JP2017074282A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌との接触面積を減らしてムレが低減できると共に、表面シートの凸部が縦方向及び横方向への動きに更に柔軟に追随でき、使用感が向上する吸収性物品を提供すること。【解決手段】吸収性物品10は、表面シート2、裏面シート3、及びこれら両シート間に介在された吸収体4を具備する。表面シートは、肌対向面側に突出する複数の肌側凸部と、肌側凸部の間に位置する肌側凹部とを有する。表面シートは、肌側凸部及び肌側凹部が互いに交差する異なる2方向に沿って交互に連続して配された凹凸構造の不織布1からなる。不織布は、繊維径が相互に異なる大径部及び小径部を有する構成繊維を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、軽失禁パッドや生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
肌との接触面積を減らしてムレを低減し使用感を向上させるために、凹凸構造の表面シートが吸収性物品に使用されている。凹凸構造の表面シートを備える吸収性物品として、例えば特許文献1及び特許文献2に記載の吸収性物品が知られている。
特許文献1には、頂部領域、底部領域、並びに該頂部領域及び該底部領域の間の壁部領域からなる波形状が長手方向に連続的に形成されたトップシートを備える吸収性物品が記載されている。
特許文献2に記載の吸収性物品は、本出願人が先に提案したものであり、特許文献2には、表面シートが、一体的に厚み方向に賦形させた複数の凸部及び凹部を有し、該凸部及び該凹部が平面視交差する異なる方向において交互に隣接して配されて凹凸形状をなしており、該表面シートの凸部と防漏層との間に空間部が形成されている吸収性物品が記載されている。
特開2008−113866号公報 特開2014−79291号公報
特許文献1に記載の吸収性物品は、波形状が長手方向に連続的に形成されたトップシートを備えているので、体液の幅方向への拡散面積を抑制することができる。しかし、特許文献1に記載の吸収性物品は、トップシートの波形状が長手方向に連続的に形成されているので、幅方向への動きに柔軟にトップシートが追随できるが、長手方向への動きに柔軟に追随することが難しい。
一方、特許文献2に記載の吸収性物品は、表面シートの凹凸形状を形成する凸部及び凹部が、平面視交差する異なる方向において交互に配されているので、特許文献1に記載の吸収性物品に比べて、肌との接触面積を更に減らすことができ、ムレを更に低減し、使用感を更に向上することができる。また、特許文献2に記載の吸収性物品は、凸部及び凹部が、平面視交差する異なる方向において交互に配されているので、特許文献1に記載の吸収性物品に比べて、凸部が、幅方向への動きに柔軟に追随でき、且つ、長手方向への動きにも柔軟に追随することができる。しかし、表面シートの凸部を、幅方向への動きに更に柔軟に追随させ、且つ、長手方向への動きにも更に柔軟に追随させたいとのニーズがあった。
したがって本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、肌対向面を形成する液透過性の表面シート、非肌対向面を形成する裏面シート、及びこれら両シート間に介在された吸収体を具備する吸収性本体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品であって、前記表面シートは、肌対向面側に突出する複数の肌側凸部と、複数の該肌側凸部の間に位置する肌側凹部とを有し、複数の該肌側凸部及び該肌側凹部が互いに交差する異なる2方向に沿って交互に連続して配された凹凸構造の不織布から形成されており、前記不織布は、繊維径が相互に異なる大径部及び小径部を有する構成繊維を含んでいる吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、肌との接触面積を減らしてムレが低減できると共に、表面シートの凸部が縦方向及び横方向への動きに更に柔軟に追随でき、使用感が向上する。
図1は、本発明の吸収性物品の好ましい一実施形態である失禁パッドの肌対向面側(表面シート側)を示す平面図である。 図2は図1のII−II線断面を模式的に示す端面図である。 図3は、図1に示す失禁パッドの備える表面シートの要部拡大斜視図である。 図4は、図3に示す表面シートの要部拡大模式断面図である。 図5は、図3に示す表面シートを形成する不織布の構成繊維どうしが熱融着部にて固定されている状態を説明する図である。 図6は、図3に示す表面シートを形成する不織布の製造に好適に用いられる製造装置を示す模式図である。 図7は、図6に示す製造装置の備える延伸部を示す模式図である。 図8は、図7に示す延伸部にて繊維シートを延伸している状態を示す模式図である。 図9(a)〜図9(c)は、隣り合う融着部どうしの間の1本の構成繊維において複数の小径部と大径部とが形成される様子を説明する説明図である。 図10は、図6に示す製造装置の備える延伸部の前半の実施形態を示す模式図である。 図11は、図6に示す製造装置の備える延伸部の後半の実施形態を示す模式図である。
以下、本発明の吸収性物品を、その好ましい一実施形態である失禁パッド10に基づき図面を参照して説明する。図1には、本実施形態の失禁パッド10を表面シート側から視た平面図が示されており、図2には、本実施形態の失禁パッド10の断面図が示されている。本実施形態の失禁パッド10は、図1及び図2に示すように、肌対向面を形成する液透過性の表面シート2、非肌対向面を形成する裏面シート3、及びこれら両シート2,3間に介在された吸収体4を具備する。
尚、本明細書において、肌対向面は、失禁パッド10における、失禁パッド10の着用時に着用者の肌側に向けられる面であり、非肌対向面は、失禁パッド10における、失禁パッド10の着用時に肌側とは反対側(着衣側)に向けられる面である。また、縦方向Xは、失禁パッド10の長手方向に一致し、横方向Yは、失禁パッドン10の幅方向(長手方向に直交する方向)に一致する。
失禁パッド10では、表面シート2は、図1及び図2に示すように、吸収体4の肌対向面の全域を被覆し、吸収体4の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出している。一方、裏面シート3は、吸収体4の非肌対向面の全域を被覆し、更に吸収体4の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出して、後述する防漏カフ5と共にサイドフラップ部10Sを形成している。失禁パッド10の裏面シート3側の非肌当接面には、ショーツ等の下着に固定するための粘着部(図示略)が設けられている。裏面シート3と防漏カフ5とは、吸収体4の縦方向Xに沿う両側縁からの延出部において、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されている。尚、表面シート2及び裏面シート3それぞれと吸収体4との間は接着剤によって接合されていてもよい。
裏面シート3の形成材料としては、吸収性物品の裏面シートに従来使用されている各種のもの等を特に制限なく用いることができ、例えば、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布とのラミネートシート等を用いることができる。
失禁パッド10では、吸収体4は、図2に示すように、吸収性コア40と、該吸収性コア40を包むコアラップシート41から構成されている。吸収体4は、平面視して、角が丸みを帯びた略矩形形状である。
吸収性コア40は、例えばパルプ等の吸液性繊維の積繊体や、該吸液性繊維と吸水性ポリマーとの混合積繊体から構成することができる。吸収性コア40を構成する吸液性繊維としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等のセルロール系の親水性繊維が挙げられる。セルロール系の親水性繊維に加えて、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維、ポリエステル、ポリアミド等の縮合系繊維等を含んでいても良い。吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、(でんぷん−アクリル酸)グラフト共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等が挙げられる。繊維及び吸水性ポリマーは、それぞれ一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
コアラップシート41としては、ティッシュペーパーや不織布等の透水性の繊維シートが好適に用いられる。また、コアラップシート41は、図2に示すように、一枚のシートで吸収性コア40の全体を包んでいてもよいし、2枚以上のコアラップシートで吸収性コア40の全体を包んでいてもよく、例えば、吸収性コア40の肌当接面側と非肌当接面側とを別々のシートで被覆していてもよい。
