JP2017066969A - チューブポンプ - Google Patents

チューブポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2017066969A
JP2017066969A JP2015192885A JP2015192885A JP2017066969A JP 2017066969 A JP2017066969 A JP 2017066969A JP 2015192885 A JP2015192885 A JP 2015192885A JP 2015192885 A JP2015192885 A JP 2015192885A JP 2017066969 A JP2017066969 A JP 2017066969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
gear
axis
around
pressure member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015192885A
Other languages
English (en)
Inventor
林 勝彦
Katsuhiko Hayashi
勝彦 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Sankyo Corp filed Critical Nidec Sankyo Corp
Priority to JP2015192885A priority Critical patent/JP2017066969A/ja
Publication of JP2017066969A publication Critical patent/JP2017066969A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

【課題】簡素な構成で、チューブを引っ張るような力の発生を確実に抑制することのできるチューブポンプを提供すること。【解決手段】チューブポンプ1では、ロータ駆動装置8が偏芯ロータ7を第1軸線L5周りに回転させると、偏芯ロータ7は、加圧部材6を第1軸線L5周りに移動させ、支持体2に支持されているチューブ9に対する加圧部材6の加圧位置を移動させる。加圧部材6には、加圧部材6の中心軸線である第2軸線L6周りに第1歯車部67が設けられ、支持体2のうち、ホルダ5には、第1歯車部67と噛み合う第2歯車部27が第1軸線L5周りに設けられており、これらの歯車部によって、加圧部材6の第2軸線L6周りの角度位置を規制する角度位置規制機構10が構成されている。従って、加圧部材6の第2軸線L6周りの回転と加圧部材6の第1軸線L5周りの回転とを同期させることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、円弧状に配置したチューブを偏芯ロータで圧迫して流体の吐出を行うチューブポンプに関するものである。
チューブポンプは、支持体に設けられた円弧状の内壁に沿って可撓性のチューブを配置し、チューブを偏芯ロータで圧迫して流体の吐出を行う。その際、偏芯ロータの周りに円筒状の加圧部材を配置しておく。かかる構成によれば、偏芯ロータは、加圧部材を内側から押圧しながら回転し、チューブに対する加圧部材の加圧位置を移動させる。その際、加圧部材は、加圧部材とチューブとの摩擦力によって偏芯ロータの回転方向とは逆の方向に回転する。しかしながら、上記の構成の場合、加圧部材とチューブとの間に発生する摩擦力の変動によって、加圧部材の移動と加圧部材の回転との同期が大きく崩れ、不要な力がチューブに掛るおそれがある。かかる力は、チューブを引き伸ばして吐出量を変化させるという問題や、チューブが損傷する等の問題の原因となる。そこで、加圧部材に隣接して設けた回転部材を加圧部材の回転とは逆方向に回転させ、この回転部材の逆回転力を加圧部材に付与する形態が提案されている(特許文献1参照)。
特開2008−88915号公報
