング23の上部は炭素鋼を母材とす
る原子炉圧力容器15の貫通孔を挿通して原子炉圧力容
器15の内側から溶接により固定される。
【0026】以下、本実施例ではCRDハウジング20
および中性子モニタハウジング23を総称して圧力容器
貫通ハウジング25という。
【0027】図4は本発明に係る圧力容器貫通ハウジン
グの補修用シール装置の一実施例を原子炉圧力容器内に
配置した状態を示す構成図である。図4に示すように、
原子炉圧力容器15内には、円筒状の炉心シュラウド2
6が設置され、この炉心シュラウド26内においては、
図示しない燃料集合体の上端を支持する上部格子板27
と、図示しない燃料支持金具を介して燃料集合体の下方
を支持する炉心支持板28とが配設されている。そし
て、原子炉圧力容器15の上方には、燃料交換機29が
配備されている。
【0028】また、原子炉圧力容器15内には、図4に
示すように圧力容器貫通ハウジング25の補修時、長尺
円筒状のシール管30が圧力容器貫通ハウジング25を
囲み、シール管30の下端に取り付けたシール部材が原
子炉圧力容器15の底面に圧接することにより、シール
される。
【0029】図1は本発明に係る圧力容器貫通ハウジン
グの補修用シール装置の一実施例におけるシール管の下
部を示す断面図である。図1に示すように、シール管3
0は下端が斜めに切断形成され、その下端にシリコンゴ
ムなどのシール部材31が取り付けられる一方、軸方向
に対して複数に分割され、これらが相互に連結自在に構
成されている。図1に示すシール管30の下部では、シ
ール部材31が取り付けられる下部パイプ32と、この
下部パイプ32に連結される上部パイプ33とに分割さ
れ、下部パイプ32に対して上部パイプ33が軸方向に
スライド可能に挿着されている。そして、上部パイプ3
3の下端外周にはOリング34が2本設けられ、これら
Oリング34によって下部パイプ33に上部パイプ32
を連結した際の密封性を高めている。
【0030】また、シール管30の外周近傍には、その
軸方向に沿ってエア供給管35が配設され、このエア供
給管35を通してシール管30下端のシール部材31に
エアを供給することにより、シール部材31の密封性能
を常に高く保持している。なお、エア供給管35は下部
パイプ32と上部パイプ33との連結部において連通路
36を有し、この連通路36にて両者のエア供給管35
を連通させている。
【0031】図2はシール管30が炉心支持板28に支
持された状態を示している。図2において、炉心支持板
28近傍に位置するシール管30は、炉心支持板28の
上方に配置される上部パイプ41と、炉心支持板28の
下方に配置される下部パイプ42とに分割され、互いに
軸方向にスライド可能に挿着され、この下部パイプ42
の上部内周にはOリング43が2本設けられている。
【0032】また、シール管30の外周には、その軸方
向に沿ってエア供給管44が配設され、このエア供給管
44とエア供給管35を通してシール管30下端のシー
ル部材31にエアを供給する。そして、エア供給管44
の連結部もシール管30と同様、軸方向にスライド可能
に連結されている。
【0033】さらに、炉心支持板28の上面には、図3
に示すようにシール管30の連結部の外周に沿って8本
の支持ピン45が植設され、これらの支持ピン45に下
部パイプ42の上端外周に固定したブラケット46が挿
通するとともに、上部パイプ41の下端に固定したブラ
ケット47を支持ピン45に当接させ、さらに固定用ボ
ルト48を締め付けることにより、支持ピン45にブラ
ケット47が固着される。その結果、上部パイプ41の
荷重は下部パイプ42にかかることなく、支持ピン45
を介して炉心支持板28の上面で支持される。
【0034】そして、炉心支持板28の上面には、位置
決めピン50が植設される一方、下部パイプ42の上部
外周には、位置決めブラケット49が溶接にて固定さ
れ、このブラケット49にU字状の係止溝が形成されて
いる。この係止溝に位置決めピン50が嵌まり込むこと
で、シール管30の下部パイプ42が周方向に対して位
