JP2017065819A - シート給送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートに接触する外周面がゴム等の摩擦係数が大きい材料にて構成された給送ローラを備えるシート給送装置において、シートを安定的に送り出し可能にする。
【解決手段】給送ローラ25を回転可能に保持するローラホルダ31であって、駆動シャフト23の回転中心線を揺動中心として給送ローラ25を揺動可能とするローラホルダ31と、電動モータMから給送ローラ25に至る回転力の伝達経路に設けられた回転式の粘性ダンパーであって、粘性流体の粘性抵抗を利用して当該回転力に対する抵抗力を発生する粘性ダンパーとを備える。これにより、温度変化を原因とする給送力の変化を小さくして給送力を安定化することが可能となるので、シートを安定的に送り出すことが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、シートを送り出すシート給送装置等に関する。
特許文献1に記載の発明は、ローラセットに過剰な負荷が作用することを防止することを目的とした発明である。すなわち、当該発明では、摩擦抵抗を利用して抵抗トルクを与える調節装置を備えるとともに、駆動モータのトルクが当該抵抗トルクを越えたときに、ローラセットが給紙を開始する。
特開2008−13368号公報
シート給送装置は、シートを確実に給送することを目的として、通常、給送ローラのうち少なくともシートに接触する外周面は、ゴム等の摩擦係数が大きい材料にて構成されている。
本発明は、上記点に鑑み、シートに接触する外周面がゴム等の摩擦係数が大きい材料にて構成された給送ローラを備えるシート給送装置において、シートを安定的に送り出し可能にすることを目的とする。
本願では、シートを送り出すシート給送装置において、回転力を発生する電動モータ(M)と、電動モータ(M)から回転力の供給を受けて回転する駆動体(23)と、載置されているシートに接触して回転したときに当該シートに給送力を付与する給送ローラ(25)であって、駆動体(23)から回転力の供給を受けて回転するとともに、シートに接触する外周面がゴムにて構成された給送ローラ(25)と、給送ローラ(25)を回転可能に保持するローラホルダ(31)であって、駆動体(23)の回転中心線を揺動中心として給送ローラ(25)を揺動可能とするローラホルダ(31)と、電動モータ(M)から給送ローラ(25)に至る回転力の伝達経路に設けられた回転式の粘性ダンパー(33)であって、粘性流体の粘性抵抗を利用して当該回転力に対する抵抗力を発生する粘性ダンパー(33)とを備える。
上記の目的を達成すべく、発明者は次の点に着目した。すなわち、シートを安定的に送り出すには、給送力の変化を小さくして給送力を安定化することが望ましい。そして、本願発明における給送力の大きさは、給送ローラ(25)の外周面の摩擦係数、つまりゴムの摩擦係数と給送ローラ(25)をシートに押し付ける力(以下、押付力という。)との積に応じて変化する。
ゴムは、温度が上昇すると摩擦係数が上昇し、温度が低下すると摩擦係数が低下する傾向がある。つまり、外周面がゴム製であると、雰囲気温度の変化やゴムとシートとが擦れ合うことによる発熱(摩擦熱)等によって摩擦係数が変化し、給送力が大きく変化してしまう可能性がある。
また、押付力は、駆動体(23)から給送ローラ(25)に伝達される回転力(以下、供給トルクという。)の増減に応じて増減変化する。
すなわち、供給トルクは、(a)駆動体(23)の回転中心線を揺動中心として給送ローラ(25)を揺動させる力(以下、揺動トルクともいう。)、及び(b)給送ローラ(25)を回転させる力(以下、ローラトルクともいう。)となる。
そして、揺動トルクを揺動半径で除した値が押付力となる。つまり、揺動トルクが増大すると押付力も増大し、揺動トルクが減少すると押付力も減少する。
電動モータ(M)は、その特性上、負荷が大きくなると、発生可能な範囲内で発生するトルクも大きくなる。つまり、抵抗力が大きくなると、電動モータ(M)で発生するトルクが大きくなるので、供給トルクが大きくなる。
