JP2017065116A - 熱転写記録媒体および熱転写記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱転写性オーバーコート層を有する熱転写リボンと被転写体とからなる画像形成媒体において、熱転写性オーバーコート層の転写適性を向上させると共に、得られた印画媒体の耐性向上を図る。【解決手段】熱転写性オーバーコート層の最外層にポリオール系熱可塑性樹脂とブロックイソシアネートとを含み、前記ポリオール系熱可塑性樹脂が、酸価が0.1mgKOH/g以上であり、平均分子量が100000以下である。また、被転写体上に設けるインク受容層が水酸基を官能基として有する熱可塑性樹脂を含むものである。【選択図】図1
Description
本発明は、熱転写記録方式により保護層付きの熱転写画像を記録するために用いられる熱転写リボンならびに被転写体からなる熱転写記録媒体に関する。
熱転写リボンとは、熱転写方式のプリンタに使用され、所謂サーマルリボンと呼ばれるインクリボンのことであり、例えば基材の一方の面に熱転写性インク層、その基材の他方の面に耐熱滑性層(バックコート層)を設けた構成となっている。ここで熱転写性インク層は、インクの層であって、プリンタのサーマルヘッドに発生する熱によって、そのインクを昇華(昇華転写方式)あるいは溶融(溶融転写方式)させ、熱転写受像シート側に転写するものである。
現在、熱転写方式の中でも昇華転写方式は、プリンタの高機能化と合わせて各種画像を簡便にフルカラーで形成できるため、デジタルカメラのセルフプリント、身分証明書などのカード類、アミューズメント用出力物等、広く利用されている。こうした利用範囲の拡大に伴い、得られる印画物の耐久性を向上させたいとする要望も高まっている。
近年、熱転写性インク層により記録された熱転写画像を覆うように熱転写性オーバーコート層を熱転写し、印画物の耐久性をより向上させるようにした技術がかなり普及してきている。
これは昇華性染料からなる熱転写性インクによって形成された熱転写画像の表面に手脂や可塑剤などが付着した場合に、変色や画像の滲みなどが発生しやすい傾向にあることから、これらの不具合を改善しようとするものである。
熱転写性オーバーコート層を被転写体上に設ける際には、熱転写性オーバーコート層に用いられている樹脂をプリンタのサーマルヘッドによる熱で加熱し、溶融ないし軟化させ、被転写体側にその樹脂を含む熱転写性オーバーコート層を転写させることによって、熱転写画像部を熱転写性オーバーコート層で覆うこととなる。
この様に、被転写体上に熱転写性オーバーコート層を安定して転写させるために、特許文献1や特許文献2では、基材シート上に離型層や剥離層を設けその上から被転写体への接着性を確保する樹脂層が設けられている熱転写シートが提案されている。
しかし、この様な構成においては、耐可塑剤性等を有する樹脂の耐久性面の特性と転写適性とを両立させることが難しく、例えば熱転写性保護層が強靭で、箔切れ性が悪い場合や、あるいは基材シートと熱転写性保護層との間の冷時状態での剥離力が弱い場合などには、図3に示すようなバリ1501や欠け1502といった現象が発生するという課題があった。
そこで、転写時には熱転写性オーバーコート層の箔切れ性が比較的良好で、転写後に強靭な膜を形成するための手法として、特許文献3に見られるような手法も提案されている。
これは、常温ではタック性のないアクリル−シリカハイブリッド樹脂を使用して熱転写性オーバーコート層を形成し、被転写体上にこの熱転写性オーバーコート層を転写した後に、転写部分に対して電離放射線を照射して硬化させるというものである。
しかし、この様な手法では、プリンタ中に電離放射線を照射する装置を組み込む必要があり、プリンタの小型化や低コスト化という観点からは課題が残る。
本発明は、以上のような問題点を鑑み、なされたものであり、基材の一方の面に熱転写性インク層と熱転写性オーバーコート層とが、基材の長手方向に面順次に設けられた熱転写リボンにおいて、前記熱転写性オーバーコート層を被転写体上に熱転写する際に、バリや欠けといった不具合を発生することなく熱転写することができ、転写後に耐可塑剤性等の高い保護膜を簡便に得ようとするものである。
本発明は、上記課題を解決すべく、なされたものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基材の一方の面に、少なくとも熱転写性インク層と熱転写性オーバーコート層とが設けられてなる熱転写リボンと、少なくとも基材の一方の面にインク受容層を設けた被転写体とからなる熱転写記録媒体において、前記熱転写性オーバーコート層の最外層に、酸価が0.1mgKOH/g以上で、かつ平均分子量が100000以下であるポリオール系熱可塑性樹脂とブロックイソシアネートとを含み、前記インク受容層が、水酸基を有する熱可塑性樹脂を含むことを特徴とする熱転写記録媒体である。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基材の一方の面に、少なくとも熱転写性インク層と熱転写性オーバーコート層とが設けられてなる熱転写リボンと、少なくとも基材の一方の面にインク受容層を設けた被転写体とからなる熱転写記録媒体において、前記熱転写性オーバーコート層の最外層に、酸価が0.1mgKOH/g以上で、かつ平均分子量が100000以下であるポリオール系熱可塑性樹脂とブロックイソシアネートとを含み、前記インク受容層が、水酸基を有する熱可塑性樹脂を含むことを特徴とする熱転写記録媒体である。