しかしながら、特許文献1の記載のように、偏芯ロータや加圧部材に加えて回転部材を追加し、回転部材によって、加圧部材に対して回転方向とは逆方向の回転力を付与する形態の場合、部品点数が増えるので、チューブポンプの小型化や低コスト化が妨げられるという問題点がある。また、特許文献1に記載の構成では、チューブが引き伸ばされることを十分に抑制することができないという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、簡素な構成で、チューブを引っ張るような力の発生を確実に抑制することのできるチューブポンプを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るチューブポンプは、円弧状の内壁が設けられた支持体と、前記内壁に沿って円弧状に配置された可撓性のチューブと、前記チューブを径方向内側から前記内壁に向けて加圧する円筒状の加圧部材と、前記加圧部材を内側から押圧しながら第1軸線周りに回転して前記チューブに対する前記加圧部材の加圧位置を移動させる偏芯ロータと、前記偏芯ロータを回転駆動するロータ駆動装置と、前記加圧部材の中心軸線である第2軸線周りにおける前記加圧部材の角度位置を規制する角度位置規制機構と、を有し、前記角度位置規制機構は、前記加圧部材に前記第2軸線周りに設けられた第1歯車部と、前記支持体に前記第1軸線周りに設けられ、前記第1歯車部と噛み合う第2歯車部と、を備えていることを特徴とする。
本発明において、偏芯ロータは、加圧部材を内側から押圧しながら回転して、チューブに対する加圧部材の加圧位置を移動させる。その際、加圧部材は、第2軸線周りに偏芯ロータの第1軸線周りの回転方向とは逆方向に回転する。ここで、加圧部材の第2軸線周りの回転と加圧部材の第1軸線周りの移動との同期が大きく崩れると、チューブには引っ張
り力が作用するが、本発明では、加圧部材に設けられた第1歯車部と、支持体に設けられた第2歯車部とによって、加圧部材の第2軸線周りの角度位置を規制する角度位置規制機構が設けられている。かかる角度位置規制機構によれば、歯車同士の噛み合いによって、加圧部材の第2軸線周りの回転と加圧部材の第1軸線周りの移動とを同期させることができるため、チューブには引っ張り力が作用しにくい。従って、チューブが伸びて吐出量が変化するという事態や、チューブが損傷する等の事態が発生しにくい。また、角度位置規制機構は、加圧部材に設けられた第1歯車部と、支持体に設けられた第2歯車部とによって構成されているため、簡素な構成で、上記の同期を実現することができ、チューブを引っ張るような力の発生を確実に抑制することができる。
本発明において、前記第1歯車部は、前記加圧部材の外周面に形成された外歯歯車であり、前記支持体は、前記第2歯車部を構成する内歯歯車が形成された筒状の筒部を備えている態様を採用することができる。
この場合、前記加圧部材は、前記チューブに径方向内側から接する第1筒部と、前記第1筒部に対して前記第2軸線の延在方向で隣り合い、前記第1歯車部が外周面に形成された第2筒部と、前記第1筒部と前記第2筒部との間に設けられ、前記第1筒部より大径のフランジ部と、を備えていることが好ましい。かかる構成によれば、チューブが第1歯車部と第2歯車部との間に食い込むことをフランジ部によって抑制することができる。
本発明において、前記筒部は、前記第2歯車部が内周面に設けられた第1穴部と、前記第1軸線の延在方向で前記第1穴部と前記チューブとの間に設けられ、前記第1穴部より内径が大きな第2穴部と、を備え、前記第2穴部の内側に前記フランジ部が位置することが好ましい。かかる構成によれば、加圧部材と第2穴部との間に十分な隙間が存在するので、加圧部材が筒部と干渉することを抑制することができる。
本発明において、前記第1歯車部の歯数と前記第2歯車部の歯数との比は、前記第1歯車部のピッチ円の直径と前記第2歯車部のピッチ円の直径との比と同一であることが好ましい。かかる構成によれば、チューブを引っ張るような力の発生をより確実に抑制することができる。
本発明において、前記支持体は、前記内壁が設けられたチューブ保持部材と、前記筒部が設けられたホルダと、を備え、前記ホルダは、前記偏芯ロータの回転軸が嵌った軸穴が設けられた端板部を備えていることが好ましい。かかる構成によれば、ホルダによって偏芯ロータを回転可能に支持することができる。
本発明において、前記偏芯ロータと前記加圧部材との間には、内輪と外輪との間に転動体が配置されたリング状のベアリングが設けられていることが好ましい。かかる構成によれば、偏芯ロータと加圧部材との間に余計な負荷が発生しにくい。
本発明において、前記ロータ駆動装置の駆動源は、モータである態様を採用することができる。
本発明において、偏芯ロータは、加圧部材を内側から押圧しながら回転して、チューブに対する加圧部材の加圧位置を移動させる。その際、加圧部材は、第2軸線周りに偏芯ロータの第1軸線周りの回転方向とは逆方向に回転する。ここで、加圧部材の第2軸線周りの回転と加圧部材の第1軸線周りの移動との同期が大きく崩れると、チューブには引っ張り力が作用するが、本発明では、加圧部材に設けられた第1歯車部と、支持体に設けられた第2歯車部とによって、加圧部材の第2軸線周りの角度位置を規制する角度位置規制機