抵抗力は、粘性流体の粘性抵抗を利用した力である。このため、抵抗力は、粘性流体の温度が上昇して動粘度が低下するほど小さくなり、粘性流体の温度が低下して動粘度が上昇するほど大きくなる。
したがって、押付力は、摩擦係数とは逆に、粘性流体の温度が上昇すると低下し、粘性流体の温度が低下すると上昇する傾向がある。粘性流体の温度は、雰囲気温度や給送ローラ(25)の回転速度及び総回転数等が上昇すると上昇する。つまり、粘性流体の温度が上昇すると、ゴムの温度も上昇する。
換言すれば、雰囲気温度等が上昇すると、摩擦係数が上昇して押付力が低下する。雰囲気温度等が低下すると、摩擦係数が低下して押付力が上昇する。したがって、本願発明では、雰囲気温度等が上昇して押付力が低下した場合には、摩擦係数が上昇して給送力が大きく変化することが抑制される。
さらに、本願発明では、雰囲気温度等が低下して摩擦係数が低下した場合には、押付力が上昇して給送力が大きく変化することが抑制される。延いては、給送力の変化を小さくして給送力を安定化することが可能となるので、シートを安定的に送り出すことが可能となる。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるもではない。
本発明の実施形態に係る画像形成装置1の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る第1シート給送装置15の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る第1シート給送装置15の分解斜視図である。 Aは本発明の第1実施形態に係る第1シート給送装置15の作動説明図である。Bは本発明の第1実施形態に係る第1シート給送装置15の作動説明図である。 本発明の実施形態に係る粘性ダンパー33の断面図である。 Aは本発明の第1実施形態に係る第1シート給送装置15の斜視図である。Bは本発明の第1実施形態に係る第1シート給送装置15から粘性ダンパー33を取り外した状態を示す斜視図である。 ゴムの摩擦係数及び粘性ダンパー33の抵抗力と温度との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態の特徴を示す図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
本実施形態は、電子写真方式の画像形成装置に本発明に係るシート給送装置及び画像形成装置を適用したものである。各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「複数」や「2つ以上」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
1.画像形成装置の概要
画像形成装置1の筐体3内には、図1に示すように、画像形成部5が収納されている。画像形成部5はシートに画像を形成する。当該画像形成部5は、現像カートリッジ7、感光ドラム8、露光器9及び定着器11等を有するモノクロの電子写真方式である。
現像カートリッジ7は現像ローラ7A及び貯留部7B等を有している。感光ドラム8は現像剤像を担持する。帯電器8Aは感光ドラム8を帯電させる。露光器9は帯電した感光ドラム8を露光する。これにより、感光ドラム8には静電潜像が形成される。
現像ローラ7Aは、貯留部7Bに貯留されている現像剤を感光ドラム8に供給する。これにより、感光ドラム8に現像剤像が形成される。感光ドラム8と対向する位置には、転写ローラ13が配設されている。
転写ローラ13は、感光ドラム8に担持されている現像剤像をシートに転写させる。定着器11は、シートに転写された現像剤を直接的又は間接的に加熱し、現像剤像をシートに定着させる。画像形成部5よりシート搬送方向上流側には第1シート給送装置15が設けられている。
第1シート給送装置15は、給紙トレイ17に載置されているシートを1枚ずつ画像形成部5側に向けて送出する。なお、第1シート給送装置15の詳細は後述する。給紙トレイ17は、1枚以上のシートが載置可能な載置部の一例であって、装置本体のうち画像形成部5より下方側において、装置本体に着脱自在に装着されている。