次に請求項2に記載の発明は、前記ブロックイソシアネートの解離温度が90℃以上130℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写記録媒体である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の熱転写記録媒体を用いた熱転写記録方法であって、前記熱転写リボンの熱転写性インク層により前記インク受容層に画像を形成した後、前記インク受容層上の画像形成部を覆うように前記熱転写性オーバーコート層を転写する際に、サーマルヘッドから加えられた熱エネルギーにより、前記ブロックイソシアネートが解離し、前記熱転写性オーバーコート層に含まれるポリオール系熱可塑性樹脂および前記インク受容層に含まれる水酸基を有する熱可塑性樹脂と反応することによって、形成された画像の耐久性を向上させることを特徴とする熱転写記録方法である。
本発明の態様によれば、熱転写リボン上に設けられた熱転写性オーバーコート層において、被転写体上に熱転写する際の箔切れ性が良好で、バリや欠けといった不具合が発生しにくく、前記熱転写性オーバーコート層を被転写体上に転写した後に、耐可塑剤性等が良好な強靭な保護膜を形成することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一態様に係る熱転写記録媒体の側断面図である。
本発明の熱転写記録媒体1における熱転写リボン10は、基材11の一方の面に、少なくとも、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色相を呈する3種類の熱転写性インク層141、142、143と、熱転写性オーバーコート層15とが、基材11の長手方向に面順次に設けられている。
ここで、基材11は熱転写性インク層14が設けられている面と反対側の面に耐熱滑性層12が設けられていても良く、高速熱転写などが要求される場合などには好適である。また熱転写性インク層14が設けられる面側の表面には易接着処理層13が設けられている。
基材11は、従来公知のものを使用することができ、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、セロファン、トリアセチルセルロース、ポリカーボネート、ポリサルフォン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、芳香族ポリアミド、アラミド、ポリスチレン等からなる合成樹脂製フィルムや、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類からなるもの、あるいはこれらを組み合わせて積層した複合シートなどを使用することができる。
その中では、物性面、加工容易性、コスト面等を考慮するとポリエチレンテレフタレートフィルムが好適であるといえる。また、その厚さは、操作性や加工性を考慮し、2〜50μm程度の範囲で良いが、転写性や加工性等を考えると2〜12μm程度とするのが、より好ましい。
また、耐熱活性層12が必要な場合には、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、セルロース誘導体、アクリルシリコーン共重合体、ウレタンシリコーン共重合体などを1種または2種以上の混合物として用いることができ、硬化剤等を添加して架橋させたもの、あるいはこれらにシリコーンオイルやワックス、油脂、微粒子などを添加した公知のものを適宜選択することができる。
また、易接着処理層13は、本来は熱転写性インク層14と基材11との密着性を向上させるために設けるもので、基材製膜時に処理することが多い。
具体的には、セルロース誘導体、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ロジンエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、石油樹脂、塩化ゴム、塩素化ポリオレフィン樹脂などの1種または2種以上からなる樹脂層を設けたものなどを用いる事ができる。また、他にもコロナ処理やプラズマ処理などの表面処理を施したものであっても良い。
次に、熱転写性インク層14に使用する染料であるが、シアンインク層141のシアン成分としては、例えば、C.I.ディスパースブルー354、C.I.ソルベントブルー63、C.I.ソルベントブルー36、あるいはC.I.ディスパースブルー24などが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