構が設けられている。かかる角度位置規制機構によれば、歯車同士の噛み合いによって、加圧部材の第2軸線周りの回転と加圧部材の第1軸線周りの移動とを同期させることができるため、チューブには引っ張り力が作用しにくい。従って、チューブが伸びて吐出量が変化するという事態や、チューブが損傷する等の事態が発生しにくい。また、角度位置規制機構は、加圧部材に設けられた第1歯車部と、支持体に設けられた第2歯車部とによって構成されているため、簡素な構成で、上記の同期を実現することができ、チューブを引っ張るような力の発生を確実に抑制することができる。
本発明を適用したチューブポンプ全体の斜視図である。 本発明を適用したチューブポンプの要部の斜視図である。 本発明を適用したチューブポンプの断面図である。 本発明を適用したチューブポンプのチューブ保持部材の説明図である。
図面を参照して、本発明を実施するための形態を説明する。なお、以下の説明においては、偏芯ロータ7が回転する際の回転中心軸線を第1軸線L5とし、加圧部材6の中心軸線を第2軸線L6とする。また、第1軸線L5および第2軸線L6の延在方向のうち、駆動源が配置されている側を一方側L1とし、駆動源が配置されている側とは反対側を他方側L2として説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用したチューブポンプ1全体の斜視図であり、図1(a)、(b)は、チューブポンプ1の外観を示す斜視図、およびチューブポンプ1から支持体2のうち、カバーを外した状態の分解斜視図である。図2は、本発明を適用したチューブポンプ1の要部の斜視図であり、図2(a)、(b)は、本発明を適用したチューブポンプ1のチューブ9等の構成を示す分解斜視図、および加圧部材6等の構成を示す分解斜視図である。図3は、本発明を適用したチューブポンプ1の断面図であり、図3(a)、(b)は、チューブ9を通る位置でチューブポンプ1を第1軸線L5に対して直交する方向から切断したときの断面図、および角度位置規制機構10を通る位置でチューブポンプ1を第1軸線L5に対して直交する方向から切断したときの断面図である。
図1、図2、および図3(a)において、チューブポンプ1は、円弧状の内壁20が設けられた支持体2と、内壁20に沿って円弧状に配置された可撓性のチューブ9とを有している。また、チューブポンプ1は、チューブ9を径方向内側から内壁20に向けて加圧する円筒状の加圧部材6と、加圧部材6を内側から押圧しながら第1軸線L5周りに回転してチューブ9に対する加圧部材6の加圧位置を第1軸線L5周りに移動させる偏芯ロータ7と、偏芯ロータ7を回転駆動するロータ駆動装置8とを有している。チューブ9は、第1軸線L5に直交する方向に2つの端部91、92を向けており、一方の端部91が流体の吸込み口に相当し、他方の端部92が吐出口に相当する。
支持体2は、軸線方向の一方側L1から他方側L2に向けて、筒状のホルダ5、円弧状のチューブ保持部材4、およびカバー3を有しており、チューブ保持部材4の内周面にチューブ9を径方向外側で支持する内壁20が設けられている。本形態において、チューブ保持部材4の内壁20は、断面円弧状に湾曲した凹溝40からなる。ホルダ5とカバー3とは、チューブ保持部材4を挟んでボルト39によって連結されており、チューブ保持部材4は、ホルダ5とカバー3との間に保持されている。
チューブ保持部材4は、チューブ9と同様に湾曲し、端部91、92の側が第1軸線L5に対して直交する方向に延在している。チューブ保持部材4は、他方側L2の面にチュ
ーブ保持部材4に沿って延在する段部41が形成されており、チューブ保持部材4の径方向内側の部分は、径方向外側の部分より軸線方向の厚さが厚くなっている。このため、ホルダ5の他方側L2の面では、チューブ保持部材4が当接する部分が平坦面になっているのに対して、カバー3の一方側L1の面において、チューブ保持部材4が当接する部分には、チューブ保持部材4の段部41に対応する構成の段部(図示せず)が形成されている。
ロータ駆動装置8において、駆動源は、ホルダ5にネジ89によって固定されたモータ80であり、第1軸線L5に沿ってモータ80から他方側L2に向けて突出した出力軸(図示せず)に偏芯ロータ7が固定されている。モータ80は、内部のモータ部の回転が複数の歯車(図示せず)によって減速されて出力軸から出力されるギアードモータである。