失禁パッド10では、防漏カフ5は、図1及び図2に示すように、表面シート2の肌対向面における縦方向Xに沿う両側部に配されている。そして、防漏カフ5は、平面視において吸収体4の縦方向Xに沿う左右両側部に重なるように、表面シート2の縦方向Xの全長に亘って配されている。防漏カフ5は、縦方向Xにそれぞれ延びる自由端及び固定域を有している。固定域は表面シート2上に位置しており、防漏カフ5は該固定域において表面シート2と固定されている。また防漏カフ5の該固定域は横方向Y外方へ延出しており、その延出部位と、裏面シート3の横方向Yの延出部位とが接合されてサイドフラップ部10Sを形成している。防漏カフ5は、その自由端の近傍の位置に、縦方向Xに沿って延びる弾性部材が伸長状態で取り付けられている。該弾性部材が収縮することで、防漏カフ5は、その自由端と固定端との間の位置が、着用者の身体側に向けて略L字状に起立するようになる。防漏カフ5は、着用中に起立して、液の横漏れを阻止するようになっている。
防漏カフ5としては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布との積層体等を用いることができる。
失禁パッド10では、表面シート2及び裏面シート3は、図1に示すように、吸収体4の縦方向Xの前端及び後端それぞれから縦方向Xの外方に延出し、それらの延出部において、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって、互いに接合されてエンドシール部を形成している。
失禁パッド10では、図1及び図2に示すように、その肌対向面(表面シート2の肌対向面)に、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥してなる一対の線状圧搾溝7が形成されている。各線状圧搾溝7は、縦方向Xに延びており、失禁パッド10の縦方向Xに延びる二等分線に向かって内側に弧を描くように形成されている。線状圧搾溝7における「線状」とは、溝(凹陥部)の形状が平面視において直線に限られず、曲線を含んでいることを意味する。尚、各線は、連続線でも破線でもよい。例えば、線状圧搾溝7は、不連続な多数の点エンボスのなす列から構成されていてもよい。このように形成された線状圧搾溝7は、吸収体4の平面方向への体液の拡散を抑制して、失禁パッド10の周囲から液漏れを効果的に防止することができる。
失禁パッド10の表面シート2について詳述すると、表面シート2は、図3及び図4に示すように、肌対向面側に突出し内部空間S1を有する複数の肌側凸部21と、複数の肌側凸部21の間に位置する肌側凹部とを有している。失禁パッド10では、表面シート2を平面視したときに、肌側凸部21及び肌側凹部は、互いに交差する異なる2方向に沿って交互に連続して配されている。ここで、異なる2方向は、その平面内における任意の第1方向とそれに交差する第2方向とが、30度以上90度以下の角度で交差していることが好ましく、例えば失禁パッド10では90度で交差している。即ち、例えば失禁パッド10では、2方向の内の一方向が横方向Yであり、2方向の内の他方向が縦方向Xである。従って、表面シート2を平面視したときに、肌側凸部21及び非肌側凸部22は、縦方向X及び横方向Yに沿って交互に連続して配されている。より詳述すると、失禁パッド10では、表面シート2は、図3及び図4に示すように、非肌対向面側に突出し内部空間S2を有する複数の非肌側凸部22と、複数の非肌側凸部22の間に位置する肌側凹部とを有している。図4に示す形態では、肌対向面側から見た凸部が肌側凸部21であり、肌側凹部が非肌側凸部22となる。逆に、非肌対向面側から見た凸部が非肌側凸部22であり、非肌側凹部が肌側凸部21となる。したがって、肌側凸部21と非肌側凸部22とは一部が共有されている。この共有された部分とは、後述する環状構造の壁部21Wと、後述する環状構造の壁部22Wとを意味する。
失禁パッド10では、表面シート2に関し、図3及び図4に示すように、肌側凸部21は、その頂部21Tとその内部空間S1の開口部21Hとの間に環状構造の壁部21Wを有している。また、非肌側凸部22は、その頂部22Tとその内部空間S2の開口部22Hとの間に環状構造の壁部22Wを有している。失禁パッド10では、肌側凸部21及び非肌側凸部22は、その頂部21T及び頂部22Tが丸みをもった円錐台形状若しくは半球状にされている。尚、肌側凸部21及び非肌側凸部22の突出形状は、前記形状に限定されず、どのような突出形状でもよい。例えば、円錐、円錐台、角錐、角錐台、斜円錐等の錐体形状であってもよい。失禁パッド10では、肌側凸部21及び非肌側凸部22は、その外径と相似する頂部に丸みのある円錐台形状若しくは半球状の内部空間S1及び内部空間S2を保持している。
失禁パッド10では、表面シート2を肌対向面側から平面視したときに、肌側凸部21の壁部21Wは、肌側凸部21の頂部21Tを中心に環状構造をなしている。また、表面シート2を非肌対向面側から平面視したときに、非肌側凸部22の壁部22Wは、非肌側凸部22の頂部22Tを中心に環状構造をなしている。そして、肌側凸部21の壁部21Wは、図4に示すように、非肌側凸部22の壁部22Wと同じ部位を共有している。ここで「環状」とは、表面シート2の平面視において無端の一連の形状をなしていれば特に限定されず、表面シート2の平面視において、円形、楕円形、矩形、多角形など、どのような形状であってもよい。表面シート2の連続状態を好適に維持する観点からは、円形又は楕円形の環状構造であることが好ましい。更に、「環状」を立体形状として言えば、円柱状、斜円柱状、楕円柱状、切頭円錐状、切頭斜円錐状、切頭楕円錐状、切頭四角錐状、切頭斜四角錐状など任意の環構造が挙げられ、連続したシート状態を実現する観点からは、円柱状、楕円柱状、切頭円錐状、切頭楕円錐状が好ましい。
失禁パッド10では、表面シート2は、図3に示すように、複数の肌側凸部21及び非肌側凸部22が縦方向X及び横方向Yに配された凹凸構造の不織布1から構成されている。また、失禁パッド10では、図2に示すように、表面シート2は、肌側凹部である非肌側凸部22において、隣接する下側シート8と接合されており、肌側凸部21と下側シート8との間に内部空間S1を形成している。失禁パッド10では、下側シート8は、表面シート2と吸収体4との間に配された、不織布からなるセカンドシートである。また、表面シート2を構成する不織布1は、図5に示すように、繊維径が相互に異なる大径部17及び小径部16,16を有する構成繊維11を含んでいる。
前記セカンドシートとは、表面シート2及び吸収体4とは別体の、当該技術分野においてサブレーヤーシートとも呼ばれるシートである。該セカンドシートは、表面シート2から吸収体4への液の透過性を向上させたり、吸収体4に吸収された表面シート2への液戻りを低減させたりする役割を担うシートである。該セカンドシートは、吸収体4の肌対向面上に配されていればよいが、失禁パッド10では、吸収体4の肌対向面の全域を被覆している。
前記セカンドシートとしては、当該技術分野において従来用いられている各種のものを特に制限なく用いることができ、例えば、親水性不織布や親水性の繊維集合体を用いることができる。該セカンドシートは、その坪量が、好ましくは10g/m以上50g/m以下であり、更に好ましくは15g/m以上25g/m以下である。また、該セカンドシートは、その厚みが、好ましくは0.1mm以上5mm以下であることが好ましい。
表面シート2と下側シート8であるセカンドシートとの接合は、熱融着によって接合されていてもよく、ホットメルト型接着剤等の接着剤により接合されていてもよく、他の接合手段によって接合されていてもよい。接着剤により接合されている場合、接着剤は、公知の手段、例えば、スロットコートガン、スパイラルスプレーガン、スプレーガン、或いはドットガンを用いて塗布することができる。塗布する接着剤としては、例えば、ホットメルト接着剤が好ましく用いられる。ホットメルト接着剤の塗布量は、3g/m以上10g/m以下であることが好ましい。
表面シート2を構成する不織布1についてより詳細に説明する。
図3には、本実施形態の失禁パッド10において、表面シート2として用いた不織布1(以下、「不織布1」ともいう。)の斜視図が示されている。図4は、図3に示す不織布1の厚み方向の断面を示す模式図である。図5は、図3に示す不織布1の構成繊維11の拡大模式図である。失禁パッド10では、不織布1は、図5に示すように、構成繊維11同士の交点を熱融着してなる融着部12を複数備えている。また、表面シート2を構成する不織布1においては、肌側凸部21及び非肌側凸部22が交互に配された「一方向」は、失禁パッド10の縦方向Xと同方向であり、不織布1において、肌側凸部21及び非肌側凸部22が交互に配された「一方向」をX方向とも表記する。
より具体的には、不織布1は、図4に示すように、表裏両面a,bの断面形状が共に厚み方向(Z方向)の上方に向かって突出する複数の肌側凸部21と、表裏両面a,bの断面形状が共に不織布の厚み方向(Z方向)の下方に向かって突出する非肌側凸部22とを有している。肌側凸部21及び非肌側凸部22は、X方向及びY方向それぞれに沿って交互に連続して配されている。