マゼンタインク層142のマゼンタ成分としては、例えば、C.I.ディスパースレッ
ド60、C.I.ディスパースバイオレット26、C.I.ソルベントレッド27、あるいはC.I.ソルベントレッド19などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ド60、C.I.ディスパースバイオレット26、C.I.ソルベントレッド27、あるいはC.I.ソルベントレッド19などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
イエローインク層143のイエロー成分としては、例えばソルベントイエロー56、16、30、93、33の各染料やディスパースイエロー201、231、33などの染料を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
また、これら各色相のほかに、墨の熱転写性インク層を設けたい場合などには、上記の各染料を組み合わせて調色して設けることができる。
各熱転写性インク層のバインダー樹脂としては、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂、ブチラール樹脂、アセタール樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重合樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂などを用いることができるが、これらに限定されるものではない。
また、熱転写性インク層14には、熱転写リボン10と被転写体20との融着を防止するために、必要に応じてシリコーン系化合物やフッ素系化合物、ワックス類などの離型剤を添加しても良く、また上記バインダー樹脂の他にイソシアネート系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ジアルデヒド系樹脂などの樹脂類が添加されてあっても良い。
本発明のオーバーコート層15は、少なくとも離型層151と保護性接着層152とからなり、離型層151に用いられる樹脂としては、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂の1種または2種以上を混合し、硬化させたものなどを使用することができる。一般には、厚み0.1μm〜2μm程度である。
保護性接着層に用いる樹脂としては、活性水素を有するポリオール系の熱可塑性樹脂であって、酸価が0.1mgKOH/g以上、平均分子量が100000以下の樹脂であることが望ましい。
これは、酸価が低いと後述するブロックイソシアネートと反応した際に、十分な架橋密度が得られず、被転写体上に熱転写した後の耐可塑剤性や耐擦傷性などが劣るためである。また、平均分子量が大きすぎると、前記保護性接着層の材料をインキ化して塗布乾燥した後に得られる塗膜が強靭なものとなり、サーマルヘッドを用いて被転写体に熱転写する際に、塗膜の切れ性が低下し、バリ1501などの発生要因となるためである。
このようなポリオール系の熱可塑性樹脂としては、例えばアクリルポリオール樹脂やポリエステルポリオール樹脂、セルロース誘導体、スチレン共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂類、ブチラール樹脂などの水酸基を有する公知樹脂を1種又は2種以上の混合物として用いることができる。
また、保護性接着層152には、前記ポリオール系の熱可塑性樹脂のほかにブロックイソシアネートが含まれている。
ここで、ブロックイソシアネートとはイソシアネートにブロック剤を付加したもので、常温では不活性であるが、加熱するとブロック剤が可逆的に解離し、イソシアネート基を再生させるというものである。
イソシアネートとしては、トルエンジイソシアネート(TDI)、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水添XDI、水添MDIなどの各種ポリイソシアネート類を使用することができる。
但し、TDIやMDIなどに代表される芳香族ポリイソシアネート類は、一般に反応性は高いものの黄変しやいという特性があるため、HDIや水添MDIなどの脂肪族あるいは脂環族ポリイソシアネート類を用いることが望ましい。
また、ブロック剤としては、ピラゾール系、ジエチルマロネートなどの活性メチレン化合物系、メチルエチルケトオキシム系、ε−カプロラクタム系、フェノール系などの各種公知ブロック剤を使用することができる。
但し、前記ブロックイソシアネートの解離温度は、90℃以上、130℃以下であることが望ましい。
これは、解離温度が130℃よりも高い温度であると、印画時におけるサーマルヘッドからの熱エネルギーによるポリオールとイソシアネートとの架橋反応が進み難くなるためである。また、解離温度が90℃よりも低い場合には、熱転写リボン10を形成する時の加工装置の乾燥温度の影響でブロック剤が解離してしまうことがあるためである。
