JP2017067255A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両への搭載性を確保しながら退避走行制御中にシフトポジションを判定して退避走行できるようにする。
【解決手段】複数のCPU14〜16のうちA−CPU14に異常が生じた場合に、A−CPU14以外のCPU15,16で車両の駆動力を制御する退避走行制御を行う。この退避走行制御中に、A−CPU14以外のCPU15,16でシフトセンサ18の出力信号に基づいてシフトポジションを判定すると共に判定可能なシフトポジションを通常時よりも少なくする縮退判定を行う。これにより、A−CPU14に異常が生じた退避走行制御中でもシフトポジションを判定して退避走行することができる。しかも、縮退判定を行うため、シフトセンサ18の全信号を各CPU14〜16に入力する構成に比べて、シフトセンサ18とCPU14〜16とを接続する信号線の数を少なくすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シフトレバーの操作位置であるシフトポジションに応じて複数の信号を出力するシフトセンサを備えた車両の制御装置に関する発明である。
シフトポジションを検出するためのシフトセンサとして、例えば、特許文献1に記載されたものがある。このものは、例えば、六つのシフトポジションに対応して六つのセンサが設けられ、シフトポジションに応じて各センサの出力信号が変化するようになっている。例えば、シフトポジションがDレンジのときには、Dレンジに対応するセンサの信号が「1」で他のレンジに対応するセンサの信号が「0」になる。車両の駆動制御部では、このシフトセンサの出力信号に基づいてシフトポジションを判定して、そのシフトポジションに応じた制御を行うようにしている。
特開2007−223384号公報
本出願人は、車両の駆動制御部の複数の制御回路のうち一つの制御回路に異常が生じた場合に、その異常が生じた制御回路以外の制御回路で車両の駆動力を制御する退避走行制御を行うシステムを研究している。しかし、その研究過程で次のような新たな課題が判明した。
シフトセンサの全ての信号を駆動制御部の各制御回路に入力する構成にすれば、一つの制御回路に異常が生じて退避走行制御を行っている場合でも、異常が生じた制御回路以外の制御回路でシフトセンサの出力信号に基づいてシフトポジションを判定して退避走行することができる。しかし、シフトセンサの全ての信号を各制御回路に入力する構成にすると、シフトセンサと制御回路とを接続する信号線の数が非常に多くなってしまい、車両への搭載性が悪化するという問題がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、車両への搭載性を確保しながら退避走行制御中にシフトポジションを判定して退避走行することができる車両の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、車両のシフトレバー(17)の操作位置であるシフトポジションに応じて複数の信号を出力するシフトセンサ(18)を備えた車両の制御装置において、車両の駆動力の制御に関わる複数の制御回路(14,15,16)を有し、シフトセンサの出力信号に基づいてシフトポジションを判定する駆動制御部(13)を備え、この駆動制御部は、複数の制御回路のうち一つの制御回路に異常が生じた場合に該異常が生じた制御回路以外の制御回路(以下単に「他の制御回路」という)で車両の駆動力を制御する退避走行制御を行う退避走行制御部と、退避走行制御中に他の制御回路でシフトセンサの出力信号に基づいてシフトポジションを判定すると共に判定可能なシフトポジションを通常時よりも少なくする縮退判定を行う判定制御部とを備えた構成としたものである。
この構成では、複数の制御回路のうち一つの制御回路に異常が生じた場合に、他の制御回路(つまり異常が生じた制御回路以外の制御回路)で車両の駆動力を制御する退避走行制御を行うことで、一つの制御回路に異常が生じた場合でも車両を退避走行させることができる。更に、退避走行制御中に他の制御回路でシフトセンサの出力信号に基づいてシフトポジションを判定すると共に判定可能なシフトポジションを通常時よりも少なくする縮退判定を行うことで、一つの制御回路に異常が生じた退避走行制御中でもシフトポジションを判定して退避走行することができる。しかも、縮退判定を行うため、シフトセンサの全ての信号を各制御回路に入力するといった必要がなく、シフトセンサの全ての信号を各制御回路に入力する構成に比べて、シフトセンサと制御回路とを接続する信号線の数を少なくすることができ、車両への搭載性を向上させることができる。
図1は本発明の実施例1における車両の制御システムの概略構成を示す図である。 図2は実施例1の各CPUに入力されるシフトセンサの信号を示す図である。 図3は異常時制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図4は異常なCPUの特定方法を説明する図である。 図5は実施例2の車両の制御システムの概略構成を示す図である。 図6は実施例2の各CPUに入力されるシフトセンサの信号を示す図である。 図7は実施例3の各CPUに入力されるシフトセンサの信号を示す図である。 図8は実施例4の車両の制御システムの概略構成を示す図である。 図9は実施例4の各CPUに入力されるシフトセンサの信号を示す図である。 図10は実施例5の車両の制御システムの概略構成を示す図である。 図11は実施例5の各CPUに入力されるシフトセンサの信号を示す図である。 図12は実施例6の駆動制御部及びその周辺の構成を示すブロック図である。 図13は実施例6の起動制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャート(その1)である。 図14は実施例6の起動制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャート(その2)である。 図15は実施例7の起動制御ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図4に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて車両の制御システムの概略構成を説明する。
車両の駆動源として第1のモータジェネレータ(以下「第1のMG」と表記する)11と第2のモータジェネレータ(以下「第2のMG」と表記する)12が搭載されている。車両の駆動制御部13には、車両の駆動力の制御に関わる複数の制御回路として、A−CPU14とB−CPU15とC−CPU16が設けられている。A−CPU14は、例えば車両を総合的に制御するハイブリッドCPUである。B−CPU15は、例えば第1のMG11を制御する第1のMG−CPUである。C−CPU16は、例えば第2のMG12を制御する第2のMG−CPUである。
A−CPU14は、後述するシフトセンサ18や図示しないアクセルセンサやブレーキセンサや車速センサ等の各種センサの出力信号を読み込んで、車両の運転状態を検出する。このA−CPU14は、B−CPU15とC−CPU16との間で制御信号やデータ信号を送受信して、各CPU15,16によって車両の運転状態に応じてMG11,12等を制御する。