失禁パッド10では、不織布1は、後述するように、繊維シート1aに、互いに噛み合う一対の凹凸ロール401,402からなるスチールマッチングエンボスローラを用いて凹凸加工を施して製造されたものである。上述した不織布1の一方向(X方向)とは、繊維シート1aに凹凸加工を施して不織布1を製造する際の機械方向(MD,流れ方向)と同じ方向であり、上述した不織布1の一方向(X方向)に直交する方向(Y方向)とは、前記機械方向(MD,流れ方向)に直交する直交方向(CD,ロール軸方向)と同じ方向である。
失禁パッド10では、不織布1の構成繊維11に高伸度繊維が含まれている。ここで、構成繊維11が含む高伸度繊維とは、原料の繊維の段階で高伸度である繊維のみならず、製造された不織布1の段階でも高伸度である繊維を意味する。「高伸度繊維」としては、弾性(エラストマー)を有して伸縮する伸縮性繊維を除き、例えば特開2010−168715号公報の段落[0033]に記載のように低速で溶融紡糸して複合繊維を得た後に、延伸処理を行わずに加熱処理及び/又は捲縮処理を行うことにより得られる加熱により樹脂の結晶状態が変化して長さの延びる熱伸長性繊維、或いは、ポリプロピレンやポリエチレン等の樹脂を用いて比較的紡糸速度を低い条件にして製造した繊維、又は、結晶化度の低い、ポリエチレン−ポリプロピレン共重合体、若しくはポリプロピレンに、ポリエチレンをドライブレンドし紡糸して製造した繊維等が挙げられる。それらの繊維の内でも高伸度繊維は、熱融着性のある芯鞘型複合繊維であることが好ましい。芯鞘型複合繊維は、同心の芯鞘型でも、偏心の芯鞘型でも、サイド・バイ・サイド型でも、異形型でもよいが、特に同心の芯鞘型であることが好ましい。繊維がどのような形態をとる場合であっても、柔軟で肌触り等のよい不織布等を製造する観点からは、高伸度繊維の繊度は、原料の段階で、1.0dtex以上10.0dtex以下が好ましく、2.0dtex以上8.0dtex以下であることがより好ましい。
不織布1の構成繊維11は、高伸度繊維に加えて、他の繊維を含んで構成されていてもよいが、高伸度繊維のみから構成されていることが好ましい。他の繊維としては、例えば融点の異なる2成分を含み且つ延伸処理されてなる非熱伸長性の芯鞘型熱融着性複合繊維、或いは、本来的に熱融着性を有さない繊維(例えばコットンやパルプ等の天然繊維、レーヨンやアセテート繊維など)等が挙げられる。不織布1が高伸度繊維に加えて他の繊維も含んで構成されている場合、該不織布1における高伸度繊維の割合は、好ましくは50質量%以上100質量%以下であり、更に好ましくは80質量%以上100質量%以下である。
高伸度繊維である熱伸長性繊維は、原料の段階で、未延伸処理又は弱延伸処理の施された複合繊維であり、例えば、芯部を構成する第1樹脂成分と、鞘部を構成する、ポリエチレン樹脂を含む第2樹脂成分とを有しており、第1樹脂成分は、第2樹脂成分より高い融点を有している。第1樹脂成分は該繊維の熱伸長性を発現する成分であり、第2樹脂成分は熱融着性を発現する成分である。第1樹脂成分及び第2樹脂成分の融点は、示差走査型熱量計(セイコーインスツルメンツ株式会社製DSC6200)を用い、細かく裁断した繊維試料(サンプル重量2mg)の熱分析を昇温速度10℃/minで行い、各樹脂の融解ピーク温度を測定し、その融解ピーク温度で定義される。第2樹脂成分の融点がこの方法で明確に測定できない場合、その樹脂を「融点を持たない樹脂」と定義する。この場合、第2樹脂成分の分子の流動が始まる温度として、繊維の融着点強度が計測できる程度に第2樹脂成分が融着する温度を軟化点とし、これを融点の代わりに用いる。
鞘部を構成する第2樹脂成分としては、上述の通りポリエチレン樹脂を含んでいる。該ポリエチレン樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等が挙げられる。特に、密度が0.935g/cm以上0.965g/cm以下である高密度ポリエチレンであることが好ましい。鞘部を構成する第2樹脂成分は、ポリエチレン樹脂単独であることが好ましいが、他の樹脂をブレンドすることもできる。ブレンドする他の樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等が挙げられる。ただし、鞘部を構成する第2樹脂成分は、鞘部の樹脂成分中の50質量%以上が、特に70質量%以上100質量%以下が、ポリエチレン樹脂であることが好ましい。また、該ポリエチレン樹脂は、結晶子サイズが10nm以上20nm以下であることが好ましく、11.5nm以上18nm以下であることがより好ましい。
芯部を構成する第1樹脂成分としては、鞘部の構成樹脂であるポリエチレン樹脂より融点が高い樹脂成分を特に制限なく用いることができる。芯部を構成する樹脂成分としては、例えば、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン樹脂を除く)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステル系樹脂等が挙げられる。更に、ポリアミド系重合体や樹脂成分が2種以上の共重合体等も使用することができる。複数種類の樹脂をブレンドして使用することもでき、その場合、芯部の融点は、融点が最も高い樹脂の融点とする。不織布の製造が容易となることから、芯部を構成する第1樹脂成分の融点と、鞘部を構成する第2樹脂成分の融点との差(前者−後者)が、20℃以上であることが好ましく、また150℃以下であることが好ましい。
高伸度繊維である熱伸長性繊維における第1樹脂成分の好ましい配向指数は、用いる樹脂により自ずと異なるが、例えば第1樹脂成分がポリプロピレン樹脂の場合は、配向指数が60%以下であることが好ましく、より好ましくは40%以下であり、更に好ましくは25%以下である。第1樹脂成分がポリエステルの場合は、配向指数が25%以下であることが好ましく、より好ましくは20%以下であり、更に好ましくは10%以下である。一方、第2樹脂成分は、その配向指数が5%以上であることが好ましく、より好ましくは15%以上であり、更に好ましくは30%以上である。配向指数は、繊維を構成する樹脂の高分子鎖の配向の程度の指標となるものである。
第1樹脂成分及び第2樹脂成分の配向指数は、特開2010−168715号公報の段落〔0027〕〜〔0029〕に記載の方法によって求められる。また、熱伸長性複合繊維における各樹脂成分が前記のような配向指数を達成する方法は、特開2010−168715号公報の段落〔0033〕〜〔0036〕に記載されている。
また、高伸度繊維の伸度は、原料の段階で、100%以上800%以下であることが好ましく、より好ましくは200%以上500%以下、更に好ましくは250%以上400%以下である。この範囲の伸度を有する高伸度繊維を用いることで、該繊維が延伸装置内で首尾よく引き伸ばされて、先に述べた小径部から大径部への変化点が融着部に隣接され、肌触りが良好となる。
高伸度繊維の伸度はJISL−1015に準拠し、測定環境温湿度20±2℃、65±2%RH、引張試験機のつかみ間隔20mm、引張速度20mm/min の条件での測定を基準とする。なお、既に製造された不織布から繊維を採取して伸度を測定するときを始めとして、つかみ間隔を20mmにできない場合、つまり測定する繊維の長さが20mmに満たない場合には、つかみ間隔を10mm又は5mmに設定して測定する。
高伸度繊維における第1樹脂成分と第2樹脂成分との比率(質量比、前者:後者)は、原料の段階で、10:90〜90:10、特に20:80〜80:20、とりわけ50:50〜70:30であることが好ましい。高伸度繊維の繊維長は、不織布の製造方法に応じて適切な長さのものが用いられる。不織布を例えば後述するようにカード法で製造する場合には、繊維長を30〜70mm程度とすることが好ましい。
高伸度繊維の繊維径は、原料の段階で、不織布の具体的な用途に応じ適切に選択される。不織布を吸収性物品の表面シート等の吸収性物品の構成部材として用いる場合には、10μm以上35μm以下、特に15μm以上30μm以下のものを用いることが好ましい。前記の繊維径は、次の方法で測定される。
〔繊維の繊維径の測定〕
繊維の繊維径として、繊維の直径(μm)を、走査電子顕微鏡(日本電子(株)社製JCM−5100)を用いて、繊維の断面を200倍〜800倍に拡大観察して測定する。繊維の断面は、フェザー剃刀(品番FAS‐10、フェザー安全剃刀(株)製)を用い、繊維を切断して得る。抽出した繊維1本について円形に近似したときの繊維径を5箇所測定し、それぞれ測定した値5点の平均値を繊維の直径とする。
原料の段階で、高伸度繊維である熱伸長性繊維としては、上述の熱伸長性繊維の他に、特許第4131852号公報、特開2005−350836号公報、特開2007−303035号公報、特開2007−204899号公報、特開2007−204901号公報及び特開2007−204902号公報等に記載の繊維を用いることもできる。