更に、前記保護性接着層には、イソシアネートと熱可塑性樹脂中の水酸基との反応を促進するための触媒が添加されてあっても良い。触媒としては、ジブチル錫ジラウレートや1,3−ジアセトキシテトラブチルスタノキサンなどの金属有機酸塩、あるいはトリエチレンジアミンやN−メチルモルホリンなどの三級アミンなどを用いることができるが、これらに限定されるものではない。
また、前記熱転写性オーバーコート層15は、離型層151と保護性接着層152との間に保護層などを設けてあっても良い。
保護層に用いられる樹脂としては、セルロース誘導体、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、石油樹脂などの1種または2種以上の混合物などを用いることができるが、これらに限定されるものではない。
但し、保護層に用いられる樹脂において、活性水素を有する官能基として水酸基を持っていることが望ましい。これは保護性接着層152中に含まれるブロックイソシアネートが解離してイソシアネートを発生した際に、このイソシアネートと反応し架橋することにより、耐可塑剤性等の耐久性をより向上させることが可能となるためである。
ここで、前記保護層または保護性接着層152には、印画後の耐摩性を向上させるための各種スリップ剤をはじめとして、紫外線吸収剤、光安定剤、フィラー類、帯電防止剤、電荷制御剤などの各種添加剤を添加することができる。
図2は、本発明の熱転写リボンを用いた印画媒体の1例を示す側断面図である。
図1,2に示す被転写体20は、少なくとも基材シート21とインク受容層22とからなっている。基材シート21はその用途によって従来公知の様々な素材を使用することが
できる。具体的には、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルム、および上質紙、中質紙、コート紙、アート紙、樹脂ラミネート紙などの紙類等を単独で、または組み合わされた複合体として使用することができる。また、断熱性を有する発泡シートなどを基材として用いても良い。
できる。具体的には、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、ポリスチレン、ポリアミド等の合成樹脂のフィルム、および上質紙、中質紙、コート紙、アート紙、樹脂ラミネート紙などの紙類等を単独で、または組み合わされた複合体として使用することができる。また、断熱性を有する発泡シートなどを基材として用いても良い。
また、基材シート21には、インク受容層22を設けた面と反対側の面に裏面層を設けてあってもよい。これは、被転写体20がカールするのを防止するため、あるいはプリンタ内における被転写体の繰り出しあるいは搬送性等の向上やインク受容層のブロッキング防止などを主な目的として設けることが可能である。
さらには、基材シート21とインク受容層22との間に断熱層や各種下引き層を設けていても良く、前記断熱層としては中空粒子や発泡層などをコーティングしたものや発泡シートをラミネートしたものなどが使用可能である。
インク受容層22は、水酸基を有する熱可塑性樹脂を含んでおり、インク受容性を有する熱可塑性樹脂であればいずれも使用することができる。具体的には、セルロース誘導体、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ロジンエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、石油樹脂、塩化ゴム、塩素化ポリオレフィン樹脂などの1種または2種以上の混合物など用いることができ、通常厚みは1μm〜10μmが一般的といえる。
これら、水酸基を有する熱可塑性樹脂を含むことにより、前記熱転写性オーバーコート層15がインク受容層22上に転写された際に、その時の熱エネルギーにより熱転写性オーバーコート層15中に含まれる前記ブロックイソシアネートが解離し、得られたイソシアネートがインク受容層22に拡散することで、前記イソシアネートとインク受容層22に含まれる前記水酸基を有する熱可塑性樹脂とが一部反応し、樹脂の架橋構造が得られる。
このような架橋反応に伴い、インク受容層22中の熱可塑性樹脂自身の架橋構造と転写された熱転写性オーバーコート層中のポリオール系熱可塑性樹脂との架橋なども生じることから、熱転写性オーバーコート層との密着性が向上すると同時に高い耐久性を得ることが可能となる。
以下に、本発明の各実施例および各比較例に用いた材料を示す。なお、文中で「部」とあるのは、特に断りのない限り重量基準である。また、本発明は実施例に限定されるものではない。
まず、下記のような組成の、耐熱滑性層形成用インク、熱転写性インク層形成用インク、離型層形成用インク、保護性接着層形成用インク、インク受容層形成用インクを調整した。
<耐熱滑性層形成用インク>
ポリビニルアセタール樹脂 25.2部
イソシアネート硬化剤 1.1部