また、車両のシフトレバー17の操作位置であるシフトポジションを検出するためのシフトセンサ18が設けられている。シフトレバー17は、例えば、PレンジとRレンジとNレンジとDレンジとBレンジの五つのシフトポジションを切換可能に設けられている。ここで、Pレンジはパーキングレンジを意味する。Rレンジはリバースレンジを意味する。Nレンジはニュートラルレンジを意味する。Dレンジはドライブレンジを意味する。Bレンジはブレーキレンジを意味する。
シフトセンサ18には、上記五つのシフトポジションに対応して五つのセンサ19〜23が設けられている。シフトポジションに応じて各センサ19〜23の出力信号が変化するようになっている。
具体的には、シフトポジションがPレンジのときには、Pレンジに対応するPセンサ19の信号がオンを意味する「1」になり、Pレンジ以外の他のレンジに対応するセンサ20〜23の信号がオフを意味する「0」になる。
また、シフトポジションがRレンジのときには、Rレンジに対応するRセンサ20の信号が「1」になり、Rレンジ以外の他のレンジに対応するセンサ19,21〜23の信号が「0」になる。
また、シフトポジションがNレンジのときには、Nレンジに対応するNセンサ21の信号が「1」になり、Nレンジ以外の他のレンジに対応するセンサ19,20,22,23の信号が「0」になる。
また、シフトポジションがDレンジのときには、Dレンジに対応するDセンサ22の信号が「1」になり、Dレンジ以外の他のレンジに対応するセンサ19〜21,23の信号が「0」になる。
また、シフトポジションがBレンジのときには、Bレンジに対応するBセンサ23の信号が「1」になり、Bンジ以外の他のレンジに対応するセンサ19〜22の信号が「0」になる。
図1及び図2に示すように、駆動制御部13は、シフトセンサ18の各シフトポジションに対応する信号をそれぞれ三つのCPU14〜16のうちいずれか二つのCPUに入力して、各シフトポジションをそれぞれ三つのCPU14〜16のうちいずれか二つのCPUで判定できるようにシフトセンサ18と接続されている。
具体的には、Pセンサ19の信号線がA−CPU14とC−CPU16に接続され、Pセンサ19の信号がA−CPU14とC−CPU16に入力される。
また、Rセンサ20の信号線がB−CPU15とC−CPU16に接続され、Rセンサ20の信号がB−CPU15とC−CPU16に入力される。
また、Nセンサ21の信号線がA−CPU14とC−CPU16に接続され、Nセンサ21の信号がA−CPU14とC−CPU16に入力される。
また、Dセンサ22の信号線がA−CPU14とB−CPU15に接続され、Dセンサ22の信号がA−CPU14とB−CPU15に入力される。
また、Bセンサ23の信号線がA−CPU14とB−CPU15に接続され、Bセンサ23の信号がA−CPU14とB−CPU15に入力される。
各CPU14〜16は、入力信号が「1」になっているセンサに対応するレンジを現在のシフトポジションと判定する。例えば、図2に示すように、シフトポジションがDレンジの場合には、Dセンサ22の信号が「1」になる。この場合、A−CPU14は、Dセンサ22の入力信号が「1」になるため、シフトポジションをDレンジと判定する。B−CPU15も、Dセンサ22の入力信号が「1」になるため、シフトポジションをDレンジと判定する。C−CPU16は、入力信号が「1」のセンサが無いため、シフトポジションを判定しない。
通常時(つまり駆動制御部13の正常時)に駆動制御部13は、通常走行制御を行う。この通常走行制御では、A−CPU14が、各種のセンサの出力信号等に基づいて車両の要求駆動トルクを演算して、この要求駆動トルクに基づいて第1のMG11の指令トルクと第2のMG12の指令トルクを演算する。更に、A−CPU14が、第1のMG11の指令トルクをB−CPU15へ出力し、第2のMG12の指令トルクをC−CPU16へ出力する。そして、B−CPU15が、第1のMG11の指令トルクに基づいて第1のMG11を制御し、C−CPU16が、第2のMG12の指令トルクに基づいて第2のMG12を制御する。
その際、駆動制御部13は、各CPU14〜16でシフトセンサ18(つまりセンサ19〜23)の出力信号に基づいてシフトポジションを判定し、それらの判定結果に基づいてシフトポジションを最終的に判定する。
例えば、A−CPU14の判定結果がPレンジ(つまりPセンサ19の入力信号が「1」)で、B−CPU15の判定結果無し(つまり入力信号が「1」のセンサ無し)で、C−CPU16の判定結果がPレンジの場合には、シフトポジションをPレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果無しで、B−CPU15の判定結果がRレンジ(つまりRセンサ20の入力信号が「1」)で、C−CPU16の判定結果がRレンジの場合には、シフトポジションをRレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果がNレンジ(つまりNセンサ21の入力信号が「1」)で、B−CPU15の判定結果無しで、C−CPU16の判定結果がNレンジの場合には、シフトポジションをNレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果がDレンジ(つまりDセンサ22の入力信号が「1」)で、B−CPU15の判定結果がDレンジで、C−CPU16の判定結果無しの場合には、シフトポジションをDレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果がBレンジ(つまりBセンサ23の入力信号が「1」)で、B−CPU15の判定結果がBレンジで、C−CPU16の判定結果無しの場合には、シフトポジションをBレンジと判定する。
ところで、もし、A−CPU14に異常が生じた場合には、A−CPU14では、要求駆動トルクや指令トルクを正常に演算できなくなる可能性がある。
そこで、駆動制御部13は、A−CPU14に異常が生じた場合に、異常が生じたA−CPU14以外のCPU15,16で車両の駆動力を制御する退避走行制御を行う。更に、この退避走行制御中に、異常が生じたA−CPU14以外のCPU15,16でシフトセンサ18の出力信号に基づいてシフトポジションを判定すると共に判定可能なシフトポジションを通常時よりも少なくする縮退判定を行う。
これらの退避走行制御及び縮退判定は、駆動制御部13により図3の異常時制御ルーチンに従って実行される。以下、このルーチンの処理内容を説明する。
図3の異常時制御ルーチンでは、まず、ステップ101で、A−CPU14の異常診断を、例えば、次の(1) 〜(4) のうちの少なくとも一つの方法で行う。
(1) A−CPU14がロックステップマイコン(つまり二つのコアが互いの動作を監視するデュアルロックステップコアを有するマイコン)で構成され、二つのコアの演算結果が合致しないと信号を出力しない仕様の場合には、信号が出力されていないことを検出したときに異常と判定する。
(2) A−CPU14の内部に自己監視部を設け、この自己監視部でA−CPU14の異常の有無を判定する。
(3) A−CPU14の外部に監視部を設け、この監視部でROMチェックやRAMチェックを行ってA−CPU14の異常の有無を判定する。
(4) C−CPU16でA−CPU14の情報を監視して異常の有無を判定する。
尚、A−CPU14の異常診断方法は、上記(1) 〜(4) の方法に限定されず、適宜変更しても良い。