装置本体とは、筐体3やフレーム(図示せず。)等の利用時に利用者により分解等されない部分をいう。フレームは、金属板又は樹脂にて形成された一対のプレート等を有して構成されている。
第2シート給送装置19は、多目的トレイや手差しトレイ(本実施形態では、多目的トレイ21)に載置されているシートを1枚ずつ画像形成部5側に向けて送出する。多目的トレイ21は、1枚以上のシートが載置可能な載置部の一例であって、筐体3に揺動可能に組み付けられている。
2.シート給送装置
2.1 シート給送装置の構成
第2シート給送装置19は第1シート給送装置15と同一の構成である。以下、第1シート給送装置15を例に本実施形態に係るシート給送装置を説明する。
第1シート給送装置15は、図2に示ように、電動モータMから回転力の供給を受けて給紙トレイ17に載置されているシートを送り出す機構である。電動モータMは電磁力を利用して回転力を発生する駆動源である。
駆動シャフト23は、電動モータMから回転力の供給を受けて回転する駆動体の一例である。なお、電動モータMの回転力は、例えば、複数の歯車や歯付きベルト等にて構成された回転力伝達機構(図示せず。)を介して駆動シャフト23に伝達される。
図3に示すように、第1シート給送装置15は給送ローラ25を有する。給送ローラ25は、駆動シャフト23から回転力の供給を受けて回転するとともに、シートに接触する外周面がゴムにて構成されている。そして、給紙トレイ17に載置されているシートに接触して回転したときに当該シートに給送力を付与する。
本実施形態に係る給送ローラ25には、分離ローラ27を介して駆動シャフト23の回転力が伝達される。すなわち、給送ローラ25よりシート給送方向前進側には分離ローラ27が設けられている(図1参照)。
分離ローラ27は、図2に示すように、駆動シャフト23から回転力の供給を受けて回転する。分離ローラ27と同軸線上には駆動歯車27Aが設けられている。給送ローラ25と同軸線上には、図3に示すように、従動歯車25Aが設けられている。
本実施形態では、駆動歯車27Aは分離ローラ27の軸線方向一端に一体化されている。従動歯車25Aは給送ローラ25の軸線方向一端に一体化されている。そして、駆動歯車27Aの回転力は、伝達歯車29を介して従動歯車25Aに伝達される。
具体的には、図2に示すように、駆動歯車27Aは伝達歯車29に噛み合った状態で分離ローラ27と一体的に回転する。従動歯車25Aは伝達歯車29に噛み合った状態で給送ローラ25と一体的に回転する。つまり、伝達歯車29は駆動シャフト23から給送ローラ25に回転力を伝達する。
なお、分離ローラ27は、給送ローラ25により複数枚のシートが送り出されたときに当該複数枚のシートを分離するためのローラであって、分離パッド27B(図1参照)と協働して当該複数枚のシートを分離する。
具体的には、分離ローラ27のうちシートに接触する外周面はゴムにて構成されている。分離パッド27Bは、分離ローラ27と対向する位置に配設されてシートに搬送抵抗を付与する。このため、分離ローラ27に接触しているシートのみが給送され、その他のシートは給送されずに止まる。
給送ローラ25はローラホルダ31により回転可能に保持されている。ローラホルダ31は、図4A及び図4Bに示すように、駆動シャフト23の回転中心線O1を揺動中心として給送ローラ25を揺動可能な状態で給送ローラ25を保持する。
つまり、給送ローラ25は、その回転中心線O2を中心として回転可能である。そして、給送ローラ25の回転中心線O2は、駆動シャフト23の回転中心線O1を揺動中心として、離間位置(図4B参照)と給紙位置(図4A参照)との間で揺動する。
なお、ローラホルダ31には、図3に示すように、一対の軸部27Cに滑り接触する一対の環状部31Aが設けられている。一対の軸部27Cは、分離ローラ27に設けられ、かつ、駆動シャフト23と同軸上に位置している。このため、ローラホルダ31は、駆動シャフト23の回転中心線を揺動中心として揺動する。
電動モータMから給送ローラ25に至る回転力の伝達経路には、回転式の粘性ダンパー33が設けられている。粘性ダンパー33は、粘性流体の粘性抵抗を利用して当該回転力に抵抗する抵抗力を発生する。