偏芯ロータ7は、モータ80の出力軸に固定された円筒状の第1円柱部71と、第1円柱部71の他方側L2に第1円柱部71に対して偏芯した状態に設けられた第2円柱部72と、第1軸線L5に沿って第2円柱部72から他方側L2に突出した軸部73とを備えている。偏芯ロータ7において、第1円柱部71および軸部73は、偏芯ロータ7の回転中心軸線(第1軸線L5)と同軸状である。これに対して、第2円柱部72は、加圧部材6の中心軸線(第2軸線L6)と同軸状であり、加圧部材6を第2軸線L6周りに回転可能に支持している。
本形態において、偏芯ロータ7の第2円柱部72の周りには円筒状のベアリング78が第2円柱部72と同軸状に装着されており、ベアリング78の外側に加圧部材6が同軸状に装着されている。ベアリング78は、偏芯ロータ7に固定された内輪と、加圧部材6に固定された外輪との間に、ローラやボール等の転動体(図示せず)が配置されている。本形態において、ベアリング78は、スペーサ79を挟んで第1軸線L5の延在方向に2つ配置されている。
加圧部材6は、ベアリング78の外側に配置されており、ベアリング78を介して、偏芯ロータ7の第2円柱部72に回転可能に支持されている。この状態で、加圧部材6は、偏芯ロータ7の第2円柱部72と同軸状である。
このように構成したチューブポンプ1では、水や薬品等の流体が貯留された貯留部にチューブ9の一方の端部91を接続し、一方の端部92を流体の供給先に接続する。この状態で、モータ80が回転すると、偏芯ロータ7は、第1軸線L5周りに矢印R1(図3(a)参照)で示す方向に回転する。その際、偏芯ロータ7の第2円柱部72は、加圧部材6を内側から押圧しながら回転して加圧部材6を第1軸線L5周りに矢印R1の方向に移動させ、チューブ9に対する加圧部材6の加圧位置を第1軸線L5周りに移動させる。その結果、チューブ9の一方の端部91から吸い込んだ流体が他方の端部92から吐出される。
(角度位置規制機構10の構成)
上記の動作において、加圧部材6は、第2軸線L6周りに矢印R2で示す方向(偏芯ロータ7の回転方向と逆方向)に回転する。ここで、加圧部材6の第1軸線L5周りの移動と、加圧部材6の第2軸線L6周りの回転との同期が大きく崩れると、チューブ9に引っ張り力が作用してしまう。そこで、本形態では、図2および図3(b)に示すように、加圧部材6には、第2軸線L6周りに第1歯車部67が設けられ、支持体2には、第1歯車部67と噛み合う第2歯車部27が第1軸線L5周りに設けられており、第1歯車部67と第2歯車部27とによって、加圧部材6が第1軸線L5周りに移動した際、加圧部材6の第2軸線L6周りの角度位置を規制する角度位置規制機構10が構成されている。このため、加圧部材6が第1軸線L5周りに移動する際、加圧部材6は、加圧部材6の第1軸
線L5周りの移動に同期しながら、第2軸線L6周りに回転する。
本形態において、第1歯車部67は、加圧部材6に設けられた外歯歯車であり、第2歯車部27は、支持体2の筒部25の内周面に設けられた内歯歯車からなる。ここで、第1歯車部67の歯数と第2歯車部27の歯数との比は、第1歯車部67のピッチ円の直径と第2歯車部27のピッチ円の直径との比と同一である。
かかる角度位置規制機構10を構成するにあたって、まず、加圧部材6には、チューブ9に径方向内側から接する第1筒部61と、第1筒部61に対して第2軸線L6の延在方向で隣り合う第2筒部62とが設けられており、第2筒部62の外周面の全周にわたって第1歯車部67(外歯歯車)が形成されている。加圧部材6では、第1筒部61と第2筒部62との間には、第1筒部61より大径のフランジ部63が設けられている。フランジ部63は、第1歯車部67の歯先円の直径と同一の直径を有する円板部であり、フランジ部63から径方向外側に第1歯車部67が突出していない。
支持体2において、第2歯車部27が内周面に設けられた筒部25は、ホルダ5に設けられている。ホルダ5は、第2歯車部27が内周面の全体にわたって設けられた第1穴部51と、第1穴部51に対して第1軸線L5の延在方向の他方側L2に設けられた第2穴部52とを有しており、第2穴部52の内径は、第1穴部51の内径より大きい。このため、チューブポンプ1を組み立てた状態で、第2穴部52は、第1穴部51とチューブ9との間に位置し、第2穴部52の内側に加圧部材6のフランジ部63が位置する。従って、第2穴部52の内側では、ホルダ5と加圧部材6との間に十分な隙間が存在する。それ故、加圧部材6が回転する際、加圧部材6とホルダ5との間に余計な干渉が発生しにくい。