この後、ステップ102に進み、A−CPU14に異常が生じたか否かを判定する。このステップ102で、A−CPU14に異常が生じたと判定された場合には、ステップ103に進み、異常が生じたA−CPU14以外のCPU15,16で車両の駆動力を制御する退避走行制御を実行する。このステップ103の処理が特許請求の範囲でいう退避走行制御部としての役割を果たす。
この退避走行制御では、例えば、C−CPU16が、各種のセンサの出力信号等に基づいて車両の要求駆動トルクを演算して、この要求駆動トルクに基づいて第1のMG11の指令トルクと第2のMG12の指令トルクを演算する。更に、C−CPU16が、第1のMG11の指令トルクをB−CPU15へ出力する。そして、B−CPU15が、第1のMG11の指令トルクに基づいて第1のMG11を制御し、C−CPU16が、第2のMG12の指令トルクに基づいて第2のMG12を制御する。
この後、ステップ104に進み、異常が生じたA−CPU14以外のCPU15,16でシフトセンサ18の出力信号に基づいてシフトポジションを判定すると共に判定可能なシフトポジションを通常時よりも少なくする縮退判定を実行する。このステップ104の処理が特許請求の範囲でいう判定制御部としての役割を果たす。
この縮退判定では、B−CPU15とC−CPU16でシフトポジションを判定し、その判定結果に基づいてシフトポジションを最終的に判定する。その際、判定可能なシフトポジションをDレンジ(つまり前進レンジ)とRレンジ(つまり後進レンジ)とNレンジに限定する。
例えば、C−CPU16の判定結果がPレンジ又はNレンジで、B−CPU15の判定結果無しの場合には、シフトポジションをNレンジと判定する。
また、C−CPU16の判定結果がRレンジで、B−CPU15の判定結果がRレンジの場合には、シフトポジションをRレンジと判定する。
また、C−CPU16の判定結果無しで、B−CPU15の判定結果がDレンジ又はBレンジの場合には、シフトポジションをDレンジと判定する。
この後、ステップ105に進み、CPU15,16のシフトポジションの判定結果を比較して異常の有無を判定する異常判定を実行する。このステップ105の処理も特許請求の範囲でいう判定制御部としての役割を果たす。
この異常判定では、C−CPU16の判定結果とB−CPU15の判定結果が一致する場合には異常無しと判定する。これに対して、C−CPU16の判定結果とB−CPU15の判定結果が一致しない場合には異常有りと判定する。異常有りと判定した場合にはシフトポジションをNレンジと判定するフェールセーフ処理を行う。
例えば、C−CPU16の判定結果がRレンジで、B−CPU15の判定結果がRレンジの場合には、判定結果が一致するため、異常無しと判定する。
これに対して、C−CPU16の判定結果がRレンジであるにも拘らず、B−CPU15の判定結果がDレンジ又はBレンジの場合には、判定結果が一致しないため、異常有りと判定する。この場合、シフトポジションをNレンジと判定する。
また、C−CPU16の判定結果がPレンジであるにも拘らず、B−CPU15の判定結果がRレンジ又はDレンジ又はBレンジの場合には、判定結果が一致しないため、異常有りと判定する。この場合、シフトポジションをNレンジと判定する。
また、C−CPU16の判定結果がNレンジであるにも拘らず、B−CPU15の判定結果がRレンジ又はDレンジ又はBレンジの場合には、判定結果が一致しないため、異常有りと判定する。この場合、シフトポジションをNレンジと判定する。
更に、A−CPU14の判定結果とB−CPU15の判定結果とC−CPU16の判定結果とを比較して異常の有無を判定するようにしても良い。
また、退避走行制御中に異常なCPUを特定できない場合には、運転者によるシフトレバー17の操作により複数のCPU14〜16のうち二つのCPUの判定結果が同時に同じポジションに変化した場合に、該二つのCPUを正常と判定して残りのCPUを異常と判定する。
例えば、図4(a)に示すように、C−CPU16の判定結果無しで、B−CPU15の判定結果がBレンジの場合には、シフトポジションをDレンジと判定する。しかし、A−CPU14の判定結果がDレンジで、B−CPU15の判定結果と一致しないため、異常であるが、異常なCPUを特定できない。
この状態から、運転者によるシフトレバー17の操作により、例えば、図4(b)に示すように、A−CPU14の判定結果がPレンジ、B−CPU15の判定結果がBレンジ、C−CPU16の判定結果無しになった場合には、A−CPU14の異常か、B−CPU15とC−CPU16の二重異常に発展したのか判定できない。
これに対して、運転者によるシフトレバー17の操作により、例えば、図4(c)に示すように、B−CPU15とC−CPU16の判定結果が同時にRレンジになった場合には、B−CPU15とC−CPU16を正常と判定して、残りのA−CPU14を異常と判定する。
以上説明した本実施例1では、駆動制御部13の複数のCPU14〜16のうちA−CPU14に異常が生じた場合に、異常が生じたA−CPU14以外のCPU15,16で車両の駆動力を制御する退避走行制御を行うようにしている。これにより、A−CPU14に異常が生じた場合でも車両を退避走行させることができる。更に、退避走行制御中に、異常が生じたA−CPU14以外のCPU15,16でシフトセンサ18の出力信号に基づいてシフトポジションを判定すると共に判定可能なシフトポジションを通常時よりも少なくする縮退判定を行うようにしている。これにより、A−CPU14に異常が生じた退避走行制御中でもシフトポジションを判定して退避走行することができる。しかも、縮退判定を行うため、シフトセンサ18の全ての信号を各CPU14〜16に入力する必要がなく、シフトセンサ18の全ての信号を各CPU14〜16に入力する構成に比べて、シフトセンサ18とCPU14〜16とを接続する信号線の数を少なくすることができ、車両への搭載性を向上させることができる。
また、本実施例1では、退避走行制御中に縮退判定を行う際に、B−CPU15とC−CPU16でシフトポジションを判定し、そのシフトポジションの判定結果を比較して異常の有無を判定し、異常有りと判定した場合にはシフトポジションをNレンジと判定するようにしている。これにより、退避走行制御中に更に異常が発生していないか監視することができる。更に、異常が発生した場合には、シフトポジションをNレンジと判定することで、車両の駆動を停止することができる。尚、退避走行制御中にシフトポジションがNレンジと判定され且つ車輪の回転速度が0の状態で駆動制御部13を含む制御システムが電源オフされた場合にシフトポジションをPレンジと判定するようにしても良い。
更に、本実施例1では、退避走行制御中に縮退判定を行う際に、判定可能なシフトポジションをDレンジとRレンジとNレンジに限定するようにしている。これにより、退避走行制御中に判定可能なシフトポジションを通常時よりも少なくしながら、車両の前進と後進と停止を可能にすることができる。
また、本実施例1では、駆動制御部13は、シフトセンサ18の各シフトポジションに対応する信号をそれぞれ三つのCPU14〜16のうちいずれか二つのCPUに入力して、各シフトポジションをそれぞれ三つのCPU14〜16のうちいずれか二つのCPUで判定できるようにシフトセンサ18と接続されている。これにより、シフトポジションの判定を可能にしながら、シフトセンサ18の全ての信号を各CPU14〜16に入力する構成に比べて、シフトセンサ18とCPU14〜16とを接続する信号線の数を少なくすることができる。