タルク 1.0部
メチルエチルケトン 36.3部
トルエン 36.3部
<熱転写性インク層形成用(シアン)インク>
C.I.ソルベントブルー63 5.0部
C.I.ソルベントブルー36 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.2部
トルエン 26.6部
<熱転写性インク層形成用(マゼンタ)インク>
C.I.ディスパースレッド60 5.0部
C.I.ディスパースバイオレット26 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.2部
トルエン 26.6部
<熱転写性インク層形成用(イエロー)インク>
C.I.ソルベントイエロー93 7.5部
C.I.ソルベントイエロー16 2.5部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.2部
トルエン 26.6部
<離型層形成用インク>
酢酸セルロース樹脂 20.0部
メチルエチルケトン 80.0部
<保護性接着層形成用インク1>
BR−106(アクリルポリオール樹脂) 20.0部
(平均分子量 60000、酸価 3.5)
ピラゾール系HDI 10.0部
(解離温度 110〜120℃)
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<保護性接着層形成用インク2>
BR−106(アクリルポリオール樹脂) 20.0部
(平均分子量 60000、酸価 3.5)
ジエチルマロネート系HDI 10.0部
(解離温度 100〜120℃)
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<保護性接着層形成用インク3>
BR−106(アクリルポリオール樹脂) 20.0部
(平均分子量 60000、酸価 3.5)
ピラゾール系HDI 10.0部
(解離温度 110〜120℃)
ジルコニウムテトラアセチルアセトネート 0.5部
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<保護性接着層形成用インク4>
BR−106(アクリルポリオール樹脂) 20.0部
(平均分子量 60000、酸価 3.5)
ε−カプロラクタム系HDI 10.0部
(解離温度 160〜180℃)
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<保護性接着層形成用インク5>
BR−85(アクリルポリオール樹脂) 20.0部
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<保護性接着層形成用インク6>
BR−106(アクリルポリオール樹脂) 20.0部
(平均分子量 60000、酸価 3.5)
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<保護性接着層形成用インク7>
BR−50(アクリル樹脂) 20.0部
(平均分子量 65000、酸価 0.0)
ジエチルマロネート系HDI 10.0部
(解離温度 100〜120℃)
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<インク受容層形成用インク>
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 19.5部
アミノ変性シリコーンオイル 0.5部
メチルエチルケトン 40.0部
トルエン 40.0部
<耐熱滑性層形成用インク>
ポリビニルアセタール樹脂 25.2部
イソシアネート硬化剤 1.1部
タルク 1.0部
メチルエチルケトン 36.3部
トルエン 36.3部
<熱転写性インク層形成用(シアン)インク>
C.I.ソルベントブルー63 5.0部
C.I.ソルベントブルー36 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.2部
トルエン 26.6部
<熱転写性インク層形成用(マゼンタ)インク>
C.I.ディスパースレッド60 5.0部
C.I.ディスパースバイオレット26 5.0部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.2部
トルエン 26.6部
<熱転写性インク層形成用(イエロー)インク>
C.I.ソルベントイエロー93 7.5部
C.I.ソルベントイエロー16 2.5部
ポリビニルアセタール樹脂 8.5部
シリコーン変性樹脂 0.2部
2,6−トリレンジイソシアネート 1.5部
メチルエチルケトン 53.2部
トルエン 26.6部
<離型層形成用インク>
酢酸セルロース樹脂 20.0部
メチルエチルケトン 80.0部
<保護性接着層形成用インク1>
BR−106(アクリルポリオール樹脂) 20.0部
(平均分子量 60000、酸価 3.5)
ピラゾール系HDI 10.0部