ホルダ5は、第1穴部51に対して第1軸線L5の延在方向の一方側L1に端板部53を有しており、端板部53には、偏芯ロータ7の回転軸(第1円柱部71)が嵌った軸穴54が設けられている。このため、偏芯ロータ7は、ホルダ5およびカバー3によって回転可能に支持されているため、偏芯ロータ7には傾きが発生しにくい。
(チューブ保持部材4の構成)
図4は、本発明を適用したチューブポンプ1のチューブ保持部材4の説明図であり、図4(a)、(b)は、チューブ保持部材4がチューブ9を保持した閉状態の説明図、およびチューブ保持部材4がチューブ9を解放した開状態の説明図である。
図4に示すように、本形態のチューブポンプ1に用いたチューブ保持部材4は、円弧状に延在する2つの円弧状部材4a、4bからなる。本形態において、円弧状部材4a、4bは各々、ホルダ5において隣り合う位置に保持された2本の支軸24a、24b(図2(a)参照)によって回転可能に支持されている。このため、チューブ9を保持する際、図4(a)に示すように、円弧状部材4a、4bを各々、支軸24a、24b周りに互いに接近する方向に回転させた状態で、カバー3とホルダ5との間に保持される。その際、カバー3に設けられた段部がチューブ保持部材4の段部41に当接するため、円弧状部材4a、4bが各々、支軸24a、24b周りに回転して開くことがない。なお、本形態では、円弧状部材4a、4bの穴49a、49bに支軸24a、24bが嵌っていたが、円弧状部材4a、4bに設けた軸24a、24bがホルダ5の穴に嵌っている態様を採用してもよい。
これに対して、チューブ9を交換する際には、図4(b)に示すように、カバー3を外した後、円弧状部材4a、4bを各々、支軸24a、24b周りに互いに離間する方向に回転させれば、チューブ9が解放された状態となる。このため、チューブ9を交換する際、チューブ9を複雑に引き回す必要がないので、チューブ9の交換が容易である。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のチューブポンプ1において、偏芯ロータ7は、加圧部材6を内側から押圧しながら回転して、チューブ9に対する加圧部材6の加圧位置を移動させる。その際、加圧部材6は、第2軸線L6周りに、偏芯ロータ7の第1軸線L5周りの回転方向とは逆方向に回転する。ここで、加圧部材6の第2軸線L6周りの回転と加圧部材6の第1軸線L5周りの移動との同期が大きく崩れると、チューブ9には引っ張り力が作用するが、本形態では、加圧部材6に設けられた外歯歯車からなる第1歯車部67と、支持体2に設けられた内歯歯車からなる第2歯車部27とによって、加圧部材6の第2軸線L6周りの角度位置を規制する角度位置規制機構10が設けられている。かかる角度位置規制機構10によれば、歯車同士の噛み合いによって、加圧部材6の第2軸線L6周りの回転と加圧部材6の第1軸線L5周りの移動とを積極的に同期させることができるため、チューブ9には引っ張り力が作用しにくい。従って、チューブ9が伸びて吐出量が変化するという事態や、チューブ9が損傷する等の事態が発生しにくい。また、角度位置規制機構10は、加圧部材6に設けられた外歯歯車からなる第1歯車部67と、支持体2に設けられた内歯歯車からなる第2歯車部27とによって構成されているため、簡素な構成で、上記の同期を実現することができ、チューブ9を引っ張るような力の発生を抑制することができる。
また、加圧部材6は、チューブ9に径方向内側から接する第1筒部61と、第1歯車部67が外周面に形成された第2筒部62との間に第1筒部61より大径のフランジ部63が設けられている、このため、チューブ9が第1歯車部67と第2歯車部27との間に食い込むことをフランジ部63によって抑制することができる。
また、第1歯車部67の歯数と第2歯車部27の歯数との比は、第1歯車部67のピッチ円の直径と第2歯車部27のピッチ円の直径との比と同一であるため、上記の同期を確実に実現することができ、チューブ9を引っ張るような力の発生を抑制することができる。
(他の実施の形態)
上記実施の形態において、加圧部材6では、チューブ9に径方向内側から接する第1筒部61と、第1歯車部67が外周面に形成された第2筒部62とが一体になっていたが、互いに一体に回転可能であれば、別体に形成した第1筒部61と第2筒部62を係合機構等によって連結した構造であってもよい。
上記実施の形態において、ホルダ5では、第2歯車部27が形成された第1穴部51の部分、第2穴部52の部分、および端板部53が一体になっていたが、各々別体の部材を連結させてホルダ5を構成していてもよい。
上記実施の形態において、第1歯車部67と第2歯車部27とは径方向で対向し、噛み合っていたが、第1歯車部67と第2歯車部27とが軸線方向で対向し、噛み合っている構成であってもよい。