また、本実施例1では、退避走行制御中に異常なCPUを特定できない場合には、運転者によるシフトレバー17の操作により複数のCPU14〜16のうち二つのCPUの判定結果が同時に同じポジションに変化した場合に、その二つのCPUを正常と判定して残りのCPUを異常と判定するようにしている。これにより、異常なCPUを特定することが可能となる。
次に、図5及び図6を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一又は類似部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例2では、図5及び図6に示すように、駆動制御部13は、三つのCPU14〜16のうち一つのC−CPU16を異常時判定用のCPUとし、シフトセンサ18の各シフトポジションに対応する全ての信号をA−CPU14及びB−CPU15に入力し、シフトセンサ18のDレンジ及びBレンジ(つまり前進レンジ)に対応する信号とRレンジ(つまり後進レンジ)に対応する信号をC−CPU16に入力するようにシフトセンサ18と接続されている。
具体的には、シフトセンサ18の各センサ19〜23(つまりPセンサ19とRセンサ20とNセンサ21とDセンサ22とBセンサ23)の信号線がA−CPU14とB−CPU15に接続され、各センサ19〜23の信号がA−CPU14とB−CPU15に入力される。
また、Rセンサ20とDセンサ22とBセンサ23の信号線がC−CPU16に接続され、Rセンサ20とDセンサ22とBセンサ23の信号がC−CPU16に入力される。尚、C−CPU16は、Dセンサ22又はBセンサ23の入力信号が「1」のときに、シフトポジションをDレンジと判定する。
通常時に駆動制御部13は、次のようにしてシフトポジションを判定する。
例えば、A−CPU14の判定結果がPレンジで、B−CPU15の判定結果がPレンジで、C−CPU16の判定結果無しの場合には、シフトポジションをPレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果がRレンジで、B−CPU15の判定結果がRレンジで、C−CPU16の判定結果がRレンジの場合には、シフトポジションをRレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果がNレンジで、B−CPU15の判定結果がNレンジで、C−CPU16の判定結果無しの場合には、シフトポジションをNレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果がDレンジで、B−CPU15の判定結果がDレンジで、C−CPU16の判定結果がDレンジの場合には、シフトポジションをDレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果がBレンジで、B−CPU15の判定結果がBレンジで、C−CPU16の判定結果がDレンジの場合には、シフトポジションをBレンジと判定する。
一方、A−CPU14に異常が生じた場合には退避走行制御を実行し、この退避走行制御中には縮退判定を実行する。この縮退判定では、B−CPU15とC−CPU16でシフトポジションを判定し、その判定結果に基づいてシフトポジションを最終的に判定する。その際、判定可能なシフトポジションをDレンジとRレンジとNレンジに限定する。
例えば、C−CPU16の判定結果がRレンジで、B−CPU15の判定結果がRレンジの場合には、シフトポジションをRレンジと判定する。
また、C−CPU16の判定結果がDレンジで、B−CPU15の判定結果がDレンジ又はBレンジの場合には、シフトポジションをDレンジと判定する。
また、C−CPU16の判定結果無しで、B−CPU15の判定結果がPレンジ又はNレンジの場合には、シフトポジションをNレンジと判定する。
更に、CPU15,16のシフトポジションの判定結果を比較して異常の有無を判定する異常判定を実行する。
この異常判定では、例えば、C−CPU16の判定結果がRレンジで、B−CPU15の判定結果がRレンジの場合には、判定結果が一致するため、異常無しと判定する。
これに対して、C−CPU16の判定結果がRレンジであるにも拘らず、B−CPU15の判定結果がRレンジ以外のレンジの場合には、判定結果が一致しないため、異常有りと判定する。この場合、シフトポジションをNレンジと判定する。
また、C−CPU16の判定結果がDレンジであるにも拘らず、B−CPU15の判定結果がPレンジ又はRレンジ又はNレンジの場合には、判定結果が一致しないため、異常有りと判定する。この場合、シフトポジションをNレンジと判定する。
以上説明した本実施例2では、駆動制御部13は、三つのCPU14〜16のうち一つのC−CPU16を異常時判定用のCPUとし、シフトセンサ18の各シフトポジションに対応する全ての信号をA−CPU14及びB−CPU15に入力し、シフトセンサのDレンジ及びBレンジ(つまり前進レンジ)に対応する信号とRレンジ(つまり後進レンジ)に対応する信号をC−CPU16に入力するようにシフトセンサ18と接続されている。このようにしても、シフトポジションの判定を可能にしながら、シフトセンサ18の全ての信号を各CPU14〜16に入力する構成に比べて、シフトセンサ18とCPU14〜16とを接続する信号線の数を少なくすることができる。
次に、図7を用いて本発明の実施例3を説明する。但し、前記実施例2と実質的に同一又は類似部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例2と異なる部分について説明する。
前記実施例2では、C−CPU16に、Rセンサ20とDセンサ22とBセンサ23の信号を入力し、退避走行制御中に縮退判定を行う際に、判定可能なシフトポジションをDレンジとRレンジとNレンジに限定するようにしている。
これに対して、本実施例3では、図7に示すように、C−CPU16に、Dセンサ22とBセンサ23の信号のみを入力し、退避走行制御中に縮退判定を行う際に、判定可能なシフトポジションをDレンジとNレンジに限定するようにしている。
通常時に駆動制御部13は、次のようにしてシフトポジションを判定する。
例えば、A−CPU14の判定結果がPレンジで、B−CPU15の判定結果がPレンジで、C−CPU16の判定結果無しの場合には、シフトポジションをPレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果がRレンジで、B−CPU15の判定結果がRレンジで、C−CPU16の判定結果無しの場合には、シフトポジションをRレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果がNレンジで、B−CPU15の判定結果がNレンジで、C−CPU16の判定結果無しの場合には、シフトポジションをNレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果がDレンジで、B−CPU15の判定結果がDレンジで、C−CPU16の判定結果がDレンジの場合には、シフトポジションをDレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果がBレンジで、B−CPU15の判定結果がBレンジで、C−CPU16の判定結果がDレンジの場合には、シフトポジションをBレンジと判定する。