失禁パッド10では、図5に示すように、不織布1の構成繊維11の内の1本の構成繊維11に着目して、該構成繊維11が、隣り合う融着部12,12どうしの間に、繊維径の小さい2個の小径部16,16に挟まれた繊維径の大きい大径部17を有している。具体的には、図5に示すように、不織布1の構成繊維11の内の1本の構成繊維11に着目して、他の構成繊維11との交点を熱融着してなる融着部12から、繊維径の小さい小径部16が略同じ繊維径で延出して形成されている。そして、該1本の構成繊維11に着目して、隣り合う融着部12,12それぞれから延出する小径部16,16どうしの間に、小径部16よりも繊維径の大きい大径部17が略同じ繊維径で延出して形成されている。詳述すると、不織布1は、1本の構成繊維11に着目して、隣り合う融着部12,12の内の一方の融着部12から他方の融着部12に向かって、一方の融着部12側の小径部16、1個の大径部17、他方の融着部12側の小径部16の順に配されている構成繊維11を有している。
上述したように不織布1の剛性が高まる融着部12に隣り合うように低剛性の小径部16が存在することにより、不織布1の柔軟性が向上し、肌触りが良好になる。また、大径部17を複数備える、言い換えると構成繊維11に低剛性の小径部16が多く存在するほど、不織布1の柔軟性が更に向上し、肌触りが更に良好になる。
不織布1は、図5に示すように、不織布1の構成繊維11の内の1本の構成繊維11に着目して、隣り合う融着部12,12どうしの間に、大径部17を複数(不織布1においては2個)備える構成繊維11を有している。詳述すると、不織布1は、1本の構成繊維11に着目して、隣り合う融着部12,12の内の一方の融着部12から他方の融着部12に向かって、一方の融着部12側の小径部16、1個目の大径部17、小径部16、2個目の大径部17、他方の融着部12側の小径部16の順に配されている構成繊維11を有している。不織布1は、1本の構成繊維11に着目して、隣り合う融着部12,12どうしの間に、大径部17を、肌触り向上の観点と不織布強度低下の観点から、好ましくは1個以上5個以下備え、更に好ましくは1個以上3個以下備えている。
大径部17の繊維径(直径L17)に対する小径部16の繊維径(直径L16)の比率(L16/L17)は、肌触り向上の観点から、好ましくは0.8以下、更に好ましくは0.5以上0.8以下、特に好ましくは0.55以上0.7以下である。具体的に、小径部16の繊維径(直径L16)は、肌触り向上の観点から、好ましくは5μm以上28μm以下、更に好ましくは6.5μm以上20μm以下、特に好ましくは7.5μm以上16μm以下である。大径部17の繊維径(直径L17)は、肌触り向上の観点から、好ましくは10μm以上35μm以下、更に好ましくは13μm以上25μm以下、特に好ましくは15μm以上20μm以下である。
小径部16及び大径部17の繊維径(直径L16,L17)は、上述した繊維の繊維径の測定と同様にして測定する。
また、失禁パッド10では、図5に示すように、不織布1の構成繊維11の内の1本の構成繊維11に着目して、融着部12に隣接する小径部16から大径部17への変化点18が、該融着部12から隣り合う融着部12,12どうしの間隔Tの1/3の範囲内に配されている。ここで、不織布の変化点18とは、小さい繊維径で延出する小径部16から、小径部16よりも繊維径の大きい繊維径で延出する大径部17へ、連続的に漸次変化する部位或いは連続的に複数段階に亘って変化する部位を含まず、極端に一段で繊維径が変化する部位を意味する。また、前記1本の構成繊維11が熱伸長性複合繊維の場合には、不織布の変化点18とは、芯部を構成する第1樹脂成分と、鞘部を構成する第2樹脂成分との間で剥離することによって繊維径が変化する状態を含まず、あくまで、延伸により繊維径が変化している部位を意味する。
また、変化点18が、融着部12から隣り合う融着部12,12どうしの間隔Tの1/3の範囲内に配されているとは、不織布1の構成繊維11をランダムに抽出し、該構成繊維11を、図5に示すように、走査電子顕微鏡として日本電子(株)社製のJCM−5100(商品名)を用いて構成繊維11の隣り合う融着部12、12間が観察できるように(100倍〜300倍)に拡大する。次いで、隣り合う融着部12,12の中心どうしの間隔Tを3等分して、一方の融着部12側の領域AT、他方の融着部12側の領域BT、中央の領域CTに区分する。そして、変化点18が、前記領域AT又は前記領域BTに配されていることを意味する。また、変化点18が、該融着部12から隣り合う融着部12,12どうしの間隔Tの1/3の範囲内に配されている不織布1とは、不織布1の構成繊維11を20本ランダムに抽出した際に、変化点18を前記領域AT又は前記領域BTに配している構成繊維11が、20本の構成繊維11の内に少なくとも1本以上ある不織布を意味する。具体的に、肌触り向上の観点から、好ましくは1本以上、更に好ましくは5本以上、特に好ましくは10本以上である。
不織布1は、図4に示すように不織布1を厚み方向Zに沿って断面視したとき、頂部域13a、底部域13b、及びこれらの間に位置する側部域13cとから構成される。頂部域13a、底部域13b及び側部域13cは、不織布1を厚み方向Zに沿って断面視したとき、不織布1のZ方向の厚みを三等分して、厚み方向Zの上方の部位を頂部域13a、中央の部位を側部域13c、下方の部位を底部域13bとして区別する。不織布1は、肌側凸部21の頂部が頂部域13aから形成され、非肌側凸部22の頂部、すなわち肌側凹部が底部域13bから形成されている。
失禁パッド10では、不織布1をその厚み方向Zに沿って観察したとき、側部域13cの繊維密度は、頂部域13aの繊維密度或いは底部域13bの繊維密度よりも低くなっていることが好ましく、失禁パッド10では、図4に示すとおり、側部域13cの繊維密度は、頂部域13aの繊維密度及び底部域13bの繊維密度それぞれよりも低くなっている。ここで、繊維密度とは、不織布1の断面における単位面積当たりの繊維の本数のことである。したがって、側部域13cは、頂部域13a及び底部域13bに比べて繊維の本数が少ない(繊維間距離の大きい)、疎な領域になっており、不織布1全体として、通気性が向上すると共に通液性も向上する。更に、側部域13cの繊維密度が最も小さく形成されることにより、肌側凸部21が着用者の肌の動きに追従しやすくなり、良好な肌当たりを実現することができる。このような繊維密度を側部域13cに付与するには、後述する製造方法に従い不織布1を製造すればよい。
頂部域13aでの繊維密度(D13a)、又は底部域13bでの繊維密度(D13b)に対する側部域13cの繊維密度(D13c)の比率(D13c/D13a,D13c/D13a)は、好ましくは0.15以上0.9以下、更に好ましくは0.2以上0.8以下である。具体的に、不織布1の繊維密度の具体的な値は、頂部域13aでの繊維密度(D13a)は、好ましくは90本/mm以上200本/mm以下、更に好ましくは100本/mm以上180本/mm以下である。また、底部域13bでの繊維密度(D13b)は、好ましくは80本/mm以上200本/mm以下、更に好ましくは90本/mm以上180本/mm以下である。また、側部域13cの繊維密度(D13c)は、好ましくは30本/mm以上80本/mm以下、更に好ましくは40本/mm以上70本/mm以下である。繊維密度の測定方法は以下のとおりである。
〔頂部域13a、底部域13b及び側部域13cでの繊維密度の測定方法〕
フェザー剃刀(品番FAS‐10、フェザー安全剃刀(株)製)を用いて不織布を横方向Yに沿って厚み方向Zに切断する。頂部域13aでの繊維密度に関しては、不織布の切断面の厚みをZ方向に三等分した際の上方の部位である頂部域13aを、走査電子顕微鏡を用いて拡大観察(繊維断面が30〜60本程度計測できる倍率に調整;150〜500倍)し、一定面積当たり(0.5mm程度)の前記切断面によって切断されている繊維の断面数を数える。次に1mm当たりの繊維の断面数に換算し、これを頂部域13aでの繊維密度とする。測定は3箇所行い、平均してそのサンプルの繊維密度とする。同様に、底部域13bでの繊維密度に関しては、不織布の切断面の厚みをZ方向に三等分した際の下方の部位を測定して求める。同様に、側部域13cの繊維密度に関しては、不織布の切断面の厚みをZ方向に三等分した際の中央の部位を測定して求める。なお、走査電子顕微鏡としては、日本電子(株)社製のJCM−5100(商品名)を用いる。