上記実施の形態においては、第1歯車部67の歯数と第2歯車部27の歯数との比が、第1歯車部67のピッチ円の直径と第2歯車部27のピッチ円の直径との比と同一であったため、上記の同期を確実に実現することができるが、加圧部材6の第2軸線L6周りの回転と加圧部材6の第1軸線L5周りの移動との同期が大きく崩れなければ、チューブ9を引っ張るような力を低減することができる。従って、第1歯車部67の歯数と第2歯車部27の歯数との比が、第1歯車部67のピッチ円の直径と第2歯車部27のピッチ円の直径との比と略同一であれば、第1歯車部67の歯数と第2歯車部27の歯数との比と、
第1歯車部67のピッチ円の直径と第2歯車部27のピッチ円の直径との比とが相違していてもよい。
1 チューブポンプ、2 支持体、3 カバー、4 チューブ保持部材、4a、4b 円弧状部材、5 ホルダ、6 加圧部材、7 偏芯ロータ、8 ロータ駆動装置、9 チューブ、10 角度位置規制機構、20 内壁、24a、24b 支軸、25 筒部、27
第2歯車部、51 第1穴部、52 第2穴部、53 端板部、54 軸穴、61 第1筒部、62 第2筒部、63 フランジ部、67 第1歯車部、78 ベアリング、80 モータ、L5 第1軸線、L6 第2軸線

Claims (8)

  1. 円弧状の内壁が設けられた支持体と、
    前記内壁に沿って円弧状に配置された可撓性のチューブと、
    前記チューブを径方向内側から前記内壁に向けて加圧する円筒状の加圧部材と、
    前記加圧部材を内側から押圧しながら第1軸線周りに回転して前記チューブに対する前記加圧部材の加圧位置を移動させる偏芯ロータと、
    前記偏芯ロータを回転駆動するロータ駆動装置と、
    前記加圧部材の中心軸線である第2軸線周りにおける前記加圧部材の角度位置を規制する角度位置規制機構と、
    を有し、
    前記角度位置規制機構は、前記加圧部材に前記第2軸線周りに設けられた第1歯車部と、前記支持体に前記第1軸線周りに設けられ、前記第1歯車部と噛み合う第2歯車部と、を備えていることを特徴とするチューブポンプ。
  2. 前記第1歯車部は、前記加圧部材の外周面に形成された外歯歯車であり、
    前記支持体は、前記第2歯車部を構成する内歯歯車が形成された筒状の筒部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のチューブポンプ。
  3. 前記加圧部材は、前記チューブに径方向内側から接する第1筒部と、前記第1筒部に対して前記第2軸線の延在方向で隣り合い、前記第1歯車部が外周面に形成された第2筒部と、前記第1筒部と前記第2筒部との間に設けられ、前記第1筒部より大径のフランジ部と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載のチューブポンプ。
  4. 前記筒部は、前記第2歯車部が内周面に設けられた第1穴部と、前記第1軸線の延在方向で前記第1穴部と前記チューブとの間に設けられ、前記第1穴部より内径が大きな第2穴部と、を備え、
    前記第2穴部の内側に前記フランジ部が位置することを特徴とする請求項3に記載のチューブポンプ。
  5. 前記第1歯車部の歯数と前記第2歯車部の歯数との比は、前記第1歯車部のピッチ円の直径と前記第2歯車部のピッチ円の直径との比と同一であることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載のチューブポンプ。
  6. 前記支持体は、前記内壁が設けられたチューブ保持部材と、前記筒部が設けられたホルダと、を備え、
    前記ホルダは、前記偏芯ロータの回転軸が嵌った軸穴が設けられた端板部を備えていることを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載のチューブポンプ。
  7. 前記偏芯ロータと前記加圧部材との間には、内輪と外輪との間に転動体が配置されたリング状のベアリングが設けられていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のチューブポンプ。
  8. 前記ロータ駆動装置の駆動源は、モータであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載チューブポンプ。