一方、A−CPU14に異常が生じた場合には退避走行制御を実行し、この退避走行制御中には縮退判定を実行する。この縮退判定では、B−CPU15とC−CPU16でシフトポジションを判定し、その判定結果に基づいてシフトポジションを最終的に判定する。その際、判定可能なシフトポジションをDレンジとNレンジに限定する。
例えば、C−CPU16の判定結果がDレンジで、B−CPU15の判定結果がDレンジ又はBレンジの場合には、シフトポジションをDレンジと判定する。
また、C−CPU16の判定結果無しで、B−CPU15の判定結果がPレンジ又はRレンジ又はNレンジの場合には、シフトポジションをNレンジと判定する。
更に、CPU15,16のシフトポジションの判定結果を比較して異常の有無を判定する異常判定を実行する。
この異常判定では、例えば、C−CPU16の判定結果がDレンジであるにも拘らず、B−CPU15の判定結果がPレンジ又はRレンジ又はNレンジの場合には、判定結果が一致しないため、異常有りと判定する。この場合、シフトポジションをNレンジと判定する。
以上説明した本実施例3では、退避走行制御中に縮退判定を行う際に、判定可能なシフトポジションをDレンジとNレンジに限定するようにしている。これにより、退避走行制御中に判定可能なシフトポジションを通常時よりも少なくしながら、車両の前進と停止を可能にすることができる。また、前記実施例2よりも更に信号線の数を少なくすることができる。
次に、図8及び図9を用いて本発明の実施例4を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一又は類似部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例4では、図8に示すように、駆動制御部13には、A−CPU14とB−CPU15が設けられている。A−CPU14には、シフトポジションを判定する判定部24と、該判定部24と同じようにシフトポジションを判定して判定部24の判定結果を監視する監視部25とが設けられている。B−CPU15には、シフトポジションを判定する判定部26と、該判定部26と同じようにシフトポジションを判定して判定部26の判定結果を監視する監視部27とが設けられている。
図8及び図9に示すように、シフトセンサ18の各センサ19〜23(つまりPセンサ19とRセンサ20とNセンサ21とDセンサ22とBセンサ23)の信号線がA−CPU14の判定部24と監視部25に接続され、各センサ19〜23の信号がA−CPU14の判定部24と監視部25に入力される。
また、Rセンサ20とDセンサ22とBセンサ23の信号線がB−CPU15の判定部26と監視部27に接続され、Rセンサ20とDセンサ22とBセンサ23の信号がB−CPU15の判定部26と監視部27に入力される。尚、B−CPU15の判定部26と監視部27は、Dセンサ22又はBセンサ23の入力信号が「1」のときに、シフトポジションをDレンジと判定する。
通常時に駆動制御部13は、次のようにしてシフトポジションを判定する。
A−CPU14は、監視部25により判定部24の判定結果と監視部25の判定結果とを比較して異常の有無を判定する。判定部24の判定結果と監視部25の判定結果が一致する場合には異常無しと判定し、判定部24の判定結果を採用する。これに対して、判定部24の判定結果と監視部25の判定結果が一致しない場合には異常有りと判定する。
例えば、A−CPU14の判定部24の判定結果と監視部25の判定結果が両方ともPレンジの場合には、シフトポジションをPレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定部24の判定結果と監視部25の判定結果が両方ともRレンジの場合には、シフトポジションをRレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定部24の判定結果と監視部25の判定結果が両方ともNレンジの場合には、シフトポジションをNレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定部24の判定結果と監視部25の判定結果が両方ともDレンジの場合には、シフトポジションをDレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定部24の判定結果と監視部25の判定結果が両方ともBレンジの場合には、シフトポジションをBレンジと判定する。
一方、A−CPU14に異常が生じた場合には、B−CPU15で車両の駆動力を制御する退避走行制御を実行し、この退避走行制御中には縮退判定を実行する。この縮退判定では、B−CPU15でシフトポジションを判定する。その際、判定可能なシフトポジションをDレンジとRレンジとNレンジに限定する。
この場合、B−CPU15は、監視部27により判定部26の判定結果と監視部27の判定結果とを比較して異常の有無を判定する。判定部26の判定結果と監視部27の判定結果が一致する場合には異常無しと判定し、判定部26の判定結果を採用する。これに対して、判定部26の判定結果と監視部27の判定結果が一致しない場合には異常有りと判定する。
例えば、B−CPU15の判定部26の判定結果と監視部27の判定結果が両方ともRレンジの場合には、シフトポジションをRレンジと判定する。
また、B−CPU15の判定部26の判定結果と監視部27の判定結果が両方ともDレンジの場合には、シフトポジションをDレンジと判定する。
また、B−CPU15の判定部26の判定結果無しで監視部27の判定結果無しの場合には、シフトポジションをNレンジと判定する。
これに対して、B−CPU15の判定部26の判定結果がRレンジであるにも拘らず、監視部27の判定結果がRレンジ以外のレンジの場合には、判定結果が一致しないため、異常有りと判定する。この場合、シフトポジションをNレンジと判定する。
また、B−CPU15の判定部26の判定結果がDレンジであるにも拘らず、監視部27の判定結果がDレンジ以外のレンジの場合には、判定結果が一致しないため、異常有りと判定する。この場合、シフトポジションをNレンジと判定する。
また、B−CPU15の判定部26の判定結果無しであるにも拘らず、監視部27の判定結果がRレンジ又はDレンジのレンジの場合には、判定結果が一致しないため、異常有りと判定する。この場合、シフトポジションをNレンジと判定する。
以上説明した本実施例4では、A−CPU14とB−CPU15に、シフトポジションを判定する判定部24,26と、該判定部24,26の判定結果を監視する監視部25,27とを設ける。そして、退避走行制御中に縮退判定を行う際に、B−CPU15で監視部27により判定部25の判定結果を監視して異常の有無を判定し、異常有りと判定した場合にはシフトポジションをNレンジと判定するようにしている。このようにしても、退避走行制御中に更に異常が発生していないか監視することができる。更に、異常が発生した場合には、シフトポジションをNレンジと判定することで、車両の駆動を停止することができる。