すなわち、粘性ダンパー33は、図5に示すように、ケーシング33A及びロータ33C等を有して構成されている。ケーシング33Aは、オイル等の粘性流体が封入されたロータ室33Bを構成する。
ロータ33Cは、ロータ室33B内に回転可能に収納されている。具体的には、ロータ33Cはケーシング33Aを貫通するロータシャフト33Dに固定されている。ロータシャフト33Dは、ケーシング33Aに回転可能に支持されている。ロータシャフト33Dとケーシング33Aとの隙間は、Oリング等の封止具により液密に封止されている。
ロータシャフト33Dのうちケーシング33A外に露出した部位には伝達歯車29が組み付けられている。つまり、粘性ダンパー33は、電動モータMから給送ローラ25に至る回転力の伝達経路のうち駆動歯車27Aと従動歯車25Aとの間に位置する。
ローラホルダ31には、図6Aに示すように、少なくとも1つ(本実施形態では2つ)の規制部31B、31Cが設けられている。一対の規制部31B、31Cは、ケーシング33A(粘性ダンパー33)が伝達歯車29と共に回転することを規制する。
具体的には、図6Bに示すように、ケーシング33Aのうちロータ33C(ロータシャフト33D)を挟んで対称の位置それぞれには凹部(本実施形態では、貫通穴)33E、33Fが設けられている。ローラホルダ31には、ケーシング33Aの円筒部33Gが嵌り込む凹部(本実施形態では、貫通穴)31Dが設けられている。
一対の規制部31B、31Cそれぞれは、ケーシング33Aの円筒部33Gが貫通穴31Dに嵌り込んだ状態において、貫通穴33E、33Fそれぞれに嵌り込む円柱状又は円筒状の突起部である。
なお、貫通穴33E、33Fのうちいずれか一方(本実施形態では、貫通穴33E)は、粘性ダンパー33の位置決め用である。貫通穴33E、33Fのうち他方(本実施形態では、貫通穴33F)は、粘性ダンパー33が貫通穴33Eを中心として回転することを規制する。
このため、貫通穴33Eは単純な丸穴であるのに対して、貫通穴33Fは、貫通穴33E、33Fを通る仮想線方向を長径方向とする長穴状に形成されている。これにより、一対の規制部31B、31C間の寸法バラツキを吸収しながら、ケーシング33A(粘性ダンパー33)が伝達歯車29と共に回転することを規制する。
図4Bに示すように、第1シート給送装置15にはバネ35が設けられている。バネ35は、給送ローラ25をシートから離間させる向きの弾性力を発揮する。つまり、本実施形態に係るバネ35は、給送ローラ25を鉛直方向上方側に引き上げる弾性力を発揮する。
ローラホルダ31のうち給送ローラ25を挟んで駆動シャフト23(分離ローラ27)と反対側の部位には、バネ35が連結された連結部31Eが設けられている。バネ35は、連結部31Eを介して「給送ローラ25をシートから離間させる向きの弾性力」を当該給送ローラ25に作用させる。なお、本実施形態では、連結部31E及び一対の規制部31B、31Cは、樹脂にてローラホルダ31に一体成形されている。
2.2 シート給送装置の作動(図4A及び図4B参照)
伝達歯車29は、粘性ダンパー33を介してローラホルダ31に組み付け固定されている。このため、伝達歯車29は、給送ローラ25と同様に、その回転中心を中心として回転可能であって、駆動シャフト23の回転中心線O1を揺動中心として揺動できる。
駆動歯車27Aと伝達歯車29と噛み合い部で発生する力は、伝達歯車29を駆動シャフト23の回転中心線O1を揺動中心として揺動させる力、つまり給送ローラ25を揺動させる力(揺動トルク)、及び伝達歯車29をその回転中心を中心として回転させる力(伝達トルクともいう。)となる。
給送ローラ25を揺動させるために必要な揺動トルク(以下、必要揺動トルクという。)が、伝達歯車29を回転させるために必要な伝達トルク(必要伝達トルクという。)より大きい場合には、電動モータMから供給されたトルク(供給トルク)の多くは、伝達トルクとなる。必要伝達トルクが必要揺動トルクより大きい場合には、供給トルクの多くは揺動トルクとなる。
ローラホルダ31が離間位置にあるときに、電動モータMから回転力が供給されて駆動歯車27Aが回転するときにおいては、粘性ダンパー33が発生する抵抗力及び各歯車の摩擦抵抗等により、必要伝達トルクが必要揺動トルクより大きくなる。