(解離温度 110〜120℃)
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<保護性接着層形成用インク2>
BR−106(アクリルポリオール樹脂) 20.0部
(平均分子量 60000、酸価 3.5)
ジエチルマロネート系HDI 10.0部
(解離温度 100〜120℃)
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<保護性接着層形成用インク3>
BR−106(アクリルポリオール樹脂) 20.0部
(平均分子量 60000、酸価 3.5)
ピラゾール系HDI 10.0部
(解離温度 110〜120℃)
ジルコニウムテトラアセチルアセトネート 0.5部
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<保護性接着層形成用インク4>
BR−106(アクリルポリオール樹脂) 20.0部
(平均分子量 60000、酸価 3.5)
ε−カプロラクタム系HDI 10.0部
(解離温度 160〜180℃)
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<保護性接着層形成用インク5>
BR−85(アクリルポリオール樹脂) 20.0部
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<保護性接着層形成用インク6>
BR−106(アクリルポリオール樹脂) 20.0部
(平均分子量 60000、酸価 3.5)
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<保護性接着層形成用インク7>
BR−50(アクリル樹脂) 20.0部
(平均分子量 65000、酸価 0.0)
ジエチルマロネート系HDI 10.0部
(解離温度 100〜120℃)
メチルエチルケトン 35.0部
トルエン 35.0部
<インク受容層形成用インク>
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体 19.5部
アミノ変性シリコーンオイル 0.5部
メチルエチルケトン 40.0部
トルエン 40.0部
次に、以下のようにして、耐熱滑性層付き基材を作製した。
<耐熱滑性層付き基材の作製>
グラビアコート法により、基材(ポリエチレンテレフタレートフィルム:厚さ4.5μm)の一方の面に、前記組成の耐熱滑性層形成用インキを塗布/乾燥し、乾燥後の厚みが0.9μmの耐熱滑性層を得た後、40℃環境下で5日間のエージングを施すことで、耐熱滑性層付き基材を作製した。
<耐熱滑性層付き基材の作製>
グラビアコート法により、基材(ポリエチレンテレフタレートフィルム:厚さ4.5μm)の一方の面に、前記組成の耐熱滑性層形成用インキを塗布/乾燥し、乾燥後の厚みが0.9μmの耐熱滑性層を得た後、40℃環境下で5日間のエージングを施すことで、耐熱滑性層付き基材を作製した。
続いて、以下の通り、被転写体を作製した。
<被転写体の作製>
被転写体用基材シート(発泡ポリエステルフィルム:厚さ188μm)の一方の面に、前記組成のインク受容層形成用インクをグラビアコート法により、塗布/乾燥し、乾燥後のインク受容層の膜厚が5.0μmとなる被転写体を得た。
<被転写体の作製>
被転写体用基材シート(発泡ポリエステルフィルム:厚さ188μm)の一方の面に、前記組成のインク受容層形成用インクをグラビアコート法により、塗布/乾燥し、乾燥後のインク受容層の膜厚が5.0μmとなる被転写体を得た。
(実施例1)
前記耐熱滑性層付き基材の耐熱滑性層を設けたとの反対の面に、コロナ処理を施し、易接着処理層とし、コロナ処理を施した面側に対し、前記組成の熱転写性インク層形成用(シアン)インク、熱転写性インク層形成用(マゼンタ)インク、熱転写性インク層形成用(イエロー)インクの各インク並びに前記組成の剥離層形成用インクを用いて、グラビアコート法により、各色の熱転写性インク層(シアン、マゼンタ、イエロー)を厚さ0.7μmで、また離型層を厚さ0.5μmで、この順序で面順次に形成した。
前記耐熱滑性層付き基材の耐熱滑性層を設けたとの反対の面に、コロナ処理を施し、易接着処理層とし、コロナ処理を施した面側に対し、前記組成の熱転写性インク層形成用(シアン)インク、熱転写性インク層形成用(マゼンタ)インク、熱転写性インク層形成用(イエロー)インクの各インク並びに前記組成の剥離層形成用インクを用いて、グラビアコート法により、各色の熱転写性インク層(シアン、マゼンタ、イエロー)を厚さ0.7μmで、また離型層を厚さ0.5μmで、この順序で面順次に形成した。
次に離型層上には、前記組成の保護性接着層形成用インク1を用いて、グラビアコート
法により保護性接着層を乾燥後膜厚0.5μmとなるように設け、本発明の実施例1に係わる熱転写リボンを作製した。
法により保護性接着層を乾燥後膜厚0.5μmとなるように設け、本発明の実施例1に係わる熱転写リボンを作製した。