置決めされる。
【0035】本実施例の作用を説明する。
【0036】次に、本実施例のシール装置を用いて補修
作業を行う場合には、以下の順序に従って行われる。す
なわち、図4に示すように圧力容器貫通ハウジング25
の下部フランジ部に閉止蓋を冠着して炉水シールした状
態で旧ハウジングを撤去(除去)した後、圧力容器貫通
ハウジング25を筒状のシール管30で囲み、このシー
ル管30の下端と原子炉圧力容器15の底面との間をシ
ール部材31でシールすることにより、原子炉圧力容器
15に部分的な空間(気中)を形成した状態で補修作業
が行われる。
【0037】ここで、シール管30の設置作業は、分割
されたシール管30を燃料交換機29から吊り下げて順
次連結していけばよいので、設置作業が容易である。ま
た、シール管30により原子炉圧力容器15に部分的な
空間を形成した状態で補修作業を行うので、原子炉圧力
容器15内の炉水を全て抜くことがない。
【0038】旧ハウジングの撤去作業が終了したら、図
1に示すように原子炉圧力容器15の底面にステンレス
鋼などの肉盛部51が溶接にて形成され、鏡面仕上げさ
れる。そして、この肉盛部51の上部にスタブチューブ
52を溶接肉盛りで形成していく。次いで、このスタブ
チューブ52を図示しない放電加工機などを用いて表面
加工および溶接開先加工を行った後、スタブチューブと
上部ハウジングを一体とした圧力容器貫通ハウジング2
5の一体型ハウジング(上部ハウジング)53の上部に
組み込み、溶接によりスタブチューブ52に固定する。
これにより、圧力容器貫通ハウジング25の一部が原子
炉圧力容器15の底面に復元される。
【0039】このように本実施例によれば、圧力容器貫
通ハウジング25を筒状のシール管30で囲み、このシ
ール管30により原子炉圧力容器15に部分的な空間
(気中)を形成した状態で補修作業を行うので、原子炉
圧力容器15内の炉水を全て抜くことなく、補修作業を
確実且つ短時間に行うことができ、作業員の放射線被曝
量を大幅に低減させることができる。
【0040】また、シール管30は軸方向に複数に分割
され、これらを連結自在に構成したことにより、シール
管30を設置する際、分割されたシール管30を順次連
結していけばよいので、設置作業効率を高めることがで
きる。
【0041】さらに、複数に分割されたシール管30
は、その連結部でスライド可能に構成されたことによ
り、シール管30の寸法誤差を吸収するとともに、原子
炉圧力容器15底部に形成された傾斜面の場所による傾
斜角度の相違にも容易に対応できる。
【0042】さらにまた、シール部材30はエアを供給
する供給管44をシール管30の軸方向に沿って配設し
たことにより、シール部材31による密封性能を常に高
度に保持することができる。
【0043】そして、複数に分割されたシール管30の
一部は、原子炉圧力容器15に設置された炉心支持板2
8にて支持されることにより、シール部材31にかかる
シール管30の荷重が軽減されることとなる。その結
果、シール部材31が押し潰されることなく、高い密封
性能が維持される。
【0044】また、シール管30の周方向の位置決めを
行う位置決めピン50を炉心支持板28に植設したこと
により、シール管30を設置する際、シール管30が原
子炉圧力容器28底部に形成された傾斜面に正確に位置
決めされる。
【0045】なお、本発明は上記実施例に限らず種々の
変更が可能である。例えば、上記実施例では上部パイプ
41の荷重を炉心支持板28で支持したが、これ以外に
上部格子板27で支持したり、これら双方で支持するよ
うにしてもよく、要するに上部格子板27と炉心支持板
28の少なくとも一方にて支持すればよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、圧力容器貫通ハウジングを筒状のシール管で
囲み、このシール管により原子炉圧力容器に部分的な空
間を形成した状態で補修作業を行うので、原子炉圧力容
器内の炉水を全て抜くことなく、補修作業を確実且つ短