また、失禁パッド10では、不織布1は、図4に示すように、側部域13cを構成する構成繊維における、変化点を有する繊維の本数が、頂部域13aを構成する構成繊維における、変化点18を有する繊維の本数、及び底部域13bを構成する構成繊維における、変化点18を有する繊維の本数よりも多く形成されている。頂部域13aを構成する構成繊維における変化点18を有する繊維の本数(N13a)、又は底部域13bを構成する構成繊維における変化点18を有する繊維の本数(N13b)に対する側部域13cを構成する構成繊維における変化点を有する繊維の本数(N13c)の比率(N13c/N13a,N13c/N13b)は、好ましくは2以上20以下、更に好ましくは5以上20以下である。具体的に、不織布1の変化点18を有する繊維の本数の具体的な値に関し、頂部域13aを構成する構成繊維における変化点18を有する繊維の本数(N13a)は、好ましくは1本以上15本以下、更に好ましくは5本以上15本以下である。また、底部域13bを構成する構成繊維における変化点18を有する繊維の本数(N13b)は、好ましくは1本以上15本以下、更に好ましくは5本以上15本以下である。また、側部域13cを構成する構成繊維における変化点18を有する繊維の本数(N13c)は、好ましくは5本以上20本以下、更に好ましくは10本以上20本以下である。変化点18を有する繊維の本数の測定方法は以下のとおりである。
〔頂部域13a、底部域13b又は側部域13cを構成する構成繊維における変化点18を有する繊維の本数の測定方法〕
頂部域13aを構成する構成繊維11における変化点18を有する繊維の本数に関しては、不織布1の厚みをZ方向に3等分した際の上方の部位である頂部域13aの頂点付近を、走査電子顕微鏡を用いて拡大観察(繊維断面が30〜60本程度計測できる倍率に調整;50〜500倍)し、頂部域13aを構成する構成繊維11を20本ランダムに抽出し、20本の構成繊維11の内に変化点18を有する繊維数を数える。これを頂部域13aを構成する構成繊維における変化点18を有する繊維の本数とする。測定は3箇所行い、平均してそのサンプルの頂部域13aを構成する構成繊維における変化点18を有する繊維の本数とする。同様に、底部域13bを構成する構成繊維11における変化点18を有する繊維の本数に関しては、不織布の厚みをZ方向に3等分した際の下方の部位である底部域13bの底点付近を測定して求める。同様に、側部域13cを構成する構成繊維11における変化点18を有する繊維の本数に関しては、不織布の厚みをZ方向に3等分した際の中央の部位を測定して求める。尚、走査電子顕微鏡としては、日本電子(株)社製のJCM−5100(商品名)を用いる。
不織布1の厚さについては、不織布1の側面視したときの全体の厚さをシート厚みTとし、その凹凸に湾曲した不織布1の局部的な厚さを層厚みTとする(図4参照)。ここで、失禁パッド10では、シート厚みTは、肌側凸部21の高さ或いは非肌側凸部22の高さと同じである。シート厚みTは、0.3mm以上7mm以下が好ましく、0.7mm以上5mm以下がより好ましい。この範囲とすることにより、使用時の体液吸収速度が速く、吸収体からの液戻りを抑え、更に、適度なクッション性を実現することができる。
層厚みTは、不織布1内の各部位において異なっていてもよく、頂部域13aの層厚みTL1は0.1mm以上3.0mm以下であることが好ましく、0.2mm以上2.0mm以下がより好ましい。底部域13bの層厚みTL2は0.1mm以上3.0mm以下であることが好ましく、0.2mm以上2.0mm以下がより好ましい。側部域13cの層厚みTL3は0.1mm以上3.0mm以下であることが好ましく、0.2mm以上2.0mm以下がより好ましい。各層厚みTL1、TL2、TL3の関係は、この範囲とすることにより、使用時の体液吸収速度が速く、吸収体からの液戻りを抑え、更に、適度なクッション性を実現することができる。
シート厚みT及び層厚みTは以下の方法で測定される。
シート厚みTの測定方法は、不織布1に0.05kPaの荷重を加えた状態で、厚み測定器を用いて測定する。厚み測定器にはオムロン社製のレーザー変位計を用いる。厚み測定は、10点測定し、それらの平均値を算出して厚みとする。
層厚みTの測定法は、シートの断面をキーエンス製デジタルマイクロスコープVHX−900により約20倍程度で拡大することで、各層の厚みを測定する。
表面シート2を形成する不織布1を平面視したときに、最も近い位置にある肌側凸部21の頂部と非肌側凸部22の頂部との間隔は、1mm以上15mm以下が好ましく、1mm以上10mm以下がより好ましい。また、表面シート2における横方向Yに隣り合う肌側凸部21の頂部どうしの間隔L21(図4参照)は、2mm以上30mm以下が好ましく、2mm以上15mm以下がより好ましい。また、表面シート2における縦方向Xに隣り合う肌側凸部21の頂部どうしの間隔は、2mm以上30mm以下が好ましく、2mm以上15mm以下がより好ましい。
また、失禁パッド10では、表面シート2を断面視して、肌側凸部21と下側シート8との間の内部空間S1の高さH〔図2参照〕は、失禁パッド10の着用中の通気性を向上させる観点から、頂部域13aの層厚みTL1よりも大きいことが好ましい。具体的には、高さHは、0.1mm以上6mm以下が好ましく、0.6mm以上4mm以下がより好ましい。高さHは、不織布1の厚み方向Zの断面を顕微鏡観察し、無荷重下に測定する。
また不織布1の坪量は、用途によって適宜選択すればよく、生理用品等の吸収性物品用の表面シートとして用いる場合、シート全体の平均値で15g/m以上50g/m以下が好ましく、20g/m以上40g/m以下がより好ましい。
また、不織布1の構成繊維11の表面には、原料の段階で、繊維着色剤、静電気防止特性剤、潤滑剤、親水剤等の繊維処理剤が、少量付着されていてもよい。
繊維処理剤を構成繊維11の表面に付着させる方法としては、各種公知の方法を特に制限なく採用することができる。例えば、スプレーによる塗布、スロットコーターによる塗布、ロール転写による塗布、繊維処理剤への浸漬等が挙げられる。これらの処理は、ウエブ化する前の繊維に対して行ってもよいし、繊維を各種の方法でウエブ化した後に行ってもよい。ただし、後述する熱風吹き付け処理よりも前に処理を行う必要がある。繊維処理剤が表面に付着した繊維は、例えば、熱風送風式の乾燥機により、ポリエチレン樹脂の融点より十分に低い温度(例えば120℃以下)で乾燥される。
失禁パッド10において表面シート2として用いる不織布1は、高伸度繊維を含む繊維ウエブの構成繊維同士の交点を融着部にて熱融着して繊維シートを形成する融着工程と、前記繊維シートを延伸する延伸工程とを備える不織布の製造方法によって製造される。表面シート2として用いる不織布の製造方法の一実施態様について、上述した不織布1の好ましい製造方法を例に挙げ、図6を参照しながら説明する。図6には、不織布1の製造方法に用いられる好ましい製造装置100が模式的に示されている。製造装置100は、エア−スルー不織布の製造に好適に用いられるものである。製造装置100は、製造工程の上流側から下流側に向けて、ウエブ形成部200、熱風処理部300、延伸部400、及び下側シート接合部500をこの順で備えている。尚、下側シート接合部500は、表面シート2(不織布1)と下側シート8であるセカンドシートとを熱融着によって接合する場合に備えるものである。
ウエブ形成部200には、図6に示すように、ウエブ形成装置201が備えられている。ウエブ形成装置201としては、カード機が用いられている。カード機としては、吸収性物品の技術分野において通常用いられているものと同様のものを特に制限なく用いることができる。不織布1の具体的な用途に応じ、カード機に代えて、他のウエブ製造装置、例えばエアレイド装置を用いることもできる。
熱風処理部300は、図6に示すように、フード301を備えている。フード301内では、エアースルー方式で熱風を吹き付けることができるようになっている。また、熱風処理部300は、通気性ネットからなる無端状のコンベアベルト302を備えている。コンベアベルト302は、フード301内を周回している。コンベアベルト302は、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂、或いは金属から形成されている。
フード301内にて吹き付けられる熱風の温度及び熱処理時間は、繊維ウエブ1bの構成繊維11の含む高伸度繊維の交点が熱融着するように調整することが好ましい。より具体的には、熱風の温度は、繊維ウエブ1bの構成繊維11の内の最も融点が低い樹脂の融点に対して、0℃〜30℃高い温度に調整することが好ましい。熱処理時間は、熱風の温度に応じて、1秒〜5秒に調整することが好ましい。また、構成繊維11同士の更なる交絡を促す観点から、熱風の風速は0.3m/秒〜1.5m/秒程度であることが好ましい。また、搬送速度は、5m/min〜100m/min程度であることが好ましい。