(実施例2)
保護性接着層形成用インク1に替えて、前記組成の保護性接着層形成用インク2を使用した以外は、実施例1と同様にして、実施例2に係わる熱転写リボンを得た。
保護性接着層形成用インク1に替えて、前記組成の保護性接着層形成用インク2を使用した以外は、実施例1と同様にして、実施例2に係わる熱転写リボンを得た。
(実施例3)
保護性接着層形成用インク1に替えて、前記組成の保護性接着層形成用インク3を使用した以外は、実施例1と同様にして、実施例3に係わる熱転写リボンを得た。
保護性接着層形成用インク1に替えて、前記組成の保護性接着層形成用インク3を使用した以外は、実施例1と同様にして、実施例3に係わる熱転写リボンを得た。
(比較例1)
保護性接着層形成用インク1に替えて、前記組成の保護性接着層形成用インク4を使用した以外は、実施例1と同様にして、比較例1に係わる熱転写リボンを得た。
保護性接着層形成用インク1に替えて、前記組成の保護性接着層形成用インク4を使用した以外は、実施例1と同様にして、比較例1に係わる熱転写リボンを得た。
(比較例2)
保護性接着層形成用インク1に替えて、前記組成の保護性接着層形成用インク5を使用した以外は、実施例1と同様にして、比較例2に係わる熱転写リボンを得た。
保護性接着層形成用インク1に替えて、前記組成の保護性接着層形成用インク5を使用した以外は、実施例1と同様にして、比較例2に係わる熱転写リボンを得た。
(比較例3)
保護性接着層形成用インク1に替えて、前記組成の保護性接着層形成用インク6を使用した以外は、実施例1と同様にして、比較例3に係わる熱転写リボンを得た。
保護性接着層形成用インク1に替えて、前記組成の保護性接着層形成用インク6を使用した以外は、実施例1と同様にして、比較例3に係わる熱転写リボンを得た。
(比較例4)
保護性接着層形成用インク1に替えて、前記組成の保護性接着層形成用インク7を使用した以外は、実施例1と同様にして、比較例4に係わる熱転写リボンを得た。
保護性接着層形成用インク1に替えて、前記組成の保護性接着層形成用インク7を使用した以外は、実施例1と同様にして、比較例4に係わる熱転写リボンを得た。
<熱転写サンプルの作製>
実施例1から3と比較例1から4に係わる熱転写リボンのそれぞれを用い、前記被転写体のインク受容層上にサーマルフォトプリンタ(三菱電機製)を用いて印画し、印画媒体を得た。
実施例1から3と比較例1から4に係わる熱転写リボンのそれぞれを用い、前記被転写体のインク受容層上にサーマルフォトプリンタ(三菱電機製)を用いて印画し、印画媒体を得た。
<耐可塑剤評価>
上述の方法で得られた各サンプルにつき、印画部と消しゴムを接触させ、50℃の環境下で4日間保存した。その時の初期と試験後の印画部の反射濃度をX−riteを用いて測定し、試験後の濃度が初期濃度に対する保持率80%以上のものを○、それ以下を×とした。
<熱転写性オーバーコート層の転写時バリ、欠け>
前記熱転写サンプルの作製における方法で得られたサンプルを観察し、バリや欠けがある場合は×、バリや欠けの無い場合は○とした。
上述の方法で得られた各サンプルにつき、印画部と消しゴムを接触させ、50℃の環境下で4日間保存した。その時の初期と試験後の印画部の反射濃度をX−riteを用いて測定し、試験後の濃度が初期濃度に対する保持率80%以上のものを○、それ以下を×とした。
<熱転写性オーバーコート層の転写時バリ、欠け>
前記熱転写サンプルの作製における方法で得られたサンプルを観察し、バリや欠けがある場合は×、バリや欠けの無い場合は○とした。
表1に示す結果から判るように、平均分子量が100000以下に相当するポリオール系熱可塑性樹脂を用い、解離温度が90℃以上130℃以下に相当するブロックイソシアネートを用いた場合には、触媒の有無に関係なく、良好な耐可塑剤性を示すと同時に熱転写性オーバーコート層の転写時におけるバリ・欠けも発生することなく、良好な結果を得ることが確認された。
これに対し、比較例1においてブロックイソシアネートとして解離温度が130℃を超えるε−カプロラクタム系HDIを用いた場合には、耐可塑剤性試験において、特性が低
下していることが判る。これは、ブロックイソシアネートの解離温度が高すぎるため、印画時の熱エネルギーによるブロック剤の解離ならびにポリオール系熱可塑性樹脂の水酸基との反応が十分に進まなかったためと考えられる。
下していることが判る。これは、ブロックイソシアネートの解離温度が高すぎるため、印画時の熱エネルギーによるブロック剤の解離ならびにポリオール系熱可塑性樹脂の水酸基との反応が十分に進まなかったためと考えられる。
また、比較例2では、平均分子量の大きな熱可塑性樹脂を用いて、ブロックイソシアネートを含まない構成でのテストを試みた。この場合にはイソシアネートとの反応を起こさなくても十分な耐可塑剤性を得ることができたが、平均分子量が280000と大きいため、得られた熱転写性オーバーコート層が強靭となり、熱転写時の切れ性が低下したため、バリが発生してしまうことを確認した。