このため、ローラホルダ31が離間位置にあるときに、電動モータMが回転すると、揺動トルクが発生し、給送ローラ25が給紙位置となるように揺動する。給送ローラ25がシートに接触すると、給送ローラ25の揺動が規制されるため、必要揺動トルクが必要伝達トルクを上回る。
つまり、給送ローラ25が給紙位置となると、揺動トルク及び伝達トルクが発生する。そして、前述したように揺動トルクが押付力を発生させ、かつ、伝達トルクがローラトルクを発生させる。したがって、給送ローラ25がシートに接触した状態で回転すると、シートが給送される。
電動モータMが停止して供給トルクが消失すると、これに連動して揺動トルクが消失するので、給送ローラ25(ローラホルダ31)は、バネ35の弾性力により離間位置に復帰する。つまり、電動モータMの回転及び停止が制御されると、これに連動して給送ローラ25の位置及び給送ローラ25の回転及び停止が制御される。
3.本実施形態に係る画像形成装置の特徴
シートを安定的に送り出すには、給送力の変化を小さくして給送力を安定化することが望ましい。そして、本実施形態における給送力の大きさは、給送ローラ25の外周面の摩擦係数、つまりゴムの摩擦係数と給送ローラ25をシートに押し付ける力(押付力)との積に応じて変化する。
ゴムは、図7に示すように、温度が上昇すると摩擦係数が上昇し、温度が低下すると摩擦係数が低下する傾向がある。つまり、外周面がゴム製であると、雰囲気温度の変化やゴムとシートとが擦れ合うことによる発熱(摩擦熱)等によって摩擦係数が変化し、給送力が大きく変化してしまう可能性がある。
また、押付力は、駆動シャフト23から給送ローラ25に伝達される回転力、つまり供給トルクの増減に応じて増減変化する。すなわち、供給トルクは、揺動トルク及び給送ローラ25を回転させる力(ローラトルク)となる。
そして、揺動トルクを揺動半径で除した値が押付力となる。つまり、揺動トルクが増大すると押付力も増大し、揺動トルクが減少すると押付力も減少する。
電動モータMは、その特性上、負荷が大きくなると、発生可能な範囲内で発生するトルクも大きくなる。つまり、抵抗力が大きくなると、電動モータMで発生するトルクが大きくなるので、供給トルクが大きくなる。
抵抗力は、粘性流体の粘性抵抗を利用した力である。このため、抵抗力は、図7に示すように、粘性流体の温度が上昇して動粘度が低下するほど小さくなり、粘性流体の温度が低下して動粘度が上昇するほど大きくなる。
したがって、押付力は、摩擦係数とは逆に、粘性流体の温度が上昇すると低下し、粘性流体の温度が低下すると上昇する傾向がある。粘性流体の温度は、雰囲気温度や給送ローラ25の回転速度及び総回転数等が上昇すると上昇する。つまり、粘性流体の温度が上昇すると、ゴムの温度も上昇する。
換言すれば、雰囲気温度等が上昇すると、摩擦係数が上昇して押付力が低下する。雰囲気温度等が低下すると、摩擦係数が低下して押付力が上昇する。したがって、本願実施形態では、雰囲気温度等が上昇して押付力が低下した場合には、摩擦係数が上昇して給送力が大きく変化することが抑制される。
さらに、本実施形態では、雰囲気温度等が低下して摩擦係数が低下した場合には、押付力が上昇して給送力が大きく変化することが抑制される。延いては、給送力の変化を小さくして給送力を安定化することが可能となるので、シートを安定的に送り出すことが可能となる。
本実施形態では、給送ローラ25をシートから離間させる向きの弾性力を発揮するバネ35を備える。これにより、電動モータMが停止して押付力が消失すると、バネ35の弾性力により給送ローラ25がシートから離間する。
したがって、シートが給送された後、当該シートの搬送方向後端側が給送ローラ25と接触し続けることを抑制できる。延いては、給送されたシートの搬送方向後端側が給送ローラ25により搬送方向後退側に引っ張られる現象(バックテンション現象)の発生を抑制できる。
(第2実施形態)
本実施形態は、図8Aに示すように、少なくとも伝達歯車29の直径寸法D1(伝達歯車29の歯数)が、従動歯車25Aの直径寸法D2(従動歯車25Aの歯数)より小さくなっている。さらに、伝達歯車29の直径寸法D1(伝達歯車29の歯数)が、駆動歯車27Aの直径寸法D2(従動歯車25Aの歯数)より小さくなっている。