延伸部400は、図6,図7に示すように、互いに噛み合いが可能になっている一対の凹凸ロール401,402からなるスチールマッチングエンボスローラを備えている。スチールマッチングエンボスローラは、アルミニウム合金又は鉄鋼等の金属性の円筒形状のものであり、各凹凸ロール401,402は、加熱可能に形成されている。一方の凹凸ロール401が周面に均一に分散する複数個の柱状凸部401aを有し、他方の凹凸ローラ402が、周面に一方の凹凸ロール401の柱状凸部401aに対応する位置に柱状凸部401aが入り込む柱状凹部402bを有している。また、他方の凹凸ローラ402が周面に均一に分散する複数個の柱状凸部402aを有し、一方の凹凸ロール401が、周面に他方の凹凸ローラ402の柱状凸部402aに対応する位置に柱状凸部402aが入り込む柱状凹部401bを有している。一対の凹凸ロール401,402は、それぞれ直径50mm以上300mm以下程度の回転ローラであり、少なくとも一方の回転軸に駆動手段(図示せず)からの駆動力が伝達されることによって噛み合って回転する。スチールマッチングエンボスローラの材質としては、上述の金属の他、樹脂等も用いることができるが、帯電防止の観点から金属製であることが好ましい。スチールマッチングエンボスローラにおいては、互いの柱状凸部401a,402aが互いの柱状凹部402b,401bに対応する位置に設けられている以外は、一方の凹凸ロール401と他方の凹凸ローラ402とは同じローラである。従って、以下の説明では、同様な部分については、主に、一方の凹凸ロール401の柱状凸部401aについて説明する。
スチールマッチングエンボスローラを構成する凹凸ロール401,402は加熱してもしなくても良いが、凹凸ロール401,402を加熱する場合の加熱温度は、後述する繊維シート1aの構成繊維11の含む高伸度繊維を延伸し易くする観点から、高伸度繊維内の最もガラス転移点が高い樹脂のガラス転移点以上、高伸度繊維内の最も融点が低い樹脂の融点以下にすることが好ましい。より好ましくは繊維のガラス転移点より10℃高い温度以上、融点よりも10℃低い温度以下であり、更に好ましくは繊維のガラス転移点より20℃高い温度以上、融点よりも20℃低い温度以下である。例えば、繊維に芯/鞘構造の繊維として、ガラス転移点67℃、融点258℃のPET(芯)/ガラス転移点−20℃、融点135℃のPE(鞘)を用いた際に加熱する場合には、67℃以上、135℃以下が好ましく、より好ましくは77℃以上、125℃以下、更に好ましくは87℃以上、115℃以下に加温する。
また、製造装置100においては、繊維シート1aの構成繊維11の含む高伸度繊維が延伸装置内で首尾よく引き伸ばされて、先に述べた小径部16から大径部17への変化点18が融着部12に隣接され、肌触りが良好となる観点から、凹凸ロール401の各柱状凸部401aは、凹凸ロール401の底から柱状凸部401aの頂点までの高さが、0.5mm以上10mm以下であることが好ましく、1mm以上7mm以下であることが更に好ましい。同様な観点から、回転軸方向(X方向)に隣り合う柱状凸部401a同士の距離(ピッチ)は、0.5mm以上20mm以下であることが好ましく、1mm以上10mm以下であることが更に好ましく、周方向に隣り合う柱状凸部401a同士の距離(ピッチ)は、0.5mm以上20mm以下であることが好ましく、1mm以上10mm以下であることが更に好ましい。凹凸ロール401の各柱状凸部401aの頂部表面の形状に特に制限はないが、スチールマッチングエンボスローラにおいては、円形に形成されている。凹凸ロール401の各柱状凸部401aと凹凸ローラ402の各柱状凸部402aとの噛み合いの深さ(各柱状凸部401aと各柱状凸部402aとが重なっている部分の長さ)は、同様な観点から、0.5mm以上であることが好ましく、1mm以上であることが更に好ましく、そして10mm以下であることが好ましく、8mm以下であることが更に好ましい。具体的には、0.5mm以上10mm以下であることが好ましく、1mm以上8mm以下であることが更に好ましい。そして機械延伸倍率は、同様の観点から、好ましくは1.2倍以上3.0倍以下であり、特に好ましくは1.5倍以上2.8倍以下である。
下側シート接合部500は、凹凸ロール402と表面平滑なフラットロール501とを備えており、凹凸ロール402の柱状凸部402aとフラットロール501の周面との間で、凹凸形状とされた不織布1と下側シートとを、加熱及び加圧することにより接合する部位である。
以上の構成を有する製造装置100を用いた不織布1の製造方法について説明する。
先ず、図6に示すように、ウエブ形成部200にて、高伸度繊維を有する短繊維状の構成繊維11を原料として用い、カード機であるウエブ形成装置201によって繊維ウエブ1bを形成する(ウエブ形成工程)。ウエブ形成装置201によって製造された繊維ウエブ1bは、その構成繊維11どうしが緩く絡合した状態にあり、シートとしての保形性を獲得するには至っていない。
次いで、図6に示すように、高伸度繊維を含む繊維ウエブ1bの構成繊維11同士の交点を融着部12にて熱融着して繊維シート1aを形成する(融着工程)。具体的には、繊維ウエブ1bは、コンベアベルト302上に搬送され、熱風処理部300にて、フード301内を通過する間に、熱風がエアースルー方式で吹き付けられる。このようにエアースルー方式で熱風が吹き付けられると、繊維ウエブ1bの構成繊維11同士が更に交絡すると同時に、絡合した繊維の交点が熱融着して(図9(a)参照)、シート状の保形性を有する繊維シート1aが製造される。
次いで、図6〜図8に示すように、融着された繊維シート1aを延伸する(延伸工程)。具体的には、シートとしての保形性を有する融着された繊維シート1aを、一対の凹凸ロール401,402の間に搬送して、図9(a)〜図9(c)に示すように、繊維シート1aを延伸して、繊維径が相互に異なる小径部16及び大径部17を有する構成繊維11を含む不織布1を製造する。好適には、隣り合う融着部12,12どうしの間の1本の構成繊維11に、繊維径の小さい2個の小径部16,16に挟まれた繊維径の大きい大径部17を形成すると共に、該小径部16から該大径部17への変化点18を、該融着部12から隣り合う該融着部12,12どうしの間隔Tの1/3の範囲内に形成する。
詳述すると、図9(a)に示すような、構成繊維11同士の交点が融着部12にて熱融着している繊維シート1aを、図8に示すように、一対の凹凸ロール401,402の間に搬送して、一方の凹凸ロール401の柱状凸部401aと他方の凹凸ローラ402の柱状凹部402bとの間、及び、他方の凹凸ローラ402の柱状凸部402aと一方の凹凸ロール401の柱状凹部401bとの間で、繊維シート1aを、機械方向(MD,流れ方向)及び直交方向(CD,ロール軸方向)に延伸する。繊維シート1aが延伸される際には、図9(a)に示す、構成繊維11同士を固定している隣り合う該融着部12,12どうしの間の領域が、積極的に引き伸ばされる。特に、図9(b)に示すように、構成繊維11同士を固定している各融着部12の近傍で、先ず局部収縮が起こり易く、隣り合う融着部12,12どうしの間の1本の構成繊維11に関しては、両端に2個の小径部16,16が形成され、該2個の小径部16,16に挟まれた部分が大径部17となり、2個の小径部16,16に挟まれた大径部17が形成される。このように、各融着部12の近傍で、先ず局部収縮が起こり易いので、小径部16から大径部17への変化点18が、該融着部12から隣り合う該融着部12,12どうしの間隔Tの1/3の範囲内に形成される。
そして、一部の隣り合う融着部12,12どうしの間の1本の構成繊維11に関しては、図9(c)に示すように、伸長できる余地(伸びしろ)を残した状態で、一方の凹凸ロール401の柱状凸部401aと他方の凹凸ローラ402の柱状凹部402bとの間、及び、他方の凹凸ローラ402の柱状凸部402aと一方の凹凸ロール401の柱状凹部401bとの間で、更に延伸され、該隣り合う融着部12,12どうしの間の大径部17が延伸され、大径部17の中に小径部16が複数形成されるようになる。
以上のように、製造装置100を用いた不織布1の製造方法によれば、図5に示す構成繊維11を備えると共に、側部域13cの繊維密度が、頂部域13aの繊維密度或いは底部域13bの繊維密度よりも小さく形成された凹凸構造の不織布1を連続的に効率よく製造することができる。また、製造された不織布1は、凹凸ロール402によって、凹凸形状に変形された状態のまま、下側シート接合部500のシート合流部に搬送される。シート合流部には、ロール状巻回物8’から巻き出されたセカンドシート用の帯状の下側シート8が供給されており、凹凸形状の不織布1は、帯状の下側シート8と重ねた状態とされて、凹凸ロール402とフラットロール501との間に導入される。凹凸ロール404とフラットロール501との間においては、凹凸形状の不織布1における非肌側凸部22と帯状の下側シート8とが、凹凸ロール402の各柱状凸部402aとフラットロール501の周面との間で加熱及び加圧されて接合する。このようにして、不織布1からなる表面シート2が、各柱状凸部401において下側シート8に接合された帯状の複合シートが得られる。帯状の複合シートは、巻き取った後に、失禁パッド10の製造ラインに導入されるか、巻き取ることなく、失禁パッド10の製造ラインに導入される。
上述した失禁パッド10は、前記帯状の複合シートと帯状の裏面シート3との間に、吸収体4を配置した後、個々の物品の形状に裁断することにより製造される。
上述した失禁パッド10の作用効果について説明する。