次に、図10及び図11を用いて本発明の実施例5を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一又は類似部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例5では、図10に示すように、駆動制御部13には、A−CPU14とB−CPU15が設けられている。図10及び図11に示すように、シフトセンサ18の各センサ19〜23(つまりPセンサ19とRセンサ20とNセンサ21とDセンサ22とBセンサ23)の信号線がA−CPU14とB−CPU15に接続され、各センサ19〜23の信号がA−CPU14とB−CPU15に入力される。
通常時に駆動制御部13は、次のようにしてシフトポジションを判定する。
例えば、A−CPU14の判定結果とB−CPU15の判定結果が両方ともPレンジの場合には、シフトポジションをPレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果とB−CPU15の判定結果が両方ともRレンジの場合には、シフトポジションをRレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果とB−CPU15の判定結果が両方ともNレンジの場合には、シフトポジションをNレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果とB−CPU15の判定結果が両方ともDレンジの場合には、シフトポジションをDレンジと判定する。
また、A−CPU14の判定結果とB−CPU15の判定結果が両方ともBレンジの場合には、シフトポジションをBレンジと判定する。
一方、A−CPU14に異常が生じた場合には、B−CPU15で車両の駆動力を制御する退避走行制御を実行し、この退避走行制御中には縮退判定を次のようにして行う。
まず、A−CPU14に異常が生じたときに、B−CPU15で判定した最新のシフトポジション(つまりA−CPU14が異常と判定される直前にB−CPU15で判定したシフトポジション)を前回値として保持する。例えば、B−CPU15で判定した最新のシフトポジションがDレンジの場合には、Dレンジを前回値として保持する。
この後、退避走行制御中に、B−CPU15で判定したシフトポジションの現在値を前回値と比較する。その結果、B−CPU15で判定したシフトポジションの現在値が前回値と同じ場合にはシフトポジションを現在値(=前回値)と判定する。その後、B−CPU15で判定したシフトポジションの現在値が前回値と異なるポジションに変化した場合にはシフトポジションをNレンジと判定する。これにより、B−CPU15で判定したシフトポジションの現在値が前回値と異なるポジションに変化するまで退避走行を継続することができる。
以上説明した本実施例5では、シフトセンサ18の信号を二つのCPU14,15に入力する構成としているため、シフトセンサ18の信号を三つのCPUに入力する構成に比べて、シフトセンサ18とCPU14,15とを接続する信号線の数を少なくすることができる。
尚、上記実施例5では、退避走行制御中に、B−CPU15で判定したシフトポジションの現在値が前回値と異なるポジションに変化した場合にシフトポジションをNレンジと判定するようにしている。しかし、これに限定されず、退避走行制御中に、B−CPU15で判定したシフトポジションの現在値が前回値と異なるポジションに変化した場合に車両の駆動力を安全なレベル(例えばクリープ走行できるレベル)に制限するようにしても良い。これにより、安全性を確保しながら退避走行を継続することができる。
次に、図12乃至図14を用いて本発明の実施例6を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一又は類似部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例6は、前記実施例1〜5のいずれかと組み合わせて実施される実施例である。本実施例6では、図12に示すように、退避走行スイッチ28が設けられている。この退避走行スイッチ28は、退避走行制御を行う退避走行モードにするためのスイッチである。スタートスイッチ29は、駆動制御部13を含む制御システムを起動するためのスイッチである。退避走行スイッチ28とスタートスイッチ29の出力信号は、駆動制御部13又は図示しない起動制御部等に入力される。
制御システムの電源がオフ(例えばIG−Off)されると、制御システムが停止する(つまりReady−Offとなる)。その後、通常時には通常のスタート操作が行われたとき、例えば、シフトポジションがPレンジ且つブレーキオン(ブレーキペダルが踏み込まれた状態)でスタートスイッチ29がオンされたときに、制御システムの電源がオン(例えばIG−On)されて、制御システムが起動する(つまりReady−Onとなる)。
前記実施例1〜5で説明したように、駆動制御部13は、A−CPU14に異常が生じた場合に退避走行制御を実行する。しかし、退避走行制御を行う退避走行モードで制御システムの電源がオフされた場合、その後、スタートスイッチ29がオンされたときに、駆動制御部13のCPU異常等によりPレンジを検出できない可能性がある。このため、通常のスタート操作が行われても、制御システムが再起動できない可能性がある。
そこで、本実施例6では、退避走行モードで制御システムが電源オフされた場合、その後、退避走行スイッチ28がオンされたとき(又は車両のブレーキオンで退避走行スイッチ28がオンされたとき)に、退避走行モードで制御システムを再起動する。この起動制御は、図13及び図14の起動制御ルーチンに従って実行される。以下、このルーチンの処理内容を説明する。
図13及び図14の起動制御ルーチンは、駆動制御部13及び/又は図示しない起動制御部等によって実行され、特許請求の範囲でいう再起動制御部としての役割を果たす。図13及び図14の起動制御ルーチンでは、まず、ステップ201で、制御システムの電源オフ中に通常のスタート操作が行われた(つまりシフトポジションがPレンジ且つブレーキオンでスタートスイッチ29がオンされた)か否かを判定する。
このステップ201で、通常のスタート操作が行われたと判定されたときに、ステップ202に進み、制御システムの電源をオン(例えばIG−On)して、制御システムを起動する(つまりReady−Onとする)。
この後、ステップ203に進み、通常走行制御及び通常時のシフトポジション判定を行う通常走行モードにする。
この後、ステップ204に進み、A−CPU14に異常が発生したか否かを判定する。このステップ204で、A−CPU14に異常が発生していないと判定された場合には、ステップ205に進み、Ready−Offの指示が有るか否かを判定する。
このステップ205で、Ready−Offの指示が無いと判定された場合には、上記ステップ203に戻る。その後、上記ステップ205で、Ready−Offの指示が有ると判定された場合には、ステップ206に進み、制御システムの電源をオフ(例えばIG−Off)して、制御システムを停止する(つまりReady−Offとする)。
一方、上記ステップ204で、A−CPU14に異常が発生したと判定された場合には、図14のステップ207に進み、退避走行制御及び縮退判定(つまり退避走行制御時のシフトポジション判定)を行う退避走行モードにする。