比較例3では、実施例1の構成に対して、ブロックイソシアネートを除いた構成で、テストを実施した。この場合は、転写適性においては実施例1と同様にバリ・欠けが無く良い結果を得たが、熱転写後の熱転写性オーバーコート層中の樹脂の架橋反応が生じないため、耐可塑剤性が不十分な結果となった。
比較例4では、実施例1の構成に対して、保護性接着層に用いる樹脂を酸価「0」に変更して、テストを実施した。この場合は、転写適性においては、実施例1ならびに実施例2と同様にバリ・欠けが無く、良好な結果を得た。しかし、使用した樹脂の酸価が「0」であるため、添加したブロックイソシアネートとの架橋反応が得られず、耐可塑剤性が不十分な結果となった。
本発明により得られる熱転写リボンは、昇華転写方式のプリンタに使用することができ、画像形成後に熱転写性オーバーコート層を熱転写する際、バリや欠けなどが発生することなく、また得られた印画媒体も耐可塑剤性等の耐久性の高い性能を得ることができるため、耐久性を求められる身分証明書などのカード類をはじめとして、各種カラー出力を必要とする幅広い分野での応用が期待できる。
1 :熱転写記録媒体
10 :熱転写リボン
11 :基材
12 :耐熱滑性層
13 :易接着処理層
14 :熱転写性インク層
141:シアンインク層
142:マゼンタインク層
143:イエローインク層
15 :オーバーコート層
151:離型層
152:保護性接着層
1501:バリ部
1502:欠け部
20 :被転写体
21 :基材シート
22 :インク受容層
30 :印画媒体
31 :印画部
10 :熱転写リボン
11 :基材
12 :耐熱滑性層
13 :易接着処理層
14 :熱転写性インク層
141:シアンインク層
142:マゼンタインク層
143:イエローインク層
15 :オーバーコート層
151:離型層
152:保護性接着層
1501:バリ部
1502:欠け部
20 :被転写体
21 :基材シート
22 :インク受容層
30 :印画媒体
31 :印画部
Claims (3)
- 基材の一方の面に、少なくとも熱転写性インク層と熱転写性オーバーコート層とが設けられてなる熱転写リボンと、少なくとも基材の一方の面にインク受容層を設けた被転写体とからなる熱転写記録媒体において、前記熱転写性オーバーコート層の最外層に、酸価が0.1mgKOH/g以上で、かつ平均分子量が100000以下であるポリオール系熱可塑性樹脂とブロックイソシアネートとを含み、前記インク受容層が、水酸基を有する熱可塑性樹脂を含むことを特徴とする熱転写記録媒体。
- 前記ブロックイソシアネートの解離温度が90℃以上130℃以下であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写記録媒体。
- 請求項1または2に記載の熱転写記録媒体を用いた熱転写記録方法であって、前記熱転写リボンの熱転写性インク層により前記インク受容層に画像を形成した後、前記インク受容層上の画像形成部を覆うように前記熱転写性オーバーコート層を転写する際に、サーマルヘッドから加えられた熱エネルギーにより、前記ブロックイソシアネートが解離し、前記熱転写性オーバーコート層に含まれるポリオール系熱可塑性樹脂および前記インク受容層に含まれる水酸基を有する熱可塑性樹脂と反応することによって、形成された画像の耐久性を向上させることを特徴とする熱転写記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015194059A JP2017065116A (ja) | 2015-09-30 | 2015-09-30 | 熱転写記録媒体および熱転写記録方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020019142A (ja) * | 2018-07-30 | 2020-02-06 | 大日本印刷株式会社 | 転写シート |
JP2021028147A (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-25 | ゼネラル株式会社 | 感熱転写媒体 |
-
2015
- 2015-09-30 JP JP2015194059A patent/JP2017065116A/ja active Pending
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JP7131176B2 (ja) | 2018-07-30 | 2022-09-06 | 大日本印刷株式会社 | 転写シート |
JP2021028147A (ja) * | 2019-08-09 | 2021-02-25 | ゼネラル株式会社 | 感熱転写媒体 |
JP7326064B2 (ja) | 2019-08-09 | 2023-08-15 | ゼネラル株式会社 | 感熱転写媒体 |
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