失禁パッド10では、表面シート2は、図3及び図4に示すように、肌対向面側に突出する複数の肌側凸部21と、複数の肌側凸部21の間に位置する肌側凹部とを有している。また、表面シート2は、図3に示すように、複数の肌側凸部21及び肌側凹部が互いに交差する異なる2方向に沿って交互に連続して配された凹凸構造の不織布1から構成されている。その為、失禁パッド10の着用中に、肌との接触面積を減らすことができ、ムレを低減することができる。また、表面シート2を構成する不織布1は、図5に示すように、繊維径が相互に異なる大径部17及び小径部16,16を有する構成繊維11を含んでいる。その為、失禁パッド10の着用中に、小径部16を起点に曲がり易く、肌に接触する各肌側凸部21が、縦方向X及び横方向Yへの動きに柔軟に追随でき、使用感が向上する。特に、失禁パッド10では、肌側凸部21及び肌側凹部は、縦方向X及び横方向Yに沿って交互に連続して配されている。その為、肌との接触面積を更に減らすことができ、ムレを更に低減することができる。
また、失禁パッド10では、図5に示すように、表面シート2を形成する不織布1の構成繊維11の内の1本の構成繊維11に着目して、該構成繊維11が、隣り合う融着部12,12どうしの間に、繊維径の小さい2個の小径部16,16に挟まれた繊維径の大きい大径部17を有している。その為、失禁パッド10の着用中に、肌に接触する各肌側凸部21が、縦方向X及び横方向Yへの動きに更に柔軟に追随でき、使用感が向上する。特に、失禁パッド10では、表面シート2を形成する不織布1において、変化点18が、融着部12から隣り合う融着部12,12どうしの間隔Tの1/3の範囲内に配されている。その為、失禁パッド10の着用中に、肌に接触する各肌側凸部21が、縦方向X及び横方向Yへの動きに特に柔軟に追随でき、使用感が更に向上する。
また、失禁パッド10では、図4に示すように、表面シート2を形成する不織布1は、肌側凸部21の側部域13cの繊維密度が、肌側凸部21の頂部域13aの繊維密度或いは底部域13bの繊維密度よりも低くなっている。その為、失禁パッド10の着用時の圧力により各肌側凸部21の側部域13cを起点に曲がり易く、肌に接触する各肌側凸部21の頂部域13aが、縦方向X及び横方向Yへの動きに更に柔軟に追随でき、使用感が更に向上する。
また、失禁パッド10では、不織布1の構成繊維11に高伸度繊維が含まれている。その為、延伸工程を経ても繊維が切断されにくいことから、失禁パッド10の着用時の圧力により各肌側凸部21の頂部域13aが潰れ難く、肌との接触面積を更に減らすことができ、ムレを更に低減することができる。
また、失禁パッド10では、図2に示すように、表面シート2は、肌側凹部である非肌側凸部22において、隣接する下側シート8と接合されており、肌側凸部21と下側シート8との間に内部空間S1を形成している。その為、失禁パッド10の着用中に、通気性を向上させることができ、使用感が更に向上する。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明の吸収性物品は前記実施形態の失禁パッド10に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、失禁パッド10の有する表面シート2は、図3及び図4に示すように、不織布1の側面視したときの全体の厚さをシート厚みT(肌側凸部21の高さ,非肌側凸部22の高さ)が一定の高さであるが、失禁パッド10の着用中の肌との接触面積を減らす観点から、異なっていてもよく、例えば、縦方向Xに配された複数の肌側凸部21は、各肌側凸部21の高さが、交互に異なっていてもよい。このように各肌側凸部21が配された表面シート2を形成する不織布1は、例えば、該肌側凸部21の位置に対応するように、柱状凸部401a及び柱状凹部401bを配した凹凸ロール401と、柱状凸部402a及び柱状凹部402bを配した凹凸ロール402とからなるスチールマッチングエンボスローラを備える製造装置100を用いて製造することができる。
また、失禁パッド10の有する表面シート2は、図3に示すように、内部空間S1を有する複数の肌側凸部21と内部空間S2を有する複数の非肌側凸部22とを有しており、表面シート2を平面視したときに、肌側凸部21及び非肌側凸部22が、縦方向X及び横方向Yに沿って交互に連続して規則的に配されているが、ランダムに配されていてもよい。このようにランダムに肌側凸部21及び非肌側凸部22が配された不織布1は、例えば、ランダムな肌側凸部21及び非肌側凸部22の位置に対応するように、柱状凸部401a及び柱状凹部401bを配した凹凸ロール401と、柱状凸部402a及び柱状凹部402bを配した凹凸ロール402とからなるスチールマッチングエンボスローラを備える製造装置100を用いて製造することができる。
また、失禁パッド10の有する表面シート2は、図4に示すように、環状構造の壁部21W,22W(側部域13c)における繊維密度が、全周に亘って、肌側凸部21の頂部21T(頂部域13a)における繊維密度及び非肌側凸部22の頂部22T(底部域13b)の繊維密度よりも低くなっているが、壁部21W,22W(側部域13c)の一部分における繊維密度が、頂部域13aの繊維密度及び底部域13bの繊維密度よりも低くなっていてもよい。このような壁部21W,22W(側部域13c)の一部分の繊維密度が低い不織布1は、以下のようにして製造することができる。具体的には、例えば、図10に示すように、ロールの周面の回転方向全周に亘って延在する大径凸部403,404と小径凹部(図示せず)とがロール軸方向に交互に配された、互いに噛み合う一対の凹凸ロール401,402を用い、先ず、一対の凹凸ロール401,402の間に繊維シート1aを搬送して、X方向に連続して延びる筋状の凸条部23及び凹条部24がY方向に交互に配された凹凸構造の不織布1の前駆体1cを製造する。前駆体1cにおいては、凸条部23と凹条部24との間の壁部に対応する側部域13cが、X方向に連続して延びており、側部域13cの繊維密度が、凸条部23の頂部域13aの繊維密度及び凹条部24の底部域13bの繊維密度よりも低くなっている。次いで、図11に示すように、ロールの周面にロール軸方向に連続して延在するエンボス凸状部405を、ロールの回転方向に間欠的に配した凸ロール406とフラットロール407とを用い、凸ロール406とフラットロール407との間に前駆体1cを搬送して、Y方向に連続して延びる筋状のエンボス部がX方向に間欠的に配された、壁部21W,22W(側部域13c)の一部分の繊維密度が低い不織布1を製造することができる。
また、失禁パッド10では、図2及び図3に示すように、表面シート2が、内部空間S1を有する複数の肌側凸部21と内部空間S2を有する複数の非肌側凸部22とを有しているが、内部空間S1,S2を有していなくてもよい。即ち、失禁パッド10の有する表面シート2は、図3に示すように、複数の肌側凸部21と複数の非肌側凸部22とが中実であるシートであってもよい。
また、失禁パッド10では、図2に示すように、表面シート2は、その非肌側凸部22において、隣接する下側シート8であるセカンドシートと接合されているが、セカンドシートが配されていなくてもよい。また、セカンドシートの代わりに、表面シート2は、その非肌側凸部22において、隣接する下側シート8であるコアラップシート41と接合されていてもよい。
また、本発明の吸収性物品は、失禁パッドの他、パンティーライナー(おりものシート)、生理用ナプキン等であってもよい。
上述した実施形態に関し、さらに以下の吸収性物品を開示する。
<1>
肌対向面を形成する液透過性の表面シート、非肌対向面を形成する裏面シート、及びこれら両シート間に介在された吸収体を具備する吸収性本体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品であって、
前記表面シートは、肌対向面側に突出する複数の肌側凸部と、複数の該肌側凸部の間に位置する肌側凹部とを有し、複数の該肌側凸部及び該肌側凹部が互いに交差する異なる2方向に沿って交互に連続して配された凹凸構造の不織布から形成されており、
前記不織布は、繊維径が相互に異なる大径部及び小径部を有する構成繊維を含んでいる吸収性物品。
<2>
前記不織布は、構成繊維同士の交点を熱融着してなる融着部を複数備えており、
1本の前記構成繊維に着目して、該構成繊維は、隣り合う前記融着部どうしの間に、2個の前記小径部に挟まれた前記大径部を有している前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記不織布は、その構成繊維に高伸度繊維を含んでいる前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記高伸度繊維の伸度は、原料の段階で、100%以上800%以下であることが好ましく、より好ましくは200%以上500%以下、更に好ましくは250%以上400%以下である前記<3>に記載の吸収性物品。
<5>
前記不織布のシート厚みは、0.3mm以上7mm以下であり、好ましくは0.7mm以上5mm以下である前記<1>〜<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6>
前記表面シートは、前記肌側凹部において、隣接する下側シートと接合されており、該下側シートと前記肌側凸部との間に内部空間を形成している前記<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7>