時間に行うことができ、作業員の放射線被曝量を大幅に
低減させることができる。
【0047】また、請求項1によれば、シール管が軸方
向に複数に分割され、これらを連結自在に構成したこと
により、シール管を設置する際、分割されたシール管を
順次連結していけばよいので、設置作業効率を高めるこ
とができる。
【0048】また、請求項1によれば、複数に分割され
たシール管が、その連結部でスライド可能に構成された
ことにより、シール管の寸法誤差を吸収するとともに、
原子炉圧力容器底部に形成された傾斜面の場所による傾
斜角度の相違にも対応でき、汎用性を向上させることが
できる。
【0049】また、請求項1によれば、複数に分割され
たシール管の一部が、原子炉圧力容器に設置された上部
格子板および炉心支持板の少なくとも一方にて支持され
ることにより、シール部材にかかるシール管の荷重が軽
減されることとなる。その結果、シール部材が押し潰さ
れることなく、高い密封性能が維持されるとともに、シ
ール部材の耐用期間を延ばすことができる。
【0050】請求項2によれば、シール部材にエアを供
給する供給管をシール管の軸方向に沿って配設したこと
により、シール部材による密封性能を常に高度に保持す
ることができる。
【0051】請求項3によれば、シール管の周方向の位
置決めを行う位置決めピンを炉心支持板に植設したこと
により、シール管を設置する際、シール管が原子炉圧力
容器底部に形成された傾斜面に沿って正確に位置決めさ
れ、シール管の組付け精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧力容器貫通ハウジングの補修用
シール装置の一実施例におけるシール管の下部を示す断
面図。
【図2】図1のシール管が炉心支持板で支持された状態
を示す断面図。
【図3】上部格子板を含む図2の平面図。
【図4】本実施例のシール管を原子炉圧力容器内に配置
した状態を示す構成図。
【図5】沸騰水型原子炉の下部構造を示す構成図。
【図6】一般の沸騰水型原子炉の全体構成を示す構成
図。
【図7】圧力容器貫通ハウジングの補修作業前の溶接部
を示す断面図。
【符号の説明】
15 原子炉圧力容器 18 制御棒駆動機構(CRD) 20 CRDハウジング 23 中性子モニタハウジング 25 圧力容器貫通ハウジング 27 上部格子板 28 炉心支持板 30 シール管 31 シール部材 32 下部パイプ 33 上部パイプ 35 エア供給管 41 上部パイプ 42 下部パイプ 44 エア供給管 45 支持ピン 46 ブラケット 47 ブラケット 49 位置決めブラケット 50 位置決めピン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器の底部に固定支持される
    圧力容器貫通ハウジングを囲む筒状のシール管と、この
    シール管の下端を原子炉圧力容器の底部にシールするシ
    ール部材とを備え、このシール管は軸方向に複数に分割
    した分割管構成とし、この分割管相互を軸方向にスライ
    ド可能かつ密封状態で連結自在とし、し、分割構成とし
    たシール管の炉心支持板よりも上部のシール管を支持ピ
    ンを介して炉心支持板に支持させ、このように構成した
    シール管で上記原子炉圧力容器内に空間部を形成したこ
    とを特徴とする圧力容器貫通ハウジングの補修用シール
    装置。
  2. 【請求項2】 上記シール部材にエアを供給する供給管
    を上記シール管の軸方向に沿って配設したことを特徴と
    する請求項1記載の圧力容器貫通ハウジングの補修用シ
    ール装置。
  3. 【請求項3】 上記炉心支持板には、上記シール管の周
    方向の位置決めを行う位置決めピンが植設されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の圧力容器貫通ハウジング
    の補修用シール装置。
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