この後、ステップ208に進み、B−CPU15に異常が発生したか否かを判定する。このステップ208で、B−CPU15に異常が発生したと判定された場合には、ステップ209に進み、シフトポジションをNレンジと判定して、車両の駆動力をオフする。
一方、上記ステップ208で、B−CPU15に異常が発生していないと判定された場合には、ステップ210に進み、Ready−Offの指示が有るか否かを判定する。
このステップ210で、Ready−Offの指示が無いと判定された場合には、上記ステップ207に戻る。その後、上記ステップ210で、Ready−Offの指示が有ると判定された場合には、ステップ211に進み、制御システムの電源をオフ(例えばIG−Off)して、制御システムを停止する(つまりReady−Offとする)。
この後、ステップ212に進み、シフトポジションがNレンジと判定され且つ車両の駆動力が0(つまり車輪の回転速度が0)の状態であるか否かを判定する。
このステップ212で、シフトポジションがNレンジと判定され且つ車両の駆動力が0の状態であると判定された場合には、ステップ213に進み、シフトポジションをPレンジと判定する。これにより、退避走行制御中にシフトポジションがNレンジと判定され且つ車輪の回転速度が0の状態で制御システムが電源オフされた場合にシフトポジションをPレンジと判定する。
この後、ステップ214に進み、退避走行スイッチ28がオンされたか否か(又はブレーキオンで退避走行スイッチ28がオンされたか否か)を判定する。尚、退避走行スイッチ28として車両のスタートスイッチ29を兼用し、スタートスイッチ29が特定操作(例えば長押しやダブルクリック等)されたときに退避走行スイッチ28がオンされたと判定するようにしても良い。この場合、退避走行スイッチ28を省略した構成としても良い。
このステップ214で、「No」と判定された場合には、上記ステップ211に戻る。その後、上記ステップ214で、退避走行スイッチ28がオンされた(又はブレーキオンで退避走行スイッチ28がオンされた)と判定されたときに、ステップ215に進み、シフトポジションの判定をPレンジからNレンジに切り換える。この後、ステップ216に進み、制御システムの電源をオン(例えばIG−On)して、制御システムを再起動する(つまりReady−Onとする)。
この後、ステップ217に進み、CPU異常判定を実行して、CPU14,15又はCPU14〜16の異常の有無を判定する。
このステップ217で、CPUの異常無しと判定された場合には、上記ステップ203に戻り、通常走行モードにする。これにより、通常走行モードで制御システムを再起動する。
一方、上記ステップ217で、A−CPU14の異常有りと判定された場合には、上記ステップ207に戻り、退避走行モードにする。これにより、退避走行モードで制御システムを再起動する。
また、上記ステップ217で、複数のCPUの異常有りと判定された場合には、ステップ218に進み、制御システムを停止する(つまりReady−Offとする)。
一方、上記ステップ212で、「No」と判定された場合には、ステップ219に進み、退避走行スイッチ28がオンされたか否か(又はブレーキオンで退避走行スイッチ28がオンされたか否か)を判定する。このステップ219で、退避走行スイッチ28がオンされた(又はブレーキオンで退避走行スイッチ28がオンされた)と判定された場合には、ステップ220に進み、シフトポジションの判定がNレンジか否か判定する。このステップ220で、シフトポジションの判定がNレンジと判定された場合には、ステップ216に進む。これに対して、上記ステップ219で「No」と判定された場合、又は、上記ステップ220で「No」と判定された場合には、上記ステップ211に戻る。
以上説明した本実施例6では、退避走行モードで制御システムが電源オフされた場合、その後、退避走行スイッチ28がオンされたとき又は車両のブレーキオンで退避走行スイッチ28がオンされたときに、退避走行モードで制御システムを再起動するようにしている。これにより、退避走行モードで制御システムが電源オフされた場合でも、制御システムを再起動して再び退避走行することができる。
次に、図15を用いて本発明の実施例7を説明する。但し、前記実施例6と実質的に同一又は類似部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例6と異なる部分について説明する。
本実施例7では、退避走行モードで制御システムが電源オフされた場合、その後、通常のスタート操作が行われたときに、再起動方法として退避走行スイッチ28をオンすること(又は車両のブレーキオンで退避走行スイッチ28をオンすること)を運転者に提示する。
本実施例7で実行する図15の起動制御ルーチンは、前記実施例6で説明した図13及び図14のルーチンのステップ213とステップ214の間に、ステップ214a〜214cの処理を追加したものであり、それ以外の各ステップの処理は図13及び図14と同じである。
図15の起動制御ルーチンでは、ステップ207で退避走行モードにした後、ステップ210でReady−Offの指示が有ると判定された場合に、ステップ211で制御システムの電源をオフして制御システムを停止する。
この後、ステップ212で、シフトポジションがNレンジと判定され且つ車両の駆動力が0の状態であると判定された場合には、ステップ213に進み、シフトポジションをPレンジと判定する。
この後、ステップ214aに進み、通常のスタート操作が行われた(つまりシフトポジションがPレンジ且つブレーキオンでスタートスイッチ29がオンされた)か否かを判定する。このステップ214aで、通常のスタート操作が行われていないと判定された場合には、ステップ214に進む。
一方、上記ステップ214aで、通常のスタート操作が行われたと判定された場合には、ステップ214bに進み、CPU(例えばA−CPU14)の異常有りか否かを判定する。このステップ214bで、CPUの異常無しと判定された場合には、ステップ202に戻る。
一方、上記ステップ214bで、CPUの異常有りと判定された場合には、ステップ214cに進み、再起動方法として「退避走行スイッチ28をオンすること(又は車両のブレーキオンで退避走行スイッチ28をオンすること)」を運転者に提示する。この場合、再起動方法を、インストルメントパネルのディスプレイ、カーナビゲーション、音声、外部通信機器(例えば携帯電話等)のうちの一つ又は二つ以上で提示する。これにより、再起動方法を運転者に確実に知らせることができる。
この後、ステップ214に進み、退避走行スイッチ28がオンされたか否か(又はブレーキオンで退避走行スイッチ28がオンされたか否か)を判定する。尚、退避走行スイッチ28として車両のスタートスイッチ29を兼用し、スタートスイッチ29が特定操作(例えば長押しやダブルクリック等)されたときに退避走行スイッチ28がオンされたと判定するようにしても良い。この場合、退避走行スイッチ28を省略した構成としても良い。
このステップ214で、「No」と判定された場合には、上記ステップ211に戻る。その後、上記ステップ214で、退避走行スイッチ28がオンされた(又はブレーキオンで退避走行スイッチ28がオンされた)と判定されたときに、ステップ215に進み、シフトポジションの判定をPレンジからNレンジに切り換える。この後、ステップ216に進み、制御システムの電源をオンして、制御システムを再起動する。