前記表面シートを断面視して、前記下側シートと前記肌側凸部との間の内部空間の高さが、前記肌側凸部の頂部の層厚みよりも大きい前記<6>に記載の吸収性物品。
<8>
前記表面シートを断面視して、前記肌側凸部と前記下側シートとの間の内部空間の高さは、0.1mm以上6mm以下、好ましくは0.6mm以上4mm以下である前記<6>又は<7>に記載の吸収性物品。
<9>
前記表面シートと前記吸収体との間に、不織布からなるセカンドシートが配されており、該セカンドシートが前記下側シートである前記<6>〜<8>の何れか1に記載の吸収性物品。
<10>
前記セカンドシートは、その坪量が、10g/m以上50g/m以下、好ましくは15g/m以上25g/m以下である前記<9>に記載の吸収性物品。
<11>
前記セカンドシートは、その厚みが、0.1mm以上5mm以下である前記<9>又は<10>に記載の吸収性物品。
<12>
前記不織布は、非肌対向面側に突出する複数の非肌側凸部と、複数の該非肌側凸部の間に位置する非肌側凹部とを有し、肌対向面側から見た前記肌側凹部が前記非肌側凸部となり、非肌対向面側から見た前記非肌側凹部が前記肌側凸部となる前記<1>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>
前記不織布を平面視したときに、最も近い位置にある前記肌側凸部の頂部と前記非肌側凸部の頂部との間隔は、1mm以上15mm以下、好ましくは1mm以上10mm以下である前記<12>に記載の吸収性物品。
<14>
前記不織布は、頂部域、底部域及びこれらの間に位置する側部域を有し、
前記肌側凸部の頂部が前記頂部域から形成され、前記肌側凹部が前記底部域から形成されており、
前記側部域の繊維密度が、前記頂部域の繊維密度あるいは前記底部域の繊維密度よりも低い前記<1>〜<13>の何れかに記載の吸収性物品。
<15>
前記側部域の繊維密度が、前記頂部域の繊維密度及び前記底部域の繊維密度よりも低い前記<14>に記載の吸収性物品。
<16>
前記頂部域での繊維密度(D13a)、又は前記底部域での繊維密度(D13b)に対する前記側部域の繊維密度(D13c)の比率(D13c/D13a,D13c/D13a)は、0.15以上0.9以下、好ましくは0.2以上0.8以下である前記<14>又は<15>に記載の吸収性物品。
<17>
前記底部域での繊維密度(D13b)は、80本/mm以上200本/mm以下、好ましくは90本/mm以上180本/mm以下である前記<14>〜<16>の何れか1に記載の吸収性物品。
<18>
前記側部域の繊維密度(D13c)は、30本/mm以上80本/mm以下、好ましくは40本/mm以上70本/mm以下である前記<14>〜<17>の何れか1に記載の吸収性物品。
<19>
前記側部域を構成する構成繊維における前記小径部から前記大径部への変化点を有する繊維の本数が、前記頂部域を構成する構成繊維における前記小径部から前記大径部への変化点を有する繊維の本数、及び前記底部域を構成する構成繊維における前記小径部から前記大径部への変化点を有する繊維の本数よりも多く形成されている前記<14>〜<18>の何れか1に記載の吸収性物品。
<20>
前記頂部域を構成する構成繊維における前記小径部から前記大径部への変化点を有する繊維の本数(N13a)、又は前記底部域を構成する構成繊維における前記小径部から前記大径部への変化点を有する繊維の本数(N13b)に対する前記側部域を構成する構成繊維における前記小径部から前記大径部への変化点を有する繊維の本数(N13c)の比率(N13c/N13a,N13c/N13b)が、2以上20以下、好ましくは5以上20以下である前記<14>〜<19>の何れか1に記載の吸収性物品。
<21>
前記頂部域を構成する構成繊維における前記小径部から前記大径部への変化点を有する繊維の本数(N13a)は、1本以上15本以下、好ましくは5本以上15本以下である前記<14>〜<20>の何れか1に記載の吸収性物品。
<22>
前記底部域を構成する構成繊維における前記小径部から前記大径部への変化点を有する繊維の本数(N13b)は、1本以上15本以下、好ましくは5本以上15本以下である前記<14>〜<21>の何れか1に記載の吸収性物品。
<23>
前記側部域を構成する構成繊維における前記小径部から前記大径部への変化点を有する繊維の本数(N13c)は、5本以上20本以下、好ましくは10本以上20本以下である前記<14>〜<22>の何れか1に記載の吸収性物品。
<24>
前記縦方向に配された複数の前記肌側凸部は、各該肌側凸部の高さが、交互に異なっている前記<1>〜<23>の何れか1に記載の吸収性物品。
<25>
前記大径部の繊維径に対する前記小径部の繊維径の比率は、0.8以下である前記<1>〜<24>の何れか1に記載の吸収性物品。
<26>
前記不織布は、複数の前記肌側凸部及び前記肌側凹部が前記縦方向及び前記横方向に沿って交互に連続して配された凹凸構造を有する前記<1>〜<25>の何れか1に記載の吸収性物品。
<27>
前記表面シートにおける前記横方向に隣り合う前記肌側凸部の頂部どうしの間隔は、2mm以上30mm以下、好ましくは2mm以上15mm以下である前記<1>〜<26>の何れか1に記載の吸収性物品。
<28>
前記表面シートにおける縦方向に隣り合う前記肌側凸部の頂部どうしの間隔は、2mm以上30mm以下、好ましくは2mm以上15mm以下である前記<1>〜<27>の何れか1に記載の吸収性物品。
10 失禁パッド(吸収性物品)
1 不織布
11 構成繊維
12 融着部
13a 頂部域
13b 底部域
13c 側部域
16 小径部
17 大径部
18 変化点
2 表面シート
21 肌側凸部
21T 肌側凸部の頂部
21W 肌側凸部の壁部
21H 肌側凸部の開口部
S1 内部空間
22 非肌側凸部
22T 非肌側凸部の頂部
22W 非肌側凸部の壁部
22H 非肌側凸部の開口部
S2 内部空間
3 裏面シート
4 吸収体
40 吸収性コア
41 コアラップシート
5 防漏カフ
7 線状圧搾溝
8 下側シート

Claims (9)

  1. 肌対向面を形成する液透過性の表面シート、非肌対向面を形成する裏面シート、及びこれら両シート間に介在された吸収体を具備する吸収性本体を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品であって、
    前記表面シートは、肌対向面側に突出する複数の肌側凸部と、複数の該肌側凸部の間に位置する肌側凹部とを有し、複数の該肌側凸部及び該肌側凹部が互いに交差する異なる2方向に沿って交互に連続して配された凹凸構造の不織布から形成されており、
    前記不織布は、繊維径が相互に異なる大径部及び小径部を有する構成繊維を含んでいる吸収性物品。
  2. 前記不織布は、構成繊維同士の交点を熱融着してなる融着部を複数備えており、
    1本の前記構成繊維に着目して、該構成繊維は、隣り合う前記融着部どうしの間に、2個の前記小径部に挟まれた前記大径部を有している請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記不織布は、その構成繊維に高伸度繊維を含んでいる請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記不織布は、非肌対向面側に突出する複数の非肌側凸部と、複数の該非肌側凸部の間に位置する非肌側凹部とを有し、肌対向面側から見た前記肌側凹部が前記非肌側凸部となり、非肌対向面側から見た前記非肌側凹部が前記肌側凸部となる請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記表面シートは、前記肌側凹部において、隣接する下側シートと接合されており、該下側シートと前記肌側凸部との間に内部空間を形成している請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記表面シートを断面視して、前記下側シートと前記肌側凸部との間の内部空間の高さが、前記肌側凸部の頂部の層厚みよりも大きい請求項5に記載の吸収性物品。
  7. 前記不織布は、頂部域、底部域及びこれらの間に位置する側部域を有し、
    前記肌側凸部の頂部が前記頂部域から形成され、前記肌側凹部が前記底部域から形成されており、
    前記側部域の繊維密度が、前記頂部域の繊維密度或いは前記底部域の繊維密度よりも低い請求項1〜6の何れかに記載の吸収性物品。
  8. 前記縦方向に配された複数の前記肌側凸部は、各該肌側凸部の高さが、交互に異なっている請求項1〜7の何れか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記大径部の繊維径に対する前記小径部の繊維径の比率は、0.8以下である請求項1〜8の何れか1項に記載の吸収性物品。
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