JP2015192885A 2015-09-30 2015-09-30 チューブポンプ Pending JP2017066969A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015192885A JP2017066969A (ja) 2015-09-30 2015-09-30 チューブポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015192885A JP2017066969A (ja) 2015-09-30 2015-09-30 チューブポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017066969A true JP2017066969A (ja) 2017-04-06

Family

ID=58494139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015192885A Pending JP2017066969A (ja) 2015-09-30 2015-09-30 チューブポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017066969A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4984704U (ja) * 1972-11-10 1974-07-23
JPS58165285U (ja) * 1982-04-30 1983-11-02 日興エンジニアリング株式会社 ロ−ラポンプ
JPH05133350A (ja) * 1991-11-13 1993-05-28 Nittec Co Ltd チユーブポンプ
JP2006029161A (ja) * 2004-07-14 2006-02-02 Aquatech:Kk チューブポンプ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4984704U (ja) * 1972-11-10 1974-07-23
JPS58165285U (ja) * 1982-04-30 1983-11-02 日興エンジニアリング株式会社 ロ−ラポンプ
JPH05133350A (ja) * 1991-11-13 1993-05-28 Nittec Co Ltd チユーブポンプ
JP2006029161A (ja) * 2004-07-14 2006-02-02 Aquatech:Kk チューブポンプ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9309921B2 (en) Internally-toothed gear unit with composite roller bearing, and wave gear device
TWI572788B (zh) 減速傳動軸承
JP2008202764A (ja) 揺動内接噛合遊星歯車装置及びその偏心体軸の製造方法
JP3186812U (ja) 変速伝動ベアリング
JP2006307910A (ja) 遊星歯車減速機におけるキャリアの回動支持構造
JP3187367U (ja) カップ型波動歯車装置ユニット
JP2010151196A (ja) 減速装置
JP2017203546A (ja) 駆動装置
JP2006307909A (ja) 遊星歯車減速機におけるキャリアの回動支持構造
JP2023184669A (ja) 歯車ユニット
JP2010084842A (ja) 回転駆動装置、ロボットの関節構造及びロボットアーム
JP2018009699A (ja) 減速機
JP2009267242A (ja) 太陽光発電装置
JP2019027519A (ja) 波動歯車装置
KR102324721B1 (ko) 사이클로이드 감속기
JP6463212B2 (ja) 遊星ローラ駆動型内接式遊星歯車減速装置
JP2020153412A (ja) サイクロイド減速機及びモータユニット
JP2017066969A (ja) チューブポンプ
JP7068102B2 (ja) ハイポサイクロイド減速機
JP2005321071A (ja) 内接噛合式遊星歯車機構
KR100886207B1 (ko) 방진유성기어가 구비된 유성기어 감속기
JP2006300338A (ja) 減速機
JP2013199999A (ja) 減速機
JP2015137698A (ja) 遊星ローラ式摩擦伝動装置
JP6656755B2 (ja) 扁平アクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191112