なお、上述の実施形態と同一の構成要件等は、上述の実施形態と同一の符号を付したので、重複する説明は省略する。
ところで、粘性ダンパー33は、単位時間当たりのロータ33Cの回転数(以下、ロータ回転数という。)が大きくなるほど、大きな抵抗力を発生する。そして、小さなロータ回転数で大きな抵抗力を発生可能な粘性ダンパー33を安価に得ることは難しい。
そして、本実施形態では、伝達歯車29の直径寸法D1が、従動歯車25Aの直径寸法D2より小さくなっている。これにより、伝達歯車29の直径寸法D1を従動歯車25Aの直径寸法D2より大きくした場合(図8B参照)に比べて、伝達歯車29の回転数を従動歯車25Aの回転数より大きくすることができる。
つまり、本実施形態では、伝達歯車29の直径寸法D1を従動歯車25Aの直径寸法D2より大きくした場合に比べて、ロータ回転数を大きくすることができる。したがって、本実施形態では、比較的安価な粘性ダンパー33を使用しても、給送力の変化を小さくして給送力を安定化することが可能となるので、シートを安定的に送り出すことが可能となる。
さらに、本実施形態では、伝達歯車29の直径寸法D1を、駆動歯車27Aの直径寸法D2より小さくしているので、伝達歯車29の直径寸法D1を駆動歯車27Aの直径寸法D3より大きくした場合に比べて、ロータ回転数を大きくすることができる。したがって、更にシートを安定的に送り出すことが可能となる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、画像形成装置1に本発明に係るシート給送装置を適用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば画像読取装置の給紙装置に本発明に係るシート給送装置を適用してもよい。
上述の実施形態では、電子写真方式の画像形成装置に本発明に係る画像形成装置を適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、例えばインクジェット方式の画像形成装置にも適用できる。
上述の実施形態では、伝達歯車29から回転力を受けて回転するロータ33Cにより粘性ダンパー33が構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば給送ローラ25から回転力を受けて回転するロータ33Cにより粘性ダンパー33が構成されていてもよい。
上述の実施形態では、駆動シャフト23により本発明に係る駆動体が構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えは、歯車やプーリ等により駆動体が構成されていてもよい。
上述の実施形態では、分離ローラ27から給送ローラ25への回転力の伝達経路に粘性ダンパー33が設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、駆動シャフト23に粘性ダンパー33を設けてもよい。
上述の実施形態では、分離ローラ27及び伝達歯車29を介して給送ローラ25に回転力が伝達される構成であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば駆動シャフト23から給送ローラ25に直接的に回転力が伝達される構成であってもよい。
上述の実施形態では、給送ローラ25をシートから離間させる向きの弾性力を発揮するバネ35を備えていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、バネ35を廃止してもよい。
本発明に係る伝達歯車29の直径寸法D1、従動歯車25Aの直径寸法D2及び駆動歯車27Aの直径D3の大小関係は、上述の実施形態に示された関係に限定されるものではない。
上述の実施形態では、第1シート給送装置15と第2シート給送装置19とは同一構造であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくともいずれか一方が本発明に係るシート給送装置であればよい。