以上説明した本実施例7では、退避走行モードで制御システムが電源オフされた場合、その後、通常のスタート操作が行われたときに、再起動方法として退避走行スイッチ28をオンすること(又は車両のブレーキオンで退避走行スイッチ28をオンすること)を運転者に提示するようにしている。これにより、退避走行モードで制御システムが電源オフされた場合に、運転者が再起動方法を知らない場合でも、その再起動方法を運転者に知らせることができ、制御システムを速やかに再起動することができる。
尚、上記各実施例1〜7では、五つのシフトポジションを検出するシフトセンサを備えたシステムに本発明を適用したが、これに限定されず、三つ以下又は六つ以上のシフトポジションを検出するシフトセンサを備えたシステムに本発明を適用しても良い。
また、上記各実施例1〜7において、CPUが実行する機能の一部又は全部を、一つ或は複数のIC等によりハードウェア的に構成しても良い。
その他、本発明は、駆動源としてMGを搭載した車両に限定されず、駆動源としてエンジンを搭載した車両や、駆動源としてエンジンとMGを搭載した車両に適用して実施できる。
13…駆動制御部、14…A−CPU、15…B−CPU、16…C−CPU、17…シフトレバー、18…シフトセンサ

Claims (15)

  1. 車両のシフトレバー(17)の操作位置であるシフトポジションに応じて複数の信号を出力するシフトセンサ(18)を備えた車両の制御装置において、
    前記車両の駆動力の制御に関わる複数の制御回路(14,15,16)を有し、前記シフトセンサの出力信号に基づいて前記シフトポジションを判定する駆動制御部(13)を備え、
    前記駆動制御部は、前記複数の制御回路のうち一つの制御回路に異常が生じた場合に該異常が生じた制御回路以外の制御回路(以下単に「他の制御回路」という)で前記車両の駆動力を制御する退避走行制御を行う退避走行制御部と、前記退避走行制御中に前記他の制御回路で前記シフトセンサの出力信号に基づいて前記シフトポジションを判定すると共に判定可能なシフトポジションを通常時よりも少なくする縮退判定を行う判定制御部とを備えている車両の制御装置。
  2. 前記判定制御部は、前記退避走行制御中に前記縮退判定を行う際に、前記他の制御回路の二つ以上で前記シフトポジションを判定し、該シフトポジションの判定結果を比較して異常の有無を判定し、異常有りと判定した場合には前記シフトポジションをニュートラルレンジと判定する請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記判定制御部は、前記退避走行制御中に前記縮退判定を行う際に、前記判定可能なシフトポジションを前進レンジと後進レンジとニュートラルレンジに限定する請求項1又は2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記駆動制御部は、前記複数の制御回路として三つの制御回路を備え、前記シフトセンサの各シフトポジションに対応する信号をそれぞれ前記三つの制御回路のうちいずれか二つの制御回路に入力して、各シフトポジションをそれぞれ前記三つの制御回路のうちいずれか二つの制御回路で判定できるように前記シフトセンサと接続されている請求項3に記載の車両の制御装置。
  5. 前記駆動制御部は、前記複数の制御回路として三つの制御回路を備え、該三つの制御回路のうち一つの制御回路を異常時判定用の制御回路とし、前記シフトセンサの各シフトポジションに対応する全ての信号を前記三つの制御回路のうち前記異常時判定用の制御回路以外の二つの制御回路に入力し、前記シフトセンサの前進レンジに対応する信号と後進レンジに対応する信号を前記異常時判定用の制御回路に入力するように前記シフトセンサと接続されている請求項3に記載の車両の制御装置。
  6. 前記判定制御部は、前記退避走行制御中に異常な制御回路を特定できない場合には、運転者による前記シフトレバーの操作により前記複数の制御回路のうち二つの制御回路の判定結果が同時に同じポジションに変化した場合に該二つの制御回路を正常と判定して残りの制御回路を異常と判定する請求項2に記載の車両の制御装置。
  7. 前記判定制御部は、前記退避走行制御中に前記縮退判定を行う際に、前記判定可能なシフトポジションを前進レンジとニュートラルレンジに限定する請求項1又は2に記載の車両の制御装置。
  8. 前記複数の制御回路は、それぞれ前記シフトポジションを判定する判定部(24,26)と該判定部の判定結果を監視する監視部(25,27)とを備え、
    前記判定制御部は、前記退避走行制御中に前記縮退判定を行う際に、前記他の制御回路で前記監視部により前記判定部の判定結果を監視して異常の有無を判定し、異常有りと判定した場合には前記シフトポジションをニュートラルレンジと判定する請求項1に記載の車両の制御装置。
  9. 前記判定制御部は、前記複数の制御回路のうち一つの制御回路に異常が生じたときに前記他の制御回路で判定した最新のシフトポジションを前回値として保持し、前記退避走行制御中に、前記他の制御回路で判定したシフトポジションの現在値が前記前回値と同じ場合には前記シフトポジションを前記現在値と判定し、前記現在値が前記前回値と異なるポジションに変化した場合には前記シフトポジションをニュートラルレンジと判定する又は前記車両の駆動力を安全なレベルに制限する請求項1に記載の車両の制御装置。
  10. 前記判定制御部は、前記退避走行制御中に前記シフトポジションがニュートラルレンジと判定され且つ車輪の回転速度が0の状態で前記駆動制御部を含む制御システムが電源オフされた場合に前記シフトポジションをパーキングレンジと判定する請求項1乃至9のいずれかに記載の車両の制御装置。
  11. 前記退避走行制御を行う退避走行モードにするための退避走行スイッチ(28,29)と、
    前記退避走行モードで前記駆動制御部を含む制御システムが電源オフされた場合、その後、前記退避走行スイッチがオンされたとき又は前記車両のブレーキオンで前記退避走行スイッチがオンされたときに、前記退避走行モードで前記制御システムを再起動する再起動制御部と
    を備えている請求項1乃至10のいずれかに記載の車両の制御装置。
  12. 前記再起動制御部は、前記退避走行モードで前記制御システムを再起動する際に前記シフトポジションの判定をパーキングレンジからニュートラルレンジに切り換える請求項11に記載の車両の制御装置。
  13. 前記退避走行スイッチとして前記車両のスタートスイッチ(29)を兼用し、
    前記再起動制御部は、前記スタートスイッチが特定操作されたときに前記退避走行スイッチがオンされたと判定する請求項11又は12に記載の車両の制御装置。
  14. 前記再起動制御部は、前記退避走行モードで前記制御システムが電源オフされた場合、その後、通常のスタート操作が行われたときに、再起動方法として前記退避走行スイッチをオンすること又は前記車両のブレーキオンで前記退避走行スイッチをオンすることを運転者に提示する請求項11乃至13のいずれかに記載の車両の制御装置。
  15. 前記再起動制御部は、前記再起動方法を、ディスプレイ、カーナビゲーション、音声、外部通信機器のうちの少なくとも一つで提示する請求項14に記載の車両の制御装置。
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