1… 画像形成装置 3… 筐体 5… 画像形成部 7… 現像カートリッジ
7A… 現像ローラ 7B… 貯留部 8… 感光ドラム 8A… 帯電器
9… 露光器 11… 定着器 13… 転写ローラ 15… 第1シート給送装置
17… 給紙トレイ 19… 第2シート給送装置 21… 多目的トレイ
23… 駆動シャフト 25… 給送ローラ 25A… 従動歯車
27… 分離ローラ 27A… 駆動歯車 27B… 分離パッド
27C… 軸部 29… 伝達歯車 31… ローラホルダ 31A… 環状部
31B… 規制部 31D… 貫通穴 31E… 連結部 33… 粘性ダンパー
33A… ケーシング 33B… ロータ室 33C… ロータ
33D… ロータシャフト 33G… 円筒部 33E… 貫通穴
33F… 貫通穴 35… バネ M… 電動モータ

Claims (8)

  1. シートを送り出すシート給送装置において、
    回転力を発生する電動モータと、
    前記電動モータから回転力の供給を受けて回転する駆動体と、
    載置されているシートに接触して回転したときに当該シートに給送力を付与する給送ローラであって、前記駆動体から回転力の供給を受けて回転するとともに、シートに接触する外周面がゴムにて構成された給送ローラと、
    前記給送ローラを回転可能に保持するローラホルダであって、前記駆動体の回転中心線を揺動中心として当該給送ローラを揺動可能とするローラホルダと、
    前記電動モータから前記給送ローラに至る回転力の伝達経路に設けられた回転式の粘性ダンパーであって、粘性流体の粘性抵抗を利用して当該回転力に抵抗する抵抗力を発生する粘性ダンパーと
    を備えることを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記駆動体から前記給送ローラに回転力を伝達する伝達歯車を備え、
    前記粘性ダンパーは、粘性流体が封入されたロータ室を構成するケーシング及び当該ロータ室内に回転可能に収納されたロータを有しており、
    前記ロータは、前記伝達歯車から回転力を受けて回転することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記ローラホルダには、前記ケーシングの回転を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のシート給送装置。
  4. 前記給送ローラより給送方向前進側に設けられ、前記駆動体から回転力の供給を受けて回転する分離ローラであって、前記給送ローラにより複数枚のシートが送り出されたときに当該複数枚のシートを分離するための分離ローラと、
    前記分離ローラと同軸線上に設けられ、前記伝達歯車に噛み合った状態で前記分離ローラと一体的に回転する駆動歯車と、
    前記給送ローラと同軸線上に設けられ、前記伝達歯車に噛み合った状態で前記給送ローラと一体的に回転する従動歯車と
    を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載のシート給送装置。
  5. 前記伝達歯車の直径寸法は、前記従動歯車の直径寸法より小さいことを特徴とする請求項4に記載のシート給送装置。
  6. 前記給送ローラをシートから離間させる向きの弾性力を発揮するバネを備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  7. 前記ローラホルダのうち前記給送ローラを挟んで前記駆動体と反対側の部位には、前記バネが連結された連結部が設けられており、
    前記バネは、前記連結部に前記弾性力を作用させることを特徴とする請求項6に記載のシート給送装置。
  8. シートに画像を形成する画像形成部と、
    シートが載置される載置部と、
    前記載置部に載置されたシートを前記画像形成部に送り出す請求項1ないし7のいずれか1項に記載のシート給送装置と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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